Page 1254 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼【食糧の安全保障】迫りくる危機によせて! 珍 源斎 04/8/17(火) 11:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 【食糧の安全保障】迫りくる危機によせて! ■名前 : 珍 源斎 ■日付 : 04/8/17(火) 11:52 -------------------------------------------------------------------------
石油の国際相場が20世紀中でのオイルショックを経て定着したものから、 どうやら新しい段階に入った感があります・・。 (1バーレル$25時代から $50?時代へ) その背景にはイラク戦争など中東であの問題もさることながら、中国の昨今の驚異的な経済発展による石油、などのエネルギー需要の増大に加えて鉄鋼、セメント、等の基礎的な資材の需要増・それらを輸送する船腹の需要も高水準にあること・、 更に大豆、小麦、飼料穀物など従来輸出国であった中国が輸入国に転じたことのインパクトは国際商品における動向にも大きな影響を及ぼしつつあります。 この事は現状を考察するだけではなく、全ての要素の延長線上にみると、ただ事では済まされない危機をも内包してることが認識されます・・。 既に国際商品の諸々に於いて「買い手・市場」より「売り手・市場」に転じてる趨勢にて、大きく方向転換しておるように見受けられます・・。 農産物の大量生産には大規模農地、大量の水を得るに必要な動力用燃料、農耕機械の燃料、輸送用の燃料、地球横断規模の遠隔地であれば、大量の船舶用燃料、輸送船腹の確保、等々 現在のシステムは安価な石油をもって成り立つ構造の上に成り立ってるのは明らかです。 加えて、農産物の生産には農業に適する環境も含めた土壌のことに目を向けねばなりません。 大規模農場の多くは、生産性を上げるに化学肥料への依存と潅漑水の多給による塩害を含めて土壌の保全についても環境への負荷増大の観点からも問題は多く存在します上に・・・、 自然の持つ潜在的な力を根こそぎ収奪するような収奪農法とも云える状態にありますことはアメリカでの大農場を見れば、一目瞭然で、持続的な生産力を考えた場合、疑問視せざるを得ません・・。 グローバル経済の仕組みは市民「消費者」には作らせないで「買わせる」そして「ひたすら」大量に消費させるということに「収れん」されてると云っても過言ではありません・。 果たしてこの仕組みは持続可能なものでしょうか? これらの延長線上には破局を暗示する兆候も見えており、ヨーロッパの心ある市民達には既に・これに気付き対応する手段を講じる具体的な方向への歩みを始めてます・。 グローバル経済より一歩引いた「地産・地消」スローライフ・スローフーズ運動も、食の安全、暮らしの安全に向けた現れの一つで、EU圏の統合とその中でも「エネルギーと食糧の自立」地域の自立には政治的にも格段の配慮がなされてることが伺えます・。 振り返って我が日本の場合、其処には危機を・危機として感じない「極楽トンボ症候群」に犯されており・面倒なことは先送り、政治の無責任体制等々に危機の本質がある・と断ぜられます・・。 ・完全自立は無理としても安全装置としてのある程度の自給も含むサブシステムの構築は視野に入れておくべきではないでしょうか。 ・・長くなりました。・・ご許容のほど! |