Page 29 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼教育を創ろう・2 Ray 04/1/28(水) 21:26 ┣共に未来を語ること Ray 04/1/28(水) 21:45 ┃ ┣Re(1):共に未来を語ること 島根の渡し守 04/1/28(水) 23:14 ┃ ┃ ┣Re(2):共に未来を語ること オルトン 04/1/28(水) 23:32 ┃ ┃ ┣Re(2):共に未来を語ること オルトン 04/1/28(水) 23:35 ┃ ┃ ┗『豊かさとは何か』 Ray 04/1/29(木) 16:01 ┃ ┃ ┗Re(1):『豊かさとは何か』 島根の渡し守 04/1/31(土) 16:44 ┃ ┣Re(1):共に未来を語ること オルトン 04/1/28(水) 23:28 ┃ ┗Re(1):共に未来を語ること 島根の渡し守 04/1/31(土) 20:59 ┃ ┗Re(2):共に未来を語ること 悠々 04/2/1(日) 7:50 ┣Re(1):教育を創ろう・2 ひまんじい 04/1/30(金) 9:28 ┣Re(1):教育を創ろう・2 団塊党 04/1/30(金) 23:25 ┃ ┗Re(2):教育を創ろう・2 ひまんじい 04/1/31(土) 10:10 ┃ ┗女性軍の奮起を 宮天狗 04/1/31(土) 14:13 ┃ ┗Re(1):女性軍の奮起を 団塊党 04/1/31(土) 15:01 ┃ ┣Re(2):女性軍の奮起を 島根の渡し守 04/1/31(土) 16:09 ┃ ┃ ┣マルクス Ray 04/1/31(土) 17:23 ┃ ┃ ┃ ┣Re(1):マルクス 穏やかTutti 04/1/31(土) 20:29 ┃ ┃ ┃ ┗Re(1):マルクス 島根の渡し守 04/1/31(土) 20:48 ┃ ┃ ┣Re(3):女性軍の奮起を 宮天狗 04/1/31(土) 17:55 ┃ ┃ ┗Re(3):女性軍の奮起を 団塊党 04/1/31(土) 19:18 ┃ ┗Re(2):女性軍の奮起を 宮天狗 04/1/31(土) 17:45 ┣Re(1):教育を創ろう・2 ワクチン 04/1/31(土) 8:06 ┃ ┣Re(2):教育を創ろう・2 ひまんじい 04/1/31(土) 10:01 ┃ ┗Re(2):教育を創ろう・2 島根の渡し守 04/1/31(土) 17:19 ┣自治体の取り組みも大事 北の老兵 04/1/31(土) 16:01 ┃ ┗Re(1):自治体の取り組みも大事 団塊党 04/1/31(土) 20:02 ┃ ┗Re(2):自治体の取り組みも大事 なお 04/1/31(土) 22:23 ┃ ┗Re(3):自治体の取り組みも大事 北の老兵 04/2/1(日) 0:52 ┃ ┗新潟県聖籠町、教育長の挑戦 なお 04/2/1(日) 12:23 ┃ ┗Re(1):新潟県聖籠町、教育長の挑戦 団塊党 04/2/1(日) 14:21 ┃ ┗Re(2):新潟県聖籠町、教育長の挑戦 なお 04/2/1(日) 18:32 ┃ ┗Re(3):新潟県聖籠町、教育長の挑戦 ワクチン 04/2/2(月) 8:07 ┃ ┗Re(4):新潟県聖籠町、教育長の挑戦 なお 04/2/2(月) 23:12 ┗Re(1):教育を創ろう・2 団塊党 04/1/31(土) 19:45 ┣Re(2):教育を創ろう・2 ひまんじい 04/2/2(月) 10:07 ┗Re(2):教育を創ろう・2 珍 源齋 04/2/3(火) 12:44 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 教育を創ろう・2 ■名前 : Ray ■日付 : 04/1/28(水) 21:26 -------------------------------------------------------------------------
「教育を創ろう」スレッドが長くなってきましたので 新しいスレッドにします。 (団塊党さんがお忙しいようなので私が代わりにいたしました) 以後のご討論はこちらのスレッドでお願いいたします。 |
「教育を創ろう」スレッド1では発言を控えていましたが、 2を立てたのを機に少し書いてみます。 1でのみなさまのご意見にもありましたが、 教育というのはすぐに答えが出るものではありませんし、 一般企業のように一年ごとの収支で見たら おそらく赤字続きになることだろうと思います。 しかし、次の世代のものの見方を左右する問題ですから、 赤字だからと言ってころころ方針を変えたり、 無駄遣いとして予算を削ったりしていいものでもないと思います。 予算がなければいい教育ができないというのは言い訳かも知れませんが、 予算がないとできないことがあるのも事実です。 企業原理では採算があわないことだからこそ、 国や地方自治体の予算で行われるのですから、 未来への投資とみなし、数十年の長い目で見て考えてほしいと思います。 (タイトルは、アラゴンの『ストラスブール大学の歌』の一節です) |
▼オルトンさんへ 「英雄体験」について教えてくださって、ありがとうございました。 私が持っている「自己実現」みたいなイメージなのかな、と思って、読ませていただきました。 それと、一冊の小説を読んだ後のような気がしました。いろんな人生があるんだなあ。しみじみ。 ▼Rayさんへ 「共に未来を語ること」っていい言葉ですね。 ふだんの生活で感じていることですが、愚痴をこぼしたり、人の悪口を言ったりしていても、ちっともいいことはない。もっと前へ進めるように、自分がどうすればいいのか、ということを考えることができるようになりたいです。 とはいえ、たまに爆発しそうなときがあって、そんなときにはアラレもなく文句たらたらになってしまうんですけどね(爆発しなくてすむように。聞いてくれる人がいてよかった!って感じ)。 今日はとりあえず感想だけ。お休みなさい。老人党だけでなく、インターネットデビュー間もない私は、近頃寝不足気味です。 |
島根の渡し守さんへ こんばんわ。 「島」の渡し守ではなく、「島根」だったのですね。以後気をつけます(^^; そうですね、英雄体験は自己実現のイメージに近いと思います。 自己実現を成し遂げる事が、夢を持てる人間性をつくると想うのです。 さらに自己実現の過程で成したる努力自体やそれによって形成される性格特性・ 行動特性が、その人間の最大の資産の幾つかのものではないか・・と想っています。 |
▼島根の渡し守さんへ 補足です。 > それと、一冊の小説を読んだ後のような気がしました。いろんな人生があるんだなあ。しみじみ。 この賛辞が、とても光栄に思います。嬉しかったので感謝の言葉を申し上げなくては、 と想ってもう一回投稿して書かせて頂いた次第です。 |
▼島根の渡し守さん: レスありがとうございます。 > 「共に未来を語ること」っていい言葉ですね。 > ふだんの生活で感じていることですが、愚痴をこぼしたり、人の悪口を言ったりしていても、ちっともいいことはない。もっと前へ進めるように、自分がどうすればいいのか、ということを考えることができるようになりたいです。 まったく同感です。 先日、輝岡淑子さんの『豊かさとは何か』(岩波新書)を読みました。 教育というより福祉や労働に関する内容が中心ですが、 住みやすい(安心して歳をとることができる)世の中というものを考えるときに、 教育を軽視することはできないとあらためて思いました。 少し古い本ですが、ご参考になればと思います。 |
▼Rayさん: 暉岡淑子さんの『豊かさとは何か』(岩波新書)を紹介してくださって、ありがとうございました。私も読みました。『豊かさの条件』も読みました。 実は旧ユーゴとの交流については私も少なからず関心があります。というわけで、たいへん興味深く読みました。もう一回読み直してみようと思っています。 旧ユーゴには、ちょっとしたつながりができたので、今年の夏に行ってみようと思っています。 |
高齢社会への移行に想う事: 「高齢者の存在を「老害」ではなく「叡智」として若者・地域への教育に活かすべし」 ともすれば、年金供給水準・介護制度の維持等の問題を多く孕み、かつこれら費用の 増大化のため次々世代の若者の負担は並々ならぬものとなる・・という危機感を感じて います。しかし同時に高齢社会とは、高齢者がそれまでの人生の中で培った多くの叡智・ 経験・信念を次世代、次々世代の若者・児童に授ける機会に恵まれた社会ともなる。 これら諸制度の機能を持続可能なものにすべく努め、高齢者の生活を安定化させる。 その上で高齢者方がその叡智を若者に供給し、児童を社会犯罪から守るべく地域において 小さな活動を展開し、英雄体験ができる「場」の供給、建設にもその叡智に預かる事が できれば、高齢社会とは少子化した児童・若者の層の、教養的叡智水準を飛躍的に上げる事のできる社会となりうるのではないか・・などと考察しました。 かくいう私も若者の一人に過ぎないのですが、あちこちのスレッドの投稿で たまには情熱的な中身のある発言ができ、賛辞を頂く一方で、 皆様方の叡智・既知なる点からすれば、当たり前の事を、私が勝手に推測して構築した 論理から、その当たり前に反れてしまった(知らない)発言をする事も少なくなく、 ご教授のほどを頂く事があるからです。 高齢社会に、様々な問題点ばかりを見ていて、配属が高齢者福祉ならどうしよう、等と 想っていた事があるのですが、上記のように考えれば、高齢者の叡智は、地域的教育に 活かせる点が大なのですね。 これからも老人党を活用させて頂きますので、若輩者 である私にも相変わらずのご教授・ご叱咤お願いします。 |
▼Rayさんへ >教育というのはすぐに答えが出るものではありませんし、 >一般企業のように一年ごとの収支で見たら >おそらく赤字続きになることだろうと思います。 > >しかし、次の世代のものの見方を左右する問題ですから、 >赤字だからと言ってころころ方針を変えたり、 >無駄遣いとして予算を削ったりしていいものでもないと思います。 > >予算がなければいい教育ができないというのは言い訳かも知れませんが、 >予算がないとできないことがあるのも事実です。 > と、書いておられましたが、まったく同感です。 皆さんは特別支援教育が変わる、ということをご存知でしょうか。新聞でも時々とりあげているので、ご存知だと思います。理念はすばらしいものかもしれません。でも気をつけていないと、単に人件費減らしのために制度が変わった、という結果になりかねないと心配しています。 「米一俵」なんて言った総理大臣がいましたが、ほんとに口先だけだなあと感じています。 |
<行動の人> 幸運にも今年のはじまりは、元旦の日の犬養道子さんの対談によって、 大いに元気づけられました。 そして昨夜のETVスペシャル『倒れてのち始まる』は、半世紀以上の絆をお持ちの 鶴見和子さん(社会学者、85歳)と高野悦子さん(岩波ホール支配人、74歳)の対談。 倒れられたその時にほとばしった、抑えても抑えても抑え切れない想いが次々と 50年以上触れることのなかった短歌に結実したといいます。”いのちのリズム”として。 異なるものを異なるままに受容する共生社会のあり方、敵や味方を超える知恵を勇気を持って貫くことなど話されました。かつて水俣でのフィールドワークが、病をえてその痛みが体験できた。自然の一部としての人間、自然破壊は人間関係(家族、共同体、・・)をも破壊する。半身付随の病の後に残ったのは知識欲、病から得たものは心が自由になったことなども。おふたりとも倒れて後の人生テーマをを持ち、慎み深いうえ何という前向きな姿勢!!認識能力は20歳代と同じという鶴見さんの、たおれてのち元まる宇宙輝いて・・短歌集『回生』は読みたい本になりました。 番組が終わって思い浮かんだのが、犬養さんのこの言葉。「・・出版社に80年を回顧する本を書けとよく言われるの。でも、回顧なんてしたくないわ。『80歳からの未来』って本なら書いてみたいけど」。 お三人とも、加齢がもともとの輝きを更に増して、それはそれは素敵でした! |
明治維新前夜(広い意味です)こんな会話が交されていたそうです。 「(初代アメリカ大統領)ワシントン殿の子孫はなにをしていますか」 「そんなことはわからない。ワシントンの子孫が靴屋をしているのか、花屋をしているのか、アメリカ人だって誰も知らない」 さらに 「アメリカ大統領はいつもなにを心配していますか」 「宿屋で働いている女性の給料を心配している」 これらを聞いた質問者はいたく感動したそうです。その人こそ坂本竜馬。(ついでに回答者は勝海舟) この年になってやっとというか、明治維新の意義についても考えるべきでは、と思いだした。オタク度も深化(進化ではない)したのかな。土佐弁でいう「あだたぬ」という言葉に憧れを持ちます。それにしてもいまの時代に器量の大きい人っているのかしら、どうしてもマキャベリストの存在意義ををも思ってしまいます。 |
北の老兵さん、ひまんじいさん、tuttiさん、珍 源齋さん 前スレッドにお返事を書きましたのでお読み下さい。 |
団塊党さん こんにちは。 誠意あふれるご返信を頂きありがとうございました。団塊党さんのような先生ばかりなら何の心配も要らないのではないか、と思いました。 お上の意向でばっさり方針が変わっていまうのでは、という仮定の存在を考えてみることも必要かな、との思いで言わせていただきました。集団性という日本人の特質があって、それが悪い方向に出たときでも一人一人が踏みとどまれる思想を持っているということの重要性を感じていただきたかったわけです。 こんなことを思っていますと、日本人とはどういうもので、その一員たる自分はいったい何者だろう、と言うことを感じます。 古来から日本は、仏教とか、かな文字の発明とか、まねっこには長(た)けた文化国家でした。近世でも明治政府は欧州をモデルにして文明開化・富国強兵に邁進し、現代ではアメリカべったりになっています。ところが均衡相手だったロシアが潰れて、アメリカ一国になってみると、超大国とはいえヤクザなでしゃばり国家で、日本もあんまり勉強するところがないんじゃないかとなってきていると思うんですよ。日本も世界の一流国になっていて、何をまねっこしていいか分からなくなっているんじゃないでしょうか。251で言った竜馬ですら確固たるモデルへの憧憬があった。ここのスレッドもそういう意味では、ニックさんのいわれる「これからの日本」をどうするのか、と同じ課題を背負っていると思われます。 だから、なにをすべきなのでしょうか。 |
古いお話で恐縮ですが、孫の幼稚園運動会でのこと。 園長さん(ドイツ人)が「父兄の皆さん・・」と挨拶したので、 来ているのはお父さんおじいさんよりお母さんおばあさんが ずっと多いのにと、思わず笑ってしまいました。 しかしこのスレッドを拝見するとそれも道理!育児、教育における 主役のはずの女性がほとんど見当たらない。現場の教師は黙して語 らず、教育委員会のお偉方や校長、教頭ばかりが真剣に討論して いる感じです。 子育て中の女性はもちろん、その経験者また将来経験するであろう 方の積極的な参加を・・ と父親失格の愚かな爺のお願いです。 |
▼宮天狗さん: >主役のはずの女性がほとんど見当たらない。現場の教師は黙して語 >らず、教育委員会のお偉方や校長、教頭ばかりが真剣に討論して >いる感じです。 確かに女性が少ないですね。特に子育て中の主婦の悩みなど少しも出てこないのはどうしてでしょうか。 ところで、島根の渡し守さんや私は普通の教師です。 教育委員会や管理職はここにはいないと思いますが・・・ |
▼団塊党さん: なんで私が普通の教師だってわかっちゃったのかなー、と考えています。んなもん一目瞭然?失礼しました。 えーと、それに付け加えて、私は女でございます。 まだまだ親のすねをかじるつもりでいる3人の子どもたちの子育て中です。(ちなみに「子育て」って「子」が何歳くらいまでの場合を言うんでしょうね。上の二人は大学生で、精神的には私が頼りにしているくらいです。) 下の子は高校2年生ですが、高校生になってから学校を休みがちだったのが、2年生の夏休み明けからまったく学校に行けなくなり、いま休学中です。この子が高校1年生になったときに、夫と別居しています(夫に家を出て行ってもらいました)。 この末息子が一番夫に反抗していたこともあり、別居して反発する相手がいなくなったのがいけなかったのか、それ以前からの家庭内のゴタゴタがいけなかったのか、と考え込むこともあります。 でも実際にはそんなに考え込む暇もない、ってのが実情ですし、何とかなるでしょ、と楽観的に考えています。 この「何とかなるでしょ」がクセモノで、夫にしてみれば、「あんたは子どもをほったらかしにしすぎる」というわけです。 中の子は中学2年生の2学期の間だけ学校に行けませんでした。その子が「私は、母ちゃんにほったらかしにされた覚えはない」と言ってくれましたが、夫には理解できなかったようです。 子育ての悩みというより、夫婦の考え方の違いの問題ですね。 「子育て中の主婦の悩み」を書こうとして、なんか違う方に話がいってしまいました。うーん、やっぱり文章にするのって難しいですね。 教育の問題に関連付けると、末息子が学校に行けなくなる前に、こんなことを言っていました。 「母ちゃん、『マルクス』っていう人の名前、知ってる?」 私「そりゃカール・マルクスでしょ」 「いや、ローマ帝国時代の皇帝の名前。」 私「そんなもん、知らんでもいいでしょ。」 「でもそれがテストに出るから覚えなきゃいけないって先生が言うんよ」 私「そんな下らんことやってるんなら学校なんか行かんでもいい」 皆さん、間違っているのは、母親である私でしょうか、学校でしょうか。それとも受験知識なんだから覚えりゃいいのさ、と割り切れなかった息子が悪いのでしょうか。 |
▼島根の渡し守さん: こんにちは。『豊かさとは何か』にレスありがとうございました。 > 教育の問題に関連付けると、末息子が学校に行けなくなる前に、こんなことを言っていました。 > 「母ちゃん、『マルクス』っていう人の名前、知ってる?」 > 私「そりゃカール・マルクスでしょ」 > 「いや、ローマ帝国時代の皇帝の名前。」 > 私「そんなもん、知らんでもいいでしょ。」 > 「でもそれがテストに出るから覚えなきゃいけないって先生が言うんよ」 > 私「そんな下らんことやってるんなら学校なんか行かんでもいい」 > > 皆さん、間違っているのは、母親である私でしょうか、学校でしょうか。それとも受験知識なんだから覚えりゃいいのさ、と割り切れなかった息子が悪いのでしょうか。 この場合、間違っている(というと言い方がきついのですが)のは お三方全員だと思います。 ローマ皇帝のマルクスというのは マルクス・アウレリウスのことだと思うのですが、 この人はローマ皇帝であっただけではなく、当時の思想家の一人でもあります。 (『自省録』という本の著者です) この人の名前をただ暗記することは確かにつまらないことですし、 日常生活にはまず必要ない知識だと思いますが、 その当時の人が何を考えていたのかを知ることや どのような世界観を持ち、どのような政治を行っていたのかを知ることは その人の心を豊かにすることだと思うのです。 知らなくても生きていくことはできるけれど、 知っていた方が精神的に豊かに生きられること、 というのが「教養」であり、それを身につけるのが 中等教育以上の教育なのではないでしょうか。 「覚えること」が学習なのではなく、 「覚えたことを元にして考えられるようになること」 が学習(勉強)なのであり、 「考えるための基礎となる知識や考え方(方法)を教えること」 が教育なのだと思うのですが、どのようにお考えになりますでしょうか。 |
▼Rayさん: >ローマ皇帝のマルクスというのは >マルクス・アウレリウスのことだと思うのですが、 >この人はローマ皇帝であっただけではなく、当時の思想家の一人でもあります。 >(『自省録』という本の著者です) 嬉しいです、紹介して下さって。 彼の著書までも。…とても懐かしさを感じます…。 そのころ私が生きてた訳ではないのですが、かつてその本、読んだことを思い出しました。ありがとう。 |
▼Rayさんへ ありがとうございました! たぶん息子の高校の先生は、マルクス・アウレリウスの著書の内容や、思想について教えておられただろうに、息子が「名前を覚えなきゃいけない」という部分にだけこだわってしまったのでしょうね。私ももっと勉強しなくちゃ。 勉強ってこんな具合におもしろいものなんだけどなあ。息子も今の中学生も、なかなかそう思ってくれないのは、やっぱり教育のしかたが悪いのかもしれませんね。まず私たち教員が勉強をおもしろがらないとね。 「覚えたことをもとにして考えられるようになること」が学習で、「考えるための基礎となる知識や考え方を教えること」が教育、本当ですね。その通りだと思います。 私がそのことを忘れがちになるのには、思い当たるフシがあるのですが、とりあえずもう少し考えてみます。 |
▼島根の渡し守さん: > なんで私が普通の教師だってわかっちゃったのかなー、と考えています。 ごめんなさい。てっきり男性ばかりが投稿していると思ってしまったのです。 どうかこれからもがんばってください。 |
▼島根の渡し守さん: > なんで私が普通の教師だってわかっちゃったのかなー、と考えています。んなもん一目瞭然?失礼しました。 最初の投稿で、「一つのことにこだわり疑問を持つような教育を」というようなことを書いていらしたのでそう思いました。 女性だってことも二・三回目で思っていました。 これは何となく文章の雰囲気でそう感じました。 ちなみに私は男性で、小学校の学担です。 私の子と同じ年代のお子さんを持つお母さんでもあるんですね。 我が家も下の子はなかなか難物な子で、色々と苦労の種をくれます。 高二で、親に相談せずさっさとバイトを始めました。彼女もいるようです。 成績は下がる一方。進級も難しい状態です。 ブスッとしてこちらから話をしないと何も言いません。 ご飯を食べたらさっさと部屋に入り込んでしまいます。 まあ、そのうちどうにかなるなるのを待つしかないなというとこです。 「13歳のハローワーク」という今話題の本を買って与えたんですが、見向きもしません。 > 私「そんな下らんことやってるんなら学校なんか行かんでもいい」 > 皆さん、間違っているのは、母親である私でしょうか、学校でしょうか。それとも受験知識なんだから覚えりゃいいのさ、と割り切れなかった息子が悪いのでしょうか。 そこまで言い切るのも一つの立派な方針だと思います。 受験のために勉強するのは本来自然なことではないですから。 ただ、知識は豊かなほどいいし、頭も鍛えます。 勉強そのものは若いときにやれるだけやらせたらいいんではないですか。 |
▼団塊党さん: >ところで、島根の渡し守さんや私は普通の教師です。 >教育委員会や管理職はここにはいないと思いますが・・・ 表現がまずかったかもしれません。 女性を育児、教育の現場の教師とすれば男性は管理職みたいなもの、 という意味だったのですが・・ |
長いことPTAの役員をやってきて思うことは、教育はあくまで現場で行われているということです。 政府がどうのこうのといっても現場の先生の技量で全てがきまります。先生も人間ですのでいろんな人がいます。 確かにこの先生はどうも・・・ってのもいますが、主任や、教頭、校長にまで相談すれば先生の指導もしてくれます。 校長の考えがおかしいときは逆に現場の先生が子供を守ってくれることもあります。さまざまです。 ただ、このように学校の問題は親なり地域なりの人がよく把握している必要があります。しかし、実際には学校にかかわっているのはほとんど生徒の母親だけです。参観日でもまず100%母親です。父親参観でも半数近くが母親です。そして学校に意見するのも母親なんです。母親が悪いとは思いませんが、えてして母親は自分の子供中心に見がちで、広い視野で考えている母親は少ないようです。 実は先生はそんな母親の意見を聞き、時には振り回され,学校が家庭をみるときは母親をみるといった状態になります。 ここに父親の考えや、生き方、教育が反映されていないんです。父親もときには意見することもありますが、それは母親の情報を元にした意見であり、実際に学校で見聞きして得た情報ではありません。偏見がかなり混ざっています。 私としては、もっと父親、祖父など、男の人が積極的に参加すれば、相当学校はよくなると確信しています。おそらく先生の質も向上すると思っています。正直、先生は世間知らずの部分があります。これも母親としか接していない弊害だとも思っています。男親の考え、広い視野、社会性を学校に入れることができれば恐らく先生も教育しやすく、目標を立てやすいんじゃないかといつも思っています(母親がいけないっていってるんじゃありません・・・) 中学、高校でもやはり主役は母親です。体が大きくなり、言うことも生意気になっているのに、やはり教育は母親中心で行われています。おかしくなるのは当然と思います。 そろそろ父親も家庭や地域に帰ってきてもいいんじゃないでしょうか。 |
ワクチンさん こんにちは。 278のご意見(後半部の母親のみの子どもの教育、学校・地域での子供が関連することは何処も母親だけの登場となる、そしてその弊害について)、全く同感であります。しかるにワクチンさんの日頃のご活動には頭が下がります。じつは、わたくしも15年ほど前になりますか、次男坊の授業参観というものを見てやろうと思って、仕事を抜け出して行きました。その時は小学校4年生くらいだったかと思いますが、日頃親父にとって全く縁のない小学校のこととて、入り方さえよくわからずもう授業も始まっていて教室の何処の入り口から入っていいものかすらわからず、後方にかたまっているお母さん達の前に陣取る形になってしまったようで、男親はオレひとりの感じでこりゃたまらんと思うばかりで、恥ずかしくて(実はどうしようもない小心者です)先生の話すら全く耳に入りませんでした。ですから授業が終わるや否や逃げるように仕事に戻った記憶があります。そしてそのあと次男坊主からもお父さんが来たのはうちだけで恥ずかしかった、てな話を母親から伝え聞いて、その後一度たりとも父兄会?みたいなものには行っておりません。お恥ずかしい昔話です。 人一倍スケベのつもりではありますが、どうもおっかさん連中がああもつるんでいる中には入っていかれませんでした。 |
▼ワクチンさんへ 教員でもあり母親でもある私としては、母親にだって視野の広い人もいますよ、と言いたいのですが、悲しいかなおっしゃる通り、ある一人の人にふりまわされているのが現状です。 それで教員として何ができるか、と考えたとき、まず私にできるのは、職員室で仲間を作ることです。 おっしゃるとおり教員も人間ですので、間違いをおかすときもあります。どうしていいのか悩むことはしょっちゅうあります。そんな時に、相談できる人が周りにいっぱいいれば、そんなにとんでもない間違いはおかさなくてすむのじゃないかと思います。校長や教頭など管理職には、守ってもらった時もあるし、コンチクショウと思った時もあります。こんなとき、やっぱりふだんからいろんなことを話していれば、「それはおかしいですよ」とか、「私、こんなことで困っているんです」とか言いやすいと思うんですよね。 今、私の周りにはすばらしい先生方がいっぱいおられます。困ったとき(とくにさっきの『ふりまわす人』の問題のとき)、いろんな人に助けてもらっています。愚痴を聞いてくれるだけの人もいます。「そりゃあなたが正しいよ」と励ましてくれる人もいます。「肝心の生徒のことを忘れてない?」と注意してくれる人もいます。私が保護者に何を言っても悪くとられるような気がする、と落ち込んでいると、「じゃあ私が言ってあげる」と直接言ってくれた人もいます。私はよく「皆さんにお世話になって、どこにも足を向けて寝られないから、立って寝るしかないわ」と冗談を言っています。 でもまあとにかく、肝心の生徒のことを一番に考えて、がんばっていきたいと思っています。 先生は世間知らず、ってのは当たっているんだろうと思います。何しろ教員の世界しか知らないから、推測でしかないですが。だから教員自身も外の風に吹かれることは大事なことでしょうね。 ちなみに私の勤務校は、お父さん方の姿もよく見かけます。地域のお年寄りの方もよく来てくださるほうじゃないかと思います。 |
私の近くに高校の恩師が住んでいる。 私は転勤族で、道内を7回動いた経験を持つ。どういう訳か、その恩師と合前後して同じところに転勤。ある時は私が早かったり、遅かったりして。 きっとこれも何かの縁なのだろう。その恩師が今病に臥して自宅療養中。 度々顔を出すと、各転勤先の昔話になる。その中で興味深い話をいくつか照会したい。 恩師は道立高校の校長で、自治体によって考え方が全然違い、それが住民の意識にも関係してくるという。北海道は冬は雪の降った時の除雪作業が大変だ。 Aという自治体は、「道立高校は町は関係ない」と言って町のブルドーザーを回してくれない、生徒は雪の中を漕ぐようにして登校する事になる、当然遅刻者続出で授業にならない事も度々とか。 Bという自治体は、「道立高校であろうがなかろうが、我が町民の子弟が通う学校で、除雪は当然だ」と言って登校道を最優先で除雪をしてくれると言う。 当然住民の意識もBの自治体の方が高く、何かに付けて協力的で非行に走る生徒も少ないと言う。 また道東の小さな林業と農業の町があるが、そこの自治体は小さな頃から読書の運動を自治体自ら応援し、住民の意識も高く移動図書館などもいち早く取り入れている。その成果はあがり住民全体の読書の習慣が高い。 当然、学力にも影響が出てくる。そこの町は一流の進学高校の合格率も高く、東大合格生も何人も出している。 自治体の姿勢によって、これだけ違うのだと言う例を照会しました。 |
▼北の老兵さん: 自治体の取り組みによっても大きな違いが出るという実例を有り難うございます。 きっと教育長が教育を真剣に考えてくれる所ではないでしょうか。 教育長の姿勢で随分違うものです。 それもマスコミ受けするようなことではなく、本当に子供のためになるツボを押さえた支援ができるかどうか。 教育の何たるかをよく分かる教育長や市長がいるかどうかですね。 |
新潟県聖籠町の手島勇平教育長をご存知でしょうか? 元同町の公民館の指導主事をされていた方で、社会教育に尽力され、人事異動の際慰留を求めて町民の署名運動が起こったそうです。 教育長になられ、荒れた聖籠中学校を本当の意味で地域に開かれた学校にしたそうです。 NHK教育の「ETV 2001」で放送されました。ビデオに録ってありますので、明日見直して詳細を書き込もうと思います。(家族が寝ていて今からビデオを見ることができません。明日午前中には書き込みます) |
▼なおさん: >新潟県聖籠町の手島勇平教育長をご存知でしょうか? > >元同町の公民館の指導主事をされていた方で、社会教育に尽力され、人事異動の際慰留を求めて町民の署名運動が起こったそうです。 > >教育長になられ、荒れた聖籠中学校を本当の意味で地域に開かれた学校にしたそうです。 > >NHK教育の「ETV 2001」で放送されました。ビデオに録ってありますので、明日見直して詳細を書き込もうと思います。(家族が寝ていて今からビデオを見ることができません。明日午前中には書き込みます) お願いします。参考になります。 |
2001年4月12日放送 NHK教育 ETV 2001 「日本の宿題シリーズ学校」 教育長の挑戦(2)住民参加 新潟県聖籠町、人口一万三千人、二つの中学校が統合され生徒数484人の聖籠中学校ができました。 従来の教室はありません。ホームベースといってログハウスのような所が生徒たちの拠点です。朝の連絡と一日の終わりに担任が来る他は教員がホームベースに来ることはありません。 生徒がのびのびとできるよう配慮しています。 生徒は授業の教科が変わるたびに専用の教室に移動します。習熟度別、テーマ別にホームベースとは異なる集団で授業を受けます(教科センター方式)。 教育長の発言: 「生徒が自立できるような、自分たちで自分の生活を守る、決める、そういう空間もいるのではないか。今までの学校は先生が全てを仕切って、生徒が自由にできる空間があまりにも少ない。自由といっても他人があっての自由、他人との協調がいる。社会に出てからも大切なこと」 学校教育の問題点、教育長: 「公民館の職員には文科省からこれをやりなさいというのは全く無い。地域ごとの課題を捉えて学びを仕掛けていく。学校の場合、上の方からこれをやりなさいと指導あり、北海道から沖縄まで同じようにやっているのが問題。このまちにはこのまちの課題があり、それを教科と結び付けた生活くさい学習があってもいいのではないか。地域にたつ学校ですから学校の中身も地域のものもいっぱいあってもいいのではないか」 また聖籠中学校では「地域交流棟」を設けています。地域の方々専用の玄関があり、生徒にホームベースがあるように、地域の方々にもホームベースがあります。 教育長: 「PTAの会合などで9時を過ぎると閉まった校門のところで(父母が)立ち話をしている。このホームベースで自由に納得するまで話し合ってもらいたい」 町民のホームベースの隣に生徒のランチルームがあります。まちの人と生徒と交流する機会を作ろうという狙いで、まちの人が生徒と一緒に昼食をとることもできます。 各集落で会合を開きどんな中学校を望むのか町民に直に意見を聞き「統合中学建設推進委員会」を組織しました。20人中17人を一般住民で構成(会社員、農家、主婦、大工等、職業や年齢、男女の割合を考慮して、手島教育長が人選)このような委員会では異例の人選だそうです。 専業農家の71歳の男性、公民館の活動で自分の意見を確り主張されてたのを教育長が何度も頼みに行って委員になってもらう。 美容院を営む37歳の女性、一般の母親の立場で参加してほしいと教育長お願いする。 この女性:「(お母さんたちの)本音をもらって、本音を言ってきましたね、包み隠さず」 推進委員は視察にも行きました。福島県三春町。 「教科センター方式」を実際に確認。時間割を生徒が作る。画一教育を見直し生徒の自主性を育てる教育を実践。 三春町から学んだこと、教育長: 「学校という所に子どもが楽しく通って来たくなる、そういう学校の姿勢を三春で受ける」 一年半24回の話し合いと学習会をへて町長に答申。 特徴付ける二つの項目 1.「教科センター方式」を採用。生徒が自主的に授業に望めるようにすること。 2.生涯学習としての機能を持ち、地域に開かれた学校。 推進委員が町民に説明。上記の美容院の女性委員、自分たちが実際に見て、学んだことだから自信を持って説明できた。 教育長の役割、教育町: 「今まで学校任せ、行政任せだった、どれだけそこに住む町民が参画できるか、その体制作りが教育長の役割」 学校に設けられる森の苗木を住民100人あまりで植え、そのひとりの女性: 「参観日に行く位、学校側に全て任せるのは不安。子どもというのは社会で育てていく、学校だけに責任を押し付けるわけにはいかない」 開校して半年、「教科センター方式」は思ったよりもスムーズに行っている。北海道から沖縄まで見学は3,000人を超える。 P.S. 朝7時からメモを取りながらビデオを見て、PCに入力して推敲してまとめました。あーくたびれた。 |
▼なおさん: ビデオを見ながらまとめるという手間のかかることを有り難うございました。 大変参考になります。 >教育長:「・・・北海道から沖縄まで同じようにやっているのが問題。このまちにはこのまちの課題があり、それを教科と結び付けた生活くさい学習があってもいいのではないか。地域にたつ学校ですから学校の中身も地域のものもいっぱいあってもいいのではないか」 >教育町:「今まで学校任せ、行政任せだった、どれだけそこに住む町民が参画できるか、その体制作りが教育長の役割」 地域の特徴を生かし、地域の人も学校のあり方に関心を持ち学校作りに関わっていくという考え方が根底にありますね。 基本的には賛成です。 この教育長さんが自分の思いこみだけでことを運ばなければうまくいくのではないでしょうか。 中にはマスコミ受けを狙って外側の制度や形だけをいじくり,かえって混乱をもたらす場合がありますが。 現場教師の意見や地域の人の意見を良く聞くことが大切だと思います。 子供が喜び教師もやりがいがもてるような学校創りは、基本的には親と教師の力でやっていくことです。 行政はあくまでもその実現をサポートしていく立場だと思います。 |
レスありがとうございます。 聖籠町教育長 手島勇平氏は、岩波書店の総合誌の『世界』2002年6月号でインタビューに答えていて、 「自分たちを応援してくれる人が地域にいっぱいいる、という子どもたちの安心感を増やしていく環境づくりをぜひしたいですね。」(抜粋)と述べています。 新潟県は全国初の「住民投票」を実施し原発建設をストップさせた巻町があります。ですが、利益誘導政治の象徴の田中角栄氏を生んだ地域でもあります。 新潟県は保守的なのかリベラルなのかよく分らないですね。 |
私は角栄さんの地元です・・・。 新潟県の教育水準は全国で下から沖縄の次・・・実はブービー賞なんです。この統計はどのような調査ででたのかは忘れましたが,とにかく低いんです。このため、新潟県にいてはいい教育がうけられないというので、都心や、他県に脱出する人さえいる現実です・・・。今、この学力向上に苦慮している歪も多くでています。ちなみに老人の自殺者の一番多いのも新潟県なんです。暗い、寒い冬はまだまだ続きます。 |
新しいスレッドができましたが最後に。 今日の朝日新聞の社説に「横浜や熊本、新潟などの市長選では、無党派の新顔が相乗りの現職らを破る例が続いた。」とあります。聖籠町や巻町が 、塵塚に鶴、というわけではないようですね。 |
ワクチンさん 確かに父親がもっと学校に入るようになれば、母親とは違った発想が出てくると思います。 たまに、保護者会に父親が来ることがあるのですが、そういうときは必ず一言話をしてもらうことにしています。 そうすると、母親からは出てこないような話が出てきます。 時には保護者会の雰囲気ががらりと変わることもあります。 残念なことに父親が出てこれるような環境にない、仕事が忙しいという現実がありますが。 |
みなさん こんにちは。 再び現場周辺に議論が続けられています。 「覚えたことをもとにして考えられるようになること」が学習で、「考えるための基礎となる知識や考え方を教えること」が教育、とは定義としてはそのとおりなんでしょう。言葉だけですと、実に面倒そうで面白みのなさそうなものだと思われて、わたくしも学校の勉強は大嫌いでした。しかしこれも修行なんでしょう。まったくじぶんの気に喰わぬことも確かに存在するのも世の中の厳粛なる事実です。ちょっと前までNHK第1で子供教育相談という番組が午前中1時間、親の相談を中心に平日毎日流されていて、いつも聴いているなかで女房などは女の心配性が出て、自分の子供がおかしいのではないか、と絶えずびくびくしていたようですが、今になってみれば人様並みに(少なくとも親よりははるかに立派に)3人とも成人してくれました(但ししょっちゅう頭にくることはありますよ、でもこんな親だからしょうがないもんね)。登校拒否といじめが当時の相談の双璧だったと思いますが、ガキが学校という箱に行って知識を授かり、同じ年代の連中と接触する、そうやって知識と組織の中を如何に生き抜くかを学べる学校というものはなんと便利なところでしょう。ガキは小憎らしいけど(悪さを発揮する天才)可愛い奴だ、と思える度量が先生はじめオトナの側にあればそんなに心配することもないのではないか、と思っているのですが。今は周りのオトナが暇すぎるのかまじめすぎるのか、何でもすぐに反応しすぎるのではないでしょうか。不条理が起こるのもこの世の常、ああきょうは運が悪かったな、てな感覚も必要ではありませんのか。 これは男だからいえる超能天気な言い分なのでしょうか。ワクチンさんのPTA活動を通じて、母親しか子供の現場に存在できない現状からすれば、おとこ中心に書き込まれている当バーチャル掲示板の意義はきわめて大きいと思います。 ここから袋叩きにあうことを言います。先日も飲み屋のおかみと話していたのですが、女ほど扱いにくいものはない、とどなたか高名な方が書物のなかでおっしゃっていたそうです。本音の乱れ飛ぶ飲み屋の世界は大好きでして、ことに戦後女・子供を必要以上に買いかぶる向きがあるのではないか?袋叩きされるのも結構ですが、その前に男と女の性分の違いというものをまず認めることも必要では、と思う次第。懸念するのは、女の感情重視が教育の場での機能を阻害している向きはないのか。 自分で現場のチマチマ論をくさしておきながら、進んでチマチマ論に参戦しやがって、と思われたかた正解でした。 次回は大真面目に団塊党さんに絡んでみたいと思っていますのでどうぞ宜しく。 |
▼団塊党さん: 今、外国の有名校へ学籍や学歴に関する日本人の個人情報の問い合わせが 殺到して、大きな迷惑を被ってるとのことです・・。 日本社会の学力より、学歴(レッテル)、実力より権威への盲信(妄信)の 醜い歪みが露呈してます。 学歴無用の時代が唱えられても、日本社会では相変わらず・・・と云った処。 本来、権威には権威に能えするものが求められる処、レッテルやブランドが ものを云う社会・お国柄は外国からは異様に見られてる・・とのことです。 子供たちのお受験騒動やそれに纏(まつ)わる悲喜劇を見聞するにつけ 日本再生への新しい価値観の創造と云った観点からも・・意を決し改めなければ ならない・・日本の救いがたい高コスト構造の一端もこの辺りに有るのではないか・・? |