Page 1136 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼憲法改正は時間をかけて 閑古鳥 04/7/31(土) 10:49 ┣憲法改正の必要性について Ray 04/7/31(土) 11:47 ┃ ┗Re(1):憲法改正の必要性について MNG 04/7/31(土) 18:08 ┗憲法改正は「改正の手続」を先に ワン太郎 04/7/31(土) 14:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 憲法改正は時間をかけて ■名前 : 閑古鳥 ■日付 : 04/7/31(土) 10:49 -------------------------------------------------------------------------
イラクへの自衛隊派遣と北朝鮮の核とミサイル開発問題を契機に、憲法改正が俄かに現実味を帯びてきたが、実際に憲法を改正するにはいくつものハードルがあり口でいうほど簡単ではない。 戦後60年近く手を付けてこなかった憲法の元でも、日本の平和と繁栄は築かれてきたし、世界情勢が変化したとはいえ冷戦時代と比べたら世界ははるかに安定し、緊張状態から開放されているのも事実である。 憲法改正の理由は様々だが、一国の政治体制から国民生活に至るまで、その根本となる法律を改正するに当たっては、十分に時間をとり慎重な議論を冷静に行う必要がある。憲法改正というと誰もが第九条だけを話題にするが、戦後民主主義国家になったとは言うものの、主権在民が国民生活の隅々にまで浸透したとは言えない現実や、社会に存在する様々な不具合を正すのも憲法改正の重要な課題ではなかろうか。特に、国会議員にまつわる不祥事に対する処置(例、拘禁中もしくは起訴された議員に対する歳費の支給、等)、民間とは比較にならない公務員の身分保障の是非、公務員による情報秘匿または開示の不徹底に対する罰則の強化、犯罪者に傾きすぎて被害者や遺族の人権擁護をないがしろにするひどすぎる格差、参議院の存在の是非、首相公選制の問題等々、腰を据えて検討すべき課題は山ほどある。これらの問題はいずれも憲法の規定を変えない限り、関連法規の改定だけでは解決できず、日本を真の民主主義国家にするためには避けられない課題である。 北朝鮮の脅威を煽ることで、憲法改正を一気に成し遂げようとする勢力のプロパガンダに乗じてはならない。我々は三、四年程度議論の時間を設け、全国民的な運動を行って憲法改正論議に参加すべきだと思う。 |
▼閑古鳥さん(15842): こんにちは、Rayです。 >憲法改正の理由は様々だが、一国の政治体制から国民生活に至るまで、その根本となる法律を改正するに当たっては、十分に時間をとり慎重な議論を冷静に行う必要がある。 >(中略) >北朝鮮の脅威を煽ることで、憲法改正を一気に成し遂げようとする勢力のプロパガンダに乗じてはならない。 という点にはまったく同感なのですが、 >国会議員にまつわる不祥事に対する処置(例、拘禁中もしくは起訴された議員に対する歳費の支給、等)、民間とは比較にならない公務員の身分保障の是非、公務員による情報秘匿または開示の不徹底に対する罰則の強化、犯罪者に傾きすぎて被害者や遺族の人権擁護をないがしろにするひどすぎる格差、参議院の存在の是非、首相公選制の問題等々、腰を据えて検討すべき課題は山ほどある。これらの問題はいずれも憲法の規定を変えない限り、関連法規の改定だけでは解決できず、日本を真の民主主義国家にするためには避けられない課題である。 というくだりについては異議があります。 おっしゃるとおり、国会議員の歳費・年金問題や選挙制度をはじめとして 現状に問題は多いとは思いますが、 「憲法の規定を変えない限り、関連法規の改訂だけでは解決できない」 というのは違うのではないかと思うのです。 閑古鳥さんがご指摘になっている種々の問題について 現行の憲法は具体的には何も規定していませんが、 憲法が定めているのは国の大枠に関することがらですから、 細かい問題について触れられていないからといって それらすべてが憲法に盛り込まれている必要はないのではないでしょうか。 もし憲法が新しい法律をつくること(それによって不平等をなくすこと)を 不可能にしているならば別ですが、現行の憲法はそうは言っていませんから、 今の憲法の範囲で新しい法律(規制)をつくることで 閑古鳥さんのご指摘の問題はすべて解決できるはずだと思います。 また、 >憲法改正というと誰もが第九条だけを話題にするが、戦後民主主義国家になったとは言うものの、主権在民が国民生活の隅々にまで浸透したとは言えない現実や、社会に存在する様々な不具合を正すのも憲法改正の重要な課題ではなかろうか。 ともお書きですが、現状を見る限り、 改憲賛成派の方々の主眼は憲法九条の改正にあると思いますので、 「ほかのところにも不具合(時代に合わない部分)があるから」 という理由で改憲そのものを認めることは 「ほかを直してもっといい憲法にしましょう」 という名目(?)の裏で九条も改正されてしまう可能性が高いため、 今の状況では非常に危険なことであると私は思います。 さらに、「主権在民が浸透したとは言えない」という点については、 主権在民などの憲法の基本理念を浸透させるために必要なのは改憲することではなく、 現行の憲法を国民ひとりひとりがもっとよく知り、 憲法の内容を理解していくことであると思います (改憲してしまったらますます浸透しにくくなるのではないかと思います)。 「必要があれば憲法を改正するべきだが、 現状では改憲の必要はないと思うので改憲には反対する」 というのがこの問題に対する私の姿勢です。 |
Ray様、文章力・その他の不足ゆえに、私が書きたくてもうまく書けなかった事を 見事に書いて下さって有難うございました。 >「必要があれば憲法を改正するべきだが、 現状では改憲の必要はないと思うので改憲には反対する」 私もそのように思っております。 |
▼閑古鳥さん: >憲法改正の理由は様々だが、一国の政治体制から国民生活に至るまで、その根本となる法律を改正するに当たっては、十分に時間をとり慎重な議論を冷静に行う必要がある。 時間をかけじっくりと、という事は大賛成です。 しかし、国民の緊張感が何年も継続するかどうか 心配です。 いままで、各議院の2/3以上の賛成が必要、という事で 憲法改定の論議に緊張感(現実味)がありませんでした。 その意味からも、私の持論は「先ず96条(改正の手続)から手をつけるべき」であります。 1.「各議院の2/3」を緩和する (衆議院60%、参議院50%以上では?) 2.改正を発議した後、衆議院は「解散」する 3.「総選挙」後の新・衆議院で「改正発議を再度確認」し 4.国民投票に付す (国民投票は「未成年」にも投票権を与える) 5.(96条改正案に附則:改定後3年間は憲法改正を凍結する) ・国民の憲法に対する意思表明(確認)が「二度」可能となる。 ・将来を規定する憲法には 若者も参加(同意)してもらえる ・これによって「憲法論議」に活性を与え、真剣味と緊張感が生まれる。 ・「改正手続は右翼の陰謀」等と言わせないように。 この96条の改訂の後、 9条や前文 などについての「時間をかけた議論」を展開すれば良いと考えています。 >北朝鮮の脅威を煽ることで、憲法改正を一気に成し遂げようとする勢力のプロパガンダに乗じてはならない。 失礼ながら こういった表現は「古臭い」感じがします。 もう、右や左のイデオロギー等の「対立関係」で憲法を考えるのは 終わりにしませんか? 日本国民、世界市民 といった立場に立って 将来を考えたいと思うのです。 |