Page 1191 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼海外での武力行使ー岡田発言について・2 Ray 04/8/5(木) 16:41 ┗Re(1):海外での武力行使ー岡田発言について・2 MNG 04/8/7(土) 16:17 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 海外での武力行使ー岡田発言について・2 ■名前 : Ray ■日付 : 04/8/5(木) 16:41 -------------------------------------------------------------------------
▼みなさま: こんにちは、Ray@スタッフです。 「海外での武力行使ー岡田発言について」スレッドの書き込み数が80を越え、 だいぶ重くなってきましたので新スレッドを立てました。 以後のご議論はどうぞこちらをご利用下さい。 よろしくお願いいたします。 以下は「海外での武力行使ー岡田発言について」スレッドの 最後の書き込みの転載です。 ------------ 【16511】Re(10):「武力行使なき国際貢献」とは? MNG - 04/8/5(木) 13:12 - ▼ワン太郎さん: > >>国益を確保するために、したたかに交渉することは当然のことですが、日本の外務省の場合、それが非常に下手だと思います。 > >これには大筋で同意します。 >明らかに「下手」ですね、でも「へた」である事を理由に責めるのは困難です。 > 小泉総理にイラク攻撃反対を進言して外務省を解雇された元レバノン大使天木直人氏によると、大使は日頃から現地に人脈を作って情報を収集し、いざという時に備えなければならず、そのためにパーティを開いたりするが、情報収集よりもパーティやぜいたくな生活が目的になってしまっている人が多すぎるという。 日頃の努力不足が交渉のまずさに繋がっているなら、責められるべきだと思います。 > >>>今回のイラクにおいては「石油」です。 >>>日本の安全保障上、石油資源の長期的な展望での「イラクへの貢献」は必要であります。 >> >>今回のイラク戦争の大儀は「大量破壊兵器の廃棄」ではなかったのですか?ブッシュ大統領の口からも石油のために攻撃したという言葉は出てないと思いますよ。 > >誰が見ても、根底に「石油」があることは自明の理でしょう。 石油目的は分かってますが、それでいいのかということです。 アメリカは言わば、石油を狙った強盗殺人犯です。 それを即座に支持した小泉政権の責任は重大だと思います。 >>様々なところで言われてますが、自衛隊の活動はサマワの人たちにとってほとんど貢献できてませんし、逆に期待はずれだという批判が強くなってきています。 >>イラク国民に反感を買うような活動が、はたして「貢献」と言えるでしょうか。 > >私はこの件についての判断材料を持ち合わせていません。 >まじめな自衛隊員が一生懸命 貢献しようと努力をしている、という所までは認識しております。 陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワを州都とするムサンナ州のアハメド・マルゾク州評議会議長は17日の日本外務省サマワ事務所側との会談で、陸自を含む日本側の支援が、州側の当初の期待をはるかに下回っていると述べ、失望感を表明しました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040718-00000105-kyodo-int また給水活動においても、浄水した水の半分近くは自衛隊が使用しており、給水量もサマワ市民15万人に対して、2万人分にしかならないといいます。 http://www.janjan.jp/world/0407/0407237227/1.php >>そしてこの「貢献」の前提となったアメリカのイラク侵攻に対して、ワン太郎さんはどうお考えですか?支持しておられるのでしょうか。 > >アメリカのイラク侵攻については「反対」でした。 >しかし「侵攻してしまった結果」アメリカから協力を求められ、 >戦闘のひとまずの終結を見た段階で 自衛隊を派遣する事には「賛成」しました。 >>イラクとビジネスライクに交渉して石油を確保するのではなく、アメリカが武力で分捕った石油を恵んでもらうのが、日本のためだとおっしゃるのでしょうか。 > >愉快な事ではありませんが、「国益」につながるものと思っております。 >世界中のどの国も、キレイゴトで石油を確保できるとは思えません。 >その現実を見れば「いたし方のない事」と思います。 そもそもアメリカが侵攻する前の石油事情は不安定だったでしょうか。 差し迫った事情もないのに、ただより大きな利益を独占する為に他国を侵略し、多くの人の命を奪うとは、あまりにも傲慢です。 それにイラク侵攻後、石油事情は悪化して原油価格は高騰し、日本でもガソリンが値上がりして国民生活を圧迫しようとしています。 まさに国益をそこなう結果になってしまっているのではないでしょうか。 今回ドイツとフランスはNATOの同盟国にも関わらず、派兵も資金提供もしませんでした。 これはキレイゴトだけでなく、したたかな計算の元に自国の利益にならないと判断したからでしょう。 日本もただ盲目的にアメリカに付いて行くだけでは、そのうち大きく国益をそこなうことになるのではないでしょうか。 >私の付き合った外国人(仕事上で比較的日本を知っている人)の多く(十数人・欧州とアフリカの数カ国の人々)に質問しましたが、 >9条の「戦力をもてない」という事について知っていた人は皆無でした。 >(私が冗談を言っていると思う人がほとんどでした) > >9条についての知識があった外国人は、隣国(中・台・韓)の年配者のみでした。 もっと発信が必要なようですね。 >>>「金だけ出して、血も汗も流さない」それで「貢献した」と認めてもらえるかどうか。 >> >>とにかく「血を流さない」、それを最優先にするということです。 > >「最優先」という事に異論は全くありません。 >問題は「その次」です、最後まで「血を流さない」が可能かどうか、であります。 >ここのところの「見解・認識が一番の問題」ではありませんか? > >>自衛隊以外の人員が出て、汗はたっぷり流せばいいと思います。 > >自衛隊の代わりにNGOの人々や高遠さんのような人がイラクに乗り込んで、 >その人たちの 安全は誰がどうやって 確保するのでしょうか? >その人たちの「自衛」は、容認されるのかどうか。 今回も自衛隊が行くまではイラク人の対日感情はとても良く、NGO等の活動も支障なく行なわれていたのに、自衛隊派遣後に悪化し、橋田さん・小川さんの銃撃事件につながってしまいました。 今イラクにいるジャーナリストも、銃を持っている方が危ないと言います。 日本の貢献は、やはりある程度治安が落ち着いてから、インフラ整備や生活の支援などを行なう形がいいのではないかと思います。 もちろん今回のようなアメリカの一方的侵略には、反対しなければなりません。 |
▼野村星慈郎さん: > 武力によらない国際貢献について、具体的に何ができるか考えていますが、なかなか妙案は浮かびません。それでもこれまでに思い立ったものを述べてみます。 > >(1)日本は「紛争地での高度医療」を目指す。場所は、自衛隊の武力行使を認めないため、紛争地と言っても多国籍軍の後方になる。そこに自衛隊に守られた日本の高度医療隊を派遣する。自衛隊は武力行使NO、自衛のための行使はOK(かなり無理を感じますけど、今の自衛隊はこうですよね)。 >医療隊としては、防衛医大の一部を派遣する(防衛医大でなくてももちろん良い)。 もし戦闘が激しかったら隣国に派遣する。(派遣を受諾する医師がどれだけいるか?) > > 目の治療で来日したモハマド君や、現在来日している頭に銃弾が残っている少女などの治療が現地でできればと思っています。言うほど簡単ではないでしょうが、そこを可能にしてこそ価値があります。(ブラック・ジャックみたいな医師を派遣できれば良いのですが‥‥) > >(2)医療隊を派遣することが困難なら、「赤十字」や「国境なき医師団」、あるいはNGOに協力することといった事くらいしか浮かばないし‥‥。(もっとも赤十字は中立性を重んじていて、各国政府の個別の協力は受けないはずだったと思いますが) > >(3)中立の立場で仲裁のための平和外交を推進する。(アメリカの子分と思われないよう努力しなければならない) > >(4)紛争の時、国民が必要なのは衣食住のインフラ整備です。官民一体でここを支援できれば。NGOと協力? > > どうも(1)、(3)以外はNGOが主体になるような気がします。NGOの活動については良く知らないので、今後知りたいと思っています。 返事が遅くなりまして、すいません。 具体案をいろいろ考えて頂きまして、ありがとうございます。 やはり医療支援が一番喜ばれるでしょうね。 しかし、自衛隊が守ることが安全になるかというと、かえって逆効果かもしれません。 イラクでも武装勢力の標的は米軍や警察署など、武器を持っている相手であり、病院などへは攻撃していません。 病院へ無差別に空爆を行なったのは米軍です。 私が一番重要だと思うのは、(3)の「中立の立場で仲裁のための平和外交を推進する」ことです。 アメリカは非常に好戦的な国で、第二次大戦以降2001年までに軍事介入した国は60カ国、200回を超え、介入先は数国の例外を除き、アメリカを攻撃する能力も意志もない第三世界の小国ばかりでした。そしてこれらの介入で、少なくとも600万人が殺されたといいます。 こうして自分が蒔いたテロの種が大きくなって、今、アメリカを苦しめています。 http://www.wa3w.com/ アメリカが介入した後始末をするようなことは(イラクもそうですね)、とても国際貢献とは言えません。 日本がアメリカの属国でなく同盟国というなら、大義のない武力介入をやめさせることが大切だと思います。 アメリカ経済は、日本がアメリカ国債を300兆円買って支えています。もっと強く出てもいいはずです。 それこそが、何にも増して最大の国際貢献になるnように思います。 |