Page 1218 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください 蟷螂の斧 04/7/9(金) 1:43 ┣Re(1):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください Gokai Sezutomo 04/7/9(金) 23:49 ┃ ┗Re(2):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください 蟷螂の斧 04/7/10(土) 1:51 ┗Re(1):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください Gokai Sezutomo 04/7/10(土) 22:38 ┗Re(2):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください 蟷螂の斧 04/7/11(日) 11:02 ┗Re(3):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください Gokai Sezutomo 04/7/11(日) 18:30 ┗Re(4):Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください 蟷螂の斧 04/7/12(月) 16:30 ┗Re(5): 赤字国債はバブルで返済される。 Gokai Sezutomo 04/7/14(水) 0:00 ┣Re(6): URLの誤りです。 Gokai Sezutomo 04/7/14(水) 13:01 ┗Re(6): 赤字国債はバブルで返済される。 蟷螂の斧 04/7/15(木) 0:04 ┗Re(7): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/7/15(木) 22:35 ┗Re(8): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/7/19(月) 22:40 ┗Re(9): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/7/21(水) 16:22 ┣Re(10): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/7/22(木) 14:07 ┣Re(10): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/7/24(土) 1:13 ┗Re(10): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/8/6(金) 23:14 ┗Re(11): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/8/7(土) 23:09 ┗Re(12): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/8/8(日) 8:52 ┣Re(13): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 月光仮面のおじいさん 04/8/8(日) 9:28 ┃ ┗Re(14): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/8/8(日) 9:53 ┗Re(13): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/8/8(日) 11:05 ┗Re(14): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 蟷螂の斧 04/8/10(火) 11:19 ┗Re(15): 評価マネーの増大が赤字国債を償却する。 Gokai Sezutomo 04/8/10(火) 22:54 ─────────────────────────────────────── ■題名 : Gokai Sedutomo さん 国の破綻 教えてください ■名前 : 蟷螂の斧 ■日付 : 04/7/9(金) 1:43 -------------------------------------------------------------------------
Gokai Sedutomoさん: はじめまして。 よく分からないながら、貴殿とハマーさんの往復を読んでいました。 小生は、経済学の知識無く、また、マクロ経済なども全く分からない者でこのような事をお伺いするのも些か恥ずかしいのですが、国家予算(収支)、国民の税、国家資産、国際収支・・・などの関係(多分、別の関係から言えば、政府・日銀・民間の経済活動)が良く分かりません。 項目的には、 1.国家予算の累積赤字は、国民の税金で埋め合わせなくてはならないものですか。 2.国家予算の赤字は国家資産の売却で埋められるものですか。 3.国際収支、資本収支・貿易収支などと分類されるようですが、国際収支(外貨準備高)の意味は?また、これが国家予算の収支との関係はいかなるものですか。 また、定性的に言えば、 かって(70年代?)イタリア経済は破綻し、イタリア国は破産すると言われたとき、イタリア経済は、アングラ経済(統計に乗らない経済活動?)があるから、表向きの経済指標より実質は強固だ、などといわれたことを記憶しています。確かに、リラは下落し、インフレになったかと思いますが、国が破産はしておりません。 国の破産などは無いとしたら、国家予算の破綻はどこが負担するのでしょうか。 設問自体がおかしいかも知れませんが、若し、宜しければ、上記経済音痴の素朴と言うか幼い質問に答えて頂けないでしょうか。 弊質問が、意味をなしていなければ無視し、捨て置いて下さい。また、お忙しければご回答はいつでも結構です。宜しくお願いします。 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは 今週号の週刊現代にも国家の破綻についての記事がありました。高木勝氏、森永卓郎氏等のコメントを交えての国民不安を間違えた方向に煽る記事でした。専門家にして、相変わらずこの程度かと思うと真に鬱々とした気分です。 私としては本当の危機「日本売り」の真実を国民に明らかにする記事を、キャンペーンを張って頂きたいとマスコミに対して強く思います。 さて、お教えするなどでなく、ご一緒に考えていただければと、また誤りをご指摘いただければと願っています。 尚、勝手な言い草ですがご質問の1.2についてはスレッド<8782><8986><9534><9678>辺りをまず、お眼どうし頂ければ幸いです。 またご質問の(3)以降につきましては、ご納得頂けるものになるかは別として日を改めて必ず回答させて頂きます。 >項目的には、 >1.国家予算の累積赤字は、国民の税金で埋め合わせなくてはならないものですか。 >2.国家予算の赤字は国家資産の売却で埋められるものですか。 >3.国際収支、資本収支・貿易収支などと分類されるようですが、国際収支(外貨準備高)の意味は?また、これが国家予算の収支との関係はいかなるものですか。 > >また、定性的に言えば、 >かって(70年代?)イタリア経済は破綻し、イタリア国は破産すると言われたとき、イタリア経済は、アングラ経済(統計に乗らない経済活動?)があるから、表向きの経済指標より実質は強固だ、などといわれたことを記憶しています。確かに、リラは下落し、インフレになったかと思いますが、国が破産はしておりません。 > >国の破産などは無いとしたら、国家予算の破綻はどこが負担するのでしょうか。 > >設問自体がおかしいかも知れませんが、若し、宜しければ、上記経済音痴の素朴と言うか幼い質問に答えて頂けないでしょうか。 > >弊質問が、意味をなしていなければ無視し、捨て置いて下さい。また、お忙しければご回答はいつでも結構です。宜しくお願いします。 |
▼Gokai Sezutomoさん: 早速コメント頂き、有難うございます。 > 今週号の週刊現代にも国家の破綻についての記事がありました。高木勝氏、森永卓郎氏等のコメントを交えての国民不安を間違えた方向に煽る記事でした。専門家にして、相変わらずこの程度かと思うと真に鬱々とした気分です。 > 私としては本当の危機「日本売り」の真実を国民に明らかにする記事を、キャンペーンを張って頂きたいとマスコミに対して強く思います。 週間現代誌を読んでみます。 > 尚、勝手な言い草ですがご質問の1.2についてはスレッド<8782><8986><9534><9678>辺りをまず、お眼どうし頂ければ幸いです。 以前の貴スレッド斜め読みでしたので、多分重複しているとは思いながら、取敢えず、項目として書いてみました。いい加減な事で申し訳ありません。読ませていただきます。 > またご質問の(3)以降につきましては、ご納得頂けるものになるかは別として日を改めて必ず回答させて頂きます。 有難うございます。貴卓見の読み手としては頼りない者ですが、宜しくお願いいたします。楽しみにしております。まずはお礼まで。 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは > >項目的には、 >1.国家予算の累積赤字は、国民の税金で埋め合わせなくてはならないものですか。 >2.国家予算の赤字は国家資産の売却で埋められるものですか。 >3.国際収支、資本収支・貿易収支などと分類されるようですが、国際収支(外貨準備高)の意味は?また、これが国家予算の収支との関係はいかなるものですか。 > >また、定性的に言えば、 >かって(70年代?)イタリア経済は破綻し、イタリア国は破産すると言われたとき、イタリア経済は、アングラ経済(統計に乗らない経済活動?)があるから、表向きの経済指標より実質は強固だ、などといわれたことを記憶しています。確かに、リラは下落し、インフレになったかと思いますが、国が破産はしておりません。 > 確かにリラの下落と高いインフレが、74年頃にあったようです。現象として大幅な国際収支の悪化もありました。そのため外貨を他国から借り受けなければ貿易がままならなかったようです。この事からわかるように外貨準備金というものは個人の財政でいえば決済性預金(普通預金、当座預金)だと考えてよいと思います。 >国の破産などは無いとしたら、国家予算の破綻はどこが負担するのでしょうか。 国家予算の破綻というものは絵空事で、決して存在しませんので誰も負担する必要はありません。大切なのは自前の経済力を如何に持続発展させるかにつきます。国の経済力が弱ければ、国民はひもじい思いをしなければなりません。 ところで、蟷螂の斧さんにお尋ねしたいと思います。 日本の経済力は現在、強いと思われますか?それとも弱いと思われますか?また、それはどのような理由によるものでしょうか? もし宜しければ、思われるところをお答えいただけたらと思います。 |
▼Gokai Sezutomoさん:こんにちは、コメント有難うございました。 > ところで、蟷螂の斧さんにお尋ねしたいと思います。 >日本の経済力は現在、強いと思われますか?それとも弱いと思われますか?また、それはどのような理由によるものでしょうか? > もし宜しければ、思われるところをお答えいただけたらと思います。 週刊現代誌を読みました「国債暴落・ハイパーインフレ・預金・年金は紙クズに」となっておりました。 ・国債乱発→(インフレ・金利上昇局面)→国債相場の下落・国内長期金利の上昇→銀行含み損発生、金利上昇(公定歩合?)で収益悪化(銀行破綻)/国債暴落・信用不安→円安→インフレ ・財政赤字の悪化(金利負担が税収を超える)→財政破綻/財政赤字解消←増税・歳出カット→行政サービスの低下 ・日銀の国債引受→通貨の増加→ハイパーインフレ→円の紙クズ化 ・日銀の国債引受なし→高金利&デフレ→経済破綻 何となく国民の不安を煽るようなセンセーショナルな描き方で週刊誌の常套手段のような気がします。そして、上記内容(纏め方に誤りがあるかも知れませんが)は素人ながら一方的なものと感じます。経済に限らず世の事象は必ずバランスを取って平衡点(安定)に至るはずで、上記の論には「作用」は述べられていても「反作用」については述べられていないように感じます。また、国債価格の低下が円の長期金利の上昇に結びつくと思いますが、何かこの因果関係が逆になっているような記述が有るようにも思います。 過剰流動性がハイパーインフレを招くと言う記述がありましたが、物資不足による価格上昇ならハイパー(パニック)インフレも分かりますが、過剰流動性による価格上昇などはどこかの点に落ち着くように感じます。(よほどの情報操作が無い限り、また、人が偽情報に惑わされない限り)。 先のバブルは、たしか、円レート維持のための為替介入で過剰流動性が生じ、土地インフレが起こり、流動性規制でバブルがはじけたと言われますが、土地の利用価値の何倍もの価格でどうして取引が成立したのか良く分かりません。 バブルの発生と崩壊はどのように説明できるのでしょうか。 本題から離れますが宜しければ教えてください。 財政赤字・赤字国債・財政破綻・国家破産(年金不安など)について、以前の貴スレッドを読ませて頂きました。 例えば、ボート(国)の中で何が起ころうとボートの外からのエネルギー(外貨準備)があればボートが前に進むように、国が儲けている間は大丈夫、と言う理解で良いのでしょうか。適正な経済運営があれば赤字国債は有効な信用創造であり非難すべきものでない、むしろ、信用創造で経済を活性化して税収を増やせば財政赤字も自然に解消できるということでしょうか。 財政赤字はいわば会計上の問題で実体的な問題ではなく、いずれ、会計的にもバランスするというふうに考えて良いのでしょうか。 国債は、通貨と同じく、印刷すれば発行できるもので、国の資本(生産手段・人、物、土地)をなんら毀損するものでない、経済を回す潤滑油だと考えれば良い、むしろ、国の資本(生産手段・人、物、土地)を毀損するような結果になることこそ問題だ、というように理解しました。これで良いのでしょうか。 なお、日本の経済力についてのお尋ねですが、「国の経済力」の定義がわかりませんので、ピント外れかも知れませんが、貴兄の話から、仮に「国際経済競争力」と言う意味であれば、「人材、研究、技術、設備」などの観点から、未だ十分競争力はあると感じています。従って、比較的には強いのではないでしょうか。 以上「経済」に関する述語もよく分かりませんので、変な記述になっていると思いますが 書いてみました。また、「信用経済の事象」について少しお伺いしたい事がありますが後にします。 上記、弊記述に関し、コメントいただければ幸いです。 以上 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは、貴兄の優れた読解力、理解力、洞察力に感服しております。私も専門家ではありませんので専門用語を駆使する細部にまで目の届いた正確な記述は出来ませんが、精一杯コメントさせていただきます。 >> ところで、蟷螂の斧さんにお尋ねしたいと思います。 >>日本の経済力は現在、強いと思われますか?それとも弱いと思われますか?また、それはどのような理由によるものでしょうか? >> もし宜しければ、思われるところをお答えいただけたらと思います。 > >週刊現代誌を読みました「国債暴落・ハイパーインフレ・預金・年金は紙クズに」となっておりました。 >・国債乱発→(インフレ・金利上昇局面)→国債相場の下落・国内長期金利の上昇→銀行含み損発生、金利上昇(公定歩合?)で収益悪化(銀行破綻)/国債暴落・信用不安→円安→インフレ >・財政赤字の悪化(金利負担が税収を超える)→財政破綻/財政赤字解消←増税・歳出カット→行政サービスの低下 >・日銀の国債引受→通貨の増加→ハイパーインフレ→円の紙クズ化 >・日銀の国債引受なし→高金利&デフレ→経済破綻 > >何となく国民の不安を煽るようなセンセーショナルな描き方で週刊誌の常套手段のような気がします。そして、上記内容(纏め方に誤りがあるかも知れませんが)は素人ながら一方的なものと感じます。経済に限らず世の事象は必ずバランスを取って平衡点(安定)に至るはずで、上記の論には「作用」は述べられていても「反作用」については述べられていないように感じます。また、国債価格の低下が円の長期金利の上昇に結びつくと思いますが、何かこの因果関係が逆になっているような記述が有るようにも思います。 > 国債の価格に関する要点は、個人の参加のない金融機関同士だけでで作り出している金融市場(短期金融市場)においてのお金の量と商品量との関係に尽きると思います。 このときのお金は円だけのはずです。(論理的に) また、商品とは国債、FB,CP,手形などその他でしょうか?そして代表格として国債がある。 (確認したわけでありませんがほぼ正しいと思っています。) つまり円の量が多ければ商品である国債の価格は上がり、円の量が減少すれば国債価格は下落しますね。結論として国債の暴落を起こさせないためには、いわゆる国債を乱発して結果、商品の量が増えたとしてもその価格を維持するだけのハイパワードマネーの供給をしておれば問題は発生しません。そして、この日銀だけが供給できるハイパワードマネーは日銀が回収しない限り、その量が減じることはありませんので商品の量の増加に比例して発行する必要もないと思っています。 >過剰流動性がハイパーインフレを招くと言う記述がありましたが、物資不足による価格上昇ならハイパー(パニック)インフレも分かりますが、過剰流動性による価格上昇などはどこかの点に落ち着くように感じます。(よほどの情報操作が無い限り、また、人が偽情報に惑わされない限り)。 > 小泉首相もこのハイパーインフレを恐れてインフレターゲットを否定しましたが、貴方が仰るとおり、偽情報に惑わされたのでしょう。 >先のバブルは、たしか、円レート維持のための為替介入で過剰流動性が生じ、土地インフレが起こり、流動性規制でバブルがはじけたと言われますが、土地の利用価値の何倍もの価格でどうして取引が成立したのか良く分かりません。 >バブルの発生と崩壊はどのように説明できるのでしょうか。 >本題から離れますが宜しければ教えてください。 > この問題も「需要と供給の理論」で説明がつきます。 当時銀行は窓口に大量の預金が集まってきていたと思います。そして今に比べれば高金利でもありました。その金利支払いと業務益を挙げるために貸出競争に走らなければならない宿命にあったのだろうと思っています。つまり、幾ら土地価格が高かろうが銀行は喜んでお金を貸したのです。銀行はそれが国策であり、日銀の政策そのものであったと思ってもいたのだと思います。そしてその後の政策の変更は銀行にとっては寝耳に水でまさに裏切りでもあったわけで、ところが、その本音が聞こえてこないのは、うらみつらみをぶつける相手があまりにも強大で、即、生死にかかわる相手でもあったわけだと思っています。 それはそれとして銀行が幾らでもお金を貸し出すものですから、国民はソレッとばかりに土地や株式の投機に走ったと考えればどうでしょうか? ここでどうしても知っておく必要のある要点があります。1989年のバブル絶頂期、猫も杓子も日産のシーマといわれたものでした。ところが消費者物価は安定的で、貿易収支黒字は過去最高の約15兆円だったと思います。あれほど国民が贅沢をしていたのにも拘らずです。 この事実を蟷螂の斧さんはどのように感じられますでしょうか? また、この点に関して、リチャード・A・ベルナーというドイツ人学者が『円の支配者』という著書で興味深い説を発表しています。もし、お時間があるようでしたら、図書館等で調べてみてください。 >財政赤字・赤字国債・財政破綻・国家破産(年金不安など)について、以前の貴スレッドを読ませて頂きました。 > >例えば、ボート(国)の中で何が起ころうとボートの外からのエネルギー(外貨準備)があればボートが前に進むように、国が儲けている間は大丈夫、と言う理解で良いのでしょうか。適正な経済運営があれば赤字国債は有効な信用創造であり非難すべきものでない、むしろ、信用創造で経済を活性化して税収を増やせば財政赤字も自然に解消できるということでしょうか。 > この例え適切でないところもあるかもしれませんが、大変雰囲気が出ていますし、赤字国債発行増による信用創造増と景気回復の理論は財政赤字解消方法の一つとして選択肢の一つでもあります。 >財政赤字はいわば会計上の問題で実体的な問題ではなく、いずれ、会計的にもバランスするというふうに考えて良いのでしょうか。 > まさしくその通りです。 >国債は、通貨と同じく、印刷すれば発行できるもので、国の資本(生産手段・人、物、土地)をなんら毀損するものでない、経済を回す潤滑油だと考えれば良い、むしろ、国の資本(生産手段・人、物、土地)を毀損するような結果になることこそ問題だ、というように理解しました。これで良いのでしょうか。 > 本当に感服しています。異論ありません。 >なお、日本の経済力についてのお尋ねですが、「国の経済力」の定義がわかりませんので、ピント外れかも知れませんが、貴兄の話から、仮に「国際経済競争力」と言う意味であれば、「人材、研究、技術、設備」などの観点から、未だ十分競争力はあると感じています。従って、比較的には強いのではないでしょうか。 > 大分毀損してしまったようですがまだ大丈夫だと感覚的にですが私も思っています。しかし、日本国民が急いで真実に気付く必要も感じています。残された時間は少ないかもしれません。 >以上「経済」に関する述語もよく分かりませんので、変な記述になっていると思いますが >書いてみました。また、「信用経済の事象」について少しお伺いしたい事がありますが後にします。 > 気が向いたらお話くださいませ。 また私の考えに疑問や誤りを見つけましたら、ご指摘くだされば幸いです。是非討論をお願いします。 |
▼Gokai Sezutomoさん: こんにちは。コメント有難うございました。過分な言葉を頂き面映く思います。また、小生の貴説(国家財政・国債と経済のマクロ的俯瞰?)の理解が一応的外れでないという事で安心しました。 「信用経済」下での国家運営、経済政策と財政政策、国民生活との関係については、貴説の、ミクロ経済への波及が如何なるものかを考える必要があるのかな、と思っておりますが、基礎的素養(特に金融システムと経済の関係など)がないために、お伺いすべき問題、設問を抽出できません。 少し、付け焼刃で勉強して、後日いつか、「信用経済」に関する弊疑問と上記問題を併せてお伺いしたいと思います。 その節は宜しくお願いします。 以下、先の貴コメントについて素人の感想を述べて見ます。 > つまり円の量が多ければ商品である国債の価格は上がり、円の量が減少すれば国債価格は下落しますね。結論として国債の暴落を起こさせないためには、いわゆる国債を乱発して結果、商品の量が増えたとしてもその価格を維持するだけのハイパワードマネーの供給をしておれば問題は発生しません。そして、この日銀だけが供給できるハイパワードマネーは日銀が回収しない限り、その量が減じることはありませんので商品の量の増加に比例して発行する必要もないと思っています。 「価格と商品と円」の関係は、マクロ的にはそのように変化すると思いますが、「商品の価格」は、「その商品の価値」(購入者が感じる)を「円」に換算したものではないのでしょうか。この購入者の「価値判断、値ごろ感」が「価格」に影響する事は無いのでしょうか。 小生、「日銀のハイパワードマネー」の意味がわかっておりませんし、金融システム(日銀と銀行の関係)も分かっておりませんので、「商品」を「店頭販売商品」に擬しておかしい事を言っているような気もしますが。 > 小泉首相もこのハイパーインフレを恐れてインフレターゲットを否定しましたが、貴方が仰るとおり、偽情報に惑わされたのでしょう。 ここで、小生は、「偽情報」を「供給サイド」が「需要サイド」に流す、「偽情報」(石油ショック時メジャーが流した?石油埋蔵量、石油枯渇迄の時間など、結果として供給不安を煽る情報)のつもりで申しました。しかし、貴説が「インフレターゲット」といわれる政策を念頭においておられるのかな、と思いました。 > それはそれとして銀行が幾らでもお金を貸し出すものですから、国民はソレッとばかりに土地や株式の投機に走ったと考えればどうでしょうか? そうだと思います。しかし、銀行は貸出資金が余っていても、自己が貸し出す資金の回収を考慮に入れれば、誠にリスキーな「投機」の資金として貸し出すのは、銀行経営の観点からいえば間違っていたのではないでしょうか(土地価格は下がらないなどという経済的にはあり得ない前提に基づいた銀行経営は誠に安易なものと驚いたものです)。 > ここでどうしても知っておく必要のある要点があります。1989年のバブル絶頂期、猫も杓子も日産のシーマといわれたものでした。ところが消費者物価は安定的で、貿易収支黒字は過去最高の約15兆円だったと思います。あれほど国民が贅沢をしていたのにも拘らずです。 > この事実を蟷螂の斧さんはどのように感じられますでしょうか? 「土地投機、株投機のプレヤー」でなかった者の一人の生活実感としては、特に不自由は無かったと思います。しかし、「日産シーマ」は、「土地投機、株投機のプレヤー」に限られていたのではないでしょうか。 なお、仮定の話で恐縮ですが、日銀の政策変更(総量規制?)が無く、投機市場をあのまま放任していたとすれば、どのような結果に至ったのでしょうか。又、他に適正な政策があったのでしょうか。 小生はそれを考える知見を持っておりませんので、ご意見を伺えれば幸いです。 以上 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは >> つまり円の量が多ければ商品である国債の価格は上がり、円の量が減少すれば国債価格は下落しますね。結論として国債の暴落を起こさせないためには、いわゆる国債を乱発して結果、商品の量が増えたとしてもその価格を維持するだけのハイパワードマネーの供給をしておれば問題は発生しません。そして、この日銀だけが供給できるハイパワードマネーは日銀が回収しない限り、その量が減じることはありませんので商品の量の増加に比例して発行する必要もないと思っています。 > >「価格と商品と円」の関係は、マクロ的にはそのように変化すると思いますが、「商品の価格」は、「その商品の価値」(購入者が感じる)を「円」に換算したものではないのでしょうか。この購入者の「価値判断、値ごろ感」が「価格」に影響する事は無いのでしょうか。 >小生、「日銀のハイパワードマネー」の意味がわかっておりませんし、金融システム(日銀と銀行の関係)も分かっておりませんので、「商品」を「店頭販売商品」に擬しておかしい事を言っているような気もしますが。 > よろしければ、下記を検索してみてください。 http://www.findai.com/yogo/0019.htm >> 小泉首相もこのハイパーインフレを恐れてインフレターゲットを否定しましたが、貴方が仰るとおり、偽情報に惑わされたのでしょう。 > >ここで、小生は、「偽情報」を「供給サイド」が「需要サイド」に流す、「偽情報」(石油ショック時メジャーが流した?石油埋蔵量、石油枯渇迄の時間など、結果として供給不安を煽る情報)のつもりで申しました。しかし、貴説が「インフレターゲット」といわれる政策を念頭においておられるのかな、と思いました。 > 私はインフレターゲットが効果の大きな政策だと思っていません。もし云うとすれば貿易収支『ゼロ』ターゲットでしょうか? >> それはそれとして銀行が幾らでもお金を貸し出すものですから、国民はソレッとばかりに土地や株式の投機に走ったと考えればどうでしょうか? > >そうだと思います。しかし、銀行は貸出資金が余っていても、自己が貸し出す資金の回収を考慮に入れれば、誠にリスキーな「投機」の資金として貸し出すのは、銀行経営の観点からいえば間違っていたのではないでしょうか(土地価格は下がらないなどという経済的にはあり得ない前提に基づいた銀行経営は誠に安易なものと驚いたものです)。 > 1989年頃はまだ土地神話というものがあって、それまで地価が下がったことはなかったようです? 『円の支配者』という著書の紹介のページがあります。 http://www.nsk−network.co.jp/030701.htm >> ここでどうしても知っておく必要のある要点があります。1989年のバブル絶頂期、猫も杓子も日産のシーマといわれたものでした。ところが消費者物価は安定的で、貿易収支黒字は過去最高の約15兆円だったと思います。あれほど国民が贅沢をしていたのにも拘らずです。 >> この事実を蟷螂の斧さんはどのように感じられますでしょうか? > >「土地投機、株投機のプレヤー」でなかった者の一人の生活実感としては、特に不自由は無かったと思います。しかし、「日産シーマ」は、「土地投機、株投機のプレヤー」に限られていたのではないでしょうか。 > ごく普通の若者が大画面のテレビや高級乗用車を購入しているとのニュースがあったのを覚えていました。当時のニュースコメンテイターが揶揄して「猫も杓子も」といった表現をしたような気がしています。 >なお、仮定の話で恐縮ですが、日銀の政策変更(総量規制?)が無く、投機市場をあのまま放任していたとすれば、どのような結果に至ったのでしょうか。又、他に適正な政策があったのでしょうか。 > 特に問題はなかったと思います。ただあのまま続いていれば当時でも200兆円の発行残のあった赤字国債は全て返却出来ていたかもしれません。 要はバブル潰しのためとそれを継続したことが問題です。 もちろん適正な政策は存在していたし、今でも存在しています。真実が解かれば必然的に誰もが適正な政策を思いつく筈だと私は思います。このままでは経済力の実態が毀損してもいきます。 >小生はそれを考える知見を持っておりませんので、ご意見を伺えれば幸いです。 > >以上 本当にあの時のバブルは悪だったのでしょうか? 本当にあれはバブルだったのでしょうか? バブルの定義とは一体何なのでしょう? |
真説・土地バブル http://www.nsk-network.co.jp/030701.htm 上記サイトに、リチャード・A・ベルナー著『円の支配者』の紹介があります。土地バブルの発生と崩壊について、日銀犯人説を述べたものです。ちょっと面白いかもしれません? |
▼Gokai Sezutomoさん: 今晩は。2回にわたりコメント頂き有難うございます。 マクロ経済学入門新書を読んだところです。経済学の素養(フレームワーク)がありませんのでなかなか頭に定着せず、よく理解しているとは到底言えませんが、主要な述語と経済政策、財政・国債(政府支出)、金融政策(金融システム(日銀・銀行・マネー)、金利、マネタリズム・・・)、景気(GNP,GDP)、物価、雇用(失業率)、貯蓄、経常収支・・・などの関係が、おぼろげにわかったところです。 ところで、小生は、「経済事象とは、個人および法人・組織(人と総称します)がそれぞれの予測に基づいてその利益を最適・最大にする各経済行為の集積」で、ミクロの個々の取引の集大成が、経済指標になって顕現するものと感じています。 このような観点で見ますと、マクロ経済の考え方には、この個々の人のいわば欲望(その価値観)に基づく行動予測が入ってなく、人は「経済原則」に従って合理的、合目的的に行動するものとして考えられているように思います。 「複雑系」を経済に応用したモデルもあるようですが、いわば、このような積み上げ型の経済モデルはあるのでしょうか。本題とは関係ありませんが、このような「感覚」は正しいのでしょうか。 >>「価格と商品と円」の関係は、マクロ的にはそのように変化すると思いますが、「商品の価格」は、「その商品の価値」(購入者が感じる)を「円」に換算したものではないのでしょうか。この購入者の「価値判断、値ごろ感」が「価格」に影響する事は無いのでしょうか。 国債は金融機関の入札で販売されると読んだ記憶があります。金融機関の判断で価格が決まるのでしょうか。 > よろしければ、下記を検索してみてください。 > http://www.findai.com/yogo/0019.htm 読んでみました。ご教示ありがとうございました。 > 私はインフレターゲットが効果の大きな政策だと思っていません。もし云うとすれば貿易収支『ゼロ』ターゲットでしょうか? 貿易収支の黒字はある意味で「死んだマネー」であるから、黒字を積み上げることは無い。むしろ、このマネーを国内景気の刺激として有効に使えばよい(輸入を増やせ)ということでしょうか。 > 1989年頃はまだ土地神話というものがあって、それまで地価が下がったことはなかったようです? > 『円の支配者』という著書の紹介のページがあります。 > http://www.nsk−network.co.jp/030701.htm バブルの生成と崩壊に関して「日銀意図的不作為説」など色んな説があることが分かりました。その過程、原理については小生の理解の及ぶとこではありませんが。 > 特に問題はなかったと思います。ただあのまま続いていれば当時でも200兆円の発行残のあった赤字国債は全て返却出来ていたかもしれません。 >要はバブル潰しのためとそれを継続したことが問題です。 > もちろん適正な政策は存在していたし、今でも存在しています。真実が解かれば必然的に誰もが適正な政策を思いつく筈だと私は思います。このままでは経済力の実態が毀損してもいきます。 若し、日銀が突然の金融引締めをやることなく、適正なマネタリズム手法で金融政策を実施していれば、バブルの生成も崩壊もなく、資産デフレも引き起こさなかったということでしょうか。 > 本当にあの時のバブルは悪だったのでしょうか? > 本当にあれはバブルだったのでしょうか? > バブルの定義とは一体何なのでしょう? このことに経済の観点から答える知見を持ちません。 ただ、バブルは悪か?と言われれば、直ぐはじけるような「バブル景気(投機市場)」は異常ではないかと思います。経済的な意味からの「善悪」は分かりませんし、その定義もわかりません。 市場経済の捉え方に「新古典派モデル」「ケインズモデル」とあるようですが、当初に申しましたように「経済・景気」には「善悪」は言えず、その原因となった「人の行為」には「善悪」を言えるのではと思います。 長々と素人の講釈を書き、恐縮です。宜しければコメント頂ければ幸いです。 (次は「経済学入門」でも読んでみたいと思っています) |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは >マクロ経済学入門新書を読んだところです。経済学の素養(フレームワーク)がありませんのでなかなか頭に定着せず、よく理解しているとは到底言えませんが、主要な述語と経済政策、財政・国債(政府支出)、金融政策(金融システム(日銀・銀行・マネー)、金利、マネタリズム・・・)、景気(GNP,GDP)、物価、雇用(失業率)、貯蓄、経常収支・・・などの関係が、おぼろげにわかったところです。 > >ところで、小生は、「経済事象とは、個人および法人・組織(人と総称します)がそれぞれの予測に基づいてその利益を最適・最大にする各経済行為の集積」で、ミクロの個々の取引の集大成が、経済指標になって顕現するものと感じています。 > >このような観点で見ますと、マクロ経済の考え方には、この個々の人のいわば欲望(その価値観)に基づく行動予測が入ってなく、人は「経済原則」に従って合理的、合目的的に行動するものとして考えられているように思います。 >「複雑系」を経済に応用したモデルもあるようですが、いわば、このような積み上げ型の経済モデルはあるのでしょうか。本題とは関係ありませんが、このような「感覚」は正しいのでしょうか。 > 人間心理のわかった経済学とのお考えかと思います。けれども私の知識はマクロ経済、ミクロ経済との捉え方と申しましょうか、そのように問われると答えに窮する程度です。私の知識と考えは現代貨幣システムに限ったものを中心としているに過ぎません。従って上記に対するコメントは技量を超えますので、勝手とは思いますが控えさせていただきます。 >>>「価格と商品と円」の関係は、マクロ的にはそのように変化すると思いますが、「商品の価格」は、「その商品の価値」(購入者が感じる)を「円」に換算したものではないのでしょうか。この購入者の「価値判断、値ごろ感」が「価格」に影響する事は無いのでしょうか。 > 通常、商品なら人間心理による値ごろ感というものが存在するはずですね。国債相場にも思惑というものがあるように新聞にはコメントされているのを読んだことが記憶としてあります。 >国債は金融機関の入札で販売されると読んだ記憶があります。金融機関の判断で価格が決まるのでしょうか。 > 需要と供給の予測を含めた判断かと思います。 >> 私はインフレターゲットが効果の大きな政策だと思っていません。もし云うとすれば貿易収支『ゼロ』ターゲットでしょうか? > >貿易収支の黒字はある意味で「死んだマネー」であるから、黒字を積み上げることは無い。むしろ、このマネーを国内景気の刺激として有効に使えばよい(輸入を増やせ)ということでしょうか。 > その通りです。輸入を増やせということです。つまり内需拡大をせよ。国民にお金を撒きなさい。評価マネーを増やしなさい。(資産価格の上昇)・・・ということです。(「評価マネー」は私の造語です。) 輸入を増やし、貿易収支が『ゼロ』に近づいてくると、円安という思わぬ効果も現れ、また皆がお金持ちになるがために品質を重要視しだして、昔ながらの家内工業も息を吹き返してきます。資産バブルに何も悪いことは見当たりません。評価マネーの増大は税収を増やし、赤字国債は償却に向かいます。強いてあげれば土地の高騰のため、公共事業の計画が難しくなります。また、生み出されたお金がアメリカに進出し、アメリカの資産を買い漁ることかもしれません。この点はアメリカ資本が嫌がるでしょうね。 >> 特に問題はなかったと思います。ただあのまま続いていれば当時でも200兆円の発行残のあった赤字国債は全て返却出来ていたかもしれません。 >>要はバブル潰しのためとそれを継続したことが問題です。 >> もちろん適正な政策は存在していたし、今でも存在しています。真実が解かれば必然的に誰もが適正な政策を思いつく筈だと私は思います。このままでは経済力の実態が毀損してもいきます。 > >若し、日銀が突然の金融引締めをやることなく、適正なマネタリズム手法で金融政策を実施していれば、バブルの生成も崩壊もなく、資産デフレも引き起こさなかったということでしょうか。 > マネタリズムという理論には評価マネーという発想はないものと思います。ですが適正な金融政策を日銀と政府が行えば、バブルの崩壊もなく不良債権も発生しなかったでしょう。市中銀行は犯人ではなく被害者だと思っています。 そして今、最も重視しないと後悔することになる認識の一つに、市中銀行や郵貯システムは日本国民の宝物ということです。悪者扱いをして、外資に売り渡したり、解体してはいけません。それこそ後世に悪いツケ、禍根を残すことになります。 >> 本当にあの時のバブルは悪だったのでしょうか? >> 本当にあれはバブルだったのでしょうか? >> バブルの定義とは一体何なのでしょう? > 出来るだけ大勢の人々が、このバブルを、バブルと決め付けないで疑問を持つことによって、真実を検証してほしいと願っています。 >このことに経済の観点から答える知見を持ちません。 >ただ、バブルは悪か?と言われれば、直ぐはじけるような「バブル景気(投機市場)」は異常ではないかと思います。経済的な意味からの「善悪」は分かりませんし、その定義もわかりません。 >市場経済の捉え方に「新古典派モデル」「ケインズモデル」とあるようですが、当初に申しましたように「経済・景気」には「善悪」は言えず、その原因となった「人の行為」には「善悪」を言えるのではと思います。 > リストラの進行、格差拡大、年金不安、自殺者の増加、若者の就職難、預金の取り崩しなどなどの悪い日本の現状を招いた罪は大変に大きいと思います。『大悪』です。 ) |
▼Gokai Sezutomoさん: こんばんは。少し日が経って、このスレッドに戻るのに大分時間が掛かりました。 レスが遅れて申し訳ありませんでした。 最近、斜め読みした経済の素人向け解説書では「市場経済:全ての政策的規制のない市場経済」が、市場が自律的に安定解に至ると有ったように思います(説明がくどくてまさに飛ばし読みでしたので正確かどうかは分かりません)。この場合も、市場の各プレーヤーは「経済合理性」をもって行動するという前提でした。 小生も、「計画経済」(例えば、空想的社会経済:「能力に応じて働き、必要に応じて分配する」「「剰余価値」は「労働」によって生ずる。労働者に厚く分配すべき・・・」)と言う概念は、「人が神のように立派な聖人達」でなければ、成立しない「人間性」を無視したものと思いました。そして、社会計画経済は破綻しました。 これを前提に以下少し述べさせて下さい。 >。私の知識と考えは現代貨幣システムに限ったものを中心としているに過ぎません。従って上記に対するコメントは技量を超えますので、勝手とは思いますが控えさせていただきます。 分かりました。 >>貿易収支の黒字はある意味で「死んだマネー」であるから、黒字を積み上げることは無い。むしろ、このマネーを国内景気の刺激として有効に使えばよい(輸入を増やせ)ということでしょうか。 > その通りです。輸入を増やせということです。つまり内需拡大をせよ。国民にお金を撒きなさい。評価マネーを増やしなさい。(資産価格の上昇)・・・ということです。(「評価マネー」は私の造語です。)輸入を増やし、貿易収支が『ゼロ』に近づいてくると、円安という思わぬ効果も現れ、また皆がお金持ちになるがために品質を重要視しだして、昔ながらの家内工業も息を吹き返してきます。資産バブルに何も悪いことは見当たりません。評価マネーの増大は税収を増やし、赤字国債は償却に向かいます。強いてあげれば土地の高騰のため、公共事業の計画が難しくなります。また、生み出されたお金がアメリカに進出し、アメリカの資産を買い漁ることかもしれません。この点はアメリカ資本が嫌がるでしょうね。 輸入拡大、内需拡大はどのようにして実現するのでしょうか。原則自由市場経済では、市場に輸入を拡大せよとは言えないのではありませんか。 また、輸入拡大政策から「評価マネー」が市場に流れ、資産価格が上昇し、消費マインドが上昇し、経済が回復し、税収が増え、財政のバランスを回復する過程をどのようにイメージされておられますか。 >>若し、日銀が突然の金融引締めをやることなく、適正なマネタリズム手法で金融政策を実施していれば、バブルの生成も崩壊もなく、資産デフレも引き起こさなかったということでしょうか。 > マネタリズムという理論には評価マネーという発想はないものと思います。ですが適正な金融政策を日銀と政府が行えば、バブルの崩壊もなく不良債権も発生しなかったでしょう。市中銀行は犯人ではなく被害者だと思っています。 > そして今、最も重視しないと後悔することになる認識の一つに、市中銀行や郵貯システムは日本国民の宝物ということです。悪者扱いをして、外資に売り渡したり、解体してはいけません。それこそ後世に悪いツケ、禍根を残すことになります。 誰が上記を悪者にし、外資に売り渡そうとしているのでしょうか。 竹中イズムですか。 > リストラの進行、格差拡大、年金不安、自殺者の増加、若者の就職難、預金の取り崩しなどなどの悪い日本の現状を招いた罪は大変に大きいと思います。『大悪』です。 これはバブル崩壊の結果であり、バブルは歴史上何回も繰り返されており、バブルの原因は、「人の貪欲」から来たのではないでしょうか。 以上 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは 現在、緊急入院中ですが、本日許可を得てパソコンを見ることが出来ました。出来る範囲で、少し返答させていただきます。 >最近、斜め読みした経済の素人向け解説書では「市場経済:全ての政策的規制のない市場経済」が、市場が自律的に安定解に至ると有ったように思います(説明がくどくてまさに飛ばし読みでしたので正確かどうかは分かりません)。この場合も、市場の各プレーヤーは「経済合理性」をもって行動するという前提でした。 > 市場原理主義・グローバリズムのことでしょうか?この経済論に関しては2002年2月に『ワシントン・コンセンサス』のやり方に反対して世界銀行副総裁を辞任したジョセフ・スティッグリッツが著書『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』にて強烈に批判しているらしい。 >小生も、「計画経済」(例えば、空想的社会経済:「能力に応じて働き、必要に応じて分配する」「「剰余価値」は「労働」によって生ずる。労働者に厚く分配すべき・・・」)と言う概念は、「人が神のように立派な聖人達」でなければ、成立しない「人間性」を無視したものと思いました。そして、社会計画経済は破綻しました。 > 私も社会主義経済は貴兄と同様の理由にて否定しております。しかし戦後、自由主義圏の先進国が採用してきた社会主義経済と自由主義経済の混用については肯定しています。 >>>貿易収支の黒字はある意味で「死んだマネー」であるから、黒字を積み上げることは無い。むしろ、このマネーを国内景気の刺激として有効に使えばよい(輸入を増やせ)ということでしょうか。 > >> その通りです。輸入を増やせということです。つまり内需拡大をせよ。国民にお金を撒きなさい。評価マネーを増やしなさい。(資産価格の上昇)・・・ということです。(「評価マネー」は私の造語です。)輸入を増やし、貿易収支が『ゼロ』に近づいてくると、円安という思わぬ効果も現れ、また皆がお金持ちになるがために品質を重要視しだして、昔ながらの家内工業も息を吹き返してきます。資産バブルに何も悪いことは見当たりません。評価マネーの増大は税収を増やし、赤字国債は償却に向かいます。強いてあげれば土地の高騰のため、公共事業の計画が難しくなります。また、生み出されたお金がアメリカに進出し、アメリカの資産を買い漁ることかもしれません。この点はアメリカ資本が嫌がるでしょうね。 > >輸入拡大、内需拡大はどのようにして実現するのでしょうか。原則自由市場経済では、市場に輸入を拡大せよとは言えないのではありませんか。 > 私はお金を、自己流で次の三種に分類しています。 1)ベース・マネー(ハイパワード・マネー) 2)信用マネー(金融機関の信用創造機能によって創出されるお金) 3)評価マネー(価値に経時的、上下動的変動があるがそのものの物質的劣化がないか、少ないもので、比較的短期間に現金に換えうる資産) バブル崩壊後の日本経済の低迷はこの評価マネーの大幅な減少(資産価額の大幅下落)によって、それの担保によって生み出された信用マネーにまで大きな傷がついたことが問題の本質なのです。内需縮小の本質なのです。 後一週間以内に退院できると思いますので、退院出来しだい、続いて返答させていただきたく思います。ごめんください。 >また、輸入拡大政策から「評価マネー」が市場に流れ、資産価格が上昇し、消費マインドが上昇し、経済が回復し、税収が増え、財政のバランスを回復する過程をどのようにイメージされておられますか。 > >>>若し、日銀が突然の金融引締めをやることなく、適正なマネタリズム手法で金融政策を実施していれば、バブルの生成も崩壊もなく、資産デフレも引き起こさなかったということでしょうか。 > >> マネタリズムという理論には評価マネーという発想はないものと思います。ですが適正な金融政策を日銀と政府が行えば、バブルの崩壊もなく不良債権も発生しなかったでしょう。市中銀行は犯人ではなく被害者だと思っています。 >> そして今、最も重視しないと後悔することになる認識の一つに、市中銀行や郵貯システムは日本国民の宝物ということです。悪者扱いをして、外資に売り渡したり、解体してはいけません。それこそ後世に悪いツケ、禍根を残すことになります。 > >誰が上記を悪者にし、外資に売り渡そうとしているのでしょうか。 >竹中イズムですか。 > >> リストラの進行、格差拡大、年金不安、自殺者の増加、若者の就職難、預金の取り崩しなどなどの悪い日本の現状を招いた罪は大変に大きいと思います。『大悪』です。 > >これはバブル崩壊の結果であり、バブルは歴史上何回も繰り返されており、バブルの原因は、「人の貪欲」から来たのではないでしょうか。 > >以上 |
Gokai Sezutomoさん こんにちは。 ご入院との由。お見舞い申し上げます。大変な中レス頂き有難うございました。 私のレスは、Gokaiさんの次のレスの後にさせて下さい。 取りあえず、お見舞いをお伝えいたします。 |
>▼蟷螂の斧さん:こんにちは 続けてレスさせて頂きます。 >>輸入拡大、内需拡大はどのようにして実現するのでしょうか。原則自由市場経済では、市場に輸入を拡大せよとは言えないのではありませんか。 >> > > 私はお金を、自己流で次の三種に分類しています。 >1)ベース・マネー(ハイパワード・マネー) >2)信用マネー(金融機関の信用創造機能によって創出されるお金) >3)評価マネー(価値に経時的、上下動的変動があるがそのものの物質的劣化がないか、少ないもので、比較的短期間に現金に換えうる資産) > > バブル崩壊後の日本経済の低迷はこの評価マネーの大幅な減少(資産価額の大幅下落)によって、それの担保によって生み出された信用マネーにまで大きな傷がついたことが問題の本質なのです。内需縮小の本質なのです。 > (上記からの続きです。) 1990年から数年の間の資産価額の減少は通常約1400兆円と言われていますが私の大雑把な計算ですと7000兆円も視野に入れる必要ありではないかと思っています。国民一人当たり失われたお金(評価マネー)は約5000万円です。(私はこれを評価マネーの減少と呼んでいます。) これだけの資産の減少が急速に起こると人々はさすがに消費を抑えると私は思うのです。 従って、この資産価額を上昇(評価マネーの増大)させることにより、人々は消費を増大させ始めます。つまりこれが輸入拡大政策です。 一方、消費の拡大はGDPの増加、即ち税収の増加にも直結して大勢の方々のご心配の政府財政が好転し始めます。 現に、昨年3月からの経済成長(GDPの変化率)3.5%によって本年度は税収増となり、久しぶりに、国債の新規発行の現象となる見通しだとか。 また、竹下首相当時、いわゆる資産バブルによって大幅な税収増となり、政府財政が余って、「ふるさと創生論」と言う名目で全国各市町村に一億円ずつ配られたのを覚えておられますでしょうか? つまり資産価額の上昇を人々はバブルと呼んで、あたまから否定しますが、そのことをもう一度冷静に検討しなおす必要があると私には思えます。 >>また、輸入拡大政策から「評価マネー」が市場に流れ、資産価格が上昇し、消費マインドが上昇し、経済が回復し、税収が増え、財政のバランスを回復する過程をどのようにイメージされておられますか。 >> >>> マネタリズムという理論には評価マネーという発想はないものと思います。ですが適正な金融政策を日銀と政府が行えば、バブルの崩壊もなく不良債権も発生しなかったでしょう。市中銀行は犯人ではなく被害者だと思っています。 >>> そして今、最も重視しないと後悔することになる認識の一つに、市中銀行や郵貯システムは日本国民の宝物ということです。悪者扱いをして、外資に売り渡したり、解体してはいけません。それこそ後世に悪いツケ、禍根を残すことになります。 >> >>誰が上記を悪者にし、外資に売り渡そうとしているのでしょうか。 >>竹中イズムですか。 小泉−竹中路線は実行犯だと私は思っています。もちろん確証はありません。皆さんで真実を考えていただきたいと思っています。 市中銀行、郵貯システムを誰が悪者にしたか?・・・については、本当は私はあぶり出しをやりたくありません。私の大それた目的は犯人探しではなく、日本経済が本来の姿に戻ることと言う願いなのです。 >>> リストラの進行、格差拡大、年金不安、自殺者の増加、若者の就職難、預金の取り崩しなどなどの悪い日本の現状を招いた罪は大変に大きいと思います。『大悪』です。 >> >>これはバブル崩壊の結果であり、バブルは歴史上何回も繰り返されており、バブルの原因は、「人の貪欲」から来たのではないでしょうか。 >> 過去のバブル崩壊と今回のバブル崩壊とは意味が違うと思います。 直接的な説明ではないかもしれませんが、過去の大不況の原因は、経済の急速な成長に『金』の生産が間に合わなかった。つまり、金本位制であったが故にお金の供給が不足し、信用が壊れたことが原因だと思います。 現代貨幣システムは元々から、信用マネーおよび評価マネーが民間経済にかかわるマネーの主体でありますから、自由自在にお金を作り出すことが出来、このシステムを本当に理解するものが操作するならば、大自然による大災害や戦争による破壊でもない限り、人智に余る大不況など存在し得ないはずだと考えています。 『人の貪欲』が原因ではないかとのことですが 「お金やお金にかかわる現象をを哲学的に捉える。」と言う感覚は日本人のDNAに馴染み易いのかもしれません。しかし、今回のいわゆるバブルにかかわる一連の現象は、もっと科学的に解明可能な現象だと思っています。 |
▼Gokai Sezutomoさん:こんばんは。誠に弊レス遅くなり、失礼しました。 途中色々有り、時間が掛かったことお詫びします。亀、亀「レス」ですみません。 以下、貴コメントに沿って弊意見をを述べさせていただきます。 > 市場原理主義・グローバリズムのことでしょうか?この経済論に関しては2002年2月に『ワシントン・コンセンサス』のやり方に反対して世界銀行副総裁を辞任したジョセフ・スティッグリッツが著書『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』にて強烈に批判しているらしい。 そうでしょうね。禿鷹ファンドが活躍しては「経済の破壊」に繋がりかねませんね。しかし、禿鷹ファンドが活躍する「生贄」があるというのも問題ですね。 > 私も社会主義経済は貴兄と同様の理由にて否定しております。しかし戦後、自由主義圏の先進国が採用してきた社会主義経済と自由主義経済の混用については肯定しています。 市場原理主義も不可、計画経済も不可となれば、「折衷案」が一応当然の解と思います。 しかし、日本でも、米国でも、全くの「市場原理主義」でもないと思います。例えば、独禁法あり、不正競争防止法あり、談合防止の規制あり・・・ではないでしょうか。 >>輸入拡大、内需拡大はどのようにして実現するのでしょうか。原則自由市場経済では、市場に輸入を拡大せよとは言えないのではありませんか。 > 私はお金を、自己流で次の三種に分類しています。 >1)ベース・マネー(ハイパワード・マネー) >2)信用マネー(金融機関の信用創造機能によって創出されるお金) >3)評価マネー(価値に経時的、上下動的変動があるがそのものの物質的劣化がないか、少ないもので、比較的短期間に現金に換えうる資産) > バブル崩壊後の日本経済の低迷はこの評価マネーの大幅な減少(資産価額の大幅下落)によって、それの担保によって生み出された信用マネーにまで大きな傷がついたことが問題の本質なのです。内需縮小の本質なのです。 1990年から数年の間の資産価額の減少は通常約1400兆円と言われていますが私の大雑把な計算ですと7000兆円も視野に入れる必要ありではないかと思っています。国民一人当たり失われたお金(評価マネー)は約5000万円です。(私はこれを評価マネーの減少と呼んでいます。)これだけの資産の減少が急速に起こると人々はさすがに消費を抑えると私は思うのです。 従って、この資産価額を上昇(評価マネーの増大)させることにより、人々は消費を増大させ始めます。つまりこれが輸入拡大政策です。 バブルが頂点に達する頃、資産格差(持てるものと持たざるものの格差)が言われだしました。持てる者は、労せずして、莫大な価値を手にしました。持たざる者は、持つために莫大な出費を余儀なくされました。このような、社会的不公平感がバブルを終焉に導くパワーとなったのではないでしょうか。 資産インフレで消費マインドが上がり、輸入が増える道筋の説明をお願いします。 > 一方、消費の拡大はGDPの増加、即ち税収の増加にも直結して大勢の方々のご心配の政府財政が好転し始めます。 現に、昨年3月からの経済成長(GDPの変化率)3.5%によって本年度は税収増となり、久しぶりに、国債の新規発行の現象となる見通しだとか。 また、竹下首相当時、いわゆる資産バブルによって大幅な税収増となり、政府財政が余って、「ふるさと創生論」と言う名目で全国各市町村に一億円ずつ配られたのを覚えておられますでしょうか? 覚えていますし、公明党が商品券的なものをばら撒いたことも知っています。 > つまり資産価額の上昇を人々はバブルと呼んで、あたまから否定しますが、そのことをもう一度冷静に検討しなおす必要があると私には思えます。 これに対する疑問は上に記しました。 > 小泉−竹中路線は実行犯だと私は思っています。もちろん確証はありません。皆さんで真実を考えていただきたいと思っています。 市中銀行、郵貯システムを誰が悪者にしたか?・・・については、本当は私はあぶり出しをやりたくありません。私の大それた目的は犯人探しではなく、日本経済が本来の姿に戻ることと言う願いなのです。 いや、犯人あぶりではありません。政策の違いを聞きたいだけです。 > 過去のバブル崩壊と今回のバブル崩壊とは意味が違うと思います。 直接的な説明ではないかもしれませんが、過去の大不況の原因は、経済の急速な成長に『金』の生産が間に合わなかった。つまり、金本位制であったが故にお金の供給が不足し、信用が壊れたことが原因だと思います。 オランダの「チュ‐リップ」バブルも、昭和恐慌の元となったアメリカの「株式バブル」もそうなんでしょうか。 > 現代貨幣システムは元々から、信用マネーおよび評価マネーが民間経済にかかわるマネーの主体でありますから、自由自在にお金を作り出すことが出来、このシステムを本当に理解するものが操作するならば、大自然による大災害や戦争による破壊でもない限り、人智に余る大不況など存在し得ないはずだと考えています。 > > 『人の貪欲』が原因ではないかとのことですが > 「お金やお金にかかわる現象をを哲学的に捉える。」と言う感覚は日本人のDNAに馴染み易いのかもしれません。しかし、今回のいわゆるバブルにかかわる一連の現象は、もっと科学的に解明可能な現象だと思っています。 科学的に解明した結果を教えて頂けませんか。 紋きり的な質問で終わって失礼ですが、Gokai S.さんの分析を知りたいと思っています。宜しくお願いいたします。 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは >> 市場原理主義・グローバリズムのことでしょうか?この経済論に関しては2002年2月に『ワシントン・コンセンサス』のやり方に反対して世界銀行副総裁を辞任したジョセフ・スティッグリッツが著書『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』にて強烈に批判しているらしい。 > >そうでしょうね。禿鷹ファンドが活躍しては「経済の破壊」に繋がりかねませんね。しかし、禿鷹ファンドが活躍する「生贄」があるというのも問題ですね。 > いえいえ、初めに「生贄」があってではなく、生贄を作り出す悪辣行為を批判している主張だったように思います。 >> 私も社会主義経済は貴兄と同様の理由にて否定しております。しかし戦後、自由主義圏の先進国が採用してきた社会主義経済と自由主義経済の混用については肯定しています。 > >市場原理主義も不可、計画経済も不可となれば、「折衷案」が一応当然の解と思います。 >しかし、日本でも、米国でも、全くの「市場原理主義」でもないと思います。例えば、独禁法あり、不正競争防止法あり、談合防止の規制あり・・・ではないでしょうか。 > その通りですね。でも日本のほうが過去、累進税率を見る限り、より社会主義経済に近いのではないでしょうか。 >>>輸入拡大、内需拡大はどのようにして実現するのでしょうか。原則自由市場経済では、市場に輸入を拡大せよとは言えないのではありませんか。 > >> 私はお金を、自己流で次の三種に分類しています。 >>1)ベース・マネー(ハイパワード・マネー) >>2)信用マネー(金融機関の信用創造機能によって創出されるお金) >>3)評価マネー(価値に経時的、上下動的変動があるがそのものの物質的劣化がないか、少ないもので、比較的短期間に現金に換えうる資産) >> バブル崩壊後の日本経済の低迷はこの評価マネーの大幅な減少(資産価額の大幅下落)によって、それの担保によって生み出された信用マネーにまで大きな傷がついたことが問題の本質なのです。内需縮小の本質なのです。 1990年から数年の間の資産価額の減少は通常約1400兆円と言われていますが私の大雑把な計算ですと7000兆円も視野に入れる必要ありではないかと思っています。国民一人当たり失われたお金(評価マネー)は約5000万円です。(私はこれを評価マネーの減少と呼んでいます。)これだけの資産の減少が急速に起こると人々はさすがに消費を抑えると私は思うのです。 従って、この資産価額を上昇(評価マネーの増大)させることにより、人々は消費を増大させ始めます。つまりこれが輸入拡大政策です。 > >バブルが頂点に達する頃、資産格差(持てるものと持たざるものの格差)が言われだしました。持てる者は、労せずして、莫大な価値を手にしました。持たざる者は、持つために莫大な出費を余儀なくされました。このような、社会的不公平感がバブルを終焉に導くパワーとなったのではないでしょうか。 > 私の記憶では家を建てるためには土地が高すぎるとマスメディアで云われ出して、だから土地の価格を下げよ。 この論がそもそも間違えだったのです。地価を下げることは国民からお金を奪うことと同義語だということが認識されなければ日本は奈落のそこへ突き進むしか仕方がないのです。この認識が莫大な評価マネーを国民から奪い、銀行や企業から奪い不良債権の山を築き、若者の将来と手厚い福祉を奪ったのです。果ては自殺者の増加を招いているのです。私は、一般庶民の嫉妬心が誰かに煽られたのだと思っています。 あのころの格差拡大は庶民の苦しみを伴うものでありませんでした。ところがこれからの格差拡大は庶民の苦しみを伴うのではないかと恐れています。 >資産インフレで消費マインドが上がり、輸入が増える道筋の説明をお願いします。 資産インフレ(資産価値の増加)=評価マネーの増大、は国民にお金を与えたのと同義語です。手持ちのお金が増えれば誰しも消費を増やします。消費が増えれば輸入が増えませんでしょうか。 > >> 一方、消費の拡大はGDPの増加、即ち税収の増加にも直結して大勢の方々のご心配の政府財政が好転し始めます。 現に、昨年3月からの経済成長(GDPの変化率)3.5%によって本年度は税収増となり、久しぶりに、国債の新規発行の現象となる見通しだとか。 また、竹下首相当時、いわゆる資産バブルによって大幅な税収増となり、政府財政が余って、「ふるさと創生論」と言う名目で全国各市町村に一億円ずつ配られたのを覚えておられますでしょうか? > >覚えていますし、公明党が商品券的なものをばら撒いたことも知っています。 > 公明党の商品券構想は7000億円ほど実施されたと記憶しています。実施された年月日は忘れましたが、これは長引く不況脱出の為のつまらん策だったと思います。ただ確認していただきたいことは、この策が、竹下政権当時の政府財政にお金が余って、配られた一億円とは時期も目的も異なるということです。 私が言いたいのはバブルといわれた当時、税収が大幅に増えたという事実です。 > >> 過去のバブル崩壊と今回のバブル崩壊とは意味が違うと思います。 直接的な説明ではないかもしれませんが、過去の大不況の原因は、経済の急速な成長に『金』の生産が間に合わなかった。つまり、金本位制であったが故にお金の供給が不足し、信用が壊れたことが原因だと思います。 > >オランダの「チュ‐リップ」バブルも、昭和恐慌の元となったアメリカの「株式バブル」もそうなんでしょうか。 > 論理的帰結によるという状況証拠に過ぎませんので断定はしがたいのですが、それがほぼ私の答えです。 >> 現代貨幣システムは元々から、信用マネーおよび評価マネーが民間経済にかかわるマネーの主体でありますから、自由自在にお金を作り出すことが出来、このシステムを本当に理解するものが操作するならば、大自然による大災害や戦争による破壊でもない限り、人智に余る大不況など存在し得ないはずだと考えています。 >> >> 『人の貪欲』が原因ではないかとのことですが >> 「お金やお金にかかわる現象をを哲学的に捉える。」と言う感覚は日本人のDNAに馴染み易いのかもしれません。しかし、今回のいわゆるバブルにかかわる一連の現象は、もっと科学的に解明可能な現象だと思っています。 > >科学的に解明した結果を教えて頂けませんか。 意図したかどうかは別として『創り出された長期不況』というのが科学的に解明した結論です。 故に、今ならまだいつでも好況へのスタートが切れます。しかし、もう既に重要な多くの企業の支配権が外国資本の手に渡っていると、株式事情に詳しい方が言っておりました。 > >紋きり的な質問で終わって失礼ですが、Gokai S.さんの分析を知りたいと思っています。宜しくお願いいたします。 話は変わりますが、新しい発想による善悪の発露、読ませていただきました。 |
▼Gokai Sezutomoさん: おはようございます。レス有難うございました。 > いえいえ、初めに「生贄」があってではなく、生贄を作り出す悪辣行為を批判している主張だったように思います。 そうだったかも知れません。弊表現が間違っていました。 > その通りですね。でも日本のほうが過去、累進税率を見る限り、より社会主義経済に近いのではないでしょうか。 戦後先に申し上げたイタリアも社会経済に近いものだったと思いますし、日本の税制などもそれに近いものであったかと思います。 > 私の記憶では家を建てるためには土地が高すぎるとマスメディアで云われ出して、だから土地の価格を下げよ。 > この論がそもそも間違えだったのです。地価を下げることは国民からお金を奪うことと同義語だということが認識されなければ日本は奈落のそこへ突き進むしか仕方がないのです。この認識が莫大な評価マネーを国民から奪い、銀行や企業から奪い不良債権の山を築き、若者の将来と手厚い福祉を奪ったのです。果ては自殺者の増加を招いているのです。私は、一般庶民の嫉妬心が誰かに煽られたのだと思っています。 > あのころの格差拡大は庶民の苦しみを伴うものでありませんでした。ところがこれからの格差拡大は庶民の苦しみを伴うのではないかと恐れています。 世の中の出来事には必ず「表裏二面」が有ると思っています。経済政策という大所高所から見るか、庶民感覚という実感から見るか、ということだと感じます。 今後の市場原理主義的経済政策がどのような帰結になるのか、多分、レーガノミックスが批判されたような傾向になるのでしょうか。しかし、アメリカもサッチャーのイギリスも社会的不公平の拡大はあったにしても「経済・財政」は好転したのではなかったのではないでしょうか。 > 資産インフレ(資産価値の増加)=評価マネーの増大、は国民にお金を与えたのと同義語です。手持ちのお金が増えれば誰しも消費を増やします。消費が増えれば輸入が増えませんでしょうか。 定性的にはそうなるのでしょう。定量的に、時間軸も含めてどうなるのかが知りたいところなのです。しかし、如何なGokaiさんといえども難しいことかなと思います。定量的経済予測は。従って、定性的ということで理解します。 > 公明党の商品券構想は7000億円ほど実施されたと記憶しています。実施された年月日は忘れましたが、これは長引く不況脱出の為のつまらん策だったと思います。ただ確認していただきたいことは、この策が、竹下政権当時の政府財政にお金が余って、配られた一億円とは時期も目的も異なるということです。 > 私が言いたいのはバブルといわれた当時、税収が大幅に増えたという事実です。 当然に増えたことでしょう。しかし、その税収はやはり「バブル」であって、健全なものではないのではないかとも思います。 > 論理的帰結によるという状況証拠に過ぎませんので断定はしがたいのですが、それがほぼ私の答えです。 分かりました。実は、貨幣制度における、金本位制(兌換制?)と国の信用に基づく不兌換貨幣の経済制度への効果、機能の違いがよく分からないのです。 > 意図したかどうかは別として『創り出された長期不況』というのが科学的に解明した結論です。故に、今ならまだいつでも好況へのスタートが切れます。しかし、もう既に重要な多くの企業の支配権が外国資本の手に渡っていると、株式事情に詳しい方が言っておりました。 外国資本にわたったらその企業としては大変でしょうが、その企業が日本で存続し、健全な企業活動を行い、日本人の雇用を確保し、拡大発展し、地域経済にも貢献すれば日本国民としては不都合はないのではないでしょうか。 資本の国籍の違いが経済活動の価値に違いを与えるのでしょうか。 私の現在の経済(市場・信用経済)に関する根本的疑問は、 例えば、株価、為替レート、債券相場、商品市場・・・全て、その価値は最前線のトレーダーの予測「今後値が上がるだろう、今後は値が下がるだろう」という、いわば実価値とはかかわりのない所で「価値」が決まってゆくことです。勿論、各トレーダーは、将来を予測する、データ‐情報で「将来トレンド」を読んでの決断とは思いますが、将来を読むにはあまりに多くの要因が絡んでおり、よく一個の人間が判断できることでなく、結局は、相手の意向(買い手なら売り手、売り手なら買い手)の意向の読み合いと言ったことに帰結するのではないでしょうか。 いわば、このような実体とは隔絶したところで、基本価値が決められる経済とは何か?という疑問と言うか問題意識が消えないのです。 いかが考えれば良いのでしょうか。何かコメントをいただけないでしょうか。 最後に、先の弊スレッド(善悪観)お読みいただき有難うございました。 |
ご両人の会話はちょっと高尚で難解ですが、途中から割り込みを失礼します。 最後に誰がこの世界を動かしていくのかとも取れる内容でしたので(そんなこと判るかと言われるのでしたらごめんなさい)ちょっとコメントします。 今から数年前の土曜、日曜の朝には各放送局で、いかに景気を良くするかと経済学者の方々があと10兆出せとか、これでは未だ足りないとか、議論が伯仲していました。当然小泉はけしからんと足並みをそろえたのは当然でしょう。 しかし、最近はその方々はどこに行ってしまわれたのでしょうね。GNPだ、経済成長率だとか、いかにも大衆が喜びそうな(サントリーのコマーシャルでありましたね)薀蓄を並べもっと金を出せ、もっと使えと口を揃え話していたことが昨日のようです。 その結果国家は莫大な借金を背負ってしまいました。これをエコニミストの方々と言いますが、それではここまで景気が直ったのだから老人の生活の糧、年金の利息をせめて1%くらいに戻せないのかと話すと、すべったころんだと理屈をつけてしないほうがよいと理論付けるのです。 話が長くなりますので、結論は金融業界にまんまとしてやられたのではないかと思うのですが。。 |
▼月光仮面のおじいさんさん: コメント有難うございます。 >今から数年前の土曜、日曜の朝には各放送局で、いかに景気を良くするかと経済学者の方々があと10兆出せとか、これでは未だ足りないとか、議論が伯仲していました。当然小泉はけしからんと足並みをそろえたのは当然でしょう。 >しかし、最近はその方々はどこに行ってしまわれたのでしょうね。GNPだ、経済成長率だとか、いかにも大衆が喜びそうな(サントリーのコマーシャルでありましたね)薀蓄を並べもっと金を出せ、もっと使えと口を揃え話していたことが昨日のようです。 > >その結果国家は莫大な借金を背負ってしまいました。これをエコニミストの方々と言いますが、それではここまで景気が直ったのだから老人の生活の糧、年金の利息をせめて1%くらいに戻せないのかと話すと、すべったころんだと理屈をつけてしないほうがよいと理論付けるのです。 > >話が長くなりますので、結論は金融業界にまんまとしてやられたのではないかと思うのですが。 週刊誌の論で「金利ゼロ政策」は、本来国民の得るべき利子所得をゼロに近くして、その分を銀行救済、国債の利子負担軽減にまわしたようなものだとありました。 私など、庶民感覚からいうと説得力ある論と感じました(正しいかどうか分かりませんが)。低金利下、デフレ、物価低減も有り難いことだと感じています。国家経済、財政面からそう言っていいのかどうかは、分かりませんが、仮に、金利を正常に戻して、国民貯蓄が正当に扱われれば、「金利所得」が増え、それだけ「消費マインド」も上昇し、国民需要も増え、経済回復に資するのではないかと思ったものです。 このような観点からの「経済施策」が論じられたような記憶がありません。多分正しくないのでしょうね。 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは >世の中の出来事には必ず「表裏二面」が有ると思っています。経済政策という大所高所から見るか、庶民感覚という実感から見るか、ということだと感じます。 > 見方としてはそういう二面があるのですね。従って、人々から人気を得て生きて行きやすくしようと思えば、庶民感覚に浸れ、媚を売れと言い聞かせています。 しかし庶民感覚というのは人間集団の傲慢の感覚のような一面があると私は思っています。これを許容し続ければ、人間集団は大自然の真理に淘汰されるのだとも。 >今後の市場原理主義的経済政策がどのような帰結になるのか、多分、レーガノミックスが批判されたような傾向になるのでしょうか。しかし、アメリカもサッチャーのイギリスも社会的不公平の拡大はあったにしても「経済・財政」は好転したのではなかったのではないでしょうか。 > 『経済』が好転して欲しい理由は、私を含めた一般庶民のためであり、家計の経済がよくならなければ、我々には無意味なのです。格差拡大が永久持続するような社会を貴兄も老人党も望んでいないと思うのです。 それから繰り返しますが、「経済好転」など、評価マネーを増大すれば、人為的に、いとも簡単に行えます。 >> 資産インフレ(資産価値の増加)=評価マネーの増大、は国民にお金を与えたのと同義語です。手持ちのお金が増えれば誰しも消費を増やします。消費が増えれば輸入が増えませんでしょうか。 > >定性的にはそうなるのでしょう。定量的に、時間軸も含めてどうなるのかが知りたいところなのです。しかし、如何なGokaiさんといえども難しいことかなと思います。定量的経済予測は。従って、定性的ということで理解します。 > 手持ちのお金が増えればどの程度の消費刺激になるかの予測が出来るとすればそれは経済学者が行うことですね。私のような一般人が見極めなければならないことは、消費が増加した結果として輸入が増えたときの貿易収支の縮小具合だと思っています。輸出入収支がゼロのなればそれ以上の消費刺激をおこなってはならないということです。 >> 私が言いたいのはバブルといわれた当時、税収が大幅に増えたという事実です。 > >当然に増えたことでしょう。しかし、その税収はやはり「バブル」であって、健全なものではないのではないかとも思います。 > 以前のレスでこの議論もあったように記憶していますので、質問させてください。 蟷螂の斧さんは、バブル或いは経済の『健全』の判断基準をどこにおいておられますか? >> 論理的帰結によるという状況証拠に過ぎませんので断定はしがたいのですが、それがほぼ私の答えです。 > >分かりました。実は、貨幣制度における、金本位制(兌換制?)と国の信用に基づく不兌換貨幣の経済制度への効果、機能の違いがよく分からないのです。 > それは、ベースマネー、信用マネー、評価マネーという考え方の中にその答えがあると思っています。 とはいえ、実はわかっていただくための説明が非常に難しいのです。今もこの文も実は、遣り繰りしながら其の事を説明しているのです。 発想の転換のために一つヒントを申します。 現代貨幣システムにおいては『Gold・金』も評価マネーの一つに過ぎないということです。 > >> 意図したかどうかは別として『創り出された長期不況』というのが科学的に解明した結論です。故に、今ならまだいつでも好況へのスタートが切れます。しかし、もう既に重要な多くの企業の支配権が外国資本の手に渡っていると、株式事情に詳しい方が言っておりました。 > >外国資本にわたったらその企業としては大変でしょうが、その企業が日本で存続し、健全な企業活動を行い、日本人の雇用を確保し、拡大発展し、地域経済にも貢献すれば日本国民としては不都合はないのではないでしょうか。 >資本の国籍の違いが経済活動の価値に違いを与えるのでしょうか。 > いえ、外資の手にわたれば企業の利益が配当として大量に、海外に持ち帰られることが問題なのです。ドルとして持ち帰られます。本来ならば日本国民のための輸入のための準備金になるお金です。つまり、日本国民は外資に上前をはねられるのです。搾取されるのです。現在の韓国や英国までもがそうなってしまったと云われています。 >私の現在の経済(市場・信用経済)に関する根本的疑問は、 >例えば、株価、為替レート、債券相場、商品市場・・・全て、その価値は最前線のトレーダーの予測「今後値が上がるだろう、今後は値が下がるだろう」という、いわば実価値とはかかわりのない所で「価値」が決まってゆくことです。勿論、各トレーダーは、将来を予測する、データ‐情報で「将来トレンド」を読んでの決断とは思いますが、将来を読むにはあまりに多くの要因が絡んでおり、よく一個の人間が判断できることでなく、結局は、相手の意向(買い手なら売り手、売り手なら買い手)の意向の読み合いと言ったことに帰結するのではないでしょうか。 > 株や為替、土地、一般消費財にいたるまで、其の値は単純に、『需給』で決定されます。 いわゆる実価値といわれる考えにどれほどの実際的意味合いがあるのでしょう。そこに値段が収束しなければならないと誰が決めたのでしょう。 私は、アダム・スミスの『需給』の理論が真理だと考えています。 >いわば、このような実体とは隔絶したところで、基本価値が決められる経済とは何か?という疑問と言うか問題意識が消えないのです。 > 不合理だと感じておられるわけですね。でもそれが人間の集団意識の答えでもある『相場』というものではないでしょうか。 >最後に、先の弊スレッド(善悪観)お読みいただき有難うございました。 私も善悪観に興味がありまして、 人間の持つ二つの本能、 一つは、個の保存本能、 もう一つは、種の保存本能、 この二つが善悪という概念を生み出したと考えています。 余計でした。 |
▼Gokai Sezutomoさん: こんにちは。また、亀レスですみません。 > しかし庶民感覚というのは人間集団の傲慢の感覚のような一面があると私は思っています。これを許容し続ければ、人間集団は大自然の真理に淘汰されるのだとも。 そうでしょうね。マスとしての意志は幼児化する方向にありますから。 > 『経済』が好転して欲しい理由は、私を含めた一般庶民のためであり、家計の経済がよくならなければ、我々には無意味なのです。格差拡大が永久持続するような社会を貴兄も老人党も望んでいないと思うのです。 勿論その通りですが、社会格差の解消を経済政策だけで実施できるかどうかよく分からないのです。中国が市場経済?に移行し、社会格差の拡大が取りざたされています。資本主義というか、市場経済というか、あるいはいつの世もと言うか、格差は存在し、それが社会の安寧のもとかと、逆説的に思うものです。 > それから繰り返しますが、「経済好転」など、評価マネーを増大すれば、人為的に、いとも簡単に行えます。 実感として捉え得ないのですが、経済活性化のために評価「マネー」(経済の血液)を増やせば良いということは分かります。 >手持ちのお金が増えればどの程度の消費刺激になるかの予測が出来るとすればそれは経済学者が行うことですね。私のような一般人が見極めなければならないことは、消費が増加した結果として輸入が増えたときの貿易収支の縮小具合だと思っています。輸出入収支がゼロのなればそれ以上の消費刺激をおこなってはならないということです。 そのような制御が簡単なものかどうかよく分かりません。 > 以前のレスでこの議論もあったように記憶していますので、質問させてください。 > 蟷螂の斧さんは、バブル或いは経済の『健全』の判断基準をどこにおいておられますか? 物の「価値(価格)」が合理妥当性の範囲内の時を健全だと思います。 土地がその使用価値を越えて需給関係だけで不合理に上昇する、株価が本来の株の価値(将来の成長なども含んで)を越えて投機的に上昇する(バブル期平均株価が4万円云々と言われたときに株価の実力は1.5万円位と言われていたと記憶します)のは不自然と思います。株価も需給関係で決まるので、市場流通株数が少ない株は実力以上に高くなるようですが。 > それは、ベースマネー、信用マネー、評価マネーという考え方の中にその答えがあると思っています。とはいえ、実はわかっていただくための説明が非常に難しいのです。今もこの文も実は、遣り繰りしながら其の事を説明しているのです。 > 発想の転換のために一つヒントを申します。 > 現代貨幣システムにおいては『Gold・金』も評価マネーの一つに過ぎないということです。 評価マネーの増大と言うことは「資産インフレ」に導くと言うことと異なるのですか。 先にもお伺いしたような気もします。すみません。どうも、堂堂巡りになっているような気もしてきました。 > いえ、外資の手にわたれば企業の利益が配当として大量に、海外に持ち帰られることが問題なのです。ドルとして持ち帰られます。本来ならば日本国民のための輸入のための準備金になるお金です。つまり、日本国民は外資に上前をはねられるのです。搾取されるのです。現在の韓国や英国までもがそうなってしまったと云われています。 日本企業も海外に進出していることですし、イーブン、相互平等の経済競争でよいのではないでしょうか。 > 株や為替、土地、一般消費財にいたるまで、其の値は単純に、『需給』で決定されます。いわゆる実価値といわれる考えにどれほどの実際的意味合いがあるのでしょう。そこに値段が収束しなければならないと誰が決めたのでしょう。私は、アダム・スミスの『需給』の理論が真理だと考えています。 この点については上の質問で答えました。 > 不合理だと感じておられるわけですね。でもそれが人間の集団意識の答えでもある『相場』というものではないでしょうか。 「相場」でしょうね。それに「人の欲望」がからんで、時には、「合理妥当の範囲」を逸脱することがあるのではないでしょうか。 大分、議論?が循環して来たようです。これ以上教えても無駄と判断されればコメントを終了ください。私としてはこれで満足です。長い間、有難うございました。 なお、別のことですが、最近のDNA進化説の教えるところでは、「個(のDNA)」の保存が第一義のようです。「種」がどのような範囲の事を意味されているか分かりませんが、「個」の保存に有用であるから「種」が保存されているように見えると感じています。 余分のことを付け加えました。 |
▼蟷螂の斧さん:こんにちは > >> 『経済』が好転して欲しい理由は、私を含めた一般庶民のためであり、家計の経済がよくならなければ、我々には無意味なのです。格差拡大が永久持続するような社会を貴兄も老人党も望んでいないと思うのです。 > >勿論その通りですが、社会格差の解消を経済政策だけで実施できるかどうかよく分からないのです。中国が市場経済?に移行し、社会格差の拡大が取りざたされています。資本主義というか、市場経済というか、あるいはいつの世もと言うか、格差は存在し、それが社会の安寧のもとかと、逆説的に思うものです。 > 資本主義経済の格差解消法は、まずは税率の問題でしょうか? 戦後すぐに、農地改革という格差解消も行われました。 >> それから繰り返しますが、「経済好転」など、評価マネーを増大すれば、人為的に、いとも簡単に行えます。 > >実感として捉え得ないのですが、経済活性化のために評価「マネー」(経済の血液)を増やせば良いということは分かります。 > 経済の血液という表現では、ベースマネーのことが一番ぴったり当てはまるように思います。 >>手持ちのお金が増えればどの程度の消費刺激になるかの予測が出来るとすればそれは経済学者が行うことですね。私のような一般人が見極めなければならないことは、消費が増加した結果として輸入が増えたときの貿易収支の縮小具合だと思っています。輸出入収支がゼロのなればそれ以上の消費刺激をおこなってはならないということです。 > >そのような制御が簡単なものかどうかよく分かりません。 > 今回は、「簡単です。」という答えだけに留めておきます。 >> 蟷螂の斧さんは、バブル或いは経済の『健全』の判断基準をどこにおいておられますか? > >物の「価値(価格)」が合理妥当性の範囲内の時を健全だと思います。 >土地がその使用価値を越えて需給関係だけで不合理に上昇する、株価が本来の株の価値(将来の成長なども含んで)を越えて投機的に上昇する(バブル期平均株価が4万円云々と言われたときに株価の実力は1.5万円位と言われていたと記憶します)のは不自然と思います。株価も需給関係で決まるので、市場流通株数が少ない株は実力以上に高くなるようですが。 > 1)土地の投資収益率って云うんでしょうか? 2)株式では、株価収益率、株価純資産倍率、株主資本利益率などで理論的に株価予想を行っているようですが結果は外れているように見えます。 これら二つの考え方が以前からあるのは知っていました。経済合理的に考えるとこれが正しいのではないかとは、地価に関しては以前マスコミでよく言われました。本当にそうでしょうか? 銀座の一等地でバブルのとき一坪一億円を超えたときがありましたね。今でも一坪一千万円ぐらいはしていませんか?とすると土地収益率の考えでは説明できないことになるように思えます。 また、1985年ごろ北海道知床の方の土地で300坪5千円で誘致というのもありましたが、これも買い手は少なかったかと。土地収益率から云うととかなり有利だったと思うのですが? ところでこれらの基準は経済への実害という点ではほとんど影響のない基準ではないかと思うのです。従ってバブルの良否の基準にもならないのではないでしょうか? 私の質問の仕方がまずかったかもしれません。 >> それは、ベースマネー、信用マネー、評価マネーという考え方の中にその答えがあると思っています。とはいえ、実はわかっていただくための説明が非常に難しいのです。今もこの文も実は、遣り繰りしながら其の事を説明しているのです。 > >> 発想の転換のために一つヒントを申します。 >> 現代貨幣システムにおいては『Gold・金』も評価マネーの一つに過ぎないということです。 > >評価マネーの増大と言うことは「資産インフレ」に導くと言うことと異なるのですか。 インフレとは考えていないので資産価格の上昇という言葉ではだめでしょうか? ところで資産とは現金、預金を除いても、有価証券、土地、家屋、金銀貴金属、宝石、絵画、等、様々なものを指していますね。『Gold・金』も現在では其の中の一つの『物』としての資産に過ぎないのです。これがヒントです。 >> いえ、外資の手にわたれば企業の利益が配当として大量に、海外に持ち帰られることが問題なのです。ドルとして持ち帰られます。本来ならば日本国民のための輸入のための準備金になるお金です。つまり、日本国民は外資に上前をはねられるのです。搾取されるのです。現在の韓国や英国までもがそうなってしまったと云われています。 > >日本企業も海外に進出していることですし、イーブン、相互平等の経済競争でよいのではないでしょうか。 > 少しも公平でないところに問題があるのです。例えば長銀(現、新生銀行)はリップル・ウッドに10億円で売却されました。それで結果、数千億円を儲けさせたと言われています。 何なんでしょうこれは。 外国企業が進出してくるのは公平でしょうが、けれども、安い値段で買収させるのは日本の宝物を差し上げているのと同じではないでしょうか。銀行や企業を差し上げること、これは日本人の将来も差し上げているのと同じなのですよ。 アメリカや中国、東南アジアの国々でも、日本に対してこんな事をしてくれた国は過去どこにもない筈」です。現在の日本の行為は異常です。そのことに日本国民が気付いていない。 >「相場」でしょうね。それに「人の欲望」がからんで、時には、「合理妥当の範囲」を逸脱することがあるのではないでしょうか。 > 上記意見が違いますが今回はコメントを控えます。 >大分、議論?が循環して来たようです。これ以上教えても無駄と判断されればコメントを終了ください。私としてはこれで満足です。長い間、有難うございました。 > 「無駄」とは思っていません。有意義でした。 とにかく、これで一段落としましょう。有難うございました。 >なお、別のことですが、最近のDNA進化説の教えるところでは、「個(のDNA)」の保存が第一義のようです。「種」がどのような範囲の事を意味されているか分かりませんが、「個」の保存に有用であるから「種」が保存されているように見えると感じています。 > >余分のことを付け加えました。 この事についてもいずれ議論させていただくことがあるかもしれませんね。 |