Page 150 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼小泉政権になってよかったこと ひろあき 04/2/19(木) 13:56 ┣Re(1):小泉政権になってよかったこと 元若家老 04/2/19(木) 19:35 ┃ ┗Re(2):小泉政権になってよかったこと 人畜無害のTutti 04/2/19(木) 21:11 ┣老人党ができたこと Ray 04/2/19(木) 21:41 ┃ ┣Re(1):老人党ができたこと 団塊の次の世代 04/2/20(金) 7:55 ┃ ┗Re(1):老人党ができたこと ワクチン 04/2/20(金) 7:56 ┣竹中経済財政・金融大臣にノーベル賞を! hanmeru 04/2/20(金) 10:26 ┃ ┣素朴な質問です? peace 04/2/20(金) 13:07 ┃ ┃ ┗有難う!瑕疵担保条項 hanmeru 04/2/20(金) 17:42 ┃ ┃ ┣そう来なくっちゃ! 北の老兵 04/2/20(金) 18:40 ┃ ┃ ┗ありがとうございます。 peace 04/2/20(金) 22:48 ┃ ┃ ┗ハゲタカとBSE hanmeru 04/2/21(土) 8:08 ┃ ┃ ┗「BIS基準はドレスコード」 hanmeru 04/2/21(土) 8:14 ┃ ┃ ┗「新BIS基準」は「ハゲタカの劇薬」 hanmeru 04/2/24(火) 11:26 ┃ ┃ ┗Re(1):「新BIS基準」は「ハゲタカの劇薬」 曳馬野太郎 04/2/26(木) 13:49 ┃ ┗8兆円っていったいどのくらいの嵩? 曳馬野太郎 04/2/20(金) 20:43 ┣Re(1):小泉政権になってよかったこと 斬左 04/2/20(金) 20:56 ┣政治に対する目を見開かせてくれた。 八五郎 04/2/22(日) 12:56 ┣Re(1):小泉政権になってよかったこと 森下 泰典 04/2/23(月) 21:59 ┗Re(1):小泉政権になってよかったこと 千葉の菊 04/2/23(月) 22:35 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 小泉政権になってよかったこと ■名前 : ひろあき ■日付 : 04/2/19(木) 13:56 -------------------------------------------------------------------------
小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 |
▼ひろあきさん: >小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 政治に関心が、より向けられた事でしょうね。その政権が良い悪いは、別にして今までは余りにも政治家に国民は翻弄されっぱなしでしたから、相当な不満が出来物のようにあると思います。まだ現在の我々の思考能力は、赤ん坊の域を脱せず、ただぎゃあ〜・ぎゃあ〜泣いている状態だから、魔男代議士が網の目をくぐって現れようものなら、それこそ元の木阿弥でしょうね。元若家老 2月19日(木) |
▼元若家老さん: >▼ひろあきさん: >>小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 > 政治に関心が、より向けられた事でしょうね。その政権が良い悪いは、別にして今までは余りにも政治家に国民は翻弄されっぱなしでしたから、相当な不満が出来物のようにあると思います。まだ現在の我々の思考能力は、赤ん坊の域を脱せず、ただぎゃあ〜・ぎゃあ〜泣いている状態だから、魔男代議士が網の目をくぐって現れようものなら、それこそ元の木阿弥でしょうね。元若家老 2月19日(木) でもよ、赤ん坊は思考力無くても体全体で危うさをキャッチするもんだな。 ぎゃあ〜・ぎゃあ〜泣いて、泣く子と地頭には勝てねえ、と思わせるのも一つの手かも。 冗談だが。 |
小泉政権になってよかったことは 老人党ができたことくらいだと思います。 |
▼Rayさん: わたしのようなこっぱ役人でも老人党で問題提起を出来ること。 役所内でこれだけ上司に言えば左遷も当たり前です。 |
改革改革と大見栄きっても実際には現在の構造では何も出来ないということがわかったこと |
小泉首笑が竹中平蔵大臣に丸投げした「構造改革」の芽が出てきたこと。 小泉首笑は日本経済の構造改革のために、アメリカの「ハゲタカの劇薬」を飲ませることにしました。 「ハゲタカの劇薬」とは、日本にグローバル・スタンダード即ちアメリカン・スタンダードを根付かせる薬で、 資本の論理、つまり競争原理・弱肉強食・優勝劣敗の「勝ち組」と「負け組」社会に構造改革する特効薬なのです。 かつての「1億総中流意識」はまさに「社会主義国」だ。 資本主義国は「一握りの金持ち」と「大多数の貧乏人」で構成されねばならない。 今回、旧日本長期信用銀行「長銀」を僅か10億円で手に入れた新生銀行が、8兆円もの国費つまり「私たちの税金」を投入させ、既に4兆円の損失が確定しています。 昨日「新生銀行」は目出度く東京証券市場に上場しました。 (ここの掲示板の住人のように、イラク「派兵」問題ばかりに目を奪われていると、この問題が分からないのです・・失礼) 「長銀を買収した米リップルウッド・ホールディングスを中心とする外資系投資組合は、今回の上場で約二千三百億円の売却益を手中にした。買収費用は出資金を含めて千二百十億円で、今回だけで差し引き一千億円以上を稼いだ勘定だ。(読売社説)」 竹中平蔵は学者です。 学者の彼は理論だけではもはやノーベル賞は貰えないので、壮大な「人体実験」をしたいと思い、小泉首相の「構造改革」に乗ったのです。 「長銀の国有化は、大手銀行の破綻処理という、世界でも例を見ない“実験”だった。その是非も、改めて問われるべきである。 米国では、大手銀行は破綻させないという「トゥ・ビッグ・トゥ・フェイル」の原則が貫徹されている。大手銀行を破綻処理すれば、融資先の倒産など経済全体に甚大な影響を与えるためだ。(同社説) 」 今彼は、「大きすぎて潰せない」四大銀行を潰してみたいと言う実験にワクワクしています。 でもいきなり四大銀行に手をつけるのには、さすがに躊躇しました。 それで「りそな」を実験動物として解剖台に載せたのです。 竹中経済財政・金融相は新生銀行を「再生のモデルだ」と称賛しています。 だが長銀は実は自分が潰したわけでは有りません。今度は是非四大銀行の一つをこの手で潰して、ハゲタカのもと立派に再生してみたい。 週刊誌は、その哀れな犠牲者は、「UFJ銀行」ではないかと盛んに書きたてています。 「ウンコ 踏ン ジャッタ」銀行、かわいそう! 実験に成功した暁には、彼は「祖国アメリカ」に凱旋し、ハゲタカの絶賛を浴びる中で、ノーベル経済学賞の栄誉に輝くのです。 そうして小泉首笑は、「何故外資に儲けさせたのか?」の質問に対して、「日本の企業にもチャンスは有ったんじゃないの」、とまるで人事みたいにシレッとしています。 |
▼hanmeruさん: あまり経済には詳しくないですがおっしゃっていることにいくつか疑問がありますできればお教えいただけますでしょうか? >今回、旧日本長期信用銀行「長銀」を僅か10億円で手に入れた新生銀行が、8兆円もの国費つまり「私たちの税金」を投入させ、既に4兆円の損失が確定しています。 >「長銀を買収した米リップルウッド・ホールディングスを中心とする外資系投資組合は、今回の上場で約二千三百億円の売却益を手中にした。買収費用は出資金を含めて千二百十億円で、今回だけで差し引き一千億円以上を稼いだ勘定だ。(読売社説)」 本来3兆9000億円の損失になるはずが、一千億円が外資系投資組合に吸い取られたととって良いのでしょうか?でもそれは竹中さんのせいではないですよね、大蔵官僚がかってにやったんじゃなかったでしたっけ。 それと、外資系投資組合と言っても実はその中身は国内の企業が多数含まれていると聞きましたが?ほんとでしょうかご存じの方はお教えください。 >それで「りそな」を実験動物として解剖台に載せたのです。 詳しくはありませんが「りそな」は長銀とは違い国有化ではないのですか?それでも外資が儲かるのでしょうか? >竹中経済財政・金融相は新生銀行を「再生のモデルだ」と称賛しています。 これは、外資系投信に売却したことをのぞけば銀行再生の成功例かなと僕は思いますが、どうでしょうか。 >「ウンコ 踏ン ジャッタ」銀行、かわいそう! 確かにウンコは僕も踏みたくありません。 僕も小泉-竹中はきらいですが、彼らのやろうとしていることは外資をもうけさせることではなく、国内の貧富の差を広げることが目的ではないでしょうか。と思いますが。つっこんでください。 |
peaceさん、こんにちは。 >>竹中経済財政・金融相は新生銀行を「再生のモデルだ」と称賛しています。 >これは、外資系投信に売却したことをのぞけば銀行再生の成功例かなと僕は思いますが、どうでしょうか。 「旧長銀の連鎖倒産は民間信用調査機関の調べによると、百五十二社、負債総額約十一兆円に上った。日本経済に与えた打撃はかなり大きかった。 (読売社説)」 「不良債権の徹底した回収は、銀行業界のなかであつれきを生んだ。「取引先がつぶれてはたまらない」と他の大手行が新生銀の融資を肩代わりさせられるケースも相次いだ。(日経社説) 」 「一将功なりて、万骨枯る」と言う諺とはちょっと違うでしょうが、本来取引企業の面倒を見るのが銀行の使命なのに、まだ生きている企業までも容赦なく潰し、また他の銀行に肩代わりさせて、その銀行のBIS基準を低下させ、自分のところはヌクヌクと優良銀行になる、まあ、それを「銀行再生の成功例」と言うのは、「資本の論理」から言えばそうかもしれませんね。 でも前に書いたように、ドライと思われる銀行でも、アメリカ国内ではそこまではやりません。 アメリカの銀行は、経営に躓くと他の銀行グループに買収され、大抵金曜日の営業終了とともに看板が変えられて、月曜日の朝には、新しい銀行名で何事も無かったように営業を始めます。 勿論、経営陣に不正があれば、刑事・民事両面で厳しく追及されます。 日本でこの実験ができたのは、広島や長崎の原子爆弾の投下と一緒です。 こうなったのは、悪名高き「瑕疵担保条項」です。 新生銀行が旧長銀を10億円で買い取る時、政府はさらに「瑕疵担保条項」と言うおまけを付けました。 瑕疵担保条項とは、新生銀行の融資先が経営悪化などで貸出債権の価値が大幅に(2割以上)目減りした場合、預金保険機構に買い戻しを請求できるというものです。 「日本の銀行の多くは、自らのことで手いっぱいで長銀を買う余裕は無かったのかもしれない。だが、邦銀関係者からは「瑕疵担保条項があっても、当局から圧力をかけられると使えないと思った」との声も聞かれる。 当局の意向を無視できる外資だから買えたというのである。 そうならば、投資ファンドの大もうけを生んだのは、過去の金融行政ということにならないか。(朝日社説)」 平成12年3月、欧米の有力金融機関等の出資を受けて組成されたニュー・LTCB・パートナーズへ一括譲渡され、一時国有化は終了しました。平成12年6月5日より、行名を「日本長期信用銀行」から「新生銀行」に変更しました。 竹中さんは平成13年 国務大臣 経済財政政策担当大臣となり、平成14年 金融担当大臣・経済財政政策担当大臣となりました。 その限りにおいては、新生銀行の買取は竹中さんの就任以前の問題でしょう。 然し彼は平成10年 小渕首相諮問会議の「経済戦略会議」のメンバーとなり、平成12年には森首相諮問機関の 「IT戦略会議」のメンバーになっていて、金融行政についていろいろ発言する機会があったはずです。 しかも柳沢伯夫金融担当大臣のやり方は手ぬるいと批判し、その後釜に座って、金融庁の貸出資産査定を厳しくやることを命じたのです。 これが四大銀行はじめとする銀行に逆風となったとともに、新生銀行には追い風となったのです。 アメリカでも、外資が(この場合「内資」でしょうが)あまりエゲツナイことをすれば、エンロンやワールドコムのように徹底的に叩かれます。 外資は悪くない、悪いのは政府や議員、銀行や大企業だ。そうだ、そうだ、日本は本当にアリガタイお国です。 |
hanmeruさん こんばんは! 1355と合わせて強烈なブラックジョーク、楽しませて貰いました。 しかし、鷹揚なのか、バカなのかオメデタイ国です。 |
▼hanmeruさん: 解説ありがとうございます。おっしゃっていることはだいたい理解できました。 >外資は悪くない、悪いのは政府や議員、銀行や大企業だ。そうだ、そうだ、日本は本当にアリガタイお国です。 ただ、僕が思ったのは外資が悪く日本企業は悪くないというのではなく、根本原因はグローバルスタンダード(アメリカンスタンダード)を取り入れた小泉政権が悪く。外資はグローバルスタンダードに則って当然の取引をしたと思いましたので。(仮にアメリカ国内において同様の案件が発生した場合でもLTCMは動いたと思います。) hanmeruさんのお言葉を借りるとすれば、 外資は当然のことをした、悪いのは政府、間抜けなのは銀行、負け組の大企業。ずるがしこいのは勝ち組の大企業とそれに連んでいる小泉。 と思いましたが、いかがでしょうか? |
peaceさん、こんにちは。 >外資は当然のことをした、悪いのは政府、間抜けなのは銀行、負け組の大企業。ずるがしこいのは勝ち組の大企業とそれに連んでいる小泉。 いや、外資はアメリカ国内では到底やれない悪いことを、当然のように日本(その他の特にアジア諸国)でした。 故に「ハゲタカ」と呼ばれるのです。 それで日本のバブル経済がはじけて、デフレ不況となり、国民がその閉塞感から、政治が悪い、官僚が悪い、企業が悪い、銀行が悪い・・・・と言う怨嗟の声を上げるのを、(ハゲタカが)そうだそうだと巧みに利用し、気が付いたらハゲタカの餌になっていた、と言うことです。 勿論、そういう路線になったのは、小泉首笑を国民が選んだからじゃないかと言う、TVタックルのハマコーさんの主張は、その通りなのです。 それで「政権交代」と言う、この老人党の本来の役目になるのでしょうが、肝心の民主党がだらしないのです。 この前の「党首討論」で、菅さんが何であんな総論的な話題を出すのか、「新生銀行」を正面から取り上げて、これでギュウギュウ追い込んだら良いのにと、歯軋りしていました。 ギュウギュウついでに、話は変わりますが、今話題のBSE問題についても、同様です。 アメリカは、牛は安全だから早く輸入を再開しろと迫っています。 だが、先に日本でBSEが発生した時、アメリカはいち早く日本からの牛の輸入を禁止したのです。 牛肉はアメリカからの輸入の方が圧倒的に多いのですが、日本の高級霜降り和牛が少しだけ輸出されているのです。 日本は国内産の牛は、全頭検査に踏み切りました。勿論「全頭検査」が100%完璧とはいえないでしょう。 そこまで厳重にやる必要があるのか、と言う意見もあるでしょう。 でも、アメリカに全頭検査をやらせないまま輸入再開すると、日本国内では、国内産の全頭検査牛とアメリカ産の無検査の牛が両方流通することになります。 今政府は頭を抱えて立ち往生しています。 小泉さん、アメリカの圧力に負けて、輸入牛肉は検査無し、国産牛は全頭検査。 後は消費者がどっちを選択するかの問題だ、と言うことにならないようにして下さいね。 ところで何故私がここでBSEを持ち出したかと言うと、日本の銀行を縛り上げた、「BIS基準」の問題が、同じことのように思えたからです。 長くなったので、BIS基準は次に書きます。 |
BISとは国際決済銀行(Bank of International Settlements)の略です。 1930年、第一次世界大戦後のドイツの賠償を処理する為にスイスのバーゼルに設立された主要国中央銀行の共同出資による特殊銀行です。本部がバーゼルにあることから「バーゼル・クラブ」とも言います。 1988年当時、ロンドンでは邦銀の貸し出しシェアが25%を超え、また邦銀による海外金融機関の買収も盛んでした。 政府の規制金利のもとで調達した低金利預金を海外に融資する余裕があったからです。 しかし、当時の都銀の自己資本比率は3%を下回っていました。そこに各国の視線が集まったのです。 1988年、銀行の健全性を確保するためにBISで国際的な自己資本比率規制(BIS規制)が定められました。 現在はBIS規制は国際業務を営む銀行に対して8%(国内業務の場合は4%)以上の自己資本比率の維持が義務付けられています。 つまりここでは、BSEと反対で日本の検査は甘い、全頭検査をさせろとなったのです。 それに対し、日本は今のアメリカの主張と同様に、日本の銀行は安全だ、株価も高いじゃないかと言いたかったのですが、多勢に無勢でした。 何しろ日本の学者や評論家が諸手を上げて大賛成し、例によってマスコミが「日本の古い体質」が問題だと叩いたのです。 その後、8%という自己資本規制に縛られて日本の金融機関は貸し渋りすることになり、ついには日本の経済システムを崩壊する結果となりました。 つまりBIS規制は「日本の金融機関の弱体化」を念頭に入れた米国中心の日本叩きでもあったのです。 日本やアジアを中心に起こった経済混乱を招いた原因の一つが実はBIS規制ではなかったかと言う声も各国から出始めました。 逆に各市場を荒らしまわる米国のハゲタカ(ヘッジ)ファンドの規制などは不十分です。 そもそも米国の金融機関は手数料収入のウエイトが高くて資産規模が小さいのですが、日本は預金・貸し出しのウエイトが高く、資産規模が大きくなります。 自己資本比率とは、自己資本(分子)÷総資産(分母)ですが、預貸金の多い日本の銀行は、総資産が多くなり、自己資本比率は低いのです。自己資本・総資産の計算も方法も、米国式です。 では、8%にはどんな意味があるのでしょうか? これは、バーゼル倶楽部へ出席するための「ドレスコード」なのです。ちゃんとタキシードを着て来い、背広(4%)では田舎の倶楽部だ、まして作業服姿とは何だ、と言うものです。 でも、私が可笑しいと思うのは、男性は正装するほど、肌の露出部分が少なくなりますが、女性は反対に、肌が露わになると言うことです。 |
7月に参議院選挙があります。青木自民党参議院会長は、自民議員が現議員数を割った場合、小泉首相の続投を認めないと脅しをかけています。 また内閣改造論、川口外相と竹中大臣の更迭が、話題に上っています。 実はあれだけ大騒ぎをした「ペイオフ」、現在は決済性預金だけは取り敢えず延期となっていますが、2005年、来年から実施される予定です。 同時に、「新BIS基準」が2005〜2006年にかけて実施される予定です。 私はこの参議院選挙を挟んで、夏ごろからこの問題が再燃すると見ています。 ペイオフ問題は、郵政民営化問題と絡みますが、新BIS基準は、邦銀のあり方自体に大きく影響を与え、日本の景気回復が危ぶまれることにもなりかねない問題です。 「新BIS基準」は「ハゲタカの劇薬」 (承前)このただでさえ、日本叩きの矛盾を孕んだBIS規制を更に見直ししようとしています。 バーゼル委員会は2005年から、新BIS規制を導入する計画です。 1988年時点のBIS規制は銀行の持つリスクの中で「信用リスク」のみ注視されていたものでした。 しかしながらその後の国際業務の広がりやトレーディングの重要性を無視できなくなってきたために「市場リスク」を考慮すべきだとなりました。 また資本の概念が「市場概念」つまり期間収益重視型(会計学型)から現在価値重視型(市場経済型)になって来たことも挙げられます。 米国の金融機関は資産規模が小さく無担保が主流であるのに対して、日本や欧州は資産規模が大きく、金融市場の事情などから有担保が主流となっています。 現行のBIS基準では、企業向け融資ではどんな債権でも引当金を差し引いた融資額の8%の自己資本を積むのがルールとなっています。例えば100億円の債権の場合、8億円の自己資本が必要というわけです。 新規制だと、大企業に多い無担保融資で「正常先」債権の場合、必要な自己資本は最低で現在の0.15倍、先の例なら1億2000万円に減らすことができるのです。 ところが、「要管理先」以下の不良債権では、最大で現行の5.6倍。先の例なら約45億円も自己資本を積まなければならなくなるのです。 銀行にとって、保有債権が「健全債権」に分類されるか「不良債権」と判定されるかで、「天と地」の開きが出るのです。 (しかもこの最終判定に、誰が責任を持つのかが問題です。銀行の自己査定か、監査法人の外部意見か、金融庁の検査か。例のりそなの「国有化」の時に大問題になったのです。) 中小企業への風当たりはもっと深刻です。日本の企業の98%を占める中堅・中小・零細企業のうち、4社に3社は税金を払っていません。と言うことは赤字経営なのです。 でも銀行が貸し金をしてきたのは、長年の取引実績と、なんと言っても不動産の担保があるからです。 新規制では、要管理先の中小企業向け融資に対し、不動産担保があっても最大4.4倍の自己資本が必要となるのです。 写真のコマーシャルに「美しい人はより美しく・・・」と言うのがあります。ところが「そうでない人はそれなりに・・・」では無くて「もっと酷く写る」んです。 不動産担保によるリスク削減を認めないとすると不動産担保付貸し出しが主力の日本の金融機関にとっては致命的になるのです。 (現在日本の銀行が、盛んにベンチャー・ビジネス向けに無担保融資を開発しているのはその為です) これまで「健全」とされた債権が相次いで「要管理先」に転落、つまり不良債権の急増が予想される事態となります。 経営体力が底をつく銀行にとって、新BIS規制が新たな「劇薬」となるのは確実です。 竹中・木村の「ハゲタカ」コンビは、「新BIS基準」と言う、「劇薬」のタマゴを生んだのです。 「メガバンク同士の第2次再編」や「国際業務をやめるという選択肢」も有るでしょう。 前にも書きましたが日本の銀行は、大企業と銀行の密接な関係を図る『メインバンク制』と『株式の持ち合い制』と言う、世界に冠たる金融制度を確立してきました。 これが、傘下の下請けや納入業者等の中小企業のピラミッド構造を作り、また城下町や門前市の繁栄を支えてきたのです。 この銀行を支援したのが、大蔵省の『護送船団方式』でした。 これが「銀行の古い体質」で、それをいつまでも引きずるのを改めなければならない、と言う事なのでしょう。 でも誤解を恐れずに言えば、日本はタキシードを着るのではなく、紋付・羽織とまでも行かなくても、日本独自の民族衣装を決めても良いのではないでしょうか。 ついでに言えば、21世紀に良くも悪くも「経済大国」になる中国の、経済体制特に金融体制がどうなるのか、これも大きな問題です。 |
▼hanmeruさんこんにちは 少しは、国際金融戦略の動向にも目を向けるようにとのhanmeruさんの示唆で、BIS基準のなんたるかもまったく理解せぬまま、少しネット上を検索していました。 ちょっとまいりました。PCのマニュアルを読むより難渋しました。使われている言葉の概念(横文字も多く)がいちいち頭の中で黒い固まりとなって消化できず時間ばかり経過していくので、まずおぼろげながらこんな事かとまとめました。 *********************************** (バーゼル銀行監督委員会某氏のつぶやき) 私は、伝統と貴族的雰囲気を持つ一流バンカーが集うメンバーズクラブの一員である。ここは本来、アングロサクソンを中心とするヨーロッパの人間をその参加資格とするところであるが、東洋の片田舎の成金どもが結構羽振りがいいのであんまりほうっておくと何かとはた迷惑、よって渋々このクラブに入れてやることにした。何しろ彼らは伝統と権威にはからきし弱く、喜々としてはせ参じてきた。 しかしなめてもらっては困るが、ゲームとそのルールについてはこちらが自家薬籠中の物で彼らを思いのまま操るのはいとも簡単であった。 だからここに参加したければタキシード(8%の自己資本比率厳守)を着てこいと言ってやった。 おかげで、はっぴに股引、てっこう着けて真っ黒になって働き、稼ぎまっくっていたのが、嘘みたいに動きがぎこちなくなり、結局タキシードを脱ぎ捨て(国際業務からの撤退)すごすご田舎に帰った奴もでてきたな。 タキシ−ドがうまくいったので、今度は乗馬クラブ(新BIS基準)にも併せて入会することを義務付けてやろう。 貴族と対等に付き合いたいならば狐狩り(イギリス貴族の伝統である狐狩りは、スコットランドでは南部を中心に行われており、年間10回程度。真っ赤な乗馬服にエレガントに身を包んだ騎馬の集団が、猟犬に狐を追わせてしとめるというスポーツ)くらい出来なくてどうする、と言ってやるつもりだ。 まあ、一生懸命乗馬の練習をし、そのうち落馬でもして怪我でもすればもっけの幸いというものだ。 仮に何とかお馬さんに乗れるようになっても、とてもこっちと勝負にはならんだろう。 *********************************** >日本はタキシードを着るのではなく、紋付・羽織とまでも行かなくても、日本独自の民族衣装を決めても良いのではないでしょうか。 hanmeruさんの警鐘を聞き、私もこれでは日本は、いいように翻弄されてしまうと危機を感じます。 それならば、具体的にどうしたらいいのか?とりあえず、まず問題の本質を庶民感覚で分かりやすい程度にかみ砕き、その上で理解を浸透させ、我々が強い関心を持つことで(国家経済戦略をきちっと考える政党に政権をゆだねるぞと意思表明し)政治家を叱咤激励していくことでしょうか? |
8兆円っていったいどのくらいの嵩? hanmeruさんこんばんは 旧日本長期信用銀行の処理には延べ8兆円弱の公的資金が投じられ、最終的な国民負担は4兆―5兆円にのぼるとみられる(日経社説より) 8兆円の現金を実際に見た人間はいないでしょうが、これが一体全体どのくらいの嵩になるかふと疑問に思いました。 1万円札1枚は約1グラムだそうです。(1億円で10キロ) そこで1兆は1000000000000、グラムに直すと100000000グラム これは100000キログラム、つまり100トンとなりました。 だから8兆円は800トンとなります。あまりにピンとこないので何度か計算し直しました。 10トン積みダンプカーに1万円札を満載して、80台ずらりと並べた姿を想像しようとして、あまりに超現実的で頭がクラクラしそうです。 税務署から8万円の税金の督促がくれば、たいがいの人ならギョッとするでしょうが、ダンプ80台分の税金を持って行かれても、そのあまりの想像を絶する巨大さに、多くの国民は思考が止まって、なにも感じなくなっているのではないでしょうか? |
▼ひろあきさん: >小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 一個もないです、 麻生、亀井、橋龍、小泉、 小泉以外の3人はでかいことが言わず現実的でしたよね、 小泉の言ってることは実現できないのは4人が出たときわかってました (議席が少数な為) 小泉の言ってることを実現するには政権交代しかないのも 判ってましたがのらりくらりと小癪な男ですね。 ただ一番びっくりしたのは国民が何も考えてないってこと ヒトラーで民主主義を学んだ私には あの超反応はおどろにましたよ。 |
▼ひろあきさん: >小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 あくまでも個人的なことですが、政治に対してこれほど関心を持った事は、あのお方が出てくるまでありませんでした。 無責任、いい加減ぶりがとても分かりやすいので、すごく危機感を持つ様になりました。 でなければ老人党にも入党していなかったでしょう。 同じことを小渕総理辺りがやってたら、私は未だに湯の中にいる蛙だったかもしれません。 「政治に対して大きく目を見開かせてくれた」、この点だけは小泉さんに感謝してます。 これだけです。 |
▼ひろあきさん: >小泉政権になってよかったことを1つあげてください。 自民党は、やっぱり当てにならない。 その事を教えてくれたのが、小泉首相の唯一の功績でしょう。 それしかないというのは、日本人にとってかなりの悲劇ですが。 |
何と言っても「小泉純一郎」の正体がバレたことだと思います。 |