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 ▼野球は民主主義の三色旗!  流水 04/9/24(金) 10:58
   ┣Re(1):野球は民主主義の三色旗!  団塊党 04/9/25(土) 6:18
   ┗Re(1):野球は民主主義の三色旗!  虎キチ大好き 04/9/26(日) 23:20

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 ■題名 : 野球は民主主義の三色旗!
 ■名前 : 流水
 ■日付 : 04/9/24(金) 10:58
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   「野球・歌謡曲・映画は民主主義の三色旗」 作詞家阿久悠が、今日の朝日新聞の「三者三論」の中で、書いた言葉である。
彼の野球に対する思い入れは、名作「瀬戸内野球少年団」をみれば、一目瞭然である。

彼は、こう書いている。「信じたものを砕かれ、自力で再生せよと突き放された少年たちの前に、野球があった。僕は野球を神と信じ、破壊された精神性の再生を野球に託して成長しようとした少年の一人だ」

戦後の焼け野原の中で青春を過ごさざるを得なかった世代に「野球」というスポーツが如何に光り輝いていたかを思い起こさせる文章である。

彼があげた「野球・歌謡曲・映画」の共通項を考えてみると、「夢」と「実力」と「平等」があげられる。
映画の中には、いつかはあんなになりたいと思わせるめくるめくようなきらびやかな世界が広がっており、プロ野球選手になってお金を稼ぐとか歌手になってお金を稼ぐ、という「夢」の世界が広がっていた。
しかも、それも「実力」さえあれば、現実に手が届く「夢」だった。

「信じたものを砕かれ」とは、当時の多くの軍国少年たちの実感だったはずである。「もう二度と美しい言葉や権威などにだまされない」と決意した少年たちも多かったはずである。
信じるものを砕かれた彼らにとって、「実力」さえあれば、手が届く、のし上がれる世界が、信じられる夢になったのは非常に納得できる。

阿久悠たち当時の少年たちにとって、「自由」とか「民主主義」などの難しい理屈は分からなくても、「野球」に夢中になり、笠置しずこや美空ひばりに夢中になり、親や教師の目を盗んで映画館の暗闇の中で男女の恋の物語やまだ見ぬアメリカの人々の目のくらむような豊かな生活を見る、このことこそが、肌に感じる「自由」であり、「民主主義」だった。

今回のストライキ騒ぎで明確になったのは、戦後の民主主義の象徴だった「映画・歌謡曲・野球」のすべてが、消え去ろうとしているという事実である。
これは、同時に「民主主義」という制度すら、実態を失いつつある、という政治的状況を象徴的に示している、と読まなければ、今回のスト騒ぎが単なるスト問題として風化してしまう、ということを示している。

その意味で、古田選手会長は、阿久悠たち戦後すぐの野球少年たちの原点(野球によせる思い)を見事に引き継いでくれた。このストを契機に、野球の原点とは何かをもう一度考え直すのも必要ではないだろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):野球は民主主義の三色旗!  ■名前 : 団塊党  ■日付 : 04/9/25(土) 6:18  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>その意味で、古田選手会長は、阿久悠たち戦後すぐの野球少年たちの原点(野球によせる思い)を見事に引き継いでくれた。このストを契機に、野球の原点とは何かをもう一度考え直すのも必要ではないだろうか。

野球界の一連の騒動から、選手達のストへと続き、ここへ来てストの中止。
この間、野球の衰退を憂う選手達のまなざしの真剣さには希望を感じさせられました。
アテネオリンピックに参加した選手達も同じまなざしをしていました。
ここに野球の原点があると何度も思いました。
新規参入を宣言した二人の若手社長も何かはつらつとしたものを感じさせられます。

野球というスポーツが一娯楽を超えて、ふたたび民主主義の三色旗になれるかどうか、ここが瀬戸際です。
何とか危機をチャンスに変えてくれと祈るような気持ちです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):野球は民主主義の三色旗!  ■名前 : 虎キチ大好き  ■日付 : 04/9/26(日) 23:20  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>今回のストライキ騒ぎで明確になったのは、戦後の民主主義の象徴だった「映画・歌謡曲・野球」のすべてが、消え去ろうとしているという事実である。
>これは、同時に「民主主義」という制度すら、実態を失いつつある、という政治的状況を象徴的に示している、と読まなければ、今回のスト騒ぎが単なるスト問題として風化してしまう、ということを示している。

私は別の視点なんですがこの「映画・歌謡曲・野球」と言うのは衰退の過程で
それまでライバルらしいライバルが無く「サービス」をしなくとも客は来ると言うおごりがあった産業だと思います。

映画界は1950年代迄は一大産業で、松竹、東映、大毎と3社がそれこそプロ野球球団を持っていたそうですが、1950年代半ばテレビと言うライバルが現われ競争になれていない映画界は衰退
歌謡曲(演歌)は80年代までは基本的に演歌歌手オンリーだったので
ヒット曲1曲出せば飯が食える時代だったそうですが
90年代に入るとポップスと言うライバルが出てきてテーマソングやCMとのタイアップが出てきて太刀打ち出来なくなった

野球の場合も80年代まではサッカーもプロではなかったしMLBに行く日本人選手も居なかったですからサービスしなくとも黙っていれば入る商売だったと思います。
ところが11年前Jリーグが発足し、野茂選手がMLBに挑戦すると見(観)る側の選択肢が増え競争にさらされた。競争の中でさらされていない慣れ合いのプロ野球が産業として競争力がなかったというだけです

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