Page 1522 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ブッシュとケリー討論会 流水 04/10/1(金) 13:47 ┗53%がケリー氏「勝利」 討論後の世論調査 ウルトラ万太郎 04/10/1(金) 14:11 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ブッシュとケリー討論会 ■名前 : 流水 ■日付 : 04/10/1(金) 13:47 -------------------------------------------------------------------------
ブッシュとケリーのTV討論会を見た。 如何にも米国大統領選挙らしく、どちらの候補の主張も米国内では大きな違いだろうが、日本や他国国内の対立ほど大きな差異はなかった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ★大統領は、イラク戦争でフセイン政権を打倒したことで、世界はより安全になったと強調、イラク戦争に対する態度が揺れ動くケリー氏には米国の防衛を任せることができないと指摘したのに対し、ケリー氏は、イラク戦争と対テロの戦いを結びつけることは誤りだと主張、国際社会の十分な同意を得ないまま行われた対イラク武力行使に正当性はないと訴えた。 ケリー氏はブッシュ政権の対イラク政策について、「米同時テロとサダム・フセインとの関係はない」と述べ、開戦の理由とされた大量破壊兵器がイラクで発見されなかったこととあわせ、「大統領は驚くべき判断ミスを犯した」と批判した。また、「アフガニスタンで(米同時テロの首謀者)ウサマ・ビンラーディンを追いつめながら米兵力をイラクに移してしまった」とも述べ、イラク戦争によりテロとの戦いが後退を強いられたと主張した。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041001-00000105-yom-int ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ブッシュ大統領は、【テロとの戦い】を強調するあまり、独裁政権などの強圧下のもとで【テロリズム】以外に表現の方法がなくなった抵抗運動すべてを【テロリスト】として排除しなければ、論理的正当性を持ちえなくなっていることである。 そのため、ロシアのプーチン政権のチエチエン弾圧などを批判する道義的正当性を持ちえなくなっている。 同時に、イラクの現状を「テロとの戦いの主戦場」と位置づけざるを得ないため、現状認識に曇りが生じざるを得なくなっている。 どんなテロリストグループでも、その背後に広範な民衆の【暗黙の支持】がなければ、活動できない。逆にいえば、テロが活発に行われるということは、それだけ米軍や米国に対する反発が大きいということである。 最初は単発的なテロ行為でも、民衆の広範な支持があれば、簡単に抵抗運動やゲリラ戦に移行する。 ブッシュ大統領は、【テロとの戦い】という言葉に固執しているため、イラクの現状を抵抗運動やゲリラ戦に近い、という認識を持つことができない。 しかも、「戦争」と定義づけた手前、フセイン政権打倒まで突き進んだが、同時に【テロとの戦い】という名分があるため、イラク国民すべてをテロリストとして敵に回すことはできない。 明確な国家と国家との間の戦争なら、徹底的な殲滅作戦も可能だろうが、【テロとの戦い】なのだから、国民とテロリストはできるだけ厳密に区別せざるをえない。 このジレンマの中に米国も米軍もはまり込んでいる。 今日の討論会では、ブッシュ大統領は【テロとの戦い】という旗を降ろせないため、【自分は信念があるとか、ぶれない】ということを強調せざるを得なかった。 それに対してケリー候補は、【テロとの戦い】を強調することは同じだが、彼はうすうすこのジレンマに気づいており、さりげなく【核拡散と大量破壊兵器】の問題を強調し、イスラム諸国の貧困の解決に言及することにより、テロリストを生み出さないソフト面の政策の必要性を強調していた。 その分だけ、テリー候補に柔軟性があり、今日の討論会の軍配はテリー候補に挙げざるを得ない。 |
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041001-00000119-kyodo-int |