Page 1572 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼米国が負ける!イラク戦の現状(2) 流水 04/10/5(火) 11:56 ┣Re(1):米国が負ける!イラク戦の現状(2) 流水 04/10/6(水) 7:56 ┃ ┗[管理者削除] ┃ ┗Re(1):イスラムとの戦い 流水 04/10/6(水) 11:54 ┃ ┗[管理者削除] ┃ ┣Re(3):イスラムとの戦い 流水 04/10/6(水) 14:06 ┃ ┃ ┗[管理者削除] ┃ ┃ ┗Re(5):イスラムとの戦い 流水 04/10/7(木) 0:31 ┃ ┃ ┗[管理者削除] ┃ ┃ ┗Re(7):イスラムとの戦い 流水 04/10/7(木) 10:34 ┃ ┃ ┗発言を撤回します 馬鹿正直 04/10/8(金) 10:58 ┃ ┣Re(3):イスラムとの戦い 安本単三 04/10/6(水) 14:41 ┃ ┃ ┗Re(4):イスラムとの戦い 流水 04/10/6(水) 15:25 ┃ ┃ ┗Re(5):イスラムとの戦い 安本単三 04/10/6(水) 19:59 ┃ ┗Re(3):イスラムとの戦い k.satou 04/10/6(水) 14:57 ┗米国の勝てない理由 しげちよ 04/10/9(土) 0:50 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 米国が負ける!イラク戦の現状(2) ■名前 : 流水 ■日付 : 04/10/5(火) 11:56 -------------------------------------------------------------------------
いよいよ米国の敗北は濃厚になった。 昨日、サマラを米軍が奪還したというニュースが流れた。 「暫定政府、治安の確保がカギ」 イラク駐留米軍とイラク治安部隊が、反米武装勢力が実効支配していた中部サマラをほぼ制圧したことで、サマラの治安をどう確保していくかが大きな課題となった。イラク暫定政府は、制圧を総選挙実施に向けた「奪回作戦」の第一弾と位置づけるが、暫定政府内からは「奪回より治安維持の方が難しい」との指摘も出ている。 サマラ奪回に成功したとする駐留米軍は三日、「作戦は第二段階に入った」との認識を示し、今後、イラク警察やイラク治安部隊に治安を任せていく方針を示した。」 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041005-00000009-san-int ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一見、このニュースは、米軍が優勢を保っているかのように見えるが実はそうではない。 アパッチヘリが3機も落とされ、F−15による爆撃に変更したため、ゲリラ組織が市内から退却したことによる見かけ上の勝利であろう。 各種ニュースが伝えているように、この爆撃で住民が大量に虐殺されたようであり、敵を何人殺したという米軍発表は信用できない。結局、その多くは関係ない市民であろう。 昨日も、スンニ派の宗教指導者から、米軍・暫定政府に対する激しい抗議声明が出されていた。これでは、暫定政府の正統性はますますなくなると思う。 このニュースをよく読むと、米軍は都市戦でヘリ攻撃ができなくなっているというところに、ポイントがある。つまり、ゲリラ側の武器がそれだけ重装備化しているということの証明であろう。 しかも、サマーワはそれでもゲリラ組織の弱い所と言われていたところである。 さらに日本ではあまり報道されていないが、クウエートの新聞「アラブの声」で次のようなニュースも流されている。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「9月29日付のネット紙イスラム・メモの特派員が現場から伝えた。 イラク抵抗勢力は29日、首都の南方に位置する米占領軍軍基地に破壊的な猛攻を加え、軍備品と兵員に壊滅的な打撃を与えた。本紙特派員の報告によると、米軍は多数の死者と軍備品を残して、首都南方のリドワーニーヤ・ドウェイリバ地域の基地から完全に撤退した。 最後の米兵が脱出した15分後の夜6時45分に特派員は、基地に入ることが出来た最初の住民グループに同行した。そこで見たものは、全焼した4台の水陸両用装甲車と骨組みだけを残して完全に炎上した鉄の塊と化した14台のハンビー軍用ジープと、灰と化したテントの残骸であった。」http://www.islammemo.cc/news/one_news.asp?IDnews=45529 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ このニュースのポイントは、抵抗勢力(ゲリラ側)が基地を正面攻撃して、相手を打ち破る力を備えているというところにある。 アラウイが心配する首都バクダードの陥落も視野に入りつつあるという証左でもある。 大統領選を控えたブッシュ大統領は、この現実を認めるわけにはいかない。そのためには、何が何でも、来年一月の選挙を実施しなければならない。 しかし、ブッシュ政権内部では、米国の敗北を認めない形での米軍撤退戦略が進行している。 【アラブの声】は以下のように分析している。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ブラックウィル国家安全保障副補佐官(ライス女史の部下でキーマンである)は、「この計画は米大統領選の結果に左右されない。ブッシュも彼のライバルのジョン・ケリー候補もイラク脱出戦略の点では意見が一致している」 「ケりー候補のイラク問題の解決計画では、ブッシュの計画と同様の幾つかの基本項目が決められている。すなわち、国際機関(国連)の支援と、イラク治安軍の訓練の必要性、イラク人に安寧をもたらすイラク復興の遵守、来年の選挙実施に傾注、イラク軍に日常の治安責任を委任することである。 「来年1月に実施が決まっているイラクの総選挙は、(米軍が)撤退する口実に利用されるだろう。ブッシュ当局は、180億ドルの復興資金の一部をを治安維持に廻し始めたが、このことは脱出戦略の開始を意味する。米国とシリアの(イラクとの)国境警備協力(合同パトロールの実施)に関するこのような秘密協議は、米国の関与の元にイラクと政治的・安全保障協定を結ぶことで隣 接諸国にも拡大するだろう。これらの協定は脱出戦略を早める一環の第一歩と見なされる」 さらにラムズヘルド国防長官も、米軍の危機的状況について、多くの報告を受けている。 イラク駐留の予備役部隊の司令官からは「米軍は抵抗勢力の猛烈な圧力に晒されており、兵士を(戦場に)留まらせるための対応に追われる有様だ」 複数の現地からの報告書は、「1日の平均襲撃数が80回に増加し、9月の3週間だけで59人の兵士が殺害された後には、米軍には挫折感と絶望感が蔓延している」 さらに、ラムズフェルドはまた、ペンタゴンが任命した外部の専門家から成る委員会が作成した調査報告書を受け取っている。この報告書は記す。「軍の機関はもはや、治安の安定とイラクとアフガニスタンでの紛争解決を目的とする現在の作戦遂行に十分な戦力を保持していない」 http://www.alraialaam.com/27-09-2004/ie5/international.htm#04 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 米軍の戦意喪失状態が、よく見て取れる。兵士の士気が落ちれば、その戦争は終わりである。 ベトナム戦末期の状況がイラクでも見られ始めている。 1、まず、戦果を強調している。(殺した敵の人数を過大に報告する。ベトナム戦でも戦後、米軍発表のゲリラ殺害数を合計したら、ベトナムの人口総数の2倍になったという報告がある) 2、これだけ苦戦しているのに、米軍の死者数が少ない。これには、二つの要因があると考えられる。 1.民間警備会社を戦闘の前面に立たせている。米軍は州兵か予備役兵であるために、戦闘前面では使えないということを示している。2.大統領選が近いので、イラクの現状が改革されつつあるというメッセージを伝えるために、死者数を操作している。 露骨な情報操作をもくろんだ大本営発表が行われ始めたときは、戦況がよほど思わしくないということは、太平洋戦争時の日本、ベトナム戦の米国で証明されている。 これらを総合すると、もはや米軍の敗北は決定的であり、残された道はいかにして体面を保って撤退するか、ということしか残っていない。 東京でイラク復興会議が行われるのも、この文脈で読む必要がる。 要するに、米国が負けた状態で撤退しないような環境つくりであろう。そのために、何とか仏独をイラク統治に協力させる必要がある。 だから、戦争当事国の英米国ではなく日本を主役にして会合を行い、仏独を参加させやすいようにするためであろうと推測できる。 さて、この戦略がうまくいくかどうか。仏・独が火中の栗を拾うとは思えない。米国がどんなに強弁しても、世界が米国の敗北しそうな現状を知っている。米国が撤退するとアラウイを中心とする傀儡政権はひとたまりもない。 おそらく、内戦状態が勃発するであろう。仏・独が手を出すとしたら、その結末がついてからであろう。 さて、日本はこの状況の中で、どのような選択肢を持っているのだろうか。最後まで泥舟にのって、米国とともに沈むのか、それとも独自な出口戦略を構築するのか、そろそろ正念場が近づいている。 |
米兵の死者数については、以下のような報告が出ています。 「公式の戦死者数が900を超えた今年の7月頃、インドの「ザ・ヒンドゥー」誌のモスクワ駐在特派員が「米の公表兵士戦死者数はグリーカード欲しさに兵士になって死んだ外国人を含んでいない」というロシアの軍事専門家の意見を紹介していた(中略)。このロシア人は戦死者を900人でなく2000人と推定する。 http://www.hindu.com/2004/07/24/stories/2004072402401400.htm」 (引用元はhttp://www.asahi.com/column/aic/Tue/d_tan/20040907.html) その他、休暇で帰還した兵が帰るのを拒否したり、精神疾患に悩まされる兵が多数出るなど、ベトナム戦と同様なことが次々に起こっています。 ただ、現座は志願制なので、何とか持っていますが、徴兵制に切り替えると、一気に問題が拡大すると思います。 |
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▼馬鹿正直さん: アメリカが敗北したらイラク戦争はおしまい、にはならない。 イスラムにとってアメリカだけが敵ではないのだから。 戦争の概念を変えないと見えてこないような気がします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いわゆる【文明の対立】にしないようにするのが、人類の知恵でしょう。 イスラム原理主義者台頭の背景には、貧困問題があります。 世界の11億人が、一日1ドル以下の収入しかないという現実を、世界がどのように変革していくかということです。 それから、戦争の概念の違いは、アフガン戦争当時から言われてきたことです。いわゆる【非対称型戦争】という概念で、米国の戦争は行われてきました。 しかし、よく考えてみると、この非対称型戦争は、日中戦争でも戦われたし、ベトナム戦争でも戦われてきた「ゲリラ戦」との境界は、はっきりしません。 まだまだ、未知数部分が多い分野だと思います。 |
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▼馬鹿正直さん: ●貧困問題があるからイスラム原理主義者が台頭してきたのではなく、イスラムの教えそのものが貧困を「積極的に」生み出している、と私は見ています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ それはどうですかね。 それでは、サラセン帝国の栄華も、オスワン・トルコの栄華も全く説明できないと思います。 わたしは、イスラムが近代化に乗り遅れた最大の原因は、オスワン・トルコ亡き後の近代的国家建設におくれ、西欧列強の植民地支配に甘んじてきたことが最大の要因だと考えています。 イスラム社会内部の相互扶助的なシステムも、それなりに意味があると思います。インドネシアを例外と考えれば、多くのイスラム社会は砂漠や山岳地帯など自然環境の厳しいところで生活しています。 その中で生き抜いていくための知恵が相互扶助的な社会システムとして定着していったのだと考えています。 ただ、イスラム社会は【部族社会】が多いのです。【部族社会】には、国という概念が育ちにくいのです。これが、イスラム社会の近代化を遅らせる大きな要因になっていると思います。 現在もそうですが、かってインド社会は、カースト制度と部族社会的後進性に苦しめられてきました。現在も完全に克服したとはいえませんが、かなり克服できたのは、【教育】のおかげです。 イスラム社会を本当に変質させようと思えば、まず極端な貧富の差を軽減し、すべての子供に宗教教育でない【実務教育】をいきわたらせることが重要でしょう。このあたりが、イスラム社会のリーダーに求められることだと思います。 |
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●イスラム社会には宗教上のリーダーは存在しない わたしには、あなたがそのことになぜこだわるのか理解できませんね。わたしが書いているのは、宗教上のリーダーのことではないですよ。 ナセルにしても、宗教上のリーダーではないですよ。実務教育なるものを実現できるのは、宗教上のリーダーでは不可能でしょう。 それからあなたが書いている「アラーの前には平等」なる理念も、どの宗教にもほとんど共通の理念でしょう。それが、どうしてイスラム教だけと言い張るのかわたしには理解できない。 あなたは、同時にイスラム教は、「一人一人が神と直接結びついている」ということにこだわっていますが、これも一神教ならみな共通のことでしょう。神は人間の外にあるのですから。 そうであるにもかかわらずイスラム教だけをことさら強調するというのも理解できない。 貧困はイスラム教の教えに原因があるのだから、貧困から脱却できないという理論も納得できない。オスマン・トルコはイスラム教国でしたが、当時の世界ではぬきんでた豊かさを誇っていましたよ。これをどう説明するのですか。 あなたのこだわりは理解しますが、わたしはあなたの主張にはほとんど同意できませんね。 |
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●残念ながら流水さんの説明は高校生の教科書に載っている程度のもので、イスラムとは何かに迫るには幼稚すぎます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたは、結構失礼で、自分勝手な人ですね。 オスワン・トルコはイスラム国でしたが、当時の世界では豊かだったことをどう説明するのですか、と聞いてるんですよ。あなたは、何も説明していないではないですか。答えは、幼稚ですか。 人には説明を求めて、自分は説明なしですか。 あなたがイスラム教に対してどんな認識を持とうが、そんなことはわたしの知ったことではないのですよ。 その認識を基にして、如何に整合性のある説明をするかが問われているのです。 しかも、もともとこのスレッドでイスラムとは何かを解明しようとしているわけではないでしょう。 イラク戦争の現状を書いているスレッドです。 それに対して、あなたの文章は、何一つ整合性のある説明をしていないではないですか。 ●まあ、日本でイスラムの話をすること自体無理があることはよく承知しています。が、同時にイラク戦争をわかったようにコメントするのもいかがなものか、と感じたしだいです ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ あなたはよく分かっていらっしゃる。では、そのよくわかっていらっしゃることを説明していただけませんかね。 あなたのこだわりではなくて、わたしのこだわりで。 ●私のこだわりが間違っていると反省できるだけの事例に出会わなかったと申し上げているのです。流水さんの説明でこだわりを修正する説得力を得られたとは思えません ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ わたしがあなたのこだわりに対して共通認識を持つ必要があるのですか。わたしが、あなたのこだわりを解消する必要があるのですか。あなたが勝手にこだわりを書き、わたしが同意できないといっただけでしょう。 ●まあ、日本でイスラムの話をすること自体無理があることはよく承知しています。が、同時にイラク戦争をわかったようにコメントするのもいかがなものか、と感じたしだいです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ わたしはイラク戦争は、宗教戦争ではなくて、石油をめぐる資源争奪戦争(侵略戦争)であると考えていますので、あなたのようにイスラム教の教義がどうのこうのとか、ヒエラルヒーがないとかは、ほとんど関係がないと申し上げているのです。 あなたの書き込みは、イスラム教に対するあなたの独断的理解だけですよ。それを理解できないと言われれば、理解できるように説明するのが、あなたの義務でしょうが。 人のことをあげつらう前に、自分で自分のことを説明しなさいよ。 下のようなことで何の説明にもなりませんよ。 ●共通の理念もあるのでしょうが、顕著な違いもありますね。その違いは無視できる程度の小さなものでしょうか。 ヒエラルキーのない宗教、イスラムとして精神的にまとまれない、世界で唯一信者が増えている宗教、このような違いが問題の根底にあると私は考えています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 仏教でもキリスト教でも、「神の前、仏の前では、皆平等でしょう」。イスラム教のユダヤ教もキリスト教も、もともと同根の宗教です。 違いを無視できるか、できないかは、人によって違うでしょうよ。世界宗教者会議などでは、理解する努力はなされているはずです。 それから、一神教のメカニズムについて、あなたは何も語っていませんね。 本来、宗教というものは、個人的なものでしょう。あなたはそれを鬼の首でもとったように、【イスラムは神と個人が直接つながる】のだと書いていましたが、もともと宗教というものは、そういうものでしょう。 それをイスラムの特色でもあるかのように書くところに認識の間違いがあるのです。 ●「アッラーの前ではみな平等」は共通の理念でもありますが、同時にこの理念でインドの最貧困層「アンタッチャブル」の大きな塊がイスラムに転向している事実もあります。イスラムは貧困を呼び込んでいます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そんなものは、何の説明にもなりません。 日本の一向宗でも【仏の前には平等】の考え方で、多くの門徒があつまりました。 それだけ、魅力のある考え方なのですよ。西欧社会の【法の前に平等】という考え方は、キリスト教の【神の前に平等】から、導き出された考え方です。 つまり、どの宗教も同じなのです。イスラム教の特殊性の説明にはなっていないでしょう。 イスラムの教えの中のどの部分が、アンタッチャブルに受容されたのか、きちんと説明しなさいよ。 そして、わたしが書いた貧困の問題とどうかかわるのですか。あなたが書いた【イスラムが貧困を生み出している、という説明とどうかかわるのか、きちんと整合性のある説明をしてください。 いわゆるアンタッチャブルの貧困の問題は、本来的にいえば、インドの社会制度とそれを支えたヒンズーの問題でしょう。 彼らの一部がイスラムに転宗したとしても、それがイスラム教の問題ですか。 説得力のある説明をしてください。 |
▼流水さん: このスレッドでの私のイスラムに関する発言はすべて撤回します。 ご迷惑をおかけしました。 非は100%私にあります。 あらためてお詫び申し上げます。 |
▼馬鹿正直さん: イラクのベトナム化ということが言われますが、馬鹿正直さんが言われるような問題点はあると思います。 ベトナム戦争では、ホーチミンを中心にボーグェンザップという軍師がおり、共産主義を利用した民族主義で意思の統一が行われ、戦場の記者や米国の世論をも見方につけ勝利しました。 しかし、イラクの一部勢力はこういうこととは全く異なるテロ活動を行っており、どこまでが反米ゲリラなのかテロ活動なのか異教徒の我々には彼らの心情が理解できません。 イスラムでは、各個人がアッラーとつながっており、その次に家族、部族というものが成り立っているとのことです。ある人はアッラーに誓って米国と協力する。別の人はアッラーに誓って自爆攻撃をする。 このような人々の頭上に、米国が、(キリスト教)民主主義を植え付けると称して、爆弾を投下し続けているというのが現状でしょう。 |
▼安本単三さん: これは、ハンチントンの「文明の衝突」の論理です。馬鹿正直さんは、イスラム教は「神と個人が直接結びついている」に特別な意味を持たせているようですが、これは一神教はみなそうでしょう。一神教では、【神】は人間の外にあるのですから。 イスラム教でも原理主義的考え方はきわめて特殊な考え方です。多くのイスラム教徒は、平和的考え方の持ち主が多いと思います。 オサマ・ビンラデインなどの原理主義者は、できるだけ【文明の衝突】の局面に誘導したいのでしょうが、それをどう防ぐのか、ということがそれこそ文明の知恵だと思います。 それから、イラクの抵抗勢力ですが、これには諸説ありますが、基本は元イラク国軍・ヒズボラ・それから旧バース党員など未来に希望を失った人々・家族、兄弟を殺された人々などでしょう。 皆がいうほど、フセイン大統領やその側近たちは馬鹿ではないのです。湾岸戦争の教訓を生かしているのです。9・11以降、フセインは米国のイラク攻撃を必至と見て、その準備をしていたのです。 だから、武器を分散して隠匿したり、国民に配布したりして、きたるべきゲリラ戦に備えていたのです。 だから、イラク戦では兵力の消耗が激しい正規軍の正面衝突を避けたのです。これがあっけなく簡単にバクダッドが陥落した理由です。 米軍のイラク占領が始まると、彼らはいたるところでゲリラ戦を展開しました。それも、自動車爆弾とか自爆テロ、誘拐、暗殺などあらゆる手法を駆使して、抵抗活動を行ったのです。 これを宗教対立とかテロと見るから問題の本質を見誤るのだと思います。これは、明確に占領軍に対する【抵抗運動】ないし【ゲリラ戦】なのです。 わたしの最初の投稿は、【抵抗運動】ないし【ゲリラ戦】という認識で書いているつもりです。 余談ですが、ブッシュとケリーの討論会で、ケリーがテロとの戦いの主戦場はアフガニスタンと語っていたのは、正解なのです。 イラク戦争のおかげで、この図式が混沌として分からなくなったために、文明の対立的発想が生まれるのです。 イラク戦争は、石油をめぐる侵略戦争ですし、現在のイラクの混乱は、占領支配に対する抵抗運動ないしゲリラ戦だと思います。 |
流水さん まとめていただきありがとうございました。イラクにおける情勢が米国の侵略戦争であることは百も承知ですが、なぜイラクに傀儡政権が成立しえるのか、なぜ米国に協力する国(の指導層)があるのか。ということを考えて行きますと文明の衝突という見方は成り立ちません。 やはり、宗教を越えた石油等をめぐる利害関係が根本にあるような気がします。 |
▼馬鹿正直さん: はじめまして 横からつい失礼いたします。 私もイスラム教にかえようか?といぜんロイ・ジエームスさんが 信者になったとき 考えました。(当家の曹洞宗の坊主のひどいこと) 布施なんかとても 私は 本来彼等がとるべきものを横からだれかがとっているのだと思いますが。 > きっとすぐ気づかれる出来事に遭遇されます。 未知との遭遇は 老人党のテーマですもの そうです なんとでもゆうのです。 だれだって死ぬのはいやです。また殺すのもいやなんですよ。テロリストだって! きっと彼等はこういいます。 貴方たちのいう自由も平和もいりません。ましてテレビもラジオも。お金なんか! 充分 私たちは毎日楽しかった。 どうぞ 爆弾や戦車なんかで 家や畑を だめにしないで! ? 私のモスリム観をすこしきいてください。 私はチボリの会(里親の会)に入ってます。 わずか500円のお金で学校に行けるのです。 礼状に添え、写真と手紙が同封されてきます。小学校を卒業できました。と。 モスリムでも最下等の生活でしょうが どの子も彼等の眼は輝いてます。 今朝も 髪を金髪に 爪を赤くぬって 優先席で 学生かばんから携帯で 大きな馬鹿声での 我が同胞を 靴すら履けない子たちとその眼を比べた時 これも我々の生んだ世代なんだ。 要は その眼が大事なんでは ないですか? 希望に燃えているんです彼等は! 読み違いがあれば おゆるし下さい。若輩のみなれば! |
わたしは先入観なしにこう思います。 1 第2次世界大戦の時のような白兵戦ができなくなった。 本来ならば,イラクに陸上部隊が上陸し,各部隊を逐次撃破していかなくてはなりませんが,米軍の犠牲も大きくなり米国の世論がもたなくなる。 だから,主要な軍事施設だけを空爆して,占領するということになり,戦争したイラクの部隊はほとんど温存された。 2 米国に本当の正義がなかった。 米国の世論が反戦に傾くのは,正義があるかないかだろうと思います。それは,どこの国でも同じで,どうしてもそうしなければならないのだったら,しかたがないと思う人も多くなるが,「なぜあそこで犠牲を払ってまで戦争をしなければならないのか」という疑問が大きくなるのは,正当な理由を支える基盤が薄いから。 3 イラク人が納得していないから。 日本人も敗戦には納得はしていなかった。しかし,戦争に疲れてもいたし,国の中心である天皇も敗戦を認めた。だから日本人はあきらめた。 ということが原因で,米国は戦争に勝てない国になったと考えています。 米国が民主主義,人道主義を輸出していることが,逆に米国が無惨な白兵戦に思い切ってできないようにしている(それでも十分無惨な戦いが行われてきましたが),ということではないでしょうか。 今後,いくら続けても勝利をとることはできないでしょうね。 |