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 ▼石油の高騰・・災い転じて福へ!  珍 源斎 04/10/14(木) 17:29
   ┗Re(1):石油の高騰・・災い転じて福へ!  外野 04/10/14(木) 21:45

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 ■題名 : 石油の高騰・・災い転じて福へ!
 ■名前 : 珍 源斎
 ■日付 : 04/10/14(木) 17:29
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   安価なエネルギー源としての石油が高騰してます、経済に悪い影響が及ぶのでは
ないか・・と懸念されますが・・、

安価な石油があるために日の目をみないエネルギー資源や技術が数多くあります。

原油価格が現在の高騰してる水準になり定着すると、埋蔵量の豊富なタールサンドや低質原油、天然ガス、石炭などを新しく革新的な技術がコスト的に引きあうようになり利用されるようになるでしょう・・・。

何よりも良いこととして「省エネルギー」への意識改革が世界的に定着するのではないかと思われます・・。「環境問題解決の一端になる・・?」

新しく革新的な技術としては、戦争中の日本では石油を断たれてしまったことから、薪を乾留したガスをもって自動車を「木炭自動車」走らせたような低質なエネルギー資源を乾留ガス化して使用することになると考えられます・・。

ガスと云えば天然ガスも含めてガス類の分布は石油のように偏在してませんから
エネルギー資源の供給は多様になります・ので・・

エネルギー資源の奪い合いから来る紛争は少なくなることも期待されます・。

乾留・ガス・水素を絡む技術がエネルギー問題解決のキーワードになると思います。「ガスは高性能マイクロタービンの燃料になり」「水素は燃料電池のエネルギー源になる」エネルギーの効率は格段に向上します。

これらの技術は日本としては最先端のものを持ってますので石油高騰は
悲観材料ばかりでないと・思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):石油の高騰・・災い転じて福へ!  ■名前 : 外野  ■日付 : 04/10/14(木) 21:45  -------------------------------------------------------------------------
   ▼珍 源斎さん:

お書きのこと、同感です。

4年ほど前ですが、東電の役員が関連企業向けの会報で次のようなことを述べています。

たとえば、原発撤退を決めたドイツなどは、主な電力源として燃料電池などが使えるまでの”つなぎ”として、高効率なガスタービン発電を位置づけているが、それはヨーロッパには網の目のように、ロシア、中央アジアからの天然ガスパイプラインが敷かれて供給されることで可能になっているのであって、そのような資源がない日本では無理である。
だから原発に頼らざるをえないのだ。

そういう論理で語っていました。
彼の発言は、仮にそういうガスの供給が日本で可能であれば、原発からは撤退してもよいというニュアンスのものなのです。これは世の中の原発推進派などの論理と違っております。

たとえばまた、三菱重工は原子炉メーカーであり、日本を東西に分けたうちの西日本側の原発の原子炉の製造を一手に引き受けてきました。けれど、この会社は同時に現在では風力発電機の優れた技術を持っています。その部署にいる人間たちは「日本の政府がもっと風力発電の普及に力をいれてくれれば…」なんて言っております。
無論今でも原子炉製造メーカーであることには変わりなく、その受注もしております。
(何と勝手な!と僕などは思いますが、これが哲学を持たぬ企業というものなのでしょう)

ドイツが、2020年代初めまでに原発を全廃するという法案を可決したのは2001年のことでしたが、1999年の時点で、ドイツ国内の風力発電の総発電量は 444.2万kW (原発の 3〜4基分に相当)に達しており、95年から 3.9倍もの急増です。これは再生可能エネルギー発電に対するドイツ政府の支援策の効果が大きいといわれています。
日本は現在 52基の原発が稼動しており、その総発電量は 4508.2万kW です。ドイツは、 19基で、総発電量は 2236.5万kW。

「石油がだめなら原発」という誤謬に満ちた、また安楽な短絡から、とにかく日本は抜け出すべきです。これがまず最初に必要なことかもしれません。
これまで原子力に無駄に使われてきた予算(年間4500億円)を、たとえば、燃料電池の開発にそそいでいれば、今の日本はどうなっていたか…つくづく残念に思います。


・CEATEC JAPAN 2004 - 実用化間近な製品も登場、各社の燃料電池を紹介 (MYCOM PC)
[1]
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/10/12/ceatec/
[2]
http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/10/12/ceatec/001.html

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