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 ▼日弁連の矛盾  小鉄 04/10/8(金) 17:18
   ┣Re(1):日弁連の矛盾  もの申す 04/10/10(日) 16:08
   ┃  ┗Re(2):日弁連の矛盾  小鉄 04/10/10(日) 16:17
   ┗共産主義国家に自然法が存在できる「場」はあるか?  曳馬野 太郎 04/10/12(火) 11:06
      ┣曳馬野さん、初めまして。  ニッチモサッチモ 04/10/12(火) 17:59
      ┃  ┗Re(1):曳馬野さん、初めまして。  曳馬野 太郎 04/10/13(水) 4:56
      ┗Re(1):共産主義国家に自然法が存在できる「場」はあるか?  小鉄 04/10/15(金) 19:21

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 ■題名 : 日弁連の矛盾
 ■名前 : 小鉄
 ■日付 : 04/10/8(金) 17:18
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   >「第四十七回日弁連人権擁護大会」(日本弁護士連合会主催)は七、八日、宮崎市のシーガイア・ワールドコンベンションセンター「サミット」で開く。本県初の開催で日弁連の弁護士約千六百人が参加。「外国人の基本的人権」、「リゾート法検証」、「死刑制度」の三分科会に分かれてシンポジウムを開く。
 同大会は日弁連最大の大会。県内の高校・大学生も約七百人参加する予定で計二千人を超える参加者は「史上最大規模の大会」(日弁連)となる。
 シンポジウムは七日午後零時半から同六時まで三分科会が同時に進行し、一般の人も参加できる。基調報告とパネルディスカッションを柱に各分科会で趣向を凝らしている。参加無料だが、各分科会の資料代は二千円。
 「外国人の基本的人権」では基調報告、在日コリアンの当事者の主張の後、多民族・多文化が共生できる社会を考える。「リゾート法検証」では入谷貴夫宮崎大教授らが基調講演を行った後、新たな地域振興の在り方を展望する。「死刑制度」では、海外の死刑廃止運動に携わる関係者の報告を受け、日本の死刑制度の問題点なども議論する。

http://www.the-miyanichi.co.jp/news/index.php3?PT=1#2004100719  


 日弁連は、「外国人の基本的人権」は大事にするが、どうも外国に拉致されて四半世紀も放っておかれた日本人の人権には、いっこうに関心がないようです。そういう日弁連の中にあって、「北朝鮮による拉致被害者の救出にとりくむ法律家の会」という拉致問題に取り組む弁護士の方々もいます。先日行われた特定失踪者の一斉告発も「調査会」と「法律家の会」が共同で行ったものです。
 7月24日、藤沢市で行われた救う会神奈川主催の第7回「拉致被害者と家族の人権を考える市民集会〜拉致を語らずして人権を語るなかれ〜」には、地村保さんと「法律家の会共同代表」の弁護士木村晋介さんが講師として参加されました。その際、木村氏は日弁連や弁護士の「拉致問題」への関心のなさを嘆き、糾弾していましたた、最後にこのようなこと挨拶されました。

>一言お礼と、お伝えしたい事があったので、申し訳ありません。今日は呼んで頂いて有り難うございました。大変成果がありまして、1つは、秋に宮崎で日本弁護士連合会の人権大会が開かれます。この中では、この(拉致)問題は取り扱われない予定になっていますが、地村さんに今、内緒で出席して頂けるという返事をここで頂けましたので、(会場笑い)インフォーマルに盛大な会を開いてですね、日本全国の弁護士が真剣にこの問題をですね、人権問題として考えて行く機会に出来ると。今日、皆さんに招いて頂いた御蔭でそういう事に出来ました。どうも有り難うございました。

 地村保さんが「非公式」ながら参加し、木村弁護士を始めとする「北朝鮮による拉致被害者の救出にとりくむ法律家の会」で拉致問題を議題として会合を開こうというものです。日弁連のお偉い方々は苦虫をかみつぶすのでしょうか。

 今年の2月にはこんなこともありました。

>増元さんが呆れて退席した日弁連「亡国」シンポ

「6カ国協撫では拉致問題を取り上げない方が良い」
 この時期に、信じがたい仰天発言をしたのは、韓国のNGO『平和を創る女性の会』の李賢淑代表。その場にいた被害者家族の増元照明氏(48)は怒りを通りこし、あきれ返って退席してしまった。
 2月7日、都内で日弁連と韓国の大韓弁護士協会共催のシンポジウムが開かれた。東北アジアの平和構築のために、NGOがどう貢献できるかを話し合うもので、約500人が参加。壇上には、日本の 「ピースボート」や韓国のNGO等から計5人のパネリストがあがっていた。
「メンバーを見たのですが、どうも“反米親北”という偏った印象が感じられた」
 と、言うのは、参加者の1人、木村晋介弁護士。
「おかしいと思って、私たち『北朝鮮による拉致被害者の救出にとりくむ法律家の会』の弁護士や『家族会』メンバーの発言の機会を日弁連に求めました。で、お姉さんが拉致されている増元さんにも来ていただいたんです」
 こうしてシンポジウムは始まったが、果たして出席者らの発言は反米、反日トーンが基調に。そんな中で飛び出したのが、冒頭のトンデモ発言である。日く、「北朝鮮が6カ国協議に応じて、平和を構築しようとしている時に拉致問題を取り上げると、核問題の解決を阻害することになる。拉致問題の提案は、平和をもたらすことにならないから取り上げない方が良い」

ヤジまで飛んで……

「こうした主旨の発言には正直、カチンときました」
 と、増元さん。そこで、会場で次のような話をした。
 「金正日は自国民を政治犯収容所に少なくとも20万人送り込み、ナチス・ヒトラーがユダヤ人に対して行った非道な行いよりも更に酷いことをやっている。今この瞬間にも、北朝鮮の人々や拉致被害者が苦しんでいることを我々は知っているのに、なぜ助けようとしないのか。今、6カ国協議で拉致問題を推進しないでどうするのか」
 その増元さんが語る。
「本当は、“皆さんがこの暖かいところで『平和、平和』と談笑している問にも、北朝鮮では死んでいく人がいることを分って欲しい”と、言いたかったんです。私はこのシンポジウム自体に呆れ、疲れて、途中で退席してしまいました」
 その後、会場では“朝鮮半島の分断は日米の責任だ”という発言も出たという。亡国的なシンポジウムを開いた日弁連はどう考えているのか。
「日弁連としては、各自の考え方をどうこう言う立場にありません」 (広報)
 確かに、どこかの独裁国と違い、民主国会では、どんな言論も自由だ。ただ、アジアの平和を考えるのであれば、北朝鮮の国民の人権や、拉致被害者の帰国についての意見が出るのが普通。それがほとんどなかったのも不自然というしかない。木村弁護士が語る。
「私が“北朝鮮の問題に向き合わないと、アジアの平和は語れない”と述べると会場から“日本がやった強制連行はどうなんだ”などと、ヤジが飛んだ。増元さんが途中で帰ったのも当然で、うんざりされたんでしょう。日弁連はパネリストについても、もっとバランスのとれた人選をしないとおかしいですよ」
週刊新潮2004/2/26日号


 ねぇ、日弁連さん。拉致問題を無視して何の「人権」ですか?朝弁連に名前を変えたらどうですか?
 国家主権をないがしろにする者に限って、拉致問題という人権問題を無視する。その事を日弁連は雄弁に物語っている。その意味では「反面教師」と言えます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):日弁連の矛盾  ■名前 : もの申す  ■日付 : 04/10/10(日) 16:08  -------------------------------------------------------------------------
   犯罪者の味方をして収入を得る。これが弁護士の仕事です。犯罪者の立場や人権に関心を寄せるのは、本能的とも言える習性ではないでしょうか。
でもそれだけで良いのでしょうか。法廷では被告に罰則の軽減を勝ち取るため、ウソでもいいから謝罪の言葉を口にしろと指導して裁判官を騙し、黒を白と言いくるめて罪を逃れようと画策する。そんな弁護士が増えていると知人(弁護士)が嘆いていました。
罪を犯した者には悔い改めるよう指導し、心からの謝罪を引き出すよう説得するのが本来の仕事だと思いますが、そのような弁護士は少なくなっているようです。
拉致被害者は商売の種になりません。拉致被害者の人権を軽視するのもうなづけます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):日弁連の矛盾  ■名前 : 小鉄  ■日付 : 04/10/10(日) 16:17  -------------------------------------------------------------------------
   >犯罪者の味方をして収入を得る。これが弁護士の仕事です。犯罪者の立場や人権に関心を寄せるのは、本能的とも言える習性ではないでしょうか。

 ははっ、確かに(w 結局商業主義なんですな。 やはり「正義感」より金なんですかねぇ・・・。
 因みにこうした日弁連の動きは民団(在日韓国人の組織)とリンクしてるのですが、何か下心でもあるんですかね?
 
>でもそれだけで良いのでしょうか。法廷では被告に罰則の軽減を勝ち取るため、ウソでもいいから謝罪の言葉を口にしろと指導して裁判官を騙し、黒を白と言いくるめて罪を逃れようと画策する。そんな弁護士が増えていると知人(弁護士)が嘆いていました。
罪を犯した者には悔い改めるよう指導し、心からの謝罪を引き出すよう説得するのが本来の仕事だと思いますが、そのような弁護士は少なくなっているようです。

 金になりませんからね、そんなことしても

>拉致被害者は商売の種になりません。拉致被害者の人権を軽視するのもうなづけます。

 そればかりか日弁連は北朝鮮の事を大事に思うあまり、有本さんの両親を恫喝していましたからね、事件にしないために。ほんと「どこの国の弁護士団体か?」と問いたいです、一日中。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 共産主義国家に自然法が存在できる「場」はあるか?  ■名前 : 曳馬野 太郎  ■日付 : 04/10/12(火) 11:06  -------------------------------------------------------------------------
   小鉄さん はじめまして

なかなか人権がらみの重い話題の提供だと思いますが、少し観察していてもなぜか、ここではこのような話題にはあまりレスが付きませんね。

ちょっと惜しいと思いますので、私から人権に関して最近思うところを述べます。

「共産主義国家に自然法が存在できる「場」はあるか?」

日本国憲法 第10章 最高法規 第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、・・・・侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。

私には基本的人権の概念は、人類の普遍的原理であり自明なこととして、これまであまり懐疑的に考えることはしてこなかった。

しかし基本的人権(自然権)とは、畢竟生存する権利であり、己の生存のための行為はあらゆるものに優先するという考え方がその根底に存在する。

これは必然的に他者の生きる権利との争いを誘発する。つまりホッブスがリバイアサンで言うところの「万人の万人に対する戦争」がそこには潜んでいる。

そこで、基本的人権という、ある意味むき出しの人間の欲望を、無制限に自然状態で存在させるわけにはいけないので、この権利を保障担保する枠組みである個々の権利を秩序つけるある種の{場}が必要となる(ちょうど地球の重力場が必要以上に弱ければ、空気は存在せず人間はおろかほとんどの生命が存在し得ないように)

私の理解では、自然法は自然権を抑制するための概念であり、この二者は相克の関係にあるようである。

自然法は成文法ではないため、その形は目に見えないが(空気のように)各民族特有の文化文明、アイディンティティー、歴史によって形成され今日に至っている。

これは、西欧社会やイスラムでは一神教である宗教の影響下によるところが大であろう。

しかし古来より八百万の神々を自然に受け入れている日本においては、神との契約、神の定める律法に従うという思いは希薄である。

それに替わるものとして、日本における自然法の「場」は「和」であると私は考えている。

この「和」を補完してさらに日本人は「恥」、「けじめ」等の倫理的規律を長い歴史を通じて構築してきたものであろう。

今日においても世界各地で著しい人権侵害、苛酷な迫害の実態は存在するが、その社会においては、自然法を存在させる「場」の欠如が見られるのではないだろうか。

共産党支配下における中国や北朝鮮では、宗教的影響力は極めて希薄でありむしろ迫害されているし、日本の「和」に比肩されるものも私は寡聞にして知らない。

かつて、存在した儒教における、仁や道、中庸等を破壊してしまった今の中国に自然法の概念を定着させることは、何らかの中国的「場」の再構築がない限り極めて困難であり、従って、自由民主社会における基本的人権と同等の保障は当面なし得ないのであろうと考えている。

共産主義が破壊した最大のものの一つは、この人権を守り自然法を息づかせる自国文化「場」であると私は考えている。

この考え方認識、すなわち「共産党が支配し続ける中国や北朝鮮においては、基本的人権の保障は困難が伴う」を、まず人権侵害問題も生業の一部として稼いでいるであろう日本弁護士連合会は、これを共有すべき認識としなくてはないと思うのは私だけであろうか?

似非弁護士の誹り受けないためにも。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 曳馬野さん、初めまして。  ■名前 : ニッチモサッチモ  ■日付 : 04/10/12(火) 17:59  -------------------------------------------------------------------------
   「潮目」読ませて頂き、大変勉強になりました。浅学非才の愚生ですが、お見知り置き
下さいますように。

>なかなか人権がらみの重い話題の提供だと思いますが、少し観察していてもなぜか、
>ここではこのような話題にはあまりレスが付きませんね。

此処では美味しく無いんでしょう。若しくはお取り込み中で、うっかりお見逃しになったのかも
知れません。かといって御嗜好に合わせる訳にも参りませんしね。
まあ是に懲りられることなく、折に付けて良いお話を聞かせて下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):曳馬野さん、初めまして。  ■名前 : 曳馬野 太郎  ■日付 : 04/10/13(水) 4:56  -------------------------------------------------------------------------
   ニッチモサッチモさんおはようございます

ご挨拶がおくれました。

小生これより週末まで、不在となります。そのうちまた駄文を披露するかも知れませんが、こちらこそ宜しくお願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):共産主義国家に自然法が存在できる「場」はあるか?  ■名前 : 小鉄  ■日付 : 04/10/15(金) 19:21  -------------------------------------------------------------------------
   >共産主義が破壊した最大のものの一つは、この人権を守り自然法を息づかせる自国文化「場」であると私は考えている。

 共産主義とは「古い物を打ち壊す」というのを唯一の存在理由にしていますからね。それ故、その社会で長い時間をかけて形成されてきた「常識」も過去の遺物と切り捨てられる。それ故共産独裁国家では「共産党のトップ」だけが常識になる。だから独裁者の一存で多くの自国民が虐殺される。
 だからこそ共産独裁国家には人権は存在しない。

 というか人間は皆平等と言う建前に原理主義的に従えば、近代社会は政府なくしては動かないのだから一部の人間に権力が集中するのは当然な訳で、古のマルキスト達はそんな事にも気づかなかったのかと、小一時間問い詰めたくなる。

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