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 ▼公務員制度の改革こそ急務 (1)  少し考える葦 04/2/28(土) 16:52
   ┣Re(1):公務員制度の改革こそ急務 (1)  ワクチン 04/2/28(土) 17:36
   ┃  ┗キャリアと自民党  団塊の次の世代 04/2/29(日) 11:19
   ┗Re(1):公務員制度の改革こそ急務 (1)  千葉の菊 04/2/29(日) 0:28

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 ■題名 : 公務員制度の改革こそ急務 (1)
 ■名前 : 少し考える葦 <satoru-t@a00.itscom.net>
 ■日付 : 04/2/28(土) 16:52
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   戦後六十年近くが経ち、日本の法体系や社会システムが制度疲労に陥り、社会のあらゆる方面で不具合や矛盾が噴出している。
これらの問題を改革して行く為には膨大なエネルギーと時間を要するが、最初に改革すべきは公務員制度であると思う。何故ならば社会の仕組みの改革と法律の改正は表裏一体のものであり、それを具体化する作業に公務員は重要な役割を担うからである。
本掲示板を借りて公務員制度の不具合と改革案について論じてみたい。
本意見は元大蔵省のキャリア官僚であった友人の助言も得て纏めたものであり、第一回はキャリア制度の廃止について述べたいと思います。

1.一体どれ位の公務員が公僕であるとの認識を持っているだろうか。少なくともキャリと 称される官僚達にとって、公僕という言葉は死語になっている。
 即ち、彼等は入省した時からエリート意識を持つことと、国民をリードすべき立場にあ ることを教育される。若い時から床柱を背にする教育を受けた者に、国民に奉仕する意 識など醸成されるはずがない。これは総ての官庁に共通した問題である。
 キャリア制度は国民全体の教育水準が低かった頃、優秀な人材を生み出す為に設けられ たもので、東京大学の教育方針と目的をひとつにしていた。
 その後、大学進学率が大幅に増加し、国全体の教育水準が制定当時とは比べものになら ないほど向上した今日でも、旧態依然たる制度の筆頭として温存されている。
2.如何なる組織でも、優秀な人材が仕事をするにこしたことはない。しかしこれら優秀な
 人材が組織活性化の阻害要因となっているとしたら話は別である。
 一握りのエリート達がその他大勢の人達の上に君臨し、仕事の成果とは無関係に出世し
 、その他の人達はどんなに努力しても先が見えているとしたら、その組織は活性化する
 だろうか。出世に縁の無い多くの人達は、生涯鬱積した気持ちを抱きつつ仕事に励むの である。そこには言われるがままに仕事をする姿と、責任など全く感じることのない無 表情な顔が見える。外務省で起きた公金横領事件は、総てノンキャリア職員によって引 き起こされていたと言うが、出世に見放された人間の闇の部分が見えたように思う。
 ----筆者がかつて勤務した某財閥系の会社は、社内に学閥が存在し人事部は東大卒で占   められ、出世には明らかな差があった。前例踏襲が尊ばれ、組織は全く活性化せ
   ず、少数のエリートが大勢の上に君臨する有様はミニ官庁のようであった。○○が   潰れる時は日本が潰れる時と言われ、社員の多くが心底から会社の安泰を信じてい   た。筆者が会社の雰囲気に嫌気がさして退職した後、十数年経って同社は外資の傘   下に降り、今は経営再建途上にあり見る影もない。活性化出来ない組織の末路を見   たおもいである。
3.組織の活性化を図る為には異なる血を導入する必要がある。即ち、外部からの人材登用
 である。組織は生き物と言われるが、それは官庁も例外ではない。前例踏襲は官庁の代 名詞のように言われるが、これは変化を嫌い責任を回避することに他ならない。
 継続が必要な公の業務とは言いながら、時代の変化に背を向けて良いはずはなく、業務 の革新と発想の転換が無ければ進歩も生まれない。その大前提となるのは組織の活性化 であり、活性化の阻害要因は最大限排除しなければならず、一部の特権階級が組織を率 いる歪んだ姿は、一刻も早く是正しなければならない。
4.近時問題となっている高級官僚の天下り問題も根はキャリア制度にある。
 キャリア官僚達は五十歳を過ぎると、後進に道を譲る為と称して退職し関連先に天下  る。これには一理あるものの国民が納得できないのは、彼等の待遇と短期間に得る高額 の報酬である。天下る彼等にとって、永年国のために働いたのであるから高額の報酬は 当たり前との考えが根底にある。民間企業に勤めるサラリーマンも経済発展に尽くして 今日の豊かな日本を作り支えてきたのであり、官僚だけが国家に尽くしてきたのではな い。資源の無い日本で富の源泉となる付加価値を生み出したのは総て民間人であり、役 人はその上に乗っているにすぎないのである。
 本来公僕として民を支える立場の者が、いつの間にか民の上に立ち税金を我が物顔で懐 に入れる構図は、総て民間の上に位置しているとのキャリア官僚に植え付けられた思い 上がりに他ならない。
5.今日どの国を見ても、たった一回のペーパーテストで将来を保証される制度を維持して いるところなどない。国によって多少異なるが、国家試験に合格した後も定期的に適性 をテストされ、条件を満たしている場合に限り資格が保証されるのである。
 難しい記憶力評価テストに合格する能力と国民の為に尽くす能力とは必ずしも一致しな い。どの組織でも厳しく躾られもまれて人間は育つのであり、テストに合格したことを
 もって人材となるのではない。誤ったエリート意識は国民にとって害にはなっても、何 の利益にもならないのである。

以上、キャリア制度が内包する問題点を列記したが、筆者がどう考えても良い点はみつからないのが実態である。キャリア制度は即刻廃止して官民間の人材の交流を図り、民の知恵を国政に反映して行かなければ、日本の閉塞状態を打開することはますます困難となることは間違いない。道路公団も郵政も官僚制度が根幹にあり、土台を改革しない限り日本を変えることなど出来ないと思う。党員各位のご意見も受け賜りたいと考えます。以上

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):公務員制度の改革こそ急務 (1)  ■名前 : ワクチン  ■日付 : 04/2/28(土) 17:36  -------------------------------------------------------------------------
   ▼少し考える葦さん:
確かにマスコミ、雑誌等、キャリア批判は多く見受けられます。国民を無視したような腹立たしいこともよく記事にあります。ただ、いろんな報道等でも、肝心のチャリアの人たちの声がほとんどありません。政治家であればテレビでもなんでも登場して言い訳もしていますが、キャリア組はまったく表にでてこない気がします。実際のキャリアと呼ばれている人たちの生の声を聞いてみたいと思いませんか?彼らの言い分をぜひ聞いてみたい。
いずれにせよ、このような組織的歪もすべては自民党の長期一党支配によるものであることには疑いようがありません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : キャリアと自民党  ■名前 : 団塊の次の世代  ■日付 : 04/2/29(日) 11:19  -------------------------------------------------------------------------
   わたしはただの地方公務員です。キャリアと呼ばれる方々のなかにもさすがと思える人もいます。でもその人達はマスコミなどに登場することはほとんど皆無です。
しいていえば辞任をせまられ退職されたあの大使、北海道警察の報賞費の内部告発されたもとキャリア。いずれのかたも国家と国民の事を思い、国に反旗を掲げた方しか見当たりません。国であろうと地方であろうと、最初に研修で学ぶ事は、
「公務員は全体の奉仕者である」ことなのですが。
政権政党の自民党と持ちつ持たれつに捻じ曲がった国家の政策を作りあげてしまったのです。
良識あるキャリアの皆さん、もしこのサイトをご覧になったら、なにか貴方の思われている事を書き込んでいただきたいと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):公務員制度の改革こそ急務 (1)  ■名前 : 千葉の菊  ■日付 : 04/2/29(日) 0:28  -------------------------------------------------------------------------
   私も「公務員」だからこそ、一切の学歴と年齢を問わない採用が必要だと思います。

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