Page 2365 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼少子高齢化とその制度設計 北の老兵 05/2/1(火) 14:03 ┣Re(1):少子高齢化とその制度設計 しげちよ 05/2/1(火) 14:10 ┣非難囂々 しげちよ 05/2/1(火) 14:13 ┣Re(1):少子高齢化とその制度設計 月光仮面のおじいさん 05/2/2(水) 8:16 ┣Re(1):少子高齢化とその制度設計 ぎみゆら 05/2/2(水) 22:02 ┃ ┗Re(2):少子高齢化とその制度設計 しげちよ 05/2/3(木) 10:04 ┣Re(1):少子高齢化とその制度設計 Gokai Sezutomo 05/2/3(木) 0:50 ┣Re(1):少子高齢化とその制度設計 愚民 05/2/3(木) 8:52 ┗Re(1):少子高齢化とその制度設計 流水 05/2/3(木) 11:04 ┣Re(2):少子高齢化とその制度設計 しげちよ 05/2/3(木) 15:37 ┣Re(2):少子高齢化とその制度設計 北の老兵 05/2/4(金) 17:15 ┃ ┣Re(3):少子高齢化とその制度設計 珍 源斎 05/2/4(金) 19:47 ┃ ┗Re(3):少子高齢化とその制度設計 秋明菊 05/2/4(金) 21:54 ┗Re(2):少子高齢化とその制度設計;まとめレスにて失礼 流水 05/2/5(土) 16:58 ┗Re(3):少子高齢化とその制度設計;まとめレスにて失礼 しげちよ 05/2/5(土) 17:16 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 少子高齢化とその制度設計 ■名前 : 北の老兵 ■日付 : 05/2/1(火) 14:03 -------------------------------------------------------------------------
「少子高齢化とその制度設計」について、評論家の宮崎哲弥氏が道新「時評」に評論を載せているが、改めて考えさせられた。その要点だけを紹介する。 ◆少子化の直接要因は :20歳代、30歳代の未婚率と上昇と晩婚化である。 :90年代に入るとそれに夫婦の出生率の低下が加わる。 ◆未婚、晩婚をもたらすものは :女性の就業機会の増大 :女性の社会経済的地位の向上 従来の結婚観、すなわち成人女性の経済的拠り所としての結婚の意味がが変化し、男女のパートナーシップ形成と愛情が結婚に強く求められるようになってきた。女性の社会進出や地位上昇は、公正の増進であり、時代の趨勢である。それを阻害する少子化対策は考えられない。 少子化の可能な対策は「育児サービスの不足、男女の役割分業意識、雇用慣行」の改善すべしに落着する。しかしこれは『出産・子育てと就業の両立』が困難な社会では、出産・子育ての延期や出産そのものの抑制に向かう可能性が高いという前提にたった政策論であるというのだ。 そうした「前提」に対して、強い反証が提示されている。社会学者の赤川学氏は、少子化問題の専門家たちによって唱えられる「女性が働き続けながら子育てできる社会環境が整い、男性の家事参加が増えれば、少子化に歯止めが掛かる」という想定が、実証的な根拠に乏しいことを統計学的に証明していると、さらに、出生率の回復が事実上、不可能であると論じ、人口の逓減をを織り込んだ制度設計の必要性を強調しているという。 少子高齢化社会に適合的な制度設計という論点については、エコノミストの原田泰氏は、人口の推移や経済成長率に見合った年金のスリム化を提唱している。日本の公的年金の給付水準(平均月額 24万2千円)は、英米はおろか、高福祉で知られるスウェーデンと比較しても高く、他国の給付水準は、日本の6割程度に過ぎず、65歳から支給が一般的なのだという。(*スウェーデンの医療ケア制度は日本と全く違うので単純に比較するのは、私には暴論に思えるが) この高水準をスウェーデン並みにすれば、年金保険料を引き上げなくとも、制度維持が可能だと。「人口減少を危機と考えるのは、払ってもいない年金を受け取ろうとするからだ」。そうした精神のありかたこそが、「資本主義の互恵的文化の否定であり、親の子供に対する情愛を称賛してきた日本文化の否定」だと。 また、「年金は必要か否か?」は「年金なき時代」江戸時代の、コミュニティに根ざした相互扶助システムまで参照しながら、年金や税制の改革の方向を探ると、現行の賦課方式の年金制度は、「出生率を押し下げる効果」が考えられるというのだ。子供を養育しなくとも、老後の生活が保障されるためだ。 この理路が正しければ、人口の減少下の最大の危機とされている年金制度の破綻は、予定されていた自己崩壊にほかならないという。また逆の経済を考えれば、いま年金のスリム化を適切に進めれば、結果として、出生率の回復に寄与する可能性もあるとしている。 最後に「いくら経済的に合理的であっても、各私に「損失」を強いる施策が政治的に容認されるかどうかといえば、至難の業であろう」と結んでいる。 |
わたしは,高齢化は進んでいくと思いますが,少子化問題が続くのかどうかわからないと思います。 今の状態(少ない子しかもたない)を見て,次世代がどう思うかが問題だと思っています。出産率低下のピークがいつになるのかはいえませんが,揺り返しが必ず来ると見ています。(わたしの死後かもしれませんが) が,それにしても,日本の人口が一時的に減少するのは避けられないでしょう。労働力の不足,年金支払者の減少など,大きな影響が考えられますね。 |
▼北の老兵さん: >エコノミストの原田泰氏は、人口の推移や経済成長率に見合った年金のスリム化を提唱している。日本の公的年金の給付水準(平均月額 24万2千円)は、英米はおろか、高福祉で知られるスウェーデンと比較しても高く、他国の給付水準は、日本の6割程度に過ぎず、65歳から支給が一般的なのだという。(*スウェーデンの医療ケア制度は日本と全く違うので単純に比較するのは、私には暴論に思えるが) >この高水準をスウェーデン並みにすれば、年金保険料を引き上げなくとも、制度維持が可能だと。「人口減少を危機と考えるのは、払ってもいない年金を受け取ろうとするからだ」。そうした精神のありかたこそが、「資本主義の互恵的文化の否定であり、親の子供に対する情愛を称賛してきた日本文化の否定」だと。 >最後に「いくら経済的に合理的であっても、各私に「損失」を強いる施策が政治的に容認されるかどうかといえば、至難の業であろう」と結んでいる。 いまでも政府に対する非難,怨恨はすごいものがあるのに,この上スウェーデン並みなどできるわけないですよね。 |
北の老兵さん 良くまとまった論点に感心いたしました。また、政治思想に関係なく問題点を提起していると感じます。 私には、誰でも老後の生活を保障するシステムこそ、逆に不平等なのではないかとの提起にも感じます。 我々の子供時代は一姫二太郎が基本でした。だから将来に渡って人口が増え続けることを前提にしていました。また、子供が親を面倒見ることは当たり前と教育されてきました。出生率は2を切ったのはそんな昔の話ではありません。近年になってあれよあれよと言う間に1.3を切る状態になったのです。 いま若い人には、別に出生率が下がっても何の実害も無いのではないかと感じていると思います。しかし彼らが我々の年代に追いついたとき、独身を保った結果家庭の無い寂しさを実感し、ニートの方は親からの援助も底をつき、さりとて就職もまま成らないと実感し、初めて自分の人生を後悔するまで、価値観を変えることが難しいと思います。そして、その子供たちが始めて気がつくことなのでしょう。 親の後姿を見て子供は育つと言われますが、出生率2以上の我々が幸せに暮らした後、今の若者たちの老齢に達したとき金銭面を除いて精神的に満足できる世界が現出しているかどうかで、その後の出世率が変わってくると思います。 その結果を見ることは有りませんが、政治の問題でもなく、また基本的対策も見当たらないと感じます。これは人口の自動調整作用と認識しています。 ふと、ありとキリギリスの話の結末が浮かんできます。 |
北の老兵さん、みなさん、こんにちは。 しげちよさんなどもご指摘のとおり、こんなことを言うと「非難 ごうごう」かもしれませんが、私は、年金支給水準の大幅見直し (減らし)は、考えてもいい選択肢の一つだと思っています。 ただし、そのときには、老人医療保障をがっちり、高齢者医療は 実質なんでも無料、というくらいことと、一緒に実施されるなら、 という感じですが。 お年寄りに、いつまでもお元気に、再就職でも、ご意見番でも、 横丁のご隠居でも、ちゃんと相応に「現役」で頑張っていただく。 そのための環境を確保する、というところが基本だと思うのです。 いまの年金や健保をめぐる議論は、結局全部、大きな場所の 「サイフ」が大変だという話ばかりです。それを受け取る人間、 その「サイフ」は誰を大事にするためのものかという観点が、 スッポリ抜け落ちている気がして仕方がありません。 たとえば、65歳以上は医療費は何がどうあっても一切無料、 その代わり、年金支給額はかなり減らしますよ、というA案と、 高齢者医療も自己負担原則、その代わり年金は手厚くしますよ というB案と、どっちを取りますか、というような議論。 そういった話が、全然出てこないところが、いかにも日本の お役所仕事の域を出ていないなぁという気がします。要するに、 根本的に庶民をバカにしている感じがするのです。 全部とは言わずとも、基礎的な条件や現状を全部提示して、 いまこんなことになってますというのを明らかにして、プランを いくつか示して、さてどうしたらいいのかは、当事者に選ばせろ よな、というのが、近ごろの私の、率直な感想です。 |
▼ぎみゆらさん: >北の老兵さん、みなさん、こんにちは。 > > >しげちよさんなどもご指摘のとおり、こんなことを言うと「非難 >ごうごう」かもしれませんが、私は、年金支給水準の大幅見直し >(減らし)は、考えてもいい選択肢の一つだと思っています。 > >ただし、そのときには、老人医療保障をがっちり、高齢者医療は >実質なんでも無料、というくらいことと、一緒に実施されるなら、 >という感じですが。 確かに,老人医療保障が年々薄くなっていくようですね。 労働者人口の減少が続いていき,このままの体制ではもたないでしょう。 また,少子化は止まると思っていますが,座して待つと言いたいわけではありません。これは自然の動きをそう読んでいるだけで,政治として何か対策を打つべきであるのは当然です。 少子化の原因を追究しなければなりませんね。 |
▼北の老兵さん:こんにちは >この理路が正しければ、人口の減少下の最大の危機とされている年金制度の破綻は、予定されていた自己崩壊にほかならないという。また逆の経済を考えれば、いま年金のスリム化を適切に進めれば、結果として、出生率の回復に寄与する可能性もあるとしている。 > >最後に「いくら経済的に合理的であっても、各私に「損失」を強いる施策が政治的に容認されるかどうかといえば、至難の業であろう」と結んでいる。 全ては財政危機説から出発しています。 誰もが財政危機は本当なんだと信じて疑わないのですね。 25年以上も貿易黒字を続け、世界からは世界一の金持ち日本といわれながら、 やはり25年以上も続く財政赤字との整合性を理解できないために、 財政赤字のみを強調され、それに過剰反応しているのですね。 あくまで財政危機・・説であって、財政危機ではないと思います。 だから本来ならば、年金問題は浮上しなかったと思います。 |
バブル期にパイが大きくなったとき年配者も若者もその恩恵を受けていました。 しかし、現在のようにパイが縮小してしまっている状況でも膨れあがった天下り機構などは既得権益を必死に守って減少せず、そのしわ寄せがほとんど若者にいっています。 職に就けなかったり、フリーターの若者の増大は無視できないでしょう。 ある社会福祉法人の理事長が、役所との関係を良好に保つために天下りを押しつけられそうだと言っていました。 デスクに座り現場の役に立たない天下り1人分の給料で、足りない現場要員の若者2−3人雇えると嘆いていました。 高齢者ではありませんが60−65才の人と若者の仕事の棲み分けを上手く考えなければ、この先も憂慮する事態が続きそうです。 出来得るだけ後進に道を譲ろうとする大人の態度が、この国の行く末を考えていくうえで大事なことだと思います。 |
宮崎氏の所論には、労働環境の問題が完全に捨象されていると思います。 日本の労働者の平均労働時間2000時間を越えています。 政府の努力目標は1800時間だそうですが、年々この平均労働時間は上昇の 一途です。 労働時間が最も多いのが南関東圏だそうですが、南関東圏の労働者の平均通勤時間90分、往復180分(約3時間)。 この数字を見れば、南関東圏の労働者は一日平均12〜13時間働き、通勤時間平均約3時間ということになります。24−15、16=9〜8(時間)が、彼らに残された私的時間ということになります。食事をし、風呂に入りなどの時間をとれば、7〜6時間ほどしか残っていないのです。少子化の一つの原因はここにあります。 さらに、年次休暇(有給休暇)の消費率約45%程度だそうですが、そもそも欧米には、消費率という概念がないそうです。つまり、100%取るのが当たり前なのです。この原因はさまざま考えられますが、これもまた少子化の一つの要因でしょう。 さらに、日本の雇用形態の問題です。若い世代の雇用形態が、正社員より契約社員、パート労働などに変化しています。いわゆるフリーターの増加です。ところが、パート労働者の平均賃金は10万円を切っています。しかも、フリーターの年齢層が、じょじょに上がり、30歳を超え始めているのです。 こういう雇用状況で、家庭をつくり、子供を生むことが可能かどうか、誰が考えても明らかです。 少子化対策を考える時、意識の問題や女性問題に限定するのはきわめて危険で、社会の基底部で広がっている上記の問題をどうやって解決するかという本当の意味での社会政策がなければ、解決不可能だと考えます。 (※数値などは、今日の国会討論での民主党横路氏の質問からとっています) |
▼流水さん 流水さんの挙げておられることも,少子化に拍車をかける一因にはなっていると思いますが,もっと大きなトレンドがあるのではないでしょうか。 昔,日本人がおしなべて貧しかった時代,少子化していったでしょうか。いまは,ほとんどが文化的な生活を享受できる時代になって,子どもをつくって金銭的な苦労はしたくない,遊ぶ時間がなくなる,女性などは子育てをすると仕事のキャリアが積めないなどの意識が出ているように思えます。 つまり,子どもが「邪魔」という意識の問題ではないでしょうか。 実際,子どもを抱えていても,キャリアを積んでいる女性は(かなりの工夫をしながら)います。金銭的な負担が大きくなるのは防げないものですが。 自分の夢や目的を達成するには,子どもがいては邪魔である,さらには自分の生活スタイルを崩されるといったことが原因になっていると思うのです。 さらに,最近はこれが結婚にまで敷衍されているのではないかと感じる次第です。 昔の日本と違い,今では何とか頑張れば夢を実現できるかも知れない,といった社会になりました。だからこその少子化・晩婚化なのかもしれません。 |
流水さん こんにちは! 流水さんの言わんとする事は理解できます。しかし、私が20代の頃を思い出して見ましたが、労働時間は2000時間は優に越えていましたよ。日曜祭日無しで毎日残業(残業手当無し)で働きづめでした。土日はお得意先のゴルフコンペのお手伝いや、引越しの手伝い、庭の手入れのお手伝いなどなど・・・。 休日は一ヶ月に2度もあればよい方でした。その上、一ヶ月に2度の当直です。給料も1万円そこそこ、フランク永井の「一万 三千 八百円〜♪」という歌もこの頃です。それでもちゃんと結婚し、子供を作りました。また長男坊でしたので親のめんどうもみましたし(私の親は第一次産業だったので年金もスズメの涙ほどでした)。 今思えば何故出来たのか不思議に思うくらいですが、結婚当初は電化製品と言えば、テレビどころかラジオとちっちゃな冷蔵庫、車などはもちろんありませんでした。第一子が生まれた頃にようやく「スバル360」の中古を買ったものです。私が特別だった訳じゃありません。会社の同僚も似たり寄ったりでしたから。 だから、未婚、晩婚、「子を産まない」等は労働環境が悪い事も一つの要因ではある事は間違いないと思いますが、むしろ社会環境全般が変わり、結婚に対する価値観が大きく変わった事が要因だと考えます。また、物が豊富で贅沢に慣らされ、誘惑の多い現代社会、結婚して苦労するより楽しんだほうが良いとする風潮がさらに拍車をかけているように思われるのです。 |
▼北の老兵さん 横レスなりますが、お許し下さい。 >今思えば何故出来たのか不思議に思うくらいですが、結婚当初は電化製品と言えば、テレビどころかラジオとちっちゃな冷蔵庫、車などはもちろんありませんでした。第一子が生まれた頃にようやく「スバル360」の中古を買ったものです。私が特別だった訳じゃありません。会社の同僚も似たり寄ったりでしたから。 私も思えば電気洗濯機も白黒テレビもやっと買えた記憶があります。 電気炊飯器が手に入ったのも結婚後しばらくしてからのように思えます。 乳児であった子供達のおむつも浴衣をほどいたものを利用してたようです。 思うと諸々難儀なことが多かったと今にして思い出されます。 >だから、未婚、晩婚、「子を産まない」等は労働環境が悪い事も一つの要因ではある事は間違いないと思いますが、むしろ社会環境全般が変わり、結婚に対する価値観が大きく変わった事が要因だと考えます。また、物が豊富で贅沢に慣らされ、誘惑の多い現代社会、結婚して苦労するより楽しんだほうが良いとする風潮がさらに拍車をかけているように思われるのです。 我々の少し前の世代では男性は戦争で間引きされたようなことから 当時適齢期の女性は相手が極端に少ないことから未婚で過ごされた 方も少なくありませんでした。 家庭を持たず、子供も産まないで楽に快適に過ごそうとする現代女性は それなりの個人の選択としての生涯であれば、 ・・・他人が「とやかく」言うことでは無いのですが・。 後の後悔、先立たずではありませんが深刻な後悔に至ることも 聞く処によるとあり得るようです。 老婆心的に云えば女性としての生理が終わり老化が意識されるころ になると、「言い知れぬ」後悔に似た心地になるとのこと・・ 小生は男ですから「その辺り」の感情の実感としては理解できる処では ありませんが。 子供は授かりもの健康な女性は自然の摂理に沿うことが 無理のないハッピーな生涯に通じるように思います。 主題の「少子高齢化とその制度設計」とは趣を異にしますが、 違った切り口から考えてみました。お許し下さい。 |
北の老兵さま 流水さま こんばんは!横レスお許し下さい。 >さらに、日本の雇用形態の問題です。若い世代の雇用形態が、正社員より契約社員、パート労働などに変化しています。いわゆるフリーターの増加です。ところが、パート労働者の平均賃金は10万円を切っています。しかも、フリーターの年齢層が、じょじょに上がり、30歳を超え始めているのです。 >こういう雇用状況で、家庭をつくり、子供を生むことが可能かどうか、誰が考えても明らかです。 流水さまのご意見は私も心配している事です。 正社員でいた女性もある歳を過ぎると、派遣社員登録をするように企業から言われる事も多いようです。 また、子供の頃から楽な生活にドップリ浸かっている若者達は、昔の若者?のように身体も精神も鍛えていない者達が多いと思います。 ほとんどの若者は車を持ち、生活は親がかりで給料は自分で使っている場合、結婚しても同じような生活を求めます。 共働きをしても派遣やパートなどの正社員以外の勤務では、収入は二人併せて正社員の1年分(ボーナス含む)位にしかなりません。 子供が出来れば、生活は苦しくなります。 昔と違い、現代は遊ぶ所が一杯あります。環境が余りに違います。 経済状態や友人達との遊びを続けたいと思えば、子供を持つ事に躊躇するかもしれません。 もちろん、生活が苦しくても頑張って子供達を育てているカップルもいます。 また専業主婦をしてのんびり子育てして暮らせるのは、親が生活援助をしている場合が多いです。 近い将来、年金や税金・医療費などが上がれば、親達も援助が出来なくなる事が多くなります。もっと子供を持つカップルが減るのでは?と心配になります。 それどころか、自分一人の生活の面倒もみれなくなる若者が増えると思います。 今の雇用形態を考え直さなければ、日本の未来は怪しくなると思います。 それと生活圏のヘルプも必要だと思います。 そんな若者に育てたのは、面倒を避けきちんと躾をしなかった周りの責任もありますので。 >だから、未婚、晩婚、「子を産まない」等は労働環境が悪い事も一つの要因ではある事は間違いないと思いますが、むしろ社会環境全般が変わり、結婚に対する価値観が大きく変わった事が要因だと考えます。また、物が豊富で贅沢に慣らされ、誘惑の多い現代社会、結婚して苦労するより楽しんだほうが良いとする風潮がさらに拍車をかけているように思われるのです。 そうですね。先の事を真剣に考えないで、今楽しければいいって過ごしている人も多いのではないのでしょうか? 考える癖が付いてないのかとも思われます。 それは親の世代にも言える事かもしれません。 |
しげちよさん、北の老兵さん、秋明菊さん、珍源斉さんへ 皆さんのおっしゃることは良く理解できます。 あまり感じのよいものではないのですが、「貧乏人の子沢山」という言葉があります。 この言葉には、それなりに込められた寓意があります。 1、0歳児の死亡率が高かった。⇒多くの子供を持たなければ、いつ子供が死ぬかも分からない。 2、子供は貴重な労働力⇒低開発国や世界のどこのスラムにいっても、子供は貴重な「労働力」です。親たちが生き延びるためには、どうしても子供の労働力が必要なのです。 3、子供には出来の良い子もいれば、出来の悪い子もいる。つまり、当たり外れが多いということです。⇒だから、たくさん子供をつくって、確率をよくする。 4、数は財産なのです。今は貧乏でも、子供の数さえいれば、貧乏を抜け出す子供が出るかもしれないのです。 5、4に関連しますが、昔は親戚の数が多ければ多いほど、いざという時に心強かったのです。中国の客家の大家族制度が、客家の力の源泉なのです。 6、昔は娯楽がなかったのと電気が貴重だったため、就寝時間が早かったことも原因の一つでしょう。 上記の要因の一つ一つが、戦後の経済成長とそれに伴う生活意識の変化の中で崩壊していったのが、少子化の大きな要因だったと思います。 1、医療の進歩により、子供の死亡率が低くなった。 2、家庭の電化により、生活形態が変化。子供の労働力はあてにしなくてよい。 3、子供は少数精鋭主義になる⇒現在起きている子供の問題の多くは、ここに原因がある。 4、5、教育に費用がかかる。子供が多ければ、親の我慢、忍耐の量が増える。 しかも、親の我慢、忍耐が報われる可能性が少ない⇒子供をつくらない 6、とにかく、娯楽の数が多い。することが、山ほどある。⇒世界が広がっている。 つまり、少子化を解決するということは、上記のような環境の変化をどう考えるか、という問題と、このような意識変化をもたらした政治・経済・社会のあり方をどのように変えるか、という問題でもあるのです。 小泉政権のいうような小手先の改革で解決できるほど、生易しい問題ではないと思います。 |
▼流水さん 少子化の分析,そのとおりだと思います。 政府としてできるのは,子育てを支援する,女性の仕事を支援する,ぐらいですか? とにかく教育費にかかりすぎますから。そして,最近は自立も遅れていますから,20を越えても生活の支援が必要です。 少子化の揺り返しを期待すると言ってもいつになるかわからないし,揺り返し幅が大きいとは限りません。 流水さんの分析では,生活様式まで立ち入った問題ですから…。生活様式は国民が決めるものですし。 性根が入っていないから,政府ができることにも思いつかないのかもしれませんね。 あと,地方から都会に出てきて,人の多さに辟易し,生物的に「これ以上増えたら自分のパイがなくなる」と感じたのかも??? |