Page 2464 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼青少年の犯罪防止を再度考えよう 北の老兵 05/3/2(水) 16:18 ┣Re(1):青少年の犯罪防止を再度考えよう JS 05/3/2(水) 17:21 ┃ ┗ご注意>JSさん 管理スタッフ 05/3/2(水) 19:56 ┗Re(1):青少年の犯罪防止を再度考えよう 流水 05/3/2(水) 18:06 ┗Re(2):青少年の犯罪防止を再度考えよう 北の老兵 05/3/2(水) 19:18 ┗Re(3):性犯罪矯正プログラムの一例 流水 05/3/2(水) 22:49 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 青少年の犯罪防止を再度考えよう ■名前 : 北の老兵 ■日付 : 05/3/2(水) 16:18 -------------------------------------------------------------------------
女子高生コンクリ詰め殺人の元少年が、知人を監禁、暴行したとして逮捕監禁致傷罪に問われた元会社員、神作譲被告(33)の判決公判で「社会に衝撃を与え、責任は重大」として懲役4年を言い渡した。 同被告は1988年に東京都足立区で起きた女子高生コンクリート詰め殺害事件の、主犯格に次ぐ懲役5〜10年の実刑判決を受けており、事件当時は17歳だった。 私は少年犯罪に心を痛める一人ですが、「女子高生コンクリ詰め殺人事件」の加害者少年たちの、その後を追跡取材した草薙厚子氏の取材記事を読んで、中には全く罪の意識がない少年もおり再犯を心配していたが、図らずもそれが的中する事になった。 神作被告は「人を殺した事がある」と脅したという。公判でもその態度は後ろに反り返るような座り方で、反省の色は見えなかったという。こんな恐ろしい人間が、たった4年で出てくるというのだから、まるで野獣を放すようなものではないか。 4年の間に更正できればよいが、日本は更正プログラムもお寒い状態で、精神科医、心理学者、その他数人人チームで行なうのだという。それでもそのプログラムを実行するのに一人の受刑者に1千万円以上の経費が掛かるそうだ。アメリカのような充実した更正プログラムを実行するとすれば、受刑者一人に2千万〜3千万円は掛かるというのだ。 当然、国民の血税が使われる。果たして今の日本で受け入れられるか難しい問題だ。またどんな更正プログラムでも、最後は受刑者本人が「被害者本人、家族」に謝罪し、心から更正しようという気持ちにならないと効果は薄いという。 池田小学校事件の宅間被告にしても、今回の神作被告にしても、全て社会を逆恨みして自分勝手な考えからの犯罪です。彼らと同じような境遇の人はたくさんいるが、ほとんどは立派に生きている人たちだ。彼らを生み出した不条理な社会にも原因はあるだろうが、2度と何の罪もない被害者を出さないためには、「絶対的更正」するまでは出すべきでないと考えるのだが。 付け加えていうと、私は「万引きは悪い!」でも言ったが、加害者の人権に重きを置きすぎ、犯罪を未然に防ぐという視点がぼやけているように思う。このような野獣はやはり「オリ」から出さない事が、再犯を防ぐ一番の方法だと思うが皆さんのご意見は如何? |
被害者の女子高生は41日間にもわたって監禁され、衰弱死した。鬼畜のようなすさまじい暴行と陵辱の犯行結果、顔面は変形と陥没がひどく、外見からの判別は全く不可能。全身は殴打によって腫れあがり、火で焼かれた傷痕が多数あった。 また、刑事裁判を受けたのは4人だけだが、監禁されている少女を見に行ったり、強姦に関わった連中は他にもたくさんいた。犯罪に加担しながらも、社会的制裁を受けることがなかった少年たちも大勢いるのだ。 奴らは人間ではない。野獣に人権はない。 |
▼JSさん(44613): Ray@スタッフです。 この書き込みは、 >奴らは人間ではない。野獣に人権はない。 との表現が掲示板のルール(投稿内容、転載、引用その他/ 字種、文字数の制限)のうち 1. 伏せ字、隠語の使用および掲示板を混乱させる恐れのある投稿は禁止 2. 差別、誹謗中傷、侮蔑、罵倒、脅迫または他者を傷つける恐れのある表現は禁止 5. そのほか、投稿内容が著作権などの各種法令および公序良俗に触れることのないように留意する の「掲示板を混乱させる恐れのある投稿」「差別、誹謗中傷、侮蔑、罵倒」 「投稿内容が公序良俗に触れる」 に該当する可能性がありますのでご注意申し上げます。 なお、この件に関するご意見は、私の書き込みへの 返信としてではなく、スタッフ連絡板にお書きください (総合掲示板に書かれたご意見には原則としてレスいたしません)。 よろしくお願いいたします。 |
▼北の老兵さん: >女子高生コンクリ詰め殺人の元少年が、知人を監禁、暴行したとして逮捕監禁致傷罪に問われた元会社員、神作譲被告(33)の判決公判で「社会に衝撃を与え、責任は重大」として懲役4年を言い渡した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 小松川事件は、思い出すのもおぞましい事件でした。その主犯格が、再犯したとなるとますます更正という問題について考えなければならないと思います。 ●4年の間に更正できればよいが、日本は更正プログラムもお寒い状態で、精神科医、心理学者、その他数人人チームで行なうのだという。それでもそのプログラムを実行するのに一人の受刑者に1千万円以上の経費が掛かるそうだ。アメリカのような充実した更正プログラムを実行するとすれば、受刑者一人に2千万〜3千万円は掛かるというのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ この問題を考える時の基礎的な数字を提示します。 【日本】 ★【矯正プログラムがない場合】 刑務所の費用 1年間300万 平均5年として約1,500万円 ⇒再犯⇒又、1,500万円 今回の神作被告の場合は、初犯7年、再犯4年 合計3、300万円。 ※これには、国選弁護人の費用は含まれていません。 ★【矯正プログラムがある場合】 刑務所の費用 1,500万円 矯正プログラム費用 150万円 出所後の監視費用 75万円 計1,725万円 ※ 条件⇒矯正教育のおかげで、再犯が防げれたと仮定した数字です。 しかも、現在の日本の刑務所は飽和状態で、そのため未決拘留が常態化しています。そうなると、拘置所も満杯状態になります。理の当然として、多少の罪を犯した程度の人間を拘置することができなくなります。 問題は、老兵さんも指摘されているように、どちらが【社会的コスト】として安くつくか、という点です。 石川五右衛門の台詞ではないですが、【浜の真砂は尽きても】人間社会から【犯罪】はなくならないという事実から、目をそむけては駄目だと思います。 となると、安全な社会を維持しようと思うのなら、それなりの【コスト】を支払わなければなりません。 そのためには、短期的には、どのような対策が必要かを議論しなければなりません。 同時に、【安全で安心な社会】とは何か、という長期的な視点にたった議論も必要です。 さらに、犯罪を厳罰化によって抑止できるのか、という根本的な問題も議論する必要があります。 犯罪は、わたしたちの社会のゆがみを映し出す鏡です。その意味で、犯罪を論ずることは、わたしたちの社会を論ずることと同義だと思います。 |
流水さん 早速のレスありがとうございます。 >問題は、老兵さんも指摘されているように、どちらが【社会的コスト】として安くつくか、という点です。 >石川五右衛門の台詞ではないですが、【浜の真砂は尽きても】人間社会から【犯罪】はなくならないという事実から、目をそむけては駄目だと思います。 >となると、安全な社会を維持しようと思うのなら、それなりの【コスト】を支払わなければなりません。 >そのためには、短期的には、どのような対策が必要かを議論しなければなりません。 >同時に、【安全で安心な社会】とは何か、という長期的な視点にたった議論も必要です。 >さらに、犯罪を厳罰化によって抑止できるのか、という根本的な問題も議論する必要があります。 > >犯罪は、わたしたちの社会のゆがみを映し出す鏡です。その意味で、犯罪を論ずることは、わたしたちの社会を論ずることと同義だと思います。 全く同感です。大いに議論するべきです。私個人的にはは更正のためのコストは必要であろうと考えておりますが、そのためには国民の同意を得る必要があるという事を強調したかったのです。 犯罪防止には、おっしゃる通り短期的な対策と、長期的には社会の歪みを是正する対策が必要です。私は「再犯防止」も含めて刑は重くした方が、効果があると考えております。 例えば一番身近な犯罪では、酒酔い運転は罰則が厳しくなったお陰で減ってきています。重罪は一定の効果がある事は証明されています。 しかし、どんな厳罰を以ってしても、<この世から犯罪を「浜の真砂は尽きるとも」無くすることはできない>、これはその通りだと思います。 >犯罪は、わたしたちの社会のゆがみを映し出す鏡です。その意味で、 >犯罪を論ずることは、わたしたちの社会を論ずることと同義だと思います。 全くその通りだと思います。 |
▼北の老兵さん: 巷間、性犯罪の場合が再犯率が高いといわれています。ミーガン法などの問題は、一度書いたことがありますが、今日は米国のバーモント州の矯正プログラムについて簡単に書いてみます。 全米で最も先進的な【性犯罪矯正プログラム】が行われている(実験刑務所とでもいいますか)のは、セントアルバイン刑務所です。 ここには、現在250人の受刑者が収容されていますが、きわめて自由な雰囲気で刑務所生活を送っています。 ここでは、性犯罪者に毎日2時間のグループセラピーが行われています。日本でいったら、【断酒会】が行っていたような方法です。 性犯罪者一人一人に課題を与えて、自己と向き合うようにさせています。(勿論、それ以前に犯歴・生育歴・家族構成・性嗜好・知能検査・性格検査などあらゆる調査をしています) アルバイン刑務所での【矯正プログラム】にかける所要時間数は、750時間。全米の平均が300時間。バーモンド州全体の平均が500時間ですから、突出して多い時間数が取られています。 また、グループセラピーだけではなく、性犯罪傾向の危険度に応じて、個人カウンセリングも行われています。 同時に、プレズマグラフといって、性器に器具を取り付け、それぞれの性嗜好に応じた写真その他を見せ、興奮度をグラフ化し、治癒状況などをチエックします。(※これは日本では人権問題になるかもしれません。) 特筆すべきは、出所後の監視体制です。1、住居制限(子供が集まる公園・公民館の近くなどに住むことは禁止など)2、定期的に嘘発見器にかかる。DNAの強制採取。情報登録。3、定期的に保護監察官に報告義務。4、過激な性情報に接することを避けるため、インターネットにアクセス禁止。5、毎週一回セラピーを受ける義務(罪によって期間が違う)6、一人づつ、相談相手としてボランテイアを持つ。7、雇用者と保護監察官が密接に相談。 これらの努力の結果、この刑務所の出所者の再犯率は、1/6に減少したと報告されています。 社会のコストというのは、刑務所の【矯正プログラム】だけではなく、出所後の社会の受け止め方とも密接に関連しているということを、アルバイン刑務所の例は示しています。わたしたちの社会が、このような受け止め方ができるかどうかが問われているのだと思います。 |