Page 2696 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼医療問題を語る 北の老兵 05/1/27(木) 16:26 ┣Re(1):医療問題を語る 北の老兵 05/1/27(木) 19:25 ┣Re(1):医療問題を語る 珍 源斎 05/1/27(木) 21:03 ┃ ┗Re(2):医療問題を語る 北の老兵 05/1/28(金) 12:21 ┃ ┗Re(3):医療問題を語る 珍 源斎 05/1/28(金) 15:33 ┣[管理者削除] ┃ ┗ご注意>ドクター乱夢さん 管理スタッフ 05/1/28(金) 19:59 ┣Re(1):医療問題を語る ワクチン 05/2/2(水) 12:46 ┃ ┗Re(2):医療問題を語る 北の老兵 05/2/2(水) 19:03 ┣Re(1):医療問題を語る 石頭の息子 05/2/15(火) 18:48 ┃ ┣Re(2):医療問題を語る 北の老兵 05/2/16(水) 10:59 ┃ ┃ ┗Re(3):医療問題を語る 明るい話と少し暗い話 その壱 石頭の息子 05/2/17(木) 0:39 ┃ ┃ ┗Re(4):医療問題を語る 明るい話と少し暗い話 その弐 石頭の息子 05/2/17(木) 1:23 ┃ ┃ ┣Re(5):医療問題を語る 明るい話と少し暗い話 その弐 北の老兵 05/2/17(木) 9:23 ┃ ┃ ┗Re(5):医療問題を語る 明るい話と少し暗い話 その弐 ぎみゆら 05/2/17(木) 19:50 ┃ ┃ ┗Re(6):医療問題を語る 明るい話と少し暗い話 その弐 石頭の息子 05/2/17(木) 20:55 ┃ ┃ ┣「患者・さ・ま」と「名医と良医」 北の老兵 05/2/18(金) 10:29 ┃ ┃ ┗「医療のサービス性」と「いい病院」 ぎみゆら 05/2/18(金) 13:07 ┃ ┗Re(2):医療問題を語る 昼寝もぐら 05/2/17(木) 23:26 ┣北海道過疎地域の深刻な医師不足について 北の老兵 05/3/9(水) 14:52 ┃ ┗Re(1):北海道過疎地域の深刻な医師不足について 珍 源斎 05/3/9(水) 19:49 ┃ ┗Re(2):北海道過疎地域の深刻な医師不足について 北の老兵 05/3/10(木) 10:56 ┃ ┗Re(3):北海道過疎地域の深刻な医師不足について 珍 源斎 05/3/10(木) 12:30 ┣深刻な「産婦人科医」の不足 北の老兵 05/3/9(水) 15:46 ┃ ┗Re(1):深刻な「産婦人科医」の不足 ニック 05/3/10(木) 10:34 ┃ ┣Re(2):深刻な「産婦人科医」の不足 k.satou 05/3/10(木) 12:24 ┃ ┗Re(2):深刻な「産婦人科医」の不足 北の老兵 05/3/10(木) 15:52 ┃ ┗Re(3):深刻な「産婦人科医」の不足 宮天狗 05/3/13(日) 14:51 ┃ ┗Re(4):深刻な「産婦人科医」の不足 宮天狗 05/3/13(日) 14:56 ┣Re(1):医療問題を語る・病気にならない啓蒙を! 珍 源斎 05/3/10(木) 9:27 ┣Re(1):医療問題を語る 珍 源斎 05/3/13(日) 9:37 ┃ ┗Re(2):医療問題を語る 北の老兵 05/3/13(日) 13:55 ┃ ┗Re(3):医療問題を語る 珍 源斎 05/3/13(日) 14:40 ┣Re(1):結核に有効な新薬開発 珍 源斎 05/3/21(月) 13:16 ┣道が産婦人科医の再配置 北の老兵 05/3/28(月) 19:06 ┣医療制度改革:窓口負担2割に・・ 北の老兵 05/4/12(火) 10:43 ┃ ┣Re(1):医療制度改革:窓口負担2割に・・ あおばびと 05/4/12(火) 21:07 ┃ ┗Re(1):医療制度改革:窓口負担2割に・・ J.I 05/4/13(水) 2:05 ┃ ┗Re(2):医療制度改革:窓口負担2割に・・ 北の老兵 05/4/13(水) 12:49 ┣先日NHKで ニック 05/4/12(火) 22:39 ┃ ┗Re(1):先日NHKで 北の老兵 05/4/13(水) 13:58 ┣深刻な血液不足! 北の老兵 05/4/14(木) 9:16 ┣終末医療(ホスピス・緩和ケア) 北の老兵 05/4/14(木) 16:48 ┣医者は本当に良い商売か? 1 北の老兵 05/4/15(金) 14:55 ┣医者は本当に良い商売か? 2 北の老兵 05/4/15(金) 14:58 ┗医者は本当に良い商売か? 3 北の老兵 05/4/15(金) 15:04 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 医療問題を語る ■名前 : 北の老兵 ■日付 : 05/1/27(木) 16:26 -------------------------------------------------------------------------
前スレッドが見えなくなったので新しく立てます。 皆さん、DPC制度をご存知ですか? 病院にかかっている人なら分かると思うが、最近、DPC制度を取り入れる医療機関が増えてきました。DPCとは包括評価(診断群分類:Diagnosis Procedure Combination)の事です。 これまでの料金は、「出来高払い制度」でした。何かの治療行為などをすると、それに対して点数が加算されていきます。治療費は、診察費+薬・材料代+設備使用費というわけで、それぞれに対して点数が決められていて、1点10円として治療費を請求していました。 この出来高制が曲者で、開業医の金儲けの元凶だったのです。必要のない検査をしたり、必要のない薬を出したり、ひたすら売り上げをあげる事に精を出していたのです。無駄な医療費を抑えるために、そこで、病院、医者側が「どこまで治療するか?」という問題が提起され、包括評価制度(DPC)を採用するようになったのです。 このDPC制度は、医療行為全般に対して、どの程度の点数を払うべきかを症状(主傷病名)・処置・合併症の組み合わせで分類、一定の基準の下に料金を算出しようというものです。そうすると、ある病状の人の「一日あたりの点数=治療行為」が決まります。確かに、これならば必要以上の治療が行われても自分たちと、国の保険は支払わずに済むということになります。もちろん、病状が変わるとこの分類も変わり、また新しい分類の料金で支払うことになります。 ちなみに、入院基本料等加算や指導管理はこれまで通り出来高払いですし、高額の治療の場合も、出来高払いということになります。日本の国家予算に占める医療費の割合や、今後の高齢者増大のことを考えると、確かに個人個人に対する過剰医療による無駄は省くべきですが、このDPCも患者側からすると全て賛成できない面もあります。 例えば、以前、私がC型肝炎函館でかかっていた開業医は、「先生、頭が痛くて熱があるんです」と言えばその場で検査をし、薬をくれたり、いろいろ相談にのってくれたり、先生の方から「○○さん、もうそろそろPSCの検査をしましょうか?」と言ってくれたので、ほとんど信頼し切っていました。 今は一々初診の手続きを取って、各科を廻らなければならない不便さを感じます。 |
前回に続き、包括評価方式の問題点と利点を患者側と医療者側から考えて見たいと思います。 ・患者側から見た利点 入院時にしっかりした説明を受けていれば、自分の入院費用(包括部分)予め計算できます。またクリニカルパスの導入が進めば、自分の入院中に行われる治療や検査の内容を予め知ることができ、安心して入院することができます。 ・患者側から見た欠点 包括評価の導入前から、導入後に診療の質が落ちる可能性があると言われています。手厚い治療が=収益を圧迫するからです。退院理由として「治癒」の比率が減り、「軽快」が増えたとの分析もあります。 ・医師から見た問題点 ・ 手術・処置の実施前でも診断群選択が必要(入院時点では手術や処置内容は予定されているだけであるが、保険請求は毎月行うため) ・ 特定機能病院の入院患者の病名が1つであることはほとんど無く、病名標準化は途上であるため、「最も医療資源を投入した病名」の選択に労力を要する ・ 術中使用薬品と退院時処方は出来高方式での算定であり、使用(処方)した薬品等の適用病名はすべてレセプトに記載しなければならないが、記載可能な病名数には限りがある。 他にもまだあるが専門的過ぎて難しいので割愛する。 ・医療事務従事者・経営者から見た診断群決定の問題点 ・ 診療報酬請求書(レセプト)の様式が全面変更され、医療情報システムの大規模な改修が必要 ・ 月をまたがる入院では手術前でも請求がありえることから、「やっていないこと」も算定する必要があり、「やったこと(手術・処置の実施記録)」と比較した点検は不可能 ・ 診断群分類を行う上では医科点数表上の術式が必須情報であるが、医師が用いる術式と医科点数表の術式は異なる場合が多い ・ 出来高部分(手術・退院時処方等)に見合う副傷病名はレセプトの必須記入項目として残っているため、傷病名の点検は従来のまま必要 ・ 入院日数の数え方が変わった(入院毎に計算)が、出来高算定となった患者については従前の考え方での日数となる ・病院経営上の利点 ・ 1日あたりの入院費が下がる日数が「入院期間I」と「入院期間II」として明示されているため、これを目標として在院日数の短縮が可能である ・ 入院日数の数えなおしができるため、外泊でなく一時的にでも退院とすることで平均在院日数の短縮が可能である ・ 例えば次の工夫によりコストを下げることが可能であり、収益改善を図ることが可能である → 使用薬品を購入価格が安い後発薬品(ジェネリック)にする(術中使用薬品と退院時処方薬は除く) → 入院患者に必要な検査をできるだけ入院前に外来で行う (外来での検査は従前通りの算定のため) → 入院患者の検査用医療材料を安く購入する 大病院に勤務する医師にとっては概ね好評のようであるが、開業医にとっては厳しいだろうと思う。 |
北の老兵さん! 関心をもってる話題を取り上げて頂き感謝いたします。 さて、ダイアグノシス・プロシジャー・コンビネーション制度は 既に日本の医療現場では実施されてるのですか? 確か英国の医療制度はそのように運営されてたと聞いてましたが・ 最近、何かにつけて愚妻共々医療機関のお世話になる機会が増えてます。 高齢者の増加は確かに医療費の増大を身をもって感じてます。 医療費の薬価代の明細をみますと薬はもっと安価なものがあるのでは ないかと感じてます。特許切れのもので優秀な薬は幾らでもあると 聞いてますが、医療機関の経営上利用できないのでしょうね。 話は変わりますが、高齢者の医療と慢性的な病理には漢方薬と云うか 漢方医療に利点があると聞いてます・。 最近の漢方医療も西洋医学的所見も取り入れて進歩としてるそうですが この点についてご存じでしたらお教え願います。 札幌市に西洋医学では大学の教授「今は名誉教授」の方で漢方医学について ご造詣の深い先生が居られるとの事ですので、北海道へ出向いた折りに お訪ねしょうと考えております。 |
▼珍 源斎さん: >さて、ダイアグノシス・プロシジャー・コンビネーション制度は >既に日本の医療現場では実施されてるのですか? >確か英国の医療制度はそのように運営されてたと聞いてましたが・ >最近、何かにつけて愚妻共々医療機関のお世話になる機会が増えてます。 イギリスの医療事情にはあまり詳しくはないのですが、分かる範囲でお答えします。まず、医療制度についてですが、イギリスの医療制度は国の一般財源で費用の大部分をまかなう国営医療で、その内容は、わが国の社会保険方式の制度とは大きく異なっています。 しかし、他の先進諸国と同様に医療費の伸びの抑制が進められており、同様に医療費の抑制が課題であるわが国においては、イギリスの医療保障制度とその改革には参考にすべき点も多いのではないでしょうか。 >高齢者の増加は確かに医療費の増大を身をもって感じてます。 >医療費の薬価代の明細をみますと薬はもっと安価なものがあるのでは >ないかと感じてます。特許切れのもので優秀な薬は幾らでもあると >聞いてますが、医療機関の経営上利用できないのでしょうね。 これは、以前から見たらかなり改善されてきているのじゃないでしょうか。私が調剤薬局に居た頃よりは、大病院でもジェネリック医薬品はかなり使われています。ただ矛盾する点も多々あり、いずれ機会があったら述べたいと思います。 >話は変わりますが、高齢者の医療と慢性的な病理には漢方薬と云うか >漢方医療に利点があると聞いてます・。 >最近の漢方医療も西洋医学的所見も取り入れて進歩としてるそうですが >この点についてご存じでしたらお教え願います。 確かに漢方薬は高齢者にとっては、治療の有効な手段だと思います。私の居た薬局でも開業医ですが、北海道では5本指に入るほど漢方薬を使用していました。 しかし、これは医師によってかなり違います。まったく漢方を信用しない医師もいるし、使っている医師でも、メーカーの奨めるマニュアルでしか使えない医師もいます。例えば風邪で良く使われる葛根湯などは、風邪の初期(引き始めから2,3日)には抜群の効果があるが、一週間も続けて出している医師もおり、「葛根湯医師」などと揶揄される医師もおります。 >札幌市に西洋医学では大学の教授「今は名誉教授」の方で漢方医学について >ご造詣の深い先生が居られるとの事ですので、北海道へ出向いた折りに > >お訪ねしょうと考えております。 きっと↓の先生でないでしょうか。 北海道漢方医学センター付属北大前クリニック院長 北海道大学名誉教授 本 間 行 彦 先生 分かる範囲でお答えしました。 |
北の老兵さん! こんにちわ! いつもお世話になります。 早速のご丁寧なレス有難うございました。 詳しくお応え頂き感謝しております。 本間 行彦 先生の著作 道新シニアシリーズ4 【本気で長生きしませんか】を拝読させていただき その内容に感銘を受けましたので・そのご本を 小生の知り合いの事業経営者へ拾数冊ほど配りました。 その内容は宇宙・地球の創世から生命の哲学的なこと 漢方医療のことが読みやすく纏められており、仲々の 著書でした。好評を得まして追加の要望がございましたが、 東京近郊の書店では手に入りませんので追加分は先生のクリニック 方へお願いして分けて頂いたことがあります。 少しく本題から逸れましたことお許し下さい。 この所、御地は例年になく、厳しい寒さが続いてるとのこと 札幌も旭川なみの気温だとEメールによる便りがありました。 お自愛の上、ご健勝にて過ごされますように念じております。 de 珍 源斎 |
この書き込みは管理者によって削除されました。(05/1/31(月) 10:28) |
▼ドクター乱夢さん(42068): Ray@スタッフです。 この書き込みは、掲示板のルール(投稿内容、転載、引用その他/ 字種、文字数の制限)のうち 7. この掲示板の設置目的から著しく逸脱した書き込み、または無関係なサイト等の宣伝、勧誘は禁止 に抵触する可能性がありますのでご注意申し上げます。 なお、この件に関するご意見は、私の書き込みへの 返信としてではなく、スタッフ連絡板にお書きください (総合掲示板に書かれたご意見には原則としてレスいたしません)。 よろしくお願いいたします。 |
私は風邪を引きやすく、年に何回か体調を崩します。そのたびに開業医、総合病院等でみてもらっていましたが、いくつか検査をしたこともありましたがたいていは単なる風邪の診断をされてクスリをもらっていました。 先日また風邪をひき、近くの内科の医院のところへ行ってレントゲンをとってもらったところ風邪を引きやすい原因をつきとめてもらいました。このお医者さんはもう70近いですが、長年にわたり総合病院で呼吸器系のレントゲン写真ばかり見つづけていた先生だということを後で知りました。 また、別の内科の医院では消化器系が得意と聞き、胃カメラをとってもらいました。設備も腕もいいようです。 どの医院がいいとの話は知り合いの医者から聞きました。 町の医院の看板にはただ「内科」くらいしか書いてないので、一般の人はこの医院は実はなにが専門なのかは全くわかりません。もっと詳しく外からわかるようにしてもらえないのでしょうか。同じ内科でも専門以外のことはそれほど詳しくないと当の医者も言ってます。外科も同様でしょう。また総合病院でも、最初にみてもらう医者によってその後の処置も違ってくると思います。 医者にあたりはずれがあるのは患者にとって不幸なことですよね。患者は絶対的に医者を信用するしかないのですから。 奈美悦子さんの話も印象的でしたよね。時間をかけ、たくさんのいろんな医者にみてもらってようやく地方の専門の医者に行き当たって自分の病気が判明した・・。これはラッキーなことです。普通ならそこまで行き当たらないと思います。 医者の額に私はこれが専門ですって札を張ってもらいたいくらいですね |
▼ワクチンさん こんばんは! 新潟は地震の上に、追い討ちかけるような大雪で、本当に慰めの言葉もありません。早く春が来て復興に拍車が掛かるように心からお祈りしております。 >町の医院の看板にはただ「内科」くらいしか書いてないので、一般の人はこの医院は実はなにが専門なのかは全くわかりません。もっと詳しく外からわかるようにしてもらえないのでしょうか。同じ内科でも専門以外のことはそれほど詳しくないと当の医者も言ってます。外科も同様でしょう。また総合病院でも、最初にみてもらう医者によってその後の処置も違ってくると思います。 >医者にあたりはずれがあるのは患者にとって不幸なことですよね。患者は絶対的に医者を信用するしかないのですから。 >奈美悦子さんの話も印象的でしたよね。時間をかけ、たくさんのいろんな医者にみてもらってようやく地方の専門の医者に行き当たって自分の病気が判明した・・。これはラッキーなことです。普通ならそこまで行き当たらないと思います。 >医者の額に私はこれが専門ですって札を張ってもらいたいくらいですね 確かに仰るとおりですね。医療が高度化したので専門化するのはある面、仕方が無いのですが、開業医の標榜は自由なので、何が専門なのか分からない時がありますね。 網を大きく掛けて患者を獲得するためなんですよ。私が知っている開業医でもいます。専門は消化器のはずなのに、循環器を標榜して儲けている医者が・・。私は知っているから行きませんが、患者さんは人当たりが良いので「名医」だと思っていくんですよ。 いまは、むしろ無床診療所においては、あまりにも専門的になりすぎて、どこにかかったらよいか分からない時が多いですね。医療関係の情報を得られやすい私でも困る事があります。大学では、総合的にある程度の診断と、初期の処置をして専門医に廻すいわゆる「かかりつけ医」を育てる必要があるとした動きもあるようです。 現在では救急医療がその役目を果たしているようですが、救急医はあまりにも殺人的な忙しさで、勉強をする時間がないためになり手が少ないと言います。 |
北の老兵さん, 仲裁は時の氏神といいますが、【43553】ありがとうございます。 このスレッドに書き込もうとしたのですが、私的なことで控えていました、お礼ついでに少し聞いてください。 実は私のC型肝炎の治療の前に、家内のC型肝炎が悪化してインターフェロンをやる決心をしました。 ところが、私は日本の医療のレベルは高く、悪くなったとはいえ保険制度も他国に比べて格段に高いものだと思っていましたが、現実はそうでもない壁につきあたりました。 かいつまんで申し上げますが、このインターフェロン療法は日進月歩で新しい薬が次々と開発され、厚生省の認可も下りています、一口にインターフェロンといっても数種類あり、リバビリン併用での治癒の確率と適応検査など等の難しい選択があります。 30年程前に難病のITP発症、脾摘を受けて、肝炎になりましたが、その後は医療の追っかけをしていましたので、耳学問ですがある程度の肝炎治療の知識があります。(実はぎみゆらさんからは、この掲示板をみて肝炎の先端医療の書籍を頂戴してもいるのです) ところがいざ医療の門を叩いたところ、阪神間では肝炎の専門医はすくないのです、さらにインターフェロンの投与の説明がおざなりです、確かに昨今の医療現場はインフォームドコンセプトが行き渡ってきてはいますが、未だに医師は患者の知識、理解力を侮っているむきがあります、そして医者任せにしろといわんばかりなのです。 ペグにしても、副作用が少ないなどという医師がいます、たしかに患者の感覚的には少ないらしいが、厳密な血液検査で重篤な血小板、ヘモグロビンの減少等の副作用を監視しなければなりません、鬱もあります、副作用の対処療法もあります。本当にこれ等の説明がなされているかどうか疑問なのです。 最近は基幹病院で1〜2週間の入院で、その後は患者の近隣の個人医に移されているようですが、胃腸内科であっても肝臓専門医でない場合は先端インターフェロンの治療は知りません、しかし現実に行われていますが、それは機関病院のマニアルに従っていて、重篤な副作用が患者に感知されない場合は危険です。 肝炎は第二の国民病ですが、医療現場はまだまだそれに対応出来ていないのが現状です。 医療費もそうです、ご存知でしょうか? 難病は保険以外の自己負担は国が補助していましたた、次第に自己負担が増えてきています、さらに症状の軽愈があれば打ち切りになります、私は自己免疫疾患ですから軽愈したとはいえ継続して監視しなければなりません、これは難病といわれる者は皆おなじです。ここにも社会保険の切捨てが行われています。 インターフェロンも毎月5〜8万円が自己負担です、48週の投与では約100万円近い費用の負担があります、これで断念する患者も居ると聞いています、他の難病でも都道府県によって違っています、今は無くなっていますが、一時期、東京都である治療は個人負担が無いというのでその難病者がこぞって東京に住所を移したことがありました。確かインターフェロンは北海道と長野県は個人負担がないと聞き及んでいます。 長々と書きましたが、日本の医療制度がアメリカ型に指向しているのは確かでしょう、無い時はお互いさまという相互扶助の日本人社会は崩壊の道を辿っているようです。 医療のスレッドは読む方が少ない、それはあたかも元気なうちは病人の気持ちがわからないのに似ています。 |
石頭の息子さん こんにちは。 >実は私のC型肝炎の治療の前に、家内のC型肝炎が悪化してインターフェロンをやる決心をしました。 そうだったのですか。それはご心配ですね。日本の医療レベルはけっして低くはないし、保険制度もかつてはWHOでも高く評価されていました。それが今は「高福祉は高負担を招き、経済を停滞させる」と政治家、官僚、経済学者のいう事をマスコミはそれを垂れ流しています。また保険制度は抜本的改革をせぬまま「医療費の抑制」のお題目の元に、国民の負担を増やしております。 ----紙面のスペースの関係で一部省略お許し下さい------ >ペグにしても、副作用が少ないなどという医師がいます、たしかに患者の感覚的には少ないらしいが、厳密な血液検査で重篤な血小板、ヘモグロビンの減少等の副作用を監視しなければなりません、鬱もあります、副作用の対処療法もあります。本当にこれ等の説明がなされているかどうか疑問なのです。 インターフェロン以外に根治療法はないのですから、有効な治療手段には違いありませんが、私のように40年も経過するとあまり効果はありません。10年以上前と昨年と2度の投与を受けましたが、やはりだめでした。 最近、又数値があがり医者も首をかしげていましたが、本人が一番分かるのです。連日の大雪で雪かきでかなり体力を消耗した事と、汗をかいた事によって風邪を引いてしまい、術後上顎洞のうほう炎を併発してしまいました。それが原因だと思っています。過去にも同じパターンが何度もあったので。 >最近は基幹病院で1〜2週間の入院で、その後は患者の近隣の個人医に移されているようですが、胃腸内科であっても肝臓専門医でない場合は先端インターフェロンの治療は知りません、しかし現実に行われていますが、それは機関病院のマニアルに従っていて、重篤な副作用が患者に感知されない場合は危険です。 その通りですね。私が函館でかかっていた医者は肝臓の専門医だった事、世にも珍しい「良医」だったのできめ細かな指導を受けていたのですが、今札幌でかかっている病院は肝臓専門医と言え、私でも分かるマニュアル通りの事しか言いません。 札幌手稲にある肝臓専門病院「稲積公園病院」が名義貸しが発覚し、医療費の不正受給をしたとして「保険医療機関」の取り消し処分を受けました。肝臓の専門病院は北海道でもここしかなく、多くの患者が困っています。 私が現役のころ担当している病院で、同様のことで医療機関の取り消しを受けた病院が4軒ほどありますが、どこも金儲けに走ってやったわけじゃなく、患者のためを考え、より良い医療を目指そうとしている病院ばかりなので、非常に残念です。 医師の適正配置は、地域特性を考慮に入れないと同様の事件は起きるでしょう。行政はいつでもこうです。小手先の、ごまかしの、対症療法しかしないのです。 本当に国は「国民の生命と健康」を守るために、医療制度の抜本的な改革をしてほしいと思います。 >医療費もそうです、ご存知でしょうか? 難病は保険以外の自己負担は国が補助していましたた、次第に自己負担が増えてきています、さらに症状の軽愈があれば打ち切りになります、私は自己免疫疾患ですから軽愈したとはいえ継続して監視しなければなりません、これは難病といわれる者は皆おなじです。ここにも社会保険の切捨てが行われています。 C型肝炎はいずれ「特定疾患」から外されそうです。自治体によって多少対応が違うようですが、北海道は今のところ医療補助の対象になっています。 >長々と書きましたが、日本の医療制度がアメリカ型に指向しているのは確かでしょう、無い時はお互いさまという相互扶助の日本人社会は崩壊の道を辿っているようです。 >医療のスレッドは読む方が少ない、それはあたかも元気なうちは病人の気持ちがわからないのに似ています。 私は開業医の懐だけを考えている「医師会」と権力争いばかりしている医師会の狸親父には日頃は批判的なのですが、医療にアメリカ型の「市場原理」を持ち込むことは断固として反対しており、これに関しては医師会を応援しています。 |
北の老兵さん, 私のつたない意見にご丁寧なレスを頂き有難う御座います。 医療制度で明るい話とすこし暗い話で、私の雑感を少しばかり述べたいと思います。 C型肝炎は難病指定ではありませんが、北海道と長野県だけが「特定疾患」として医療補助があります、これからは地方の時代になるでしょう、よき首長を選んだ地方自治体とそうでは無い自治体では、その格差が広がるようです。 20余年も医療の追っかけをしていますが、C型肝炎の治療法は目まぐるしい進歩を遂げています、ノンAB時代からは隔世の感があります、北の老兵さんと同じ10年前にインターフェロンをやり、昨年二度目にチャレンジしていた71歳の女性を知っていますが、ウィルスがほとんど無くなりました、今は隠れたウィルスがあるかどうか5年程フォローするようです、もう一方はウィルスを叩けませんでしたが、少量のペグを長期に処方して慢性化と肝硬変の阻止が期待できるそうです。 そうこうしている間にも新しい薬と療法が出てくる可能性が高いそうです、なぜならば200万とも300万ともいわれているC型肝炎患者がいるので、製薬、医療関係がこの大きな市場をターゲットとして開発にしのぎを削っているからです。 今日のこちらの地方新聞からですが、一昨年登場した新薬レミケード(一般名:インフリキシマブ)抗リュウマチ薬は生物学的製剤は免疫、炎症をおさえるもので、これらの手法で、他の治療法が無かった病気にも効果があるとと期待されているそうです、レミケード乾癬性関節炎の乾癬、小児マックウェルス症候群に劇的な効果があったと報告されている、また間質肺炎やC型肝炎の臨床も行われているそうです。 C型肝炎はインターフェロンとその治療法の開発と工夫が今後益々期待されます、それまでインターフェロンの著効が無い者には、肝炎の進行の阻止、遅延が大切だと思います。 |
前にもここの掲示板に書きましたが、喧嘩太郎コト武見太郎日本医師会長(在任25年?)が糖尿病にとおれ入院して痛感したのは、日本の医療に欠けているいるのは「カウンセリング」と「院内感染」であったと述懐していました、医師会の会長でも患者となって入院生活は心細い思いをしたそうです、その後かれは日本の医療発展のために「武見財団」を作ったそうです。 確かに今の日本の医療現場は経済優先ですが、尊敬できる赤ひげ先生はいます、しかし、医療社会の制約やしがらみで活躍するのは限られておられるようにみえます。経済的に病院、医院の経営が成り立たなければ、その情熱は冷めてしまいます。 日本の「国民皆保険制度」は日本が資本主義で有るにもかかわらず、しだいに個人負担が増える状態にありますが、今のところはまだよく持ちこたえています。 しかし今やこの制度自体が9条と同じようになし崩し的にされようとしていると思えます、これからは北の老兵さんの危惧しているとうり市場原理の導入です、米国はクリントン時代に医療保険制度の立て直し改革を図りましたが失敗に終わりました、一旦市場原理になると皆保険制度に戻すのが如何に難しいかを知らされます。 膨れ上がる医療費が相好扶助でなくなり個人負担になると、先端医療は金持ちだけのものになります、庶民は安心して仕事が出来なくなります、大病をすると家計が破綻するからです、それは今の米国の現状をみれば判るのですが、悲しいかな庶民は我が身にならないと気がつかない、気付いた時はもう遅いのです。 このなし崩し的手法は、9条のみならず、あらゆる税制、社会保険制度でも行われているとみて間違いありません、これらはあきらかに愚民政策的手法です、庶民が鈍感なのか、体制が巧妙なのか、有識者が危機感をもって叫んでもその声が国民に届かない歯がゆさがあります。 社会福祉の切捨てを批判するだけではなく、高福祉高負担なども含めてこれからの日本のあるべき姿を議論しなければならない時期に来ています、お上がしてくれる、お上にまかせておけば悪いようにはならない、などと云う時代ではなくなっていることに国民が気付かねばならないのです。 政治も医療も国民の意識レベルに比例すると思います。 |
石頭の息子さん: 全く以って同感です。 日本の医療費は高いと言いますが、疾患別に見た場合にはまだまだ安いのです。また医療制度や請求システムに於いてもまだまだ問題はありますが、全て「医療費が高い」と言う命題の元に、患者の負担が増えるばかりです。その構図は「高負担、低福祉」へとシフトされています。 製薬メーカー、権威と言われる医学者、官僚、族議員のもたれあいの構図にメスを入れない限り真の改革は出来ないでしょう。特に新薬の許認可を一手に握っている官僚と審議会は大手製薬メーカーと繋がっています。 最近、入院施設のある病院でDPC制度を取り入れるところが増えています。DPC制度とは「包括請求」の事で、疾病毎に全国の大学病院によるデーターを元に基準の点数をはじき出し、その疾病の請求点数を決めたものです。これにより無駄な検査をしたり、無駄な薬を出さなくなります。 今までは出来高製が主流だったので、売り上げを上げるために無駄な検査、無駄な薬を、馬に食わすほど出していた開業医は、医師会を通して反対していますが、流れはDPC制度を全面的に採用の方向に向かっています。 ただこれもデメリットもあり、施設は利益を上げるために必要なものまでしなくなる恐れもあるのです。またかかりつけ医にかかっていたときのように「先生、風邪気味なので薬下さい」などと簡単に相談できなくなります。私の行っている病院は、総合病院の消化器科なので、紹介状を持たされ受付で新たに初診の手続きをしなければなりません。 市場原理を持ち込まなくとも、現在でも施設間の熾烈な患者のぶん取り合戦が始まっております。そのために中規模の病院においても高額なCTや、MRIを導入し、元を取ろうと何でもかんでもバカバカと検査をし、「風邪引いて頭が痛くて、あそこの病院に行ったら、何万円も取られたよ」なんて声も珍しくありません。 函館では医師会で「医師会病院」を設立して、有効に活用しており開業医の無駄な設備投資を防いでおり、患者にも喜ばれています。 とにかく医療の現場に市場原理を持ち込む事だけは、絶対に阻止しなければなりません。この一件だけでも「政権交代」は充分価値があると思っています。規制完全撤廃になったら、高度医療と言われる医療行為は金持ちだけのものとなり、貧乏人は死を待つばかりとなるでしょう。 今市場原理を持ち込んだら、医療に於ける全体の市場規模は、不動産、製薬メーカー、医療器具メーカー、保険業界、投資家(禿たかファンド)の格好の餌場になり、現在の2倍とも3倍とも、いや5倍は行くだろうなどといわれています。 |
石頭の息子さん、北の老兵さん、こんにちは。 この方面に関しては、まだまだ論を展開するほど勉強できていないの ですが、以下の二点は、やはり大事だと思います。 ●日本なりに工夫して作り上げてきた「国民皆保険」制度の堅持 ●「医療経営体の公共性」の確保、向上と、その国民への十分な広報 後者については、医療法人の改革という形で、ある程度模索が進んで いるようですが、とにかくどのような形態であっても、医療経営体を 「会社」(=利潤追求法人)にしては、いけません。 これは、「学校」についても同様だと私は思っていますが、向こう 数十年の日本において、けっして譲ってはいけない、非常に重要な 線だろうと、思うようになりました。 * ちなみにDPCは、大学病院からいま地域の基幹病院へと広がり 始めているようですが、中小まで含めた全病院とはならず、向こう 数年の内に、「DPC」と「出来高払い」のすみ分け、使い分けの ような形が模索されていくんじゃないでしょうか。 まったくのにわか勉強、素人考えですが、いまのところ、何となく、 そんな印象を持っています。 |
ぎみゆらさん, ぎみゆらさんは医療の専門家なので詳しいと思います、ご賢察です。 確かに、医療の透明性については10年前とは格段の差があります、市民病院で病院憲章なるものをみた時は驚いた、カルテの開示、インフォームドコンセプトの徹底、どのようなことにもお答えします、等などです。これは良いことです。 10年前にはなかったのです、震災の前の年に「胃リンパ腫」の疑いで亜全摘しました、予後科学療法を2クルーすると言われていたので、頭を坊主にしていました、しかし、4週間も待たせて執刀医が「石頭さんなんにもなかったので退院して下さい」それだけでした。診断をした胃腸科の医師は姿を表しませんでした。 次に神戸では患者を「さま」と呼ぶようになっています、今日見た地域情報誌にそのサービスリストが載っていました、基幹病院の90%は「さん」ではなく「さま」でした。なにか違和感を感じませんか? 患者を大切にしているのでしょうか? 私は「患者」を「お客様」として扱っていると感じました、医療の内容は変わっていません、これは医療倫理ではないとおもいます、病院経営方針です、そこにはこれからの医療が経済原理になろうとしている兆候を見たように思えてならないのです。 最後に笑い話ですが、医療オタクなんで今日は「肝炎治療の現状」セミナーを聴講してきました、薬の服用のパンフレットに「座って飲んではいけません」とありました、見たことのない注意書きなので??? でした。 本当にあった話だそうですが笑ってしまいました。答えは: ZAYAKU |
私も「患者・さ・ま」という呼び方には違和感を持っています。病院でも最近は「接客サービスのコンサルタント」を呼んで積極的に勉強会をやっています。私も何回か出席の機会があったが、まるでコンビにの店員教育か、ホテルのフロントマンの教育のようでした。 患者は病人であり、体ばかりじゃなく「心」も病んでいるのです。「○○さ・ま」と呼んで患者を持ち上げれば信頼されるとでも思っているのだろうか。仮にそう思っているとしたら大きな勘違いです。やはり、医療人だと自覚する「心」の教育こそ先だろうがと思うのです。(いわゆる医の倫理と言うヤツです) 私は名医などは必要ないと思っている一人です。名医という言葉は相対的に第三者が評価した言葉です。特に今はチーム医療ですからカリスマ的な名医は必要ないでしょう.いくら手技にすぐれても、医療スタッフと同じ目線で、意見を交換しあえる医師でないと治療効果をあげることなど出来ません。 私の経験で申し上げれば、やはり出身大学は大事です。金を積んで三流大学を出た医者には先ずよい医者は少ない。また実力のない医者ほど自分は名医だ、と言わんばかりに権威を振りかざし威張り散らします。こういう医者に限って、文献すら満足に読めない医者もいるのをたびたび出くわしました。 次に良医の条件である「医師の腕や技量の差」とその原因を考えてみました。 医師の腕や技量に差 1・話し上手の聞き上手 最も大きな差は、患者さんから生(なま)の症状を聞き出す力。10分間の問診で、どれだけ情報を聞き出せるか。これが臨床の土台になります。質問が適切でも、横柄やぶっきらぼうな態度では、患者さんは萎縮し本当のことを言えない。 2・聞き取った内容や検査結果を、自分の知識と照らし合わせて病名を決める診断力。例えば、患者さんが動悸を訴えたとする。まず、知識として動悸を起こす理由をたくさん知っていなければならない。この患者は、どれに該当するのか、理由の一つ一つの特徴を理解して確定診断に繋げる。 3.如何に多くの症例をこなすか、外科医であれば同じ症例の手術をどれだけこなしているか。治癒率はどのくらいか。これは医師の技量を測る意味で絶対必要な事であるが、一番近い距離にいる看護師の意見を聞くのも一つの方法です。 医師の腕や技量に差の原因は? 1・アメリカの医学教育では、患者から聞き出す問診力は、1年生の最初の3カ月間で、みっちりと鍛えられるそうです。この点は学ぶべきです。もともとの素質、医師になろうとした動機、やる気も関係します。 2・手術や注射、内科でいえば胃カメラののませ方など手先の仕事ですから、どうしても器用、不器用の差があります。これは練習を積むことで、かなり克服出来ます。 3・治療しても効果が出ないときに、自分の方針が正しかったかどうか検証できる心構えだと言います。自分が間違っていたとは誰しも認めづらいものです。最後は人間性という事でしょうか。 |
石頭の息子さん、北の老兵さん、こんにちは。 私は1990〜98年に看護婦月刊誌編集部に在籍していましたが、 いわゆる「患者様」呼称が急速に広がり始めたのは、その最後の ほうの時期、1990年代後半からだったように記憶しています。 ちょうどその頃、厚生白書に「医療はサービス業である」と明記 されたことが話題になり、看護婦の世界では、「私たちの仕事って、 サービス業なの?」と、いろんな形で話題になりました。 「患者さんの意向や気持ちを大切に」という意味で、医療もサービス 業であると強調することには、それなりに大切な面もあるとは思い ますが、落とし穴もいろいろあるようです。最近聞いた話を、二つ。 * 患者KさんがA病院からB病院に転院。どちらも首都圏の有名病院。 病状は基本的に変化していない。A病院で1日2回の点滴がB病院で 1日1回になり、Kさんは「ぞんざいに扱われた」とクレームした。 治療記録を精査し両院の点滴内容は同じと判明。つまり、滴下方法の 調整で1日1回で可能な点滴を、A病院では1日2回で実施していた。 ──同じ薬、同じ分量の点滴を、1日1回でやるか、2回でやるか。 どちらが正しいと一概には言えません。患者の状況や知識、理解度も さまざまですし、1日2回、そのつど説明したり不安等を聞いたり したほうがいいケース、患者が親切に感じることもあるでしょう。 ですがKさんは、1日1回で大丈夫との説明を聞いて「やられた」と 思った。点滴も注射の一種、1日1回で済むに越したことはないし、 1日2回のほうが医療費負担も上がる。A病院は「患者に親切」を 錦の御旗にして、診療報酬点数稼ぎをしていた節があるわけです。 * 昨年ある民間病院の院長に就任したM先生。この頃の若い病院職員を 見ていて、感じること。 「患者の言うことを何でも聞いちゃう人がいるんですよ。これをやり なさい、あれは食べちゃダメと言ってるのに、患者にやりたくない、 食べたいって言われると、患者さんのご希望ですからって、説明も 説得もせずに戻ってくる。それじゃ、医療とは言えないでしょう」 病院は、患者の病気やケガを治して、元気を取り戻してもらう場所。 それが患者に対する最大の「サービス」なのに、表面的なお客さん 意識、サービス精神が、良好な医療提供の邪魔をする。笑い話みたい ですが、現実に、こういうことが目立って増えているといいます。 * 患者の立場から言うと、親切で愛想がよければ「いい病院」では必ず しもない。居心地がよく、過ごしやすく、でも言うべきことは言い、 ちゃんと病気を治してくれるのが、本当の「いい病院」。病院、医療 機関というのはそのような場所だということを、忘れてはいけない。 「サービス精神の高い医療」が、これからもっといろんな形で前面に 出てくることになるだろうと予想されますが、そうなればなるほど、 病院、医療機関に対する、ものすごく基本的な認識、当たり前の 見方が、今後ますます大切になっていくんだろうと思います。 |
> 無い時はお互いさまという相互扶助の日本人社会は崩壊の道を辿っているようです。 この部分、非常に感じるところがあります。 総じて日本社会は世知辛い方向に行っている気がします。まあこう景気が悪くちゃそれも仕方ないかと思いますが残念です。 最近感じた世知辛さのひとつは、スマトラ沖地震で災害にあった人の帰国に関するものでした。イタリアはチャーター機を用意したのに対し、日本は自費で帰国したそうです。災害国への支援として500億(?)も出すのに、もうちょっとどうにかならないかと半ばあきれました。 政府がこういう被害を受けた人に支援を出さないことは残念ですが、もし支援をしたらしたで、それに異議を唱える国民がいればそれも嘆かわしいことだと思います。 病気にしても災害にしてもいつ自分に降りかかってくるかわからないです。もう少し相互扶助の精神を大事にしたいものです。 |
「医療問題を語る」が遥か底に埋没していたので、引っ張り上げます。 言ってもしょうがないと諦めてしまったのか、皆さんの関心のなさに、このスレッドを立ち上げた当の本人も、いささか拍子抜けしてしまい、気力も薄れてきたところでした。気を取り直し訴え続けます。 さて今日は相変わらず北海道の医師不足が、深刻な状態である事をお知らせします。全国ニュースになっているのでご存知の方も多いでしょうが、広島大教授の汚職事件です。 北海道北見市の民間病院が医師派遣を依頼するのに、道内に勤務する同大学の医師を通じて同大学の教授に4,5百万円が渡ったとするものです。 北海道では2,3年前から医師の名義貸しによる事件で4,5軒の病院が保険医取り消しを受けており、その度に地域住民を不安に陥れており深刻な状態です。 名義貸しは各大学も真剣に取り組んでおり、今は名義貸しは行なわれていませんが、地元の病院では前は医局に泣きつき、金さえ出せば何とか医師を確保出来たが、今は医局に泣きつく事も出来なくなり、以前より医師不足は深刻な状態だといいます。 この状態を改善するには、国が本腰を入れて解決に向かわなければ、同様の事件は起きると思う。病院側からすると「背に腹は変えられない」問題なのです。 -----------つづく------ |
20年ほど前より現時点での医師不足が深刻になることが 判ってましたが、医者を養成するのには最低でも20年を 要します「小学校〜医大卒・インターン」。 政治も、行政も国民の事を大切に考えるのならば この20年を考慮出来なければ、厚生族の政治家や 官僚にしても責任問題に通じるはずです。 日本では政治も行政も責任を取らないシステムが頑丈に 出来上がって定着さえしてると云えます。 それに医師なるまでに理不尽・極みと云うような医局制が あり医局の教授の絶対支配が民主的でない形にあるのは 現在も存在すると聞いてますが・・。 若い勤務医が過労死になったり経済的にもゆとりの無い 状態では、勉学など苦労の果てに医者になることに疑問や 抵抗感を持つ若者も多くなるのではないでしょうか? 国民の生命を守るための医療制度がどうも機能低下を 来してるようです。日本で医者になるより外国で医師になる 教育を受けた方が良いとする考え方もあり、日本の優秀な医師が アメリカで高い評価を受けてる話も聞いたことがあります。 政治とグルで利益を「むさぼる」輩は歯科医の団体が 橋本元首相に一億円の小切手を渡して政治力を自分たちの 利益のためにねじ曲げたことも・・おそらく氷山の一角もので あると勘ぐりたくもなります。 実直で真面目な医療機関の方々のことを思うと腹立たしさを 覚えます。・・ヤッパ・政治が悪い・・・。 |
珍 源斎さん >20年ほど前より現時点での医師不足が深刻になることが >判ってましたが、医者を養成するのには最低でも20年を >要します「小学校〜医大卒・インターン」。 都市部はむしろ過剰気味ですが、地方が不足しているのです。今はインターン制度はないのですが、「一人前の医師になるまで」というのが一体どのくらいの期間が必要なのか?これはなかなか難しいのですが、一般的にはやはり最低ラインを取っても内科系で卒後5〜6年、外科系なら卒後7〜9年といわれています。 医学部は職業教育なので普通の大学とはちょっと違います。まず入学した2年間は一般教養のみですが、このパターンは減少しつつあるようです。一般的には通常2年めくらいから基礎医学の講義や実習が始まります。そしてよく話題になる解剖もこの頃に行なわれます。 基本的には、「基礎前期」は解剖学、生理学、生化学、「基礎後期」では病理学、薬理学、微生物学、法医学、衛生学、公衆衛生学、分子生物学などを学び、最近では研究室配属や原書講読などのゼミナール形式を取り入れているところも多いようです。 5年目から臨床医学を学びます。とくに内科学の占める割合が半分弱にも及び、多くは臓器別に分けられて講義・試験が設定されています。大学によって異なりますが、5年目に試験があり、全科目合格後に臨床実習に入るのが一般的で、講義の中に「問診の取り方」「診察法」「検査データの読み方」「画像診断」などテーマ別にミニ実習を織り込んでいく方法もよく行われるようです。 臨床で必要なことは「現場から学ぶこと」と「現場で知ったことを文献や教科書でフィードバックすること」でここでみっちりその基礎を叩き込まれるのです。 そして臨床実習を終えた後に待っているのが、卒業試験と医師の国家試験です。順調に行ってここまで6年掛かります。卒業後の医師の最終的進路には4つの道しかありません。 (1)・大学に残る(=教授選レースを突っ走る) (2)・勤務医になる (3)・開業する(相当の臨床経験が必要です) (4)・その他(行政=高倍率、企業=求人激減、作家など)です。 どの道に行くにしても医師の国家試験が合格したら、2004年度からスタートした研修義務化があり、研修医として2年間臨床の勉強します。2年を過ぎたら自分の好きな専門医の資格を取るために(別に専門医の資格を取らなくとも医師としての仕事は出来る)医局に属して指導医から臨床の指導を受けながら、あちこちに派遣され臨床の実績を積み重ねていきます。 (1)を選んだ人は大学院(4年)にいきますが、家の息子は2年の研修終了後、派遣医2年を経てから大学院に行きました。来年はアメリカに留学の予定です。本当に専門医として社会に認知されるようになるには、30年以上はかかります。 |
北の老兵さん: レスありがとうございます。 >都市部はむしろ過剰気味ですが、地方が不足しているのです。今はインターン制度はないのですが、「一人前の医師になるまで」というのが一体どのくらいの期間が必要なのか?これはなかなか難しいのですが、一般的にはやはり最低ラインを取っても内科系で卒後5〜6年、外科系なら卒後7〜9年といわれています。 > >医学部は職業教育なので普通の大学とはちょっと違います。まず入学した2年間は一般教養のみですが、このパターンは減少しつつあるようです。一般的には通常2年めくらいから基礎医学の講義や実習が始まります。そしてよく話題になる解剖もこの頃に行なわれます。 > >基本的には、「基礎前期」は解剖学、生理学、生化学、「基礎後期」では病理学、薬理学、微生物学、法医学、衛生学、公衆衛生学、分子生物学などを学び、最近では研究室配属や原書講読などのゼミナール形式を取り入れているところも多いようです。 > >5年目から臨床医学を学びます。とくに内科学の占める割合が半分弱にも及び、多くは臓器別に分けられて講義・試験が設定されています。大学によって異なりますが、5年目に試験があり、全科目合格後に臨床実習に入るのが一般的で、講義の中に「問診の取り方」「診察法」「検査データの読み方」「画像診断」などテーマ別にミニ実習を織り込んでいく方法もよく行われるようです。 > >臨床で必要なことは「現場から学ぶこと」と「現場で知ったことを文献や教科書でフィードバックすること」でここでみっちりその基礎を叩き込まれるのです。 > >そして臨床実習を終えた後に待っているのが、卒業試験と医師の国家試験です。順調に行ってここまで6年掛かります。卒業後の医師の最終的進路には4つの道しかありません。 > > (1)・大学に残る(=教授選レースを突っ走る) > (2)・勤務医になる > (3)・開業する(相当の臨床経験が必要です) > (4)・その他(行政=高倍率、企業=求人激減、作家など)です。 人の命を預かることですから、一人前の医師になるのは大変な努力を 要するのですね。それでも医師としての素養の無い人も時折問題になる ようですが、若い人たちの医師への登竜門が広くなり、医師の養成課程を 実質的にもっとシンプルにならないものでしょうか? 先進国と云われてる諸外国の医師の養成は日本ほどに厳しくないと 聞いております。医師免許を得て医師になってからは逆に日本以上に 日常の技量維持に努めないと淘汰されるに及ぶそうです。 一言で云えば権威、形式主義より実質、実力本意であることのようです。 北の老兵さんが・仰有る地方の医師不足は日本の中央集権の弊害の 行き着いた姿で、日本の国家ビジョンを欠いた結果ではないかと 思います。これらの改革には明治時代以後に精力的に進められた 中央集権を変えねば根本的な解決は得られないと思います。 道州制はもとより地方の真の独立へ向けての努力が待った無しで 必要に思えます。 お手本はヨーロッパの国々にあります。 特に北欧諸国には医療制度・加えて教育制度にしても「そっくり」 コピーしても良いものもあります。 今こそ、国民の真の幸せを考える政治が待たれるところです。 >どの道に行くにしても医師の国家試験が合格したら、2004年度からスタートした研修義務化があり、研修医として2年間臨床の勉強します。2年を過ぎたら自分の好きな専門医の資格を取るために(別に専門医の資格を取らなくとも医師としての仕事は出来る)医局に属して指導医から臨床の指導を受けながら、あちこちに派遣され臨床の実績を積み重ねていきます。 > >(1)を選んだ人は大学院(4年)にいきますが、家の息子は2年の研修終了後、派遣医2年を経てから大学院に行きました。来年はアメリカに留学の予定です。本当に専門医として社会に認知されるようになるには、30年以上はかかります。 |
前項に続き医師不足の問題です。 北海道過疎の医師不足は深刻な状態ですが、その中でもとりわけ深刻なのは「産婦人科医」です。私が昨年までいた函館の事ですが、函館から日本海側の国道沿いを北に上って2時間ほど行くと松前があります。 ここには昔、松前道立病院がありましたが、今は町に移管され国保病院となっていますが、ここには数年前から産婦人科医がいないのです。ある妊婦さんが産気づき、車で函館に向かう途中、車中で産んでしまったニュースが報道された事があります。このような例は北海道ではめずらしくないのです。 また、皆さんご存知と思いますが、流氷で有名な道北の都市、紋別市というところがあります。ここには北海道立紋別病院がありますが、ここも派遣先の旭川医大が産婦人科医を引き上げる事で深刻な問題になっております。道立病院ですらこの様な有様です。 この深刻な問題の背景には、絶対的な産婦人科医の不足です。産婦人科医は24時間体制で労働条件が厳しく、医師不足のためよけいに過酷な条件で、一歩間違うと医療ミスを心配しながらの仕事です。そのわりには収入が少ないために、なりてがいないのです。 こんな状態では子供をほしくても、不安で産む気がなくなるのは分かります。少子化問題はこのようなところにまで影を落としているのです。 これらの問題は医療制度を根本から見直さない限り、解決しないでしょう。政治家は権力争いに汲々としないで、国の隅々まで再点検してほしいものです。 「産婦人科医」はなりてがいないならば、全ての医者が「子供を取上げる」事が出来るように義務付ける事も一つの方法でないだろうか。昔は「産婆さん」が取上げていたのですから、教育次第では充分出来ると思うのですが。今はIT時代です。専門の産婦人科医からいろいろ指導を受ける「遠隔医療」で急場を凌ぐ事が出来ると思うのです。 |
先日産婦人科医が足りない旨のニュースを私もTVで見ました。 少子化が叫ばれる世の中で、国の施策と国民の要望がどうも一致していないように感じています。 以前ニュースでは、若いお母さん達の要望は保育所・幼稚園の時間を延ばす、保育所・幼稚園をもっと増やす・・・等でしたが、一方で国の政策は税制面での優遇など、主に金銭の話しばかりで、具体的な案が無い様に思います。 もっとこれからの社会を形成する若いカップルと膝を突き合わせて、真剣に少子化対策を考える責務が政府には有るのではないでしょうか。 |
▼ニックさん: いつも 真摯にものごとに 正面から挑まれるおすがたを 好ましく こころ強く思ってます。 友人で倅が学校に残り 学会が江戸であると聞けば英語で臨床を報告する とかで自慢してた 気のいい奴がいます。 地域の活性化やボランテイアらもやり 時にはクロポトキンなんか を 自分の倅のように話してました。 どうしたい?と聞きましたら 今アメリカの大学に行ってて! 孫のもりでずっと行ってた。 じゃ 帰ったら 例の地域医療てのに? 冗談じゃない!そんなとこ行くくらいなら学校なんか残る必要あるもんか! ・・・大学の教授て奴よ。 じゃ あの無医村だとか言ってたおまえんとこは? どっか ベトナムかフィリピンあたりから適当なのがくるだろうよ! 昔 島の医療だ!貧乏人を助けるんだ!なんていってたくせに だーれも そんなとこに居る奴はひとりもいません。みんな江戸・大阪。 ゴルフはシングル 飲み屋は薬品会社もち(大抵のママは友達) 風邪なんか4日でなおらー 歯医者が医者なら あの下駄屋のタメ公も? なんていうから 私は 奴等からバイキン扱い。 また酔ったふりしてやるから!カラムから! もう 呼ばれないだろうね! あいつだけは呼ぶな!ての私は知ってる、 チイママがちゃんと教えてくれたから。 >先日産婦人科医が足りない旨のニュースを私もTVで見ました。 > >少子化が叫ばれる世の中で、国の施策と国民の要望がどうも一致していないように感じています。 > >以前ニュースでは、若いお母さん達の要望は保育所・幼稚園の時間を延ばす、保育所・幼稚園をもっと増やす・・・等でしたが、一方で国の政策は税制面での優遇など、主に金銭の話しばかりで、具体的な案が無い様に思います。 > >もっとこれからの社会を形成する若いカップルと膝を突き合わせて、真剣に少子化対策を考える責務が政府には有るのではないでしょうか。 |
ニックさん レスありがとうございます。 >少子化が叫ばれる世の中で、国の施策と国民の要望がどうも一致していないように感じています。 産婦人科医が少なくなったから少子化になった訳じゃありませんが、産む人が少なくなった事で、産婦人科医の成り手が少なくなった事は確実で、それが原因で産む事をためらうという悪循環に陥っている事です。 少子化自体が果たして悪い事なのか?を「検証」をしつつ、もし国益にとってマイナスだとするならば、歯止めを掛けるのにどうしたら良いのか、をあらゆる方面から検討しなければなりません。 |
北の老兵さん こんにちは いつも優れた知見と豊富な知識を披露してくださり感謝に耐えません。 極楽トンボの私はあまり大病もしないおかげで医療には関心が薄く、 産婦人科医が不足と聞いて、その昔県内所得番付の上位に産婦人科医師 が名を連ねていたのを図らずも思い出しました。 医学の進歩につれて専門分野は限りなく特化し、医師の守備範囲は どんどん狭くなっています。しかし僻地の場合はオールラウンドプレーヤー でなければとても採算は取れません。それでも合わないと見えて、私の住む県 にある自治医科大学では卒業生に7年間の僻地勤務を義務付けていますが、 莫大な授業料を払って辞退する生徒が増えています。 医療や福祉のように人の生死にかかわる部門は、現内閣が唱える規制緩和 すなわち資本の論理はそぐわないのではないか?と言うのが私の素朴な疑問です。 ご教示いただければ幸いです。 |
北の老兵さん いま投稿したら45493でほぼお答えくださっているのが分かりました。 どうもありがとうございました。 |
健康維持についての情報は数多く発信されてるが、 それを上手に知識、常識として保持し、実践することが 大切であるように思う。 かつての成人病も今では生活習慣病と云われるように なり長年に亘る生活の習慣、食べ物、酒、たばこ、生活の パターンによる傾向が反映されたものが積みあげ累積された ことにより発病に至ることは誰でも判ることである。 特に発病を来してしまった本人には振り返ってみて後悔と 共に改めて認識することになり、悔い改めて良い生活習慣へと シフトされる方は疾病の慢性化は回避することはできるが、 一向に習慣が改まらずにで益々病状を進行させてしまう人も 多いと感じる・・。 それはどうしてか?と考えてみると 幼児期〜成長期において刷り込みのような形でインプット されてしまった結果ではないかとも思われる・。 判っちゃいるけど止められない・・と云うような甘えの 構造が染みついた結果ではないか・。 幼児期から始まる食育についての実践的な啓蒙をもっと 真摯に捉えて一貫したものへと振り向ける必要があるように思う。 医療についての問題を考えると、健康啓蒙との関連について 改めて考えさせられた・。 |
医師の養成を意識的にセーブ「制限」してたことが新聞記事に 掲載された。 医師の過剰になることを怖れて医師になる途を狭めてたとのこと 最近の医師会会長の談話として、この制限を緩めてはどうか・? とのことであった。業界を談合して養護しあう国民に対する 背任が公然として行われてたこと、 弁護士の少ないのも司法試験を難しくしてるのではないか? 現在では判例についての検索もPCによることも可能であり、 正確さとスピードは云うまでもないことである。 何れにしても一種の業界保護的な規制や制限が無数にあるように 思う、入り口を狭めることに汲々とするより真の実力が発揮される ような仕組みを造る必要がある。 いたずらにニューカマーへの途を狭めてることは社会に理不尽の 種を残すことになり正義にも反する。 |
珍 源斎さん こんにちは。 >医師の過剰になることを怖れて医師になる途を狭めてたとのこと >最近の医師会会長の談話として、この制限を緩めてはどうか・? ようやく世論に耳を傾けたという事でしょう。 医師会はいわば開業医の圧力団体みたいな存在で、既得権益を脅かされるという事で「医師は過剰だ」として、各地の医師会は簡単に開業出来ないように国に働きかけてきました。 しかし、医療は高度化するに従い専門化され、その傾向は益々強まり、内科でも十幾つの科に分かれております。当然患者のニーズを満足させるには今の医療では足りません。 私はこれ自体危惧しているのですけどね。「町医者」は医療の窓口としての機能を持たせる事、何でも相談できる事が求められると思っているので、総合的に診断できる「町医者」を本格的に大学教育で育成するべきだと考えております。 また、今は新しく開業する事は夢に等しく、開業するには何億もかかります。開業医の息子は親の遺産を受け継ぐ事が出来ますが、優秀な医師でも資産のないものはほとんど開業できないのが現状です。 ライブドアの問題や、コクドの堤家の問題で資本主義の論理により、会社経営は新しい時代を迎えようとしていますが、今、日本では新たな世襲化が問題になってきました。 開業医、政治家に代表される2世です。これは益々顕在化しております。金の力で3流大学を出た医者でも、親の力で開業出来るのです。こういう医者に限って医療を金儲けの手段とし、たびたび問題を起こすのです。 アメリカの医療制度はいろいろ問題はありますが、技術は正当に評価してくれるところや、閉鎖的でないところは大いに学ぶべきだと思います。 |
北の老兵さん こんにちわ! 医師不足に至ることは以前より判ってた事ですが、 仰有るように医師過剰を怖れてたこと、医療の競争を怖れ 既得権益を擁護することに政治も行政も「かまけて」 国民不在のことがまかり通ってきたことには呆れる思いです。 今不足を来してるのは、弁護士、から始まって定期旅客機の 機長資格をもつ操縦士が定年を迎えたりする為に深刻な不足に 至っており、一部は引退を先に延ばしたり、外国人の有資格者を 雇い入れたりしてますが、新規の養成が間に合わない事態となってます。 あわてて、超狭かった操縦士や機長になる登竜門を広げてると聞いてますが、 日本人操縦士が人数的に充足される迄に多くの日時を要する はずです。 事々左様に公正な競争を避けて業界擁護の姿勢と官グルミでの 談合体質の病巣は日本国には根深く「はびこって」おり・・・ これらは日本の将来にとって正に大問題ではないかと思います。 別スレッドにて「ホリエモン頑張れに」肩入れしてることも・・ ・・そんな想いがあってのことです。お笑い下さい! |
かつては亡国病とも云われた肺結核の治療法が開発されて 不治の病と云われた結核に有効な治療法が確立したかに思えたが 此処へ来て抗生物質への耐性菌が現れてる現状から年間200万人 (世界中)を超える死者が出てるとのこと・・・ 結核菌に対する有効な治療薬としては40年ぶりのもので、 それはアメリカの科学者たちがバクテリ細菌のエネルギー源を 遮断することに効力を持つ新薬で結核に罹患させたマウスでの 試験では従来の薬品より優れた効果が認められた・とのこと 治療に要する期間も従来の薬の半分になると云う・。 関係者の間では久々のヒットとも云われてる。 |
産婦人科医は全国的に不足しているが、道内でも滝川市立病院など5病院が、大学からの派遣中止や退職などを理由に、道に産婦人科医確保を求めている。他にも過疎地で産婦人科医のいない地域があり、安心して出産が出来ない深刻な状態だ。 昨年10月に「子ども未来づくり条例」を制定して独自の少子化対策を進める道は、こうした事態に対応するため、3大学(旭川医大、北大、札幌医大)や道医師会などに呼びかけ、産婦人科医再配置のための協議会を設置する事にした。 札幌などの大都市に集中する産婦人科医を地方に振り分けたり、地方の産婦人科医を中核都市に集約して出産に対応できる24時間体制を維持するなど、複数の方法が想定されている。 産婦人科医不足の背景には、不規則な勤務時間や異常分娩などによる医療訴訟が多い事が医学生に敬遠されているという事情がある。04年度から始まった臨床研修制度で、新人医師が2年間、各専門科へ配属されないことも追い討ちを掛けた。 また医師の高齢化が進み、「産婦人科」を標榜しても、出産を取り扱わない病院も増えている。このため「医師の再配置」も一時の急場しのぎに過ぎず、勤務環境や給与面の待遇改善をしたり、産婦人科の診療点数をあげるなどをして魅力のあるものにしなければ、実効性のある根本的な解決にならないのではないだろうか。 |
国が2008年度実施を目指す医療保険制度改革で、サラリーマンが加入する健保組合の全国組織・健康保険組合連合会(健保連)は、65歳以上の高齢者を対象に新たな医療保険制度を創設し、医療機関での窓口負担金を現行の原則1割から2割に引き上げる・・とする提言をまとめたようです。 国は03年3月閣議決定した同制度改革基本方針で高齢者の新制度創設を打ち出しており、経済同友会も4月上旬、75歳以上が対象の制度を新設し窓口負担を約3割とする提言を公表。今後新制度の対象年齢や窓口負担の割合が論議を呼びそうです。 現行では75歳未満の退職者は国民保険に加入し、退職者医療制度(窓口負担は年齢に応じ1〜3割)が適用されており、75歳以上は老人保健制度の適用となり、1割の窓口負担と公費、組合健保など各医療保険からの拠出金でまかなわれています。 健保連の提言によると、新制度は、組合健保や国保など一般の医療保険とは別建てとするといい、窓口負担を除いた医療費のうち、半分程度は公費で負担し、残りは高齢者と65歳未満の人の保険料で賄うというものです。 65歳未満は、それぞれ加入する医療保険に加え、親制度の保険料も負担する事になるが、保険料の負担総額は現行比で2割減らせる見通しだという。 新制度は、複数市町村で構成する広域区域単位として、自治体から独立した公的法人が運営するとしています。 郵政民営化ばかりがクローズアップされているが、「人権保護法案」や他にも重要な問題が山積みです。身近な問題にも目を配っていかないと、日本の将来は大変危うい状態になると感じます。 |
北の老兵さん、こんばんは。 >65歳以上の高齢者を対象に新たな医療保険制度を創設し、医療機関での窓口負担金を現行の原則1割から2割に引き上げる・・とする提言をまとめたようです。 老人から、搾り取ろうと言うことですネ。何時も疑問に思っているのですが、何故老人は、文句を言わないのでしょう。「平成版姥捨て山」になってしまっては遅いのに。 >65歳未満は、それぞれ加入する医療保険に加え、親制度の保険料も負担する事になるが、保険料の負担総額は現行比で2割減らせる見通しだという。 > >新制度は、複数市町村で構成する広域区域単位として、自治体から独立した公的法人が運営するとしています。 新制度の併用ですか?年金もそうですが、健康保険も複雑にして、国民の目を誤魔化そうとしているのではないでしょうか。年金しかり、健康保険しかり、単純な方が良いです。 身近な問題にも目を配って行きましょう。 |
>北の老兵様 横浜だけかな?去年の夏から世帯の収入に 応じて(いくらだったか今一寸思いだせない けれど)窓口負担2割になりましたが・・ で私の世帯、その限度額超えてたので当然 2割負担、最近私歯科やその関連で内科受診 したとき支払い1割のままで、おかしいな・ と思っていたらつい一昨日内科、歯科両方 から追徴されました。どちらも大変低姿勢・ ただ、私は高福祉を望むならある程度の高負担 はやむを得ないのではないか・と思っていますが。 |
▼J.Iさん: > 横浜だけかな?去年の夏から世帯の収入に >応じて(いくらだったか今一寸思いだせない >けれど)窓口負担2割になりましたが・・ >で私の世帯、その限度額超えてたので当然 >2割負担、最近私歯科やその関連で内科受診 >したとき支払い1割のままで、おかしいな・ >と思っていたらつい一昨日内科、歯科両方 >から追徴されました。どちらも大変低姿勢・ > > ただ、私は高福祉を望むならある程度の高負担 >はやむを得ないのではないか・と思っていますが。 公費負担の部分ですから、きっと市か県で負担しているのじゃないですか? 私も高福祉を望むなら、ある程度の高負担はやむを得ないと思っています。 ただ医療制度は、健康保険ばかりじゃなく、見直すところがたくさんあります。診療報酬の仕組み、新薬の認可等など・・。 私が現役のころ、いつも感じていたことですが、昔からある薬で、副作用の少なくて効果がはっきりしている薬が、製造または販売中止になる事でした。 本来医薬品は、仕入れ価格=薬価 でなければなりませんが、実際はメーカー間、もしくは問屋間の熾烈な価格競争で販売価格が下がります。それによって毎年、薬価の見直しが行なわれ、薬価が引き下げられます。メーカーは利益がなくなるために、新薬が出た段階で、それまでの薬の製造、販売を中止するのです。 一般の方やマスコミは医療者に問題あるように思っているようですが、そのほとんどはメーカーの都合により葬り去られるのです。 メーカーは何十倍も高い薬を、使ってもらおうと、あの手この手を使って、その新薬を奨めます。これは資本主義社会においては、ある程度はやむを得ない事なのでしょうが、安くて効果もある薬が、このようにして医療の現場から消えていくのは如何にももったいないと思います。 やはり、新薬の認可を一手に握っている厚生官僚とメーカー、権威と呼ばれる医学者のトライアングルにメスを入れない限りは、こうした状況も改善されないと思います。 もう一つは、開業医の薬の使いすぎです。医薬分業によってだいぶ改善されたと言っても、依然として門前薬局などでは、裏で開業医と繋がっているという噂も聞きます。 又診療報酬の不正請求も問題です。北海道では、03年、04年の2年間で不正請求によって診療報酬の返還を求められたのが、なんと50億円です。解っただけでこれだけですから、表面化してないものを含めるとどれだけになるのか解りません。 なかには医師不足のため名義貸しが行なわれ、医師の数をごまかして不正請求をしているものが十数件あります。慢性的な過疎の医師不足は同情すべきところが、ありますが、北海道の都市部、特に札幌周辺にむしろ数が多い事です。 医師の数が不足しているなら、ちゃんと減額請求をすべきであり、同情の余地はありません。ただ過疎地の病院に対しては、医師が不足でも、医療の質を下げずに頑張っている病院もあり、医師の適正配置の基準も地域により、見直してほしい気がします。 |
死亡した胎児の細胞を使っての医療現場を紹介していましたが、治療の効果自体は素晴らしいものだと思いました、が、これによって高額な費用を支払っても治療の為に胎児を手に入れたいと言う行動が起こりかねない所に非常に問題を感じました。 実験をしたい一部の医者が、規制の少ない中国に移っていると言う情報も有りましたが、倫理などに邪魔される事無く治療(有る意味実験)をしたいと言う一部の医療現場の考え方の中に、731部隊の考え方がオーバーラップしました。 将来の医療現場は一体どうなってしまうのか不気味な部分があります。 |
ニックさん >死亡した胎児の細胞を使っての医療現場を紹介していましたが、治療の効果自体は素晴らしいものだと思いました、が、これによって高額な費用を支払っても治療の為に胎児を手に入れたいと言う行動が起こりかねない所に非常に問題を感じました。 胎児の細胞は未分化で神経細胞などに育つ能力を持つ事が解っています。脊髄損傷やパーキンソン病など手立てのない難病の再生医療に応用できるといわれています。一方、細胞の入手には中絶という微妙な問題があるうえ、医療資源として使うことに「胎児の尊厳が損なわれる」との批判も根強くあります。 人体の一部が、難病治療の期待と倫理的問題とで板挟みとなる例は、中絶胎児細胞だけではありません。受精卵を壊して作る胚性幹細胞(ES細胞)や、卵子を材料に作り、拒絶反応のない移植医療の期待があるクローン胚など、最近、同時進行的に問題が噴出しています。 >実験をしたい一部の医者が、規制の少ない中国に移っていると言う情報も有りましたが、倫理などに邪魔される事無く治療(有る意味実験)をしたいと言う一部の医療現場の考え方の中に、731部隊の考え方がオーバーラップしました。 731部隊の生体実験は戦争が背景にあり、「細菌兵器」の開発にありました。また、日本で初めての心臓移植は、和田教授の功名心が背景にあったのかも知れません。日本の医学界は、未だにそれがトラウマとなって、移植医療は大きく立ち遅れています。 そのため、ドナーの数が少なく、国内では手術が受けられず、寄付を募り、渡米して手術を受けなければなりません。ところがアメリカでもドナーの絶対数が不足しており、批判の的になっているそうです。この問題ももっと論議される必要があるように思います。 >将来の医療現場は一体どうなってしまうのか不気味な部分があります。 日本はまだ曲がりなりにも、公的保険によって賄われています。しかし、アメリカから医療に市場原理を持ち込むことを迫られていると聞きます。今後、日本の医療は、これによって大きく変わるかもしれません。 もし、市場原理を持ち込んだら、高度医療はまだまだ発達するでしょうが、代償として、今のアメリカのように、金持ちしかその恩恵を受けられない事態になる事は明白です。 きっと 金持ち⇒長生き 貧乏人⇒短命 という時代が来るかもしれません。 |
全国で輸血用血液が大幅に不足し、特にO型とA型は、治療への影響が懸念されるほど深刻な状態だ。 日赤によると、今年3月31日現在、血液製剤(赤血球製剤)の適正在庫率は、全国平均ですべての血液型が100%を下回った。70%を切ると、大きな手術や突発的な治療に必要な血液が足りなくなる恐れが出てくるが、O型は66%、A型は69%しかなく、B型とAB型はそれぞれ87%と85%だった。 昨年3月31日の血液製剤の在庫状況は、O型が77%、A型が94%で100%を下回ったが、B型は127%、AB型は114%を確保していた。現在のようにすべてが100%を下回るのは「異例の事態」という。 献血者は94年は延べ661万人だったが、少子高齢化の影響などで最近は減少傾向で、03年は延べ562万人にまで減った。10〜20代の献血離れも目立っている。 日本人の血液型はA、O、B、ABの各割合がほぼ4、3、2、1で構成。日赤は、A型の在庫は一番多いが、同様に使用量も多いため在庫率が低いと推測。O型は他の血液型への輸血が可能なこともあり、在庫が減りやすいとみている。 少子高齢化で献血者が年々減っているうえ、変異型(新型)クロイツフェルト・ヤコブ病に、国内で初感染した男性の渡航歴から決まった英仏渡航者の献血禁止方針も原因とみられる。 それとインフルエンザの流行が遅れたことで、折りしも過去最高のスギ花粉の飛散で花粉症が猛威を振るった時期と重なった事により、服薬を受けている人が多かった事など、今年特有の原因も追い討ちを掛けたようだ。 まもなく団塊の世代が高齢者の仲間入りをする。年金と同じでこんなところにも「少子高齢化」の影響が出てきている。 |
ホスピス・緩和ケアは、治癒不可能な疾患の終末期にある患者および家族のクォリティー・オブ・ライフの向上のために、さまざまな専門家が協力して作ったチームによって行われるケアを意味し、そのケアは、患者と家族が可能な限り人間らしく快適な生活を送れるように提供されます。 ホスピス・緩和ケアの要件は、以下の5項目です。 1)人が生きることを尊重し、誰にも例外なく訪れる「死への過程」に敬意をはらう。 2)死を早めることも死を遅らせることもしない。 3)痛みやその他の不快な身体的症状を緩和する。 4)精神的・社会的な援助を行い、患者に死が訪れるまで、生きていることに意味を見いだせるようなケアを行う。 5)家族が困難を抱えて、それに対処しようとするとき、患者が療養中から死別したあとまで家族を支える。 病気の治療に重点を置いてきた日本の医療制度の中で、治る見込みのない人を対象とする終末期医療は、これまで軽視されがちでした。終末期医療を専門に行うホスピスは、米国や英国では1970年代から急増しましたが、日本でホスピスを対象とした診療報酬が初めて設けられたのは1990年になってからです。まだ過渡期にあると言えます。 ホスピスは現在、全国に約120施設あり、病床の総数は約2200床です。がんで亡くなる人は国内で年約30万人もいるのに、施設で受け入れることができる人数は、年1万5000人に満たないのが現状です。入院までに何か月も待つところもあるようです。 最近、自宅で過ごしている末期がん患者を医師や看護師が訪問する「在宅ホスピス」が注目されています。しかし、在宅医療で痛みをきちんと緩和できる医師は、全国で1000人もいないと言われています。 がんの手術などを行う大きな病院は、患者の平均入院期間が長いと診療報酬が下がる仕組みになっています。また、診療報酬は治療をすればするほど収入が増える出来高払いが基本になっているため、末期がんで手術などをしない場合、病院から退院を求められる例が目立ちます。 退院を求められた患者は、地域の病院に移る人が多いが、そこでは終末期医療が必ずしもきちんと提供されていないのが現状です。厚生労働省はこれまでもホスピスに対する診療報酬を引き上げてきたが、さらに質・量ともに充実を促すような報酬面での工夫が必要です。 また、患者さんや家族が、自分でホスピスを探すのは難しい事です。退院がやむを得ないとしても、受け皿の情報提供などをきちんと行うべきです。 |
医師が如何に3Kの仕事かは以外と知られていない。また誤解されている事も多く、マスコミも真の医療現場の姿は報道してくれない。司法関係者ときたら医者といえば初めから悪人扱い。今日は医者の本当の姿を私の知る限りを記すので、医師を志すご子息をお持ちの方は参考にしてほしい。 1.額面で収入が減っている医者 「世の中不況の真っ只中。その中でリストラの心配もなく安閑として高給を貪っている医者がうらやましい。」等という人がいます。確かに大した経営努力もしないで病院や医院が儲けた時期はありました。 中には何億の借金をわずか数年で返済し、その後は儲かるばかりという事例もたくさんありました。まさに医者の黄金時代、医者天国の様相を呈していた時代もありました。そのころは日本有数の圧力団体・日本医師会の「けんか太郎」といわれた武見会長が絶大な権勢を誇っていました。 ところが、二度にわたるいわゆる「オイルショック」によって日本の経済成長に急ブレーキが掛かり、状況は一変しました。健康保険の財政は悪化し、医療機関の収入も目に見えて減り、昭和50年代も後半になると医療機関の収益悪化が顕著になり、昭和60年代ともなると全国に病院の倒産が珍しくなくなりました。 時期同じくして「一県一医大」の設置が進められ、医師の数が毎年着実に増えてきました。強すぎる医師会の力を弱める手段としては、医師を増や事は効果があり、その考えは的確だったのかも知れません。 経済自体は度重なるオイルショックもものともせず、日本経済は成長を続け、労働者の収入はわずかながらも増えていきました。しかし医者は、貨幣価値の下落による実質的所得減ではなく、何と額面でも収入が減っていったのです。 |
2.医者は大学を出ても月給がもらえない 「他の人の何倍も勉強したのだから、たくさんの収入が得られるだろう」などと思ったら大間違いです。国公私立の医学部卒業生のほとんどは、卒業してすぐに常勤の医者にはなれません。いま流行の大学院生になるか、日雇いの公務員である「医員(研修医)」になるかです。 大学病院の医師のうち月給をもらえる医師は、教授、助教授等ごく一部にすぎません。その他の多くの医師は、「大学院生」「研究生」など授業料を納めた上に「研究・研修」の名目で大学病院の医師として働いているものと「日雇いの医者」の二通りなのです。これらの人たちは病気一つできません。病気やけがで寝込んだら最後、その日から収入がなくなります。家族持ちなら大変です。 これらの医者は、普通それぞれが所属する医局の定めた医局費を支払います。これは研究費や運営費にあてられます。大学病院の診療の中には保険のきかない高度の医療も含まれますが、その費用は研究のために使われたものとして医局の研究費から支払われているのです。研究費は文部省が出していると思われていますが、それだけでは到底まかないきれないのが実状なのです。 国家試験に合格したばかりの医者は大学病院でしばらく研修を積むと、医局の「関連病院」に出向します。そこで第一線の臨床を学ぶわけです。大きな国立病院などの「研修指定病院」に出向したら、薄給と過酷な労働そして看護師さんなどの厳しい視線が待っています。労働組合の強力なところでは、いっそう厳しい環境が待っています。そうして過酷な数年の研修の後、晴れて医局に帰ります。 大学院生にならなかった医者は、相変わらずの日雇い医者である「医員」か研究生という院生に比べて身分の不安定な学生になります。そして過酷な労働が待っています。夜中まで仕事をしても、残業手当などは当然ありません。主治医ですから、患者に対して重い責任を負っています。 他のスタッフのように「5時が来たので帰ります」とはいかないのは当然です。伝統ある国立大学などでは、よっぽど優秀か教授に気に入られるか「コネ」のあるもの以外は助手にさえなれません。生活を支えるためには「バイト」に行かざるを得ません。世間の人は、公務員で月給をもらいながらアルバイトまでして稼いでいると思われていますが、事実は全く異なっています。 3.コネのない他大学出身の医局員は外人部隊扱い たいていの医者は大学で診療に従事しながら、教授から与えられたテーマについて研究を行います。他大学出身の医局員は、運良くオリジナリティーのある論文をものにすれば、博士の学位を取得できますが、テーマに依っては骨折り損のくたびれもうけになる事も多いと聞きます。 それでも帰局でき研究テーマがもらえるだけよいのかもしれません。たくさんの医局員を抱える大教室では研修に出向したままで医局に帰れない人も多いといいます。 |
4.卒後10年でやっと一人前になっても 卒業して10年くらいでようやく一人前の医者として認められるようになった頃にはもう30の半ばです。今は50歳をすぎても当直をやらされるヒラの医者であることが珍しくありません。だからといって開業はままなりません。 地域の医師会が「医師過剰なので新たな開業はしないでほしい」といろいろと圧力をかけます。第一に銀行が簡単に金を貸してくれません。開業しても何か特徴(自慢の出来る診療技術)がなければ患者は来ません。今は大病院志向が強いので在宅診療や夜間休日診療などあの手この手で「患者」を集めてこなければ即、倒産です。又、常に医療訴訟の悪夢につきまとわれているのです。 5.「お上」から見た医者の地位は驚くほど低い 日本一難度の高い大学は「東京大学」、その中でも「医学部」難関中の難関です。しかし、卒業すれば圧倒的に文化系、特に「法学部」出身者が「権力者」になります。 医者は、彼らに使われる側になってしまいます。日本のように官僚体制の下では、医者の地位は極端に低いのです。地方国立大学の医学部長が文部省に行って二十歳そこそこの官僚にペコペコして鼻であしらわれる姿は情けないの一語につきるものです。 最近はアメリカを目指す医者が多いのも、このような実態があるからでしょう。 |