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 ▼老人党「未来をつくる百冊の本」4  ぎみゆら 05/2/27(日) 19:52
   ┣Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ぎみゆら 05/2/27(日) 19:55
   ┣*このスレッドの趣旨  ぎみゆら 05/2/27(日) 20:04
   ┃  ┗Re(1):*このスレッドの趣旨  数理梵哲 05/3/27(日) 16:51
   ┃     ┗*ショーペンハウエル『みずから考えること』について  ぎみゆら 05/3/27(日) 19:36
   ┃        ┗Re(1):*ショーペンハウエル『みずから考えること』について  数理梵哲 05/3/27(日) 22:09
   ┣B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  ぎみゆら 05/2/28(月) 18:23
   ┃  ┗Re(1):B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  秋明菊 05/3/2(水) 7:57
   ┃     ┗Re(2):B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  ぎみゆら 05/3/6(日) 15:10
   ┃        ┗池澤夏樹氏の2冊目?  秋明菊 05/3/23(水) 15:36
   ┃           ┗池澤夏樹『静かな大地』  ぎみゆら 05/3/24(木) 12:14
   ┃              ┗Re(1):池澤夏樹『静かな大地』  秋明菊 05/3/25(金) 9:30
   ┃                 ┣Re(2):池澤夏樹『静かな大地』  秋明菊 05/3/25(金) 9:56
   ┃                 ┗池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』  ぎみゆら 05/3/26(土) 20:44
   ┣D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  ぎみゆら 05/2/28(月) 19:13
   ┃  ┗Re(1):D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  王里 05/3/1(火) 16:40
   ┃     ┗Re(2):D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  ぎみゆら 05/3/24(木) 11:53
   ┣Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ゆきりん 05/2/28(月) 21:13
   ┃  ┗Re(2):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ぎみゆら 05/3/3(木) 12:55
   ┣『人道的介入』と『非戦』  Ray 05/3/7(月) 19:48
   ┃  ┗最上敏樹『人道的介入』  ぎみゆら 05/3/10(木) 11:33
   ┣Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  あおばびと 05/3/21(月) 17:29
   ┃  ┗Re(2):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ぎみゆら 05/3/23(水) 15:54
   ┃     ┗Re(3):老人党「未来をつくる百冊の本」4  あおばびと 05/3/23(水) 20:44
   ┣Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  佐藤 圭 05/3/22(火) 22:03
   ┃  ┗杉原泰雄『憲法読本 第3版』  ぎみゆら 05/3/24(木) 10:29
   ┣井上ひさし『東京セブンローズ』  ぎみゆら 05/3/24(木) 12:27
   ┃  ┗Re(1):井上ひさし『東京セブンローズ』  とうろう 05/3/26(土) 21:13
   ┣『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』  ぎみゆら 05/3/24(木) 14:32
   ┣三枝義浩『語り継がれる戦争の歴史』  ぎみゆら 05/3/24(木) 15:27
   ┣Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  小梨 05/3/24(木) 18:51
   ┃  ┗メアリー・リン・レイ『満月をまって』  ぎみゆら 05/3/27(日) 16:27
   ┣『おっちょこちょ医』と『老いる準備』  珠 05/3/26(土) 23:49
   ┃  ┣なだいなだ『おっちょこちょ医』  ぎみゆら 05/3/27(日) 17:46
   ┃  ┗上野千鶴子『老いる準備』  ぎみゆら 05/3/27(日) 18:05
   ┣三崎亜記『となり町戦争』  ぎみゆら 05/3/27(日) 17:26
   ┃  ┗Re(1):三崎亜記『となり町戦争』  秋明菊 05/3/27(日) 20:18
   ┣永六輔『大往生』  ぎみゆら 05/3/27(日) 18:42
   ┣『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』  ぎみゆら 05/3/28(月) 10:14
   ┃  ┗『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』(訂正)  ぎみゆら 05/3/28(月) 18:56
   ┣『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』  ぎみゆら 05/3/28(月) 19:12
   ┣老人党「未来をつくる百冊の本」(中間まとめ 1-1)  ぎみゆら 05/3/28(月) 19:16
   ┣老人党「未来をつくる百冊の本」(中間まとめ 1-2)  ぎみゆら 05/3/28(月) 19:17
   ┣伊藤美好・池田香代子『11の約束 えほん教育基本法』  ぎみゆら 05/4/8(金) 10:20
   ┣丹波元『大阪力』  ぎみゆら 05/4/8(金) 10:28
   ┃  ┗Re(1):丹波元『大阪力』  k.satou 05/4/8(金) 13:25
   ┃     ┗いわむらかずお『かんがえるカエルくん』  ぎみゆら 05/4/10(日) 11:41
   ┃        ┗ホーチミン・ルート殺人事件  宮天狗 05/4/10(日) 18:28
   ┃           ┗D.K.ハーフォード『ヴェトナム戦場の殺人』  ぎみゆら 05/4/11(月) 17:44
   ┗水木しげるの戦記漫画。  MNG 05/4/15(金) 17:50
      ┗Re(1):水木しげるの戦記漫画。  ぎみゆら 05/4/16(土) 23:37

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 老人党「未来をつくる百冊の本」4
 ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>
 ■日付 : 05/2/27(日) 19:52
 -------------------------------------------------------------------------
   <<< 現在、以下の49冊をリストアップしています >>>


*** 老人党「未来をつくる百冊の本」(1) ***(現在49点)


〜〜〜 平和をつくり続けるために 〜〜〜

『平和へ』キャサリン・スコールズ、岩崎書店
『それでも私は戦争に反対します。』日本ペンクラブ編、平凡社
『非戦』坂本龍一監修、幻冬舎
『戦争のつくりかた』りぼん・ぷろじぇくと、マガジンハウス
『茶色の朝』フランク・パヴロフ、大月書店
『反戦の手紙』ティツィアーノ・テルツァーニ、WAVE出版

〜〜〜 戦争の実相を見つめる 〜〜〜

『ぼくの見た戦争 2003年イラク』高橋邦典、ポプラ社
『私たちはいま、イラクにいます』S・アルデブロン、講談社
『野火』大岡昇平、新潮文庫
『夕凪の街 桜の国』こうの史代、双葉社
『東京が燃えた日ー戦争と中学生ー』早乙女勝元、岩波ジュニア新書
『アメリカひじき・火垂るの墓』野坂昭如、新潮文庫
『沖縄 戦争と平和』大田昌秀、朝日文庫
『昭和史』半藤一利、平凡社
※『真空地帯』野間宏、新潮文庫、講談社文庫、等
※『反戦の原理』ジャン-ポール・サルトル、弘文堂

〜〜〜 日本国憲法をとらえ直す 〜〜〜

『日本国憲法』童話屋
『あたらしい憲法のはなし』童話屋
『憲法九条、いまこそ旬』九条の会呼びかけ人、岩波ブックレット
『もしも憲法9条が変えられてしまったら』別冊世界、岩波書店
『憲法なんて知らないよ』池澤夏樹、集英社
『1945年のクリスマス』ベアテ・シロタ・ゴードン、柏書房
※『いかそう日本国憲法』奥平康弘、岩波ジュニア新書

〜〜〜 自立して生きるということ 〜〜〜

『一銭五厘の旗』花森安治、暮らしの手帖社
『倚りかからず』茨木のり子、筑摩書房
『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ、JULA出版局
『問いつづけてー教育とは何だろう』林竹二、径書房
※『権力と笑のはざ間で』飯沢匡、青土社

(※印の本は、現在新規入手が難しいので、図書館、古書店等で)


=== 以下、リスト(2)に続きます ===

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/2/27(日) 19:55  -------------------------------------------------------------------------
   <<< 現在、以下の49冊をリストアップしています >>>


*** 老人党「未来をつくる百冊の本」(2) ***(現在49点)


〜〜〜 生命と共生のために 〜〜〜

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン、新潮社
『ケン・ジョセフの世界どこでも日本緊急援助隊』徳間書店
『自治体の言語サービス』河原俊昭編著、春風社
『愛と怒り 闘う勇気』松井やより、岩波書店
※『にあんちゃん』安本末子、ちくま少年文庫、講談社文庫、等

〜〜〜 現代社会を見抜く視点 〜〜〜

『希望格差社会』山田昌弘、筑摩書房
『機会不平等』斎藤貴男、文春文庫
『国家の役割とは何か』櫻田淳、ちくま新書
『住民投票ー観客民主主義を超えてー』今井一、岩波新書
『創価学会』島田裕巳、新潮新書
『市場原理が医療を亡ぼす』李啓充、医学書院
『モダンガール論』斎藤美奈子、文春文庫
『少年にわが子を殺された親たち』黒沼克史、草思社

〜〜〜 じっくり読みたい大作、記憶に残る名作 〜〜〜

『橋のない川』住井すゑ、新潮文庫(全7巻)
『人間の條件』五味川純平、岩波現代文庫(上中下3巻)
『永遠の都』加賀乙彦、新潮文庫(全7巻)

〜〜〜 老人党提案者なだいなださんの本 〜〜〜

『老人党宣言』なだいなだ、筑摩書房
『権威と権力』なだいなだ、岩波新書
『民族という名の宗教』なだいなだ、岩波新書
『神、この人間的なもの』なだいなだ、岩波新書
『TN君の伝記』なだいなだ、福音館文庫

(※印の本は、現在新規入手が難しいので、図書館、古書店等で)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : *このスレッドの趣旨  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/2/27(日) 20:04  -------------------------------------------------------------------------
   みなさま


新スレッドを立てました。

  老人党「未来をつくる百冊の本」4

*↓前スレッドは、こちらです。

☆老人党「未来をつくる百冊の本」
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=41500;id=sougou
☆老人党「未来をつくる百冊の本」2
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=41978;id=sougou
☆老人党「未来をつくる百冊の本」3
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=42595;id=sougou


《本スレッドの趣旨》

●老人党の目的をすすめるために、役立つ本
●多くの人に、広くすすめれらる本
●いまさほど困難なく、手に入れたり、読んだりできる本

みなさんのご推薦、ご提案によって、上の三つの目安にかなうような
本を集めて、リストアップしてみませんか、というスレッドです。

「こんな本はどうだろう」と思いつくものがあれば、あまり難しく
考えずに、とりあえず、書いてみてください。勝手ながら、いちおう
私のほうで、選定、分類、とりまとめをやってみますので。

また、すでにリストに上がっている本について、「その本、読んだ、
面白かった」「そのデータ、違ってるんじゃない」など、気がついた
こと、何でも聞かせてください。

これ以降は、ぼちぼちやるつもりですので、お気持ちの向いたとき、
何でもお気軽に書いてみてください。

引き続き、息長く、よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):*このスレッドの趣旨  ■名前 : 数理梵哲  ■日付 : 05/3/27(日) 16:51  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:
>《本スレッドの趣旨》
>
>●老人党の目的をすすめるために、役立つ本
>●多くの人に、広くすすめれらる本
>●いまさほど困難なく、手に入れたり、読んだりできる本
>
>みなさんのご推薦、ご提案によって、上の三つの目安にかなうような
>本を集めて、リストアップしてみませんか、というスレッドです。
>
>「こんな本はどうだろう」と思いつくものがあれば、あまり難しく
>考えずに、とりあえず、書いてみてください。勝手ながら、いちおう
>私のほうで、選定、分類、とりまとめをやってみますので。
>
>また、すでにリストに上がっている本について、「その本、読んだ、
>面白かった」「そのデータ、違ってるんじゃない」など、気がついた
>こと、何でも聞かせてください。
>
>これ以降は、ぼちぼちやるつもりですので、お気持ちの向いたとき、
>何でもお気軽に書いてみてください。
>
>引き続き、息長く、よろしくお願いいたします。

記入すべきかどうか迷ったのですが、別にある「勉強する理由」のスレッドでも、なかなか適切な方法がみつからないように見受けられますので、推薦させていただくことにしました。

何十年も前の高校生の頃読んだものですが、ショーペンハウアーの「自ら考えること」(岩波文庫?)です。私は、今こそ、国民一人ひとりが自分の頭で考え、それに責任を持つことが求められていると考えています。この本には、自分で考えることの重要性が語られていると思いました。(昨年から、自宅とは離れて生活していますので、今確認することが出来ないことをお詫びいたします。)

ご参考になればと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : *ショーペンハウエル『みずから考えること』について  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 19:36  -------------------------------------------------------------------------
   数理梵哲さん、こんにちは。


高校生の数理梵哲さんがお読みになったのが、文庫本だったので
あれば、おそらくこれではないかと思います。現在品切れ中です。

◇『みずから考えること』
   (ショーペンハウエル著、角川文庫、1966年)

結論から言いますと、保留して手元の控えとしたいと思います。
現在入手困難な本ということもありますが、それよりも、ちょうど
つい先ほど書き込んだ【47014】をお読みいただき、お察し
いただくことを期待します。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=47014;id=sougou

なお、

> 私は、今こそ、国民一人ひとりが自分の頭で考え、それに責任を
> 持つことが求められていると考えています。

このお考えには、私も賛成します。そのためにもまず、どのような
話題、案件についても、国会も、政府も、各地方自治体も、国民に
十二分な情報を提供して、納得いくまで議論できる時間や環境を
率先して作っていくことが、最も肝要であると考えます。

書き込み、ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):*ショーペンハウエル『みずから考えること』について  ■名前 : 数理梵哲  ■日付 : 05/3/27(日) 22:09  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:
>数理梵哲さん、こんにちは。
>
>
>高校生の数理梵哲さんがお読みになったのが、文庫本だったので
>あれば、おそらくこれではないかと思います。現在品切れ中です。
>
>◇『みずから考えること』
>   (ショーペンハウエル著、角川文庫、1966年)
>
>結論から言いますと、保留して手元の控えとしたいと思います。
>現在入手困難な本ということもありますが、それよりも、ちょうど
>つい先ほど書き込んだ【47014】をお読みいただき、お察し
>いただくことを期待します。
>http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=47014;id=sougou
>
>なお、
>
>> 私は、今こそ、国民一人ひとりが自分の頭で考え、それに責任を
>> 持つことが求められていると考えています。
>
>このお考えには、私も賛成します。そのためにもまず、どのような
>話題、案件についても、国会も、政府も、各地方自治体も、国民に
>十二分な情報を提供して、納得いくまで議論できる時間や環境を
>率先して作っていくことが、最も肝要であると考えます。
>
>書き込み、ありがとうございました。

そうですね、角川文庫だったようにも思います。
私としては、いろいろ考えた結果、《本スレッドの趣旨》として挙げられていた3つのうち、2番目に該当すると考えて紹介させていただきました。

●老人党の目的をすすめるために、役立つ本
●多くの人に、広くすすめれらる本
●いまさほど困難なく、手に入れたり、読んだりできる本

きみゆらさんが調べてくださいましたので、ご覧になった方々のうちお一人でも図書館ででもお読み下されば幸いです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/2/28(月) 18:23  -------------------------------------------------------------------------
   *前スレッド、【44422】秋明菊さんへのお返事です。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=44422;id=sougou


秋明菊さん、こんにちは。


◆『日本マスコミ「臆病」の構造』
   (ベンジャミン・フルフォード著、宝島社、2004年)
http://tkj.jp/books/4796643753/

ご推薦、感謝します。↑この本ですね。

ベンジャミン・フルフォード氏の名前は少し前から聞いていて、
『泥棒国家の完成』(光文社、2004年)が手元にあるのですが、
まだ「ツン読」のままです ^_^;

秋明菊さんがおっしゃるとおり、いまのマスコミに対する「批判的な
目」を、自分のなかのどこかに確保しておくのは、とても大切なこと
だと、私も思います。

そういった意味で、上の本は、フルフォード氏の指摘がどこまで
的確かどうかにかかわらず、一読の値打ちがあるように感じます。
とりあえず、「現代社会」に関する一冊に加えてみようと思います。

   *

◇『蝦夷地別件』(船戸与一著、新潮文庫、上中下、1998年)
http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=134313-6

◇『シェエラザード』(浅田次郎著、講談社文庫、上下、2002年)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2736098

うーん。どちらも面白そうな本ですねぇ。
すでに文庫版が出ているのも、魅力的ですし。

こういった、現在活躍中の作家さんの、小説や読み物の類を、この
スレッドでどのように扱っていけば……、なんて、そんな大げさに
考えなくてもいいのかもしれませんが、でもちょっと考えてみます。

ひとまず、手元に控えさせてください。

三点もおすすめくださり、本当に、どうもありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/3/2(水) 7:57  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさま

おはようございます!

>◆『日本マスコミ「臆病」の構造』
>   (ベンジャミン・フルフォード著、宝島社、2004年)
>http://tkj.jp/books/4796643753/

>いまのマスコミに対する「批判的な目」を、自分のなかのどこかに確保しておくのは、とても大切なことだと、私も思います。
>
>そういった意味で、上の本は、フルフォード氏の指摘がどこまで
>的確かどうかにかかわらず、一読の値打ちがあるように感じます。
>とりあえず、「現代社会」に関する一冊に加えてみようと思います。

ありがとうございます。

>◇『蝦夷地別件』(船戸与一著、新潮文庫、上中下、1998年)
>http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=134313-6
>
>◇『シェエラザード』(浅田次郎著、講談社文庫、上下、2002年)
>http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2736098
>
>うーん。どちらも面白そうな本ですねぇ。
>すでに文庫版が出ているのも、魅力的ですし。

面白いというか、次が読みたくなって家事を手抜きしていました。
虐げられた人々の心理描写がすごくて、「面白くてやがて哀しき」思いが残りました。
そして、アイヌの人達の悲劇、外国航路を平和な人々をもてなしながら航行するはずの豪華客船(乗組員)が戦争に巻き込まれる理不尽さが心に残っています。

>こういった、現在活躍中の作家さんの、小説や読み物の類を、この
>スレッドでどのように扱っていけば……、なんて、そんな大げさに
>考えなくてもいいのかもしれませんが、でもちょっと考えてみます。

このような小説をご紹介した事で、このスレッドを荒らす事になりますか?
マジメで心優しいぎみゆらさまを悩ませてしまっていますか?
そうでしたら、ためらわずカットしてください。

ホントは3点ともボツになるのではないか?と思っていましたので、1点だけでもお眼鏡に叶って大満足です。v(^o^)v

新聞で紹介があった本で気になっている本がありますので、気に入ればボツを気にしないでご紹介します。ズーッと先になると思いますが。

今「憲法なんて知らないよ」が手元にありますので、そちらから先に読みます。
分厚い小説は簡単に読めるのですが、この様な本には苦戦しそうです。(#^_^#)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):B・フルフォード『日本マスコミ「臆病」の構造』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/6(日) 15:10  -------------------------------------------------------------------------
   秋明菊さん、こんにちは。


ゆっくりのお返事ですみません。

>>こういった、現在活躍中の作家さんの、小説や読み物の類を、
>>このスレッドでどのように扱っていけば……、なんて、そんな
>>大げさに考えなくてもいいのかもしれませんが、でもちょっと
>>考えてみます。
>
>このような小説をご紹介した事で、このスレッドを荒らす事に
>なりますか?
>マジメで心優しいぎみゆらさまを悩ませてしまっていますか?
>そうでしたら、ためらわずカットしてください。

いえ、悩んだり困ったりはしていません。

ただ、小説、それも「いまの作家」さんの小説って、ある意味
流行りものだし、どんどん流れていくようなところがあるし、
人によってすごく受け取りや感じ方が違うし、だけど、なかなか
いいものも多いし……。

っていう感じなんで、このスレッドでどう取り扱おうかなぁって、
ちょっと考え中ということです。

また、お気持ちが向いたら、何でも書き込んでください。
お気づかい、ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 池澤夏樹氏の2冊目?  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/3/23(水) 15:36  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさま こんにちは。

>また、お気持ちが向いたら、何でも書き込んでください。

お言葉に甘えまして、

「静かな大地」 池澤夏樹著  は如何でしょうか?

池澤夏樹氏(帯広生まれ)のご先祖は、蝦夷に渡った和人であったようで、

 短い反映の後で没落した先祖のことを小説にするのは、彼らの物語を
 聞いて育ったぼくの夢だった

って書いてありました。

『蝦夷地別件』(船戸与一著)がボツになったから代わりにと言う訳ではありませんが(少しあるかも)、アメリカ・インディアン、オーストラリア・アボリジニなどの様に、日本でもアイヌの人達の悲惨とも言える歴史が有ります。

欲を張らず助け合い分け合って平和に暮らしていた人々がどのように生き、どのように死んでいったかを、多くの方に知って戴きたいと思います。

アイヌのお婆さんが話す熊の物語なども、とても心打たれました。
アイヌの人達の暮らし・宗教などもよく分かると思います。
600ページを超す厚い本ですので、読み応えもあります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 池澤夏樹『静かな大地』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 12:14  -------------------------------------------------------------------------
   秋明菊さん、こんにちは。


◆『静かな大地』(池澤夏樹著、朝日新聞社、2003年)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9977324948

ご紹介、ありがとうございます。

この本、私もずっと読みたいと思いながら、まだ果たさずにいます。
ちなみに、私は比較的最近の池澤さんの小説では、『花を運ぶ妹』
(文藝春秋、2000年)が大好きです。

それから、

◆『蝦夷地別件』(船戸与一著、新潮文庫、上中下、1998年)
◆『シェエラザード』(浅田次郎著、講談社文庫、上下、2002年)

については、ボツにしたわけではありません。「いまの作家」の
小説についての扱い方を、少し考えてみたくて、お時間を頂戴して
いたんです。

ご覧のとおり、ちょうど、あおばびとさんから、「ウラ老人党」に
載せるために、この「百冊の本」スレッドのリストをいったん
まとめてほしいと言われています。

ですから、上の3冊と、ほかの方からご推薦の本、私がリストに加え
たい本もあわせて、「物語で振り返る『日本』」というグループを
新設して、リストに加えることにします。

別に秋明菊さんに言われたからということではなく、ちょうどいい
機会だと思いますので。

今後とも、よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):池澤夏樹『静かな大地』  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/3/25(金) 9:30  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさん おはようございます。

◆『静かな大地』(池澤夏樹著、朝日新聞社、2003年)
>
>この本、私もずっと読みたいと思いながら、まだ果たさずにいます。
>ちなみに、私は比較的最近の池澤さんの小説では、『花を運ぶ妹』
>(文藝春秋、2000年)が大好きです。

私も読んだような気がしますが、よく覚えていません。確か表紙がパステルカラーで花とゴーギャンタッチの女性が描いてあったような?
『マシアス・ギリの失脚』は面白かったです。もう読まれましたか?

>ご覧のとおり、ちょうど、あおばびとさんから、「ウラ老人党」に
>載せるために、この「百冊の本」スレッドのリストをいったん
>まとめてほしいと言われています。
>
>ですから、上の3冊と、ほかの方からご推薦の本、私がリストに加え
>たい本もあわせて、「物語で振り返る『日本』」というグループを
>新設して、リストに加えることにします。

ありがとうございます。
『蝦夷地別件』は、江戸時代の冒険小説といった感じでドキドキハラハラしたり怒りがこみ上げてきたりしましたが、『静かな大地』は、アイヌの人達の蜂起から大分経った明治時代の歴史小説で、諦めの気持ちを主としたやり切れないような思いが残りました。
お好みに合わせて読んで戴きたいと思います。出来れば両方お読み下さると嬉しいのですが。

>今後とも、よろしくお願いいたします。

こちらこそ、よろしくお願い致します。いつもありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):池澤夏樹『静かな大地』  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/3/25(金) 9:56  -------------------------------------------------------------------------
   すみません。訂正させて戴きます。

>『蝦夷地別件』は、江戸時代の冒険小説といった感じでドキドキハラハラしたり怒りがこみ上げてきたりしましたが、『静かな大地』は、アイヌの人達の蜂起から大分経った明治時代の歴史小説で、諦めの気持ちを主としたやり切れないような思いが残りました。

と書きましたが、

                 『静かな大地』は、アイヌの人達の蜂起から大分経った明治時代の歴史の一齣がよく分かる小説で、諦めの気持ちを主としたやり切れないような思いが残りました。

と書き換えます。

歴史小説とか文学小説とかの区分けが分からないのに、調子に乗って書いてしまいました。でも、膨大な資料も参考にして書かれてある本であるのは確かです。

お詫びして訂正をさせて戴きます。ごめんなさい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 池澤夏樹『マシアス・ギリの失脚』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/26(土) 20:44  -------------------------------------------------------------------------
   秋明菊さん、こんにちは。


マシアス・ギリは、何年か前に、読みました。とても印象深い
お話でした。私にはとくに、あの国にずっと伝わる海の祭礼の
シーンが、何ともいえない「気分」として残っています。

それから、こんな言い方で申し訳ないんですが、おすすめして
くださった船戸さんや浅田さんのお話とあわせて、なんとなく、
秋明菊さんの「ツボ」が、少しですが、伝わってきたように
感じます。また、ぼちぼち、いろいろ、お話しいたしましょう。

いつもありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/2/28(月) 19:13  -------------------------------------------------------------------------
   *別スレッド【44449】王里さんへのレスです。


王里さん、こんにちは。


「郵政民営化」スレッドが50超で書き込めないので、勝手ながら、
こちらでひと言。

◇『「うそつき病」がはびこるアメリカ』
   (デービッド・カラハン著、NHK出版、2004年)
http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00808922004

これ、面白そうな本ですね。

日本もこんな社会の後を追うことになるのか、いま瀬戸際なのかも
しれません。教えていただいて、ありがとうございました。

参考として、手元に控えます。読んでみたいと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  ■名前 : 王里  ■日付 : 05/3/1(火) 16:40  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:こんにちは
>*別スレッド【44449】王里さんへのレスです。
>
>
>王里さん、こんにちは。
>
>
>「郵政民営化」スレッドが50超で書き込めないので、勝手ながら、
>こちらでひと言。
>
>◇『「うそつき病」がはびこるアメリカ』
>   (デービッド・カラハン著、NHK出版、2004年)
>http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00808922004
>
>これ、面白そうな本ですね。
>
>日本もこんな社会の後を追うことになるのか、いま瀬戸際なのかも
>しれません。教えていただいて、ありがとうございました。
>
>参考として、手元に控えます。読んでみたいと思います。

ミーハー的にアメリカにあこがれる部分がありましたが、この本を読むとそうとばかりは言ってられない気持ちになりました。日本の未来を暗示しているような箇所も多く、子供にも読むようにすすめています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):D・カラハン『「うそつき病」がはびこるアメリカ』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 11:53  -------------------------------------------------------------------------
   王里さん、こんにちは。


◆『「うそつき病」がはびこるアメリカ』
   (デービッド・カラハン著、NHK出版、2004年)
http://www.nhk-book.co.jp/shop/main.jsp?trxID=0130&webCode=00808922004

以前に教えていただいた上の本についてなのですが。

すでにご覧になっているかと思いますが、あおばびとさんから、
老人党への書き込みを蓄積するための「ウラ老人党」サイトに、
この「百冊の本」スレッドの内容を掲載したいので、いったん
まとめてほしいと言われています。

ついては、上の本についても、「現代社会」についての本に加えて
おくことにしたいと思います。あらためて、お礼を申し上げます。
ご教示いただき、ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : ゆきりん  ■日付 : 05/2/28(月) 21:13  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:こんばんは
ドストエフスキーの「カラマゾフの兄弟」などはどうでしょう。

えっ、ドストエフスキーが老人党の未来を作る百冊の本?と
思われるかも知れませんが
大審問官の中で
”悪魔が差し出すパンに対して
キリストは「人はパンによって生きるに非ず」と
パンを取るか信仰を取るかは個人の自由である
としたことに対して
何故パンではなく信仰を選べと命令知れくれなかったのかと
キリストへ非難を述べています”

人間にとって、「自由は重荷なのではないか」
こうした根源的な問いかけを考えることも
未来への指標になるのではと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/3(木) 12:55  -------------------------------------------------------------------------
   ゆきりんさん、こんにちは。


ゆきりんさんの書き込みに対する、私なりの受け止めは、こんな
感じです。

「世の中をよくしよう、未来をつくろうとすることと、人として、
よりよく生きるための根源的なテーマを真摯に考えることは、表裏
一体、付加分離なのではないか?」

もし、この理解がそんなに外れていないとすれば、これには私も、
根っ子のところでは、同意します。自分への振り返りを伴わない
世直しの申し立ては、虚しく帰することが多いだろうと思います。

ただそれは、「長い目で見て」だろうとも、私は考えています。
身の回りの現状に対する不満を、まずは口に出す。そのときに、
自己反省があろうとなかろうと、それには相応の意味があるはず。

いつ、どのように機会をとらえて、自分を振り返るのか。それは、
個々人の課題であって、このスレッドで、何か本を挙げたりしながら
語り合うのには、ちょっと馴染まない話題のように、私は感じます。

◇『カラマーゾフの兄弟』
   (ドストエフスキー著、新潮文庫、上中下、1978年)

手元の参考として控えることにします。ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『人道的介入』と『非戦』  ■名前 : Ray  ■日付 : 05/3/7(月) 19:48  -------------------------------------------------------------------------
   Rayです。最近読んだ中から二冊ご紹介します。

----
『人道的介入』(最上敏樹、岩波新書、2001年)

「ある国において、人々が人権を侵害されたり
非人道的な状況にあることがわかっている場合、
他国はどのようにして状況を改善させるべきなのか」
という問題について、過去の事例を丁寧に検証している本です。

著者は
・「人道的介入」というとすぐに武力による介入が言われるが、
 「武力の行使も認められる」ということが即座に「積極的に
 武力を行使するべき」ということにはつながらないこと
・武力を行使することが状況の改善のためになるとは限らないこと
・「武力行使も辞さない」という姿勢を示すことは有効であること
・軍事的介入以上に、軍事力によらない介入
 (国境なき医師団、赤十字等)が効果を挙げていること
・介入の結果救われる相手が望む形で介入するべきであること
とし、
「介入せよ、ただし上流で」
というフランス人ジャーナリスト(名前失念)の語を
引用して結論としています(武力行使が必要になるまで
放置するのではなく、早い段階で介入すれば武装しなくても
安全かつ効果的に介入でき、被害も小さく抑えられる)。

また、憲法九条という戦争・軍備の放棄を謳った憲法を持ち、
イスラム教国でもキリスト教国でもない日本が
その特色を生かして軍事力によらずに積極的に
(「上流で」)介入していくことが提案されており、
その中でも特に
「武力を行使しなければならない事態というのは
それほど多く起きることではなく、そのような事態は
一国だけでどうこうできるものでもない」ので、
「武力を使った人道的介入」が行えないことを理由に
憲法の改訂を急ぐ必要はない、とするくだりには
非常に共感を覚えました。

護憲派の方だけでなく、改憲を望んでいる人にも
ぜひ読んでいただきたい本だと思います。

----
『非戦 NO WAR』
(坂本龍一+sustainability for peace監修、幻冬舎、2002年)

9.11以後、世界のさまざまな立場の人が書いた
コラムや手紙を中心に、「非戦」を訴えたアンソロジーです。

特に、日本の比較的若い世代のアーティスト(音楽家?)たちの
メッセージを読むと、日本が1945年8月15日以来60年近くにわたって
国として戦争してこなかったこと、今日本に生きている人の
大部分が戦争を知らないこと(平和のよさを知っていること)が
いい意味で出ている感じがして、その点に希望を持ってもいいし、
もっとその点を生かして活動していくべきではないかと思いました。

つまり、私たちは今後、潜在的に戦争は嫌だと
思っている人たちに対してそれを積極的に表に
出すことを勧め、仲間としてともに世界規模で
広がっていくことで戦争をしようとする指導者を
認めない風潮を作っていくことをめざすべきであり、
それは決して夢物語ではなく実現可能なのだということです。

----

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 最上敏樹『人道的介入』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/10(木) 11:33  -------------------------------------------------------------------------
   Ray さん、こんにちは。


◆『人道的介入』(最上敏樹著、岩波新書、2001年)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_good/good0310.html

よい本をご紹介いただきました。

地域的な紛争とそれに対する国際的な支援という話題が、ずいぶん
増えています。私たち市民一人ひとりが、そのようなことに対して、
具体的なイメージを持つべき時代に差しかかっているのだろうと
思います。

「平和をつくる」ための本として、リストに加えたいと思います。

   *

坂本龍一他『非戦』(幻冬舎、2002年)については、前スレッドで
松林さんが、お気持ちのこもった紹介を書いてくださいました。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=42724;id=sougou

残念ながら、私はまだ読めずにいるのですが、Ray さんも重ねて
推薦してくださいましたし、なるべく早い機会に、どこかで手にして
みたいと思います。

   *

いつもいろいろ教えていただき、ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : あおばびと  ■日付 : 05/3/21(月) 17:29  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさん、ご無沙汰で〜す。

掲示板の意見や意見のまとめ等を掲載するホームページを作りました。(【46422】を参照。)そこに、老人党「未来をつくる百冊の本」のまとめを掲載したいと思ってます。それで、まだ百冊にはなっていませんが、いままでのまとめをお願いできませんか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/23(水) 15:54  -------------------------------------------------------------------------
   あおばびとさん、こんにちは。


「ウラ老人党」へのまとめ掲載のご提案、たいへんうれしく思い
ます。どうもありがとうございます。

もちろん、喜んで協力いたします。とりあえず、本のリストでよい
でしょうか。

それならば、いまいくつか付け加えたいと思っていることがあり
ますので、数日のご猶予をいただければ、60冊程度の最新リストを
作りたいと思いますが。

お返事が遅くなって、ごめんなさい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : あおばびと  ■日付 : 05/3/23(水) 20:44  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさん、こんばんは。

>もちろん、喜んで協力いたします。とりあえず、本のリストでよい
>でしょうか。
>
>それならば、いまいくつか付け加えたいと思っていることがあり
>ますので、数日のご猶予をいただければ、60冊程度の最新リストを
>作りたいと思いますが。

とりあえず、老人党「未来をつくる60冊の本」で行きますか、
それとも、老人党「未来をつくる百冊の本」(part 1) にしますか?
どちらにしても、最新のリスト、よろしくお願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : 佐藤 圭  ■日付 : 05/3/22(火) 22:03  -------------------------------------------------------------------------
   最近この老人党掲示板でも憲法についての議論が多くなり大変良いことだと思う。
ただ一部には憲法の基礎的な認識の差から無用な言い合いもあり残念です。
そこでよい旬の時期でもあり、また以前に廃刊の「いかそう日本国憲法」(奥平康弘)の代わりとしても、ちょうど良い本が見つかったので推薦します。

「憲法読本 3版」(杉原泰雄 著) 岩波ジュニア新書471

改憲主張の方も、護憲主張の方も 頭の整理のつもりで、初心に帰って、是非手にとって読んで欲しい。比較的に偏りのない基本を、また学校の教科書に載っていない問題をよく深く説明しています。これを土台にして憲法論争を活発化したいものです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 杉原泰雄『憲法読本 第3版』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 10:29  -------------------------------------------------------------------------
   佐藤圭さん、こんにちは。


↓この本ですね。

◆『憲法読本 第3版』(杉原泰雄著、岩波ジュニア新書、2004年)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/jr/toku/0405/500471.html

たしかに、役に立ちそうな本ですね。

長く読み継がれてきた定評と蓄積があり、なおかつ、つい最近に
改訂新版が出ているということですから、「憲法の学び直し」という
意味では、たいへん好条件の揃った本だと思います。

早速「憲法」についてリストに加えるとともに、私自身、近々読んで
みたいと思います。

教えていただき、ありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 井上ひさし『東京セブンローズ』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 12:27  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『東京セブンローズ』
   (井上ひさし著、文春文庫、上下、2002年)
http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/7/11/12/4167111217.shtml

「ウラ老人党」あおばびとさんからのご要望で、この「百冊の本」
スレッドのリストを、いったんまとめるにあたり、しばらく前に
とうろうさんから挙げていただいた上の本も、加えたいと思います。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=44456;id=sougou

とうろうさん、ご推薦ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):井上ひさし『東京セブンローズ』  ■名前 : とうろう  ■日付 : 05/3/26(土) 21:13  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:

今晩は。

標記、お取り上げ頂き有難うございました。

先に、「戦後」と言ったような気がしますが、「戦中・戦後」の庶民の生き様(よう)の描写が自ずと「戦争の理不尽さ」を表していると感じたものです。

先ずはご挨拶まで。

>*** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***
>
>◆『東京セブンローズ』
>   (井上ひさし著、文春文庫、上下、2002年)
>http://www.bunshun.co.jp/book_db/html/7/11/12/4167111217.shtml
>
>「ウラ老人党」あおばびとさんからのご要望で、この「百冊の本」
>スレッドのリストを、いったんまとめるにあたり、しばらく前に
>とうろうさんから挙げていただいた上の本も、加えたいと思います。
>http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=44456;id=sougou
>
>とうろうさん、ご推薦ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 14:32  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』
   (アレン・ネルソン著、講談社、2003年)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2119048

しばらく前に、別スレッドでの MNG さんとのお話のなかで話題に
したことがある本ですが、「戦争」に関する本に加えたいと思い、
あらためて紹介します。

   *

アレン・ネルソン氏は、1947年生まれのアフリカ系アメリカ人。
ベトナム帰還兵です。ブルックリンの黒人ゲットー地区に育ち、
高校中退後、勧誘されて海兵隊に入り、厳しい訓練生活の後、
18歳でベトナムの戦場に立ちました。

ネルソン氏が語るベトナムの戦場では、黒人の海兵隊員が、ベトナム
人の女や子どもや年寄りを殺します。彼らもまた、一瞬の油断から
「ベトコン」(あえてこの言葉を使いますが)の銃弾に倒れます。

いちばん弱い立場にいる者どうしが、殺し合う。古今東西の戦場で
繰り返されてきた光景が、ここにもまたあります。

小学生でも5〜6年生なら読めるであろう、子供向けの作りの本なの
ですが、むしろ、大人に読んでほしい本だと思いました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 三枝義浩『語り継がれる戦争の歴史』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/24(木) 15:27  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『語り継がれる戦争の記憶』
   (三枝義浩著、講談社漫画文庫、1〜3巻)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view_c.jsp?x=C&sakuhin=3432&mag_id=000029

かつての日本の戦争をめぐる、6つの話を描いたマンガ作品集です。

これまで私には、戦争マンガというのは、軍事オタク、戦争オタクの
ような色合いの強い好戦的なマンガか、最初から反戦 PR を意図して
いることが明らかな一種お説教くさいものか、たいていは結局その
どちらかだという、ちょっと敬遠するような印象がありました。

でも、この作品集は違います。戦争を憎む、二度と許さないという
視点は終始一貫しているのですが、作者の三枝氏は、それを声高には
主張せず、歴史上の個々のエピソードを丹念に追いながら、私たち
「普通の人間」にとって戦争とは何なのか、繰り返し描き出します。

   *

収録作品は、次の6本です。

「祖国への進軍──ある日系米兵の沖縄戦」
  ハワイに生まれ、沖縄で育ち、またハワイに戻り、米兵の一員
  として沖縄戦に参加した、ある青年の回顧談。

「戦果の約束──戦争記録画に秘められた〈絵描き兵〉の執念」
  太平洋戦争に従軍した体験を記録画として描き続け、全国で
  平和を訴える展覧会を続けている男性の思い。(以上、第1巻)

「白旗の誓い──血戦ルソン島・不戦を決意した兵士」
  ルソン島の悲劇的な戦闘に参加し、当時の日本兵にはけっして
  許されなかった「投降」の道を選んだ元海軍中尉。

「出口のない海──回天特別攻撃隊の悲劇」
  人間魚雷回天による特攻作戦で、三度出撃し、偶然の結果から
  三回とも生還したある青年兵の戦争体験。(以上、第2巻)

「ヒロシマの証言者──被爆青桐の下で」
  広島原爆で片脚を失い、以後誰にも語らなかった被爆体験を、
  57歳のときから修学旅行生たちに語り続けている女性。

「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」
  長年シベリアでの過酷な抑留生活を強いられ、帰国を果たせ
  なかったある男性の遺書をめぐるエピソード。(以上、第3巻)

   *

一つひとつが、ずっしりとした読み応えがあり、それでいてどこか
爽快な読後感を残す、一種不思議な作品集です。

まず何よりも、みなさまご自身にお読みいただきたいと思います。
そして、できるものならば、お子さま、お孫さん、周りの若い人
たちにすすめてほしい、3冊のマンガ集です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党「未来をつくる百冊の本」4  ■名前 : 小梨  ■日付 : 05/3/24(木) 18:51  -------------------------------------------------------------------------
   絵本「満月をまって」を推薦します。
つい最近、絵本の素晴らしさを教えて下さる方に出会いました。絵本は決して子供だけのものではないと。
「戦争のつくり方」もそうですが、難しい言葉は使わず、大事なことがきちんと書かれていると思います。
表紙をめくった裏にこのように書かれています。
「今から100年以上前、アメリカのニューヨーク洲ハドソンから
それほど遠くない山あいの地方に、
かごをつくって生計をたてる人たちがいました。
じょうぶで美しいかごをつくるための技術としずかな情熱は、
長い間、父から子へ、こんなふうに伝えられていたのです。」

自然との共生、親と子、都会と田舎、物を作るということなど・・・
文はメアリー・リン・レイ、絵はバーバラ・クーニー、訳は掛川恭子
どのかたも私はこの本で初めて知りました。バーバラ・クーニーの絵は一枚一枚芸術品と思います。
あすなろ書房から。近くの小さな本屋さんにもありました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : メアリー・リン・レイ『満月をまって』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 16:27  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『満月をまって』
   (メアリー・リン・レイ文、バーバラ・クーニー絵、
    掛川恭子訳、あすなろ書房、2000年)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4751519816.html

小梨さん、こんにちは。

素敵な本を教えてくださり、感謝します。
近くの図書館で見つけて、読みました。

「いつまでたってもつかえるかご。ぼくのつくるかごは、そういう
 かごなんだ。風が、ぼくのなまえをよんでくれたんだ。」

この掲示板上で、いろんな方とお話ししてきた、いくつもの
「大事なこと」が、子どもの心にもしみ込むように、ていねいに
かき込まれていますね。

たとえば、流水さんが立ててくださった、「近江商人」のことを
話題にしたスレッドで、
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=46248;id=sougou
みなさんとお話ししたことなどとも、つながっていますし。

まず、大人が読んで、そして子どもに読み聞かせたり、自分で読む
ようにすすめたり、してほしい本ですね。

このスレッドで作っているリストの各テーマのうち、「自立して
生きるということ」「生命と共生のために」のどちらかに入れよう、
どちらにしようかと考えているうちに、「そうか。自立と共生は
同じことなんだ」と、また一つ、大事なことを思い出しました。

本当に、ありがとうございます。

   *

お返し、というのとはちょっと違うかもしれませんが、
『満月をまって』を読んでいて、ふと思い出した、私の
大好きな昔の少年マンガを一つ、ご紹介します。

◇『はだしのブン』
  (永島慎二著、朝日ソノラマ サンコミックス、1973年、上下)

もう30年以上前の本で、新本では手に入りませんが、マンガに強い
古本屋で、ときどき見かけます。ただし、けっこういいお値段が
ついていますが。

どうにもつらくなってしまっとき。どうしようもなく気分が浮き
上がらないとき。このマンガに、何度助けられたかわかりません。

機会があれば、どうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『おっちょこちょ医』と『老いる準備』  ■名前 : 珠  ■日付 : 05/3/26(土) 23:49  -------------------------------------------------------------------------
   『おっちょこちょ医』なだいなだ(集英社文庫, 1979年)
皆さんに推薦されているなだいなださんのご著書を見たら、『おっちょこちょ医』が抜けているではありませんか! 
このお話は中学生でも充分に読める易しい語り口のお話です。しかし戦前を思わせる暗雲漂う国の小さな町に赴任して来た医師が、憲兵に引っ張って行かれるまでの、町の人々との交流を描いて、人間として当たり前の自由な発想での行動、真実を見抜く目、そしてささやかな善意が、権力にとってどれほど危険視されるものかを知らしめてくれます。私たちはうかうかしていると、いつ言論の自由を人権を失うかも知れない、という危惧を抱かせ注意を促します。簡単に読めるのですが、深く心に残る私の大好きな1册です。古書店で求めて下さい。

『老いる準備 ─介護すること されること』上野千鶴子(学陽書房,2005年 1600円+税) 
『老いる準備』は、上野千鶴子さんが、自ら老いに向かう中で、積極的に老いるという経験をとらえようとする「向老学」として書いた本です。「かわいい老人という依存して生きる狡知」の拒否、「子供扱い」を拒否する、等々、また「弱者が弱者のままで尊重される権利」「助けてもらっているからといって従わなければならない理由はない」こと、「世代を越えたネットワークづくり」の提唱等々、その通り、と頷けることが多々ありました。女性の方がすんなり納得しやすいだろうと思われる本ですが、それ故、ことに男性に読んで頂きたい本です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : なだいなだ『おっちょこちょ医』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 17:46  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◇『おっちょこちょ医』(なだいなだ著、集英社文庫、1979年)
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4087502724

珠さん、面白そうな本ですね。残念ながら、現在版元品切れ中なん
ですが、老人党提案者なださんの本ですし、図書館で探して読んで
いただきましょう。上のほかに、筑摩書房版もあるようです。

おすすめ、ありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 上野千鶴子『老いる準備』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 18:05  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『老いる準備』(上野千鶴子著、学陽書房、2005年)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9979187115

珠さん、役に立ちそうな本だと思います。

「老人党」なのに、「老」を正面からテーマにした本をこれまで
リストに挙げることができないでいて、正直、少々困ったなぁという
気分がありましたので、たいへん助かります。助かる、というのも
なんだか妙なものですが ^_^;

それにしても、先月末に出たばかりの本なんですね。
早々のおすすめ、どうもありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 三崎亜記『となり町戦争』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 17:26  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『となり町戦争』(三崎亜記著、集英社、2005年)
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4087747409.html

今年の始めに出版され、始めは徐々に、ここのところ急速に、話題を
広げ、売り上げを伸ばしている小説です。1970年生まれの男性が
書いた、小説すばる新人賞作品。すでに十万部以上売ったそうです。

印象としては作者と同年代(つまり三十代)のサラリーマンである、
主人公の「僕」は、ある日住んでいる町の広報に、「となり町との
戦争のお知らせ」という、ごく目立たない告知記事を見つけます。

開戦日を過ぎても、この町からとなり町を抜け、その先の地方都市に
ある会社に車通勤する僕の日常は何も変わりませんが、次の町広報の
町勢概況欄には、「戦死者12人」という数字が事務的に載ります。

やがて僕は町役場から、戦時特別偵察業務従事者に任命されますが、
それも車通勤時のとなり町の様子を毎日レポートすればよく、僕の
目、僕の耳には、やはり戦争は感じられません。

そうやって、この町ととなり町の、半年間に及ぶ戦争が進んでいき
ます。……「そんなお話の、どこが面白いの?」と聞かれても、
私には、「まぁ、読んでみてください」としか答えられません。

何とも言えない手ごたえのなさ、いつまでたっても、僕には見えて
こないままの「戦争」。その不思議な雰囲気そのものが、この作品の
魅力なんです、としか言いようがないのです。

やはりこの作品を読んだ、昭和ヒトケタ生まれの父は、こう言って
いました。

「この、いつまでも見えない『感じ』は、オレらの世代のほうが、
むしろわかるんじゃないか。オレが子供の頃、日本はずっと中国で
戦争をしてて、誰も何も本当のところはわかっていなかったんだし」

老人党のみなさんに、お読みいただいて、若い人たちと話題にして
ほしい本だと考え、自分で読み終えた感想を記して、このスレッドに
書き込むことにしました。

ぜひ、読んでみてください。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):三崎亜記『となり町戦争』  ■名前 : 秋明菊  ■日付 : 05/3/27(日) 20:18  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさん こんばんは。

>◆『となり町戦争』(三崎亜記著、集英社、2005年)
>http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4087747409.html

前のレスで、気になっている本って書いたのはこの本の事です。

図書館で予約したのですが、私の前に3人ほど予約の方がいるそうで(人気があるようです)、当分読めそうにありませんが、手元に入り次第読んでみます。

>印象としては作者と同年代(つまり三十代)のサラリーマンである、
>主人公の「僕」は、ある日住んでいる町の広報に、「となり町との
>戦争のお知らせ」という、ごく目立たない告知記事を見つけます。
>
>開戦日を過ぎても、この町からとなり町を抜け、その先の地方都市に
>ある会社に車通勤する僕の日常は何も変わりませんが、次の町広報の
>町勢概況欄には、「戦死者12人」という数字が事務的に載ります。
>
>やがて僕は町役場から、戦時特別偵察業務従事者に任命されますが、
>それも車通勤時のとなり町の様子を毎日レポートすればよく、僕の
>目、僕の耳には、やはり戦争は感じられません。
>
>そうやって、この町ととなり町の、半年間に及ぶ戦争が進んでいき
>ます。……「そんなお話の、どこが面白いの?」と聞かれても、
>私には、「まぁ、読んでみてください」としか答えられません。
>
>何とも言えない手ごたえのなさ、いつまでたっても、僕には見えて
>こないままの「戦争」。その不思議な雰囲気そのものが、この作品の
>魅力なんです、としか言いようがないのです。
>
>やはりこの作品を読んだ、昭和ヒトケタ生まれの父は、こう言って
>いました。
>
>「この、いつまでも見えない『感じ』は、オレらの世代のほうが、
>むしろわかるんじゃないか。オレが子供の頃、日本はずっと中国で
>戦争をしてて、誰も何も本当のところはわかっていなかったんだし」
>
ぎみゆらさんに以前「花を運ぶ妹」の表紙はパステルカラー……なんて書きましたが
全然違っていました。あっているのは女性が描いてあった事だけでした。

記憶力はそうとう悪いようです。それに思った事をすぐ書いてしまう性格。
なんか、ますますイメージが悪くなっていくような。(*o*)
ともかく、ご紹介ありがとうございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 永六輔『大往生』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/27(日) 18:42  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『大往生』(永六輔著、岩波新書、1994年)
http://www.iwanami.co.jp/moreinfo/shinsho2002/430329.html

この本を、このスレッドで取り上げようかどうか、ずっと迷って
いたのですが、珠さんに【46943】で、『老いる準備』という
「老」を正面からテーマにした本をおすすめいただいたのを機に、
やはりリストに加えることにしようと決めました。

一般的なベストセラーや人生訓のようなものは、このスレッドでは、
あまり積極的には取り扱いたくないのです。老人党とは「世直し」を
目指す人たちの交流の場であり、「人生修業」「自己修養」の類は、
老人党の主眼ではないと思うからです。

世の中の諸事象や誰かエライ人を批判してばかりいても、「自身を
振り返る目」が抜け落ちていては、何も変わりはしない。そのような
考えもあるでしょうし、これには私もある意味で同意するのですが、
それはやはり、どこまでいっても「各位の努力」だと思うのです。

とくに、弱輩者の私がいちおう「まとめ役」を引き受けているこの
スレッドに、人生経験豊富な老人党のみなさんに、「こう考えよう」
「人生、これが大事」といったニュアンスが主眼となるような本は、
あまり馴染まないと思っています。

そういった意味で、永六輔さんの『大往生』は、私のなかでずっと、
このスレッドで取り上げるかどうか、境界線の向こうとこちらを
さまよっている本でした。

ですがやはり、今回通して読んでみて、現代の日本人の「老い」と
「死」、そのかなり不自然な姿を、社会的な視点も併せ持ちながら、
これほど、平易に、鋭く、多面的に描き出した本を、私はいまの
ところ、ほかに知りません。

それが、この本を今回リストに加えることにした理由です。

何やらずいぶん言い訳がましいのですが、私にとってはたいへん
大事なことですので、あえてやや長々と書きました。お退屈に感じた
方々には、ご寛恕を乞う次第です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/28(月) 10:14  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』
   (子どもたちに世界に! 被爆の記録を贈る会、平和博物館を
    創る会編、平和のアトリエ、2000年)
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f2f20766316f01021af?aid=&bibid=02249594&volno=0000

「ウラ老人党」あおばびとさんのご要請で、この「百冊の本」
スレッドのリストを、いったんまとめようとしているのですが、
やはりどうしても、その前に、原爆に関する写真中心の記録本を
入れたくて、この本を挙げておきます。

今年はヒロシマ・ナガサキ60周年ですので、原爆記録「決定版」
などとうたった出版企画が、すでにいくつか出ていますし、これから
夏に向けて、まだ出てくるだろうと思います。ですが私は、上の本が
たいへん優れていると感じ、思い出もあり、おすすめしたいのです。

この写真集は、1977年から始まり、岩倉務さんという市民運動家が
献身的な努力で引っ張ってきた、「子どもたちに世界に! 被爆の
記録を贈る会」という運動によって生まれました。岩倉さんは、
たいへん残念なことに、2年半前、68歳で亡くなりました。
http://www.asahi-net.or.jp/~er8m-tink/bay12.htm
http://www.jetin.com/parody_times/a_and_d/aad20021210.htm

そのころ私は学生で、岩倉さんが私の父の友人であったために、
何度かの宛名書き程度のことですが、この活動を手伝ったことが
あります。そのころはまだ、「ボランティア」という言葉も、
あまり一般的ではなかったかもしれません。

そういった思い出だけからおすすめするのではなく、作り手の気迫と
愛情が伝わってくる、そして何よりも、「あの日」広島で、長崎で、
何が起きたのかを、何としても伝えたい、それがひしひしと伝わって
くる写真集です。現在は9,450円で販売されていますが、けっして
高い値段ではないと思います。

もちろん、図書館ででもけっこうですので、ぜひいつか、
ゆっくり時間をかけて、ご覧いただきたい写真集です。

※なお、種々の経緯から、『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』
という写真集が1980年に三省堂から出版されていますが、上の本と
ほぼ同じ内容です。図書館等では、こちらのほうが見つかりやすい
かもしれません。現在は、TRC(図書館流通センター)扱いで、
復刻版(11,550円)が販売されています。

これから購入しようという方には、値段の面でも、内容的にも(多少
違うんです)、上の「平和のアトリエ」刊のものをおすすめします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』(訂正)  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/28(月) 18:56  -------------------------------------------------------------------------
   《訂正とお詫び》 その後、手元でもう一度確認しましたところ、
上の【47067】で紹介した2冊の本、
 『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』平和アトリエ
 『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』三省堂
は、同じ趣旨から生まれた本ではありますが、「ほぼ同じ内容」と
書いたのは私の記憶違いで、かなり違う写真を多数含むものでした。

したがいまして、上の【47076】を以下のように訂正すると共に、
三省堂版の写真集もあわせてリストに加えたいと思います。また、
これに伴って、現在の「中間まとめリスト」を削除し、新たなものに
差し替えたいと思います。勝手ながら、以上、訂正してお詫びを申し
上げます。ご寛恕とご理解をお願いする次第です。

/////

*** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』
   (子どもたちに世界に! 被爆の記録を贈る会、平和博物館を
    創る会編、平和のアトリエ、2000年)
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3f2f20766316f01021af?aid=&bibid=02249594&volno=0000

「ウラ老人党」あおばびとさんのご要請で、この「百冊の本」
スレッドのリストを、いったんまとめようとしているのですが、
やはりどうしても、その前に、原爆に関する写真中心の記録本を
入れたくて、この本を挙げておきます。

今年はヒロシマ・ナガサキ60周年ですので、原爆記録「決定版」
などとうたった出版企画が、すでにいくつか出ていますし、これから
夏に向けて、まだ出てくるだろうと思います。ですが私は、上の本が
たいへん優れていると感じ、思い出もあり、おすすめしたいのです。

この写真集は、1977年から始まり、岩倉務さんという市民運動家が
献身的な努力で引っ張ってきた、「子どもたちに世界に! 被爆の
記録を贈る会」という運動によって生まれました。岩倉さんは、
たいへん残念なことに、2年半前、68歳で亡くなりました。
http://www.asahi-net.or.jp/~er8m-tink/bay12.htm
http://www.jetin.com/parody_times/a_and_d/aad20021210.htm

そのころ私は学生で、岩倉さんが私の父の友人であったために、
何度かの宛名書き程度のことですが、この活動を手伝ったことが
あります。そのころはまだ、「ボランティア」という言葉も、
あまり一般的ではなかったかもしれません。

そういった思い出だけからおすすめするのではなく、作り手の気迫と
愛情が伝わってくる、そして何よりも、「あの日」広島で、長崎で、
何が起きたのかを、何としても伝えたい、それがひしひしと伝わって
くる写真集です。現在は9,450円で販売されていますが、けっして
高い値段ではないと思います。

もちろん、図書館ででもけっこうですので、ぜひいつか、
ゆっくり時間をかけて、ご覧いただきたい写真集です。

※なお、種々の経緯から、『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』
という写真集が1980年に三省堂から出版されています。現在は、
TRC(図書館流通センター)扱いで、復刻版(11,550円)が販売
されています。これについても、別途紹介します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/28(月) 19:12  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」 ***

◆『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』(子どもたちに世界に!
   被爆の記録を贈る会編、三省堂、1980年)
※現在、TRC(図書館流通センター)扱いで復刻版が発売中
http://www.sanseido.co.jp/sinagire/atm_bomb.html

【47103】で紹介した『広島・長崎 原子爆弾の記録』を完成した
岩倉さんら「贈る会」のメンバーは、1978年、折から国連で開かれ
ていた第1回軍縮特別総会を機に、アメリカ各地で原爆写真展を開催
していきました。

そのなかで、米戦略爆撃調査団などによって当時と戦後撮影された、
大量の米軍側写真資料の存在が明らかになりました。この本は、
それらの「米軍側写真」をふんだんに使用して、原爆被害の実相を
明らかにした写真集です。

いわば、【47103】で紹介した『広島・長崎 原子爆弾の記録』の
「姉妹編」とでもいうべき本です。

2冊あわせて丹念に見ていきますと、「あの日」、広島で、長崎で、
何が起きたのか、一枚一枚の写真から、切々と、そしてしだいに深く
心にしみ込むように、伝わってきます。

図書館でもけっこうです。ぜひ探して読んでみてください。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 老人党「未来をつくる百冊の本」(中間まとめ 1-1)  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/28(月) 19:16  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」(1) ***
               (中間まとめ 1-1、現在66点)


〜〜〜 平和をつくり続けるために 〜〜〜

『平和へ』キャサリン・スコールズ、岩崎書店
『それでも私は戦争に反対します。』日本ペンクラブ編、平凡社
『非戦』坂本龍一監修、幻冬舎
『となり町戦争』三崎亜記、集英社
『戦争のつくりかた』りぼん・ぷろじぇくと、マガジンハウス
『茶色の朝』フランク・パヴロフ、大月書店
『反戦の手紙』ティツィアーノ・テルツァーニ、WAVE出版
『人道的介入』最上敏樹、岩波新書

〜〜〜 日本の戦争を忘れない 〜〜〜

『語り継がれる戦争の歴史』三枝義浩、講談社漫画文庫
『広島・長崎 原子爆弾の記録 2001年版』平和のアトリエ
『原子爆弾の記録 ヒロシマ・ナガサキ』三省堂
『夕凪の街 桜の国』こうの史代、双葉社
『東京が燃えた日ー戦争と中学生ー』早乙女勝元、岩波ジュニア新書
『野火』大岡昇平、新潮文庫
『アメリカひじき・火垂るの墓』野坂昭如、新潮文庫
『沖縄 戦争と平和』大田昌秀、朝日文庫
『昭和史』半藤一利、平凡社
※『真空地帯』野間宏、新潮文庫、講談社文庫、等

〜〜〜 世界の戦争を見つめて 〜〜〜

『ぼくの見た戦争 2003年イラク』高橋邦典、ポプラ社
『私たちはいま、イラクにいます』S.アルデブロン、講談社
『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』A.ネルソン、講談社
※『反戦の原理』ジャン-ポール・サルトル、弘文堂

〜〜〜 憲法のことをもっと知りたい 〜〜〜

『日本国憲法』童話屋
『あたらしい憲法のはなし』童話屋
『憲法九条、いまこそ旬』九条の会呼びかけ人、岩波ブックレット
『もしも憲法9条が変えられてしまったら』別冊世界、岩波書店
『憲法読本 第3版』杉原泰雄、岩波ジュニア新書
『憲法なんて知らないよ』池澤夏樹、集英社
『1945年のクリスマス』ベアテ・シロタ・ゴードン、柏書房
※『いかそう日本国憲法』奥平康弘、岩波ジュニア新書

〜〜〜 自立して生きるということ 〜〜〜

『満月をまって』メアリー・リン・レイ、あすなろ書房
『一銭五厘の旗』花森安治、暮らしの手帖社
『倚りかからず』茨木のり子、筑摩書房
『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ、JULA出版局
『問いつづけてー教育とは何だろう』林竹二、径書房
※『権力と笑のはざ間で』飯沢匡、青土社

(※印の本は、現在新規入手が難しいので、図書館、古書店等で)


=== 以下、リスト(2)に続きます ===

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 老人党「未来をつくる百冊の本」(中間まとめ 1-2)  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/3/28(月) 19:17  -------------------------------------------------------------------------
   *** 老人党「未来をつくる百冊の本」(2) ***
               (中間まとめ 1-2、現在66点)


〜〜〜 生命と共生のために 〜〜〜

『センス・オブ・ワンダー』レイチェル・カーソン、新潮社
『ケン・ジョセフの世界どこでも日本緊急援助隊』徳間書店
『自治体の言語サービス』河原俊昭編著、春風社
『愛と怒り 闘う勇気』松井やより、岩波書店
※『にあんちゃん』安本末子、ちくま少年文庫、講談社文庫、等

〜〜〜 現代社会を見抜く視点 〜〜〜

『希望格差社会』山田昌弘、筑摩書房
『機会不平等』斎藤貴男、文春文庫
『「うそつき病」がはびこるアメリカ』D.カラハン、NHK出版
『国家の役割とは何か』櫻田淳、ちくま新書
『住民投票ー観客民主主義を超えてー』今井一、岩波新書
『日本マスコミ「臆病」の構造』B.フルフォード、宝島社
『創価学会』島田裕巳、新潮新書
『市場原理が医療を亡ぼす』李啓充、医学書院
『モダンガール論』斎藤美奈子、文春文庫
『少年にわが子を殺された親たち』黒沼克史、草思社

〜〜〜 「老い」を学ぶ 〜〜〜

『大往生』永六輔、岩波新書
『老いる準備』上野千鶴子、学陽書房

〜〜〜 物語で振り返る「日本」 〜〜〜

『橋のない川』住井すゑ、新潮文庫(1〜7)
『人間の條件』五味川純平、岩波現代文庫(上中下)
『永遠の都』加賀乙彦、新潮文庫(1〜7)
『東京セブンローズ』井上ひさし、文春文庫(上下)
『静かな大地』池澤夏樹、朝日新聞社
『蝦夷地別件』船戸与一、新潮文庫(上中下)
『シェエラザード』浅田次郎、講談社文庫(上下)

〜〜〜 老人党提案者なだいなださんの本 〜〜〜

『老人党宣言』なだいなだ、筑摩書房
『権威と権力』なだいなだ、岩波新書
『民族という名の宗教』なだいなだ、岩波新書
『神、この人間的なもの』なだいなだ、岩波新書
『TN君の伝記』なだいなだ、福音館文庫
※『おっちょこちょ医』なだいなだ、集英社文庫

(※印の本は、現在新規入手が難しいので、図書館、古書店等で)

   *

●老人党の目的をすすめるために、役立つ本
●多くの人に、広くすすめれらる本
●いまさほど困難なく、手に入れたり、読んだりできる本

このスレッドでは、上の目安にかなうような本をアップしています。
「だったらこんな本も」「その本、面白かったよ」「そこのデータ、
間違ってる」など、気がついたこと、何でも聞かせてください。

引き続き、よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 伊藤美好・池田香代子『11の約束 えほん教育基本法』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/4/8(金) 10:20  -------------------------------------------------------------------------
   別スレッドでパンドラさんからご紹介いただいた本です。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=47873;id=sougou

◇『11の約束 えほん教育基本法』(伊藤美好・池田香代子著、
   沢田としき絵、ほるぷ出版、2005年)

ほるぷ出版 http://www.holp-pub.co.jp/
本の紹介 http://smile.hippy.jp/ehon11/

このスレッドの「百冊の本」リストに加えるかどうかは、何らかの
形で実物を手に取ってみてからにしたいと思いますが、とりあえず、
ご案内という意味で、こちらにも書き込んでおきます。

パンドラさん、お知らせありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 丹波元『大阪力』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/4/8(金) 10:28  -------------------------------------------------------------------------
   別スレッドで昔神童・今人道さんからご紹介いただいた本です。
http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=47709;id=sougou
(コメントの最後のほうに、以下の本についての書き込みあり)

◇『大阪力』(丹波元著、PHP出版、2005年)
http://www.php.co.jp/bookstore/prog/n_detail.php?select=4-569-66337-0

なんだかえらく元気がよさそうな本です。

このスレッドの「百冊の本」リストに加えるかどうかは、何らかの
形で実物を手に取ってみてからにしたいと思いますが、とりあえず、
ご案内という意味で、こちらにも書き込んでおきます。

昔神童・今人道さん、お知らせありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):丹波元『大阪力』  ■名前 : k.satou <kenji.satoucoa@ceres.ocn.ne.jp>  ■日付 : 05/4/8(金) 13:25  -------------------------------------------------------------------------
   きみゆらさん
 大阪力を読んでみましょう。
  昔神童さんや石頭さんの ことがより解るかも知れませんから。

 あなたに ついに騙されて こんなのは?

”かんがえる カエルくん” いわむら かずお著 福音館書店
 たかが 童話なんだろうが!と思うんだが
  ”わたし”とはなんだろうか?
他者もまた主体的に自分と同じように存在してるのに
私達は 自己中心的に他者の存在やこころまでを把握していると
  思ってる。

これが 自他の視点を変えてのたとえで終われば いいんですが
 
 カエル君とネズミ君が チョウさんの存在で ・・・・。
  考えさせらます。
漢字が少ないのでちょうど私には ピタリ。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : いわむらかずお『かんがえるカエルくん』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/4/10(日) 11:41  -------------------------------------------------------------------------
   k.satou さん、こんにちは。


◇『かんがえるカエルくん』
   (いわむらかずお著、福音館書店、1996年)
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.jsp?goods_id=942

面白そうな本ですね!

図書館で借りて読んでみたいと思います。いまちょっと、図書館の
予約を満杯にしてしまっているので、もう少し先のことになって
しまいそうですが……。

   *

続編が三作も出ています。とくに子ども向きの本で、続編が出ている
というのは、たいていの場合、「よい作品」です。

◇『まだかんがえるカエルくん』(〃、〃、1998年)
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.jsp?goods_id=943

◇『もっとかんがえるカエルくん』(〃、〃、2002年)
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.jsp?goods_id=4027

◇『まだかんがえるカエルくん』(〃、〃、2004年)
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.jsp?goods_id=10254

   *

リストに入れるのは自分の目で確かめてからにしたいと思いますが、
みなさんへのご紹介という意味で、まず書き込んでおきます。

k.satou さん。
素敵な本を教えていただき、どうもありがとうございます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ホーチミン・ルート殺人事件  ■名前 : 宮天狗  ■日付 : 05/4/10(日) 18:28  -------------------------------------------------------------------------
   ぎみゆらさん しばらくです。

ディヴィット・ハーフォード「ホーチミン・ルート殺人事件」を推薦します。

ヴェトナム戦争で一人のアメリカ兵が銃撃戦の末戦死し、その血まみれのシャツに弾痕がなかったことからMPの出番になります。調査の過程で戦死した米兵のグループが隊から兵器を持ち出し、代償としてヴェトコンは女を提供していたこと。殺された米兵はそれに疑念を持っていたこと。米軍に情報を提供していた村の少年が惨殺されたことなどが次第に明らかになって、グループに対する疑惑は深まる一方ながら真相は藪の中。最後に少年の母親が殺された米兵の母親の心情を思って決定的な証拠を出して事態は一挙解決!

ハーフォードはヴェトナム帰還兵だけに、戦争のおぞましさ醜さそして悲しさを迫真の描写で暴き、「戦死した両陣営の未亡人や母親が和平交渉に望んだらイデオロギーの壁も突き破るだろう」と結んでいます。


この作品は「アルフレッド・ヒッチコック・ミステリ・マガジン」2000年3月号に掲載され、「アメリカミステリ傑作選2001」DHC2001年6月27日発行2800円に収録されています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : D.K.ハーフォード『ヴェトナム戦場の殺人』  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/4/11(月) 17:44  -------------------------------------------------------------------------
   宮天狗さん、こんにちは。


◇『ヴェトナム戦場の殺人』(デイヴィッド・K・ハーフォード著、
   扶桑社ミステリー文庫、2002年)
http://www.fusosha.co.jp/senden/2002/03442X.html

上の本に、「A中隊」「ホーチミン・ルートの死」「バンブー・
パイパー」という三作の中編が収録されているのですが、その
「ホーチミン・ルートの死」が、たぶん、宮天狗さんご案内の
ものと同じ作品ではないかと思います。

とても面白そうな作品です。読んでみたいと思います。
教えていただき、どうもありがとうございます。

   *

なお、著者デイヴィッド・K・ハーフォード氏の個人サイトを
見つけましたので、英語サイトですが、いちおう記しておきます。

  DAVID K. HARFORD
  http://www.harford-mystery.com/

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 水木しげるの戦記漫画。  ■名前 : MNG  ■日付 : 05/4/15(金) 17:50  -------------------------------------------------------------------------
   「ゲゲゲの鬼太郎」の作者として有名な水木しげる氏は、
太平洋戦争末期の激戦地、ラバウル戦の数少ない生き残りの一人です。
最前線に送られながら奇跡的に生き残ったものの、
マラリアの高熱で寝込んでいる所を米軍の爆撃にやられて、
左腕を吹き飛ばされました。
その経験を数々の戦記漫画に残しています。

「水木しげるのラバウル戦記」ちくま文庫
「幽霊艦長」ちくま文庫
「総員玉砕せよ!」講談社文庫

その他に、戦争体験も含めた歴史物として
「コミック昭和史 全8巻」講談社文庫

水木氏の生い立ちから現代までを綴った
「ほんまにオレはアホやろか」新潮文庫
「カランコロン漂泊記―ゲゲゲの先生大いに語る」小学館文庫
などもお薦めです。

いずれも戦争体験が大きく取り上げられていますが、
水木氏は物に動じないおおらかな性格で、
どんなに貧しくても力強く生き抜いて行きます。
悲惨な体験が描かれているのに、読めばなぜか元気が出てきます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):水木しげるの戦記漫画。  ■名前 : ぎみゆら <gimiyura@fox.dti2.ne.jp>  ■日付 : 05/4/16(土) 23:37  -------------------------------------------------------------------------
   MNG さん、こんにちは。


水木しげるさんのこと、お知らせいただきありがとうございます。
1958年生まれの私にとって、水木しげる、ゲゲゲの鬼太郎は、
なんとも懐かしいものです。テレビアニメ化が、ちょうど私が
小学生の頃だったような。

水木さんは子どもにとって一種不思議なマンガ家で、幼い頃には
ワクワクして読み、その後ちょっと気色わるくて読めなくなった
時期があり、それからまた、とても味わい深く読めるようになった
ような気がします。

戦記物を手がけていることも知っていましたが、こんなにたくさん
お描きになっていたんですね。機会を見つけて、少しずつ読んで
みたいと思います。たくさん挙げていただいたので、どんな形で
「百冊の本」リストの参考にするか、考えてみます。

   *

ところで、お化け、妖怪マンガつながりでちょっと余分なことを
書くと、私はムロタニ・ツネ象さんの『地獄くん』、朝日ソノラマ・
サンコミックス版、たぶん1970年頃買ったものをそのまま、いまも
自宅に持っています。「たぶん」というのは、とても残念なことに、
本の最後の数丁が抜け落ちて紛失していて、奥付もないんです ^_^;

   *

ちなみに、このコメントで当スレッドは50レスとなりますので、
引き続き、新スレッドを立てます。

みなさま、今後とも、よろしくお願いいたします。

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