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 ▼再び知識人に対する不信(1)  としごろ 05/4/17(日) 18:21

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 ■題名 : 再び知識人に対する不信(1)
 ■名前 : としごろ <aatok2-m@mx3.ttcn.ne.jp>
 ■日付 : 05/4/17(日) 18:21
 ■Web : http://www1.ttcn.ne.jp/~aatok2-h/index.html
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   投稿を拝読していて、丸山真男の著作を引用された論文を発見して、さきに(48675)私見を述べたのでのであるが、未熟であったので加筆して再び投稿することにしました。

 日本の仏教学の大家である中村元先生は晩年、「奴隷の学問はやめろ」と言われた。中村先生の言葉のとおり、明治以降の日本の人文分野は、西田幾太郎の哲学や折口信夫の民俗学などを除いてほとんどが輸入学か、伝承学であり、国文学はほとんど伝承学であったといえよう。

 人間が人間である唯一の条件は他の生物に見られない「信義」を大切にして「誠実」な生活を営むことである。

 1870年から1945年の明治維新期、大日本帝国の75年間の人文分野は99.9%が何も実りをもたらさない虚偽の暗黒の嘘吐き時代であったと言ってもよい。何一つとして真理を語るものはない。

 とりわけ1870年から1890年の20年間と1940年から1960年の20年間は先生(知識者)と呼ばれる人たちの欺詐時代だった。

 はっきり言えることは、1940年から1960年の20年間、下は小学校の先生、役人から、上は大学の学長まで先生と呼ばれた者達は100%嘘吐きで奸人あった。そして、これ等は庶民を「暗愚なる大衆」と考え、生き残りでもあった。しかし東京大空襲、広島・長崎の原爆、沖縄の連合軍上陸で犠牲になった友人・隣人を含め「暗愚なる大衆」は生き返ってこなかった。

 いま、イラクで起きている現象は日本のそれとは比べものにならないほどの小さな規模であるが、聖職者と呼ばれる訓導の役割りが、かっての日本の先生(訓導)の役割と同じに映る。

 いま、日本では有識者会議がおお流行りである。非常識な有識者に何が語れるのだろうか。30年、50年後の日本の社会ビジョンがあるとも言えない。有識者と呼ばれ儲けたいがために、嘘吐きになり、奸人となっているのが、今日の有識者と言われる者達である。有識者会議のメンバーのそれは小人の学問で自己の売り物にしているだけである。

 科学分野でもハンセン病、原爆症認定、水俣病認定、河川改修、ダム建設、有明海堰、BSEなどでの科学者の関わりで、どれほどの信頼が得られたかおおいに疑問である。人文分野と違って科学分野は実証されなければならない。ハンセン病での光田健輔などは非人間、大罪人と言える。50年後、100年後に人間社会に有益である確信に基づいて、嘘を吐かない、奸人にならない有識者がどれほどいるのか。(再び知識人に対する不信(2)につづく)

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