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 ▼政治家よ、爪の垢でも煎じて飲んで欲しい  北の老兵 04/2/4(水) 17:16

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 ■題名 : 政治家よ、爪の垢でも煎じて飲んで欲しい
 ■名前 : 北の老兵
 ■日付 : 04/2/4(水) 17:16
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   先日テレビ朝日のサンデープロジェクトに伊藤忠商事の丹羽宇一郎社長が出演していましたが、非常に興味深い話をしていました。その内容とHPで見た ◆実践!「やる気を高める」社内改革の手法 の中からかい摘んで照会します。

※この数年で、伊藤忠商事ほど中身が変わった会社はないだろう。経営不振を理由に報酬をゼロにしたり、全社員との対話集会を開くなど型破りな経営手法で知られた丹羽社長。業績をV字回復させ、社員の士気を高め、社内改革を成功させた。

・徹底したトップと部下の対話
 日曜日に社員と直接討論する場を設けて対話を続ける。地方も海外も例外でなく、部長との面談は一人づつ、課長クラスは10人単位、若い人とも夜飲みながら話をする。紙切れ1枚やEメールで情報を流すだけでは社員に思いは伝わらない。

・「清く、正しく、美しく」の精神
 この言葉はあまりにも当然で、あえて口にするのも気恥ずかしいが、社員に求めるのは、高い倫理観。世間にもお客さんにも部下にも、この精神で接しているか、自分でも毎日自問自答している。(注:企業の倫理観を熱っぽく語っております)

・仕事に取り組む精神、心の問題の変革
 構造改革には始めがあって終わりがない。日々改革の連続。会社は組織をいじり、形を変えたくらいで収益が出るほど簡単なものではない。それぞれの社員の仕事に取り組む精神、心の問題をいかに改革するか、また、それを時代にあったものにどのように変えていくかが一番大事な事。
 自分では社長の椅子に6年間だけしか座らないと決めている。それ以上権力の座にいれば心にゴミや埃が積もり、事実を見極める目に曇りが生じ、判断に狂いが出てくる。
 人間は欲望の塊の動物ですから、その獣の血の部分を抑える理性によって人間性が決まる。経営のトップはそれを強く求められるポストです。ですから後継者は、どれだけ自分を犠牲にできる人物なのかを最優先に考え、改革の志をつないでくれる人にバトンタッチする事がトップの責任で、改革を継続することになるのだ。

・中堅社員は会社の財産(二極分化は良いことではない)
 中堅社員は会社の財産である。技術でも営業で同じであり、一人前にするために会社は長い時間と費用を掛けている。会社ではこの中堅層が一番多いのだ。その一番多い中堅層を如何に活かすかがこれからの日本経済の浮沈が掛っている。国にしても同じで一番多い中間層を活かす事が必要で、強い者と弱い者の二極分化は国にとっても損失である。

・特許権を含む知的財産について
 今回の青色ダイオードの特許権に関する訴訟は、非常に難しい問題でこれからの企業経営者にとっては、避けて通れない頭の痛い問題だ。 会社の将来ビジョンに添った新しい商品の開発には、地道な研究も大事である。今回のような事が普通になったら、地道な研究にそっぽを向く研究者も増えるだろうし、裁判が多くなっては企業が新しい商品の開発に及び腰になる。経済の活性化にも大きなマイナスになるだろう。
 しかし、従来の日本企業では研究者の評価は低い事も確かで、研究者の評価は考えなければならないだろう。その落とし所をどの辺りにするか、これから議論して行かなければならない課題だ。

※聞きのがした部分や、表現が間違っている箇所が或るやも知れませんので、あらかじめお断りしておきます。

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