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 ▼医療問題を考える:2  北の老兵 04/2/2(月) 20:22
   ┣Re(1):医療問題を考える:2  ワクチン 04/2/3(火) 8:31
   ┃  ┗Re(2):医療問題を考える:2  北の老兵 04/2/3(火) 15:13
   ┃     ┗Re(3):医療問題を考える:2  しゃねる 04/2/4(水) 1:28
   ┃        ┗癌の集団健診は過大評価してはいけない  北の老兵 04/2/4(水) 11:38
   ┗Re(1):医療問題を考える:2  ワクチン 04/2/6(金) 7:42
      ┗Re(2):医療問題を考える:2  北の老兵 04/2/6(金) 11:40

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 ■題名 : 医療問題を考える:2
 ■名前 : 北の老兵
 ■日付 : 04/2/2(月) 20:22
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    医療問題を考えるスレッドの続きです。
医療過誤・健康保険・医療費等々・・・医療に関する事なら何でも

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):医療問題を考える:2  ■名前 : ワクチン  ■日付 : 04/2/3(火) 8:31  -------------------------------------------------------------------------
   医者の腕の違いには驚かされます。
私は三人の子供がおります。妻は三回帝王切開を行いました。最初の二回は妻の実家の病院で行いました。傷口はきれいで、殆ど手術後は残りませんでしたが、三人目の子は私の実家近くの病院でおこないました。しかし、傷跡は無残で大きくのこり、お腹の形もゆがむくらいです。なぜこんなにも違うのか、患者にとっては失敗にも等しいものです。
それでも、正規の金額は払わなくてはいけません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):医療問題を考える:2  ■名前 : 北の老兵  ■日付 : 04/2/3(火) 15:13  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ワクチンさん:
>医者の腕の違いには驚かされます。
>私は三人の子供がおります。妻は三回帝王切開を行いました。最初の二回は妻の実家の病院で行いました。傷口はきれいで、殆ど手術後は残りませんでしたが、三人目の子は私の実家近くの病院でおこないました。しかし、傷跡は無残で大きくのこり、お腹の形もゆがむくらいです。なぜこんなにも違うのか、患者にとっては失敗にも等しいものです。
>それでも、正規の金額は払わなくてはいけません。

 お気持ち本当に良く解ります。私は長年医療に携わる仕事をして来ましたが、医師の技術の差はあります。帝王切開は手術の中でも簡単な部類に入るでしょうが、どんな手術でも100%はありえません。やはり評判の良い医者を探す事が大事です。

おっしゃるように腕の良い医者も悪い医者も料金は一緒なのですから。
今セカンドオピニオンが盛んに言われるようになりましたが、出来れば何軒かの病院の診断を受ける事が大事です。

今「白い巨塔」が放映されていますが、昔の「白い巨塔」とは薬、検査、等々若干違う所がありますが、大学病院の医局の様子が良く描かれています。
今はだいぶ改善されているので、多少オーバーに描かれていますが、当てはまる大学病院も多いのではないでしょうか?

 私は旧スレッドの時から繰り返し言っているのですが、医師の技術に見合った診療報酬制度を取り入れないかぎり、優秀な医師は育たないと思います。

 医療過誤を繰り返すリピーター医師も、優秀な生存率の高い医師も同料金とは到底納得出来ないです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):医療問題を考える:2  ■名前 : しゃねる  ■日付 : 04/2/4(水) 1:28  -------------------------------------------------------------------------
   ▼北の老兵さん:
>▼ワクチンさん:
>>医者の腕の違いには驚かされます。
まったく同感です。
それに追加させて下さい。
CTやMRIの検査は料金は同じですが、中古で3000万の機材も
新品で3億円の機材も同じあつかいです。
いかに優秀な医者でも分解能の悪い機材のフイルムでは実力が発揮
出来ません。
また検査技師の技量の問題があります。
医者は一般的に検査技師にはものが言いにくいようです。
原因は検査技師が病院の職員から、派遣会社からの派遣が増えているのが
実情のようです。
 私の場合ですが、癌と言われて手術をし、執刀医から組織の検査結果
癌でなかったと告げられ癌保険の請求が出来ませんでした。そのときは
喜んだのですが5年後さいはつしました。
 そのときの国立大学病院の教授は実習生徒の前でこれは癌の再発と診断。
私は5年前組織検査の結果癌ではないと告げられたから癌ではナイト反論。
以前手術した病院からプレパラートを取り寄せ、実習生に説明。
これは検査技師が切れないメスでごしごし切ったから、県の検査センターが
判定できないと回答している。だけど良く見ると癌のがん細胞の特徴が見える
とのことでした。
 まったく経験不足の外科医とメスの研ぎ方も知らない検査技師が白衣を着て
一人前の顔してのさばり病院は金のとり放題というのが日本医療の実態です。

また健康診断にも問題があります。
アメリカでは保険会社が健康診断の会社を厳しく査定し、信用の置ける会社しか
保険加入者には受診させません。
日本の実情はどうでしょうか。胃癌の5ミリ以上偽陰性率(見逃し率)40%
偽陽性率25%(癌でなのに癌と判定)それでも厚生省は業者保護ため胃癌
検診を続けています。私は胃癌異常なしと判定され自覚症状があったのに
検診結果を信じたため手遅れとなりました。腹膜播種の恐れのあるステイジIV.
しかもスキルス性でない、なんと同じ健康診断会社(会社が契約)が5年間も
見逃していたことになるそうです。
乳がんでは問題になっていますが胃癌検診も同じです。
研修医から聞いたのですが、検診会社のアルバイトでは7秒くらいで判定しているのが
実情とかまったく情けない話です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 癌の集団健診は過大評価してはいけない  ■名前 : 北の老兵  ■日付 : 04/2/4(水) 11:38  -------------------------------------------------------------------------
   ▼しゃねるさん

 癌の集団健診は過大評価してはいけません。

1.癌検診のほとんどは癌そのものを見ているわけではない。
 肺がん検診、乳癌検診、胃がん検診、大腸がん検診、子宮癌検診など様々な癌検診がありますが、子宮癌検診以外は癌そのものを見ているわけではないのです。肺がんはレントゲンで癌の影を見ているだけですし、乳癌検診は癌の塊りを表面から触っているだけですし、大腸がんは便に血液が混じっているかどうかの検査です。

胃がんの検査は、最近では血液中の酵素の量を見る検査です。唯一、子宮癌検査は、細胞を採取して顕微鏡で検査をしています。つまり、癌検診といっても、癌そのものを見ているわけではなくて、癌が大きくなってきたときに見える影や出血、癌によって少なくなる酵素などの症状を見ているに過ぎないのです。

2.癌検診の効果は統計的に検討される
 当然のことですけれども、癌検診というのは多数の人に対して行われることで、その効果は、集団の統計的な結果より検討されます。つまり、検診を受けたある人の癌が治るかどうかとういう問題ではなくて、何万人といる人たちの中の死亡率がどれだけ下がるかという事です。本来なら、死亡率0%になるのが理想的ですが、癌という病気の性質上、そううまくいくはずがありません。

従って、癌検診を受けた集団と受けていない集団との間で、癌の死亡率がどれくらい下がったかという事で効果をみるのです。つまり、個々をみれば、癌検診を受けようが受けまいが関係なく癌で亡くなった方もいたというわけです。しかし、個々の問題は統計上の処理では関係ありません。例えていうなら、エアバッグで助かるか助からないかという問題と同じような物です。エアバッグがあれば、統計的に助かる可能性は高くなりますが、死ぬか死なないかは個々の事故によって違うわけです。

3.集団検診はコストベネフィットが優先される
 集団検診は、たくさんの人を対象に公のお金を使って行う物ですから、当然お金がかりすぎてはいけません。安くて手間がかからず誰でも受けられる検査というのが集団検診の条件です。そのためには、精度が低くても、より、安い検査を選ばなくてはならないこともあります。

極端な話し、発病率が10%の病気として、精度は高くても手間がかかって高価な検査で100人しか受けられないが10人助かるより、精度は低くても1000人の人が受けられて70人の人が助かる方がより良い癌検診と考えられるわけです。(前者では未発見者は0人だが、後者は未発見者が30人となる。)

4.検診の方法そのものに問題がある
 アメリカでは、すでに、乳癌の検診はマンモグラフィーを中心にしています。触診では、発見率が低いからです。アグレッシブな研究者は、マンモグラフィを3ヶ月に一回受けるべきだとも言っています。それによるX線の被爆の影響は、乳癌の影響に比べれば低いというのです。

最近、やっと日本でもマンモグラフィを取り入れることが検討され始めましたが、機械が高いこともあってなかなか普及はしていません。懸命な方は、乳癌検査とは触診ではなくてマンモグラフィであると考えるべきです。また、肺のレントゲンも、元をたどれば、肺結核の検査であって、肺がんの検査ではありませんでした。

一方向からレントゲンをとって、どんなに熟練した医者が見ても、見つからない物は見つからないのです。確かに、別の異常があって、肺を調べる場合には有効かもしれませんが、何も症状がなくてレントゲンをとっても、あまり意味はないのです。(証拠に、肺癌検診の誤診率は25%くらいあるといわれています)胃がん検診も、萎縮性胃炎の状態をみているだけで、癌をみているのではないので、必ずしも癌が見つかるとは限りません。また、癌検診で陽性とされた方も萎縮性胃炎であることがほとんどです。

大腸がん検診も、便の中の血液を調べるだけで、昨日食べた血の滴るステーキから痔まで、とにかく消化管の中に血があれば陽性に出るわけです。また、ごく初期の小さな癌では、出血はないもありますので、診断できないことになります。子宮癌検診も、いわゆるバス検診や自己検診などでは十分に必要な部分の細胞が取れないため、精度が落ちます。また、癌検診に使う器具によっても精度が落ちる事があります。

5.信頼できる医者に診てもらおう!
 本当に信頼出来る検査を受けたいのなら、主治医に頼むしかないでしょう。症状があれば保険を使うことができます。真面目で、医学的なことになるとちょっと融通が利かないけれど、一生懸命やってくれる自分の主治医(白い巨塔の里見助教授のような医者)。を見つけて、一度きちんと検診を受けてみると良いでしょう。それで、安心なら、しばらくは自治体の検診で診てもらう。

しかし、自治体の検診なんて、たいてい研修医のこずかい稼ぎだったりしますから要注意。本当に心配なときには、やっぱり、近所の信頼できる自分の主治医でしょう。そして、自治体の検診を受けても、何かおかしいと思ったら、いつもの医者のところに行って相談してみた方が良いでしょう。自治体の集団検診は、個人のことを考えているわけではなく、あくまでも自治体が受け持つ集団全体のことを考えているに過ぎないのです。利用はするけど、それに頼りきってしまえば、裏切られることもあるという事を頭にいれておいておく必要があると言う事です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):医療問題を考える:2  ■名前 : ワクチン  ■日付 : 04/2/6(金) 7:42  -------------------------------------------------------------------------
   舞鶴市立病院の内科医が13人集団退職したとのこと。一人しか内科医が残ってないというニュースを見ましたが、詳しいことはわかりません。何処かに繊細な記事や内部事情がのっていないでしょうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):医療問題を考える:2  ■名前 : 北の老兵  ■日付 : 04/2/6(金) 11:40  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ワクチンさん:
>舞鶴市立病院の内科医が13人集団退職したとのこと。一人しか内科医が残ってないというニュースを見ましたが、詳しいことはわかりません。何処かに繊細な記事や内部事情がのっていないでしょうか。

医師不足でインターネットで全国から、医師を募集していたようですね。
辞めた内科医13人がその募集で採用されたとか。

そこに京大出身の医師が院長になったところ、副院長が辞める事になった、それに賛同し後を追ったようです。京大の出先医療機関となる事は目に見えています。
当然、医局の思惑が影響する事はハッキリしています。

おりしも「白い巨塔」が放映されていますが、日本の医療の問題の一つに大学の医局の問題があります。ここにクサビをいれて改革をしなければ、日本の医療は良くならないでしょう。

また市立舞鶴病院は総合病院の過密地帯にあり、患者と取り合いで経営が苦しく赤字経営を余儀なくされているとか。
市の対応の悪さも影響しているのでは、いつも困るのは患者です。

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