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 ▼人質家族の自己責任?  漁民 04/4/26(月) 19:10
   ┣Re(1):人質家族の自己責任?  Gokai Sezutomo 04/4/27(火) 22:19
   ┃  ┗Re(2):人質家族の自己責任?  漁民 04/4/28(水) 3:47
   ┣おじゃまします、【4866】のレスです。  peace 04/4/28(水) 18:51
   ┗漁民さまにまとめて返信です  歴史に学ぶ 04/4/29(木) 16:16
      ┣Re(1):漁民さまにまとめて返信です  歴史に学ぶ 04/4/29(木) 17:22
      ┗Re(1):漁民さまにまとめて返信です  Gokai Sezutomo 04/4/29(木) 20:18

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 ■題名 : 人質家族の自己責任?
 ■名前 : 漁民
 ■日付 : 04/4/26(月) 19:10
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   自己責任論紛糾する中で、名誉回復の兆しもある人質5名に比し、
置き去りになっている高遠さんのご両親と弟妹さんの4名。
あれほどのバッシングに至ったのは、彼ら家族の所為だ、という論拠に対する弁護は
残念ながら私は、テレビでも新聞でもこういった掲示板でも見たことがありません。
敢えて、感情論でそれに抗弁し、彼らの名誉回復に寄与したいと思います。
(反論あっても毎日この掲示板を見ていられる状況ではなく、返信の即応は出来ず、
かなり遅れるだろうことを予め申し添えておきます)

記憶定かでないとお断りしますが、ニュースステーション時代に放送した、イラク現地
での高遠さんを取材したテープを、先日報道ステーション内で一部紹介。
その中で彼女に「(貴方を)そう言った活動に駆り立てるものはなにか? 」という趣旨
の質問が。
恐らく前後にもっと色々な言葉があったのでしょうが、短く切られて放送された答えは、
「家族や周りの人が持つ、自分の活動に対しての疑念・非-理解(無理解ともニュアンス
が違う)があるからかな」、と言うようなものだったと記憶しています。
つまり家族は恐らく彼女の活動に対し、少なくとも手放しで賛成していた訳ではない、
と言う事が類推できます(前回の渡イラク迄に関しては)。或いは非常に否定的に捉えて
いたかもしれないし、疎ましがっていたかもしれない、等とも考えられる。

その娘が姉が人質として捕らえられた事が判明した直後の家族の会見では、後に外務省
職員に対し恫喝とも見受けられる発言を行った弟氏ですら、茫然自失の体。
しかしその後の家族の言動行動と言えば、疾風怒濤の如し、
娘のために、姉のために、そこまでするか、できるのか。私は率直に感激しただけで
した。単純に、「すげえなあ」、でした。
自分の家族のために形振り構わず、ただただその命を救いたいがために
恥も外聞もなく(だから徹底的に嫌悪された)、誰があそこまでできますか、。

終始冷静だった郡山さんのご家族の姿勢こそ、「自己責任」で危険地に赴いた子供を持
つ者の家族の取るまっとうな「自己責任」のあり方、と考えられているようですが、
我が家族の主義主張に賛意を持てなくとも、黙っていればみすみす焼き殺されてしまう
だろう家族を、何が何でも救おうとする姿勢、
それももう一つの家族の「(自分の家族に対する)自己責任」の取り方だと私は思いま
した。

さて、みなさん。
自分自信の家族に対して同じ事を、できるか、或いはしてもらえるか。
考えてみませんか?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):人質家族の自己責任?  ■名前 : Gokai Sezutomo  ■日付 : 04/4/27(火) 22:19  -------------------------------------------------------------------------
   漁民さん:こんにちは
 責任の定義すら定かでない。私自身も含めて、現代日本人のほとんどがそうなのだろうと私には思えます。
 今回の対立は「何でもお金主義と何でも人道主義」の罵り合いのような気がしています。
 どちらの主義が優ろうと、わたしは日本の将来に楽観できません。
貴方の提示した「身内を守る強い意志」が日本のための正義の始まりなのかも知れません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):人質家族の自己責任?  ■名前 : 漁民  ■日付 : 04/4/28(水) 3:47  -------------------------------------------------------------------------
   連続投稿ですね、申し訳ありません。

Gokai Sezutomoさん、返信ありがとうございます。

こちらの掲示板での諸先輩方の議論に比し、自分の投稿は
何やら毛色が違うため、批判的レスもつかないのかと思っていたのですが。
ありがたいです。
たまたま、貴方の指摘された「何でも人道主義」にも関わりそうな
的外れな罵り合いになってしまう心配についての
私の意見を【4866】で述べてます。
でもそれは、圧倒的な意見の断層を顕在化する事なのですが。

>「身内を守る強い意志」…
仮に、近い過去では今回のような誹謗中傷するような民族ではなかった、
と言う観が正しいとし、それは
その種の意思が今よりも強かったためなら、
他者の持つその意思も認められる寛容さで並列的にあったのでしょう。
だから、憲法9条を大事に出来たのかな、米国のお仕着せだろうと。

ただそれらが排他的に独立して突出するような非寛容性を持ちえた時、
持たざるを得なくなった時、
少なくとも想像の中では、引き金を絞る事にためらいは消えるのでしょうね。

今の我々はどうでしょう、
排他的な「『自分』を守る強い意志」で武装しはじめるようになったのかな?

さてそろそろ出かける準備をしなくては。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : おじゃまします、【4866】のレスです。  ■名前 : peace  ■日付 : 04/4/28(水) 18:51  -------------------------------------------------------------------------
   ▼漁民さん:
>peace さんのおっしゃった
>>3人は日本の誇りだと思います、それは個人でリスクを負い困っている人たちのために行動した・・・・
>>なかなか思っていてもできないことです。
>には異論があります。「困っている人たちのために行動した」の部分です。
>言葉尻だけ捉えていたら申し訳ないのですが、
>そこを文字通りに取った意味で、海外での人道支援的活動をしていたから、
>と言う事実のみにおいて、彼らを、日本の誇り、とするのは視点がぶれてしまうと思います。
>(私は彼らを別の意味で誇りに思いたい、ただその資格はない)
>と言うのは、高遠さんと今井さんが敢えてこの時期イラクに渡らなければならなかった理由は、
>所謂ボランティアや人道的支援だけでは語れないからです。
>
>何故なら、誤解なく理解してもらうには失敗する恐れが多いのですが、
>これまでの徹底的な誹謗中傷式の批判の論拠(家族が不遜だった、とか、
>おかみに楯突いたとか、色々)で彼らを非難している方法と、
>論法は批判者に対し似通ってしまうからです。
>それは、彼らを擁護する論が、漠然とした「よい事」にその根拠を求める場合、
>反論する側とは、互いに何をもってよい事とするかで噛みあい様がなく、
>例えばよく言われる、「何でわざわざ外国なの?」
>「国内だって老人介護やらホームレス支援やら幾らでもあるのに」、等の抗弁を与える隙が生まれる。

実はあの3人に対しての知識は新聞を見たくらいでテレビなどの報道では見ていないので何とも言えないのですが、純粋に高遠さんに関しては社会弱者のために奉仕する目的で出かけていったのでは無いかと思っています、ナイーブでしょうか?
国内で老人介護やホームレスの支援をしている人は地域の誇りだと思いますし。もしそんな人間が家族にいたら家族の誇りだと言えると思います。それと一緒で彼たちは日本の誇りであると思いました。
地域で活動する人そして世界を舞台に活動する人さまざまな人がいていいのではないでしょうか。どの活動がよいとも悪いとも思いませんが、ただそのような活動をしている人たちは大なり小なり様々なリスクを個人で取っています、そして、あの方たちはより大きなリスクを取って活動していたのではないでしょうか。そのリスクとはもちろん外務省の警告を無視する事でもあったのではと思います。それは、なかなかできないことではないかと思いました。


>高遠さんは今何故再びイラクだったのか?
>今井さんは今何故絵本の為に劣化ウランの取材をする必要があったのか?
>(今井さんの渡イラクの目的は、彼がweb上で公開していたメールマガジン
>http://melten.com/m/16338.html     で明確に宣言されています)

確かに、今井さんのメールマガジンを見る限りは絵本の為と言うのはちょっと言いすぎのような気がしますね。しかし、現場主義と言うのは非常にいいことだと思いますがどうでしょうか。

>北海道新聞の黒田理記者の言葉を借りると
>彼らは、「真実は一つしかない。命は守られるべきものであり、戦争はいけないということだ」
>その確信だけで連帯し、日本政府が断固としてそれを踏みにじろうと舵を切ったことを
>個人の力だけで、ほんとの意味で、命を賭けて阻止しようとイラクに渡ったのだとしか思えない。
>何故か?
>政治家もマスコミも市民運動も知識人も全て自衛隊本体派遣を止められなかったからだ。

結果、そうなったかもしれませんが、ちょっと彼らを買いかぶりすぎのような気がしますがいかがでしょうか?


ただ、言いたかったことは、3人に対して請求をした事はこの一連の事件の問題とは関係ないような気がしただけです。
もし真剣にみなさんがお金の話をするのならば、いったいいくらだったらいいのかを論議する必要があるのではとも思いました。
100円では?1万円では?10万円では?100万円では?いったいいくらならば許されるのか?3人が成田に着いて缶ジュースを飲んだとしたらそのお金は?外務省の経費は?3人の報道によって視聴率が上がった番組からはギャラをもらうべきでは?自衛隊が人質事件によって活動を止めた時期が確かありましたよね、その金銭的な負担はどうするのか?3人が諸外国に与えた日本に対する好印象を宣伝費として媒体を通じて同等の効果を出すにはどれくらいの予算がいったのか?政府は費用対効果を考えてもしかしたら3人には億単位でギャラを支払う必要があったのでは?

全く無意味ですよね。ただ、それだけです。

一連の議論で坊主憎けりゃ袈裟まで憎いのような論議が多く見受けられるのでちょっと違和感を感じていました、たとえば小泉が二世議員だからとか、そう言ったたぐいです。二世議員だからとか田中角栄のようにたたき上げだからとかはあまり関係ないと思います、「おまえの母ちゃんでべそ」のレベルではと思います。

>偉そうですいませんでした。

全然偉そうではありませんが?もっと偉そうに言う人は知ってますから。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 漁民さまにまとめて返信です  ■名前 : 歴史に学ぶ <yuko@gehennom.dip.jp>  ■日付 : 04/4/29(木) 16:16  -------------------------------------------------------------------------
   民さま

「人質家族の自己責任?」など,3つの投稿を読ませていただきました。
それらにまとめて返信です。

【4866】ではこのように書いていらっしゃいましたね。

 これまでの徹底的な誹謗中傷式の批判の論拠(家族が不遜だった、とか、
 おかみに楯突いたとか、色々)で彼らを非難している方法と、
 論法は批判者に対し似通ってしまうからです。
 それは、彼らを擁護する論が、漠然とした「よい事」にその根拠を求める場合、
 反論する側とは、互いに何をもってよい事とするかで噛みあい様がなく、
 例えばよく言われる、「何でわざわざ外国なの?」
 「国内だって老人介護やらホームレス支援やら幾らでもあるのに」、等の抗弁を
 与える隙が生まれる。

私も同じ意見です。
人質の方たちの行動を「よい事」とするのでは,
人質達を非難する人たちの術中にはまっているのですね。

小泉政権は悪役を作って非難の矛先をそこに向け,
対決したり実行している振りをするのがうまいですね。
今回も人質達のうち特に高遠さんとその家族を悪役に仕立てようという
意図を感じました。(気のせいでしょうか。)
それにはまって,国民のなかから人質達を非難する声が上がれば
政府はしめしめと思っているのではないでしょうか。

日本国内には今回のアメリカのイラク戦争,また,自衛隊のイラク派遣に
反対する人が沢山いること,さらに国際世論でも同様に賛否両論があること,
これは当然のことですね。
イラク戦争や自衛隊の派遣に反対したくらいで
戦前のように非国民扱いをされることはありませんね。
その状態のなかで,日本政府の決定とは別に
海外ボランティア活動をする人がいるということも
政府が「楯突かれた」と感じたりすることではなく,
当然のこととスマートに受け止めればいいことのはずです。

また,私達一般の国民も高遠さんのような活動をする人のことを
ことさら「よい事」をしているととらえたりするのではなく
アメリカに政策に反対する国や勢力に
日本がアメリカ一辺倒と誤解されないための
大切な活動をする人と受け取ればいいと思います。

「よい事」を論拠に人質達をかばうと,非難する側は
「渡航するなといったのを無視した」
「その活動は本当に役に立っていたのか」
など,何とかして人質達に非がないか,探し出してそこをついてきます。
実際,どんな人間でも全く非がないということはないでしょう。
だから,人質達を「よい事」をしたと言って擁護するのは
よい方法ではないと思います。

人質達の行っていた活動を
国民は「自分にはできないことだけど」
政府は「政府の決定とは違う方向がけど」
多様な意見のある国際社会でうまくやって行くため
国策とは違う方向で動く人たちの活動ととらえるべきだと思います。

国民はことさら彼らを英雄視もせず,反対に敵対視もせず
政府は(反日分子などと言った自民党参議院議員もいましたが)
彼らの思想にまで踏みこまず,当たり前の邦人保護に努めてくれればいいと思います。


個々の政治家でも,与党・野党とも玉石混交で,
政治家=悪者でもなく,政治家=いい者でもありませんね。
与党政治家=悪者でもなく,与党政治家=いい者でもなく,
与党政治家=いい者でもなく,与党政治家=悪者でもありません。
同様に
NGOの活動をする人=いい者,
海外ボランティア活動家=いい者
というとらえ方も避けるべきなのです。
いい者ととらえていれば,彼らに何か重大な落ち度があった場合
「だから,そういう活動をする奴らは…」という方向に引っ張られてしまいます。
NGOもボランティアの人もいろいろいるのだから玉石混交で当たり前,
でも,彼らがいるのといないのでは絶対にいるほうがいいでしょう。
そういうことだと思います。
国民がこういう認識で合意できていると
今回の日本の人質「自己責任」論騒ぎ(海外から見ての印象はそうでしょう)
など起きるはずがないのでしょう。

このように考えてもらえればいいと思うのですが
漁民さんいかがでしょう。
私の考えを,漁民さんにはわかってもらえるように
思いました。ついでに,私の投稿【4527】も読んでもらえたらと思います。

なお,私は,人質,なかでも高遠さんの家族や友人など身近な人たちは,
「あなたはよい事をしようとして活動しているのだから,非難される筋合いはないのよ」
くらいの言い方で支えてあげて欲しいと思っています。
人質の家族など周囲の身近な人と,私のように見ず知らずの者とでは
支える方法は違っていて当然です。
周囲の人は情緒的に支え,面識のない国民は論理でもって
人質への非難に対応するのが大切と思います。

また,高遠さんの妹弟が姉のためになりふり構わず行動したことについて
私は正直に言ってうらやましいと思いました。
私の兄弟はあそこまで思ってくれないだろう,
ご両親は上手に3人の子供を育てられたのだなと思いました。
普段はそれほどでもなくても,いざという時に助け合える,
そんな風に子供を育てられたのだから,
ご両親は意味のある人生を過ごしてこられたと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):漁民さまにまとめて返信です  ■名前 : 歴史に学ぶ <yuko@gehennom.dip.jp>  ■日付 : 04/4/29(木) 17:22  -------------------------------------------------------------------------
   Re(1):漁民さまにまとめて返信です
で宛名が間違っていました。
「漁民さま」宛てにしたかったのですが,誤って
「民さま」になっていました。
漁民さん,失礼いたしました。
気を悪くなさらずにお読み下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):漁民さまにまとめて返信です  ■名前 : Gokai Sezutomo  ■日付 : 04/4/29(木) 20:18  -------------------------------------------------------------------------
   歴史に学ぶ様:こんにちは

 私は貴方のご意見に大賛成です。<4527>も読ませていただきました。
 でも、『お金払え、払うな』のレベルから一言、言いたくなりました。政府は人質家族に対して念を押していないと思うのです。つまり、「救出活動をするがそのかかった費用は家族の貴方たちが負担するかどうかです。」これをしていなければ本来は救出のための費用の請求権は無効なはずだと思うのですが。
 しかし、こんなことを人質家族に対して実際にしていれば、政府への国民の支持は今とは逆で国民から総スカンを喰らっていた筈だと思うのです。
 つまり政府は民衆に対して十分に政治的計算を行っていた。・・のではないだろうか?

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