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 ▼世界社会フォーラム(WSF)が目指すべき目標 !  前田進 04/2/14(土) 18:10

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 ■題名 : 世界社会フォーラム(WSF)が目指すべき目標 !
 ■名前 : 前田進 <jcfkp201@ybb.ne.jp>
 ■日付 : 04/2/14(土) 18:10
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   世界社会フォーラム(WSF)が目指すべき目標 !

04.2.7  前田 進 jcfkp201@ybb.ne.jp
 WSF(World Social Forum)は世界的な統一行動目標をもたない雑多な潮流の交流空間に留まっています。間違いだった20世紀から希望の21世紀に入ったけど、USA帝国主義のグローバリズムの代案になる新しいグローバルな目標をまだ地球人は見出していないからです。
  これでは切迫した多重の地球危機に間に合いません。
 (1)ブラックホールが時速40万キロで地球へ接近中、(2)2008年頃に太陽が爆発(ESA:欧州宇宙機構が02年11月に発表)、(3)氷河期が接近中(04.1.3朝NHKTV3ch放映)、(4)地表の暗闇化が進行中(英国生態学者らが04年1月に発表)、(5)人間起源の地球温暖化の加速、(6)ブッシュとネオコンによる「先制核ハルマゲドン」の強行的推進―これらが、地球人に緊急行動を求めています。
 ところで、人間と地球・動植物の共生、人間同士の共生のため不可欠な前提条件は何だと思いますか?
 人間起源の地球の破壊・汚染と動植物の死滅過程の加速は、すでに臨界点を越しています。
 本04年1月3日朝のNHK・TV3chで科学者が、氷河期の接近を発表しました。それはロシアより丸1年遅い発表でした。事なかれ主義の日本のことですから。
 また02年11月にはESA(欧州宇宙機構)のオランダ人天文学者P.Meer氏が、「最近11年間、とくにここ数年間に太陽の内部温度が華氏2700万度から4900万度へ飛躍的に上昇した。このことは、1604年の超新星の爆発前の変動と非常に似ている。この過程が続けば、2008年頃に太陽は爆発する」、と発表しました。これは日本では例によって報道されていませんが。
 地球の温暖化がこうした変動に悪い影響を及ぼしていると考えられます。とくに地球最大の温暖化ガス排出国の米国が、京都会議の議定書から脱退して、破壊的な結果をもたらしているのは、周知のところです。小泉は黙認の共犯者になっています。
 すべてこうした地球の破壊と汚染、動植物死滅の加速は、巨大会社だけではなくて、一般に主として資本が金儲け至上主義の「合理的な」破壊活動を展開している結果です。
 同時に、政・官・業の癒着、腐敗と犯罪、談合と騙し商法、病院の企業化による殺人組織化、自殺者の大量化、親が子を、子が親を殺す生き地獄の様相、アフガン、イラクへの石油目当ての侵略と占領、米国会社によるイラク復興特需の独占、水増し請求などと、金権支配が元になった諸矛盾は頂点に達して、解決を人間に求めています。
 その解決は貨幣制度に基づく金権支配の対極的な対立物−万事無償奉仕の社会への移行以外にはありえません。
 20世紀最後の四半世紀にすでに、世界的な数億人のボランティア活動が普及し、世界的にNPOが普及、先進技術−各種OS(リナックス、トロン、カリフォルニア大OS等)が無償で普及し、ODAの頻繁な無償化や、益々頻繁化している自然災害の被災国、災害地への無償支援、債務国への債権放棄、などが発生しています。これらは、21世紀の地球社会が、貨幣制度を廃止して生産も消費も、輸送も、労働も万事無償奉仕へ転換する社会へと移行する指向性を暗示しています。
 それは人間がそうした21世紀新社会の新しいビジョンを描いて、目的意識的に行動することを求めています。自然に生活しているアザラシのタマちゃんは、自然法則に逆らった生活で不幸になっている人間に、そうしたことを教えています。
 人間がそうしないならば、地球の破壊・汚染と動植物の死滅過程の加速で、上述した地球大激変が急速化します。
「みんながみんなのために!」の合言葉による無償奉仕社会への移行は、生産手段の資本主義的所有問題を20世紀より容易に解決することを可能にするでしょう。21世紀のグローバルな社会革命は無血革命になるでしょう。
 地球破壊と「先制核ハルマゲドン」を推進している米国のブッシュとネオコン一派のネオファシストらのグローバリズムへの代案は、これ以外にありません。
 自分の師匠ヘーゲルに媚びた言い方さえして「資本論」を書いたと第2巻後書でマルクス自身が告白したように、ヘーゲル哲学左派出身だったマルクスの思弁的思考の産物だった「資本論」は、資本主義社会での貨幣制度と金権支配体制の決定的な役割の分析を軽視して現実から遊離しました。「資本論」もそれに基づく「科学的社会主義」も、その意味で一種の観念論でした。それはマルクス、エンゲルス、レーニンが貨幣制度の廃止という社主義の戦略目標を放棄した人類史上巨大な誤りをもたらしました。貨幣制度、商品生産と階級差が革命後も残存している国は、社会主義国と呼ぶことは出来ません。だから、民主主義の圧殺、大量弾圧の悲劇、無数の無実の囚人のラーゲリでの奴隷労働が国民経済の土台になったこともあって、資本主義の砦の周辺革命だったソ連、東欧には社会主義はなかったと、そこの技術者や労働者は認めています。
 その結果マルクス主義といわゆる「科学的社会主義」は20世紀のにせ社会主義の崩壊で生命力が尽きて、21世紀初頭にここにアウフヘーベン(揚棄)されたのです。
 アザラシのタマチャンが教えているように、自然の掟に従った貨幣制度の廃止と、生産、輸送、消費、教育、医療、文化、労働など万事無償奉仕の社会への移行による人間と地球・動植物の、人間同士の共生の実現は、人類生残りの唯一の突破口です。冒頭で言及した多重の地球大激変は、今後益々地球人のそうした進路を不可避的に強制して来ます。
 WSFは、そうしたグローバルな地球人社会の変革を目指す意思と意志の統一を目指す、意見交流の場にならなければなりません。
 社会的諸条件の成熟した日本や米英、EUの人々が、そのイニシャチブを発揮することは、21世紀の要請になっています。
 政党政派に所属する人々は、19〜20世紀的なイデオロギーや綱領、大会決定、指導部決定に縛られ、規律に縛られ、自己規制に縛られた自覚しないマインドコントロール状態のなかで、創造的な発想と発見が出来なくなっています。
 ちなみに、日本共産党が04年1月の23回大会でカウツキー亜流の帝国主義理論と米国ブルジョア経済学左派ガルブレイスの経済・社会政策の亜流理論に基づいて綱領を改定、国労闘争を裏切って、天皇制と自衛隊を受入れ、体制内化を完成させながら、スターリン主義の官僚主義的中央集権主義の組織支配で党員大衆を縛っている状態だからなおさらです。体制内化して金権支配体制の枠内での改良に没頭している日本と欧米の旧共産党は、こうした21世紀のグローバルな新社会革命の抵抗勢力になる可能性もあります。
 だから試行錯誤をしながらも、無党派の進歩的な、自由に発想し、意見交流する人々の思想革命=人間革命と、積極的な進出がこの問題ではとくに求められています。頑張ろう。
 「みんながみんなのために!」のモットーで、目指せ21世紀のグローバル社会革命:       愛、連帯、調和、自然、万物一体!

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