Page 80 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼先生の数を増やすことは? Macao 04/2/11(水) 20:59 ┣Re(1):先生の数を増やすことは? 島根の渡し守 04/2/12(木) 19:56 ┣Re(1):先生の数を増やすことは? 団塊党 04/2/14(土) 8:15 ┃ ┗Re(2):先生の数を増やすことは? 北の老兵 04/2/14(土) 14:05 ┃ ┗Re(3):先生の数を増やすことは? 団塊党 04/2/14(土) 19:13 ┃ ┗Re(4):先生の数を増やすことは? 島根の渡し守 04/2/14(土) 21:36 ┃ ┗Re(5):先生の数を増やすことは? 団塊党 04/2/15(日) 8:25 ┃ ┗Re(6):教育にも現場主義を! 珍 源齋 04/2/15(日) 22:12 ┃ ┗Re(7):教育にも現場主義を! Macao 04/2/16(月) 6:59 ┃ ┣Re(8):教育にも現場主義を! 団塊党 04/2/16(月) 22:03 ┃ ┗Re(8):教育にも現場主義を! 団塊党 04/2/16(月) 22:17 ┗皆さんにぜひ見ていただきたい 北の老兵 04/2/17(火) 9:33 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 先生の数を増やすことは? ■名前 : Macao <k-taro@tcn.zaq.ne.jp> ■日付 : 04/2/11(水) 20:59 ■Web : http://f28.aaacafe.ne.jp/~tmmjp/index.html -------------------------------------------------------------------------
失礼します。Macaoと言います。 昨年から社会人になった者です。 学校の先生方のご多忙さがとても理解できました。 また、競争原理を導入することで、先生方が団結することが難しいこともわかりました。 先生になろうとする人の競争率(倍率)は、上がっていると記憶しています。 また、30人以下のクラスにしようと、有識者の方が色々言うこともよく聞きます。 現場で働く先生の数は、5年前あるいは10年前と比較して増えているのでしょうか? 時間がある時で良いので、回答していただければありがたいです。 では、失礼します。 |
▼Macaoさんへ 教員の数は増えていないと思います。 ただ生徒数は減っています。20年前に比べると。島根県の場合は。 20年前は、1クラス42人とか43人でした。40人学級を望む声が出たからか、少子化のせいか、今は40人を超えることはありません。 現在の勤務校では、教員を増やしてほしいと切に思います。でも学級数に対して何人、って決まっていて、減ることはあっても増えることはないんですって。 ほかの都道府県の様子もどなたか教えてください。 |
▼Macaoさん: 1クラスの児童・生徒数は現在40人が定員です。(40人を超えたらクラス数を増やします。) 先進諸国はだいたい25人から30人程度ですから、日本はかなり多いと言えます。 もっとも、学級担任以外に図工専科や音楽専科がいて、算数専科も学校に一人います。 ですから教員一人当たりの児童数は平均すると上記ほど多くないと思います。 しかし、まだ満足のいくレベルではありません。 多いことは間違いありません。 ずっと35人ないし30人に減らしてくれと教職員組合などで要求してきていますが、いっこうに実現しません。 最近は国がやらないならと、地方自治体自らの予算で30人とか35人学級を実現しているところもでてきました。 しかし、どこの自治体も財政の厳しい時代。 公務員の人数を減らそうという流れの中で、教員を増やしてくれるのは余程教育に熱心な自治体だけでしょう。 やはり国が動かないとなんともなりません。 |
団塊党さん >最近は国がやらないならと、地方自治体自らの予算で30人とか35人学級を実現しているところもでてきました。 私の友人で埼玉県北本市の市議会議員をやっているのがおりますが、教育特区として認定されたと知らせてきました。 国が推進している「構造改革特区」に、北本市が「北本市きめ細かな教育特区」として内閣総理大臣から認定されました。 この特区の認定を受けると、県が定める教職員の配置数を超える常勤教員を市費で雇用することが可能になり、これにより、小学校1年生の学級をおおむね30人以下で編制することができます。この取組みは、少ない人数の児童を担任がきめ細かく指導する体制をつくり、学校生活や学習における望ましい習慣の育成と個々に応じた指導の充実を図るものです。 こういう試みが全国的な拡がりを見せると良いですね。 |
▼北の老兵さん: > こういう試みが全国的な拡がりを見せると良いですね。 そうですね。特にADHDや自閉症の子なども最近は普通学級に増えてきています。 こういう子達を普通学級に受け入れながら、場合によっては個別に見てくれる担任補助教員を学校に一人でもいいので置いてもらえればと私個人は思っています。 クラスの児童生徒数は30人程度が理想でしょうが、現在の財政事情の中では教科ごとの少人数対策が精一杯ではないかと思います。 例えば小学校の場合で言えば、算数の時だけクラスを二分して一方は担任が、もう一方は算数専科が受け持つ。 そして、普段は一つのクラスとして生活するという形です。 私の地区ではすでにこのような形になっています。 こうすれば教員数は大幅に増やさずにすみ、しかも活気ある子供達の生活も保障されます。 一クラスの人数があまり少ないと、子供同士の友だち関係が固定してどうも生き生きしないという傾向も出て来るのです。 でも、これは私個人の考えで、人によっては一クラスの人数を減らしたが良いという考えの人も多いです。 |
私の勤務校では、英語と数学でTT(ティーム・ティーチング、2人の教員で授業をする)や、少人数指導(2クラスを3つに、あるいは1クラスを2つにわける)をおこなっています。 ただこれもいい面と悪い面とがあります。 いい面は、生徒の実態に合わせた指導がしやすい、指導が行き届く、など。 悪い面は、 TTの場合・・・教員の数が足らないので、社会の教員が数学のTTに入る、ということが起こる。また、出張があってTTにならないことが多い。 少人数指導の場合・・・2クラスを3つに分けると、時間割の変更がしにくい。出張が重なるともうどうにもならない。また、クラスを解体しているので、生徒が落ち着かない。 英語、数学の教員が学級担任を持っている場合、少人数指導だと学級経営がやりにくい、ということもあります。何しろ、自分のクラスの生徒のうち半数か3分の2は、自分の教科の時の姿を見ていないわけなので。 また、団塊党さんの言っておられた、ADHDや自閉症の子どもたちのことが、私はとても気になっています。 特殊教育から特別支援教育に変わり、平成17年度から特殊学級はなくして、障害児は普通学級在籍になります。そしてその子に応じた支援をしていく(例えば教科によっては、特別支援教室(?)に通級する、といった形をとる)、ということを文部科学省が言っています。 そのために各校に一人ずつ「特別支援教育コーディネーター」をおく、とのことです。問題はそこから先です。 例えば今私の学校には特殊学級が4クラス、9人の生徒がいます。実技教科は交流学級(普通学級)に行っている生徒もいれば、ほとんど自分の学級で勉強している生徒もいます。その子に応じた支援は、少なくとも4人から5人の教員が特殊学級にかかわっていないと、不可能です。(本当はそれでも足りないくらい。)それだけの人数の教員が平成17年度から保障されているのかどうか、不透明です。 「コーディネーター」が一人いるだけで、あとは空き時間の教員が特別支援教室に入れ替わりで入る、なんてことになったら、目もあてられません。普通学級の担任の負担も増えます。 人件費減らし、教育費の切り詰めのための「特別支援教育」にならないように、今からしっかり意見を言っておかなくては、と思っています。 ちなみに、1クラスの人数が少なすぎても、人間関係が固定して、難しい問題が起きます。私は25人から30人程度が適当ではないかと考えています。 |
>ただこれもいい面と悪い面とがあります。 確かに少人数には面倒なところがあります。 私も最初の頃はこんなことなら、少人数なんかいらないと思うこともありました。 しかし、最近は慣れたせいもあるのでしょう。 メリットの方をより強く感じます。 私のクラスは38人ですが、少人数では25人ほど。(2クラスを3つに分けるので)この程度だと目が良く行き届きます。 中学校の場合はまた小学校と違った難しさがあるようですね。 配置された教員をどのような形で活用していくのかを学校現場にもっとまかせてくれればいいのですが、どうもここがお役所の発想の欠点で、規制をかけてきますね。 ここが私は大きな問題だと思います。 島根の渡し守さんのような学校の場合は、その事情にあった柔軟なやり方ができるようになればもっと制度が生かされるのではないかと思います。 >「コーディネーター」が一人いるだけで、あとは空き時間の教員が特別支援教室に入れ替わりで入る、なんてことになったら、目もあてられません。普通学級の担任の負担も増えます。 >人件費減らし、教育費の切り詰めのための「特別支援教育」にならないように、今からしっかり意見を言っておかなくては、と思っています。 コーディネーターの数を各校一人と機械的に割り当てるようだと困りますね。 学校によってはそういう生徒が0のところもあるでしょうし、5人も6人もいるということだってありうるでしょうし。 その辺を文科省はどう考えているのでしょうかね。 私は配慮を要する児童生徒が増える傾向にある中、コーディネーターの充実を強く要望していきたいと思っています。 その子達が普通学級でも個別教室でも支障なく教育を受けられるようにしていくべきだと思います。 文科省が特殊学級を廃止するのはどこに本音があるのかよく見守っていく必要がありますね。 |
教育現場の先生方へ管理職や上部関係筋からの無用な報告書の類を 無くするか、少なくして、現場での教育実働時間を増やすこと・・と 上部からの資料請求や報告書などは現場の先生に求めないことを徹底すれば、 先生方を増員したのと同じ事になる。 欧米の先進諸国では管理職にあたる先生方もどんどん現場に来て 必要な資料は自分自身の行動によって、より正確な物を手にするとか・・・、 そして現場へのサポートに徹してるそうです。「現場に不要な負担を掛けないのが原則」 日本の「公立教育界」のように・タダ机に座って資料諸々を無意に請求する「管理の為の管理」に耽る怠慢管理職はいないそうです・・。喝!! |
様々な回答をありがとうございます。 (こんなに多くの意見を頂けるとは思っていませんでした) まず問題点の整理をしたいと思います。 1.先生の仕事量が多すぎる ⇒ 教育に関係のない資料作成(上層部への説明のため)の時間がかかる 2.30人クラスへの移行が可能かどうか? 3.いじめの問題 4.親が学校に教育を丸投げしている点 大雑把で、若干付け加えもありますが、こんなところだと思います。 まず、私は思うのですが、クラスが必要ではないかと考えています。 半年間固定クラスにして、半年間は習いたい先生の授業(クラスはない)を受けると。 そういう柔軟性が必要だと考えています。 これは、二つの効果があります。 一.自分が習いたい教科は何かを考えさせる(親も勿論考える) 二.先生の指導力が、生徒の人気というバロメータ(これも怪しいですが)で測れる 要は、自分で必要な教育は何かを考えることがまずできます。親も必死になるでしょう。 また、昨今先生のモラルの低下が騒がれていますが、流動的なクラスにすれば、なくなると思います。だって、先生の人気が落ちて、クラスに誰もいなくなれば、 その先生の存在価値は0に等しいですから。 さらに、いじめの問題もクラスだと、担任の先生の責任が大きくなりますが、 流動性にすることでいじられる可能性が減ることにもつながります。 また、責任が担任から学校レベルになると思っています (要は、記者会見で校長先生がいじめを知りませんでしたと言えなくなる) これは塾では既に取り入れられたシステムだと思います。 要は、公立学校も塾みたいにすればいいと私は考えています。 (多分、文部科学省は、自分の利権欲しさにこんな改革はできないでしょうが。。) ここからは余談ですが、 今、渡部昇一著「国民の教育」(1,700円+税)を読んでいます。 TMM(Tom and Macao Media)という私のHPにも幾つか 「サルを作るシステム」という題名をつけて、教育関係コラムを書いています。 もし、よろしければ、読んでみてください。(感想も掲示板の方に書いて下さい) 最後は宣伝になりましたが、 何か意見がありましたら、よろしくお願いします。 |
▼Macaoさん: >1.先生の仕事量が多すぎる ⇒ 教育に関係のない資料作成(上層部への説明のため)の時間がかかる この点については異論ありません。 教師は子供を良くするための仕事に集中すべきです。 雑用は百害あって一理なし。 これは行政側だけでなく、学校側ももっと徹底して仕事の合理化を図るべし。 企業ならとっくにつぶれている。 >2.30人クラスへの移行が可能かどうか? これは国のやる気次第。もうずっと要求し続けている。 >3.いじめの問題 これは教師のいじめに対する毅然とした態度が必要。 しかし、いじめる側の子供の親に限って、それを指摘されると怒り出す傾向がある。 自分の非には甘く、相手の非には必要以上に反応する。他に責任転嫁する。 このような風潮を何とかして変えていく必要あり。 まず、我が子の行動を厳しく反省させる事ができるようにならねば。 一般論ではもっともらしく言っても、いざ自分の子のことになるとかばってしまうことがとても多い。(特に最近はひどい。) >4.親が学校に教育を丸投げしている点 「勉強は塾で見てもらうので、学校は子守を」口であからさまには言わないがこのような意識の親は結構多い。 子供をだめにしたいなら、このような姿勢が一番効果的。 利己的で自分のことしか考えなくなる。 勉強はテストで100点取ることだと勘違いしている。親も子も。 このような生き方が、どんなに自分達をだめにしているか気がついて欲しいが・・ 言ってもなかなか通じないことが多い。 >まず、私は思うのですが、クラスが必要ではないかと考えています。 >半年間固定クラスにして、半年間は習いたい先生の授業(クラスはない)を受けると。 >そういう柔軟性が必要だと考えています。 これは大胆な発想ですが、成功するかどうかは怪しい。 危険な賭でしょう。学校の塾化を図る意図? どこかの付属小で試してみれば分かります。 |
▼Macaoさん: > >ここからは余談ですが、 >今、渡部昇一著「国民の教育」(1,700円+税)を読んでいます。 >TMM(Tom and Macao Media)という私のHPにも幾つか >「サルを作るシステム」という題名をつけて、教育関係コラムを書いています。 >もし、よろしければ、読んでみてください。(感想も掲示板の方に書いて下さい) > あなたは教育に関心を持っていらっしゃるということは分かりますが、学校を塾のようにするという考えには賛成できません。 渡部昇一氏の本の影響ですか? |
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