Page 79 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! 珍 源齋 04/2/15(日) 21:23 ┣Re(1):BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! 珍 源齋 04/2/15(日) 21:56 ┣BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! hanmeru 04/2/15(日) 22:28 ┃ ┗Re(1):BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! 珍 源齋 04/2/16(月) 20:17 ┣Re(1):BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! 村田正治 04/2/16(月) 3:08 ┃ ┗食の安全 団塊の次の世代 04/2/16(月) 6:07 ┗BSE牛丼騒動・国民性の大きな違い 北の老兵 04/2/16(月) 15:18 ┗Re(1):BSE牛丼騒動・国民性の大きな違い 珍 源齋 04/2/16(月) 20:46 ┗数字優先 団塊の次の世代 04/2/16(月) 22:24 ─────────────────────────────────────── ■題名 : BSE牛丼騒動・安全と安心のはなし! ■名前 : 珍 源齋 ■日付 : 04/2/15(日) 21:23 -------------------------------------------------------------------------
BSE牛丼騒動が連日マスコミにて報道されてるがその問題の本質について 考えてみた。日本の対応は「客観的な安全」と日本人の「情緒的、心情的な安心感」とを 一緒に「みそ・くそ」式にしてるように思える。 牛肉の害を仮に取り上げるとしたら、牛肉を食べ過ぎて肥満や成人病の高血圧など 生活習慣病に罹る確率の方が、[BSE]に罹るより一桁も二桁「無限倍数」的に高いように思える・・。 BSEの全頭検査にしても誤差や検査担当者の技量や試薬の品質の違差により 100%完全であると云えないのも現実である・・してみるとアメリカ側が主張するように高齢牛への サンプリング検査や危険部位の除去を徹底する方がよほど合理的ではないか・・・? 日本人の求める一般的な心情としての「安心感」は際限の無い方に走り客観的な「安全」と離反する傾向があるので、この辺り冷静に考えても良いのではないか・・?。 |
行政に「安心・安全」を求めると・・何かに付けて高い物につきます・。 「安全と安心の錦の御旗」を行政に与えると市民生活にも及ぶ高コストは保障付きになります。 日本の社会的なコストが高いと云われるのは、行政が「親方日の丸」で 事を運びますことと、一旦、味を占めると権益化して業務の為の業務となり それが自己目的化して際限なく増殖して行くのが「役人達の本性」ではないか・・?と 「げすの勘ぐり」もしたくなります・・。 |
珍 源齋さん、こんばんは。 昨年日本で最初にBSEの感染牛が見つかったとき、国中が大騒ぎになりました。 例によってマスコミが、農水省や厚労省は衛生管理に何をしているのだと、「消費者の立場」から、畜産業界や食品・流通業界を厳しく糾弾しました。 このとき牛丼店も、うちは危ない国産牛は使っていない、安全なアメリカ牛100%だと、宣伝したのです。 なおアメリカは、日本からの和牛の輸入を禁止しました。 牛肉は圧倒的にアメリカからの輸入が多いのですが、高級霜降り和牛が少しだけ輸出されていたのです。 その後安全対策として、食用牛の全頭検査をしたのは、ご承知の通りです。 さてその後、そのアメリカでBSEが発生して、日本側は輸入停止をしたのです。 畜産業界の言い分は、 「我々は血のにじむような努力をして全頭検査をしている。 そこへ僅かな抜き取り検査で安全だと、アメリカ牛の輸入が解禁されると、我々が折角築いた安全は一体何なのだ」、ということになりました。 今このような状態で、日本政府は立ち往生しているのです。 >日本人の求める一般的な心情としての「安心感」は際限の無い方に走り客観的な「安全」と離反する傾向があるので、この辺り冷静に考えても良いのではないか・・?。 私もそう思います。 >行政に「安心・安全」を求めると・・何かに付けて高い物につきます。 「安全と安心の錦の御旗」を行政に与えると市民生活にも及ぶ高コストは保障付きになります。 >日本の社会的なコストが高いと云われるのは、行政が「親方日の丸」で 事を運びますことと、一旦、味を占めると権益化して業務の為の業務となり それが自己目的化して際限なく増殖して行くのが「役人達の本性」ではないか・・?と 仰るように、国民の要望を限りなく認めていくと、行政は結局は国民がそのツケを払うのだ、と「親方日の丸」で事を運ぶのではないのでしょうか? 考えさせられることです。 |
▼hanmeruさん: >こんばんは。 >> >畜産業界の言い分は、 >「我々は血のにじむような努力をして全頭検査をしている。 >そこへ僅かな抜き取り検査で安全だと、アメリカ牛の輸入が解禁されると、我々が折角築いた安全は一体何なのだ」、ということになりました。 > >>行政に「安心・安全」を求めると・・何かに付けて高い物につきます。 >「安全と安心の錦の御旗」を行政に与えると市民生活にも及ぶ高コストは保障付きになります。 > hanmeruさんの業界の言い分は、と云う件(くだり)は少し違います。 日本の畜産業界の方々でも本音の処は全頭検査に疑問をもってる方が多数います。 全頭検査の誤差の範囲、試薬の性能の差、検査する人の能力により100%完璧は 望めない処です。疑いの有る物は疑わしきは取り除くなどのロスも馬鹿になりません。 アメリカや欧州の畜産業者やそれに関わる行政機関もその辺りは先刻承知です。 繰り返し述べさせて頂きますが「安全と安心」の差は合理的思考と情緒的な思考の 差とみるのが妥当なようです・・。 この件に限らず、運輸行政や厚生薬事行政などにも同様なケースとして 散見されるものが多々あります・・。 もし日米の国民性の差と云うならば両国の納税者意識の差と申せましょう・。 米欧の市民意識には日本にある「親方日の丸」のようなものは無く、自前意識の 徹底が共通として存在します・・。以上 |
珍様 アメリカ産の牛を、ぞうぞ、お召し上がりください。GUAMの焼き店などで、安く食べられます。私は、食べませんが…。 村田正治 |
日本とアメリカでは食の安全という考え方に大きな差があるように思えます。 実際、日本に置いては「背割り」という脊髄骨を縦に切断しての解体は絶対禁止に なっています。脊髄の中にある牛の骨髄液はBSEの特定危険部位になっているからです。しかしアメリカは「背割り」はしていないはずなのですが、このたび 問題の感染牛を解体、食肉加工した職人は自分の会社では「背割り」はいつものことだ、とインタビューに答えました。遺伝子組み換え大豆はアメリカで食肉家畜の えさとして開発されたものです。実際、生産者は「人間が食べるものじゃないので 人間が心配することは無い」とまで言っています。まあ遺伝子組み換えのことは これから大きな問題となるでしょう。さて今度は豚肉の番ですね。豚の育成時に 病気予防策として抗生物質の大量使用が問題視されていますが、これは北欧に 置いては禁止されている所が多いのです。北欧の場合、牛乳の加工段階で出る 「乳清」を豚に飲ませるのだそうです。この乳清には抗生物質以上に安全で母牛 からの病気に対する免疫が自然の状態で入っていますし、実際牛乳加工場所と豚の 飼育場所は1キロメートル以内に限定して建てられているそうです。 あれこれ言わず、わたしはオーストラリア産の生ラムが気に入っていますが。 |
>BSE牛丼騒動が連日マスコミにて報道されてるがその問題の本質について >考えてみた。日本の対応は「客観的な安全」と日本人の「情緒的、心情的な安心感」とを >一緒に「みそ・くそ」式にしてるように思える。 BSE牛丼騒動に限らず、日本人は危険なものは「絶対0」でなければならないと言う考え方があります。工業製品でも粗悪品は「絶対0」の完ぺきを目指しているから不良品が少なく、良いものが出来、海外でも日本製品は高い評価を得ているのです。 欧米ではその点、ある程度危険はしょうがない、と受け入れているのですよ。丁度「性善説」と「性悪説」のようなものです。日本政府は、薬害エイズの時のような対応の悪さを反省して、全頭検査に踏み切ったのでしょう。 私はBSE問題に関しては政府の対応は良かったと思っています。 アメリカはそれに対応出来ないからと言って、その論理を日本に強制するなど持ってのほか。全頭検査をしたら高くなって安い肉を供給できないというならしなければよい。 安いから、ある程度の危険はしょうがないんだと言う理論は日本ではなじまないだって。 私は元よりアメリカ産のものは肉に限らず食べません。 ただ絶対的科学的根拠があるなら、安全基準も見直し、一国じゃなく世界基準を作るべきでしょう。 |
▼北の老兵さん: >>BSE牛丼騒動が連日マスコミにて報道されてるがその問題の本質について >>考えてみた。日本の対応は「客観的な安全」と日本人の「情緒的、心情的な安心感」とを >>一緒に「みそ・くそ」式にしてるように思える。 > >BSE牛丼騒動に限らず、日本人は危険なものは「絶対0」でなければならないと言う考え方があります。工業製品でも粗悪品は「絶対0」の完ぺきを目指しているから不良品が少なく、良いものが出来、海外でも日本製品は高い評価を得ているのです。 > 日本の製品の優秀な点は合理的な品質管理により成立してます。 「不良は絶対ゼロ」と云うのはあり得ない事ですが・・、99.99・・の追求により 成立してる事です・・。 今回取り上げてる、このケースでの国民性の違いと云うことになりますと、 私は日米両国、国民の行政コストまで考える納税者意識の差とみるのが妥当なようです。 欧米には日本で云う「親方日の丸」的な意識はなく国民一人一人の自前意識が徹底してます。 企業交際費による飲み食いや、官官接待による飲み食いも日本に見られるような ものは余りないそうです。・・・この件は別の機会に取り上げてみたいと思います。 >欧米ではその点、ある程度危険はしょうがない、と受け入れているのですよ。 欧米の安全を追求する意識は日本以上です。米国の安全追求マニュアルで HACCP(ハザード・クリチカル・コントロール・ポイント)と云うのがあります。 日本でも多くの食品製造企業が取り入れてますが、例の雪印もHACCPは採用してましたが 「仏作って魂を入れず」ではありませんが中毒事故により大きなダメージを受けたのも 記憶にある処です・・。 日本の乳業メカーはアメリカ占領軍に徹底した安全管理を求められたことが以後の発展に繋がってるとのことです。・・古い話ですが・・。 |
>欧米の安全を追求する意識は日本以上です。米国の安全追求マニュアルで >HACCP(ハザード・クリチカル・コントロール・ポイント)と云うのがあります。 > >日本でも多くの食品製造企業が取り入れてますが、例の雪印もHACCPは採用してましたが たしかにHACCPを表記した製品、特に雪印は最後まで表記していましたね。 このたびのBSEの件で背割りで解体、食肉化していたと解体した職人さんは テレビのインタビューで伏し目がちに話していましたし、それがこの会社では 日常のことだったともはなしています。カナダから輸入した頭数の28頭の 行方しか判明しない。やはり数字優先の結果HACCPを無視したのではと、 わたしは思っていますが。 |