Page 824 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼戦争の傷・人種差別・老年の恋などを考える映画 桃李 04/6/27(日) 18:55 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 戦争の傷・人種差別・老年の恋などを考える映画 ■名前 : 桃李 ■日付 : 04/6/27(日) 18:55 -------------------------------------------------------------------------
「原作を読んでみたい」と思うほど興味を持つ映画は少ないんですけれど、今上映中の「白いカラス」はそういう映画でした。描かれる時代は40年代から90年代後半のアメリカ。自分が黒人であることで、若い頃にひとつの愛を失って以来、限りなく肌の白い黒人であることをひたすら隠して生きてきた大学教授(アンソニー・ホプキンス)と、深い哀しみを持つ30代の女性、彼らの人生と恋愛を軸に、話は進んでいきます。 心的外傷から彼女にに暴力を振るったベトナム戦争帰りの元夫、教授の友人である作家の視点も絡めて興味深く話は進んでいきました。 差別、虐待、戦争の傷、老年の恋、秘密を抱えて生きる心の影、社会の道徳といわれているものを見直すこと、など社会や人生の複雑な要素が、キッチリ描かれていていました。 自分の考えを見直す、新しく考えるなどのきっかけを作ってくれました。勉強になりました。 |