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 ▼思想の身体性:エルビス・プレスリー論  流水 04/7/3(土) 22:25
   ┣Re(1):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ニック 04/7/3(土) 23:13
   ┃  ┣Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ギアえもん 04/7/3(土) 23:28
   ┃  ┃  ┗Re(3):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ニック 04/7/3(土) 23:50
   ┃  ┃     ┣Re(4):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ギアえもん 04/7/4(日) 0:22
   ┃  ┃     ┃  ┗Re(5):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ニック 04/7/4(日) 10:03
   ┃  ┃     ┗いまの選挙は、静かできれいすぎるんですよ。  ぎみゆら 04/7/4(日) 10:44
   ┃  ┃        ┗Re(1):いまの選挙は、静かできれいすぎるんですよ。  ニック 04/7/4(日) 22:44
   ┃  ┣Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  敦煌 04/7/4(日) 0:48
   ┃  ┃  ┗Re(3):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ニック 04/7/4(日) 9:46
   ┃  ┃     ┗Re(4):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  敦煌 04/7/4(日) 19:15
   ┃  ┗Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  流水 04/7/4(日) 8:06
   ┗>流水さんにお願い  珠 04/7/4(日) 9:54
      ┗Re(1):>珠さんへ  流水 04/7/4(日) 12:42
         ┗小学校にも当てはまります  団塊党 04/7/4(日) 14:12
            ┗Re(1):小学校にも当てはまります  流水 04/7/4(日) 15:40
               ┗Re(2):小学校にも当てはまります  団塊党 04/7/4(日) 16:29

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 ■題名 : 思想の身体性:エルビス・プレスリー論
 ■名前 : 流水
 ■日付 : 04/7/3(土) 22:25
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   エルビス・プレスリーを久しぶりに聞いた。
50年代後半からの彼のロックは、まさしく革命だった。
彼こそ、まさしくKing of Rockの称号にふさわしいカリスマだった。

はじめて彼の「Heart Break Hotel」を聞いたときの衝撃は忘れられない。
これぞ、アメリカ、と本当に感動した。

今から考えると、ROCKが日本で流行ったときぐらいから、本当の意味での戦後が始まったのかもしれない。
1958年から1971年までの間に計57回開催された日劇ウエスタンカーニバルに多くの若者が集まったのも、プレスリーの存在抜きには語れない。

今から考えると、ROCKの上陸は、60年安保という戦後史の中で特筆すべき「政治の季節」と奇妙に符合している。
プレスリーに代表されるROCKと、同じ時期流行った「歌声運動」とを対比して考えると、その革命性の違いは歴然としている。
ウエスタンカーニバルに集まった熱狂的な若者たちは、平尾昌晃・山下敬祐・ミッキーカーチスの歌声に感激し、失神したり、中にはパンテイを投げる娘まで出たと報道されている。自己表現に乏しかった日本の若者たちが、裃を脱ぎ去った自己表現をはじめた嚆矢といってよい。
この爆発的なエネルギーは、歌声運動にはなかった。
歌声運動にあったのは、ある意味で、統制された上品さであった。この奇妙な上品
さに、日共の持つある種のエリート意識の反映があった。

ROCKの持つ革命的な力は、戦後アメリカの上昇期の力であり、プレスリーの持つ危険な魅力はアメリカ文化の持つ媚惑的な力であった。
この革命性は、プレスリーという個人の身体性に大きくよりかかっている。
リーゼントに革ジャン、細身のマンボズボン、太く長いもみあげ、意外と甘い歌声、母親の愛を求めるような淋しげなまなざし、まさにカリスマだった。

石原裕次郎の人気の秘密を「育ちのよい不良少年の魅力」といったのは、水谷多喜子だったと思うが、プレスリーの魅力もまさに「不良少年」の魅力だった。
しかも、「育ちのよい」をとった「不良少年」の魅力だった。
これは、不滅の映画スター、ジエームス・デイーンの魅力にも共通する。
自分を表現するのが下手で、誰にも理解されず、誰よりも人を求めながら、人を傷つけてしまう、古い価値観に反抗しながらそこから抜け出せず、結局自分を傷つける形でしか自分を表現できない不器用さ、この鬱屈した不良少年の心をそのまま体現していたのが、プレスリーだった。

プレスリーは、自分を縛っていると多くの若者たちが感じていた古い価値観を、彼の歌声と肉体の魅力で打ち破った。
思想家が百万言を費やしても難しいことを、彼は彼の身体で見事にやり遂げた。
わたしは、エルビス・プレスリーを「思想の身体性」を体現した天才だと思う。

もし、日本の革新政党がエルビスの持つ危険な魅力(若い女性がパンテイを投げつけるような)を発散していたならば、おそらくとっくの昔に自民党政権は倒れていたと思う。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ニック  ■日付 : 04/7/3(土) 23:13  ■Web : http://www.geocities.jp/rojinto_goken/  -------------------------------------------------------------------------
   そうですね、どの政党も凝り固まって、演説の時には従来の「よろしくお願いします」を連呼し、相手候補の批判を堂々と行なわないのを良く見かけます。

通り一辺倒の感想文の朗読のような批判をする政党はありますが、もっと思いの丈を国民にぶつけて欲しいものです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ギアえもん  ■日付 : 04/7/3(土) 23:28  -------------------------------------------------------------------------
   ニックさんが立候補されるとしたらどんな演説をされますか?
すいません、挑発などではなくて、画期的な感じの演説というのが検討もつかないんで
純粋に知りたいんです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ニック  ■日付 : 04/7/3(土) 23:50  ■Web : http://www.geocities.jp/rojinto_goken/  -------------------------------------------------------------------------
   まずは争点、論点の洗いだしでしょうか?

その上で、逃げに回るような発言をする政党にはとことん追及します、特に自民党は、国会で同じ質疑が出来ないのをよい事に、一定の時間逃げ回ればそれでOKと考えている節がありますが、そのような議論にならない議論を行なった部分を洗いだし、論戦の場で追及します。

ざっと見渡しても今回の年金問題で共産党や社民党に質疑応答をさせなかった問題や、イラク派兵の先遣調査隊の偽りの報告問題、小泉首相の憲法拡大解釈問題、司法が違憲審査権を行使しない問題、年金原資が何処に使われたのか不明な問題、官僚の天下りを何故規制できないのかの問題等、色々あります。

選挙の上での論戦で、与党がこれらから逃げる様であれば国民もそれを見てこの政党は駄目だと理解されるのではないでしょうか?

もちろん論戦の際は選挙カー等を対立候補の側へ持って行き、論戦を仕掛けます。

不思議な事に現職の議員でこれを行う方が居ないのですが、何故なのでしょうか?

各政党の考え方を比べるには持って来いだと思うのですが・・・・

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ギアえもん  ■日付 : 04/7/4(日) 0:22  -------------------------------------------------------------------------
   なるほどお、相手の不誠実な部分を徹底的に突くんですね。て、これが基本か。
考えてみれば、街頭演説で候補者の言われることは、ちょっと回りくどいとこがあるかも。
野党(特に社民と共産)は質疑打ち切りされたことをもっと叫んでもいいですよね。
衆院選で菅さんがでかい「高速道路無料券」を出してたけど、ああいうの作れるなら
演説に使う、分かりやすく説明する図でも出した方がイイっすね。
演説の要点を並べるとか、グラフとかにするとか。

そういえば確かにみんな離れたとこで演説してますね。
テレビ番組みたいな制限時間が無いから収拾がつきにくそうなのと
論戦で負けたらどうしようってのがあるんかいな?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ニック  ■日付 : 04/7/4(日) 10:03  ■Web : http://www.geocities.jp/rojinto_goken/  -------------------------------------------------------------------------
   できれば国民も一緒になった議論が出きれば良いですね、そうなれば与党は質問の矢嵐を受けるでしょうが、それこそ国民の意思と言うものでしょう。

仮に野党が舌戦に負ければ、負けた方がそれだけの材料を持っていなかったと言う事でしょうから、これも民意に適うと思います。

おしゃる通り、いずれにせよ国民に図などを使って分かり易く説明する事は必要でしょうね、其の方がアピール度が高まると思いますし、従来の与党側の嘘の答弁をグラフ(数字)によって打ち砕く事が出来ます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : いまの選挙は、静かできれいすぎるんですよ。  ■名前 : ぎみゆら  ■日付 : 04/7/4(日) 10:44  -------------------------------------------------------------------------
   ニックさん、こんにちは。
直接お話しするのは初めてだったかもしれませんね。


> もちろん論戦の際は選挙カー等を対立候補の側へ持って行き、論戦を仕掛けます。

なかなか戦闘的な方ですね。(笑)

> 不思議な事に現職の議員でこれを行う方が居ないのですが、何故なのでしょうか?

というか、今の選挙はおしなべて、非常に静かできれいですよ。
私が子供の頃、1960年代、たしか国政選挙は選挙期間が一ヵ月くらい
あったと思うのですが、公団住宅に住んでいたせいかもしれないけど、
かなり遅い時間まで複数の選挙カーが走り回り、最後の一週間ほどは、
今回でいえばちょうどこの週末あたりから、郵便受けが毎晩のように
ビラで埋まり、最終土曜日の夜には、怪文書、怪電話。(笑)

あの頃がよかったとは言いませんが、今の選挙は、静かできれいすぎます。
静かできれいな選挙でトクをしているのは誰? ということですね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  投票日まであと七日。
  「投票率もっと上げるぞ!」運動実施中!

    ●いまの自公政権に「ダメ!」と言おう!
    ●小泉さんには、辞めてもらおう!

    ◎一人でも多くの人を、投票所へ!
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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):いまの選挙は、静かできれいすぎるんですよ。  ■名前 : ニック  ■日付 : 04/7/4(日) 22:44  ■Web : http://www.geocities.jp/rojinto_goken/  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ぎみゆらさん:
>ニックさん、こんにちは。
>直接お話しするのは初めてだったかもしれませんね。
>
>
>> もちろん論戦の際は選挙カー等を対立候補の側へ持って行き、論戦を仕掛けます。
>
>なかなか戦闘的な方ですね。(笑)
>
>> 不思議な事に現職の議員でこれを行う方が居ないのですが、何故なのでしょうか?
>
>というか、今の選挙はおしなべて、非常に静かできれいですよ。
>私が子供の頃、1960年代、たしか国政選挙は選挙期間が一ヵ月くらい
>あったと思うのですが、公団住宅に住んでいたせいかもしれないけど、
>かなり遅い時間まで複数の選挙カーが走り回り、最後の一週間ほどは、
>今回でいえばちょうどこの週末あたりから、郵便受けが毎晩のように
>ビラで埋まり、最終土曜日の夜には、怪文書、怪電話。(笑)
>
>あの頃がよかったとは言いませんが、今の選挙は、静かできれいすぎます。
>静かできれいな選挙でトクをしているのは誰? ということですね。
>
>
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>  投票日まであと七日。
>  「投票率もっと上げるぞ!」運動実施中!
>
>    ●いまの自公政権に「ダメ!」と言おう!
>    ●小泉さんには、辞めてもらおう!
>
>    ◎一人でも多くの人を、投票所へ!
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はじめまして、ぎゆみら様

書き込みはいつも拝見させて頂いて居りました、今後ともよろしくお願い致します。

私自身自分の発言が戦闘的とは思って居りません、なにしろ国会の場、つまりは公の場で逃げに徹する卑怯な政党を糾弾するには、舌戦で挑むのが法に適った一番良いやり方だと思うからです。

日本人の特性として、「長い物には巻かれろ」と言うものがあり、良く「声無き声を聞け」などと言う台詞が出てきますが、いつも思っていたのは、これらは金権政治化にとっては願っても無い事でしょう、なにしろ声に出さないで内面に溜め込んでいてくれれば好き放題で来ますから。

それは森元総理の発言「このまま黙って寝ていてくれれば良い」に良く表れていると思います、国民が黙っている事が彼らにとっては一番有り難いことなのです、逆に一番ありがたくない事が、公の場で自らの行動を糾弾される事だと思います、何しろそれをされてしまうと選挙演説の場では逃げ様が無いでしょうから、逃げれば有権者にも見限られるでしょうし。

ぎゆみら様のおっしゃる通り、国民も議員ももっと活発に論戦をしても良いと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : 敦煌  ■日付 : 04/7/4(日) 0:48  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ニックさん:
>そうですね、どの政党も凝り固まって、演説の時には従来の「よろしくお願いします」を連呼し、相手候補の批判を堂々と行なわないのを良く見かけます。

そういうのは、「禁じ手」です。批判してはいけないのです。
「仁義」に欠けるからですよ。
批判した方が、「明日は我が身」かもしれないからです。
いすゞ自動車、日野自動車、日産ディーゼル、日本ボルボなどのセールスマンは
三菱ふそうを批判しません。
乗用車ディーラーの他社セールスだってやりません。
そうやって、販売を伸ばした(伸ばせる訳がありませんが・・・顧客の顰蹙は買うが・・・)セールスマンは最低の「下衆野郎」ですから・・・
ニックさん。そんなことを平然と仰る貴方は、御自分を安売りしてますよ。

>通り一辺倒の感想文の朗読のような批判をする政党はありますが、もっと思いの丈を国民にぶつけて欲しいものです。

それはそうですが、仁義を欠いては・・・。その道で生きるのは不可能です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : ニック  ■日付 : 04/7/4(日) 9:46  ■Web : http://www.geocities.jp/rojinto_goken/  -------------------------------------------------------------------------
   仁義?、任侠道映画じゃないんですから、そう言えば石原都知事も仁義を果たしていないと言っていた事が有りましたね。

選ぶ側からすれば相手の本音の分かる議論を聞きたいと言うのは当たり前の事だと思います、ではあなたはどうやって国を良くするおつもりですか?

しきりに他人を批判はするが、あなたご自身のどうすれば国が良くなるかと言うお考え、はさっぱり見ませんね。

相手の批判はするが、ご自分は批判を恐れて何も言わないのでは、どこぞの戦地へ行くか行かないかの答えを最後まで逃げに徹してお答えにならなかった方と変わらないのではないですか?

それにしても舌戦は選挙法でも禁止されていないと私は思いますが、仁義を盾にして自民党擁護をはかるあなたのお考えは私にはとんと理解できません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : 敦煌  ■日付 : 04/7/4(日) 19:15  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ニックさん:
>仁義?、任侠道映画じゃないんですから、そう言えば石原都知事も仁義を果たしていないと言っていた事が有りましたね。
>
>選ぶ側からすれば相手の本音の分かる議論を聞きたいと言うのは当たり前の事だと思います、ではあなたはどうやって国を良くするおつもりですか?
>
>しきりに他人を批判はするが、あなたご自身のどうすれば国が良くなるかと言うお考え、はさっぱり見ませんね。
>
>相手の批判はするが、ご自分は批判を恐れて何も言わないのでは、どこぞの戦地へ行くか行かないかの答えを最後まで逃げに徹してお答えにならなかった方と変わらないのではないですか?
>
>それにしても舌戦は選挙法でも禁止されていないと私は思いますが、仁義を盾にして自民党擁護をはかるあなたのお考えは私にはとんと理解できません。

自民を擁護などしておりません。
どうすれば良くなるか・・・?
幼い頃から愛国心を教え込み、外患とは何かを、国家とは、国益とは何であるかを
きっちり教育して、貴方のような只々「戦争は悪」という「平和オタク」を作らないことが手始めですね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):思想の身体性:エルビス・プレスリー論  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/7/4(日) 8:06  -------------------------------------------------------------------------
   ニックさん、おはようございます。

五木寛之の短編小説に「艶歌」というのがあります。主人公は「艶歌の竜」とよばれた名物デイレクターですが、この小説に野党が学ばなければならないヒントがあります。

この小説のあらすじは、レコード会社の路線の対立(ポップスVS艶歌)を軸に、新しい路線を代表する黒澤という人物と古い路線を代表する人物「艶歌の竜」が、新人歌手の売り上げで競い、負けたほうがレコード会社を去る、という話です。
新しい路線の方は、TVに露出し、演出に工夫し、いわゆる【人気を作り上げていく】方式を採ります。一方、「艶歌の竜」の方は、昔ながらの地道な【地方周り」からはじめます。地方の都市を一つ一つ回り、有線放送・酒場周り、安い木賃宿に泊まり、先の見えないいわゆる「どさ廻り」で売り出した。

最初は、新しい路線を代表する側がリードするが、徐々に古い路線側が追い上げ、ついに追いついてしまう。そこで、新しい側が政治と結びついた手を打ち、古い側が敗れる、という筋書きです。

この小説がなぜ参考になるかといえば、古い側の手法(地方廻り)は、政党でいえば、地道な足腰の強化を意味します。新しい側の手法は、マスメデイアを利用した【作り上げる人気】のやり方を意味します。

野党に即していえば、地方廻りもそこそこ、メデイア露出もそこそこ、これは一番売れないやり方をしていると思います。
この発想を根底から変えないと駄目だと思います。

1、まず、マニフェスト作成を地方の支持者と共同でおこなう(足腰の強化)
2、例えば、東京ドームのような大きな入れ物を使った野党主催のイベントを
行う。これを満杯にするために、必死の努力をする。(チケットを買ってもらう)
3、続いて地方でもこの種のイベントを行う。
4、これを徹底的にマスメデイアに売り込む
5、政治を原義的な【祭り】と【祀り】の世界に戻すために、このイベントを利用する。→参加意識を高め、国民のエネルギーを引き出す

いま考えているのはこんなところでしょうか。
人間の文化とかエネルギーは、【猥雑】さにあります。この【猥雑】さを開放し、引き出さなければ、大きな成功は得られないと思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : >流水さんにお願い  ■名前 : 珠  ■日付 : 04/7/4(日) 9:54  -------------------------------------------------------------------------
   エルヴィス・プレスリーからみた考察、とても面白く拝読しました。私の友人も夢中になって、コンサートや映画に出かけていたことを思い出しました。カリスマ性の定義、猥雑さがエネルギーとなるということなど、政治の場に当てはめて考えると教えられることが多々ありました。

で、お願いなのです。ロックとは別の流れにフォーク・ブームがありましたね。これは政治的な流れにも、ずいぶん関わりがありました。こちらも流水さんの考察をお聞きしたくなりました。いつでも結構です。いちどお聞かせ下さい。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):>珠さんへ  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/7/4(日) 12:42  -------------------------------------------------------------------------
   拙文を読んでくださり感謝いたします。
フォークについては、また稿を改めて書いてみたいと思います。

【猥雑】さがない文化は、エネルギーがない、という説ですが、実は70年代後半から80年代、中学校での文化祭を主導的に行ったときに考えました。
中学校の文化祭が少しずつエネルギーを失いつつある時代、どうやったら活性化できるか、如何にして子供たちの参加意識を刺激してエネルギーを引き出すか、というのが大きな課題でした。

その中で、これまでの教育的配慮から考えるといささか乱暴と思われるくらい基準を緩和しました。

そうすると、各クラスの出し物が劇的に変わりました。喫茶店・迷路・お化け屋敷など大学の文化祭のような出し物が林立しました。
規制緩和して2年目、ついに「おかま喫茶」的なものまで出てきました。男の子がが、サッカーのフェイス・ペイテイングのような化粧をして、喫茶に入ったお客を接待するのです。
さすがに、これはひどいのではないか、と教師には不評でしたが、子供たちは大変楽しんでいました。

その時、わたしは民俗学の「ハレ」と「ケ」理論で、他教師の説得にあたりました。
この【猥雑】さこそ、日本の「ハレ」の文化の本質だと説得したのです。
死にたいくらい退屈で平凡な日常生活、「ケ」の世界を耐えるためには、すべてを思い切り解放した「ハレ」の世界を演出することが必要で、この解放された世界が広がれば広がるほど、子供たちは「ケ」の世界(学校で思い切り子供たちを鍛錬する世界)に耐えることができる、と力説しました。

幸いなことに、わたしが勤務していた学校は1,500人規模のマンモス校でしたが、模擬テストの成績も市内で一番をとり、あまり非難されることもなかったのですが、その後保健所などの指導で食べ物などを出すことが難しくなり、かっての猥雑さを失うにつれ、子供たちの荒れも目立ち始めました。

ところが、規制緩和の時代中学生だった子供たちが何人も音楽・芸術の世界で活躍しています。
歌舞伎の出自の【猥雑】さがそぎ落とされて、歌舞伎という伝統芸術として確立されていくように、人間の心も歴史と同じ経験をさせることにより成長していくという原則を確認できました。

わたしのいう【猥雑】さには、人間の原初的な営みを解放することこそが、人間を育てるという意味をこめているのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 小学校にも当てはまります  ■名前 : 団塊党  ■日付 : 04/7/4(日) 14:12  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>死にたいくらい退屈で平凡な日常生活、「ケ」の世界を耐えるためには、すべてを思い切り解放した「ハレ」の世界を演出することが必要で、この解放された世界が広がれば広がるほど、子供たちは「ケ」の世界(学校で思い切り子供たちを鍛錬する世界)に耐えることができる、と力説しました。

>わたしのいう【猥雑】さには、人間の原初的な営みを解放することこそが、人間を育てるという意味をこめているのです。

私の場合は小学校ですが、小学生にもそれは当てはまるなと思いながら面白く読ませて頂きました。
思い切り体をぶつけ合うような遊び、競争本能をむき出しにするような遊び、自然の中で泥まみれになるような遊びetc・・・
このような開放的な遊びが益々少なくなっています。

生活のリズムも「ハレ」と「ケ」が曖昧で1年中が薄められ、メリハリのない時代。
そう考えると今の子ども達はかわいそうです。
無気力、無感動、無関心などと言われますが、そうなる理由がこんなところにあるのかも知れません。

最近は事故があったらすぐに学校の責任を問われる時代ですが、そんなことにびびってないで、学校生活の中にもエネルギーを解放するような時間をもっと思い切り設定していく必要があるようですね。
運動会や子ども祭りなどの行事ももっと大胆に子ども達の発想に任せていくことが大切なのかも知れません。

先日、私のクラスの学級会で雨の日の遊びをどうしたらよいか話し合ったとき、学校に雨の日はポケモンカードを持ってきたいという意見がでました。
私は一瞬それはトラブルの原因になることが多いので禁止しようと思いましたが、
トラブルが起こらないための方法が考えられたら良いことにしようと提案しました。
子ども達は5つほど考えをすぐに出してきました。
私は「それを守らない場合は禁止」という条件で了承しました。
それ以来2回雨の日がありましたが、何のトラブルもなく、むしろ他の遊びより上手に自己規制をして遊んでいます。
保護者会でやや批判的な意見が出ましたが、私が様子を説明すると親もすぐ納得してくれました。

些細なことですが、こういうことも子ども達のエネルギーを発散させ人間として力をつけていくものと思っています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):小学校にも当てはまります  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/7/4(日) 15:40  -------------------------------------------------------------------------
   団塊党さん、

保護者会でやや批判的な意見が出ましたが、私が様子を説明すると親もすぐ納得してくれました。

些細なことですが、こういうことも子ども達のエネルギーを発散させ人間として力をつけていくものと思っています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
保護者の意見というのは、時々に変わるので、大変でしょう。中学校より小学校の方がはるかに保護者の意見が多いと思います。

わたしが常に心がけていたのは、成績(この場合、点数で表されるもの)を落とさない、ということです。成績が悪いと、どんな素晴らしい実践をしても、長続きはしません。成績が普通以上だと、いいわけに費やされるエネルギーを実践に振り向けられます。
だから、子供たちの成績を絶対下げない、というのが、わたしの実践の前提条件になります。

他の一つは、学校が楽しい、という子供の気持ちです。毎日、喜んで学校に通う、この当たり前のことが、保護者の気持ちを安心させます。
保護者の気持ちが安心できると、学校批判に向けられるエネルギーが、学校を支えるエネルギーに変わります。

この循環ができると、学校も教師も子供も保護者もそれぞれの役割に専念でき、教育効果も上がります。
わたしは、このことを保護者に語り続けました。そうすることが、保護者を変えることになると信じていました。
保護者が変わると子供も変わります。これが、教師の日々の営みに力を与えます。

この好循環に入ると、本当に教師になってよかった、とつくづく思います。
ぜひ、多くの教師が【教師になってよかった】と思える環境を作り出したいものです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):小学校にも当てはまります  ■名前 : 団塊党  ■日付 : 04/7/4(日) 16:29  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

>この循環ができると、学校も教師も子供も保護者もそれぞれの役割に専念でき、教育効果も上がります。
>わたしは、このことを保護者に語り続けました。そうすることが、保護者を変えることになると信じていました。
>保護者が変わると子供も変わります。これが、教師の日々の営みに力を与えます。
>
>この好循環に入ると、本当に教師になってよかった、とつくづく思います。
>ぜひ、多くの教師が【教師になってよかった】と思える環境を作り出したいものです。

そうですね。
歯車がうまく回っているときはクラスもどんどん良くなっているときです。
いったん狂ってくると教師の精神状態を平静に保つことが難しくなってきます。

私も何度か非常に苦しい時期がありましたが、焦りやいらだちという自分の中の敵と戦うことが本当に大変でした。

好循環を作るためには流水さんが仰るとおり学力をつけること、楽しくいられる学級をつくること、これが大切でしょうね。

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