Page 967 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼高村薫さんのメッセージ 北極星 04/7/9(金) 12:09 ┣Re(1):高村薫さんのメッセージ ぎみゆら 04/7/9(金) 17:52 ┣北極星さんへ Ray 04/7/9(金) 18:01 ┗この件に限って、たぶんダイジョブと思います。 ぎみゆら 04/7/9(金) 18:52 ┗著作権に関して Ray 04/7/9(金) 19:58 ┗あとは各自のご判断ということで、どうですか? ぎみゆら 04/7/9(金) 20:39 ┣問題になって困惑しています 北極星 04/7/9(金) 20:58 ┣再び著作権について Ray 04/7/9(金) 21:29 ┗おまかせいたします。 ぎみゆら 04/7/9(金) 21:59 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 高村薫さんのメッセージ ■名前 : 北極星 ■日付 : 04/7/9(金) 12:09 -------------------------------------------------------------------------
投票に行かない若者たちへ(北海道新聞7/9朝刊から転載) いろいろな理由で選挙に行かないという20代の皆さんのお気持ち、よくわかります。 なぜなら40代、50代も考えていることはほぼ同じだからです。しかし、今の政治にほとほと愛想が尽きていても、選挙に行く人は行く。行かない人は行かない。 この差は、要はその人が社会でどのぐらい追い詰められているかにあるでしょう。 選挙に行く人は、「生活が苦しい」「社会が悪い」「政治家は私利私欲しか考えていない」「いまの政治は何もしてくれない」と思うから行く。 一方、選挙に行かない人もほぼ同じ理由で行かないのですが、いちるの望みを政治に託さざるを得ない人に比べると、不満も不信もさほど切実ではないということです。 20代の皆さんは、追い詰められるにはまだ早いと言えますが、社会の難しいところは、20代だけでできているのではない点にあるのです。 たとえば20代が選挙に行かないと、政治家はその存在を無いものとみなします。なぜなら今日の代議制において、政治はおおむね<選挙に行く集団>の声しか聞かないようにできているからです。 今般の年金制度改革で、選挙に行かないという20代が将来的にどれほど大変な目にあう結果になったか、知っていますか? どうせ年金は期待していないから構わない? しかし現行の世代間扶養の制度では、20代にも負担はのしかかってきます。 選挙に行かないのは、それでOKということなのです。 そうはいわれても・・・言うあなた。選挙に行かない理由をもう一度整理してみてください。 もしも「政治家なんて誰がなっても同じ」なら、政治が機能していないことになります。 もしもそれでも構わないと言うのなら、政治は要らないことになりますが、これだけ複雑な経済や世界情勢があるなかで、政治は要らないとあなたはほんとうに断言できますか? そうはいわれても興味がない・・・というあなた。20代の就職が今日の社会状況を何とかしていくのは、結局のところ政治しかないのだとは思いませんか? だれに投票したらいいのか分からなければ、とりあえず政党で選ぶか、それも無理なら消去法で選べばどうでしょうか。 しかし選挙に行っても何も変らないではないか・・・と言うあなた。あなたはほんとうに政治を変えたいのですか? 民主主義の制度下で、選挙に行かずに政治を変える方法はないのです。 さあ、どうしますか? |
北極星さん、こんにちは。 さすが、高村薫さん! 地に足の着いた、説得力のあるメッセージ ですね。若い人に投票をすすめたい人、ぜひ使ってほしいです。 メールで送る。プリントアウトを見せる。とってもよいと思います。 高村薫さんは、私も大好きな作家の一人です。 近年の大作、『照柿』や『レディ・ジョーカー』もよいですが、 初期の、原発を襲撃する『神の火』や、スパイものの『リヴィエラを 撃て』、短編集『地を這う虫』なんかも、しびれます。 北極星さん、素敵なご紹介、ありがとうございました。 |
▼北極星さん: 私は高村薫さんの大ファンなので、 ここでメッセージを読めるのはとてもうれしいことなのですが、 この転載は北海道新聞なり高村さんなりに 許可を得てのものなのでしょうか。 もし無許可であるならば著作権法上問題となると思いますので、 許可を得て転載なさったものであるなら その旨を書いておかれた方が無難であると思います。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
北極星さん、Ray さん、こんにちは。 上のRay さんのご指摘は、正当です。ネット掲示板も公開メディア ですから、許諾を取るに越したことはないと、私も思います。 ただ、この件に限っては、という条件付きで言うのですが、 実際上は、たぶん、オッケー、ダイジョブだと思いますよ。 とくに、いまここを見ている皆さんが、上の高村さんの文章を、 若い人向けに、個人の範囲で、紹介する、転送するという分には、 皆さんのお考えでどんどんやって、ダイジョブだと私は思います。 なぜならば、文意から明らかに、高村さんも、掲載した道新も、 投票率向上が、最大の願いだからです。高村さん、あるいは道新が、 クレームを提起しなければ、事実上、何も問題は起こりません。 著作権というのは、客観的に違反だ侵害だということではなく、 当事者が納得すれば、それでよいので、ダイジョブだと思いますよ。 |
▼ぎみゆらさん(13641): こんばんは、Rayです。 >著作権というのは、客観的に違反だ侵害だということではなく、 >当事者が納得すれば、それでよい とのご意見ですが、 著作権侵害に当たるかどうかを判断するのはあくまでも著作権者であり、 引用(転載)する側が勝手に「これなら大丈夫だろう」と判断するのは やはり(その時点で)著作権の侵害になるのではないかと思うのです。 実際に著作権侵害で訴えられるかどうかはわかりませんし、 過去の例から考えても訴えられない可能性の方が大きいとは思いますが、 著者の意図がどこにあるにしても、一言断わって(許可を得て)から 転載なり引用なりするのが礼儀ではないでしょうか。 読み手が考える「著者の意図」が本当に著者の意図と同じとは限りませんし、 著者の意図に沿っていればどれだけ転載してもかまわないというようなことでは 著作権法が成り立たなくなってしまうでしょう。 本当に著作権者が転載を望んでいれば 転載をすぐに許可してくださると思いますので、 「転載してもいいかどうか」を問い合わせ、 許可を得てから転載するのがスジであると思います。 ですから、 >とくに、いまここを見ている皆さんが、上の高村さんの文章を、 >若い人向けに、個人の範囲で、紹介する、転送するという分には、 >皆さんのお考えでどんどんやって、ダイジョブだと私は思います。 というぎみゆらさんのご意見は根拠が弱く、 安易(?)なお考えであると私は思いますので、 やはり北海道新聞(または高村さん)からの正式な許諾があるまでは この文章の転載は控えた方が無難であると思います (許可が得られない場合には北極星さんの書き込みを削除する必要があると思います)。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
Ray さん、こんにちは。 Ray さんのご懸念と、それから原則論に関しては、異論はありません。 ただ、いくつか誤解があるようですので、取り急ぎ、書きます。 残された時間が少ないなかでのことですので、あえてこういう言い方を するのを許していただきたいのですが、私はいちおう出版自営業者ですし、 著作権云々については、業務知識として、それなりのことを知っています。 その基礎知識と、これまで二十年ほどの業務経験に基づいて、実際的な 提言をしているつもりですので、そのように読んでいただきたいと思います。 * まず、私は以下のように書きましたが、 > とくに、いまここを見ている皆さんが、上の高村さんの文章を、 > 若い人向けに、個人の範囲で、紹介する、転送するという分には、 > 皆さんのお考えでどんどんやって、ダイジョブだと私は思います。 これは、著作権法上で認められた「個人使用」の範囲内のことを 言っていますので、許諾なしにいつでもやってよいことです。本の 気に入った部分をコピーして、ごく少数の友達に渡すのと同じです。 上でも「転載」とは書かずに、「紹介」「転送」と書いています。 大事な点なので、繰り返しますよ。個人が、自分で使うため、あるいは 個人的な交際の範囲内で、やる分には、まったく問題のない行為です。 * > >著作権というのは、客観的に違反だ侵害だということではなく、 > >当事者が納得すれば、それでよい > とのご意見ですが、 > 著作権侵害に当たるかどうかを判断するのはあくまでも著作権者であり、 > 引用(転載)する側が勝手に「これなら大丈夫だろう」と判断するのは > やはり(その時点で)著作権の侵害になるのではないかと思うのです。 当事者といったのは、高村さん、道新、使用者(この掲示板でいまこれを 見ている人たち)、すべてのことを言っています。平たく言えば、道新も、 高村さんも、たぶん文句は言わないだろうと言っています。 文句を言わないだろうから勝手にやっていいということではありません。 許諾を得る努力はする一方で、そのような性格の記事だから、とくに上に 述べた、個人間で知らせ合う部分については、そんなに厳密に、許諾の 確認が取れるまで待たなくても、大丈夫だと思いますよと言ってるんです。 筋は通す。許諾を得る努力はする。一方で、個人としてやることは、 たとえば高村さんの文章の全文または一部をコピーして友達に送るとか、 それは、各々の責任と判断でやる。ただ、私の実務的な判断として、 個人間で伝え合う分には、許諾を待つほどデリケートな問題ではない。 友達にメールで送ったりするのは、大丈夫だと思います。ということです。 もともと「論争」したいわけではありませんし、ここまでのRay さんと 私の記述で、判断材料は十分だと思います。あとはみなさんが、各自 それぞれの判断と責任で、ということでよいのではないでしょうか。 以上です。 けっして、著作権なんかどうでもいいと言っているわけではなく、 筋とやりたいことを両立するには、これくらいのところで手を打てば いいんじゃないかと言っています。ご理解を期待します。 |
▼ぎみゆらさん、Rayさん よかれと思っての転載でしたが、私の行動でご心配をかけております。 詳しい経緯は申し上げられませんが、政治がらみの記事は一切転載を許可しないと言うことのようです。 今回のメッセージを政治がらみというのも、もいささか硬直した解釈と思えまが、私としては静観せざるをえません。 |
▼ぎみゆらさん(13648): こんばんは。 >まず、私は以下のように書きましたが、 >>とくに、いまここを見ている皆さんが、上の高村さんの文章を、 >>若い人向けに、個人の範囲で、紹介する、転送するという分には、 >>皆さんのお考えでどんどんやって、ダイジョブだと私は思います。 >これは、著作権法上で認められた「個人使用」の範囲内のことを >言っていますので、許諾なしにいつでもやってよいことです。本の >気に入った部分をコピーして、ごく少数の友達に渡すのと同じです。 >上でも「転載」とは書かずに、「紹介」「転送」と書いています。 > >大事な点なので、繰り返しますよ。個人が、自分で使うため、あるいは >個人的な交際の範囲内で、やる分には、まったく問題のない行為です。 個人的な使用の場合には無条件でコピーO.K.なのはおっしゃるとおりです。 しかし、今回の場合は、いったんウェブサイトに転載されたものを 他の方がコピーなさることになります。 ウェブ上に掲示されたものは原則として世界中に対して公開されたものであり、 著作権法上は出版物と同等の扱いを受けるとされているはずですから、 この掲示板への転載については 「個人的に利用するから」という理由は通らないと思います。 この掲示板から個人的にコピーすることは個人的利用の範囲内かも知れませんが、 そもそもの原稿が著作権を侵害している場合には 個人的利用であっても元の著作権者の著作権を 侵害することになるのではないかと思うのです。 >当事者といったのは、高村さん、道新、使用者(この掲示板でいまこれを >見ている人たち)、すべてのことを言っています。平たく言えば、道新も、 >高村さんも、たぶん文句は言わないだろうと言っています。 高村さんや北海道新聞の方が著作権侵害を訴える可能性が低いことは否定しません。 しかし、ぎみゆらさんがおっしゃっていることが >文句を言わないだろうから勝手にやっていいということ と何が違うのかが私にはわかりません。 転載の可・不可を決める権利があるのは著作権者のはずですから、 「その人が文句を言わないだろうから」という理由で 勝手に判断してしまうこと自体が著作権の侵害に当たるのではないでしょうか。 ぎみゆらさんの論理は 1.たぶん文句は言わないだろう。 2.許可を得るのは時間がかかる。 3.個人使用の範囲内だ。 4.だから許可を得る前に転載してしまっても大丈夫だ。 ということなのだと思いますが、 上述のとおりこの場合は3.の理由が成立しませんから、 4.の結論も成り立たないと思います。 北海道新聞をご覧になった方が個人的に知らせるというのであれば、 または当該記事が掲載されているウェブサイトのURLをお知らせ下さるのであれば、 「個人使用の範囲内である」「著作権を侵害していない」 という主張が成り立つので問題ないのですが。 「論争したいわけではない」というご意見(?)には全面的に賛成しますし、 ぎみゆらさんが著作権をご存知ないと思っているわけではありませんが、 >筋とやりたいことを両立するには、これくらいのところで手を打てば >いいんじゃないかと言っています。 というのにはやはり納得できません。 また、著作権者と友人であったり知り合いであったりすると ある程度の無理がきくということも場合によってはあるのかも知れませんが、 今回の場合は特にそういうこともないと思いますし、 「転載する場合には許可を得る」 という原則を守る必要があると思います。 いい逃げのような感じで恐縮ですが、この辺で失礼します。 * なお、この件については現在スタッフ間で協議中ですので、 ぎみゆらさんのご意見も考慮した上で判断することになると思います。 |
北極星さん Ray さん 政治がらみは一切……。ずいぶん締め付けがキツいんですね。 スタッフ間協議ということならば、後はおまかせいたします。 なお、Ray さんとのお話は、基本的な部分で行き違いが あるように感じますが、またの機会にいたしましょう。 かえってお騒がせしてしまったようで、すみませんでした。 |