Page 1269 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く! PCOG 05/12/19(月) 17:30 ┣Re(1):憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く! JS 05/12/20(火) 13:34 ┃ ┗Re(2):憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く! 名無しの探偵 05/12/20(火) 19:40 ┃ ┗Re(3):憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く! JS 05/12/21(水) 11:55 ┃ ┗法治国家とは ウミサチヒコ 05/12/21(水) 12:39 ┃ ┣Re(1):法治国家とは ワン太郎 05/12/21(水) 16:26 ┃ ┗Re(1):法治国家とは JS 05/12/22(木) 8:52 ┃ ┣Re(2):法治国家とは ウミサチヒコ 05/12/22(木) 13:16 ┃ ┃ ┗Re(3):法治国家とは JS 05/12/22(木) 17:03 ┃ ┗Re(2):法治国家とは 志孝 05/12/22(木) 13:57 ┃ ┗Re(3):法治国家とは 名無しの探偵 05/12/22(木) 18:49 ┃ ┗Re(4):法治国家とは 志孝 05/12/23(金) 13:34 ┗Re(1):憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く!→仏教精神の戒律を無視に通じる 青春の詩=yama1481_00 05/12/23(金) 18:15 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 憲法無視の継続は法治国家の崩壊を招く! ■名前 : PCOG <matuoka_@mx5.bb-west.ne.jp> ■日付 : 05/12/19(月) 17:30 ■Web : http://www12.bb-west.ne.jp/matuoka -------------------------------------------------------------------------
憲法は国家の最高規範である。国家における統治作用並びに国民の行動は、憲法に準拠して行なわれなければならない。法体系をピラミッドに例えてみると、その頂点に位置付けられているのが憲法である。憲法9条の条文は、中学生が読んでも充分に理解できる内容である。哲学を持たない法学者が、屁理屈を並べて、黒を白と権力に諂ったとぼけた解釈をやっておると、日本国民の深層心理に、本人は全く気付かないうちに、法軽視の心が構築されることになる。 何故なれば、国家の最高規範・最高法規である憲法であっても、必要とあれば無視しても良いのであれば、憲法の下に位置付けられている法律など必要とあれば無視しても一向に構わない、況んや法律の下に位置付けられている条例規則に於てをや、と言う理屈になる。つまり、憲法を無視すると言う事は、遵法精神の欠如した社会が醸成される事を意味する。この事は、とりもなおさず、法治国家の崩壊を意味する。吾人はこの点について、覚醒しなくてはならない。 |
▼PCOGさん: >憲法9条の条文は、中学生が読んでも充分に理解できる内容である。哲学を持たない法学者が、屁理屈を並べて、黒を白と権力に諂ったとぼけた解釈をやっておると、日本国民の深層心理に、本人は全く気付かないうちに、法軽視の心が構築されることになる。 日本国憲法81条では、「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。」としています。 これは、付随的違憲審査制度で、通常の裁判所が違憲審査をする方式です。 アメリカも同様の方式です。 一方、抽象的違憲審査制度は、違憲審査をするための憲法裁判所を設け、具体的な争訟とは無関係に違憲審査をする方式です。 法体系の整合性を確保することに重点を置き、違憲の法令を排除する方式です。 ドイツ、フランス、イタリア、韓国などで設置されています。 日本国憲法が改正されるとしたら、「抽象的違憲審査制度」を条文化して、権力者が都合の良い憲法解釈をさせないようにすべきと思います。 |
▼JSさん: >▼PCOGさん: >>憲法9条の条文は、中学生が読んでも充分に理解できる内容である。哲学を持たない法学者が、屁理屈を並べて、黒を白と権力に諂ったとぼけた解釈をやっておると、日本国民の深層心理に、本人は全く気付かないうちに、法軽視の心が構築されることになる。 > >日本国憲法81条では、「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。」としています。 >これは、付随的違憲審査制度で、通常の裁判所が違憲審査をする方式です。 >アメリカも同様の方式です。 >一方、抽象的違憲審査制度は、違憲審査をするための憲法裁判所を設け、具体的な争訟とは無関係に違憲審査をする方式です。 >法体系の整合性を確保することに重点を置き、違憲の法令を排除する方式です。 >ドイツ、フランス、イタリア、韓国などで設置されています。 > >日本国憲法が改正されるとしたら、「抽象的違憲審査制度」を条文化して、権力者が都合の良い憲法解釈をさせないようにすべきと思います。 お二人の違憲に全く同感です。 なぜ、日本ではアメリカの具体的違憲訴訟方式を採用したと解釈されているのか。 これは権力分立原理の大幅な後退です。憲法訴訟は特別な裁判所を設置せぜに普通の裁判で憲法に違反する法令や行政行為を判断しても本件からはややずれた問題に 深入りすることになり争点がぼやけることになる。 こうした法制度は司法を三権分立制度の大きな支柱であるとは考えずに議会で決められた法律に従って裁判するだけの機関としているだけであり、違憲判断を回避する態度を生み出しました。 権力分立制度が機能していないので議会も行政府も違憲の疑いのある法律や行政行為をどんどん積み重ねることになり、目が覚めたら憲法秩序は崩壊していたということになりかねません。 |
▼名無しの探偵さん: >憲法訴訟は特別な裁判所を設置せぜに普通の裁判で憲法に違反する法令や行政行為を判断しても本件からはややずれた問題に >深入りすることになり争点がぼやけることになる。 >こうした法制度は司法を三権分立制度の大きな支柱であるとは考えずに議会で決められた法律に従って裁判するだけの機関としているだけであり、違憲判断を回避する態度を生み出しました。 レスありがとうございます。 憲法九条の解釈について、中曽根元首相が「憲法違反すれすれの解釈」をしていると認めています。 つまり、自衛隊は、戦力不保持について憲法に違反しているかも知れないいうことです。 憲法解釈を、いかに都合良く解釈したかを自ら認めているのです。 しかし、最高裁は憲法裁判が可能になっていますが、実際には憲法裁判で判断を示さないで逃げてしまっているのが状況です。 よって、憲法解釈は、憲法裁判所で判断すると改めなくてはいけないと思うわけです。 また、憲法裁判所の判事は、国会議員からの選出は認めないとすべきでしょう(憲法裁判所は、立法府と対極的な機関ですので)。 |
裁判所といえども、警察といえども、法の下に動かなければならない。 法は国会で作る。司法・行政・立法「三権分立」というのは幻想である。立法が最高権力であり、司法・行政はその枠内で動く。 故に国民は、正しい政府を持たなければならない。政府は、(日本の場合)、議員内閣制であるから、この議員の選挙が根幹である。国民の意思=選択を最もよく反映する選挙制度が求められる由縁である。 過半数に満たない国民の支持で国会の2/3を占めるような制度は、詐欺である。自民党公明党詐欺政権を打倒しなければならない。 ただし、どうやってこの毒=詐欺政権を倒すか。毒は毒を持って制する。すなわち小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘、これがもっとも適格な対処である。いまやそれは在野の常識となりつつあるな、うん。 |
▼ウミサチヒコさん: >ただし、どうやってこの毒=詐欺政権を倒すか。毒は毒を持って制する。すなわち小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘、これがもっとも適格な対処である。いまやそれは在野の常識となりつつあるな、うん。 現行の選挙制度を利用することは <毒> なんかじゃないでしょ? 「正当な民主的手段」 です。 もともと現行制度は、二大政党制を促進し 政権交代を容易にする為の 制度です。 そういった 歪んだ 意識で 政治を語るから 「多くの良い子」 達は同調しないのですヨ。 |
▼ウミサチヒコさん: >裁判所といえども、警察といえども、法の下に動かなければならない。 >法は国会で作る。司法・行政・立法「三権分立」というのは幻想である。立法が最高権力であり、司法・行政はその枠内で動く。 >故に国民は、正しい政府を持たなければならない。政府は、(日本の場合)、議員内閣制であるから、この議員の選挙が根幹である。国民の意思=選択を最もよく反映する選挙制度が求められる由縁である。 選挙法を国会議員に作成させているので、民意より党利党略優先になってしまっています。 国民の意思を最も反映させる選挙制度は、法律でなく、憲法に定めるのが良いでしょう。 >過半数に満たない国民の支持で国会の2/3を占めるような制度は、詐欺である。自民党公明党詐欺政権を打倒しなければならない。 >ただし、どうやってこの毒=詐欺政権を倒すか。毒は毒を持って制する。すなわち小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘、これがもっとも適格な対処である。いまやそれは在野の常識となりつつあるな、うん。 自公政権が詐欺なら、小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘も詐欺になってしまいますよ。 小選挙区制度そのものが良くないのは明白ですので、制度改革を考えてもらいたいと小泉に訴えたいが…… |
▼JSさん: >>過半数に満たない国民の支持で国会の2/3を占めるような制度は、詐欺である。自民党公明党詐欺政権を打倒しなければならない。 >>ただし、どうやってこの毒=詐欺政権を倒すか。毒は毒を持って制する。すなわち小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘、これがもっとも適格な対処である。いまやそれは在野の常識となりつつあるな、うん。 > >自公政権が詐欺なら、小選挙区制度を逆手に取った全野党共闘も詐欺になってしまいますよ。 そうです。いい所に気付いて頂けました。 全野党51%の得票で2/3の議席を獲得して、選挙制度を直す。これが希望です。 |
▼ウミサチヒコさん: >全野党51%の得票で2/3の議席を獲得して、選挙制度を直す。これが希望です。 主旨は良く理解していますが、果たして民主党が制度見直しをするでしょうか? 小選挙区制のもとに政権を奪取して、この制度の方が民主にとって都合が良いとすると考えられます。 |
勝手ながら話に参加させていただきます。 今の政権は自民党と公明党による詐欺的なものであるということは 私も感じます。公明党は周知のように裏には創価学会があり、創価 学会はフランスなどでは指定のカルト教団にされて、「宗教の仮面 をかぶった全体主義」ということで有害だといわれています。全体 主義というのは反民主的、独裁みたいなもので常に敵を作ることに よって団体を維持しています。ヒトラーもユダヤ人を敵としたファ シストです。自民党と公明党が組むという背景から小泉首相が今し ていることは排他的な政策をして創価学会の夢である天下取りの後 押しをしているようにもみえます。なぜ小泉首相は公明党と組むの かといえば自民党の票稼ぎと採決の議席稼ぎと言うのは明白で、そ のために創価学会の信者の支持というよりはトップの人の支持を得 ようとし、今では小泉首相の考え方も敵か味方かの全体主義のよう に常に敵を作ろうとしているようにみえます。 話は飛んでしまいましたが、私は改憲派です。一から作り直した方 がいいと思います。そして現行の官僚に勉強の猶予を与えた後、新 しい国家公務員試験をやらせて、組織を編成させたほうがいいと思 います。もし汚職ばかりしている官僚なら努力することができなく なっているか、その試験でも不正をするでしょう。そうすれば今よ りはきれいな行政になり、国会議員もあつかいやすくなりますが、 国会議員自体もきれいな組織にしなくてはいけません。そのために 選挙でもよく人を見極めなければいけません。 |
▼志孝さん: はじめまして。名無しの探偵(団塊世代の人間)です。 > >話は飛んでしまいましたが、私は改憲派です。一から作り直した方 >がいいと思います。そして現行の官僚に勉強の猶予を与えた後、新 >しい国家公務員試験をやらせて、組織を編成させたほうがいいと思 >います。もし汚職ばかりしている官僚なら努力することができなく >なっているか、その試験でも不正をするでしょう。そうすれば今よ >りはきれいな行政になり、国会議員もあつかいやすくなりますが、 >国会議員自体もきれいな組織にしなくてはいけません。そのために >選挙でもよく人を見極めなければいけません。 改憲派であることはいいのですが、「現行の官僚」こそが悪政の根源です。 話がながくなるので端折りますが明らかに「日本国憲法に基づく」憲法政治を 棚上げして民主主義的な運動を骨抜きにしてきた元凶です。(例えば、政界・ 官界・財界の三位一体構造を実現させた政治献金を野放しにし、裁判でもお墨付きを与えられたことは国民の参政権を空洞化させた) こうした証拠は無数にあります。もう「官僚性善説」は止めたほうがいいのです。 |
官僚は精神の堕落、利己主義などによる国民を無視した行政をし、 国会議員を操ってまでさらに利権の拡大を狙います。このことに ついては過去の積み重ねにより頑固にへばりつくような根の深い 事態に陥っています。なのでここは一からやり直した方が日本が 再生するために一番手っ取り早い方法だと思います。まずは、憲 法を新しく作り直すこと。これは世界の憲法、日本の昔の憲法い ろいろなものを参考にして世界に誇る日本独自の自立した憲法を 作るべきです。はっきりいって現行の憲法は機能をしっかりはた しているとは思えません。三権分立なのに行政が強くなりすぎて いる時点で憲法からはずれてます。次に教育です。日本は法治国 家ですが実際、法を守ろうという意識はどれほどあるでしょう。 法によって治まる意味をしっかり学び、日本人としての精神の教 育をうけ、物事の善悪、秩序、公共心、礼儀などを学んで初めて 今行われている教育をうけさせるべきです。自己の確立のできな い人に対する情報過多は危険です。若い子の犯罪がエスカレート するというのはここにあります。 |
日本人の法に対する厳守の認識度の根本は、宗教界で戒律という倫理道徳観の軽重さの違いに示される。 参考までに、「日本における「法の不在」」,『「天皇の原理』小室直樹著,文藝春秋社,1993年より 日本人は法に疎い?(1)--98.11.01-- http://homepage3.nifty.com/junsoyo/kai/kmemo/khiro4.htm のなかで、「日本人は法に疎い?(4)--98.11.11--」から http://homepage3.nifty.com/junsoyo/kai/kmemo/khiro4-4.htm -------------------------------------------------------------------------------- 引き続き小室直樹著『「天皇」の原理』「日本における「法の不在」」から。 -------------------------- キリスト教と法然・親鸞の論理のもう一つの根本的な違いは,正統性の創造,正しさの創造がなされているかいないか,ということである。つまり,パウロ曰く,今まで正しくなかった人(法律を破ったゆえに)を,神の恵み(grace)により正しい人(イエス・キリストを信じるゆえに)とする。明らかに神は,「正しさ」を変更している,新しい「正しさ」を創造している。 一方,法然・親鸞の論理では,罪人は罪人ながら念仏を唱えて成仏する(法蔵比丘が念仏という本願を成就して阿弥陀如来になったのだから,念仏だけが本願力を有す故に)。罪人が罪人でなくなるわけではない。罪人であるか否かを決める規範は客観的に存在する。これは,阿弥陀如来でも変更不可能である。 末法思想で変わるのは人間の方である。法は不変でも人間がだんだん悪くなる。つまり,法と人間の関係は変わっていくのだ。それで正法の世とは違って末法の世ともなると,法は誰の手の届かないところへ去っていった。 仏教における「法」は,仏とは無関係に存在する。仏といえども,法を変更することは出来ないし,ましてや制定したり,命じたりすることはできない。また,仏が「正しさ」を作ることも,変更することも出来ないし,「正しくないこと」を「正しい」とすることも(また逆も)できない。 キリスト教では,イエスキリストを信じることが正しい。「正しい」とは,「神の前で義(ただし)とされること」=「神と正しい関係」に入ることを言う。 今の日本で,日蓮宗系は最もダイナミックな宗教団体であり,法然・親鸞の流れをくむ浄土真宗は日本最大の宗教団体である。これらのことからみると,宗教から戒律を抜くことこそ,日本人の人心を得る秘訣である。仏教から戒律が抜けたことにより,日本仏教が日本教の一宗派になっただけでなく,日本から法(律)という感覚がなくなった。 今の日本人が痛切に感じているのは現在日本の法不在であるが,これは今に始まったことではない。明治期の近代欧米人だけでなく,古代,中世の中国人と比べても,日本人は法(律)に馴染まない。法的に考えればどうなるか,合法的であるかどうかという思惟方式がまるでない。日本人は法の論理が使えないのだ。何故か?宗教における戒律不在が法不在を生んだと思われる。 ユダヤ教とイスラム教は,宗教の戒律=世俗の法律である。キリスト教には戒律はなく,福音書も新約聖書のその他の部分も世俗の法(律)の法源となりうるようには作られていない。が,バックボーンにユダヤ教とローマ法がある。従って,欧米におけるキリスト教は,信者に法的思考力,法的論理を与える可能性を充分持っている。 しかし日本では,仏教の生命である戒律を不在にし,仏教を日本教の一派にしてしまったことにより,法も不在になってしまった。日本において法律は機能せず,日本人は法の心(リーガルマインド:法的センスと法的論理の駆使能力)を失った。 |