Page 294 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼構造壊格 しまったk2 05/6/14(火) 21:13 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 構造壊格 ■名前 : しまったk2 ■日付 : 05/6/14(火) 21:13 -------------------------------------------------------------------------
小泉政府になって足掛け5年、構造改革の名の下に、次々と、一般国民に不都合や痛みを押し付ける政治が進められているが、景気をはじめ、なんの成果も見えないままに、さらに低所得者をターゲットに増税、負担増の激痛メニューが出てきている。 財政制度審や政府税調のような、似たような諮問機関を設けて、そこに有識者などと、いまの国民にとって有害者である特別な学者等を連れてきて、相応呼して悪政を正当化しようとしている。 郵政民営化は、銀行、保険、運輸業界の押出しを受けた一般国民になんの利益もない改革だが、同様に先般、財政制度審が医療費の負担増を答申したととたんに、アメリカの保険会社が、今日、新聞に高齢者向け医療保険の全面広告を出していた。まさに、絵に描いたような儲けシナリオで、ことが進められている。 これも、アメリカのように公的な健康保険を見掛けだけにして、主要部分を民間保険会社にお任せしようという方向である。まさに民間にできる事は、命でも金の代償見合いをもって民間に任せてしまうということである。アメリカは保険を民間任せのため、4,500万人の無保険者がいて医療の蚊帳の外である。 いま、賃金の削減とフリーターなど非正規雇用化による、労働者の総体的な所得減と、年金だけ生活者はマクロ指標によって景気が良くなっても年金が増えない仕組みとされ、現働き蜂と旧働き蜂は将来に大きな不安をかかえている。 一方では、大企業とその経営者達は、史上空前の利益を上げている。一部それに連なっている国民も、そのおこぼれを頂戴していることだろう。だが、国民全体の消費意欲に、ほとんど影響を与えることができない程度の一握りの国民である。 イラク戦争を続けているアメリカでは、前線に出て行く兵士の多くが、危険手当を当てにした低所得者で、金持ちの御曹司たちは戦争をうまいこと回避しているという。 これも、日本で、いま憲法9条を変えて集団的自衛権などでアメリカに、どこへでも付いていく事態になったときの前線兵士は、フリーター、ニートから脱することができない低所得者が購われることだろう。 これも、絵に描いたようなアメリカナイズである。 このほか、すでに金融システム、経営システムなどどんどんアメリカである。 アメリカ文化をすべて否定するわけではない。しかし、いまの小泉政治は、一般国民にとってありがたくない文化を、アメリカと日本の一部の人間のために進めているとしか思えない。 太平洋戦争という320万人の悲痛な犠牲のうえに、戦後手にした貴重な、普通の国民の豊かさと安心の仕組みを半世紀で放棄して、いま、一部の強い国民のための豊かさと安心を確保するために構造改革しようとしている。 これは、まさに「構造壊格」である。 デモも、署名運動、座り込み、ネットディベートも、どんどんやるのもいいでしょう。ただ、それら自体は気休めにしかならない。つまり、いまの小泉さんには、馬耳念仏、蛙面小便である。やはり、選挙で確実に消去するしかない。そのためには、このような空間やリアル空間で思いを発信できないでいる多くの弱い国民と協同することが目的でなければならない。 |