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 ▼世界の切り口  たけチャン 05/7/18(月) 17:50

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 ■題名 : 世界の切り口
 ■名前 : たけチャン
 ■日付 : 05/7/18(月) 17:50
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   平和を論じる時、「敵の土俵」で議論するのは愚かである。出口の無い議論に終わってしまう。例えばテロを巡る議論がそれである。小泉首相の危うい一言 があった。イラクから日本の軍隊(troops)を絶対に撤退させない(Japan will never withdraw its troops from Iraq.)小泉首相もいつかの東条英機首相のように勇ましくなりましたね。G8会議で小泉首相がヘッドフォンを取り頭にセットする様をテレビで放映していた。お気の毒に借りてきた猫のような姿でした。だからこその、過剰なリップサービスだったのかな。小泉首相はこのタイミングでイスラム主義者たちに公然と戦いを挑む宣言をし、それが一瞬であれ英語で放送されたのである。今後数年内に日本国内および日本人を狙った攻撃が懸念される。

これを言うとだからこそテロに怯むなの議論と、ではテロの主張を認めるのかの議論と、絶対非暴力主義の議論となり、永久に平行な議論となる。

戦争には意外な側面がある。誰かが戦費を支払わなくてはならない。例えば、アメリカ国民は毎年膨大な税金を支払い、戦費に振り向けられる。例えば、衛星国家である日本は、国際貢献とか、イラク復興支援と言いながら、アメリカ軍の武器弾薬、兵隊の運送という後方兵站を担っている。また直接にCPAにカネをマル投げしている。また、今後永遠に、戦争を継続するためには、更なる資金が必要である。そこで郵貯350兆円の民営化となる。

そのような大きな歴史の流れと、我々の日常はリンクしている。(7/8)発売の『FRIDAY』の記事「小泉大増税−創価学会員の年収は半分になる!」である。「『弱者の味方』を標榜していたはずの公明党が、小泉政権の弱者切り捨て、地方切り捨て路線に全面的に協力している。公明党を支持してきた創価学会の皆さん、本当にこのままでいいのですか?」
小泉首相の中小企業つぶし、弱者切捨て、大増税の背後に、戦争の足音が聞こえてきませんか。

平和を求める者が、「戦争反対」と言うだけでは戦争の脅威は無くならないかもしれない。ここで考えてみよう。世界は循環型社会である。その例は上記のおカネである。貴方が使うべきおカネがイラクで使われて、不幸を招いているかもしれない。循環型社会では強者だけが生き延びて弱者が淘汰される、単純なものではない。だからこそ、武力だけでは何も解決しないと歴史は語っている。

紙面、画面には政治家の空々しい言葉が氾濫している。しかし迂遠では在るが、ソフトな力に注目している記事もある。
http://www.yorozubp.com/0507/050716.htm 参照
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ワシントンの日本人の間でも、「冬のソナタ」が話題になっている。3年前に韓国で放映されたドラマが、日本人の心をつかんだのが昨年である。その「冬ソナ」の効果が、東南アジア、中東まで波及しているという。先日、韓国を訪問した時、再放送で冬ソナを放映していた。これは日本の冬ソナ現象の影響からだそうだ。ニューヨークタイムズの一面でも、冬ソナ効果をアジアの社会的現象として取り上げている。テレビドラマが複雑なアジアを一つにしているという意味で、軍事というハードパワーなしで、文化というソフトパワーにより地域の安定が生み出されていると考えられる。
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アメリカの映画を100本以上見ても、アメリカ文化にはけして染まらなかった日本人が、一本のテレビゲームでこんなに変わるとはね。血は水よりも濃いということか。

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