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 ▼デモの公益性  たけチャン 05/8/7(日) 7:44
   ┗Re(1):デモの公益性  ozone 05/8/7(日) 12:45
      ┗Re(2):デモの公益性  ウミサチヒコ 05/8/8(月) 0:34

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 ■題名 : デモの公益性
 ■名前 : たけチャン
 ■日付 : 05/8/7(日) 7:44
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   デモの公益性について述べたい。多少、我田引水的なところもある。日本でデモというと、保守勢力の眼の敵にされてきた。そのためにデモをぶっ潰すデモが作られた。それがジグザグデモであり、過激派のデモであった。保守勢力、または内閣から機密費が彼らに流れていたと言う説がある。故松本清張に言わせれば、彼ら過激派を、警察は逮捕できるのに逮捕しない、泳がされた勢力と評価していた。過激派は関東の山に隠れて、仲間同士で殺し合いをしたり、浅間山山荘にこもって警察隊と銃撃戦まで行った。それで彼らの使命は終了したのである。世間にデモ参加者の末路を見せつけたからである。

アメリカはどうだったのだろうか。アメリカもデモが盛んだった時期がある。都市では黒人暴動が盛んであった。首都ワシントンでは100万人参加のデモがおこなわれた。キング牧師の演説は歴史に残るものであった。彼自身は凶弾に倒れたが、彼の精神は残った。それはキング記念病院のことではない。公民権運動のことである。その成果は、傍から見ても目覚しいものがあった。企業、学校、官庁における有色人種の採用枠を強制した。公立学校への入学者枠も強制した。各都市には無料の職業訓練校が幾つも作られた。日系アメリカ人にも戦争中の不当な扱いにたいして、アメリカ大統領の正式な謝罪が行われ、一人当たり数百万円が支払われた。日本人だけでなくて、全ての有色人種の名誉が回復されて、かつ得をしたわけである。

単に得をしただけと、狭く公民権運動を捉えるべきではない。今までは無かった、「人民」とか「市民」と言われる人たちの横の関係が出来たことである。それは、別の表現で言えば「アメリカンドリーム」ということである。1960年代1970年代にはそのような輝きがアメリカにはあった。だからこそ世界中から優秀な若者がアメリカを目指して留学した。今でも、アジアの最優秀な若者はアメリカに行き、二流三流が日本にくる。この人々の横の関係、またはアメリカンドリームをベースにして20世紀末のアメリカ史上空前の繁栄が可能であった。

20世紀末から21世紀初めにかけて、アメリカでは公民権運動の反動がおきている。それが弱肉強食の市場原理主義とテロのやらせである。人々は横の連携を断ち切り、日本人が好きな「蛸壺」の中にはまり込んでいる。アメリカの良さが失われてきたのである。

日本は相変わらずに、デモ、市民運動、イラクへのボランティア活動、教育委員会へのmail発送を些細な事で攻撃する人がいる。かって、平和的なデモを暴力的なデモを使ってぶっ潰した手口が忘れられない。何でも暴力と言えば、相手を黙らせると思い込んでいる。その手口はお見事でした。拍手で喝采である。でもね、それで日本人が全員、蛸壺の中に入って引きこもりを起こしたらどうなりますか。その辺のことを少しは考えていただけないでしょうか。日本の悪名高い官僚は、若い時は柔軟で優秀な頭脳であっても、蛸壺の中で30年も暮らしていては、日本では通用しても世界では通用しない。そういえば、何時も大風呂敷を広げる御仁がいましたね。彼の文体もどことなく官僚的だった。ご自分では完璧な文章をひねっているつもりなんでしょうが、意味が分りにくいのが玉に傷です。これも蛸壺になれた悲しさでしょうかね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):デモの公益性  ■名前 : ozone  ■日付 : 05/8/7(日) 12:45  -------------------------------------------------------------------------
   ▼たけチャンさん:

>デモの公益性について述べたい。多少、我田引水的なところもある。日本でデモというと、保守勢力の眼の敵にされてきた。そのためにデモをぶっ潰すデモが作られた。それがジグザグデモであり、過激派のデモであった。保守勢力、または内閣から機密費が彼らに流れていたと言う説がある。故松本清張に言わせれば、彼ら過激派を、警察は逮捕できるのに逮捕しない、泳がされた勢力と評価していた。過激派は関東の山に隠れて、仲間同士で殺し合いをしたり、浅間山山荘にこもって警察隊と銃撃戦まで行った。それで彼らの使命は終了したのである。世間にデモ参加者の末路を見せつけたからである。

大変有意義なまた重要な情報を有難うございます。

やっぱりそうなんですか。 私も噂では聞いたことはあるんですが。

請願をしている住民や国民の運動を邪魔し、破壊するのには最良の方法ですね。 請願運動をしている人たちの中から過激的な暴力的な行動が起きてくれば、それを口実にして請願運動を警察も取り締まる事が出来やすくなります。

それに、その請願運動は一般の住民や国民に誤解されて支持を失い、孤立化して萎んでしまいますね。

為政者は金もあるし大変手の込んだ高等な手口を使うのですね。

もっとも、警察等は一般組織の中にスパイを送り込んでおいて内部から挑発し、その組織を壊すなどというプロットはミスリー作家の作法の定石でもあると聞いてもおるのですが。


 

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):デモの公益性  ■名前 : ウミサチヒコ  ■日付 : 05/8/8(月) 0:34  -------------------------------------------------------------------------
   ▼たけチャンさん:
>デモの公益性について述べたい。多少、我田引水的なところもある。日本でデモというと、保守勢力の眼の敵にされてきた。そのためにデモをぶっ潰すデモが作られた。それがジグザグデモであり、過激派のデモであった。

私の誤読でなければいいのですが、読んだかぎりでは、あなたの論理は「宮本顕治」の論理です。宮顕は、自分の考えるものより過激的・急進的なものはすべて、「泳がせ」論でかたづけます。これは旧来からの左翼・新左翼に共通した考え方です。なぜなら、彼らは彼らが「唯一正しい前衛党」であるから、その指示に従わないものは、進んでいようがいまいが、全て「反革命」「権力の手先」となるわけです。
自分の利害から推し量ってのみそういう結論を導きだすのです。かつて日共は過激派を「警察の手先」「泳がされている」と言い、中核派と革マル派はお互いに「警察の手先」と呼び合いました。あなたもそれと同じことをするのですか?

警察がデモを規制(サンドイッチ)しようとするからデモはジグザグデモに進むのではありませんか。なぜデモは道路の片側だけでしか許されないのでしょうか。それに抗議するのがフランスデモです。
デモはおおらかに、かつ、はなばなしくやりたいものです。抗議運動が押さえつけられているところを見せるためにデモがあるのではありません。

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