Page 635 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼3000兆円福祉のための赤字国債 Gokai 05/8/15(月) 18:50 ┗Re(1):3000兆円福祉のための赤字国債 Gokai 05/8/15(月) 19:26 ┗Re(2):3000兆円福祉のための赤字国債 告天子 05/8/15(月) 20:31 ┣Re(3):3000兆円福祉のための赤字国債 Gokai 05/8/15(月) 21:50 ┗Re(4):3000兆円福祉のための赤字国債 Gokai 05/8/15(月) 22:03 ┗Re(5):3000兆円福祉のための赤字国債 告天子 05/8/15(月) 23:07 ┗Re(6):3000兆円福祉のための赤字国債 Gokai 05/8/16(火) 7:31 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 3000兆円福祉のための赤字国債 ■名前 : Gokai ■日付 : 05/8/15(月) 18:50 -------------------------------------------------------------------------
▼告天子さん: まずどうしてもお話しなくてはならないことがあります。 1.私の説は常識でないことを私自身が認識していること。 2.けれども大変重要な事実に対する気付きであるので、放置できないこと。 3.イデオロギーから発する声ではないこと。 4.人類社会にかかわる重大な事実だと言うことです。 これがこの板を利用させてもらっている理由です。 繰り返します。この説が常識でないことを私自身が認識していながらも この説を私以上に知っている者がいないがために 私が知らせるしか仕方がないので、この板に出没させていただいているということです。 だから政府債務に関する専門的でないほとんどの常識はすでに知っていると思ってください。 http://www.6410.jp/bbs/c-board.cgi?cmd=one;no=59641;id=sougou だから、↑こういう反論があることも承知しています。 けれどもこれらの反論は言葉の意味においてかなり精度が低いのです。つまり思い込みだらけで論理が構成されています。 従ってその精度をあげながらの議論となると、途方にくれます。 但し、もう少し的を絞っての議論なら可能なのでこちらから勝手にそれをしますがご了解ください。 ...................................... >福祉で良くなるのなら、公共事業でも良くなったはずです。公共事業では、使わない設備に金を掛けましたが、その金にしても、誰かの手に渡って、景気を良くしたには違いないのですから。しかし実際には、どんどん赤字国債は増え続けて、景気も良くならなかった。 これは赤字国債による民間へのマネーの供給が不足しているのです。 何故なら、1990年以降民間が失えたお金の量は大雑把ですが7000兆円ほどになるかと思います。 私の今回の主張は7000兆円を失えたのを3000兆円だけ、とりあえず民間に戻す計画を立てよということです。 どういうことかと言うと、 まず、お金には3種類に分類できることを知ってもらわねばなりません。 それは次のようなものです。 続く、 |
>私の今回の主張は7000兆円を失えたのを3000兆円だけ、とりあえず民間に戻す計画を立てよということです。 >どういうことかと言うと、 >まず、お金には3種類に分類できることを知ってもらわねばなりません。 >それは次のようなものです。 通常、お金はM1,M2+CD,M3+CD,広義流動性、最広義信用集計量のように分けられると認識していますが、これでは 何のことか良くわからないので、 自己流で、次のように3分類してみました。 1)ベースマネー(マネタリーベース)・・日本銀行が市中から資産を買い入れることによって、代わりに日銀の負債として発行される日銀券。および日銀当座預金残高。日銀によって直接増減せられる。 2)信用創造マネー・・市中銀行が仲介役として、貸し借りによって生じたお金。預貯金マネーより、ベースマネーを差し引いたお金でもある。 このお金が減少することを確か、信用収縮と言うと思う。 3)資産評価マネー・・株式や土地等、比較的短期間に現金に交換できる資産。これらの価値は時価総額という概念で捉えられ、経時的に大幅に増減する。 3.)の資産評価マネーで重要なのは 経時的に大幅に増減するが、その増減量のコントロールは可能であるがおよそであることです。 どのような理由で増減するかは↓に示します。 そこで、株式の場合を例として、時価総額のメカニズムについて説明します。 .............................. <株式時価総額について> 株式時価総額=株価×総発行株数 総発行株数1000万株の会社(A社)はある日、株価200円で取引を終えたとすると、その日の時価総額は200円×1000万で20億円である。次の日、総発行株数の5%、50万株の出来高(取り引数量)で250円(ストップ高)の終値とするとこの日の時価総額は250円×1000万で25億円となる。時価総額は5億円増加した事になるが、実際の取引金額は250円×50万株だから、1億2500万円である。 結果、1億2500万円のお金のやり取りで5億円の価値が増加したことになる。 即ち、株式は少ないお金のやり取りでその何倍、何十倍もの価値の増減が発生する商品だったのです。そして、この事は土地の価値についても云える事でもあります。 .................................. この事は株式や土地だけでなく、あらゆる現物資産についお手も同様のことが言えます。 つまり、現代のように、物品に対する市場が発達した社会ではあらゆるものがお金であるともいえるのです。 但し、売買が双方向的な市場であって その市場が発達し身近で便利であるほど、その物品はお金の性質を帯びることになります。 で1990年に比較すると、土地の時価総額は首都圏で、8分の1〜10分の1に下落しています。地方では3分の1〜4分の1です。 現在でも首都圏の土地の時価総額は全国の4分の1を占め、500兆円だといわれており、地方を合わせると日本土地の時価総額は2000兆円とも言われています。 ということは逆算すると、土地の時価総額は6500兆円ほど減少したことになります。 一方株式の時価総額は全体で約500兆円の減少でしょうから、合計7000兆円のお金が日本国の民間から消失した計算になるのです。 リチャードクー氏がバランスシート不況だと言ったのはここを言っていると思います。 端折っていていて判り難いかもしれませんが、このことについてはとりあえずここまでとします。 |
▼Gokaiさん: いえ、よく分かりますし、消失した価値分を逆算すると何千兆円になる、という話も、先の赤字国債の数字に結びつけると、成る程、と思われました。 私は基本的に、赤字国債を増発してでも、何らかの有効な産業喚起に結びつくのであれば、積極的な政策を取るべきだと思うので、育てられるような産業さえ見通しがつくなら、国が積極的に健全育成に協力すべきだと思います。 しかし、バブルで喪失した分を、市場に金を流しさえすれば取り戻せる、という風にはあまり思えません。バブル資産については、銀行が担保価値をそこにみたが故に「信用創造」でふくれあがった話ですが、そもそもその信用が全然信用でなかったが故に、崩壊せざるを得なかった話でしょう。他にしっかりした投資先を見いだせなかった見識も問われますし・・・。 思うに、バブルについては価値判断の誤りが根底にあるでしょう。何が価値を持っているのかについて、見誤ったから、大損害に結びついたのでしょう。つまり、数字合わせだけでは説明のつかない原因があったと思います。 Gokaiさんがあらたな資金投下対象として、公共工事ではなく福祉を、と言われるのは、この価値判断の部分が関係しての話ではないかと思っています。この部分で、有効な何かを見つけることと、積極財政の活用とが結びつけば、うまく行くのではないか、と思います。 あと、田舎の方では公共工事くらいしか産業の基礎というのはありませんから、何らかの形で新しい「公共工事」と、それから、それに伴っての「厳しいルール、倫理」の発見が必要になってくると思いますね。何が社会のために必要なのか、について、知恵を出して、また監査を厳しくして、新体制にして、その上で公共工事もバンバンやればよい、利益も与えればよい・・・と個人的には思っております。 ただ、福祉に関しては、家族の機能を社会的機関で代替させようという運動が、男女共同参画関係で出ているので、警戒を要するとは思っていますが・・・。これは、ますます社会的な負担コストが大きくなり、サービスを受ける富裕層にとっては都合が良く、貧民層はますます住みづらくなる、みたいな悪循環性を持っていますので。ますます役所が増える、という感じで、こういう「福祉」は、受け入れられない話かと思っています。ものにもよりますが。これは国民生活の向上に必要、と見通しさえつくなら、どんどんやればよいと思います。それを食い物にする、公共心のなさが一番の問題ですね。ルールも多分、なっていないのだと思います。 ・・・、基本的にはGokaiさんの意見にそれほど反対というわけでもありません。ただ、少し極端だったので、保守的な私としては納得しがたいところもあった、と思っている程度です。 |
▼告天子さん: >▼Gokaiさん: >いえ、よく分かりますし、消失した価値分を逆算すると何千兆円になる、という話も、先の赤字国債の数字に結びつけると、成る程、と思われました。 >私は基本的に、赤字国債を増発してでも、何らかの有効な産業喚起に結びつくのであれば、積極的な政策を取るべきだと思うので、育てられるような産業さえ見通しがつくなら、国が積極的に健全育成に協力すべきだと思います。 このように考えるのはわかります。これが世間的常識の判断なのですから。でもこの事検証されていないのです。ただ繰り返しマスコミ等によって垂れ流されただけなのです。サブリミナル効果のようなものですか?そこのところも抑えておいてください。 事実は日本の国際競争力は総合で、決して負けていません。それが原因でデフレ不況の継続ではないということです。その証拠が経常貿易黒字の継続となって現れているのです。 円高の所為で不況ということでもないのです。 人件費高だから、行き詰まっているということでもないのです。 その証拠が貿易黒字という事実に現れています。これは儲かっているという事実なのです。 >しかし、バブルで喪失した分を、市場に金を流しさえすれば取り戻せる、という風にはあまり思えません。バブル資産については、銀行が担保価値をそこにみたが故に「信用創造」でふくれあがった話ですが、そもそもその信用が全然信用でなかったが故に、崩壊せざるを得なかった話でしょう。他にしっかりした投資先を見いだせなかった見識も問われますし・・・。 上記の認識もマスコミによって垂れ流されて定説化したもので何の検証もされていません。 あの当時事実はバブルではありませんでした。その証拠に一般消費者物価の上昇率は健全だったのです。 バブルが弾けたのは故意の 急激な引き締めによるものです。 弾けさせたのです。弾けさせた理由はこじつけによるものです。 銀行の担保価値への判断ミスではありません。銀行にミスがあるとすれば、政策当局者が日本国民を決して裏切らないだろうという過信だったと思います。。 >思うに、バブルについては価値判断の誤りが根底にあるでしょう。何が価値を持っているのかについて、見誤ったから、大損害に結びついたのでしょう。つまり、数字合わせだけでは説明のつかない原因があったと思います。 >Gokaiさんがあらたな資金投下対象として、公共工事ではなく福祉を、と言われるのは、この価値判断の部分が関係しての話ではないかと思っています。 そうではありません。 |
▼告天子さん:続きです。 >Gokaiさんがあらたな資金投下対象として、公共工事ではなく福祉を、と言われるのは、この価値判断の部分が関係しての話ではないかと思っています。 そうではありません。 人道的見地を故意に除外してその理由を言いますと、 バブル崩壊後 故意の不況によって、日本の経済力は徐々に減少しているのだと認識しています。 実はどれぐらいの経済力があるのか解かりません。 ではどうすればよいか、最も輸入に頼らないで資源を使わない景気回復を目指さなければなりません。それには福祉が良いと思います。これが最も資源を使わないで景気回復させるやり方だと思います。環境の破壊にもなりません。 福祉はただ単なるばら撒きというのはおおまかには正しいのですが、例外もあります。現在がそうです。 おいしいりんごは大まかには赤いというのと似ています。 青くておいしいりんごもあるということです。 この事は具体的には、人々は質素が身に付きお金を持たしても使わないで貯蓄や借金返済に廻すということです。 これが出来るということは人々は贅沢にものを消費しないが安心と希望を得ることが出来るということでもあります。 だから消費税の廃止、所得1000万以下の所得税のゼロ化、大学までの教育の無料化、科学技術の振興費の増大、医療費無料化、年金掛け金の無料化等幾らでもばら撒くことが出来る方面はあります。人々のバランスシートが健全になるまでばら撒けばよいのです。それが達成できればそれからもう一度徴税を考えればよいと思います。 >あと、田舎の方では公共工事くらいしか産業の基礎というのはありませんから、何らかの形で新しい「公共工事」と、それから、それに伴っての「厳しいルール、倫理」の発見が必要になってくると思いますね。何が社会のために必要なのか、について、知恵を出して、また監査を厳しくして、新体制にして、その上で公共工事もバンバンやればよい、利益も与えればよい・・・と個人的には思っております。 もちろん公共工事も、日本の発展のためを考えてのものならOKでしょう。 ↓これは論点が違うという前提を踏まえてなら、同意見です。 >ただ、福祉に関しては、家族の機能を社会的機関で代替させようという運動が、男女共同参画関係で出ているので、警戒を要するとは思っていますが・・・。これは、ますます社会的な負担コストが大きくなり、サービスを受ける富裕層にとっては都合が良く、貧民層はますます住みづらくなる、みたいな悪循環性を持っていますので。ますます役所が増える、という感じで、こういう「福祉」は、受け入れられない話かと思っています。ものにもよりますが。これは国民生活の向上に必要、と見通しさえつくなら、どんどんやればよいと思います。それを食い物にする、公共心のなさが一番の問題ですね。ルールも多分、なっていないのだと思います。 >・・・、基本的にはGokaiさんの意見にそれほど反対というわけでもありません。ただ、少し極端だったので、保守的な私としては納得しがたいところもあった、と思っている程度です。 |
▼Gokaiさん: 直近の二投稿、私がサブリミナルに影響されている、というのは否定は出来ませんから、出来るだけ先入観に左右されないでお話しはしたいとは思っていますので、よろしくということで。 やはり、教育体系というか、人生観のようなものも含めての大きなお話しかと思いました。「バブル潰し」についても、確かにそういう側面はあったと思いますね。特に反論というのは、ございません。 輸入に頼らない、資源を使わない景気回復、というところが、少し抽象的かとは思いましたが・・・。やはり日本は、資源を輸入して、高性能品を加工して売る、という産業立国的な部分があると思いますから。・・・まあ、これもサブリミナルと言えばそうなんでしょうけどね。福祉で経済回復、というのは、やはり人々の道徳精神生活というか、気持ちの在り方まで変えていかないと、難しいんでないかな、と思いました。 全体に、一種の・・・自由意志に基づく共産化、みたいな印象は受けました。まあ、そういうのも必ずしも嫌いではありませんが・・・。人々の精神性が非常に高まったならば、そういうことも出来るのではないか、とは思いますが、難しいような気もします。 |
▼告天子さん: >直近の二投稿、私がサブリミナルに影響されている、というのは否定は出来ませんから、出来るだけ先入観に左右されないでお話しはしたいとは思っていますので、よろしくということで。 > >やはり、教育体系というか、人生観のようなものも含めての大きなお話しかと思いました。「バブル潰し」についても、確かにそういう側面はあったと思いますね。特に反論というのは、ございません。 rerereさんのご紹介ですけど、↓こういう話かな?と思っています。 http://blog.mag2.com/m/log/0000154606/106280835?page=1#106280835 「頭おかしいだろ」・・といわれても仕方ないのですけど。 >輸入に頼らない、資源を使わない景気回復、というところが、少し抽象的かとは思いましたが・・・。やはり日本は、資源を輸入して、高性能品を加工して売る、という産業立国的な部分があると思いますから。・・・まあ、これもサブリミナルと言えばそうなんでしょうけどね。福祉で経済回復、というのは、やはり人々の道徳精神生活というか、気持ちの在り方まで変えていかないと、難しいんでないかな、と思いました。 > 現状は特殊なので、それが(資源を これ以上 使わない景気回復)が可能なのです? だから、「産業立国」・・これを否定していません。 日本本土だけでは4千万人も養えるかどうかです。 「道徳精神」・・もちろん大切、同意です。 けれど善悪の基準をどこに設けますか? >全体に、一種の・・・自由意志に基づく共産化、みたいな印象は受けました。まあ、そういうのも必ずしも嫌いではありませんが・・・。人々の精神性が非常に高まったならば、そういうことも出来るのではないか、とは思いますが、難しいような気もします。 自由主義・資本主義に 弱者救済措置を十分に加えて、まずいところは道徳教育で鍛えて、 社会の平和と安定成長を求めるという立場が最適かなと思っています。 共産全体主義は人間の本能には不適でしょうか? |