Page 135 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼政府与党によるマスコミ監視 考え込む人間 04/2/24(火) 10:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 政府与党によるマスコミ監視 ■名前 : 考え込む人間 ■日付 : 04/2/24(火) 10:14 -------------------------------------------------------------------------
2月23日付け東京新聞7面(国際面)を読まれた方は多いと思う。読まれていない方には是非読んでいただきたい。とくにテレビ関係者に読んでいただきたい。 見出しは「骨抜きテレビ〃賛美〃一色」「プーチン帝国の作り方(上)・大統領選の裏側で」「全土に威光」「政府系企業が買収・支配」。 わが国はどうか? 日本の小泉政権とテレビ局の関係がロシアの状況に近づきつつある。自民党によるテレビ朝日への執拗ないじめを受けて、テレビ朝日は番組の不手際を認めて責任者を処分した。テレビ朝日がこの事件によって自由な報道精神を放棄しないことを望みたい。それ以上に精神において政府自民党に屈服していないと信じたい。 最近、報道関係者の話としてよく耳にすることだが、小泉内閣になってから、政府与党側の放送に関するチェックがきびしくなったとのことである。「政治報道は徹底的に監視されていて、小泉批判報道はやりにくくなった」と語るディレクターもいる。「森田さんにも出演を頼みにくくなりました」と語るテレビ局内の友人もいる。 私自身、この数年間、政府与党のマスコミ監視がきびしくなったことを日常的に感じていた。やんわりとだが、「小泉批判派あまりきびしくやらないよう注意してくれませんか。穏やかにお願いします。あとがうるさいものですから……」「森田さんはあちら(自民党執行部のこと?)のブラックリストに載っているようですから、注意してください」などと、「友情ある説得」を受けたことがある。プロデューサー的立場の幹部から「うちの社の方針は小泉さん批判はしないことです」と告げられて、一度は出演を断らざるを得なくなったこともあった。 再び、東京新聞の記事を引用する――「三月十四日投票のロシア大統領選は、プーチン大統領の独走状態だ。それを生み出す大統領の強力な支配力。それを許した民主勢力の退潮」。 わが日本国と比べてみると、共通点がある。テレビ、ラジオの内側から見ると、明らかに日本のロシア化が進んでいる。小泉政権のプーチン化が進行中である。それも急激に進んでいる。時々、“小泉ファシズム”という言葉さえ耳にするようになった。 2004.2.23 世界に広がる政治権力のマスコミ支配――テレビが政治権力の手先になると独裁権力が成立する 【ロシアにおけるプーチン独裁体制の成立】 「森田実の時代を斬る」より |