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 ▼進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  流水 04/9/21(火) 10:18
   ┣Re(1):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  王里 04/9/21(火) 13:35
   ┃  ┣Re(2):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  流水 04/9/21(火) 13:59
   ┃  ┃  ┗Re(3):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ウミサチヒコ 04/9/21(火) 14:44
   ┃  ┃     ┗Re(4):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  流水 04/9/21(火) 15:19
   ┃  ┃        ┣Re(5):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ウミサチヒコ 04/9/21(火) 15:35
   ┃  ┃        ┗Re(5):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  敦煌 04/9/21(火) 23:35
   ┃  ┗Re(2):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  rerere 04/9/22(水) 6:38
   ┃     ┗Re(3):ベトナムの悪夢  王里 04/9/22(水) 10:21
   ┗Re(1):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  馬鹿正直 04/9/21(火) 16:03
      ┗Re(2):一線を越える  流水 04/9/21(火) 18:46
         ┗Re(3):一線を越える  馬鹿正直 04/9/21(火) 23:21

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 ■題名 : 進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状
 ■名前 : 流水
 ■日付 : 04/9/21(火) 10:18
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   今月16日、NYタイムズが以下のような記事を掲載した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「イラク、来年末までに内戦突入も=米機密文書が悲観的見通し 【ニューヨーク16日時事】16日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、複数の米政府高官の話として、7月にブッシュ大統領のために情報機関が作成した国家情報評価の機密文書が、イラクの前途に関する悲観的見通しを明記していると報じた。最悪のケースでは、来年末までに内戦につながる可能性のある事態に発展すると予測しているという。 (時事通信) - 9月16日
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事は、イラク戦争の現状を如実に示している。

実は、米国の各種研究機関は、アブグレイブ刑務所の虐待事件が明るみに出た4月後半段階でイラク戦争の勝利に見切りをつけている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★「アメリカ人自身はまだ気づいていないが、中東全域の人々は、米軍がファルージャやサドル師との戦いに勝てなかったことで、アメリカはすでにイラク戦争に負けたと思っている。アメリカに対するイラク人の支持は急速に失われている」「もはやアメリカは軍事的な方法でイラクを安定させることはできない」「穏健派のイラク人にできる限りを支援を行って新政権作りを進めさせ、このイラク再建が正当性を回復できるよう国連にも協力してもらうしかない」などと書かれている。
ーCSIS(民主党系シンクタンク)4月30日に発表した「ファルージャ、サドルと崩壊しつつあるアメリカのイラクでの地位」ー

★「アメリカは、すでにイラクで失敗することが確定してしまった。今後は、失敗による損害をどれだけ減らせるか、ということが重要になる。だから、なるべく早く米軍がイラクから撤退することが必要だ。撤退が遅れるほど、アメリカの損失も大きくなる」「このまま行くと、アメリカは世界における孤立を深め、(アメリカに頼って動いてきた)国連やNATO、IMFなども崩壊する可能性がある。中東全域に反米意識が強まり、サウジアラビアやエジプトの政権がイスラム原理主義に乗っ取られるだろう」と述べた
これは、共和党系のタカ派シンクタンク「ハドソン研究所」のウィリアム・オドム(元中将、レーガン政権などで安全保障を担当)のTVでの発言

実は、オドムは、911事件後の「テロ戦争」の体制作りを立案したタカ派・ネオコン系の知恵袋の一人であるからだ。オドムは1970年代から国防総省で諜報部門の担当をしており、「エシュロン」などを使って通信傍受(信号諜報)を行うNSA(国家安全保障局)の長官をしたこともある。オドムは、911後には「国土安全保障省」の設立にたずさわったが、これは彼が1970年代にFEMA(連邦危機管理庁)の設立にたずさわったことにさかのぼる任務だった。(オドムの経歴)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(田中宇氏の記事より抜粋)
もはや、共和党の強硬派すら、イラク戦争の勝利に見切りをつけている現状なのである。

では、最近のイラクの現状はどうなっているのか。
最近の記事で目立つのは、米軍によるファルージャなどの空爆である。つまり、空爆でしか武力抵抗派(テロリスト)を制圧できなくなっていることを示している。
米軍はイラクのゲリラ戦でどんどん泥沼化している。ある報告によると、米軍は1日100回以上の攻撃を全国で受けている。
イラク人の米軍スパイはほとんど殺されたようであり、米軍の味方がイラク民衆の中に居ない状況になっている。

そのため、米軍は空爆に頼らざるを得なくなる。空爆をすると、民衆を巻き添えにせざるを得なくなる。そうなると、民衆の恨みをかい、ますます米軍への支持がなくなる。
テロリスト撲滅のための戦いが、さらに多くのテロリストを生み出すという悪循環にはまり込んでいる。過去のゲリラ戦のイラク版が行われているのである。
イラク戦前から何度も指摘してきた「ベトナムの悪夢」の再現である。
ベトナム戦のベトコン(南ベトナム解放戦線)にあたるのが、シーア派・スンニ派の武装勢力であり、その指揮者が旧サダム政権下の軍人であろう。先日も旧政権NO2のイブラヒム拘束ニュースが流れ、米軍もイラク政権も否定していたが、彼の拘束がこれだけニュースになるということ自体が、米軍が上記の事態を如何に深刻に考えているかのあらわれであろう。

ここで、先の日本人人質事件のことを思い出してほしい。あの当時、米軍はファルージャを包囲・攻撃していた。ところが、治安部隊に配属されたイラク人の半部近くが逃げ出し、残ったイラク兵の多くも攻撃を拒否しているというニュースが流れたはずである。
この状況は本質的に変化していない。というより、状況は益々悪化しているといってよい。
治安部隊への希望者への攻撃、治安部隊への攻撃も多く、治安部隊から逃げ出すイラク人が増加している。
米軍撤退後のファルージャのイラク守備隊と同じで、そのまま反米武装組織になっている。

さらに困ったことには、米国が望みをつないでいたNATOの軍事支援も難しいのが現状である。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NATO、イラク治安部隊の訓練計画“難航” 仏、ベルギー、スペインが反対(産経新聞)
「テロ標的に」「応分の財政負担を」
【パリ=山口昌子】イラクの治安悪化がさらに深刻となる中、北
大西洋条約機構(NATO)が実施を決めたイラク治安部隊の訓練
計画がフランスとベルギーなどの反対で遅れている。デホープスヘ
ッフェルNATO事務総長は二十日の会合で派遣の詳細などを決定
したいとしているが、合意の見通しは立っていない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040919-00000012-san-int
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけに、十三日パウエル長官が、大量破壊兵器の存在を否定し、アナン国連事務総長が十五日、英BBC放送に対し、「イラクを攻撃するかどうかの決定は安保理で行われるべきであり、(これを無視して)単独で決定すべきではなかった」と述べ、米国主導のイラク攻撃は国連憲章に反する違法行為だったとの考えを明確にするなど、周囲の状況は米国に不利になる一方である。

先日もニュースで出ていたように、いまやバクダッドの中心部であるグリーンベルト(最重要地域)へも侵入できるようになっている。
ベトナム戦争のサイゴン陥落時、市内各地にベトコン支持者が蜂起し、これだけベトコンがサイゴン市内に潜入していたかに、驚かされたことがあったが、それに近い状況がバクダードで起きつつあるという予感がする。イラク暫定政権のアラウィでさえバグダッド自体の陥落を心配し始めている。
首都のバクダードですら、そうなのであるから、シーア派・スンニ派支配地域は押して知るべしある。これで、本当に来年1月の選挙が実施できるかどうかおおいに疑問が残る。
アラウイは、昨日訪問先の英国で、選挙実施は予定通りと発言していたが、本当に来年1月の選挙を実施できるかについては、きわめて疑問が残る。
多くの人が、イラク戦前予測した、最悪の事態に近づきつつある。

おまけにアフガニスタンの状況も、タリバン勢力の復活、地方の族長支配の強化、アルカイダの残存勢力の復活など問題が山積みである。
カルザイ政権の支配は、カブール周辺のみであり、しかも何も資源のないアフガンからは国際社会の関心を急速に薄れている。
しかし、先日の北オセチアでの学校占拠事件に象徴されるように、チエンチエン問題をてこに中央アジアでイスラム原理主義勢力が力を伸ばしつつあり、アフガンがその発信地にもなりかねない状況である。
プーチン政権が力による解決を志向し始めると、カフカス地方全域が流動化し、収拾がつかなくなる恐れもある。
【文明の衝突】の恐れが現実のものになりつつある。

さて、問題は自衛隊である。政府に「進むも地獄・退くも地獄」という状況が近づきつつある、という認識が、本当にあるのだろうか。
民主党は、今度の通常国会で、本腰を入れて政府を追及してほしいものである。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : 王里  ■日付 : 04/9/21(火) 13:35  -------------------------------------------------------------------------
   流水さん:こんにちは

自衛隊の指揮権はブッシュ大統領にあるようです。

政府は、イラクの多国籍軍に参加している自衛隊の部隊について、基本計画で今年12月14日までとなっている派遣期間を延長する方向で検討に入った。多国籍軍撤退の見通しが立たない現状で、自衛隊を撤退させるのは、米国などの理解が得られないとの判断からだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0921/006.html

そのアメリカの雲行きがあやしい。

 米民主党の大統領候補ケリー上院議員は20日、ニューヨーク大学で講演し、イラク戦争により米国の安全は低下したと訴え、ブッシュ政権の開戦を「とてつもない判断ミス」と厳しく批判した。ニューヨークで開催中の国連総会を利用して今週中に主要国とイラク周辺国の首脳を集めて対応策を話し合う緊急会議を開くよう提唱。各国の協力を取りつけられれば、来年夏には駐留米軍の撤収を始められるとの展望を示した。
http://www.asahi.com/international/update/0921/007.html

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/9/21(火) 13:59  -------------------------------------------------------------------------
   ▼王里さん:
>>
>自衛隊の指揮権はブッシュ大統領にあるようです。

結局、米国のご機嫌を伺わない限りどうにも動きの取れないところに、日本を追いやったのですから。

今日も、イラク参戦の自分の判断は正しかったと言っているようですよ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
一方、米国のパウエル国務長官が、イラクの大量破壊兵器の発見が見込めないとの考えを示したことなどに関連し、「イラクは過去に大量破壊兵器を使い、(開戦直前に)国連決議に違反していないことを説明しておけば戦争は起こらなかった。(米国のイラク攻撃を支持した)日本の判断は正しかった」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040921-00000004-yom-pol
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まあ、米国も全く杜撰な戦争計画で戦争に突入したのですから、それ以上に杜撰な小泉首相の頭では、何も分からなかったのでしょうよ。今は、頑固というより【頑迷固陋】といったほうがぴったりするキャラクターで、俺の判断は正しかったと言い張る以外にないのでしょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : ウミサチヒコ <hrdjapan@me.scn-net.ne.jp>  ■日付 : 04/9/21(火) 14:44  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:
>▼王里さん:

流水さん
ご無沙汰です。大阪の件で連絡をとりたかったのですが、このスレッドでは言いにくく他のところでしたのですが、あいにくでした。

ところで、私はイラクの件は、もっと悲劇的なところに行き着くように思えてなりません。アメリカはイラクを焦土と化しても叩きつぶすのではないか、そして次にはパレスチナを殲滅し、イランをやっつけ、大イスラエル構想まで進むのではないかと思っています。
ブッシュ政権が続くと仮定してです。あと4年で、全てを仕上げるつもりではないかと思えてなりません。アメリカ国民には政権の自浄作用はもうないようです。ブッシュだケリーだ、これがアメリカ国民の選択肢では、絶望以外のなにものでもありません。
大イスラエル構想がなった時、いやその過程で、世界恐慌になるでしょう。これ以上ダブルスタンダードがまかり通れば、信用で成り立っている世界貿易は壊滅するでしょう。
世界戦争になるかもしれません。早く日本はアメリカを追い出して、非武装中立の冷静な国になる必要があります。そして、世界恐慌のなかで、どうやって生き延びるかを今から考えておく必要があると思います。
遊んでいる土地を解放してもらって、サツマイモでも作付けしておく必要があるかもしれません。エレクトロニクスに依存した生活も変えなければならないかも知れません。PCなんぞ、もうこれっきり使えなくなるかもしれません。恐ろしい世の中になりつつあります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/9/21(火) 15:19  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ウミサチヒコさん
>
>流水さん
>ご無沙汰です。大阪の件で連絡をとりたかったのですが、このスレッドでは言いにくく他のところでしたのですが、あいにくでした。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
いえいえ。わたしも参加したかたっのですが、この日曜日また大阪へ行かなければならない用事があるので、妻にいいだしにくかったのです。

>ところで、私はイラクの件は、もっと悲劇的なところに行き着くように思えてなりません。アメリカはイラクを焦土と化しても叩きつぶすのではないか、そして次にはパレスチナを殲滅し、イランをやっつけ、大イスラエル構想まで進むのではないかと思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その危険性はあるのですが、まず徴兵制の復活ができるかどうかでしょうね。
現在の志願制では、兵力に限界があり、難しいと思います。
他の手段としては、戦術核の使用は考えられると思いますが、これをやるとしたら、いよいよ【ハルマゲドン】の招来でしょうね。

>ブッシュ政権が続くと仮定してです。あと4年で、全てを仕上げるつもりではないかと思えてなりません。アメリカ国民には政権の自浄作用はもうないようです。ブッシュだケリーだ、これがアメリカ国民の選択肢では、絶望以外のなにものでもありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
米国の連中は、全く何も分かっていないのではないですか。非識字率が、5人に1人くらいいる米国社会ですから、あまり期待できませんね。他国には、自由だ、民主主義だとか偉そうにのたまいますが、もう少し自国の民衆を教育したらどうですかね。

>大イスラエル構想がなった時、いやその過程で、世界恐慌になるでしょう。これ以上ダブルスタンダードがまかり通れば、信用で成り立っている世界貿易は壊滅するでしょう。
>世界戦争になるかもしれません。早く日本はアメリカを追い出して、非武装中立の冷静な国になる必要があります。そして、世界恐慌のなかで、どうやって生き延びるかを今から考えておく必要があると思います。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしはその危険性は、30%くらいあると考えています。ロシアのプーチンが、グルジアを武力占領でもしたら、カフカス地方は混乱をきわめるでしょうね。
黒海沿岸が混乱すると、アフガン・パキスタンも分かりませんよ。当然ながら、イランも混乱します。
イランはイラクと違い、もっと米国は苦戦するでしょうね。

問題は、ネオコン派が、それだけ影響力を持つかですが、わたしの予想では二期目のブッシュ政権は、かなり国際協調路線に傾斜せざるを得ないと考えています。
ただ、やけくそで、シリア・イラク・ついでにパレスチナと戦線拡大する可能性も捨てきれないとは思います・

その意味で、今度の通常国会では、民主党に踏ん張ってもらうより仕方がないですね。(?がつきますがね)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : ウミサチヒコ <hrdjapan@me.scn-net.ne.jp>  ■日付 : 04/9/21(火) 15:35  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:

私の心配に答えていただきありがとうございます。

>米国の連中は、全く何も分かっていないのではないですか。非識字率が、5人に1人くらいいる米国社会ですから、あまり期待できませんね。他国には、自由だ、民主主義だとか偉そうにのたまいますが、もう少し自国の民衆を教育したらどうですかね。

他国の事情はよく分かりませんが、アメリカ国民は、もっと戦略的な反戦運動を作らねばいけないのでしょうね。みちろん日本もそうですが。

>その意味で、今度の通常国会では、民主党に踏ん張ってもらうより仕方がないですね。(?がつきますがね)

おおいに?がつきます。
国民ひとり一人がドンキホーテになるつもりでやっていかなければならないでしょう。ところで「サツマイモ畑」どうしましょう。

―少し仕事をします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : 敦煌  ■日付 : 04/9/21(火) 23:35  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:
>▼ウミサチヒコさん
>>
>>流水さん
>>ご無沙汰です。大阪の件で連絡をとりたかったのですが、このスレッドでは言いにくく他のところでしたのですが、あいにくでした。
>。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
>いえいえ。わたしも参加したかたっのですが、この日曜日また大阪へ行かなければならない用事があるので、妻にいいだしにくかったのです。
>
>>ところで、私はイラクの件は、もっと悲劇的なところに行き着くように思えてなりません。アメリカはイラクを焦土と化しても叩きつぶすのではないか、そして次にはパレスチナを殲滅し、イランをやっつけ、大イスラエル構想まで進むのではないかと思っています。
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>その危険性はあるのですが、まず徴兵制の復活ができるかどうかでしょうね。
>現在の志願制では、兵力に限界があり、難しいと思います。
>他の手段としては、戦術核の使用は考えられると思いますが、これをやるとしたら、いよいよ【ハルマゲドン】の招来でしょうね。
>
>>ブッシュ政権が続くと仮定してです。あと4年で、全てを仕上げるつもりではないかと思えてなりません。アメリカ国民には政権の自浄作用はもうないようです。ブッシュだケリーだ、これがアメリカ国民の選択肢では、絶望以外のなにものでもありません。
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>米国の連中は、全く何も分かっていないのではないですか。非識字率が、5人に1人くらいいる米国社会ですから、あまり期待できませんね。他国には、自由だ、民主主義だとか偉そうにのたまいますが、もう少し自国の民衆を教育したらどうですかね。
>
>>大イスラエル構想がなった時、いやその過程で、世界恐慌になるでしょう。これ以上ダブルスタンダードがまかり通れば、信用で成り立っている世界貿易は壊滅するでしょう。
>>世界戦争になるかもしれません。早く日本はアメリカを追い出して、非武装中立の冷静な国になる必要があります。そして、世界恐慌のなかで、どうやって生き延びるかを今から考えておく必要があると思います。
>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
>わたしはその危険性は、30%くらいあると考えています。ロシアのプーチンが、グルジアを武力占領でもしたら、カフカス地方は混乱をきわめるでしょうね。
>黒海沿岸が混乱すると、アフガン・パキスタンも分かりませんよ。当然ながら、イランも混乱します。
>イランはイラクと違い、もっと米国は苦戦するでしょうね。
>
>問題は、ネオコン派が、それだけ影響力を持つかですが、わたしの予想では二期目のブッシュ政権は、かなり国際協調路線に傾斜せざるを得ないと考えています。
>ただ、やけくそで、シリア・イラク・ついでにパレスチナと戦線拡大する可能性も捨てきれないとは思います・
>
>その意味で、今度の通常国会では、民主党に踏ん張ってもらうより仕方がないですね。(?がつきますがね)

民主のジャスコ岡田は2大政党へ向かってるんですよ。
どうにしろアメリカ向きの「銭くれ支那畜」と同じで
アメリカン・スタンダード経済に固執する厚顔ぶりには
辟易します。ところで国連主導の国際待機軍構想は
どうなっているのでしょう?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : rerere  ■日付 : 04/9/22(水) 6:38  -------------------------------------------------------------------------
   ▼王里さん:
>流水さん:こんにちは
>
>自衛隊の指揮権はブッシュ大統領にあるようです。
>
>政府は、イラクの多国籍軍に参加している自衛隊の部隊について、基本計画で今年12月14日までとなっている派遣期間を延長する方向で検討に入った。多国籍軍撤退の見通しが立たない現状で、自衛隊を撤退させるのは、米国などの理解が得られないとの判断からだ。
>http://www.asahi.com/politics/update/0921/006.html
>

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「撤退期日決めよ」71% 英紙世論調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040921-00000092-kyodo-int

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イラクの「非戦闘地域」に派遣されたニュージーランド軍、密かに撤退へ
The Dominion Post紙2004/09/16付け記事より

イラクの「非戦闘地域」に派遣されたニュージーランド軍の技術部隊60人強が、イラクから密かに撤退する予定であることが判明している。ニュージーランド軍部はイラクからの撤退について説明を拒んでいるが、早ければ今週中にも撤退は開始される予定であるという。

ニュージーランド軍の技術部隊は、昨年9月からイラクのバスラに派遣されており、今年3月に兵士の交代があったばかり。技術部隊は現地住民への水の供給などの復興作業を主要な任務としているが、イラク国内の治安の悪化により、ここ5週間ほどは作業ができぬまま現地に足止めされた状態であるとのこと。

前ニュージーランド空軍中将キャリー・アダムソンの談話:「わが国の兵士達が無事に帰還するのを誰でも楽しみにしていることだろう。(中略)わが国の兵士は非戦闘員としてイラクに派遣されたが、現在のイラクは望むと望まざるとを問わず、誰もが“戦闘員”なのだ。時間の経過と共に状況は悪化しており、誰も安全を保障できない」

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□★□ 天木直人 9月21日 メディア裏読み □
9月21日◇◆ さだまさしさん、私も参加します ◆◇

http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm

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 米国の指揮下に入った自衛隊

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):ベトナムの悪夢  ■名前 : 王里  ■日付 : 04/9/22(水) 10:21  -------------------------------------------------------------------------
   rerereさん:こんにちは

陣地の周囲は敵ばかり。たよりにしていたアメリカは大混乱しながら撤退していった。最悪の予測ですが南ベトナムが陥落し実際におこったことです。私はあの光景を忘れません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):進むも地獄、退くも地獄:イラク戦の現状  ■名前 : 馬鹿正直  ■日付 : 04/9/21(火) 16:03  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:
ご無沙汰しております。
タイトルから思い出して過去ログをたどってみました。
「何かが違うイラク問題」と題して投稿したのが4月19日、23:10 でした。このスレッドの中でアメリカの立場を「去るも地獄、残るも地獄」表現したことがありました。
あれから5ヶ月たちましたが、見えてきたもの、まだ見えないものがありますね。

アメリカが間違った、日本はそれにひきづられた、との議論それ自体は間違っているとは思いませんが、そしたらアメリカ、日本が即時撤退したら解決するのか、と問われると、問題はそんな簡単なものじゃないことがわかります。

世界は今のところ「イスラムとの付き合い方」がわかっていない。ここがポイントだと思います。キリスト教、ユダヤ教、あるいは仏教など、世界の宗教はそれ独自のヒエラルキーを持っています。それぞれの宗教の信者の動向はそれぞれのヒエラルキーのトップに近い人たちの考え方を知ればおよそ察知可能です。

ところがイスラムはそのヒエラルキーがない。信者一人一人がアッラーと直結しています。10億人の信者=10億通りの(違った)信じ方がある。10億人がピタッとまとまる可能性がないわけではないが、まとまらない可能性のほうがはるかに高い。そしてイスラムの教えに従うことは家族や仕事よりも優先順位が高い。要するにイスラム教徒が何を目指して生きているのか誰も知らない。同じイスラム教徒同士でも知らない。

こんなばらばらな人間の集まりに対して何か一定の価値観を与えようと試みること自体が間違っている、ように私には見えます。アメリカも日本も明らかに読み間違ったのでしょう。国連が出てきたらすべて解決、とは決してならないでしょう。

お断りしておきますが、私のイスラム観は私独自のもので、間違っているかもしれません、正式に勉強したわけではありませんから。

ただイラク問題をこのような角度から見る日本の論調にお目にかかったことがないので、違う見方もあることをお知らせしたかったのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):一線を越える  ■名前 : 流水  ■日付 : 04/9/21(火) 18:46  -------------------------------------------------------------------------
   ▼馬鹿正直さん:

>●アメリカが間違った、日本はそれにひきづられた、との議論それ自体は間違っているとは思いませんが、そしたらアメリカ、日本が即時撤退したら解決するのか、と問われると、問題はそんな簡単なものじゃないことがわかります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それはその通りですね。わたしはこの掲示板ではないですが、何度もイラク戦反対の論陣を張ってきました。
いったん、突っ込んだら、抜け出せなくなると何度も指摘してきました。今のような状況になった場合、結局は力(秩序回復のため)の裏づけがなかったらどうしようもなくなります。
>
●世界は今のところ「イスラムとの付き合い方」がわかっていない。ここがポイントだと思います。キリスト教、ユダヤ教、あるいは仏教など、世界の宗教はそれ独自のヒエラルキーを持っています。それぞれの宗教の信者の動向はそれぞれのヒエラルキーのトップに近い人たちの考え方を知ればおよそ察知可能です。
>
>ところがイスラムはそのヒエラルキーがない。信者一人一人がアッラーと直結しています。10億人の信者=10億通りの(違った)信じ方がある。10億人がピタッとまとまる可能性がないわけではないが、まとまらない可能性のほうがはるかに高い。そしてイスラムの教えに従うことは家族や仕事よりも優先順位が高い。要するにイスラム教徒が何を目指して生きているのか誰も知らない。同じイスラム教徒同士でも知らない。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わたしは、ムスリムは、【人間の生活の教え】だと理解しています。だから、イスラム法学者などでしょう。人間の生活のこまごまとした問題を一つ一つ具体的に解決していくのが、ムスリムなのだと考えています。
だから、一人一人の人間の信じ方も具体的に変わってくるのだと思います。

ユダヤ教とキリスト教は、言語から入る宗教だと思います。【初めに言葉ありき】という言葉が象徴するように、きわめて論理的に観念的信仰に近い、と考えます。同じ一神教でも、人間生活全般にわたる具体的な教えと【観念】の世界での信仰とでは、大きく変わってくるものです。

ユダヤ教・キリスト教・ムスリムとは、もともと同根ですから、近親憎悪の感情も対立に拍車をかけているともいえます。

>
●こんなばらばらな人間の集まりに対して何か一定の価値観を与えようと試みること自体が間違っている、ように私には見えます。アメリカも日本も明らかに読み間違ったのでしょう。国連が出てきたらすべて解決、とは決してならないでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
確かに、アメリカは自由と民主主義という価値観を押し付けようとしていますが、本音はそんなことは信じていないと思います。仏教用語で言えば、所詮米国支配の正統化のための【方便】だと思います。
国連がでても、解決するのが難しいのは、当然だと思います。
湾岸戦争以降の経済封鎖は、米英の意向を受けて国連が積極的にかかわっています。
武装勢力側からいえば、完全に米国の回し者です。この不信感が取り除かれない限り、国連が出ても結果は同じでしょう。

最初のスレッドには書いていませんが、米国は【先制攻撃の論理】を実行したのです。
物事には、理論として唱えているときはまだ許されるが、これを実行したら【景色】が変わるということがあります。
例えて言えば、人殺しを夢想している分には許されるが、それを実行したらすべての【景色】が変わるようなものと考えていただければよいと思います。

米国の【先制攻撃論】は、そのようなものです。
米国は、【一線を越えた】のです。この結果、世界のあらゆる国が、先制攻撃の権利を手に入れたのです。ロシアのプーチンも先制攻撃を言い始めました。イランも先制攻撃の権利は、米国だけにあるのではないといい始めました。
世界中の国が先制攻撃の権利を言い始めたら、辛うじて保たれていた世界の秩序は崩壊するしかありません。
うみさちひこさんの世界戦争の危惧もそこにあります。

あなたのいわれる●「アメリカ、日本が即時撤退したら解決するのか、と問われると、問題はそんな簡単なものじゃないことがわかります」、というのは、その通りですが、【一線を越えた国家】にいつまでも付き合うのは、考え直さなければならないと思います。

わたしは、かなりの悲観論者で、何をいっても米国は聞く耳を持たないと思います。下世話な言葉でいえば、【手前の尻は、手前で拭け】と米国にいう以外に方法はないと考えています。


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 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):一線を越える  ■名前 : 馬鹿正直  ■日付 : 04/9/21(火) 23:21  -------------------------------------------------------------------------
   ▼流水さん:
Point of No Returnってやつですね。このフレーズも同じスレッドで使った覚えがあります。

>あなたのいわれる●「アメリカ、日本が即時撤退したら解決するのか、と問われると、問題はそんな簡単なものじゃないことがわかります」、というのは、その通りですが、【一線を越えた国家】にいつまでも付き合うのは、考え直さなければならないと思います。
そのとおりでしょうね。
ただ、「どんな風に」考え直すのか、が問題ですね。総論賛成、各論反対の世界と言えるのでしょうか。「どうやって尻を拭くのか」.....具体案はありますか。
臭いものにもう一度蓋をしなおす、ってのもぴりっとしませんしね。

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