Page 1545 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼郵政民営化を考える・4 Ray 04/9/28(火) 19:00 ┣Re(1):郵政民営化を考える・4 K 04/9/28(火) 21:09 ┃ ┗Re(2):郵政民営化を考える・4 pierre 04/9/30(木) 18:11 ┃ ┗Re(3):郵政民営化を考える・4 佐藤 圭 04/10/1(金) 10:52 ┃ ┗Re(4):郵政民営化を考える・4 pierre 04/10/3(日) 16:47 ┃ ┗Re(5):郵政民営化を考える・4 ふくちゃん 04/10/6(水) 9:09 ┣「郵政民営化を考える・3」からの転載です Ray 04/9/28(火) 21:10 ┣Re(1):完全な郵政民営化を図れ 佐藤 圭 04/9/28(火) 23:49 ┣上げておきます Ray 04/9/30(木) 16:43 ┗Re(1):郵政民営化を考える・4 安本単三 04/9/30(木) 19:16 ┗私ではないと思います Ray 04/10/1(金) 17:32 ┗Re(1):私ではないと思います 安本単三 04/10/6(水) 14:01 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 郵政民営化を考える・4 ■名前 : Ray ■日付 : 04/9/28(火) 19:00 -------------------------------------------------------------------------
▼みなさま: こんばんは。Ray@スタッフです。 「郵政民営化を考える・3」スレッドの書き込み数がだいぶ多くなってきましたので 新スレッド「郵政民営化を考える・4」を立てました。 以後のご議論はこちらをご利用下さいますよう よろしくお願い申し上げます。 (以下は前スレッド最後の書き込みの転載です) ------- 【22912】Re(3):郵政民営化を考える・3 [NEW] K - 04/9/27(月) 19:28 - 引用あり パスワード ▼pierreさん: >大切なのは、郵政事業を改革することであり、その結果としての民営化でなければならないのです。 政府の説明は、現在の郵政事業の問題点を解決するという視点よりも、「市場原理を活用した潜在能力の発揮」や「お金の流れを公的部門から民間部門に」という創造的な視点が強調されてると思います。これを一言で言えば、「民営化」。民営化自体が目的だと思います。「民営化ありき」と批判するのも分からぬではありませんが、その方針自体に賛成か反対かを述べないと、まっとうな批判にならないように感じます。国が銀行を経営して公共事業へのお金の流れを確保することにより社会の繁栄を目指すのか、民間市場原理優先での社会繁栄を目指すのかという論点が先ずあるべきと思います。 >郵貯・簡保に巨額な資金が集まったからこそ大量の国債発行が容易だったということではないでしょうか。つまり、この郵貯・簡保の運用実態を改革しなければ、ますます将来へのツケ廻しが進むのです。 そう思います。国債の発行の効能もあるようですし、公共事業すべてを否定する気もさらさらありませんが、公共事業投資が効率性を欠いたり、本当に「公」に資するものであるかという判断が曖昧であった面は否定できないと思います。郵貯資金を担保に、安易な国債発行が可能な現在のシステムを見直すのが民営化の目的の一つであるのは間違いないと思います。ただ、この問題は郵政民営化だけでは解決できない。独立行政法人の廃止・民営化議論、政府予算の目標明確化とそれに照らした事後評価による成果主義の採用等が、何処まで行われるのか、今後、よく見ていく必要があるかと思います。 >郵貯・簡保の廃止を展望した徹底的な縮小が必要なのです。 最終的には、そこに行き着くのだろうと思います。ただ、スタート時点で潰れてしまうのが明らかな条件を強制するのもフェアではない。頑張り方次第では生き残れる条件を民営化会社に与えないと、市場原理の前提条件である「機会の平等」を無視した民営化になってしまうと思います。 > そもそもこういう社会インフラを郵政事業に担わせるという発想がおかしいので、これは該当の地公体を含めて検討されるべきことなのです。 3事業のうち、郵貯と簡保については、国が整備すべき社会インフラとは思えません。よって、その点では御意見に賛成です。しかし、郵便事業についてはどうでしょう?国が関与すべき社会インフラでは無いと言い切れるかどうか。ここは個人的には少し疑問が残っていて、郵便事業については公社のままでもいいような気がしてます。郵貯と簡保だけ民営化し、郵便事業については公社のまま。但し、規制緩和を行って民間との競合は加速する。そういう仕組みが出来るのであれば、それでもいいと思います。 >こういう議論の背景には郵政職員の雇用確保という隠された意図があるのではないでしょうか。本来は改革の結果、人員整理が行われるのはやむを得ないことなのです。 経済財政諮問会議で、麻生大臣が労使交渉になぞらえてこの問題を話してました。「経営者としては雇用の確保に最大限努力する義務があるし、4つに分割される会社の何処に行きたいのかという従業員の希望も配慮しないといけない。民営化したとたんに潰れてしまうような会社をわざわざ作って、それを経営しろとかそこで働けというのはおかしい」という趣旨のことを言ってましたが、これはこれで一理あると思います。チャンスは与えて、成果があがらなければ人員整理もやむを得ず、というやり方を目指したらいいと思います。 > だから郵貯、保険は全株を民間に売却し、持株会社からも離脱させなければならないのです。 郵貯・簡保と郵便では、その事業が「官」か「民」かという点で性格が大分違うと思います。郵貯・簡保は、完全分離・民営化を目指すべきと思いますが、政府案は現在一体となってる組織を少ない摩擦で分離しようとして考えられた方策という気がします。ただ、「窓口ネットワーク」というのは、何だかよく分からない会社という印象があるので、具体的にどういうものなのか、今後注視していく必要があると思います。 ----- 【22987】Re(4):郵政民営化を考える・3 pierre - 04/9/28(火) 16:38 - ▼Kさん: 貴重なご意見ありがとうございました。ついては、若干、私の考えていることを申し添えます。 >国が銀行を経営して公共事業へのお金の流れを確保することにより社会の繁栄を目指すのか、民間市場原理優先での社会繁栄を目指すのかという論点が先ずあるべきと思います。 本当に必要な公共事業は、本来、予算をつけて財政で行うべきものです。郵貯などが調達した資金を使った財投による公共事業は一種の便法であって、恒常的な方法ではありません。それは戦後の復興期に必要だったものであり、最早、歴史的役割を終わっているのではないでしょうか。財投の結果、これだけ不採算の事業が続出しているのがその何よりの証拠です。借り入れで事業を行う以上、採算維持が前提で借金を返せなければなりません。それならまさに民間市場原理で可能なことではありませんか。今や民間に十分資金があるのですから。財投原資調達のために郵貯・簡保などを維持することは、最早必要ないのではありませんか。 >頑張り方次第では生き残れる条件を民営化会社に与えないと、市場原理の前提条件である「機会の平等」を無視した民営化になってしまうと思います。 今の巨大な図体のままでの民営化を私は問題にしているのです。それでは「機会の平等」になりません。地域分割という話もありますが、例えば各都道府県別に分割したとしても、その県別郵貯はそれぞれの県で圧倒的なスケールの銀行になるでしょう。銀行、とくに個人金融の分野の市場は地域市場ですから、この大きな図体の問題は地域分割だけでは解決しないのではないでしょうか。ですから、徹底した規模の縮小のプランがあって、その上での民営化であればいいのですが、そういうプランは容易にできそうになく、むしろ民営化の前に廃止を展望した定額貯金の新規預け入れの停止などをやらなければならないのではないかと考えるのです。 >しかし、郵便事業についてはどうでしょう?国が関与すべき社会インフラでは無いと言い切れるかどうか。ここは個人的には少し疑問が残っていて、郵便事業については公社のままでもいいような気がしてます。 問題なのは、社会インフラを維持することが今の郵政公社の組織・システムを守る口実に使われていることです。ですから、それを維持する方策は地公体をも含めた視野で考えるべきことだし、また既に民間の宅配業者がユニバーサルサービスでは進んでいるという雑誌記事(「誰のための『郵政民営化』か」『週刊東洋経済』2004.09.25.)もあり、必要なら補助金を用意するなどして民間に任せることだって考えられないことではないのではありませんか。貴方も指摘される通り、「窓口ネットワーク」という会社は、下手をすれば赤字の源泉になり、またあるいは金融・物販・不動産などを包摂した“怪物企業”になるかも知れません。少なくとも、民営化以前から、コンビニと提携するような業務拡大は、「官」がやるべきことではありません。 >経済財政諮問会議で、麻生大臣が労使交渉になぞらえてこの問題を話してました。「経営者としては雇用の確保に最大限努力する義務があるし、4つに分割される会社の何処に行きたいのかという従業員の希望も配慮しないといけない。民営化したとたんに潰れてしまうような会社をわざわざ作って、それを経営しろとかそこで働けというのはおかしい」という趣旨のことを言ってましたが、これはこれで一理あると思います。 公務員というのは、その人たちに付託すべき仕事があるから採用され、その付託に応えるものであります。したがってその仕事が不要になったら、身を退くべき立場にいるのではありませんか。勿論彼らにも生活を守る権利はありますから、彼らの再就職斡旋あるいはそのための職業訓練、退職金の割り増しなど、そのための支援は不可欠です。しかし雇用を守るためにその組織の改革を手加減するなどということがあれば、明らかに本末転倒です。企業の経営者が「雇用の確保に最大限努力する義務がある」といっても、それはあくまで企業の存続可能が前提です。そもそも「民営化したとたんに潰れてしまうような会社」を作れなどという話ではないのですから、これは麻生総務相の一種のブラフに過ぎないのではないでしょうか。 >郵貯・簡保は、完全分離・民営化を目指すべきと思いますが、政府案は現在一体となってる組織を少ない摩擦で分離しようとして考えられた方策という気がします。ただ、「窓口ネットワーク」というのは、何だかよく分からない会社という印象があるので、具体的にどういうものなのか、今後注視していく必要があると思います。 本当の民営化とは、ただ株式会社にすればいいというのではなく、その株式を全量売却し、株主がすべて「民」になることをいうのであり、公社から株式会社にしてその株の多くを国が持つのであればこれは民営化ではなく、国営企業ができたに過ぎません。ですから、「民営化」を標榜するにしては、3分の1株を持つ持株会社との関係がどうなるのか基本方針の文言が曖昧なのが気になるのです。私が言いたいのは郵貯、保険を残すなら完全な民営化をして貰いたいということなのです。 ------ |
▼pierreさん: お返事有難うございました。特に反論というわけではありませんが、私の考えてることを補足させて頂きたいと思います。 > 本当に必要な公共事業は、本来、予算をつけて財政で行うべきものです。郵貯などが調達した資金を使った財投による公共事業は一種の便法であって、恒常的な方法ではありません。それは戦後の復興期に必要だったものであり、最早、歴史的役割を終わっているのではないでしょうか。 賛成です。 >今や民間に十分資金があるのですから。財投原資調達のために郵貯・簡保などを維持することは、最早必要ないのではありませんか。 現在は財投債の発行による資金調達ですから、郵貯完全民営化の後には、基本的には市場原理による資金調達になると思います。ただ、一気に完全民営化したら、他の方から指摘のあったように、不良債権化と資産の海外流出のリスクも否定できないような気がします。また国債についても、急速な民営化の場合、需要が減って価格低下を招く恐れもあると思います。様子をみながら、徐々に郵貯のお金を市場に流していくしかないのではないでしょうか。 >徹底した規模の縮小のプランがあって、その上での民営化であればいいのですが、そういうプランは容易にできそうになく、むしろ民営化の前に廃止を展望した定額貯金の新規預け入れの停止などをやらなければならないのではないかと考えるのです。 廃止を前提とした民営化は、何よりも国民が受け入れないように思います。「徹底した」といえるかどうかは分かりませんが、縮小に導くような手は打っていくでしょう。少なくとも担当大臣はそういってますから。今後の展開次第ですが。 > 問題なのは、社会インフラを維持することが今の郵政公社の組織・システムを守る口実に使われていることです。 確かに口実に使ってる人はいるでしょうね。郵政族とか。ただ、郵便事業については郵政民営化の本質とは思えないから、私はあまり気になりません。 >少なくとも、民営化以前から、コンビニと提携するような業務拡大は、「官」がやるべきことではありません。 コンビニ側の判断だから、それほど問題とは思いません。むしろ、独占契約を強要する宅配業者の方に非があるように感じてます。 > 民営化」を標榜するにしては、3分の1株を持つ持株会社との関係がどうなるのか基本方針の文言が曖昧なのが気になるのです。私が言いたいのは郵貯、保険を残すなら完全な民営化をして貰いたいということなのです。 郵貯・簡保については完全民有民営と書いてあるので、3分の1株を持つ持株会社との関係を明確にすることが、今後の課題かもしれませんね。 |
Kさん、ふくちゃんさん、佐藤圭さん いろいろと貴重なご意見、拝読しました。さらに議論が発展することを願って、皆さんのご意見に、また若干意見を書かせて戴きます。 最初に、佐藤圭さんがいわれる「小泉首相の評価は『郵政民営化』が中途半端でなく完全にできるかどうかで注目したい」というお考えにまったく賛成です。そして、大変残念ですが、恐らく中途半端に終わるのではないかと思えてなりません。 郵政事業民営化がどんな形で法案化されるか、それはこれからの与党内の力関係によることでしょうから、予断を許しません。閣議決定の基本方針にどう書いてあろうと、必ずしもそれに関係ないだろうとさえ思います。ふくちゃんさんは「竹中に軍配ありでしょうね」とおっしゃいますが、私は与党内に大きな影響力を持たない竹中氏の役割について些か不安を禁じ得ないのです。ですからここでわれわれは、下手に妥協的なことをいうべきではなく、敢えて正論を主張すべきだと思っています。 「様子をみながら、徐々に郵貯のお金を市場に流していくしかない」というKさんのご意見ですが、仮に郵貯廃止の方針になったとしても、今ある資金を一挙に市場に流すというのは技術的にも不可能です。例えば定額貯金の新規受け入れを停止し、預け入れ後10年経過分から払い戻すなら、資金は徐々に市場に流れることになるでしょう。その場合、国債の消化が問題として残りますが、だからといってそれを理由に恒久的な制度設計を変えるのはどうでしょうか。これには別の工夫はないのでしょうか。それから「不良債権化」といわれますが、郵貯から財投などに回った資金の中には、すでに不良化したものが相当に含まれているはずです。事業の収益で返済できず、税金で穴埋めするというのはまさにそれです。郵貯を完全民営化するから不良化するのではなく、民営化で不良化しているものがあぶり出されるということではないでしょうか。また「資産の海外流出」ですが、これは損切りして売却する不良債権を海外のハゲタカに安く買い叩かれるということだろうと思いますが、旧長銀を売却したときの瑕疵担保条項のような下手なことをしなければ、さほどのことにはならないのではないかと思うのです。現にそういう物件を安く買って新しい事業を進めている日本の事業家も多々あります。 私もたしかに「郵便事業については郵政民営化の本質とは思えない」というKさんのお考えに基本的には賛成です。しかし、総務省・郵政公社、自民党あるいは組合などには、今の郵政公社の組織を守ろうという意欲が大変強烈です。しかも全国に約24,700あるという郵便局で郵便事業に直接関わる集配局は約4,900ということですから、残りの20,000局近くは郵便事業では単にポストがあるだけの存在です。彼らが主張する「社会インフラの維持」というのは、当然、この20,000局近くの無集配局の多くを維持せよということでありますが、そういう訳で、それは郵便事業の問題とは必ずしも直接の関係にはないのです。そして郵貯、簡保を完全に分離するとこの無集配局の多くはその存立の収益基盤を失うことになるのではないでしょうか。今、竹中氏などは民営化すれば業務を多様化できるから、これらの郵便局でコンビニなども営業できるといいますが、地域の寒村で郵便局がコンビニなどを新規に開業したら、既存の地域の商店はどうなるのでしょうか。つまり、こういう問題を内包した「社会インフラの維持」は結局郵政公社の組織維持につながっていくのではないでしょうか。ですから私にはこの問題は気になって仕方ないのです。僻地・過疎地で郵便局しか「社会インフラ」がないのであれば、その維持は本来は地公体が取り組むべき課題であり、民営化するしないに関係なく、郵政事業の役目ではないと思うのですが。 今回のローソンを巡るヤマト運輸と郵政公社の確執は、官業が民業に敢えて参入しようとする結果起こった問題であって、Kさんのいわれる「独占契約を強要する宅配業者」の問題ではないと思います。それは民間の宅配業者の間で問題すべきことであり、ヤマトが独占契約を強要するからといって、郵政公社の動きが正当化できるものではないでしょう。郵政公社は、民営化を前にこれからの存立のために事業拡大を図るべきではないのです。それは明かな民業圧迫であり、小泉首相のいう「民ができることは民に任せる」という大原則に反する行為ではありませんか。徹底的な効率化による収益力の回復こそ、官業としての彼らの最後の任務だと考えるのですが。 |
▼pierreさん: 大変真摯なご意見を感心しました。 政治的な議論の多いなか、利用者(国民)のための立場で郵政民営化を論じる必要を感 じていました。 全体的にご主旨賛成です。特に強調したい点について私の意見を述べます。 >Kさん、ふくちゃんさん、佐藤圭さん > いろいろと貴重なご意見、拝読しました。さらに議論が発展することを願って、皆さんのご意見に、また若干意見を書かせて戴きます。 1. 最初に、佐藤圭さんがいわれる「小泉首相の評価は『郵政民営化』が中途半端でなく完全にできるかどうかで注目したい」というお考えにまったく賛成です。そして、大変残念ですが、恐らく中途半端に終わるのではないかと思えてなりません。 1.道路公団の例から私もそう思います。 小泉首相(以下 小泉と書く)は10年以上前から郵政民営化を行政改革の主軸として 主張してきました。内容は正論と思うので、ほんとに実行するかどうか、努力を監視し たい。 、 2.郵貯を完全民営化するから不良化するのではなく、民営化で不良化しているものがあぶり出されるということではないでしょうか。 2.そのとおりです。 郵政民営化の最大のポイントであり、今後の方針の具体化で最も難しい点だと思う。 「基本方針」でも郵貯会社については「銀行法等の一般に適用される金融関係法令に基 づき業務を行う」としかかいていない。 郵政民営化の重点は156兆円の膨大な公的機関への資金の流れを財投経由から断ち切 り民間部門の投資へと切り替えることです。 私は道路に代表される無駄使い、不良債権の根元を断ち切ることが郵政民営化への期待 です。(法案作成上も実行も一番難しいところで1.のいい加減、中途半端の危険性ある ところ) 3.不良債権化した過去のものをどう扱うか、今後の資金投入をどうするか(基本的には新 会社に任せ べきだが)は最大の論点となるでしょう。 4.徹底的な効率化による収益力の回復こそ、官業としての彼らの最後の任務だと考えるのですが。 4.全くそのとおりです。 利用者(一般国民)、郵政当事者(労働組合を含む)、にとってどのような行き方がよ いのか、議論すべきです。 既存の利権はこの際打破されて当然。 利益を出して、税金を納めることが 企業の社会的責任であることを認識すべきです。 特に民営化反対を唱えている郵政外郭団体者、自民党の反対者、労働組合関係からの投 票に頼る民主党を 含む議員さんに言いたい。 今 気がつく点を述べました。 要は最大公約的と思われる「郵政民営化の基本方針」を中途半端な、いい加減な妥協なく完全に具体化し促進すべきと考える。 |
危惧せざるを得ないその行方 今朝の『テレビ朝日』の「サンデー・プロジェクト」を見て、郵政民営化の行方に暗澹たる気分になったのは私だけではないでしょう。自民党の新しい三役のいう「郵政民営化」は、まったく三者三様でまとまりもなく、そのメリットを自信を持って国民に語るような言葉はついに聞かれませんでした。 田原キャスターのするどい質問にたじたじになりながら、与謝野政調会長は今まで「官」に流れていた資金を民営化後の郵貯銀行はどんどん民間に貸し出す、そのために必要な人材はどんどん採用するといい、久間総務会長は国民は貯蓄するばかりで資金需要がないからもっと消費を奨励するべきだなどとおよそトンチンカンな話でした。肝腎の武部幹事長は選挙公約にある民営化のお題目をならべただけではないですか。一番問題の財投の先に隠されている不良債権に触れた発言は勿論ありませんでした。最後に登場した竹中担当相は、相変わらず弁舌爽やかではありますが、郵便局のネットワークが民営化で商売が広がり、大きな可能性が期待できるというバラ色の話が出てました。しかし、都市部では高度のノウハウを持つ既存のコンビニに追いまくられ、地方では地域の零細商店を敵に回すという挟み撃ちにあうでしょう。郵政事業が黒字なのは改革の可能性を広げるという話もありましたが、そういう競争にまともに晒されたとき、徹底した合理化・スリム化なしにそれを確保できるのでしょうか。 私は郵政事業を抜本的に改革し、事業として残せるものは最終的には完全な民営化をすべきだと考えますが、こういう人たちが中心になって進められるこれからの作業では、どういう結末になるかはなはだ不安を禁じ得ないのです。小泉首相の中身の乏しい「民営化」の掛け声ばかりが先行し、カタチだけの、むしろ問題を大きくするような「民営化」になってしまうのではないでしょうか。 本来、こういう政府・与党に警鐘を鳴らし、真の改革実現に力を発揮すべき野党・民主党には、郵政労組の顔色をうかがう人も多いようですから、その野党としてのチェック機能はあまり期待できず、先行きとんでもない混乱が待っているのではないか、と危惧せざるを得ません。 |
▼pierreさん: >危惧せざるを得ないその行方 > 今朝の『テレビ朝日』の「サンデー・プロジェクト」を見て、郵政民営化の行方に暗澹たる気分になったのは私だけではないでしょう。自民党の新しい三役のいう「郵政民営化」は、まったく三者三様でまとまりもなく、そのメリットを自信を持って国民に語るような言葉はついに聞かれませんでした。 > 田原キャスターのするどい質問にたじたじになりながら、与謝野政調会長は今まで「官」に流れていた資金を民営化後の郵貯銀行はどんどん民間に貸し出す、そのために必要な人材はどんどん採用するといい、久間総務会長は国民は貯蓄するばかりで資金需要がないからもっと消費を奨励するべきだなどとおよそトンチンカンな話でした。肝腎の武部幹事長は選挙公約にある民営化のお題目をならべただけではないですか。一番問題の財投の先に隠されている不良債権に触れた発言は勿論ありませんでした。最後に登場した竹中担当相は、相変わらず弁舌爽やかではありますが、郵便局のネットワークが民営化で商売が広がり、大きな可能性が期待できるというバラ色の話が出てました。しかし、都市部では高度のノウハウを持つ既存のコンビニに追いまくられ、地方では地域の零細商店を敵に回すという挟み撃ちにあうでしょう。郵政事業が黒字なのは改革の可能性を広げるという話もありましたが、そういう競争にまともに晒されたとき、徹底した合理化・スリム化なしにそれを確保できるのでしょうか。 今回の組閣は郵政民営化を餌にした毒ニンジン組閣です。 そのうちにだんだんぼろが出始め首相も頭を抱える事になるでしょう。 現に身内である自民党からも回れ右をしている議員も沢山いると聞いています。 郵便局も今月から「大きさ」で宅配業者と勝負に出ております。 カンガルー 〒と佐川が 猫を踏む > 私は郵政事業を抜本的に改革し、事業として残せるものは最終的には完全な民営化をすべきだと考えますが、こういう人たちが中心になって進められるこれからの作業では、どういう結末になるかはなはだ不安を禁じ得ないのです。小泉首相の中身の乏しい「民営化」の掛け声ばかりが先行し、カタチだけの、むしろ問題を大きくするような「民営化」になってしまうのではないでしょうか。 > 本来、こういう政府・与党に警鐘を鳴らし、真の改革実現に力を発揮すべき野党・民主党には、郵政労組の顔色をうかがう人も多いようですから、その野党としてのチェック機能はあまり期待できず、先行きとんでもない混乱が待っているのではないか、と危惧せざるを得ません。 何が何でも民営化すると言って聞かない小泉首相、意地になっているようで哀れささえ感じるこの頃、どうして根回しをもっとしないのか不思議に思います。 中日が優勝した年は政権が交代すると言われておりますが、その上、中南米を訪中した年は交代すると言われております。そんな事にならないよう来年3月まで私は じっと見ている事とします。 |
以下は「郵政民営化を考える・3」スレッドからの転載です。 ------- 【23008】Re(5):郵政民営化を考える・3 ふくちゃん - 04/9/28(火) 19:46 - ▼pierreさん: > 公務員というのは、その人たちに付託すべき仕事があるから採用され、その付託に応えるものであります。したがってその仕事が不要になったら、身を退くべき立場にいるのではありませんか。勿論彼らにも生活を守る権利はありますから、彼らの再就職斡旋あるいはそのための職業訓練、退職金の割り増しなど、そのための支援は不可欠です。しかし雇用を守るためにその組織の改革を手加減するなどということがあれば、明らかに本末転倒です。企業の経営者が「雇用の確保に最大限努力する義務がある」といっても、それはあくまで企業の存続可能が前提です。そもそも「民営化したとたんに潰れてしまうような会社」を作れなどという話ではないのですから、これは麻生総務相の一種のブラフに過ぎないのではないでしょうか。 > 麻生総務相は27日、会見で日歯連事件の感想を尋ねられ、「政治にはカネがかかるのが前提。応援してもらっている方々からは浄財が集まる」などと述べた。麻生総務相については01年11月に日歯連が自民党の政治資金団体・国民政治協会へ4000万円を献金した際、うち1000万円を麻生氏あてに「迂回(うかい)」して献金するよう指定したことが明らかになっています。 野中が毒まんじゅうとしたら麻生は毒ニンジンかな? > 本当の民営化とは、ただ株式会社にすればいいというのではなく、その株式を全量売却し、株主がすべて「民」になることをいうのであり、公社から株式会社にしてその株の多くを国が持つのであればこれは民営化ではなく、国営企業ができたに過ぎません。ですから、「民営化」を標榜するにしては、3分の1株を持つ持株会社との関係がどうなるのか基本方針の文言が曖昧なのが気になるのです。私が言いたいのは郵貯、保険を残すなら完全な民営化をして貰いたいということなのです。 麻生総務相は10日の臨時閣議後の閣僚懇談会で、「民営化後もきっちり黒字が出ること、雇用がしっかり確保されること、国民の利便性が高まることに配慮しながら制度設計していかなければいけない」と発言し、業務拡大を早期に認めるべきだとの考えを強調しました。 これに対し、銀行、保険業界などは、「持ち株会社などを通じて政府の関与が残る中での業務拡大は、新たな民業圧迫だ」と強く反発しています。結局350兆円の資金量と、約2万4700の郵便局の窓口網を持つ郵貯・簡保が融資など新業務で攻勢をかければ、地域金融機関などには大きな脅威となるため、金融担当相としては、地域金融の再生も掲げてきた竹中経財相にとってもは受け入れ難いということのようですから、今後の郵政民営化法案の作成過程では、関係者の激しい綱引きが展開されれば、形式上騒いだ麻生も負け、竹中に軍配ありでしょうね。 ------ |
郵政公社の民営化は中途半端な妥協や規制をやめて完全民営化に徹すべきと思う。 今の郵政公社の業務で若し国等の公的業務とすべきものがあるとするなら総務省等へ引き継げばよい。 今の郵政を民営化し、他の民間企業との公正なサービス競争化にすることが大切なことである。 小泉首相の評価は「郵政民営化」が中途半端でなく完全にできるかどうかで注目したい。 まずは完全民営化をやってみて 問題があれば その時点で見直せばよい。 先に民営化したNTT、JRをよく見本にして促進すべきと思う。 |
▼みなさま: こんにちは。Ray@スタッフです。 「郵政民営化を考える・4」スレッドが 流れてしまいそうなので上げておきます。 郵政民営化に関するご議論はこちらをご利用下さい。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
Rayさん 極めて明確な分析をありがとうございました。 労使問題について一言、 国鉄民営化の時に問題となったのが土着的労働者の問題でした。一般国家公務員労働者は全国的転勤の中で生きておりますので、例えば九州で最後まで留まろうとした国労労組員に対して同情的ではありませんでした。その替わり、国鉄から国家公務員への振り替え(編入)者は暖かく迎えました。しかしその人達は土着意識を捨て全国的転勤を納得した人達でした。郵政民営化においても、同様のことが言えるでしょう。 黒猫が 〒のパックに ノーと鳴き |
▼安本単三さん(23282): こんにちは。Rayです。 ちょっと勘違いをなさっているようなので、訂正するべく登場しました。 安本さんは > Rayさん > >極めて明確な分析をありがとうございました。(23282・安本単三さん) とお書きですが、私はこの話題については私自身の意見は何も書いておりません。 (23001)は前スレッド最後の書き込みの転載ですし、 (23018)も前スレッドへの書き込み(23008・ふくちゃんさん)の転載です。 わかりにくくて恐縮ですが、安本さんが私の書き込みとお思いになったのは おそらくどちらかの書き込みだろうと思いますので 恐れ入りますがもう一度元の書き込みをなさった方をご確認下さい。 どうぞよろしくお願い申し上げます。 |
▼Rayさん: >▼安本単三さん(23282): > >こんにちは。Rayです。 > >ちょっと勘違いをなさっているようなので、訂正するべく登場しました。 > >安本さんは >> Rayさん >> >>極めて明確な分析をありがとうございました。(23282・安本単三さん) >とお書きですが、私はこの話題については私自身の意見は何も書いておりません。 > >(23001)は前スレッド最後の書き込みの転載ですし、 >(23018)も前スレッドへの書き込み(23008・ふくちゃんさん)の転載です。 > >わかりにくくて恐縮ですが、安本さんが私の書き込みとお思いになったのは >おそらくどちらかの書き込みだろうと思いますので >恐れ入りますがもう一度元の書き込みをなさった方をご確認下さい。 > >どうぞよろしくお願い申し上げます。 書き込みではなく、書き込み要約の間違いでした。失礼しました。 |