Page 1791 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼人の死の軽重を論ずる愚かしさ 流水 04/11/6(土) 12:18 ┣Re(1):人の死の軽重を論ずる愚かしさ しろは 04/11/6(土) 13:23 ┗Re(1):人の死の軽重を論ずる愚かしさ 松 04/11/6(土) 17:46 ┗Re(2):人の死の軽重を論ずる愚かしさ 九州渡辺 04/11/6(土) 17:58 ┗Re(3):人の死の軽重を論ずる愚かしさ モト冬木 04/11/6(土) 18:26 ┗Re(4):人の死の軽重を論ずる愚かしさ 九州渡辺 04/11/6(土) 19:41 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 人の死の軽重を論ずる愚かしさ ■名前 : 流水 ■日付 : 04/11/6(土) 12:18 -------------------------------------------------------------------------
死は誰にも訪れる。単純明快であり、これほど平等なものはない。秦の始皇帝がいかに不老長寿の薬を求めても、やはり彼にも死は訪れた。 死は死であり、それ以上でもそれ以下でもない。 人の死の軽重を論ずる人間は、己の死の軽重を論じられることを覚悟しなければならない。ここで、香田青年の死を批判している人間は、心の片隅で自分は別だと思っているから論じることができる。 つまり、自分を安全圏に置いた上で、人の死を論じているのである。 この掲示板で、生前の香田青年を知っている人はほとんどいないか、おられたとしてもごく少数であろう。 ということは、彼の行動で迷惑をかけられた人は、ほとんどいないということになる。彼が青年の好奇心でイラクへ出かけ、そこで人質になり、あたら若い命を落としたとしても、実質的な被害は誰も受けていない。たとえ、香田青年救出のためにいくばくかの国費を費やしたとしても、そのために増税されることはない。政府予算のうちで処理される程度のことである。 本人を知りもしない、直接的な被害を受けていない一般人に対して、彼の行動を批判したり、非難したり、中には罵倒したりする人間の心理は一体何なのか。 しかも、香田青年はもはや自分の行動について、一切釈明もできず、弁解もできないにもかかわらず、非難する人間の心のありようは一体何なのか。 彼が人質に取られたビデオ映像で、最後にか細い声で「すみません」と語った彼のせつない心情すら想像できないのであろうか。 ここで端的に示されているのは、政治という世界(敵か味方かの二分法で考える)に足を掬われた人間の心のありようが映し出されているということである。 普通の人間は、本人を知りもしない、直接的な被害も受けていない青年の死を語る場合、『可哀想に』『親御さんは辛いなあ』とか『何でイラクなどいったんかな』などさまざま思いを持ちながら、何も語らずその死を悼むのが通例である。 彼の死を声高に非難する人間は、自分が如何に普通の人間の感性とかけ離れた人間になっているかを、もう一度かみ締めたほうがよい。 他の人々は、彼らの語る政治が、どんなに美辞麗句を用い、どんなに理路整然と語られようと、如何に普通の人間の感性とかけ離れたところにあるかを、よく見ておいたほうがよい。 もし、彼の死を迷惑だと感じる人間がいるとすれば、それは政府・与党の人間であり、直接救出を担当する官僚たちであろう。 彼らは、国民の命を守るのが、仕事であり、そのために国費も使い、それだけの権限も付与されている。 国民は多種多様であり、その行動の自由も保障されている。政府とか官僚たちは、その多種多様で自由に行動する国民の生命と財産を保護する責務があるのだから、口が裂けても『迷惑』などと口走ってはいけない。 もし、今回のように生命を守れない場合は、すべて『わたしたちの力が及ばなかったせいです』と謝罪するのが、職務である。腹の中でどんなに「馬鹿な行動をして、迷惑をかけられた」と思っても、頭を下げるのが職務である。どんなに罵倒されても、じっと耐えるのが仕事である。 それが、厭なら、政治家や官僚にならなければよい。Public Servantとは、そういうものである。 あくまでも、国民は主権者なのであり、政治家・官僚は、主権者である国民の利益を守るために存在するということを忘れてはならない。 まして、政治家でもなく、官僚でもない人間が、まるで自分が国の政治を背負っているかのように、死者に鞭打つような言葉を浴びせるなどは、自分から国民の権利を放棄するようなもので、国民に対する利敵行為に他ならない。 古来、日本では、人間には守るべき道(人倫の道)というものがあった。その道を外れるのを『外道』と呼びならわした。 香田青年の家族に嫌がらせ電話をしたり、非難罵倒する書き込みを当然のごとく行う人間は、国民の権利を自ら放棄しろという国民に対する裏切り行為であり、『死んでしまえば、みな仏』という日本古来の「人倫の道」を踏み外し始めていることを認識したほうが良い。 |
流水 様 こんにちは よろしくお願いします >『死んでしまえば、みな仏』という日本古来の >「人倫の道」を踏み外し始めていることを認識したほうが良い。 仏縁と言うものも存在すると思いますが、 「一期一会」でしかないということでしょうか? 道徳とはどんなものなのかお教え下さい 白い病院スレッドにても何らかのご教授をお待ちしております |
▼流水さん:こんにちは。御投稿毎日読ませていただいております。 本御投稿でのご主張も全てご尤もなご意見であると思います。 ただ、この掲示板において香田さんを侮辱するという投稿は無かった様に私は思っています。 全てを読んでいる訳ではないので断言はできないのですが。 私が見ていた流れでは、まず最初に、何故彼がイラクに行ったのかという分析が行われました。 その後、香田さんの死に絡めて自衛隊のイラク撤退を訴える主張がなされました。 それに反応する形で、香田さんの死を政治的に利用するな、という反論がなされたと思っています。 ただ、分析の段階、そして反論の時点での香田さんへの評価に厳しいものがあった、というのは私も感じました。 しかし、香田さんのご両親が、この事件を利用しないで欲しい、と異例の訴えをなされた事からわかるように、世間ではこの彼の死を利用しようとする連中がいるのも厳とした事実であるようです。 この様な利用しようとする連中に対しての反感から香田さんバッシングともとれる発言が生まれているのではないのでしょうか。 本人の事を何も知らずに彼を語る人間の口からは、彼についての真実が語られる事がありえないのは容易に想像がつきます。 語っている人間の主張にとって都合の良い青年像が作られ、それを一人歩きさせます。 これは、彼を平和運動に利用しようとする人間についても、それに反論している人間についても、どちらも同じです。 そこには香田さん本人は不在であり、歪められた人物像が作り上げられます。 ご遺族がお気の毒になります。 少し横道に入りますが、私の知っている方で重病の女性がおられました。 その方はもう亡くなられましたが、生前に自らを語った本を書かれました。 名前は書きませんが、本の名前を書けばもしかしたらここにもご存知の方もおられるかも知れません。 その本を読んで感動した人が大勢おられるようです。 本を読んで感動するのは良いのですが、中にはボランティアをしたいと病院に押しかけてくる人もたくさんおられたようです。 必要がないのでお断りしていたそうですが、中にはお断りしても勝手に病室に入り込んだ人も少なくありませんでした。 相手は命に関わるほどの重病人です。 彼らは善意でやったつもりなのでしょうが、その行動はあまりにも無神経であり、相手に対する配慮があまりにもありませんでした。 病院のスタッフの立場で想像してください。 いつもの様に病室に入ったら、重病で身動きできない声も出せない若い女性の傍に、見知らぬ人間が立っているのです。 善意の押し売り、というのはこういう時に使われる言葉だと思います。 彼女の身の回りを世話している人たちは大変迷惑し立腹していました。 私が思いますに、この、彼女の元に飛び込んで行った人たちは、善意ではあっても、自己満足がしたかっただけであるように思います。 勝手に自分に都合の良い「不幸な女性像」を作り上げてしまったのでしょう。 今回のイラクの事件でも、政治利用するのに都合の良い香田さん像、が作られようとした様に思います。 これは立場に関わらず、です。 虚像を作るべきではありません。 流水さんも他の方も仰っていますが、この事件については、黙して香田さんの冥福を祈るのが一番である、と私は思っています。 彼の事について、政治利用も無闇なバッシングも、するべきではありません |
彼の事について、政治利用も無闇なバッシングも、するべきではありません>> そうですなね。ご遺族の「政治的に利用したり、募金活動をする市民団体の運動は止めていただきたい」というコメントを大事にしたいと思います。彼一人の行動と その結果(テロリストによる殺害)で国策変更(自衛隊撤退)をするような真似はしないでくれというのが真意でありましょう。 |
▼九州渡辺さん: >そうですなね。ご遺族の「政治的に利用したり、募金活動をする市民団体の運動は止めていただきたい」というコメントを大事にしたいと思います。彼一人の行動と まったくおっしゃるとおりです。これをしかし、政治的に利用する不遜の輩も悲しいことに存在します。 ■2004年11月1日 東京/首相官邸前 「追悼キャンドルアピール 〜悲劇を繰り返すな 12月14日自衛隊撤退を求む〜」 (3分14秒) http://www1.jca.apc.org/videoact/actv/ JCA-NETというのはまったくどうしようもないやつらですね。 http://www.jca.apc.org/ |
政治的に利用する不遜の輩も悲しいことに存在します。>>このような行為=一青年に過ぎない人物の死というものを、政府・政権批判=国策変更を迫る為にとことん利用する。これはご遺族の最も嫌う行為でありましょう。然るに野党・自称市民団体(社民・共産シンパ多数)などは反対の為の反対をしている訳ですから、他に 有効な手段がないのも事実です。巷間に言われる香田氏が捕まってからの市民団体の態度が、彼らの偽善性を物語っています。今井君などとは違い、市民団体のお仲間ではありませんでしたし、何ら政治的意図がなかっからこそ、彼らの態度は非常に醒めたものでした。それが殺害された途端、これをさも待っていたかのような 騒ぎっぷりには、彼ら市民団体・野党などの正体を無言のうちに露呈したといえます。 |