Page 1923 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ファルージャや陸自派遣への糾弾はよくて2 モト冬木 04/11/21(日) 23:27 ┣Re(1):ファルージャや陸自派遣への糾弾はよくて2 しげちよ 04/11/22(月) 10:10 ┃ ┣大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 加茂井77 04/11/22(月) 19:10 ┃ ┃ ┗Re(1):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 9:42 ┃ ┃ ┣Re(2):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 数理梵哲 04/11/23(火) 10:51 ┃ ┃ ┃ ┗Re(3):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 15:45 ┃ ┃ ┃ ┣Re(4):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 外野 04/11/23(火) 16:34 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re(5):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 16:52 ┃ ┃ ┃ ┃ ┣追記 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 16:55 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re(6):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 外野 04/11/23(火) 16:55 ┃ ┃ ┃ ┃ ┗Re(7):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 外野 04/11/23(火) 18:51 ┃ ┃ ┃ ┣Re(4):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 加茂井77 04/11/25(木) 20:30 ┃ ┃ ┃ ┗Re(4):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 数理梵哲 04/11/25(木) 23:42 ┃ ┃ ┣[管理者削除] ┃ ┃ ┃ ┗Re(3):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 よりみち 04/11/23(火) 15:18 ┃ ┃ ┗Re(2):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 加茂井77 04/11/23(火) 15:00 ┃ ┃ ┗Re(3):大量破壊兵器は捏造、戦争の口実 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 15:35 ┃ ┗大量破壊兵器があったとしても Ray 04/11/23(火) 13:46 ┃ ┣Re(1):大量破壊兵器があったとしても 四十路のおっちゃん 04/11/23(火) 16:11 ┃ ┗Re(1):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/23(火) 23:43 ┃ ┗Re(2):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/25(木) 13:11 ┃ ┣追加 しげちよ 04/11/25(木) 13:12 ┃ ┗Re(3):大量破壊兵器があったとしても 新介君 04/11/25(木) 14:12 ┃ ┗Re(4):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/25(木) 17:23 ┃ ┗Re(5):大量破壊兵器があったとしても 新介君 04/11/25(木) 18:06 ┃ ┗Re(6):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/25(木) 22:39 ┃ ┗Re(7):大量破壊兵器があったとしても 外野 04/11/25(木) 23:54 ┃ ┗Re(8):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/26(金) 1:14 ┃ ┗Re(9):大量破壊兵器があったとしても 外野 04/11/26(金) 22:20 ┃ ┗Re(10):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/26(金) 22:42 ┃ ┗Re(11):大量破壊兵器があったとしても 外野 04/11/27(土) 17:05 ┃ ┗Re(12):大量破壊兵器があったとしても しげちよ 04/11/29(月) 10:13 ┃ ┗Re(13):大量破壊兵器があったとしても 加茂井77 04/11/29(月) 23:33 ┗Re(1):ファルージャや陸自派遣への糾弾はよくて2 桃李 04/11/22(月) 17:40 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ファルージャや陸自派遣への糾弾はよくて2 ■名前 : モト冬木 ■日付 : 04/11/21(日) 23:27 -------------------------------------------------------------------------
管理人様がスレッドの移行を拒否されていますので、僭越ながら・・・・ 私の発した > 集会やデの紹介や案内は良くて、出自明白かつ社会的にも立派な功績を残した方々が提唱する愛国的な催しを紹介することはいけないのか から派生して、今ではスーダンの人権侵害についての討論の場となっています。 まずはゆきりんさん --------------------------------------------------- ▼珠さん: >そうそう、里親のフォスタープランもしてたと思います。聖公会もエイズ撲滅で活動していると思います。現在の状況を逐一確かめたわけではないのですが、沢山の日本人が、遠いスーダンにも心を寄せています。 それはそうでしょう。 スーダンだけではなく、ルワンダもモザンビークも多くの日本人が関心を持っています。 私の書き込みの本意は多くの日本人のスーダンへの関心の有無という事ではなく、 イラク戦争に対して実に即応性のある種々の行動をとってきた人たちが このスーダンの虐殺で目に見える行動をとっていないことへの疑問なのです。 イラク戦争では反米と言うことでアラブ武装勢力を支持している人達が スーダンでのアラブ武装勢力による虐殺に明確な抗議の意思表示をしないことは、 殺人を非難し平和を唱えても、結局は単なる反米・反日のための道具として平和主義の鎧をまとっているだけと思えるのです。 ------------------------------------------------------------ これに対して加茂井77さんが・・ ------------------------------------------------------------- > 殺人を非難し平和を唱えることが反米と言うのは、大雑把な言い方とは思いますが、なんとか分かるのですが、なぜそれが反日になるのでしょうか。軍国主義時代の日本ならいざ知らず今の日本は殺人とか虐殺は明確に否定する国柄ですし、大多数の国民もそうだと思うのですが ------------------------------------------------------------- 外野さんが・・ ------------------------------------------------------------- > コソボ空爆については、911が起こる前には、欧州で「間違いだった」という反省も出始めていました。 > >イラク問題ですが、米英のイラク武力攻撃前に、世界にイラクに対する正しい情報が告げられたのか、という大きな問題もあります。 >米英が武力攻撃の理由にあげたものは、悉く嘘、偽りのものであったことが現在ははっきりしています。開戦前にも、それらを言う人びとはいました。日本にも元国連のイラク大量兵器査察団の一員であったスコット・リッター氏が来て、イラクには大量破壊兵器は100%に近い確率で存在しない、と訴えました。マスメディアはそういう情報を悉く無視しました。 >ともあれ、武力攻撃というものは、理由の嘘が発覚したからといって「なかった」ことに出来る類のものではないのです。このへんも考えてみて下さい。 > >フセイン政権とアメリカについては次の僕の投稿を参考にして下さい。 > >http://www.6410.jp/bbs/data/sougou/log/tree_1605.htm#24891 > >次のものは軍事的なアメリカの一端です。 > >・アメリカと広告代理店 >http://www.h7.dion.ne.jp/~fttb/eg/eg20030330.html --------------------------------------------------------------------- でした。 |
イラク戦争にはいろいろと異論があります。 もっと方法があったと考えられます。 よい選択肢であったとは言えないでしょう。 しかし,大量破壊兵器については,事前に「必ずある」という情報と「100%ない」という情報があったばあい,どちらを信じるか…。 一応は疑って,「ある」という情報に基づいて行動するのが当然ではないだろうか。事前に「ない」という情報があったのかどうか,よく知りませんが。 |
▼しげちよさん: >イラク戦争にはいろいろと異論があります。 >もっと方法があったと考えられます。 >よい選択肢であったとは言えないでしょう。 > >しかし,については,事前に「必ずある」という情報と「100%ない」という情報があったばあい,どちらを信じるか…。 >一応は疑って,「ある」という情報に基づいて行動するのが当然ではないだろうか。事前に「ない」という情報があったのかどうか,よく知りませんが。 アメリカ政府は大量破壊兵器が無いと知っていたと思います。 何故なら、彼らが証拠を捏造したからです。 パウエル国務長官が安全保障理事会に提出した証拠ですが、 1)イラク軍将校の電話による会話の盗聴記録と称する 音声テープ 氏名も出所も明らかにしませんでした まさに「オレオレ詐欺」の手口です 2)コンゴかザイール政府から漏洩したと称するウラン 鉱石か、酸化物の購入に関する書類 組織か人物が実在せず、偽造が直ちに発覚 3)ウラン同位元素分離遠心システム用アルミ管 用途に適さないサイズと低品質との専門家の 意見を無視 4)野戦用生物兵器培養設備モジュール搭載車輛、 と称するイラスト。自分で描いたイラストを 証拠書類として提出してきたのには驚きました 決め付けはブッシュ大統領ご自身。炭疽菌騒動で、 「フセインが犯人だ、フセインがやった」と 触れ歩いてましたが、菌種がアメリカ陸軍のものと 確認されチョン。 あの時期の一連の大量破壊兵器騒動は一体何だった のでしょう。証拠の捏造、捏造とは言えないお粗末な 仕事振りなので、CIAも内紛か何かの事情で、一応 仕事はしても、やっつけ仕事しかしないくらいモラルが 低下していたのでしょう。それかあらぬか、あの安保理、 しらけっぱなしでしたね。 |
加茂井77さま はじめまして 大量破壊兵器ですが、私自身捏造だったとは信じきれません。 その理由として、大量破壊兵器を使ったクルド人虐殺が実際あったこと(通常兵器を使用した場合、ひとつの作戦で使い切るということはないのではないか)があげられます。 アメリカが証拠としてあげたものは、確かに疑わしいかもしれないが、これは見つからないことにあせったということは考えられないでしょうか? イラクにおいて、アメリカ軍がやっていることを肯定するわけではないのですが、アメリカ軍憎しという考えから、サダム・フセインが行ってきた残虐非道を無視する傾向があるような気がします。 実際、サダム・フセインと利害関係があるフランス主導で動いた場合、いまだにサダム・フセインは大統領のままであったろうし、残虐行為も続いていたでしょう。 湾岸戦争後、イラクを監視する国連軍(アメリカ主導でしたが)に対し、散々挑発行為を行ったのはサダム・フセインでしたし、これもバックにフランスがいるから、アメリカは手出しできないという観測があったからではないかなといまさらながら考えています。 アメリカ軍に対し、抵抗するものとの戦闘は続いていますが、少なくともクルド人に対する虐待は止まっていますね。 (トルコの派遣もクルド人に関係しているため、派遣中止になったと思っています) 取り留めない文章ですが、私の言いたかったことは、使ったことのない国ならともかく、大量破壊兵器を実際に使った国が大量破壊兵器を持っていないということはにわかに信じがたいということです。 |
▼四十路のおっちゃんさん: >加茂井77さま > > はじめまして > > 大量破壊兵器ですが、私自身捏造だったとは信じきれません。 > > その理由として、大量破壊兵器を使ったクルド人虐殺が実際あったこと(通常兵器を使用した場合、ひとつの作戦で使い切るということはないのではないか)があげられます。 > > アメリカが証拠としてあげたものは、確かに疑わしいかもしれないが、これは見つからないことにあせったということは考えられないでしょうか? > > イラクにおいて、アメリカ軍がやっていることを肯定するわけではないのですが、アメリカ軍憎しという考えから、サダム・フセインが行ってきた残虐非道を無視する傾向があるような気がします。 > アメリカのCIA自体が、存在を疑問視していたのではなかったでしょうか。テネット長官は辞任しましたが、私は、スケープゴートにされたのではないかと考えています。 私には、今アメリカがイラクでやっていることの方が、フセインのやったことよりも非道であると思われます。フセインは自分に敵対する者に対してだけだったように思いますが、アメリカは誰でも殺しています。 |
数理梵哲さま はじめまして まず、アメリカが取った行動はイラクより非道との事。これはどのような行動をもって非道というのでしょうか? 私は決してそこまでは行っていないと思っています。 その理由ですが、 1.婦女子を含む非戦闘員たるクルド人に対する大量虐待・虐殺(大量破壊兵器を使用したことを含め、他多数) 2.バース党に入党していないイラク人に対する大量虐待・虐殺 3.イラン人との戦闘行為(俗にいうイラ・イラ戦争) 4.クェートに対する侵攻・侵略、またこの戦闘に伴う一般人(世界各国の人々)にたいする虐待(強制的な人間の盾を含む) などをサダム・フセインは実際にやってきたからです。多分まだまだあるでしょう。 また、これらのことを自国の国益のため、肯定してきたフランス等ももしかしたら同罪人かもしれません。 申し訳ありませんが、これらのことより非道なこととはどんなことかお教えいただけますか? |
四十路のおっちゃん こんにちは とりあえず、次のものをお読みになって下さい。 http://www.6410.jp/bbs/data/sougou/log/tree_1605.htm#24891 「石油」という資源 http://www.h7.dion.ne.jp/~fttb/eg/eg20030322.html ※しばらく時間がとれませんので、レスはできませんが、よろしくお願いします。 |
はあ よみました。 それで? あなたの意見は? なぜ自分のご意見を書かないのですか? |
外野さま 以前にも書きましたが、なぜリンクだけ張ってご自身の意見を書かないのですか? リンクのひとつは老人党の過去ログですので拝見しましたが、もう一方はタイトルだけですね? その意見に対し自分はこう思った、だからお前はどう思う?と問い掛けるのが普通ではないでしょうか? 申し訳ありませんが、もう一方のリンク先は見ません。 リンクを置いただけで、自分の意見も書かないのはすごい失礼だと思いますよ。 |
▼四十路のおっちゃんさん: >はあ よみました。 > >それで? >あなたの意見は? >なぜ自分のご意見を書かないのですか? 僕の意見はその二つに書いてあると思いますが? (両方とも僕が書いたものです) |
今日の僕の書き方もぞんざいでした。 謝罪いたします。 前に劣化ウランや原発問題でも書きましたが、いわゆる世の中のおおよその「コンセンサス」は、大手メディアが決めてしまっているような感じです。 インターネットが普及した今も、あんまりそれは代わり映えしないな、と今日も思いました。 それの不都合の一つといえば、同じ問いのようなものに対し、何度も同じことを言う必要がある、それも入れ替わり立ち代り同じことを言う人びとに対し、同じことを説明しなければならない、これは今のところ避けられそうもないような感じです。それだけでなく、嘘八百と言う人もいるようですし。 ともあれ、こういう対話形式だけで成り立っているところのそれは限界の一つでもあるのでしょうね。 ではこれで。 報道の自由 by ビル・トッテン http://www.ashisuto.co.jp/corporate/rinen/totten/ow_text.php?A=1&B=145 |
▼四十路のおっちゃんさん: >数理梵哲さま > >はじめまして > > まず、アメリカが取った行動はイラクより非道との事。これはどのような行動をもって非道というのでしょうか? > > 私は決してそこまでは行っていないと思っています。 > その理由ですが、 > >1.婦女子を含む非戦闘員たるクルド人に対する大量虐待・虐殺(大量破壊兵器を使用したことを含め、他多数) >2.バース党に入党していないイラク人に対する大量虐待・虐殺 >3.イラン人との戦闘行為(俗にいうイラ・イラ戦争) >4.クェートに対する侵攻・侵略、またこの戦闘に伴う一般人(世界各国の人々)にたいする虐待(強制的な人間の盾を含む) > >などをサダム・フセインは実際にやってきたからです。多分まだまだあるでしょう。 > また、これらのことを自国の国益のため、肯定してきたフランス等ももしかしたら同罪人かもしれません。 > > 申し訳ありませんが、これらのことより非道なこととはどんなことかお教えいただけますか? 中近東とかアラブに多少なりとも関心のある人には常識ですが、 アメリカはイランのパーレビ・シャーの傀儡政府に軍事援助を与 えてペルシャ湾の憲兵にして睨みを効かせようとしましたがイス ラム革命でホメイニ師に蹴飛ばされると、フセインのイラクを 軍事大国に仕立てあげ、イラン・イラク戦争に駆り立てました。 その時、イランに、イラクの機甲部隊に対抗させるため、アメリカ 製の対戦車砲や徹鋼弾をイスラエル経由で供給する一方、イラクに イランの優勢な歩兵師団を叩くためのクラスター爆弾を売り付ける という奇怪なことを行いました。マスタードガスやサリンなどの毒 ガス製造技術、設備も欧米諸国が供給し、アメリカは神経性毒ガス に転用の恐れがあるにもかかわらず、多量のリン系の農薬(殺虫剤) を売却しています。イラク軍が大規模に毒ガスを使用し、イラン軍、 のちにはクルド人に大惨害を与えたのはご存知でしょう。 それだけではありません、イラン・イラク戦争では軍事衛星による 情報をイラクに教えました、つまり秘密裏に参戦していました。 そして、現在、イラク全土で虐待、虐殺、止まるところを知らぬ 非道の繰り返しです。これでお分かりでしょうか? |
▼四十路のおっちゃんさん: > まず、アメリカが取った行動はイラクより非道との事。これはどのような行動をもって非道というのでしょうか? > > 私は決してそこまでは行っていないと思っています。 > その理由ですが、 > >1.婦女子を含む非戦闘員たるクルド人に対する大量虐待・虐殺(大量破壊兵器を使用したことを含め、他多数) >2.バース党に入党していないイラク人に対する大量虐待・虐殺 >3.イラン人との戦闘行為(俗にいうイラ・イラ戦争) >4.クェートに対する侵攻・侵略、またこの戦闘に伴う一般人(世界各国の人々)にたいする虐待(強制的な人間の盾を含む) > >などをサダム・フセインは実際にやってきたからです。多分まだまだあるでしょう。 > また、これらのことを自国の国益のため、肯定してきたフランス等ももしかしたら同罪人かもしれません。 > > 申し訳ありませんが、これらのことより非道なこととはどんなことかお教えいただけますか? 貴方が列記された対象は、フセインにとって敵では無かったのでしょうか。 貴方は、フセインにとって敵ではなかったとお考えなのだと思いますが、私はフセインにとって敵だったと考えています。 |
この書き込みは管理者によって削除されました。(04/11/26(金) 15:48) |
「人類最大の大量破壊兵器」は年間4900000人を殺している 『煙草の害』でしょうね・・・・・・。間違いない。 |
▼四十路のおっちゃんさん:レスありがとうございます >取り留めない文章ですが、私の言いたかったことは、使ったことのない国 >ならともかく、大量破壊兵器を実際に使った国が大量破壊兵器を持っていな >いということはにわかに信じがたいということです。 ご心配は御もっともと思いますが、必ずしもそうでない 場合もあります。大日本帝国を日本国が継承しているか否 かは疑問の余地もあるでしょうが、自衛隊が化学兵器を密 かに隠匿保有しているとは大抵の人が思わないし、事実も そうだと思います。ナチスドイツと現在のドイツ連邦共和 国についても、事情は同じでしょう。 イラクについても、国連のブリックス委員長率いる査察 検証による、「発見されず」との報告、イラク側の提出した 膨大な報告書によっても、廃棄が徹底的に行われたと判断し て妥当だったと思います。 ただ、このような単純な考えは、なかなか納得しない人々 がいるのも確かです。 たとえば、わが小泉首相の、「フセイン大統領が発見され ないからと言って、、云々」 議場、失笑。我々国民は、大笑い、楽しめました。 川口順子外務大臣、さすが東大卒の秀才官僚、頭が切れます。 「イラクは日本の二倍の広さがあるので発見できない…」 さらりと大変な国家機密情報を漏洩、でもイラクの面積なら 中学の地図帖にも出てると思うのは素人の浅ましさ。日本の 国土面積で割るというのが機密事項らしい。 我々、ファイルの2分検索なんて余計なことを知ってるので、 「バグダッドあたりで南北に二分して、半分ずつ検索すれば 簡単じゃん」とは思うんですが、国家機密の壁は厚い。 |
加茂井77さま 最近、プロクシサーバを通した書き込みが禁止されたため、会社から書き込みが出来ず返信等遅くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。(今日は自宅から書き込んでいるため、問題なく書き込めます) まず日本についてですが、日本が降伏した段階で、大日本帝国政府があったこと、GHQからの指令・監視の元、武器解体・兵装解除が行われていることを考慮しても今回のイラクといっしょにするのはいささか乱暴すぎるのではないでしょうか? 実際、日本の持っていたABC兵器はすべて連合軍に摂取されています。 イラクの場合、バース党が壊党し、イラク政府がなくなった時点で、その国の政府そのものがなくなってしまったわけですから。 当然そうなった場合、大量破壊兵器を管理していた人間の所在も明らかではなくなりますし、あの混乱した状況下においては書類等の紛失・焼却も考えられます。 ドイツについては終戦時の詳しい状況がわかっていないため、回答できませんが、ほぼ同様かと(ソビエトとアメリカの均衡がありますので、もっと複雑かもしれません) 正しいかどうか別として、アメリカと協調して動く日本の場合、小泉首相が答えた内容は日本の立場としては正解かと思います。 今回のアメリカの取った行動については、Rayさまの書き込みに対してレスしたいとおもいますので、そちらをお読みください。 |
▼しげちよさん(32623)、四十路のおっちゃんさん(32739)、みなさま: こんにちは。Rayです。 >大量破壊兵器については,事前に「必ずある」という情報と「100%ない」という情報があったばあい,どちらを信じるか…。 >一応は疑って,「ある」という情報に基づいて行動するのが当然ではないだろうか。事前に「ない」という情報があったのかどうか,よく知りませんが。(32623・しげちよさん) および >大量破壊兵器ですが、私自身捏造だったとは信じきれません。 > >その理由として、大量破壊兵器を使ったクルド人虐殺が実際あったこと(通常兵器を使用した場合、ひとつの作戦で使い切るということはないのではないか)があげられます。(32729・四十路のおっちゃんさん) についてです。 2003年2月から3月の時点で、イラクが大量破壊兵器を 持っていたかどうかについては、私はなんとも言えません (その後、当時脅威とされるような大量破壊兵器はなかった という報告がなされていますが)。 しかし、しげちよさんがお書きのように、 >「ある」という情報に基づいて行動するのが当然 だとしても、どういう「行動」を取るべきなのかという点が 問題にされる必要があると思います。 2003年2月(1月以降?)、国連はイラクに査察団(UNMOVIC)を派遣し、 国際原子力委員会(IAEA)と合同で 大量破壊兵器の有無、核の保有に関して調査を行なっていました。 当時、国連では、イラクに対してどのような対応を取るべきかが話し合われ、 ・査察をすぐに終了し、武力行使に移る ・査察を継続し、その結果が出てから武力行使するかどうかを決める の二つの意見に世界が割れていたことは みなさまもご記憶のことと思います。 その結果、国連が武力行使を容認しないままに アメリカ・イギリス軍(他)がイラクに侵攻を開始し、 イラク戦争が開戦しました。 アメリカが当時すでに大量破壊兵器がないことを知っていたのは事実ですので (CIAはそういう報告を大統領に出したことを証言しています; 加茂井77さんがお書きのとおりです) 以下は仮定の上での話になりますが、 もし、四十路のおっちゃんさんがお書きのように 「大量破壊兵器はない」というのが捏造であったり、 アメリカ政府が当時大量破壊兵器があるものと見なしていたにしても、 国連の支持を得ないまま(国際社会が認めていない)武力行使に踏み切ることは 国際法にも国連憲章にも違反する行為ですので、 「『ある』という前提で行動するべき」であるとしても、 査察団の調査報告を待たずに武力行使に踏み切ったことは 容認されるべきではないと思います。 |
Rayさま はじめまして はじめに私自身の考えを述べさせていただきます。 私自身、国連に対する希望はもっていません。なぜなら、国連の管理できるような紛争は、大国が直接関係していない紛争しか、管理できないからです。 国連に加盟する国々は自国の国益を第一優先にして動きます。自国の国益に反するものはたとえ正義であっても動くことはないはずです。 今回のイラクに対する戦闘は国連決議がないままアメリカ・イギリスおよび同盟国が行いました。フランス・ドイツ・ロシア等の大国が反対したからです。これは正義のために反対したのでしょうか? 私は絶対そのようなことはない、あくまでも自国の利益のために反対したのだと確信しています。 事実、ロシアはチェチェンにおける民族紛争弾圧をアメリカが容認したことで、イラクにおける行動に対し反対を述べることは止めました。 フランスは既存のイラクに対する利益を失いたくないため、アメリカの行動に反対しました。ドイツは同じEU国としての利益を考慮して動いたはずです。 こう考えた場合、はじめから国連における決議はうまくいかなかったのではと思っています。 その間にも人間は死んでいくし、大量破壊兵器の問題もありました。そしてアメリカにとって新しい利益を得るチャンスでもありました。 だからこそアメリカは動いたのですが。 では我々はどうしたらいいのか。 やはりわれわれ日本も自身の国益を考えて動くと同時に、日本にしか出来ないことをしていくしかないのではと思っています。 それのひとつの答えが自衛隊の派遣だったのかなと思っています。 現在、自衛隊の行動にはいろいろな制限がついており、たまたまですが、その制限のおかげでイラクにおける自衛隊の行動がイラク人から喜ばれている理由でもあるのではないかと思っています。 自衛隊の行動がイラク人から喜ばれているなどと書くとすぐさま反論がありそうですが、事実日本に来日したイラク人からの言葉をごく一部のマスコミですが報道していますね(すみませんURLを失念しました。どなたかご存知であればお教えください)。 戦闘を目的としないのは唯一自衛隊のみです。 話が拡散してしまいましたが、私が言いたいのは国連決議は当てにならないこと。 大国にとっては国連決議など何の役にも立たないこと。当てにならない国連決議を根拠にして相手を攻撃するくらいなら、自国の国益を考えつつ、国益に反しない範囲で出来る最も良いことをすべきだということです。 |
▼Rayさん: こんばんは。レスありがとうございます。 >しかし、しげちよさんがお書きのように、 >>「ある」という情報に基づいて行動するのが当然 >だとしても、どういう「行動」を取るべきなのかという点が >問題にされる必要があると思います。 > >2003年2月(1月以降?)、国連はイラクに査察団(UNMOVIC)を派遣し、 >国際原子力委員会(IAEA)と合同で >大量破壊兵器の有無、核の保有に関して調査を行なっていました。 事実はそのとおりです。 が,査察もスムーズにいったとはいえず,エルパラダイ委員長も「早く協力体制を万全にしないと,イラクは時間切れになる」と3月の時点で発表しています。 アメリカは,そのような中途半端な査察を続けて,裏で大量破壊兵器の流出が行われることを恐れていたのだと思います。 >アメリカが当時すでに大量破壊兵器がないことを知っていたのは事実ですので >(CIAはそういう報告を大統領に出したことを証言しています; その時点でCIAがそのような結論をだしていたのなら,なぜCIAのデビッドケイ氏は6月くらいまでさらに査察を続けたのでしょうか? しかも,彼は大量破壊兵器はなかったが,危険なイラクを攻撃したのは間違いではなかったといっています。マスコミでは,「なかった」というところだけを強調していましたが。 >「『ある』という前提で行動するべき」であるとしても、 >査察団の調査報告を待たずに武力行使に踏み切ったことは >容認されるべきではないと思います。 確かに,いろいろと考える余地はあると思います。 大量破壊兵器の拡散を考えると早い措置が必要だったと思えますが,戦争という選択肢しかなかったのかと残念です。 しかし,査察で「ない」と結論が出ても,本当に危険がなかったのか,わたしも確信できません。 |
(2/14)対イラク追加報告「化学兵器、否定できず」 廃棄の説明不十分 【ニューヨーク=朝田武蔵】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長と国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は14日午前(日本時間15日未明)、国連安保理の外相級会合で、イラクの大量破壊兵器の査察活動について追加報告した。ブリクス委員長はイラクに化学兵器の原料となる物質が存在する可能性を示唆するとともに、同国が安保理決議に違反する射程のミサイルを保有していることなどを指摘し、査察への協力が依然として「不十分」であると表明した。 (日経新聞) これは戦争直前の追加報告です。ソースがもうないと思いますが,縮刷版には載っているでしょう。 |
(2/23)「査察協力不十分」IAEA局長 【テヘラン23日共同】国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は22日、訪問先のテヘランで記者会見し、イラクでの大量破壊兵器開発疑惑に関する国連査察について「イラクから十分な協力を得ていない」と述べた。 事務局長は、今後数週間で完全な協力を得られることを希望すると述べ、イラク人科学者の自由な聴取についてイラク側の積極的な協力を求めた。また、「対イラク攻撃は不可避ではないと思っている」とも述べた。 (2/27)ブリクス氏「イラク武装解除は非常に限定的」 【ニューヨーク=朝田武蔵】国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)のブリクス委員長が国連安全保障理事会に提出する定例報告書で「(イラクの)武装解除の成果は非常に限定的だ」と指摘し、同国の査察への協力姿勢を再び批判することが27日、分かった。報告書は既に完成しており、28日午後にも安保理理事国15カ国に提出される見通し。 ロイター通信などが入手した報告書によると、「イラクは禁止された兵器や、兵器が廃棄されたことを裏付ける証拠を発見するため一層の努力をすべきだった」と非難し、武装解除は進んでいないと結論付けた。イラクは科学者の単独聴取や米軍のU2偵察機を使った上空査察を受け入れたが、協力的な態度を見せ始めたのは「1月中旬」からで、「もっと早ければ(査察の)結果が得られたかもしれない」としている。同委員長は報告書について安保理で口頭で説明する予定で、日程は3月7日に暫定的に決まっている。安保理は27日、米英などが提出した対イラク新決議案を話し合うため非公式会合を開いたが、米英両国と査察継続を訴えるフランスが対立したままで、口頭報告の日程についても意見がまとまらなかった。 出典:日経新聞 |
しげちよさま お邪魔いたします。 生物兵器、核に付いてはほとんど知りません。 ただご存知かと思いますが、化学兵器の材料と言うのは、私達の身の回りに当たり前のように有ります。 工業生産のさかんな国ではちょっといじれば化学兵器として使用できる物質があふれています。 そのままでも使える薬品も有ります。 これは日本だけでない話ですが。 幸い(オウムを除いて)めったに悪用されることなくすごしていますが。 家庭の塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜるな!!と注意書きがあります。 勿論危険な結果を生じます。 今年横浜のプールで2種の薬品を間違えてガスを発生させ、付近の住民の避難がありました。 生物兵器、核となると話は違いますが、化学兵器という概念だけで言えば、手の掛かるものから、全く簡便にできる物まであります。 そしてその材料は非常に雑に、多くは無防備に有ります。 イラクで発見された化学薬品がどのようなものか知りません。 たとえば、浄水場で塩素系殺菌剤が見つかれば、充分ガス兵器の材料と言えます。 乗ってしまった船から下りられない日本。 どんどん泥沼の深みに嵌って行くようなアメリカ。 十万以上の犠牲者、何処まで増えるのでしょうか? |
▼新介君さん こんばんわ >家庭の塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜるな!!と注意書きがあります。 >勿論危険な結果を生じます。 >今年横浜のプールで2種の薬品を間違えてガスを発生させ、付近の住民の避難がありました。 > >イラクで発見された化学薬品がどのようなものか知りません。 >たとえば、浄水場で塩素系殺菌剤が見つかれば、充分ガス兵器の材料と言えます。 単純化しすぎです。そのようなものを見つけたからと言って,「化学兵器があった」とは誰も言わないと思います。 それに,そのようなものは化学兵器の材料にはならないと思います。 わたしもシロウトですが,材料と,毒ガスになるまでの中間物質,生産プラントなどの証拠が必要でしょうね。 |
しげちよさん 私の仕事に直接関わるので断言しますが、特別な設備が無くともガスは作れるんです。 前にも書きましたが横浜のプールでの事故はその例です。 オウムが作ったサリン、VXなどの何工程を要するものではありません。 日本の公安、警察とイラクの国連査察団を並べては失礼でしょうが、日本ではオウムの捜査のとき殺菌剤を押収しています。 査察団が同様に押収したとしても不思議ではありません。 日本を標的にしたテロがあるとすれば、手ぶらで日本に入国して、浄水場や街中のスイミングクラブで材料を入手できます。 つまり普通に使っている殺菌剤が、そのまま毒ガス精製の中間生成物と言っても良いのです。 ちょっと怖い話になってしまいました。 |
▼新介君さん: >私の仕事に直接関わるので断言しますが、特別な設備が無くともガスは作れるんです。 >前にも書きましたが横浜のプールでの事故はその例です。 そうですか。しかし,それは作ったのではなくて発生した,ということでは? メタンなども,工事中に発生して亡くなった人もいました。 作るのというのは,大量に生成し,それらを安全に詰めなくてはならないのではないでしょうか。 まぁ,国連査察団が「容疑は晴れていない」と言っていたのだから,そういうことなのでしょう,ということです。 また,元イラク科学者も,当時次のような発言をしていました。同じく,日経新聞です。 (2/19)イラク亡命科学者「サダムは生物・化学兵器を保持」 【マニラ=村松雅章】イラクの核開発計画に関与し現在は亡命中のフセイン・シャリスタニ博士は18日、マニラで記者会見し「サダム(フセイン大統領)は現在も生物・化学兵器を保有していると確信している」と証言した。 証言によると、フセイン大統領は生物兵器を簡単に運べる小型ユニットの設計を指示。炭疽(たんそ)菌の培養に使う発酵槽はトラックで国中を移動できるという。博士は「イラクのように広い国(面積は日本の1.2倍)で大量破壊兵器の発見は無理」と断じた。 博士はイラク原子力委員会主席顧問だったが、フセイン政権の核開発計画に異議を唱えて投獄。現在はロンドンを拠点とする亡命イラク人の支援団体「イラク難民支援評議会」の会長を務める。 なので,「ある」という疑いは濃厚でした。それを放置することはできなかったでしょうし,フランスやドイツの言うように査察を続けていても,裏で拡散されてしまうと考えたのでしょう。 |
しげちよさん こんばんは アメリカが亡命イラク人の甘言に振り回されて見誤ったというのは有名な話ですよ。 また、昨年6月30日に、イラクの大量破壊兵器調査をおこなってきた国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の委員長を任期を満了して退任したハンス・ブリクスは、明白な証拠がないとして、イラクの大量破壊兵器所有を一貫して「クロ」と認定しなかった気骨のスウェーデン元外相として、欧州のメディアからは「アメリカの圧力に屈しなかったヒーロー」とされているのですよ。 ハンス・ブリクスは、6月30日の時点で、イラクで大量破壊兵器が見つかっていないことに対し、「私たちがおこなってきたことが正しかったことは証明されたと思う。困難だったがやりがいのある3年間だった」と述べています。 彼は、イラク攻撃を前にUNMOVICが米英から撤退を強いられたことに対して、査察継続が認められるべきだったとの考えもあらためて強調しています。 また、米英の行動を「魔女狩り」にたとえ、イギリス政府が参戦前に出していたイラク大量破壊兵器に関する報告書は「冷蔵庫の広告ではないのだから、政府はもっと真剣に、信頼できる情報を出すべきだ」と「扇動、誇張の風潮」を戒めました。 さらに、英ガーディアン紙のインタビューでは、ブッシュ政権がイラク査察の最終局面で査察委にイラクの大量破壊兵器開発を示す踏み込んだ表現を国連報告に盛り込むよう圧力をかけたとも語っています。 ------------------------------------------- 【イラク侵略前、アメリカはブリクスに圧力をかけていた】 ロイター 2003年8月29日 [ウィーン発] 国連の核兵器監視機構のトップは29日金曜、米政府がイラク戦争へ向かう中、国連査察団の元委員長ハンス・ブリクスが、軍事行動を正当化する報告を出すようにとのワシントンからの圧力を感じていたと語った。 BBCテレビのハードトークという番組でのインタビューで、国際原子力機関(IAEA)事務局長のモハメド・エルバラダイはまた、米・英が主張するようにイラクが秘密裏に核兵器プログラムを復活させようとしていたとはとても思えないと述べた。 ブリクスとエルバラダイは去年暮れから今年はじめにかけて4ヶ月近くも、イラクが所有しているといわれた大量破壊兵器探索の指揮をとっていた。IAEAは核兵器を、ブリクスが率いる国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)は化学、生物およびミサイル兵器を探していた。 ブッシュ政権から、イラク戦争を支持するような報告を作成しろという脅しを彼自身は受けたかという質問に対し、エルバラダイはそれを否定した。 「化学、生物兵器のことをもっと心配していたから、ハンス・ブリクスの方に圧力がかかっていただろう」と。 イラク戦争前に国連の安全保障理事会で、イラクの大量破壊兵器に関する米・英の主張を裏付けるような報告を出すのをブリクスが拒否したことを、ブッシュ政権は鋭く批判していた。 問題の大量破壊兵器は、その査察期間中もまた戦争開始後にも発見されていない。 エルバラダイは、兵器査察を中途で切り上げる危険性を肝に銘じなければ、と語る。 「イラク戦争で何か教訓があったとするならば、査察は時間がかかるから、結果を急いではいけないということだ。戦争か平和かを決定するこのような大事な問題で結果を急ぐことは、とても向こう見ずで無責任だと私は思う」と述べた。 彼はまたイラクの現在について、悲劇的状況が早く終わるように望んでいるとつけ加えた。 また、IAEAが90年代に破壊したとされる核兵器プログラムを、サダム・フセインが再開させようとしていたとの米・英の主張にはまったく根拠がないと語った。 「イラクで、もし核兵器プログラム再開の証拠など発見していたら、驚愕させられていたことだろう」と。 ------------------------------------------------------- |
▼外野さん: こんばんは >アメリカが亡命イラク人の甘言に振り回されて見誤ったというのは有名な話ですよ。 振り回されたのはアメリカだけではなく,世界中のメディアもでしょう。 それらによって,イラクはクロに見えていた,ということでしょうね。 そこで,フセインはもっと査察に協力をすべきでした。しかし,ブリクス委員長も発言しているとおり,協力は不十分だったのです。疑われてもしかたがない状況だったといえます。 >また、昨年6月30日に、イラクの大量破壊兵器調査をおこなってきた国連監視検証査察委員会(UNMOVIC)の委員長を任期を満了して退任したハンス・ブリクスは、明白な証拠がないとして、イラクの大量破壊兵器所有を一貫して「クロ」と認定しなかった気骨のスウェーデン元外相として、欧州のメディアからは「アメリカの圧力に屈しなかったヒーロー」とされているのですよ。 クロとは認定してませんが,戦争直前まで「疑いはある」と発言しています。 >さらに、英ガーディアン紙のインタビューでは、ブッシュ政権がイラク査察の最終局面で査察委にイラクの大量破壊兵器開発を示す踏み込んだ表現を国連報告に盛り込むよう圧力をかけたとも語っています。 アメリカが以前からイラクを叩きたかったことは確かのようです。 >問題の大量破壊兵器は、その査察期間中もまた戦争開始後にも発見されていない。 しかし,1988年製造の化学兵器の弾頭は見つかりました。これは,国際法に違反していた証拠です。 出典:日経新聞 (2/4)国連査察団、新たに化学兵器弾頭1個を発見 【バグダッド=岐部秀光】イラクの大量破壊兵器開発疑惑を調べる国連査察団は4日、バグダッド近郊の軍事関連施設で空の化学兵器弾頭1個を新たに発見した。これまでにみつかった16個の弾頭と同じ型で、査察団がイラク側の申告内容に一段と不信感を強める可能性がある。 当時のイラク政府が,不信感を払拭できなかったというか,払拭する努力をしなかったことも考えなければなりません。 |
しげちよさん こんばんは 国連の主張は「査察の継続」によってイラクの大量破壊兵器の問題は解決できるというものでした。その意味で、査察が完了しない限り、疑いも残っていると言っていたにすぎません。 また、そのイラクの大量破壊兵器の国連の査察を、以前から妨害していた国があって、それがアメリカです。そのアメリカがフセインが査察に協力的でない、などと言うのは小学生にも理屈が通りません。 亡命イラク人に振り回されたのはアメリカのCIAなどの一部だけのようですが、「はじめにイラク武力攻撃ありき」のアメリカにとっては都合のよいものであった故、政権内部において重宝されたということでしょう。国際社会全体は、彼らの言をまともに聞いていたわけではありません。 特に、大量破壊兵器に関するものでは、国連の査察団がそういう発言で動じたということは聞いておりません。 1991年から98年までイラクで大量破壊兵器の査察に主任査察官として従事し、もっとも有能な米国人主任査察官といわれ、またイラク当局からは鬼と恐れられたスコット・リッター氏なども、イラク亡命人たちをまったく信用できない連中と切って捨てていました。(前に書きましたが、スコット・リッター氏は「イラクには大量破壊兵器は存在しない」と、日本にも来て訴えていた人です) ちなみに、彼がUNSCOMを辞任したのは、イラクの査察にアメリカ政府が介入し、しかもそれが目にあまるほどのものであり、それに対する抗議のためです。 空の化学弾頭が残っていたと言いますが(多分打ち捨てられていたものでしょう)、そんなことが武力侵攻を正当化する理由になるのでしょうか。 なるとしたら、まさにギャングの所業といえませんでしょうか。 |
▼外野さん: こんばんは >国連の主張は「査察の継続」によってイラクの大量破壊兵器の問題は解決できるというものでした。その意味で、査察が完了しない限り、疑いも残っていると言っていたにすぎません。 どういうふうに読むと,そのような解釈になるのでしょうか。記事を読んでおられますか? >また、そのイラクの大量破壊兵器の国連の査察を、以前から妨害していた国があって、それがアメリカです。そのアメリカがフセインが査察に協力的でない、などと言うのは小学生にも理屈が通りません。 どうやってアメリカが妨害していたのでしょうか。そのような事実は知りません。 >亡命イラク人に振り回されたのはアメリカのCIAなどの一部だけのようですが、「はじめにイラク武力攻撃ありき」のアメリカにとっては都合のよいものであった故、政権内部において重宝されたということでしょう。 ちなみに,アメリカの反政府よりのニューヨークタイムズでさえ,あると思って記事を書いていたのです。希望的な推測ではないですか? そのころは,世界中「ある可能性が高い」と思っていましたよ。 >特に、大量破壊兵器に関するものでは、国連の査察団がそういう発言で動じたということは聞いておりません。 査察団が動じたというような問題ではありません。そのような報道が世界をめぐったので,みなそういう印象をもっていた,ということです。 それに引き替え,当時のイラク政府は逆に隠しているのではないか,と思わせるように,情報を小出しに小出しにしてきたのです。 >空の化学弾頭が残っていたと言いますが(多分打ち捨てられていたものでしょう)、そんなことが武力侵攻を正当化する理由になるのでしょうか。 論理が飛躍しています。武力侵攻を正当化したことはありません。 そういう疑惑を起こすような発見に対して,旧イラク政府は疑惑を払拭する努力をしなかった,と言っているのです。 もう一度,当時のブリクス委員長・エルパラダイ氏の発言を読んでください。 「イラクには疑う余地はない」と言っているように,あなたは読めるのですか? 不思議ですねぇ。 |
しげちよさん こんばんは 次のものをちょっと読んでみて下さい。 ・スコット・リッター氏講演 2003年2月6日 http://eritokyo.jp/war-env/ritter-speech-2003.2.htm ・兵器とレトリックと迫り来るイラク戦争 by スコット・リッター http://www.ribbon-project.jp/SR-shiryou/shiryou-02.htm スコット・リッター氏のことは先に少し書きましたが、彼は元海兵隊で、共和党の支持者だった人です。 この人にかかるとブリクス氏も軟弱ということになります。 92年から国連代表になり、97年7月から国連大量破壊兵器廃棄特別委員長としてイラク査察団を指揮したリチャード・バトラーなどは、イラクが「査察の人数が多すぎるから減らせ」と言ったのを、安保理に提出した文書では「イラクは査察を拒否した」と書いたり、「イスラエルのスパイ」という説さえ出ていた人間でした。 このバトラーの支持で、イラクでスパイ行為がなされていたことも後に判明し、バトラーは国連の場で各国から非難されています。 昨年、イラク武力攻撃を前にして、アメリカの軍高官の一人は「イラクにはもう爆撃する施設などは残っていないはずだが」と言いましたが、それほどアメリカは湾岸戦争以後、何かと理屈をつけてはイラクの国土を爆撃し続けたのです。 こういうものが国連の査察に対する妨害でなくて何でしょうか。 昨年も「イラクは査察に協力的ではない」と報じられていますが、その理由は、アメリカが査察にかこつけて上に述べたバトラーのように、開戦を前に、査察とは直接関係のない様々なスパイ行為に及んでいる、というものだったといいます。これは嘘ではなかったのではないでしょうか。なぜなら、本当に大量破壊兵器はイラクにはなく、イラクはそれについて査察を拒否する理由はなかったことが今ははっきりしているのですから。 |
▼外野さん 遅くなりました。 読んだ限り,スコットリッター氏の発言を信じるとすれば,あなたのいうことは正しいかも知れませんね。 ただ,事前に査察を妨害し,証拠をでっちあげ,戦争に踏み切ったとしたら,その後の展開があまりにおそまつではないかと思います。 そこまで用意周到に戦争を起こしても不自然でないように努力しながら,アメリカCIA主体で査察して結局「大量破壊兵器はなかった」と発表したというのですか。この主張には,一貫性がないように思われますね。非常に不自然です。 事前にスパイ活動もしていたというのでしょう。(米国は,どこにでもスパイを送り込んでいると思いますが。) アメリカが大量破壊兵器がないことを知っていたとしたら,CIAの査察をさせたのはなぜか? 「発見した」という報告が上がる可能性はないのだから。 |
▼しげちよさん、外野さん: >読んだ限り,スコットリッター氏の発言を信じるとすれば,あなたのいう >ことは正しいかも知れませんね。 >ただ,事前に査察を妨害し,証拠をでっちあげ,戦争に踏み切ったとしたら, >その後の展開があまりにおそまつではないかと思います。 >そこまで用意周到に戦争を起こしても不自然でないように努力しながら, >アメリカCIA主体で査察して結局「大量破壊兵器はなかった」と発表した >というのですか。この主張には,一貫性がないように思われますね。非常に >不自然です。 >事前にスパイ活動もしていたというのでしょう。(米国は,どこにでもスパイ >を送り込んでいると思いますが。) > >アメリカが大量破壊兵器がないことを知っていたとしたら,CIAの査察を >させたのはなぜか? 「発見した」という報告が上がる可能性はないのだ から。 私も、お二人と同じような考え、そして同じような疑問を 持っています。それと、「嘘をついた」という非難から逃れる 為でしょうか、アメリカ政府は随分と無理な工作をしていた とも思います。 「嘘をついた」よりも「騙されて判断を誤まった」と弁明する ほうが形式的にもせよ、致命的な汚点は避けられるということ でしょうか。 もっと判らないのは、一体全体、アメリカ政府の目的は何だった のでしょう。石油利権の獲得が目的だと言う人もいますが、大抵の 産油国で石油産業の接収は終わっていて、かってのように、バレル 2ドルそこそこ、その価格も、タンカー輸送費もいわゆるメジャー の思うままに決め、油田、輸送、精製、販売の、どの段階でも莫大 な利益を挙げられる時代ではありません。 むしろ、この10年ほどの間、あるいは湾岸戦争からと言っても 良いですが、アメリカ人が失った有形無形の損失は、取り返しが つかないほど巨大なものだと思います。たとえば、アメリカ人で あることで好意を持たれるどころか、身に危険が及ぶ原因になった のですから。 |
これも張っておきますね。一部訂正して再掲です。 ▼ゆきりんさん: >私の書き込みの本意は多くの日本人のスーダンへの関心の有無という事ではなく、 >イラク戦争に対して実に即応性のある種々の行動をとってきた人たちが >このスーダンの虐殺で目に見える行動をとっていないことへの疑問なのです。 この部分、私も不思議で仕方ありません。というのも、私は3年ほど前に、日本の外務省関係から招待されたスーダンの民族音楽家のコンサートに行きました。もちろんスーダンの特命大使も来ていました、国会議員もいましたし、挨拶もありました。 でも、イラクのように人道支援、と言う言葉は聞かれませんでした。 また、マスコミも招待しましたが、こんな事は大したニュースにならないんでしょう。テレビカメラが取材に入ったり、新聞社が取材に来ているのも見ませんでした。 >イラク戦争では反米と言うことでアラブ武装勢力を支持している人達が >スーダンでのアラブ武装勢力による虐殺に明確な抗議の意思表示をしないことは、 >殺人を非難し平和を唱えても、結局は単なる反米・反日のための道具として平和主義の鎧をまとっているだけと思えるのです。 私が見るに、そういう理屈だけで考えると、単なる親米のため、日本政府は人道支援という鎧をかぶっているだけのように見えるのです。どうでしょうか。 そして、イラクには、自衛隊を送っているのですから、よけい世間の注意は集まるわけですし、マスコミは報道するします。でも、他国の支援もしっかり行われていますよ。ユネスコや海外青年協力隊の方々、虐殺のある地域の人間と結婚した日本人もいます。地味ですが、みなさんがんばっています。 また、海外に住む、日本の子供で、障害をもつ子の支援などもあります。 現地の言葉とともに、両親の母語を覚えるのは、こういう子供達には苦労です。 そういう子や親の支援も行われていますよ。生まれたときから障害のある子供の支援は特に、秒単位の速攻で行われています。 |