Page 2040 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼資源はある? Gokai Sezutomo 04/12/13(月) 22:48 ┗Re(1):資源はある? 沈黙の初夏 04/12/14(火) 1:32 ┗Re(2):資源はある? Gokai Sezutomo 04/12/14(火) 21:49 ┗Re(3):資源はある? 沈黙の初夏 04/12/15(水) 0:52 ┗Re(4):資源はある? Gokai Sezutomo 04/12/17(金) 0:44 ┗Re(5):資源はある? 沈黙の初夏 04/12/17(金) 1:11 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 資源はある? ■名前 : Gokai Sezutomo ■日付 : 04/12/13(月) 22:48 -------------------------------------------------------------------------
沈黙の初夏さんへ 「資源はある」とのご発言に興味があります。 これは日本に資源があるとの意味なのでしょうか? 或いは、人類が使うことの出来る資源が、まだまだあるとの意味なのでしょうか? もちろん、エネルギー資源についてです。 当方愚かにも、長い間、30〜100年後の核融合に期待しておりましたが、それが誤りであると知りまして、結構がっかりしています。 その他、無知のきわみで、SF的に、統一場の理論などというものが完成をみれば、物質のエネルギー変換などというものも自由自在になるなどと夢見ていました。 もし宜しければ、気が向けば、 ご解説下されば幸いです。 |
単純に物理的要因。 たとえば、 もし資源というのが石油であれば 中東の産油国が一番発展しなければおかしいし、 いろんな地下資源が直接ある場所がそうなるはず。 ・・・ 現実から観測された結果に学問的背景をプラスしてみれば、 日本は発展すべくして発展したということ。 「資源のない国、日本」 このコピーは印象操作である。 でなくば単に学問の足りない前世紀の遺物。 |
▼沈黙の初夏さん:こんにちは、早速の返信有難うございます。 そういえば、 誤りかもしれませんが、 悪い頭をひねってみたところ、いくばくかを思い出しました。 石油が有っても、それを使える環境が無いと、それは無いのと同じである。 石油製品は大量の水を必要とする。日本にはその水が豊富にあった。 だから、発展した。 すみません。ご面倒でしょうが、添削と補足をお願いできたらと思います。 >単純に物理的要因。 > >たとえば、 >もし資源というのが石油であれば >中東の産油国が一番発展しなければおかしいし、 >いろんな地下資源が直接ある場所がそうなるはず。 > >・・・ >現実から観測された結果に学問的背景をプラスしてみれば、 >日本は発展すべくして発展したということ。 > >「資源のない国、日本」 > >このコピーは印象操作である。 >でなくば単に学問の足りない前世紀の遺物。 |
>石油が有っても、それを使える環境が無いと、それは無いのと同じである。 >石油製品は大量の水を必要とする。日本にはその水が豊富にあった。 >だから、発展した。 おお、覚えていてくれましたか。 年間平均降雨量1500mmというのは豊かな国土の証明です。 石油文明というのは石油を燃やして水で冷やす文明です。 たとえば石油1単位に対し水20単位が必要となる。 もし、 中東諸国が工業で発展をめざすならば我々が石油1単位を運んでくるかわりに、 彼らは水を20単位用意しなければなりません。 事実上不可能でしょう。 もうひとつの要因に海岸線があります。 我が国土における海岸の総延長距離はソ連、オーストラリアについで世界第三位。 かの地では砂漠とか北極海に面しているので有益な海岸線の長さならば世界一でしょう。 これは港湾施設の建設にとても有利に働き、 貿易に貢献します。 ・・・ もっと語りたい事はありますが今宵はこのへんで。 参考文献 「資源物理学入門」槌田敦 NHKブックス |
▼沈黙の初夏さん:こんにちは、ご解説ありがとうございます。 おおよそ、正しいことを言えてよかったと思います。 けれど、よく見ますと、 「資源はある。」でしたね。「石油資源、或いはエネルギー資源がある。」とは仰っておられませんでした。 にもかかわらず、私の質問は、 「エネルギー資源はありますか?」ですから、勘違いでした。 もともと、「水」を貴重な資源とは認識していなっかたためです。 よくよく考えてみると、「海水」から人工的に「水」を取り出すには、「石油」が必要なわけですから、 「水」というのは貴重な資源であったわけです。 ということは、工業立国である日本(?)は、 水=貴重な資源という、確固とした発想で、河川や森林の計画、或いは他国との経済交流が必要だとも、考えました? >>石油が有っても、それを使える環境が無いと、それは無いのと同じである。 >>石油製品は大量の水を必要とする。日本にはその水が豊富にあった。 >>だから、発展した。 > >おお、覚えていてくれましたか。 >年間平均降雨量1500mmというのは豊かな国土の証明です。 > >石油文明というのは石油を燃やして水で冷やす文明です。 >たとえば石油1単位に対し水20単位が必要となる。 > >もし、 >中東諸国が工業で発展をめざすならば我々が石油1単位を運んでくるかわりに、 >彼らは水を20単位用意しなければなりません。 >事実上不可能でしょう。 > >もうひとつの要因に海岸線があります。 > >我が国土における海岸の総延長距離はソ連、オーストラリアについで世界第三位。 >かの地では砂漠とか北極海に面しているので有益な海岸線の長さならば世界一でしょう。 > >これは港湾施設の建設にとても有利に働き、 >貿易に貢献します。 > >・・・ >もっと語りたい事はありますが今宵はこのへんで。 > > >参考文献 「資源物理学入門」槌田敦 NHKブックス |
▼Gokai Sezutomoさん: >▼沈黙の初夏さん:こんにちは、ご解説ありがとうございます。 > >おおよそ、正しいことを言えてよかったと思います。 >けれど、よく見ますと、 >「資源はある。」でしたね。「石油資源、或いはエネルギー資源がある。」とは仰っておられませんでした。 >にもかかわらず、私の質問は、 >「エネルギー資源はありますか?」ですから、勘違いでした。 エネルギーという語感で石油だけがエネルギー源だと思ってはいけない。 いずれにせよ石油だけでは仕事はできないのだから同じであろう。 肝心なことは 「資源のない国、日本」 という誤った認識で21世紀を語ってはいけないことだと思う。 石油だけがある場所と日本は対等に立つことも可能なわけだから 少なくとも 「資源がないから生き残るために資源をぶんどりにゆくのは正当」 というような政治的プロパガンダに操られることもない。 やはり事実から観測される結果に注目し、 何が正しいか、正しくないかの評価基準として役立てるのが大事なのである。 ・・・ ちなみに社会における活動を保証するものの本質は、 石油、石炭、ウランなどのエネルギー資源にあるのではない。 例えば、 水のような低エントロピー資源にこそあると資源物理学では定義してたはずだが これはまた別のお話。 |