Page 229 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/14(日) 4:11 ┣Re(1):日本の技能が買い取られる 珍 源齋 04/3/14(日) 18:54 ┃ ┗Re(2):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/14(日) 22:39 ┃ ┣Re(3):日本の技能が買い取られる ワクチン 04/3/15(月) 8:12 ┃ ┗Re(3):日本の技能が買い取られる 珍 源齋 04/3/15(月) 12:46 ┃ ┗Re(4):日本の技能が買い取られる ワクチン 04/3/16(火) 8:21 ┃ ┣Re(5):日本の技能が買い取られる 珍 源齋 04/3/16(火) 12:28 ┃ ┗Re(5):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/17(水) 4:07 ┃ ┗Re(6):日本の技能が買い取られる 珍 源齋 04/3/17(水) 12:11 ┃ ┗Re(7):日本の技能が買い取られる 山田の案山子 04/3/18(木) 7:56 ┃ ┗Re(8):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/19(金) 21:20 ┃ ┗Re(9):日本の技能が買い取られる 山田の案山子 04/3/21(日) 3:16 ┃ ┗Re(10):日本の技能が買い取られる ワクチン 04/3/21(日) 8:42 ┗Re(1):日本の技能が買い取られる 海幸彦 04/3/19(金) 11:18 ┣Re(2):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/19(金) 23:38 ┃ ┗Re(3):日本の技能が買い取られる 海幸彦 04/3/20(土) 7:44 ┃ ┗Re(4):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/20(土) 8:31 ┃ ┗Re(5):日本の技能が買い取られる 海幸彦 04/3/20(土) 9:20 ┃ ┗Re(6):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/20(土) 12:18 ┗Re(2):日本の技能が買い取られる ワクチン 04/3/20(土) 11:46 ┗Re(3):日本の技能が買い取られる 団塊党 04/3/20(土) 19:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 日本の技能が買い取られる ■名前 : 団塊党 ■日付 : 04/3/14(日) 4:11 -------------------------------------------------------------------------
NHKのETVスペシャルで、日本の印刷機メーカーの中国による買収をレポートしていました。 高級印刷機を作るメーカーは世界に7つしかなく、そのうちの4つ(3つ?)が日本にあるそうです。その中の一つ(akiyama?)が中国に買収されたのです。 その理由は、バブル崩壊後の不況により売った機械の代金が回収できなくなり資金繰りができなくなったためです。 日本の企業に買い取りの話を持ちかけたのですが、どの企業も図面(技術)は買っても良いが工場と人はいらないといって断ったそうです。 一方、中国は日本のもの作りの高い技術力に注目し、その技術を買うための情報収集に力を入れているそうです。 その最初の試みがこの印刷機メーカーの買収だそうです。 このメーカーは両面同時多色印刷が可能な機械製造の技術を持っているそうです。 このメーカーの従業員達(もちろん日本人)は中国人の社長がどんなリストラを始めるか戦々恐々だったそうですが、意外なことにリストラはしないと宣言しました。 それどころか、かつてリストラされた人たちも呼び戻し、技術、技能を若い人たちに伝授していくようにしました。 リストラされていた60才そこそこの人たちは喜んで会社に復帰して、自分たちの蓄えてきたノウハウを若い人達にどんどん伝えているそうです。 今、中国国内では印刷機の需要は高いのですが、値段が高くて手が出ないという状況だそうです。そこでこの中国人社長は値段を下げるために日本の関連下請け工場(70ほどの部品工場)に価格の引き下げを要求しました。下請け工場はしぶしぶ従業員の給料引き下げなどの対応でこの要求をのみ、その結果、中国人社長の試みは成功しました。 その他、徹底した能力主義を持ち込んで若い人を副工場長に抜擢したりしているそうです。 これから、このように日本の物作りの技能がどんどん中国に買い取られていくのではないかと心配になりました。 このケースはまだ日本人技能者が働けるケースですし、しかも大切に扱っています。 ある意味では、中国による日本人技術者の保護が行われているという見方も出来ます。 しかし、いずれ中国人による完全運営が行われる時代が来るでしょう。 中国人の若い技能者達が盛んに研修しに来ている場面もレポートされていました。 親会社がなくなってしまえば当然下請け工場の技能者達もいなくなってしまいます。 今後日本の物作りの技能をどのように残し発展させていくか、中国とどのような関係を作っていくのか、差し迫った大きな課題だと感じました。 |
団塊党さん!こんにちわ! 仰有る通りの現状は、日本の近未来を考える上で憂慮に堪えません・・。 昔から、日本の為政者や経営者は足元にある価値を「しっかり」と見極める見識が低いようです。(・・「そうでない方も多数おられますが」・・) 取り分けて、法科、や文系出の方々にはその傾向が顕著です。 物造りの価値を軽んじる「お公家」タイプの輩に共通してるのも特徴です。 彼らは虚言を労しての保身や立身出世を恥としないのも特徴です・。 国益よりも「省益」等々のように「自分益」を中心とする価値観にて 彼らは生存してます。 そういう連中を否と云うほど見てきましたし、現在のバブル経済の始まりと 崩壊、その後の長期不況も要所、要所にて彼らの跳梁跋扈の姿を目に しました。 少し目を凝らしてみると身近にもそう云った類(たぐい)の連中??の存在に 気付かれると思いますが・・・。 いずれにしても早晩、事態に気付き改善されなければならない問題と 思いますが、他人事でなく問題提起を続けなければ・・と考えてます。 |
▼珍 源齋さん: >仰有る通りの現状は、日本の近未来を考える上で憂慮に堪えません・・。 > >昔から、日本の為政者や経営者は足元にある価値を「しっかり」と見極める見識が低いようです。(・・「そうでない方も多数おられますが」・・) レス有り難うございます。 技術は残せても技能は人にくっついているものですから、残すのは一層難しい面があるように思います。 ぼんやりしているとあらかた持って行かれるか消滅していく予感がします。 何とか出来ないでしょうかね。 もの作りの技能は日本の財産ですから。 |
▼団塊党さん: >レス有り難うございます。 >技術は残せても技能は人にくっついているものですから、残すのは一層難しい面があるように思います。 >ぼんやりしているとあらかた持って行かれるか消滅していく予感がします。 >何とか出来ないでしょうかね。 >もの作りの技能は日本の財産ですから。 先日もテレビでやっていました。 アニメの世界は、今は日本が世界一で謳歌していますが、実はアニメ製作関係の方々は10年後は日本にはそれがもはや過去のものになると予測しています。アニメ製作の大事な部分を今では、中国、アジアで製作しているそうです。かつてな日本の若者が緻密で根気のいる仕事を自分の技術を高めるために一生懸命やっていたそうです。しかし最近は賃金も安いために若者がついてきてくれない。かつての匠はもう中年になりつつあり、後輩がいないそうです。そのかわり、中国などでは熱心な若者が夢中になって励んでいるそうです。 少し珍源齋さんの言われていることとは違う場合かもしれませんが、いろんな業界でもおこっているらしいようです。 |
団塊党さん: こんにちわ! 技術は残せても技能は人(個人個人)についてまわるものとは 「云い得ての妙」その通りです。技能にしても芸術にしても同様にその要素は 一期一会的なものとして理解しております・・・。 技能も芸術もそれを理解し価値の解る人の元で成長も発展もある訳です、 加賀地方(石川県)の伝統工芸の加賀友禅、金箔、九谷焼などの工芸品も 元はと云えば「前田利家、まつ夫妻」の大名がその伝統の基礎を築いたことなど 有名な云い伝えですが、事々左様に技能や芸術の「生い立ちと精進」を理解できる 人のもとに初めて存在があること・・・など今。私たちも改めて思い返す必要が あるように・・・感じてます。 現在では大名ならずとも、私たち一人一人が物の価値を真摯に理解できる 目を養いたいと思います・。「安ければ良い」ではない創る人の努力の価値を認められる ようになりたいと・・願う処です・・。 |
▼珍 源齋さん: ・・・そうです。安ければいいというわけではない。しかし、それでは資本主義社会では生き残れないんです。 ちょっと前までよく言われたのが携帯電話でした。携帯電話の性能は今お使いのPCより部分的には性能がいいのです。それなのに町ではただみたいな値段で売られている。日夜開発に携わっている人はこの現実にかなり悩んだそうです。また、今はデジタル家電で日本は優位にありますが、来年はすでに陰るでしょう。デジカメも、液晶やプラズマTVも値下がりが激しく利益の確保が難しく,さらには海外メーカーがすぐに追い上げます。 現在ではパイオニアメリットが殆どなくなってしまいました。何年もかけて開発しても、2番手、3番手がすぐにでてきます。開発競争が激しすぎ,メーカーも疲労しきっています。 |
ワクチンさん:こんにちわ! 云われてるように、PCや携帯電話の日進月歩の様子や より高性能で価格の安い物の出現はある意味では多くの人達が利用できる 事になり人類にとって福音とも捉えられますが・・、 別の見方をすれば そう云った商品群はより消耗品的になり、それに使用される資源の浪費に つながり環境問題としても資源有限の見方からも限界はあるはずです。 また、資本主義的は競争を伴う形にて発展をしてますが、 改めて見直しますと、この侭で良いのだろうか?と云う問題に突き当たります。 資本主義的・・?な・欲望先導の型の人々の生活上での歪みは既に顕著化して現実問題として目の前にあります。 物が安価になり価値が認められなくなれば・即、人、人間の価値も失われる・・ (人々の労働、勤労の価値の相対的な低下)ことは決して幸せなことでないと思います。 ・・そこで何か新しい価値観を・・求めたいと云うのが私の想いです・・。 資本主義もやがて限界に達し破断界を迎えること明々白々に予測できる処です。 |
▼ワクチンさん: >現在ではパイオニアメリットが殆どなくなってしまいました。何年もかけて開発しても、2番手、3番手がすぐにでてきます。開発競争が激しすぎ,メーカーも疲労しきっています。 ▼珍 源齋さん: >資本主義的・・?な・欲望先導の型の人々の生活上での歪みは既に顕著化して現実問題として目の前にあります。 単に日本の技能の流出という問題にとどまらず、考えをそのように進めていくと資本主義、大量消費社会の世界的な矛盾に突き当たってしまいますね。 みんなそのことに気づいているのですが、誰も流れを止めることができない。 途方に暮れてしまいます。 どうしたらいいのでしょうかね。 |
▼団塊党さん: こんにちわ! このスレッドの主題を切り口として諸々のことが浮かび上がってきましたね!! > >単に日本の技能の流出という問題にとどまらず、考えをそのように進めていくと資本主義、大量消費社会の世界的な矛盾に突き当たってしまいますね。 > >みんなそのことに気づいているのですが、誰も流れを止めることができない。 >途方に暮れてしまいます。 >どうしたらいいのでしょうかね。 仰有るとおり、どうしたものか?私も途方にくれます・・。 かつては、資本主義のアンテテーゼとして社会主義や共産主義がありましたが 今では、それらは機能を著しく低下させてます・。 イスラム的な考え方も資本主義のアンチテーゼたるものがありますが極端?に過ぎる ことも・・理解しにくい面があると思います。 今、ヨーロッパ発のスローライフ・スローフーズ・地産・地消等々の生活者、市民を 中心とした考え方に共感を覚えるものがあります。 日本でも各地で発生してる「地域通貨」の考え方・・もそれに類するものと理解してます。 現状(資本主義的なもの)を全面的に否定するのではなく、前述の要素をサブシステム(補強システム)として複線的に 採り入れることにより、多少でも矛盾の緩和(解消)になるように思います・・。 加えて、私たち人間の内面的なものとして「足を知る」心・・新撰組の旗印ではありませんが・「誠」 この誠は自分の行動や考え方に「至誠にもとるなかりしか?」を点検項目とすれば 不要な迷いは消えるのではないか?と・・綺麗事であっても自身の内面的な実践であれば 別段、問題はありません・・。 このような考え方が多くの方々の共鳴が得られれば・・大きなうねりが生じれば「歴史的なルネッサンス」のようなエッポックに なるのではないかな・?・?な〜〜んて考えてます・・。 |
珍 源斎、ワクチン、団塊党、みなさん このあいだ国会で社民党の福島議員が「わが党は環境立党を目指す」と発言していました。自民党の鳩山邦夫議員は環境党を考えています。 わたしゃは持続可能な循環型社会党を「夢を〜」見ます。 森林で考えると昭和30年ごろまで日本は森林資源をできるだけ有効に生かしていました。材木、薪、炭、和紙、まつたけ、森からの安定した流れで水車など、日本は森を生かした国でした。 これからは卒業式に桜が咲くような地球温暖化を踏まえて、新しい森林活用をはかることが有効ではないでしょうか。今日本の木材自給率は20%、すでに人工林による木材の輸出体制のできている北米材を安く買うことは経済的には理に適っていますが国家の成り立ちは経済だけではありません。今まで進められてきた市場経済の矛盾も多く現れています。日本でできることは日本で、地域でできることは地域でまず50%の自給を計ることを考えます。 地球温暖化については、その原因やプラス、マイナス面から、評価は別れます。 15年ほど前、海洋炭素循環の映像資料を作ったことがありそのとき、地球規模の大気や海洋の変化について判らないことが多いことを知りました。もし、マイナス傾向が明確になってからでは対応は難しいのではとおもいます。 今起こっている温暖化現象について明るい未来でなく、これで大丈夫かという将来の不安を感じるのは私だけではないように思えます。 地域通貨については私も注目しています。私の住んでいる地域から昨年の衆議院選で土井たか子に勝ち、当選した自民党の議員は政府紙幣の発行を選挙公約にしていました。 |
▼珍源齋さん、山田の案山子さん: 資本主義の論理が強すぎる現在の世界ですが、 かと言ってそれを全面否定するほどの勇気は私にもありません。 ここが知恵の出しどころ。 ぽつりぽつりと新しい取り組みが芽生えてきていますね。 珍源齋さんや、山田の案山子さんが紹介されているような取り組みが、 今後どんどん広がっていく可能性は高いと思います。 人類はそれほど馬鹿ではないでしょう。 少し、楽観的に考えることにします。 |
▼団塊党さん 皆さん: 私の長男は工学部でナノテクノロジーを研究しています。理学部で微生物を研究したかったのですが受験戦略上、工学部材料を受けて合格しました。入学後、転学部の機会もなく大学院に進学したところで、国の助成を受けてる教授の手伝いでナノテク分野を手がけることになりました。 それから5年間、帰宅は週に2,3度風呂と着替えと髭剃りに帰るだけの実験三昧の生活をしていました。幸いドクターもとれ、連名で国際特許にも加えてもらいましたが収入には結びついていないようです。今春、助手に採用されて地方の大学に勤めることになりましたが、もしダメならデンマークから誘われているので行くといっていました。大学の研究室には中国からの留学生もおり近い分野で研究活動をしていると聞きます。 今、研究の目的と成果の帰属について大きな変化が起きていると私は感じています。そういった研究環境を広い視野からみることも大事だとおもっているのですが。私から見ると無機的に見える息子の部屋に池波正太郎や「ジパング(マンガ)」を見つけると彼の日本への思いが感じられ「がんばれ息子」とつぶやいております。 間もなくアメリカから帰国しますが、時節柄テロが気にかかります。昨日、神戸三宮でもデモをやっていたようですが、スローガンに「テロはー、ヤメロー」はあったのでしょうか。 「ブッシュは軍事介入をヤメロー、アナン、もっとがんばれー」 もう一度寝ます。 |
▼山田の案山子さん: そうですね。日本人もがんばっています。でも、ここまで日本の技術が進んでも、外国人が日本で学びたいといった状況はある一部も除いてはほとんどありません。後進国からはきますが、みんなアメリカ、ヨーロッパへ行きます。日本は素通りです。 その分、昔から企業は必死にがんばっていますよね。生死にかかわることですから。自分よりいいものがあれば必ず負けてしまう。だからより良い物を作るしかない。日本の大学のスピードを民間企業のスピードに少しは近くなってほしいと思います。大学は大学の価値はあると思いますが、世界と比較するとどうなのかなって思います。 いい研究するには海外にいかないと出来ないといった状況は未来も続くんでしょうね・・・。 |
▼団塊党さん: >NHKのETVスペシャルで、日本の印刷機メーカーの中国による買収をレポートしていました。 >高級印刷機を作るメーカーは世界に7つしかなく、そのうちの4つ(3つ?)が日本にあるそうです。その中の一つ(akiyama?)が中国に買収されたのです。 > >その理由は、バブル崩壊後の不況により売った機械の代金が回収できなくなり資金繰りができなくなったためです。 >日本の企業に買い取りの話を持ちかけたのですが、どの企業も図面(技術)は買っても良いが工場と人はいらないといって断ったそうです。 > >一方、中国は日本のもの作りの高い技術力に注目し、その技術を買うための情報収集に力を入れているそうです。 >その最初の試みがこの印刷機メーカーの買収だそうです。 >このメーカーは両面同時多色印刷が可能な機械製造の技術を持っているそうです。 > >このメーカーの従業員達(もちろん日本人)は中国人の社長がどんなリストラを始めるか戦々恐々だったそうですが、意外なことにリストラはしないと宣言しました。 >それどころか、かつてリストラされた人たちも呼び戻し、技術、技能を若い人たちに伝授していくようにしました。 >リストラされていた60才そこそこの人たちは喜んで会社に復帰して、自分たちの蓄えてきたノウハウを若い人達にどんどん伝えているそうです。 > >今、中国国内では印刷機の需要は高いのですが、値段が高くて手が出ないという状況だそうです。そこでこの中国人社長は値段を下げるために日本の関連下請け工場(70ほどの部品工場)に価格の引き下げを要求しました。下請け工場はしぶしぶ従業員の給料引き下げなどの対応でこの要求をのみ、その結果、中国人社長の試みは成功しました。 >その他、徹底した能力主義を持ち込んで若い人を副工場長に抜擢したりしているそうです。 > >これから、このように日本の物作りの技能がどんどん中国に買い取られていくのではないかと心配になりました。 >このケースはまだ日本人技能者が働けるケースですし、しかも大切に扱っています。 >ある意味では、中国による日本人技術者の保護が行われているという見方も出来ます。 >しかし、いずれ中国人による完全運営が行われる時代が来るでしょう。 >中国人の若い技能者達が盛んに研修しに来ている場面もレポートされていました。 > >親会社がなくなってしまえば当然下請け工場の技能者達もいなくなってしまいます。 > >今後日本の物作りの技能をどのように残し発展させていくか、中国とどのような関係を作っていくのか、差し迫った大きな課題だと感じました。 団塊党さん ぼちぼち春休みです。きょうは小6の娘の卒業式です。 日本人は買わず、見捨てられた日本の企業を中国人が買った、というドキュメント、私は見ませんでした。日本が見捨てるということは、きっと設備が古かったり、人件費が高かったりの理由があるのでしょう、ノウハウは高かったとしても。それに対して中国が食指を伸ばし、中国人の研修生を入れたということは、将来への投資であったかも知れません。日本に追いつき追い越すための。コストを度外視して従業員や設備をそのまま引継いだのは、中国人の優しさとか、懐のふかさだけではなさそうです。 いずれにしても、その企業は日本的レベルではもう使いものにならなくなった…。日本はより高い技術と生産性を求めて進んでいる―ということではないのでしょうか?ドキュメントを見る視点が違うかもしれませんが… そのようにして技術が流失してゆく―そうです、それによって中国のレベルが上がり、中国が豊かになり日中の経済交流がより多く・高くなって行く。今日本は「中国特需」ということが言われています。 技術的には日本は中国から得るものが少なく、流失するもののみでしょう。かつての対・韓国もそうでした。製鉄所建設・造船所建設で日本のプラント業界はどんどん韓国に進出しました。日本には「自分の首をしめる」ようなことはするな、という声がありました。しかしプラント業界は業界の利益のため、韓国に進出しました。で、韓国の業界はついに生産量で日本を抜きました。日本の製鉄業界は合理化・ハイテク化で対抗しています。一方一部は、ハイテク産業で新しい市場を作りました。活路、ほどではないにせよ。 同じことが中国でも早晩おきるでしょう。技術や資金が自由に世界中をかけめぐっているのですから、止めようもありません。日本が国の政策でどう規制しようにも、日本人のなかには、必ず抜け駆けするものがあらわれます。 ウサギ追いしかの山、、、日本には昔から伝統的技術―これを金科玉条のように懐かしみ、神聖視する風潮があります。伝統技術ってなんだ?あるときは焼き物、彫刻、和紙、織物、そしてあるときは合掌造り、蔵、漬物つくり、天までとどく棚田、、、、水車なんて今は蕎麦屋さんの前にしかない。これらはもはや生産コストを度外視した一握りの芸能者の「芸術」として維持されるにすぎない。 昔、会社の記念でもらった備前焼の茶碗でお茶漬けを食べた話をしたら、専務に嘆かれた「お前にはあんなものやるべきではなかった…」一個何万円もする茶碗、お盆、何百万円もする大島紬、、、これはもはや産業ではない、能・歌舞伎の世界だ。 自然は自然で守れば良い。農業や林業とリンクさせて考えることではない。自民党の補助金利権の温床は絶たなければならない。工場を作ったほうが良いところには工場を建て、広域農業が有利なところではそれをすれば良い。それをしないから、とんでもない不便なところに工業団地が出来たり、ネコの額のようなところで補助金農業をしなければならない。株式会社は農地を取得できない。 むかし萩に行った。毛利家の墓や伊藤博文か誰かの生家があった。生家は藁入りの土壁だった。保護しているとはいえ、こんな家が残っていること自体、まったく産業に乏しい保守的な地域なんだなと、想像にかたくなかった。古いもの、小さいもの、人工でなく自然なもの―全て私は好きだが、それと国の政策は別だ。 |
▼海幸彦さん: >ぼちぼち春休みです。きょうは小6の娘の卒業式です。 いいですね〜。これからが楽しみでしょう。 >いずれにしても、その企業は日本的レベルではもう使いものにならなくなった…。日本はより高い技術と生産性を求めて進んでいる―ということではないのでしょうか?ドキュメントを見る視点が違うかもしれませんが… リストラでやめさせられた人たちが同じ会社に再雇用されて、若い人たちに技能を伝えている時の表情があまりにも生き生きしてたものですから、「はあ、人も使いようでこんなに変わるもんだ。」と思ったので眠い目をこすりながら書き込んだという次第です。 企業は資本の論理だけでなく、技能の伝播についてもっと関心を持っていいんじゃないかと、素人ながら思ったのです。 企業の包容力というのがあるんじゃないでしょうか。 特に大企業は。 そういうふところの深さがないと、より高い技術と生産性と言っても先が知れていると思うのですが・・・ >・・・ >同じことが中国でも早晩おきるでしょう。技術や資金が自由に世界中をかけめぐっているのですから、止めようもありません。日本が国の政策でどう規制しようにも、日本人のなかには、必ず抜け駆けするものがあらわれます。 大きな流れとしてはそうかもしれません。 ですが、ここで私が言いたかったのは、経済の論理だけでなく、そこに何らかの国としての方向性を持つ必要がないかと言うことです。 特にもの作りの技能はもっと注目されていいのではないか、 軽く見られすぎていないかと思うのです。 熟練技能というのは、中小零細の津々浦々まで厳然とあるんじゃないでしょうか。 簡単に過去のものだと切り捨てていいものでしょうか。 一度途切れると無くなってしまい、新たな技能まで生まれて来なくなるということにならないでしょうか。 >むかし萩に行った。毛利家の墓や伊藤博文か誰かの生家があった。生家は藁入りの土壁だった。保護しているとはいえ、こんな家が残っていること自体、まったく産業に乏しい保守的な地域なんだなと、想像にかたくなかった。古いもの、小さいもの、人工でなく自然なもの―全て私は好きだが、それと国の政策は別だ。 伝統産業的なものを神聖視するのは私もどうかと思います。 常に新しい物を創造していく気概がなければいけません。 そのためにも、職人的な技能を尊重していく精神は大事にしたいと思うのですが・・・ 仕事の喜びは、創造性や技を磨いていくということと深くつながっています。 その部分を残していくのは大げさに言えば20世紀人の責務ではないでしょうか。 ロボットにほとんどの仕事が奪われるという恐ろしい時代がやってくるらしいですが、技能的な分野は彼らは無能力に近いです。 ここで勝負する時代がやってくるんじゃないかと思うのですが・・・ |
▼団塊党さん: >▼海幸彦さん: > >>ぼちぼち春休みです。きょうは小6の娘の卒業式です。 >いいですね〜。これからが楽しみでしょう。 >ロボットにほとんどの仕事が奪われるという恐ろしい時代がやってくるらしいですが、技能的な分野は彼らは無能力に近いです。 >ここで勝負する時代がやってくるんじゃないかと思うのですが・・・ 団塊党さん ぼちぼち春休み―これは団塊党さんがうらやましいな〜という意味で頭に持ってきたのでした。ウチは春休みでも、なんもいいことありませんから。 ところで、昔から聞かされてきました。社会主義は「働きに応じて」分配を受けとり、共産主義は「必要に応じて」受け取るということを。未来の社会はますますロボットが地位を上げてきて、人間様はますます趣味的なことに進出する…そんな気がします。しかし、われわれ、鉱石ラジオひとつ作れない。ましてトランジスタなど、原理すらわからない。ICはトランジスタの集積したものだ―なんてことは分かっていても…。その意味で知識の貧富の差は恐るべし。 熟練技術の意味、実はわたしよくわかりません。 |
▼海幸彦さん: >ぼちぼち春休み―これは団塊党さんがうらやましいな〜という意味で頭に持ってきたのでした。ウチは春休みでも、なんもいいことありませんから。 私も何もいいことはありません。 今、ある悩みでかなり暗い気分なんです。 それから、春休みは子供だけ。教員は今が師走ですよ。 >ところで、昔から聞かされてきました。社会主義は「働きに応じて」分配を受けとり、共産主義は「必要に応じて」受け取るということを。未来の社会はますますロボットが地位を上げてきて、人間様はますます趣味的なことに進出する…そんな気がします。しかし、われわれ、鉱石ラジオひとつ作れない。ましてトランジスタなど、原理すらわからない。ICはトランジスタの集積したものだ―なんてことは分かっていても…。その意味で知識の貧富の差は恐るべし。 >熟練技術の意味、実はわたしよくわかりません。 階層の二極化が始まると言われていますね。 職にあぶれる人がうようよ巷にあふれるようになるのもそう遠くないかもしれません。 子供達の未来はどうなっていくんでしょうか。 ・・・いけない。 老人党の書きこみで少し気分が晴れてきたのに、また暗い気分になりそうです。 |
▼団塊党さん: >▼海幸彦さん: >>ぼちぼち春休み―これは団塊党さんがうらやましいな〜という意味で頭に持ってきたのでした。ウチは春休みでも、なんもいいことありませんから。 > >私も何もいいことはありません。 >今、ある悩みでかなり暗い気分なんです。 > >それから、春休みは子供だけ。教員は今が師走ですよ。 > >>ところで、昔から聞かされてきました。社会主義は「働きに応じて」分配を受けとり、共産主義は「必要に応じて」受け取るということを。未来の社会はますますロボットが地位を上げてきて、人間様はますます趣味的なことに進出する…そんな気がします。しかし、われわれ、鉱石ラジオひとつ作れない。ましてトランジスタなど、原理すらわからない。ICはトランジスタの集積したものだ―なんてことは分かっていても…。その意味で知識の貧富の差は恐るべし。 >>熟練技術の意味、実はわたしよくわかりません。 > >階層の二極化が始まると言われていますね。 >職にあぶれる人がうようよ巷にあふれるようになるのもそう遠くないかもしれません。 >子供達の未来はどうなっていくんでしょうか。 >・・・いけない。 >老人党の書きこみで少し気分が晴れてきたのに、また暗い気分になりそうです。 団塊党さん えっ知らなかった。先生はいいなぁと思っていました。春休み、夏休み、冬休み…そうでもないなんて、ご苦労様です。暗い気分なんですか、困りましたねぇ……、ついでにもっと暗くなって下さい! |
▼海幸彦さん: >えっ知らなかった。先生はいいなぁと思っていました。 教師に対する反応の典型ですね。 がっくりです・・・ 教師の仕事はやればきりがない。 やらなくても何とかなったのはこれまで。 これからの時代はやらなければ見放される時代がきています。 どこの世界も同じでしょう。 教師の技能も磨かないと錆びていくんですよ。 |
▼海幸彦さん: > >そのようにして技術が流失してゆく―そうです、それによって中国のレベルが上がり、中国が豊かになり日中の経済交流がより多く・高くなって行く。今日本は「中国特需」ということが言われています。 >技術的には日本は中国から得るものが少なく、流失するもののみでしょう。かつての対・韓国もそうでした。製鉄所建設・造船所建設で日本のプラント業界はどんどん韓国に進出しました。日本には「自分の首をしめる」ようなことはするな、という声がありました。しかしプラント業界は業界の利益のため、韓国に進出しました。で、韓国の業界はついに生産量で日本を抜きました。日本の製鉄業界は合理化・ハイテク化で対抗しています。一方一部は、ハイテク産業で新しい市場を作りました。活路、ほどではないにせよ。 >同じことが中国でも早晩おきるでしょう。技術や資金が自由に世界中をかけめぐっているのですから、止めようもありません。日本が国の政策でどう規制しようにも、日本人のなかには、必ず抜け駆けするものがあらわれます。 > 技術的に日本は中国から得るものが少なく・・・ 現在はまだそうかもしれません。 しかし、早晩にある部分は中国の方が上を行きます。もう、すでにそのような分野があるのではないかと思います。それは若者の意識の差がそうさせています。アメリカの技術系大学の留学生は日本より韓国、中国、アジア系が多い。留学生の質も日本とは比べものにならないくらい高いそうです。 中国ではやる気と、技術のある若者はどんどん認められ成功に導かれる土壌ができているそうです。 今の日本はゆとり教育のために教育レベルは下がり、不況で働くに働けず、若者の意識レベルは低下の一途です。 ソフト業界では中国に外注するのがそろそろ当たり前になりつつあります。日本では賃金が高いだけでなく、レベルも下がってきたからです。 いずれ、買い取られるんじゃなく買いにいかないといけない時代になるような気がします。 |
▼ワクチンさん: ・・・・・・ >今の日本はゆとり教育のために教育レベルは下がり、不況で働くに働けず、若者の意識レベルは低下の一途です。 >ソフト業界では中国に外注するのがそろそろ当たり前になりつつあります。日本では賃金が高いだけでなく、レベルも下がってきたからです。 >いずれ、買い取られるんじゃなく買いにいかないといけない時代になるような気がします。 横レスで失礼します。 ゆとり教育の部分は誤解されそうなので補足させてください。 今の若者(20代前半)はまだゆとり教育の世代ではなくそれ以前の世代です。 だから、ゆとり教育のせいで若者の意識低下が起こっていることにはなりません。 ゆとり教育の結果はこれから5,6年後から出てくるでしょう。 あまり明るい結果は期待できませんが・・・ |