過去ログ

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 ▼老人党って? (2)  トビパパ 05/1/14(金) 17:13
   ┣Re(1):老人党って? (2)  トビパパ 05/1/14(金) 22:34
   ┃  ┗Re(2):老人党って? (2)  市民賢 05/1/18(火) 20:07
   ┃     ┣警告>市民賢さん  管理スタッフ 05/1/18(火) 21:38
   ┃     ┃  ┗Re(1):警告>市民賢さん  市民賢 05/1/19(水) 21:26
   ┃     ┗Re(3):老人党って? (2)  トビパパ 05/1/18(火) 23:05
   ┃        ┗Re(4):老人党って? (2)  市民賢 05/1/21(金) 21:05
   ┃           ┗Re(5):老人党って? (2)  トビパパ 05/1/21(金) 23:28
   ┗Re(1):老人党って? (2)  枯葉 05/1/15(土) 2:35
      ┗Re(2):老人党って? (2)  トビパパ 05/1/15(土) 20:51
         ┣Re(3):老人党って? (2)  トビパパ 05/1/15(土) 21:04
         ┃  ┗Re(4):老人党って? (2)  告天子 05/2/2(水) 21:55
         ┗Re(3):老人党って? (2)「アマデウス」のお陰で、モ−ツアルトが、  枯葉 05/1/18(火) 19:45
            ┗音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ステディ ベア 05/1/22(土) 1:20
               ┣Re(1):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/22(土) 3:20
               ┃  ┗Re(2):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ステディ ベア 05/1/22(土) 12:16
               ┃     ┣Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/22(土) 22:28
               ┃     ┃  ┗Re(4):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/25(火) 15:04
               ┃     ┃     ┗老人党って  ステディ ベア 05/1/25(火) 17:48
               ┃     ┃        ┣ご注意>ステディ ベアさん  管理スタッフ 05/1/25(火) 18:15
               ┃     ┃        ┣Re(1):老人党って  トビパパ 05/1/29(土) 17:52
               ┃     ┃        ┃  ┗ご指導、有難うございました。  ステディ ベア 05/1/31(月) 11:30
               ┃     ┃        ┃     ┗Re(1):ご指導、有難うございました。  トビパパ 05/1/31(月) 14:50
               ┃     ┃        ┗Re(1):老人党って  トビパパ 05/2/2(水) 18:38
               ┃     ┃           ┗Re(2):老人党って  告天子 05/2/2(水) 20:31
               ┃     ┃              ┗Re(3):老人党って  告天子 05/2/2(水) 21:02
               ┃     ┃                 ┗Re(4):老人党って  告天子 05/2/2(水) 21:14
               ┃     ┃                    ┗Re(5):老人党って  枯葉 05/2/3(木) 0:57
               ┃     ┃                       ┗Re(6):老人党って  告天子 05/2/3(木) 1:23
               ┃     ┃                          ┣Re(7):老人党って  めだま君 05/2/3(木) 1:30
               ┃     ┃                          ┣Re(7):老人党って  めだま君 05/2/3(木) 1:46
               ┃     ┃                          ┃  ┗Re(8):老人党って  告天子 05/2/3(木) 1:54
               ┃     ┃                          ┃     ┗Re(9):老人党って  めだま君 05/2/3(木) 2:01
               ┃     ┃                          ┃        ┗Re(10):老人党って  告天子 05/2/3(木) 2:10
               ┃     ┃                          ┃           ┣Re(11):老人党って  告天子 05/2/3(木) 2:18
               ┃     ┃                          ┃           ┃  ┗Re(12):老人党って  めだま君 05/2/3(木) 2:23
               ┃     ┃                          ┃           ┗Re(11):老人党って  めだま君 05/2/3(木) 2:21
               ┃     ┃                          ┗Re(7):老人党って  枯葉 05/2/3(木) 3:19
               ┃     ┣Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/26(水) 18:17
               ┃     ┣Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/27(木) 20:08
               ┃     ┗Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/28(金) 14:58
               ┗Re(1):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  枯葉 05/1/22(土) 23:49
                  ┣Re(2):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/23(日) 3:06
                  ┃  ┣老人党の(オールド)ニュースター  ウミサチヒコ 05/1/23(日) 11:16
                  ┃  ┃  ┗Re(1):老人党の(オールド)ニュースター  トビパパ 05/1/24(月) 8:05
                  ┃  ┃     ┗Re(2):老人党の(オールド)ニュースター  ウミサチヒコ 05/1/24(月) 10:17
                  ┃  ┃        ┗Re(3):老人党の(オールド)ニュースター  ワン 05/1/25(火) 1:19
                  ┃  ┗Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  枯葉 05/1/23(日) 16:48
                  ┃     ┗Re(4):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  トビパパ 05/1/24(月) 7:58
                  ┃        ┗Re(5):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  枯葉 05/1/25(火) 0:56
                  ┗ご注意>枯葉さん  管理スタッフ 05/1/23(日) 15:15

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 老人党って? (2)
 ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>
 ■日付 : 05/1/14(金) 17:13
 -------------------------------------------------------------------------
   枯葉さん、お返事ありがとうございます。

あちらのスレッドも満杯になったようですので、やむをえず
新しいのを作りました。

まずはノブレス・オブリージュのお話。気がつけば、ぼくは
すでにここの掲示板でこの言葉を何度か使っているようです。
原則として、カタカナの外来語は可能なかぎり使わないことに
しているのですが、これは例外です。なぜなら、日本語には
これにピタリと来る言葉がないからです。ちょうど*津波*に
相当する英語の単語がないために、tsunami が英語として
認められているように、ノブレス・オブリージュもこのままで
いくしかないようです。

おっしゃるように武士道と比較される言葉ではありますが、
やや趣が異なります。新渡戸稲造の「武士道」を読むかぎり、
武士道も立派なもんだと敬意を抱くものですが、このノブレス・
オブリージュは、それほど複雑なものじゃなく、「社会的に
高い地位にある者には、その特権を弱者(権力を持たない者)
のために使う義務がある」くらいの意味だと思います。

札幌農学校が創立されたとき、学生の規律を統制するために
校則を作るべきだという話が出たそうです。いかにも日本的な
教育姿勢であります。そのとき、クラーク校長は言いました。
「規則はいらない。規則で教育ができるか。紳士たれ。
これだけでいい」

実はこれ、なだいなだ氏の「権威と権力」(岩波新書)で
知った話で、こともあろうに、老人党掲示板で、このように
知ったかぶりして話しちゃあ、それほどかっこよくはないわけ
ですね。それをあえて赤面の熱に耐えながらもこうして引用
しましたのは、クラーク博士の「紳士たれ」という言葉の基調
には、ノブレス・オブリージュがあるように感じるからです。

フェミニスト諸君には申し訳ないですが、この「紳士たれ」
という精神が日本の教育界でも実を結んでくれたなら、今ある
多くの教育上・経済上・政治上の問題を解決する糸口が見つかる
のではあるまいかという幻想すらぼくは抱くのです。

あ、ちょっと失礼、散歩の時間ですので、またのちほどこの続き
をさせてください。今回、君が代には触れなかったですが、
そのうちに出てくるはずです。(ただ、「老人党って?」という
題名でよかったのか、ちと不安ですが。)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党って? (2)  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/14(金) 22:34  -------------------------------------------------------------------------
   それでは続けさせていただきます。

枯葉さんは、英国の国旗のことに触れられ、ユニオン・
フラッグが「世界を征服した戦闘のシンボル」であるという
話をされました。どこでそういうお話を聞かれたのかは
さておき、会田雄次氏の「アーロン収容所」のせいかどうか、
敗戦後の日本人の中には、日本との比較で英国を見下す人が
目立つようになったようですから、時には驚くような話も
耳にします。

何と言っても日本は世界屈指の経済大国ですからね。
老いぼれた斜陽国を見おろすに充分な誇りが今の日本人には
身についたということなのでしょう。アメリカ人の中にも、
英国人のことを「動物権利狂」(animal rights nut)と言って
バカにする人がいますからね。

マハトマ・ガンジーは、こう言いました。
 
 国家の偉大さとそのモラルの発達程度は、その国で動物
 たちがどう扱われているのかを見れば分かる。

 The greatness of a nation and its moral progress can
 be judged by the way its animals are treated.

この言葉に出会った時、ぼくは、ガンジーという人は本当に
弱者の味方だったんだ、と思いました。そして、その後、
この言葉を思い出すと、いつも英国のことが頭に浮かんで
しまうんですね。ガンジーがロンドンに留学していた19世紀末
には、すでに英国では王立動物虐待防止協会(RSPCA)が創立
されて半世紀が過ぎていました。

日本はどうでしょう。ペットブームの勢いに比例するかのように、
無責任なペット業者や飼い主によって、おびただしい数の動物が
捨てられ、殺処分されています。こういう現実には日本のマス
メディアはほとんど無関心のようです。

日本の動物愛護協会への寄付金のかなりの割合が、遠く英国
からの寄付だと聞きます。サッチャー政権時代、経済優先の
日本式教育体制を企てた英国ですが、ノブレス・オブリージュ
の伝統はまだまだ消えていないようです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党って? (2)  ■名前 : 市民賢 <yo7shi@hotmail.com>  ■日付 : 05/1/18(火) 20:07  -------------------------------------------------------------------------
   ノブレス・オブリージュですか?
よくヨーロッパ貴族の一般庶民とのものの考え方の違いで対比で引き合いにだされますね?
なんやらよくわかりませんが、欧米社会は階級性の強い社会だからこそ、そういったものが出てきたのであり、日本の中産階級だけで成り立っているような社会構造なんかとは若干違っているような感じがいたしますが……。
ガンジーやネールなどはバラモン、クシャトリアといった上流階級の出身ですね?
その点、大半の日本の政治家はわれわれと同じ労働者、農民階級の出身でして、つまり、その、そういう高尚なレベルにまでは行き着かないんじゃないかとおもわれますが……。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 警告>市民賢さん  ■名前 : 管理スタッフ  ■日付 : 05/1/18(火) 21:38  -------------------------------------------------------------------------
   ▼市民賢さん(41060):

Ray@スタッフです。

この書き込みは、
>大半の日本の政治家はわれわれと同じ労働者、農民階級の出身でして、つまり、その、そういう高尚なレベルにまでは行き着かないんじゃないかとおもわれます
との部分が掲示板のルール(投稿内容、転載、引用その他/
字種、文字数の制限)のうち
  1. 伏せ字、隠語の使用および掲示板を混乱させる恐れのある投稿は禁止
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に抵触する可能性が高いものですので警告いたします。

なお、この件に関するご意見は、私の書き込みへの
返信としてではなく、スタッフ連絡板にお書きください
(総合掲示板に書かれたご意見には原則としてレスいたしません)。
よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):警告>市民賢さん  ■名前 : 市民賢 <yo7shi@hotmail.com>  ■日付 : 05/1/19(水) 21:26  -------------------------------------------------------------------------
   いやどうも失礼いたしました。
具体例を出した覚えはないのですが、階級性云々を出すことはやはり中傷誹謗にあたるのでしょうね。
これというのも少し司馬遼太郎の著作の読みすぎでして(また引っかかるかなあ?)客観的な歴史的事実を述べたつもりなのですが、以後気をつけます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党って? (2)  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/18(火) 23:05  -------------------------------------------------------------------------
   ▼市民賢さん:

>ノブレス・オブリージュですか?
>...(略)
>なんやらよくわかりませんが、欧米社会は階級性の強い社会
>だからこそ、そういったものが出てきたのであり、日本の
>中産階級だけで成り立っているような社会構造なんかとは
>若干違っているような感じがいたしますが……。
>...(略)

階級と権力構造。ぼくの永遠のテーマです。といっても、これは
いわゆる専門というわけじゃないのですが。

日本では家柄による階級制度はなくなったとはいえ、金持ちと
貧乏人という階級差は現実には存在しているでしょう。
金持ち階級は、その社会的地位を子孫に残すために、教育に
熱心になります。また、このような社会では、教育の構造が
経済優先志向になるでしょう。

だいぶ以前に聞いた話では、日本の学生の中で、父親の平均所得が
一番高いのは、慶應でも学習院でもなく、東大の学生らしいです。
また、このような階級世襲的な傾向は、政治の世界にも顕著です。
日本の国会議員の半数は、世襲議員と聞いています。

サッチャーは歴代の英国首相の中では、かなり低い階級の出身ですね。
努力家だったようで、オックスフォード大学を卒業していますが、
いわゆる上流階級の子弟のたどるコースは歩んでいません。
むしろ、労働党のブレアのほうが、パブリック・スクール(私立の
名門校の総称)からオックスフォードに上がっているから、
よほど上流階級的です。

ぼくが不思議に思うのは、サッチャーのように、低い階級出身の
人が政治的な権力を握ると、弱者に冷淡な政策をとる傾向が
見られるということです。立身出世を目指し、それなりの努力を
したからこそ、私は権力を勝ち取ったのだ。人生の競争に負けた者
が弱者となるのは自業自得である。まるでそう言ってるかのように。

ノブレス・オブリージュのノブレスを、家柄による威厳と解釈
しても、日本ではそもそも意味がないでしょう。枯葉さんが、
ぼくが紹介した「つくる会」賛同者の顔触れをご覧になって、
「日本を代表するそうそうたるメンバー」と驚嘆されたようです。

ぼくには、日本を代表するそうそうたるメンバーに、社会的な
責任感がどれほどあるかが問題であって、その社会的な地位や
名声自体はほとんど意味をもたないのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):老人党って? (2)  ■名前 : 市民賢 <yo7shi@hotmail.com>  ■日付 : 05/1/21(金) 21:05  -------------------------------------------------------------------------
   為政者の社会的な責任感ということはかなりの深い問題を含んでいるものと思われます。日本にはノブレス・オブリージュという概念は存在しようがないと申しましたが、少し矛盾するようですが、低い出身階級の人間が権力を握ると弱者を抑圧する傾向にあるとは一概には言えないと思いますが……。
例えば幕末・明治期に出た、坂本竜馬や日露戦争当時の秋山兄弟等のような錚々たる人材についてはどういうふうに思われますか?ああいった人材は幕末のような混乱期だからこそ存在したのでしょうか?例えば、今の日本の教育制度と比較してどんなことがいえるでしょうか?ご教示いただければ幸いです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):老人党って? (2)  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/21(金) 23:28  -------------------------------------------------------------------------
   ▼市民賢さん:

>...(略)
>低い出身階級の人間が権力を握ると弱者を抑圧する傾向にある
>とは一概には言えないと思いますが……。

その話は、サッチャーの例でおわかりのように、英国の
ように今でも階級社会が存在する国の話でした。
しかし、ぼくは社会制度上は確固たる階級制がないような
日本にも、英国とは別の意味で階級制があると考えるのです。

立身出世主義が大手を振ってまかり通る社会では、その自由
平等の風潮の中で、貧富の差による階級化が生じるでしょう。
そして、その階級はいつのまにか固定的・世襲的になって
しまう傾向があるのじゃないかと指摘したのです。

それから、ここがだいじなところですが、現代日本のような
階級社会における*上流階級*は、自分の財産保持と拡張に
何よりも関心を寄せるだろうということです。その欲望の
前には、弱者はしばしば無視されるということを、ぼくは
考えていたのです。あなたは「弱者を抑圧する傾向」という
表現を用いていますが、ぼくはそんなことは言ってませんね。
「弱者に冷淡な傾向」と言ったはずです。しかし、実際、
弱者を抑圧してでも、自らの欲望を満たそうとする権力者は
日本にも少なくはないようには思いますが。

>例えば幕末・明治期に出た、坂本竜馬や日露戦争当時の秋山兄弟
>等のような錚々たる人材についてはどういうふうに思われますか?

坂本竜馬のような幕末・明治期の歴史的人物が、一部の方に
必要以上に美化されているのは、やはり歴史的人物だから
でしょうね。第一、彼は確かに土佐の名家出身のようですが、
権力者と呼べるほどの権力を握っていたでしょうか? 
権力者に利用されたといったほうがいいような気もしますが。

秋山兄弟も同様に、ぼくにはとてもノブレス・オブリージュの
見本とは思えない人たちです。防衛から侵略戦争へと軍国化
していく当時の日本にあって、戦争で名をあげた人たちでは
あるでしょう。ぼくがノブレス・オブリージュに望むことは、
自らの愛国心のゆえに他国の愛国心を踏みにじることに平気な
人の感覚とは、およそ対極にあるフェアな感覚、そして、
そこから生じる弱者への思いやりです。

>...(略)
>例えば、今の日本の教育制度と比較してどんなことがいえる
>でしょうか?

ぼくには、今の日本の教育内容は、基本的に明治期から変わって
いないような気がするのです。ひとことで言うなら、国家主義が
ずっと日本の子どもたちの教育を支配してきたように思えて
なりません。太平洋戦争後には、おもて向き、民主主義教育が
行なわれてきたようには見えますが、日本の権力者の意識の中
には、たえず国家主義があったように思います。それが、最近、
露骨に現われてきたのは、日本の若者たちの現状への非難が、
世論の中にも教育批判へと発展しているからでしょう。

しかし、ぼくの考えでは、民主主義教育が失敗したのではなく、
それがしかと日本の精神風土に根づく前に、経済が急激に発展し、
そして今、急激に後退する兆しを見せ始めたという、一国家の
歴史としては、きわめて短期間に大きなことが起こりすぎた
せいだろうと思うのです。

一つ言えることは、こういう混迷の時代に、また国家主義で
日本を統合しようとすれば、歴史は振り出しにもどって、
同じような悲惨な戦争を繰り返すだろうということです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党って? (2)  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/1/15(土) 2:35  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:

 お返事ありがとうございます。

 貴方の過去ログさえ満足に検索できない程のパソコン技術力の初心者です。
  新年会と弔問の二つを15日に
 こなさなくては為らないので、深夜ですがご挨拶のみいたします。

 ノブレス・オブリュージュなる言葉を聴くようなハイレベルの生活では
 なかったので老人党のお陰で知的な刺激をもらい、ありがとうございます。

 後日じっくり読ませていただきます。

>
>ですね。それをあえて赤面の熱に耐えながらもこうして引用
>しましたのは、クラーク博士の「紳士たれ」という言葉の基調
>には、ノブレス・オブリージュがあるように感じるからです。
>
>フェミニスト諸君には申し訳ないですが、この「紳士たれ」
>という精神が日本の教育界でも実を結んでくれたなら、今ある
>多くの教育上・経済上・政治上の問題を解決する糸口が見つかる
>のではあるまいかという幻想すらぼくは抱くのです。
>
>あ、ちょっと失礼、散歩の時間ですので、またのちほどこの続き
>をさせてください。今回、君が代には触れなかったですが、
>そのうちに出てくるはずです。(ただ、「老人党って?」という
>題名でよかったのか、ちと不安ですが。)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党って? (2)  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/15(土) 20:51  -------------------------------------------------------------------------
   枯葉さん、

新年会と弔問が同じ日に重なるとは、さぞ大変なことでしょう。
どうぞごゆっくりというのも何か変ですが、ぼくへの返事は
特に気になさらないでください。だいたい、ぼくの作文は、
自分でも何を書いてるのか分からないことが多く、これに
返事を書く御仁がおられるとすれば、ここだけの話、
よほどの暇人であろうと思うことさえあります。

それに、返事を書かないからといって、失礼も程々にせい
などと怒りを覚えることはついぞなく、ゆく川の流れは
たえずして、ぼくの前に道はない。とまあ、こんな心境で
のほほんと日々を暮らす者ゆえ、その筆より生まれるもの
まさに閑人閑話でございます。加うるに、いわゆるプラス思考
というのですか、返事がない場合は、ぼくの作文に感動する
あまり言葉を失ったのであろう、と自分勝手に納得するすべも
心得ております。

さて、そういう次第で、ぼくの閑話は我が道を勝手に突き進む
のでありますが、「老人党って?」のスレッドに投稿された
枯葉さんの心境を想うに、日の丸・君が代問題で激しく討論する
老人党掲示板の様子をご覧になり、そこに散見する老人党の
イメージが、およそおだやかならざる老人のイメージであること
を嘆かれたのではないかと想像されるのです。そして、ぼくが
見るかぎり、そういう枯葉さんの嘆きは、枯葉さんの日の丸・
君が代への愛着心から生じているように思うわけであります。

たとえば、ぼくはモーツァルトの音楽が好きですが、世間には、
その美しさにまったく関心のない方が多いことも知っています。
そういう人がモーツァルトを非難したところで、ぼくの心は
なんら乱されることはないでしょう。モーツァルトの音楽は、
ぼくにとってどんなに美しいものであっても、やはり、音楽に
すぎないからです。それを理解しない人がいるからといって、
この世界が不幸になるとは思えません。

さて、問題は「君が代」です。つきつめれば「君が代」も
一つの歌にすぎませんね。そう考えると、何もそう深刻に
考える必要はないじゃないかという話になるのかもしれません。
しかし、この歌には、悲しい歴史があるのです。日本が天皇制の
もとに国家至上主義体制を敷き、言論・学問の自由を奪って、
国民を天皇崇拝へと統合した時代に、「君が代」はまさに
国民をして天皇への忠義心と挙国一致の一体感を喚起する働きを
したという歴史です。

皇国史観に立つ人がなぜ「君が代」にこだわるのか。彼らに
とって、この歌は単なる歌ではないからです。「君が代」は、
彼らの崇拝する天皇への賛美歌なのです。

(つづく)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党って? (2)  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/15(土) 21:04  -------------------------------------------------------------------------
   ここで英国の国歌を少し見てみましょうか。

 神よ、我らが恵み深き女王を救ひたまへ、
 我らが気高き女王に長寿を、
 神よ、女王を救ひたまへ!

 God save our gracious Queen,
 Long live our noble Queen,
 God save the Queen!

これは女王への賛美歌ではありません。英国の元首たる女王は、
神に救われるべき方として歌われています。女王の上には神が
おられるのです。天皇自身が神として絶対的な権威と崇められ
た日本とは、まるで事情が違います。

去年のクリスマス、恒例の女王によるクリスマス・メッセージを
BBCラジオで聴きました。その夕、女王は聖書の中のイエスの
たとえ話「よきサマリヤびと」を引用し、こう話されました。

 だれもが私たちの隣人です。人種・信条・肌の色に関係なく。

 Everyone is our neighbour, no matter what race, creed
 or colour.

ここで注意すべきは、この言葉を女王は、あくまでイエス・
キリストを権威として語っていることです。けっして、女王の
権威を見せつけようとはしていないことです。ここには、英国
国歌に見られる、神に救われるべき女王の姿があります。
天皇とはあまりにも違いすぎます。神なる天皇の行為は法の
制約も受けないとされたのです。

哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために
戦った歴史をもちません。議会制民主主義の意味も、政治家
たちを見るかぎり、日本人にはまだ理解できていないようです。
日本には英国のような立憲君主国になる歴史的基盤がないのです。
こういう国家にあって、天皇がまた絶大なる権威を持つように
なるとすれば、「君が代」は単なる国歌ではなくなるでしょう。
この歌で国民に偏狭な愛国心を植え付けようと企む人々が、
天皇の絶対的な権威を復活させようとしていることを、
けっして忘れてはならないのです。

ここで、1933(昭和8)年の京大事件の渦中にあった一法学者の
言葉を引用しましょう。(京大事件は、日本から言論・学問の
自由が国家によって奪われた象徴的な事件です。)

 忘れたころに天災が来る、というが、日本人は余りに早く
 忘れるから、天災も余りに早く来るのである。
         
         末川博「法と自由」(岩波新書、1954年)

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):老人党って? (2)  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/2(水) 21:55  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:
ちょっと、目についたところだけですが・・・。

>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために
>戦った歴史をもちません。

基本的人権は、占領軍がもたらしたものですからね・・・。

それはともかくとして、国会設立のために、日本の民権運動家も苛烈な闘争をしておりますよ。もちろん、明治の民権家は尊皇家であります。「基本的人権を勝ち取るために戦った歴史がない」というのは、すこしく日本人の歴史を誤解しているのではないかと思います。


>議会制民主主義の意味も、政治家
>たちを見るかぎり、日本人にはまだ理解できていないようです。

あまり日本向きの制度ではないのかもしれません。

>日本には英国のような立憲君主国になる歴史的基盤がないのです。

日本は英国ではありませんから、英国のような歴史基盤はありません。日本の歴史基盤に合わせた政体を考えることが大事でしょうが、「日本憎し」みたいな教育ではやはり問題かと思いますね。

>こういう国家にあって、天皇がまた絶大なる権威を持つように
>なるとすれば、「君が代」は単なる国歌ではなくなるでしょう。

国家というものを何か無機的なものであるかのようにお考えなのではないでしょうか。どの国の国歌も、国民に対して一定の尊敬の念をもたらすのは至極当然です。

>この歌で国民に偏狭な愛国心を植え付けようと企む人々が、
>天皇の絶対的な権威を復活させようとしていることを、
>けっして忘れてはならないのです。

日本天皇はゴッドのようなものとは違いますから、神聖観にしても清浄なもので、征服的な力に満ちた、威圧するような絶対者というような理解はむしろ西洋的でしょう。こういうのはそれぞれの国の文化の在り方ですから、国情に合わせた国の在り方というものがあるわけで、「普遍的な原理」を一方的に定めて、歴史的事情」を無視した国家観というのはやはり特殊な、偏ったものではないかと思いますね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党って? (2)「アマデウス」のお陰で、モ−ツアルトが、  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/1/18(火) 19:45  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:

 れすアリガトウございました。

 15日から始まった老人ならでのお付き合いに、我が家の介護人の入院が
 突如加わって動きまわり、嵐が一段落したら、今度は我が身が疲労困憊で
 す。若い時のようには何も運びません。

 /読みですが
 モーツアルトがすきって、お書きに為っているのを見つけて
 こうしてはいられないと指を動かした次第です。
 ちんぷんかんぷんは わたくしの取り柄ですので
 失礼の段はご容赦の程願います。
 
>枯葉さん、
>
>新年会と弔問が同じ日に重なるとは、さぞ大変なことでしょう。
>どうぞごゆっくりというのも何か変ですが、ぼくへの返事は
>特に気になさらないでください。だいたい、ぼくの作文は、
>自分でも何を書いてるのか分からないことが多く、これに
>返事を書く御仁がおられるとすれば、ここだけの話、
>よほどの暇人であろうと思うことさえあります。

  先日は4日間吹雪の中の穴倉生活で 御説のような暇人でした。
>

>
>さて、そういう次第で、ぼくの閑話は我が道を勝手に突き進む
>のでありますが、「老人党って?」のスレッドに投稿された
>枯葉さんの心境を想うに、日の丸・君が代問題で激しく討論する
>老人党掲示板の様子をご覧になり、そこに散見する老人党の
>イメージが、およそおだやかならざる老人のイメージであること
>を嘆かれたのではないかと想像されるのです。そして、ぼくが
>見るかぎり、そういう枯葉さんの嘆きは、枯葉さんの日の丸・
>君が代への愛着心から生じているように思うわけであります。

  解説は図星です。
>
>たとえば、ぼくはモーツァルトの音楽が好きですが、世間には、
>その美しさにまったく関心のない方が多いことも知っています。
>そういう人がモーツァルトを非難したところで、ぼくの心は
>なんら乱されることはないでしょう。モーツァルトの音楽は、
>ぼくにとってどんなに美しいものであっても、やはり、音楽に
>すぎないからです。それを理解しない人がいるからといって、
>この世界が不幸になるとは思えません。

  モーツアツトが好き  と書いてなければレスは何時になったか
  お疲れ続きで 失礼する所でした。
>
>しかし、この歌には、悲しい歴史があるのです。日本が天皇制の
>もとに国家至上主義体制を敷き、言論・学問の自由を奪って、
>国民を天皇崇拝へと統合した時代に、「君が代」はまさに
>国民をして天皇への忠義心と挙国一致の一体感を喚起する働きを
>したという歴史です。

  私はイデオロギーなどと呼ばれるものは持ち合わせていません。
  単に君、彼を恋うる古歌としての君が代に流れる心情がいとおしくて
  青筋を立ててまで戦前に軍国主義の象徴に使われた事を持って
  君が代を否定する気持は皆無です。
>
>皇国史観に立つ人がなぜ「君が代」にこだわるのか。彼らに
>とって、この歌は単なる歌ではないからです。「君が代」は、
>彼らの崇拝する天皇への賛美歌なのです。

  そう考えている方が日本の庶民の大多数だとはちっとも思えません。
  私と貴方がモーツアルトが好き! という感覚と同じではないでしょうか。
  その方たちはそう思うのですから いいじゃ有りませんか・・・?
  日本が戦前に逆行するなんて荒唐無稽かと。

  国歌・国旗 のスレッドの貴方のご紹介のHPあけました。
  賛同する方たちが日本を代表する蒼々たるメンバーで驚きました。
  皆日本を愛し、日本人であることに誇りをお持ちだという改めて知りま
  した。

 この年になるまで生活に追われて日本の文化について振り返る余裕は
 全く有りませんでした。現在自由の身になり24時間が自分の物になって
 初めて日本文化の奥深さ気高さ稀有の価値を知り、先人の足跡にひれ伏し
 『書』 一つをとっても感嘆のこえを上げています。

  水と油の掛け合いとお思いでしたら私へのレスはお見限りください。
>

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : ステディ ベア  ■日付 : 05/1/22(土) 1:20  -------------------------------------------------------------------------
   枯葉さん:おはようございます。

引用−1>>・・・青筋を立ててまで戦前に軍国主義の象徴に使われた事を持
      って君が代を否定する気持は皆無です。・・・
      ・・・日本が戦前に逆行するなんて荒唐無稽かと。<<

全く以って同感です!

引用−2>>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために戦っ
    た歴史をもちません。議会制民主主義の意味も、政治家たちを見るかぎ
    り、日本人にはまだ理解できていないようです。
    日本には英国のような立憲君主国になる歴史的基盤がないのです。
    こういう国家にあって、天皇がまた絶大なる権威を持つようになると
    すれば、「君が代」は単なる国歌ではなくなるでしょう。
    この歌で国民に偏狭な愛国心を植え付けようと企む人々が、天皇の絶
    対的な権威を復活させようとしていることを、けっして忘れてはなら
    ないのです。<<

「引用−2」はものすごい理論展開で、残念ながら私もとてもじゃないけど・・・

ジョークの広場では、書き込みに対していちいち感動されていたので、失礼ながら「フンッ」とスルーしておりましたが、「引用−1」が私の心を一撃しました。

これからも、穏やかに、平凡に、しかし呆けることなく、残された時間(とき)を有意義に過して行きましょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/22(土) 3:20  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ステディ ベアさん:

>...(略)
>>引用−2>>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を
>>      勝ち取るために戦った歴史をもちません。
>>      議会制民主主義の意味も、政治家たちを見る
>>      かぎり、日本人にはまだ理解できていない
>>      ようです。日本には英国のような立憲君主国
>>      になる歴史的基盤がないのです。
>>      こういう国家にあって、天皇がまた絶大なる
>>      権威を持つようになるとすれば、「君が代」は
>>      単なる国歌ではなくなるでしょう。この歌で
>>      国民に偏狭な愛国心を植え付けようと企む人々が、
>>      天皇の絶対的な権威を復活させようとしている
>>      ことを、けっして忘れてはならないのです。
>>
>
>「引用−2」はものすごい理論展開で、残念ながら私もとても
>じゃないけど・・・
>...(略)

枯葉さんとお話がしたかったようですが、小生の作文からも引用
されているので、何かしゃべらないといけませんね。

しかし、何かしゃべろうと思っても、あなたの感想文(?)は、
非常に論旨不明でありまして、どう反応していいのか途方に暮れて
おります。よって、お手数をおかけしますが、次の質問に回答
していただけないでしょうか。

1)「ものすごい理論展開」の「ものすごい」とはどういう意味、
あるいは、感情なのですか?

2)「私もとてもじゃないけど・・・」の「・・・」のところが、
小生のスクリーンでは文字が見えないのですが、何か人前には
出せないエロチックなことでも書いてあったのですか?

以上、ご回答をちょうだいした上で、ステディ・ベア氏の論旨を
熟考し、小生からのお返事をさしあげたく存じます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : ステディ ベア  ■日付 : 05/1/22(土) 12:16  -------------------------------------------------------------------------
   トビパパさんへ:こんにちは。

まず、最初に、前回の私の書きこみに、トビパパさんの記名が抜けていたことをお詫びします。
それから、表現が曖昧というご指摘には、管理人さんの削除を恐れるあまり、ずるいかも知れませんが、「決め付け」を避けました。前回のこの言い回しは、お詫びします。さて、

>>しかし、この歌には、悲しい歴史があるのです。日本が天皇制のもとに国家至上主義体制を敷き、言論・学問の自由を奪って、国民を天皇崇拝へと統合した時代に、「君が代」はまさに国民をして天皇への忠義心と挙国一致の一体感を喚起する働きをしたという歴史です。<<

30年戦争において、軍部が予算獲得の為に、国権の最高機関たる国会とは別な統帥権を展開し、これを盾に、議会制民主主義を蔑ろにして、独走をした、国民とその代表である議会はその暴走を止められず、これに天皇陛下や「君が代」が、悪く言えば利用された、という事は言えるかも知れません。

しかし、当時の国民はそれほど深刻には受け止めていなかったのも事実ですよ。
当時大学生だった故 山本七平氏は、12月8日の朝、「おい、とうとう戦争が始まったよ。」と聞いて、「エッ、どことどこが?」と応えたそうです。戦争中は暗かったというのは、本土空襲以降は除き、特高警察に睨まれていた、一部の人の感想であり、国民の大多数は普通に生きていたのです。当時のヒット曲は、あのディック ミネのなよなよとした「ダイナ」だったのです。

>>皇国史観に立つ人がなぜ「君が代」にこだわるのか。彼らにとって、この歌は単なる歌ではないからです。「君が代」は、彼らの崇拝する天皇への賛美歌なのです。<<

まあ、皇国史観か何か知りませんが、天皇陛下を崇拝する心はありますし、賛美歌かどうかは判りませんが、「君が代」は国歌だという当たり前の認識はありますよ。

>>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために戦った歴史をもちません。<<

板垣退助の自由民権運動は何だったんでしょうね。

>>議会制民主主義の意味も、政治家たちを見るかぎり、日本人にはまだ理解できていないようです。<<

では、ご自分だけが理解しておられるということなんでしょうか、ものすごい自信ですね。

>>日本には英国のような立憲君主国になる歴史的基盤がないのです。<<

なぜ、「英国のような立憲君主国になる」必要がありましょうか。
別に、英国のようになりたいなどと思っていないですよ、大多数の日本人は・・・

>>こういう国家にあって、天皇がまた絶大なる権威を持つようになるとすれば、「君が代」は単なる国歌ではなくなるでしょう。この歌で国民に偏狭な愛国心を植え付けようと企む人々が、天皇の絶対的な権威を復活させようとしていることを、けっして忘れてはならないのです。<<

権力を付与することはどうかと思いますが、天皇陛下に権威は必要と思っています。こういう理論展開は、空中ブランコみたいに飛躍しすぎて、とてもついていけないのです。

あまり、難しいことはいえないので、この辺で失礼致します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/22(土) 22:28  -------------------------------------------------------------------------
   ステディ ベアさん、

お返事ありがとうございます。知りたかった論旨は見えて
きました。まずは、議論できそうな話から反論します。

>...(略)
>しかし、当時の国民はそれほど深刻には受け止めていなかった
>のも事実ですよ。当時大学生だった故 山本七平氏は、12月
>8日の朝、「おい、とうとう戦争が始まったよ。」と聞いて、
>「エッ、どことどこが?」と応えたそうです。

戦争が始まるときはいつだってそうです。多くの国民は、国家が
勝手に進めている情勢に気づかないのです。それに、正確な情報
を知らされないことが多いですし、たとえ知ったとしても、
それを正しく分析するための問題意識もないことが多いのです。

ぼくは最近、若いころに読んだ加藤周一氏の「羊の歌」(岩波
新書)を読みなおしていたのですが、その中に、あなたが引用
された山本七平氏の話と同じような話がありました。ここに
少し引用してみます。

  中学生の私に、日本国の行方が全くわからなかったのは、
  情報が不充分だったからではなく、情報を分析し統合する
  能力が私になかったからである。そういう能力を私は父か
  らも、身辺の誰からも、習うことができなかった。中学校
  の教師も、親類の実業家も、海軍の高官も、医者も、商人
  も、男も女も、私の周囲では、だれひとりとして、その意
  味で中学生以上の能力を備えていたとは思われない。そう
  して私たちは、平和に、のどかに、戦争の話をしながらも
  その意味を理解せず、「おそるべき重大な」内幕話をとき
  どき聞きながらも、「そるべき」ことがわが身に及ぶだろ
  うとは決して考えず、要するに善良な市民として、1936
  年2月26日に近づいてくるのを、それとは知らずに待って
  いたのである。

これは一つの真実な歴史ですね。教科書には書いてない歴史の
目撃者による証言です。こういう歴史を読んでも、人によって
受けとめ方がまったくちがってしまうことが、あなたと私の例
でハッキリしたわけです。

>戦争中は暗かったというのは、本土空襲以降は除き、
>特高警察に睨まれていた、一部の人の感想であり、国民の
>大多数は普通に生きていたのです。

そう、大多数は「善良な市民として」普通に生きていたのです。
しかし、あなたも指摘しているように、日本国の国民の中には
国家権力によって迫害された人々がいたのです。彼らは国家に
反逆したのだから迫害されて当然だと言うおつもりですか?
彼らは反逆したのではありません。国家のまちがいを正そうと
して、国家によって自由と命を奪われたのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/25(火) 15:04  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさんへの反論をつづけます。

>戦争中は暗かったというのは、本土空襲以降は除き、
>特高警察に睨まれていた、一部の人の感想であり、
>国民の大多数は普通に生きていたのです。

君が代の話題でこのような話をされたということは、つまり、
ぼくのように君が代のことでとやかく文句を言うような人間は、
権力に睨まれても仕方ないような暗い生活を甘受すべき
特殊な人種であって、現在の日本人の多くはそんなことには
気を使わずに*普通に*明るく生きているのだから、何も問題
はないじゃないか、というご意見をおもちであるわけですね?

そういう*普通さ*の中で戦争が始まってしまうということに
ぼくは問題意識を感じているのですよ。つまり、多くの国民
の*普通の*生活の中で戦争が準備され、ある日突然のように
戦争が始まってしまうという恐ろしさを、現在の日本の中でも
感じるということです。

戦争は突然に起こるわけではないのです。それが突然である
かのように、人々の生活がその日まで*普通に*過ぎてしまう
ことが恐ろしいのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 老人党って  ■名前 : ステディ ベア  ■日付 : 05/1/25(火) 17:48  -------------------------------------------------------------------------
   トビパパさん、こんにちは。
いあや、まだ、お見捨てになって居られなかったとは・・・ご苦労様です。
貴方のご返事【41469】は読ませていただきましたが、ただのご感想だと思っていました。第一、論旨に精彩と迫力が感じられませんでしたから。
帰宅後、【削除】に注意しながら書いたので即答が遅れました。すみません。

>>戦争が始まるときはいつだってそうです。多くの国民は、国家が勝手に進めている情勢に気づかないのです。それに、正確な情報を知らされないことが多いですし、たとえ知ったとしても、それを正しく分析するための問題意識もないことが多いのです。<<

そのとおりだと思います。というより、日本人に限らず、それが世界中の人間だと思います。後進国や独裁国はまた事情が違うでしょうが、先進国(日本がそうだとは言えませんが)の場合はマスコミの論調の尻馬に乗って、むしろ、いけいけどんどん、でしょう。さらに、それに、政治家が乗って行くと言う構図だと思いますね。

>>ぼくは最近、若いころに読んだ加藤周一氏の「羊の歌」(岩波新書)を読みなおしていたのですが、その中に、あなたが引用された山本七平氏の話と同じような話がありました。(以下 略)<<

大変ご立派な医者で学者の加藤氏が昔のことを回想されて、今、仰る事には「はぁ、そうですか。」位です。ましてや、2・26事件の前後なんて、現在の日本人よりももっと、いい加減だったのです。
人、皆、我を飾って言う、と思っています。
むしろ山本 七平氏が「えっ、どことどこが?」って答えたと回想しているほうが、本当の人間らしく聞こえます。

>>これは一つの真実な歴史ですね。教科書には書いてない歴史の目撃者による証言です。<<

いや、だから、山本氏の間抜けな返事と、加藤氏のご立派な感想の「どちらもひとつの真実の歴史である」とは思っていません、と申しております。

>>こういう歴史を読んでも、人によって受けとめ方がまったくちがってしまうことが、あなたと私の例でハッキリしたわけです。<<

はい、それはそのとおりだと思っています。

>>そう、大多数は「善良な市民として」普通に生きていたのです。しかし、あなたも指摘しているように、日本国の国民の中には国家権力によって迫害された人々がいたのです。彼らは国家に反逆したのだから迫害されて当然だと言うおつもりですか?彼らは反逆したのではありません。国家のまちがいを正そうとして、国家によって自由と命を奪われたのです。<<

いいえ、当時の法律で、当時のお尋ね者達が追及された、と思っています。
国家の間違いを糾す、ということであれば、2・26事件当時の蔵相 高橋 是清が陸海軍の、殊に戦艦大和、武蔵の建造費を含む狂気の予算を通すわけには行かぬと主張し、それでは国防に責任が持てぬと言い張る海相と亘り合い、アメリカが攻めて来るとでも言うのか、と予算を削って殺された、しかし、それが国民の怒りを買ったことはなかったことの方が、正確な歴史認識というものではないでしょうか。

私は、前にもこの掲示板で書きましたが、「今の日本人は、利口半分、馬鹿半分」(昔は目明き千人・・・と言っていましたが)と思っています。
もともと、国民は食える限り、政治になんか無関心です。いくら言っても聞かない者は聞いていません。
そのことは、「何も問題は無いじゃないか、面白可笑しく暮らして行けばいいじゃないか」と言っているのではありません。
ただ、私から見れば一方的で、奇怪な論理で危機をあおったり、自虐的な物言いが堪らないので、利口半分の方たちへ向かって、是々非々でバランスをとっているのです。
皆様、文章が大変長くなり、すみませんでした。
この件については、他の方のご迷惑になると思いますので、以後書き込みは止めます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ご注意>ステディ ベアさん  ■名前 : 管理スタッフ  ■日付 : 05/1/25(火) 18:15  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ステディ ベアさん(41769):

Ray@スタッフです。

この書き込みは、掲示板のルール(投稿内容、転載、引用その他/
字種、文字数の制限)のうち
  1. 伏せ字、隠語の使用および掲示板を混乱させる恐れのある投稿は禁止
  2. 差別、誹謗中傷、侮蔑、罵倒、脅迫または他者を傷つける恐れのある表現は禁止
に抵触する可能性がありますのでご注意申し上げます。

なお、この件に関するご意見は、私の書き込みへの
返信としてではなく、スタッフ連絡板にお書きください
(総合掲示板に書かれたご意見には原則としてレスいたしません)。
よろしくお願いいたします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党って  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/29(土) 17:52  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさんへの反論は、さらにつづきます。

>>しかし、あなたも指摘しているように、日本国の国民の中には
>>国家権力によって迫害された人々がいたのです。彼らは国家に
>>反逆したのだから迫害されて当然だと言うおつもりですか?
>>彼らは反逆したのではありません。国家のまちがいを正そうと
>>して、国家によって自由と命を奪われたのです。
>
>いいえ、当時の法律で、当時のお尋ね者達が追及された、
>と思っています。

あなたの感覚は、権力者の感覚です。歴史をさかのぼって幸徳
秋水の例を見れば、権力者の横暴は明らかでしょう。無実の者を
強引に罪人にでっちあげ抹殺する権力に、そもそも法律を用いる
資格はないのです。幸徳秋水のような人間が当時の権力にとって
邪魔者であったことは確かでしょうね。しかし、彼は無政府主義者
ではあっても、権力が決めつけたようなテロリストではなかった。

彼は日露戦争開戦1ヶ月前に非戦論の立場でこう言ってます。

 人類愛の道を示さんが為に、人種の区別、国家構造の違いを
 問わず、世界を挙げて軍備を撤去し、戦争の根絶を目指す我ら
 にとって、戦争防止を絶叫すべき時は来れリ!

大逆事件で検挙されたときも、東京監獄の監房にて書かれた
「陳弁書」には、彼の非暴力・平和主義の思想が見られます。
彼の生涯は「自由・平等・博愛・平和主義」をスローガンとし、
その理想を実現せんと努力した人の生涯でした。

こういう人間の理想を非現実的として侮る人は今も少なくは
ないでしょう。しかし、幸徳秋水を法律の名のもとに殺した
権力を肯定するとすれば、国民の良心が抹殺される歴史を
この国は繰り返すことになるのじゃないですか。

ぼくは自分が無政府主義者や社会主義者だとは思っていない
つもりですし、個人的には、彼の「基督抹殺論」には大いに
反論したい気持ちもありますが、これとて、天皇制への批判と
解釈すれば、彼の危機感を共有することは可能なのです。

太平洋戦争に話をもどせば、三木清、矢内原忠雄のような、
日本国の良心と呼べるような人々の思想を国家が敵視したことは、
この国の歴史の恥とも言うべきものであり、ステディベアさんが
彼らを「お尋ね者」と呼ぶのだとすれば、ぼくはあなたの良心を
非常に疑問に思うのであります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ご指導、有難うございました。  ■名前 : ステディ ベア  ■日付 : 05/1/31(月) 11:30  -------------------------------------------------------------------------
   トビパパさん>>ステディ ベアさん  「スタディ モア!」<<

・・・んっ、んまいっ!面白ーい!

けど、反論・・・で、できないっ クヤシーッ!とほほ・・・

トゥ、トゥ、ビー、TO BE POOR、POOR・・・ 面白くないっ!

・・・はい、仰るとおり、もっと勉強いたします。(素直に)

重ねてご指導、有難うございました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):ご指導、有難うございました。  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/31(月) 14:50  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ステディ ベアさん:

>>ステディ ベアさん   「スタディ モア!」
>>
>・・・んっ、んまいっ!面白ーい!
>

喜んでもらえて嬉しく思います。主義に反してアメリカ英語風の
発音で駄洒落を言った甲斐があったというものです。

イギリス語風に、スタディ・モー!!と書けば、ぼく自身の感性は
落ち着くのでありますが、それではベアと韻が踏めなかったわけで
ありますし、ひとはスタディ・モーに合格必勝のハチマキをした
牛さんを連想するものですから、それじゃ余りにもステディベア
さんに失礼かと思ったのであります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党って  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/2/2(水) 18:38  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさんから山本七平の名が飛んできたとき、初めは
ちょっと意外な気持ちでした。そう言えばそういう人もいたか
という漠然とした感覚の中で、なんだかよくわからないままに、
君が代を愛する人と山本氏との結びつきがどうも不思議な感じ
がしたのです。これは、ぼくが山本七平のことをよく知らなかっ
たこと、そして、よく知らないままにイメージの中で勝手に彼を
キリスト教的な人間と規定していたことから生じた誤解だったよ
うです。

先日、山本氏の「常識の落とし穴」という本を古本屋で見つけ、
100円ほどの値段で買いました。200円だったら買わなかったかも
しれません。その中に「元号廃止論の虚構」と題する一文があり、
元号支持の立場で、次のように書いてありました。

  これは西暦でいえば964年から一貫して継続している日本の
  伝統であり、...(中略)... 何でわれわれの時代に廃止する
  必要があるのか。本当にその必要があるというなら、納得で
  きる説明をして欲しいと言った。彼らにはもちろん説明でき
  ない。第一、定期改元、不定期改元という歴史的事実さえ知
  らない彼らに、合理的な説明ができるわけがない。

山本氏はどうも書物を通して多くのことを知りすぎていたようです。
改元が定期であろうが不定期であろうが、そんなことまで知る必要
はないのです。第一、歴史的事実なんてものは、権力による使い方
次第でどうにでもなるものですし、実際、明治天皇にしても、歴史的
事実よりも天皇制を美化するような歴史教育を学校教育に望んだ
という歴史的事実があるわけです。

問題は一千年前の歴史ではなく、我々が今所有する憲法です。
象徴天皇という憲法の天皇観は、本来、天皇制を法的に明示する
ような解釈が許されないはずです。君が代がいつのまにか法的な
身分を獲得した背景には、元号法制化を許した日本人の天皇観が
あるのでしょう。しかし、その天皇観は、明治から太平洋戦争に
至るまでの、日本史の中ではごく短い期間における天皇制超国家
主義の教育によって、日本人の心に集中的に植えつけられたもの
です。まさに、そういう天皇観こそが戦争責任を追及されるべき
ではなかったのでしょうか。

戦後も根強く残る日本人の心の中の天皇制。そこには戦争を反省
する日本人の姿よりは、同じ歴史を繰り返しかねない日本人の
あいまいさが漂っているように思います。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/2(水) 20:31  -------------------------------------------------------------------------
   こんにちは。君が代の件以来のお久しです。
横レスになりますが・・・。

▼トビパパさん:

>問題は一千年前の歴史ではなく、我々が今所有する憲法です。

>象徴天皇という憲法の天皇観は、本来、天皇制を法的に明示する
>ような解釈が許されないはずです。

本来、以降の部分はどういうことでしょうか。いわゆる天皇制ならば日本国憲法で明示されていると思いますが、それとは違う意味でのお話でしょうか。

>君が代がいつのまにか法的な
>身分を獲得した背景には、元号法制化を許した日本人の天皇観が
>あるのでしょう。

いや、これはむしろ西洋流の天皇観へのカウンターとして仕方なく法律で定めたような意味合いではないですか。それから、男女共同参画法成立と取引するような政治的意味合いもあったように思います。

>しかし、その天皇観は、明治から太平洋戦争に
>至るまでの、日本史の中ではごく短い期間における天皇制超国家
>主義の教育によって、日本人の心に集中的に植えつけられたもの
>です。

西洋的な天皇観は確かにそうかもしれませんね。それから、「明治から太平洋戦争に至るまでのごく短い期間」ということですが、その間の天皇観とか、天皇の国家における位置づけは憲法成立前後でも違うし、御代代わりをはさんでもやはり違う。べったり一枚の「天皇制超国家主義」というのは、イメージ的な用語としてはあっても、政治的一方の立場からの宣伝的な意味合いが強くないですか。

>まさに、そういう天皇観こそが戦争責任を追及されるべき
>ではなかったのでしょうか。

これは、架空の天皇観に基づいて戦争責任を追及する、また、一般的な(法によらざる・超法規的な)戦争責任追及なのか、法に基づいた戦争責任なのか、また、いかなる事実関係による戦争責任か、その「責任」の追及は当時の戦勝国の指導者や宗教指導者に対して公平に向けられるものなのか、「特に日本天皇に対してのみ」向けられるべきものなのかも問われるべきでしょう。

>戦後も根強く残る日本人の心の中の天皇制。そこには戦争を反省
>する日本人の姿よりは、同じ歴史を繰り返しかねない日本人の
>あいまいさが漂っているように思います。

戦後六十年となっても根強く残る反皇室思想、私はどちらかというとその方が問題ではないかと思うんです。明治から昭和初期における歴史意識が全く正しいとか言うつもりもありませんが、やはり江戸期の知的伝統が正しく引き継がれなかったのではないか、変な具合に西洋化してしまった部分もあるし、徳川政権を正当に評価出来なかった部分もある。まあ、仕方がないのでしょうけれども、そこに加えて敗戦によって戦前の歴史まで歪めてしまって、それが公共的イメージとなって今も根付いている。どうも根深い「日本憎し」という、戦勝国の怨念みたいなものを感じますね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/2(水) 21:02  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:

>▼トビパパさん:

>>しかし、その天皇観は、明治から太平洋戦争に
>>至るまでの、日本史の中ではごく短い期間における天皇制超国家
>>主義の教育によって、日本人の心に集中的に植えつけられたもの
>>です。
>
>西洋的な天皇観は確かにそうかもしれませんね。それから、「明治から太平洋戦争に至るまでのごく短い期間」ということですが、その間の天皇観とか、天皇の国家における位置づけは憲法成立前後でも違うし、御代代わりをはさんでもやはり違う。べったり一枚の「天皇制超国家主義」というのは、イメージ的な用語としてはあっても、政治的一方の立場からの宣伝的な意味合いが強くないですか。

「天皇制超国家主義」という用語があまりに印象が深いので多少書きますが、超国家主義であれば、民選の議会を設立するような憲法作成を天皇が命ずるなんておかしいですよ。

あと、超国家主義とかいいますが、国家に対する忠誠を日本は米国のように外国人に徹底的に求めたりその宗教財産を没収したりといった「超国家主義ぶり」は発揮しておりませんし、むしろ国家主義としてはアメリカなどから比べれば弱かったんではないですか。

戦時の国家主義の苛烈さであれば、もう少し諸外国との比較が必要になると思いますね。日本の場合、昭和に入ってからはほとんど戦時体制が続いていたようなものでしたし、アジア大陸の革命運動の波に日本もさらされていたのですから、当時の国情というのを理解しないで一概に「超国家主義だ」とばかり言い立てるのはどうかと思いますね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/2(水) 21:14  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
>▼告天子さん:
>
>>▼トビパパさん:
>
>>>しかし、その天皇観は、明治から太平洋戦争に
>>>至るまでの、日本史の中ではごく短い期間における天皇制超国家
>>>主義の教育によって、日本人の心に集中的に植えつけられたもの
>>>です。
>>
>>西洋的な天皇観は確かにそうかもしれませんね。それから、「明治から太平洋戦争に至るまでのごく短い期間」ということですが、その間の天皇観とか、天皇の国家における位置づけは憲法成立前後でも違うし、御代代わりをはさんでもやはり違う。べったり一枚の「天皇制超国家主義」というのは、イメージ的な用語としてはあっても、政治的一方の立場からの宣伝的な意味合いが強くないですか。
>
>「天皇制超国家主義」という用語があまりに印象が深いので多少書きますが、超国家主義であれば、民選の議会を設立するような憲法作成を天皇が命ずるなんておかしいですよ。
>
>あと、超国家主義とかいいますが、国家に対する忠誠を日本は米国のように外国人に徹底的に求めたりその宗教財産を没収したりといった「超国家主義ぶり」は発揮しておりませんし、むしろ国家主義としてはアメリカなどから比べれば弱かったんではないですか。
>
>戦時の国家主義の苛烈さであれば、もう少し諸外国との比較が必要になると思いますね。日本の場合、昭和に入ってからはほとんど戦時体制が続いていたようなものでしたし、アジア大陸の革命運動の波に日本もさらされていたのですから、当時の国情というのを理解しないで一概に「超国家主義だ」とばかり言い立てるのはどうかと思いますね。

ちなみに、革命運動がどれほど苛烈かというと、ロマノフ王朝、李王朝、清朝、アジアの主な王朝は皆、亡んでおりますよ。日本としても、国体の危機を意識したのは当然ですし、こうした王朝が「国民に民選議会の制度を約する」というようなものでは全くなかったこと、明治の体制とはまるで違っていることもまた理解すべきでしょう。

それから、戦争責任だ、責任だというなら、やはり正しく事情を知る、ということがあった上で責任というのは初めて言いうるでしょうし、事実そのものがハッキリしないところに責任だけ負え、というのは不当な話になります。

開戦の責任だ、というのならば、これは米国側にも多分にありますし、そもそも改選前から米国は中国大陸に軍資金も軍隊も出していたのですから、「先に開戦をした方に責任がある」というのも一方的な話です。負けたから責任だ、というのであれば、軍の責任ということもありますが、そういう責任は全て法に適ったものであるべきでしょう。「とにかく天皇の責任!!」、というのも無法な話かと思いますね。

また、全く無責任な立場から、一方的に過去を裁く(評価するのみならず)というのは、道義上どうかと私は思っています。更にそれが、一般に蔓延した無知に乗っかるような形で、政治にまで利用されているのが、現状ではないでしょうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):老人党って  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/2/3(木) 0:57  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
>▼告天子さん:
>>▼告天子さん:

  はじめまして。
  私とステディ・ベアさんがお星さまを頂きましたが
  子供だましのレスしか出来ないし、ワンちゃんには何を書いてもお咎め
  が無く、、、これででゆっくり休めます。

  さようなら。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(6):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/3(木) 1:23  -------------------------------------------------------------------------
   ▼枯葉さん:

こんばんは。

いわゆるキリシタンでも、じゃがたら何とか様の文のような、愛国感情に満ちた言葉はたくさんあるわけです。

日本ゆかし、日本いとし、恋し、恋し・・・。

ハッキリ言って、涙なしには読めません。


何と違うことでしょうか、「日本憎し、日本劣等、天皇有罪!!」。欧米諸国のアジアへの侵略の歴史を度外視して、いかに日本が劣等であるか、暴力であるか、「民主主義」に反するか、などと、自らを欧米白人の立場に寄せて責め立てる論には告天子は反対します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(7):老人党って  ■名前 : めだま君 <medama_kun@mac.com>  ■日付 : 05/2/3(木) 1:30  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
こんばんは。
愛国心で、大切ですね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(7):老人党って  ■名前 : めだま君 <medama_kun@mac.com>  ■日付 : 05/2/3(木) 1:46  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
こんばんは、
>何と違うことでしょうか、「日本憎し、日本劣等、天皇有罪!!」。欧米諸国のアジアへの侵略の歴史を度外視して、いかに日本が劣等であるか、暴力であるか、「民主主義」に反するか、などと、自らを欧米白人の立場に寄せて責め立てる論には告天子は反対します。
そうですね。
欧米もアジアを侵略し、日本も西洋列強に負けじとアジアを侵略した。つまり、同罪という事ですね。そのバランス感覚は健全ですね。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(8):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/3(木) 1:54  -------------------------------------------------------------------------
   ▼めだま君さん:
>▼告天子さん:
>こんばんは、
>>何と違うことでしょうか、「日本憎し、日本劣等、天皇有罪!!」。欧米諸国のアジアへの侵略の歴史を度外視して、いかに日本が劣等であるか、暴力であるか、「民主主義」に反するか、などと、自らを欧米白人の立場に寄せて責め立てる論には告天子は反対します。
>そうですね。
>欧米もアジアを侵略し、日本も西洋列強に負けじとアジアを侵略した。つまり、同罪という事ですね。そのバランス感覚は健全ですね。

日本が「西洋列強に負けじとアジアを侵略した」のならば、アジアの専政に対する・・・たとえば、清朝、李王朝の政治に対する、日本維新精神に基づく革命勢力への協力・友情は全く説明がつきません。

めだま君の説は、アジア人としての日本の中国・朝鮮に対する友好感情を全く無視したもので、日本人としての立場を度外視したものです。

「アジアを侵略した」のであるなら、具体的にその事実を示してください。日本の「侵略」が、欧米と「同じ立場」であるということを、いちいち示してくださいね。私はそれに反論しますから。

よろしくお願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(9):老人党って  ■名前 : めだま君 <medama_kun@mac.com>  ■日付 : 05/2/3(木) 2:01  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
>日本が「西洋列強に負けじとアジアを侵略した」のならば、アジアの専政に対する・・・たとえば、清朝、李王朝の政治に対する、日本維新精神に基づく革命勢力への協力・友情は全く説明がつきません。
その頃の日本は可愛らしくて、例外的に健全だったのです。

>めだま君の説は、アジア人としての日本の中国・朝鮮に対する友好感情を全く無視したもので、日本人としての立場を度外視したものです。
いえいえ、そんなことはありませんよ。

>「アジアを侵略した」のであるなら、具体的にその事実を示してください。日本の「侵略」が、欧米と「同じ立場」であるということを、いちいち示してくださいね。私はそれに反論しますから。
それはやめましょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(10):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/3(木) 2:10  -------------------------------------------------------------------------
   ▼めだま君さん:
>▼告天子さん:
>>日本が「西洋列強に負けじとアジアを侵略した」のならば、アジアの専政に対する・・・たとえば、清朝、李王朝の政治に対する、日本維新精神に基づく革命勢力への協力・友情は全く説明がつきません。
>その頃の日本は可愛らしくて、例外的に健全だったのです。

今でも同じですよ。ただ、現状では、韓国や中国における反日教育のために、友好意識が疎外されているだけの話です。本当にに中・日韓の友好が起これば、困るのは現在の韓国・中国の体制であって、「例外的に健全」というのは嘘です。日本国は、あれだけ反日教育みたいなことを韓国・中国が体制として行っていても、国家としては嫌韓・嫌中教育は行っていません。


>
>>めだま君の説は、アジア人としての日本の中国・朝鮮に対する友好感情を全く無視したもので、日本人としての立場を度外視したものです。
>いえいえ、そんなことはありませんよ。

具体的にどう「そんなことはない」のですか。あなたの言うところの、中国・朝鮮に対する侵略云々の説を示したくださいよ。

>
>>「アジアを侵略した」のであるなら、具体的にその事実を示してください。日本の「侵略」が、欧米と「同じ立場」であるということを、いちいち示してくださいね。私はそれに反論しますから。
>それはやめましょう。

何故ですか。あなたはこう言っています。

>欧米もアジアを侵略し、日本も西洋列強に負けじとアジアを侵略した。つまり、同罪という事ですね。

具体的に、その事実を示してください。自分で言っておいて「止めましょう」も何もあったものではありません。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(11):老人党って  ■名前 : 告天子  ■日付 : 05/2/3(木) 2:18  -------------------------------------------------------------------------
   めだま君のレスは、迷惑なので、もう止めてもらえませんか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(12):老人党って  ■名前 : めだま君 <medama_kun@mac.com>  ■日付 : 05/2/3(木) 2:23  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
>めだま君のレスは、迷惑なので、もう止めてもらえませんか。
そんな短気を起こさないでください。私はもっともっと、お話したいです。でも、こんやは、おやすみなさい!

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(11):老人党って  ■名前 : めだま君 <medama_kun@mac.com>  ■日付 : 05/2/3(木) 2:21  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:
>▼めだま君さん:
>>▼告天子さん:
>>>日本が「西洋列強に負けじとアジアを侵略した」のならば、アジアの専政に対する・・・たとえば、清朝、李王朝の政治に対する、日本維新精神に基づく革命勢力への協力・友情は全く説明がつきません。
>>その頃の日本は可愛らしくて、例外的に健全だったのです。
>
>今でも同じですよ。ただ、現状では、韓国や中国における反日教育のために、友好意識が疎外されているだけの話です。本当にに中・日韓の友好が起これば、困るのは現在の韓国・中国の体制であって、「例外的に健全」というのは嘘です。日本国は、あれだけ反日教育みたいなことを韓国・中国が体制として行っていても、国家としては嫌韓・嫌中教育は行っていません。
そうですね、維新当時に似て、今は健全ですね。しかし、その原因は何でしょうね?

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(7):老人党って  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/2/3(木) 3:19  -------------------------------------------------------------------------
   ▼告天子さん:

 レスありがとうございます。いつも軽めの所で息抜きばかりしているもので
 すから失礼しておりました。難しそうで、、、。
 過去ログなどみないでくださいね。すぐにおつむテンテンと分られますから。

 生活に追われていた日々からやっと開放されてみると、TVから入る映像を
 見ただけでも日本の文化の高さに古人を誇りに思うこの頃です。
 、西洋何とかさんの日本憎しには到底納得できかねます。
  これも誹謗中傷でしょうか?色んな考えが在っても良いとなだ氏が仰って
  いたので、ここに投稿してるんですが。

 今、イラクのあの混乱をみると、日本の武家社会から続いた子弟の教育を受
 けた指導者や、折目正しい庶民が大勢だったので、食糧不足でみんながひも
 じく腹ペコでも、混乱も少なく復興できたと何時もおもっています。
  キリシタン作家の遠藤周作さんの「反逆」、、だったかな?には美しい
  武士道魂が画がかれていて、切腹の場面で大名の妻が詠んだ辞世の句に
  涙したものです。
  神を信じれる人は、国を愛せると思うんですが?残念な事件のオンパレード
  で、日本危うしの感が有りませんか。
  浅学、薄っぺらな考えしか有りませんのでおてやわらかに。
  失礼しました。私は仏教徒たらんとしてますので、違いを認め、尊重する
  訓練をし続けております。なかなか難しいのですが。


>何と違うことでしょうか、「日本憎し、日本劣等、天皇有罪!!」。欧米諸国のアジアへの侵略の歴史を度外視して、いかに日本が劣等であるか、暴力であるか、「民主主義」に反するか、などと、自らを欧米白人の立場に寄せて責め立てる論には告天子は反対します。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/26(水) 18:17  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさんへの反論をさらにつづけます。

>>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために
>>戦った歴史をもちません。
>
>板垣退助の自由民権運動は何だったんでしょうね。

たとえば吉野作造の民本主義に代表される大正デモクラシー
を台無しにしたのが、国家による治安維持法や特高警察
であったという歴史をお忘れなのですか?

あなたはもう日本では基本的人権が侵されるような心配は
ないと信じているのでしょうか? あなたは天皇を崇拝して
いるとここでも宣言されましたが、日本は天皇制によって
古い歴史をつくる可能性は全くないとお考えなのか?
それとも、昔のように天皇を神格化した絶対君主制の実現を
期待されているのでしょうか?

三木清という哲学者がいましたね。彼は戦時下に官憲によって
拘留され、太平洋戦争終了直後に獄中死しています。
48歳。まるで日本国が平和へ旅立つ日を確認するまでは
死ねなかったかのように。

ここに三木清の娘さんによる新聞の死亡広告があります。

  三木清9月26日死去致しました。告別式は10月3日午前10時
  より11時まで左記自宅において行ないます。 三木洋子

三木清。何の社会的な地位や肩書きも書いてありません。
しかし、この短い死亡広告を見て、そこにどれほどの無念な
思いが込められているのかを、私たちは知るべきです。
彼の一人娘が父を回想して書いた話を想うべきです。
彼が散歩中に娘の手をポンポンとたたいて調子を取りながら、
一高寮歌をよく歌ったことを。彼が戦後の平和の中で、娘を
連れて散歩することができなかったことを。

君が代を愛するならば愛せばよろしい。しかし、人の命は
歌などよりは遥かに尊いものであることを忘れないで
いただきたい。愛国心とは聞こえがいいが、その愛国心によって
罪のない多くの人の命が国家権力によって強引に奪われた歴史を
忘れないでもらいたい。

ステディ・ベア殿、ぼくは願う、スタディ・モア!!

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/27(木) 20:08  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさんへの反論はまだつづきます。

>>議会制民主主義の意味も、政治家たちを見るかぎり、日本人には
>>まだ理解できていないようです。
>
>では、ご自分だけが理解しておられるということなんでしょうか、
>ものすごい自信ですね。

この種の感情的な反応に反論しても有意義な討論ができるとは
思えないので、無視します。

>>日本には英国のような立憲君主国になる歴史的基盤がないのです。
>
>なぜ、「英国のような立憲君主国になる」必要がありましょうか。
>別に、英国のようになりたいなどと思っていないですよ、大多数の
>日本人は・・・

ぼくが知る限り、英国は理想に近い立憲君主国です。しかし、ぼくは
日本が理想的な立憲君主国になれるとは考えていません。それを
指摘したつもりなのですが、あなたの解釈はここでもぼくの論旨から
ずれているようです。

第一、天皇は日本国の元首ではないので、日本は君主国ではないのです。
つくる会の教科書では、どうやら天皇を国家の元首と位置付けたいよう
ですが。

ステディベアさん、あなたの文章の特徴は、人の論旨を主観でゆがめ、
感情的に反応する傾向があることです。それが君が代や天皇を愛する
人の特質なら、ぼくはいよいよ不安になります。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/28(金) 14:58  -------------------------------------------------------------------------
   ステディベアさん、

英国に対するあなたの感情的な反応に、ぼくは子どもたちに
忠君愛国の精神を教化しようとした明治から昭和にかけての
日本政府の姿を見る思いでした。欧米の圧倒的な文明を目の
前にして、明治政府は「洋才」の価値を認めざるを得なかった。
しかし、日本人の精神は「和魂」であらねばならなかった。
それはやがて「鬼畜米英」にもつながる精神であったでしょう。

せっかく日本と英国の比較が話題になったので、少し視点を
変えて、教科書には書かれない両者の歴史の違いを振り返って
みましょうか。

ハチ公が渋谷駅近くの路上で息絶えたのは、1935年(昭和10年)
でした。死因はフィラリア症でした。大きな秋田犬がリード無しで
渋谷駅周辺を歩いていても住民が神経質に反応しなかった時代。
そういう意味では古き良き時代だったのでしょう。

しかし、このハチ公さえ当時の忠君愛国主義の教育に利用された
と聞いています。やがて渋谷駅のハチ公像は、戦争中の金属回収令
によって溶かされました。ハチ公に感動して全国から集まったお金
で作られた銅像が、一瞬にしてただの金属に変えられてしまった
のです。(現在のハチ公像は、戦後に新しく作られたものです。)

一方、英国にもハチ公と似たような話があります。グレイフライア
ーズ・ボビーという犬の話です。このボビーは、亡くなった主人の
墓のそばから離れようとしなかった。その教会の墓地は犬を入れて
はいけない規則だったので、何度かボビーは墓地の外に追い出され
ます。それでも彼はもどって来る。その理由に気づいた管理人は、
ボビーに同情し、墓地に住むことを許したのでした。以後14年間、
ボビー自身が召される日まで、主人の墓のそばに寄りそう小さな
テリアを多くの人が見ることになります。

ハチ公とはちがって、ボビーの銅像は、彼の死後に作られました。
それは1873年当時から変わらずに、今も同じ場所に立っています。

国民の良心の歴史が国家権力によって破壊された国と、一匹の犬の
生涯さえも静かに守り通す歴史が今もつづく国のお話です。

[参考リンク]
http://greyfriarsbobby.co.uk/story/story.html
http://be.asahi.com/20031129/W21/0001.html

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/1/22(土) 23:49  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ステディ ベアさん:

 はじめまして。お名前は存じておりました。

 私にレス下さる方がいるとは想像していなかったので、ジョークの広場での

 バカが恥ずかしいです。

 この老人党は左派右派の闘争の様相が色濃いので、読むのがイヤで引き返
 そうかと
 何度も思いつつも、心温まる投稿もあるので居残っております。

 貴方様の 題名を読めば何を言わんとするのか全て分ります。

 その題名に同感です。

 何処に書き添えたか忘れましたがオリンピックのとき表彰台で日の丸に

 敬意を表すしぐさをしなかった選手が未だに頭から離れません。

 朝日新聞に見られるように日本の過去をことさらさらけ出すのを

  (戦前の日本が全て正しかったなんてもおもっていません。
  人間様のすることって間違いだらけでないですか。其れを反省しつついい
  社会を作り上げるのが、血を流して犠牲になって下さった人たちへの供養
  となるのでは)

 日本人の大方の人は飽き飽きして見ているのではないでしょうか。
  私は一般庶民の感覚を伝えているように思いますが。
  朝日を批判するのも許されない板の様で。

 ここは左通行なのでまた思い込み、差別、何とかときついクレームが

 来るでしょうね〜。他の掲示板へ行ってくださいとも・・・・。


>枯葉さん:おはようございます。
>
>引用−1>>・・・青筋を立ててまで戦前に軍国主義の象徴に使われた事を持
>      って君が代を否定する気持は皆無です。・・・
>      ・・・日本が戦前に逆行するなんて荒唐無稽かと。<<
>
>全く以って同感です!
>
>引用−2>>哀しいかな私たち日本人は、基本的人権を勝ち取るために戦っ

>「引用−2」はものすごい理論展開で、残念ながら私もとてもじゃないけど・・・

   感想文そのー2  ぜんぜん同じです。
>
>
「フンッ」とスルーしておりましたが、「引用−1」が私の心を一撃しました。
>
>これからも、穏やかに、平凡に、しかし呆けることなく、残された時間(とき)を有意義に過して行きましょう。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/23(日) 3:06  -------------------------------------------------------------------------
   枯葉さん、

横からおじゃまさせていただきます。ネットで議論するうえで、
とてもだいじな問題に触れる発言をしばしばされるようなので、
黙ってはいられませんでした。これも親譲りの無鉄砲です。
モーツァルトのせいではありません。

ぼくの作文へのお返事の中にあった「モーツァルトが好きと書い
てなければレスは何時になったか」という発言、そして、今回の
ステディベアさんへのお返事に見られる論調、特に「この老人党
は左派右派の闘争の様相が色濃いので、読むのがイヤで引き返
そうかと何度も思いつつも、心温まる投稿もあるので居残って
おります」という発言によって、枯葉さんの基本的な姿勢が
わかりました。

日本人と議論するとき、ご自分の感情にとって気持ち良いもの
だけを受け入れる人の多い傾向があるのを感じています。
それは本来、子どもに特徴的な感覚ですが、よく指摘される
日本人の幼児性とつながるものなのかもしれません。

確か大内兵衛という人は読書の話の中で、岩波の少年文庫などを
孫からとりあげて読むのがこのごろの気分に合うというような
ことを何かに書いてましたが、こういうお年寄りの幼児性なら
ぼくは好きですね。でも、人の議論を端から眺めて、「読むのが
イヤだ」というような発言をされるお年寄りがいるとすれば、
ぼくはそれこそがっかりです。

確かにいやな議論もあるでしょう。しかし、たとえ水と油のよう
に立場のちがう者同士の議論であっても、互いが相手の意見を
きちんと理解したうえで討論している姿を見るのは、ぼくには
何か頼もしい気持ちさえします。

「水と油の掛け合いとお思いでしたら私へのレスはお見限り
ください」というぼくへのお言葉には、枯葉さんの中では
すでにご自身とぼくを永遠に分かち合えない「水と油」に
区別されているのを感じます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 老人党の(オールド)ニュースター  ■名前 : ウミサチヒコ <movement@me.scn-net.ne.jp>  ■日付 : 05/1/23(日) 11:16  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:
おはようございます。はじめまして。1949年生まれのウミサチヒコと申します。右翼思想をはじめ、虚無思想、全体主義思想を憎悪し、一方、民主主義急進思想に盲従する者です。
トビパパさんは(TOPIPAPA)さんでよろしいのでしょうか、(Topic の Papa さん?)、そのHNが邪魔していままでお邪魔しませんでした。が、王里さんのカキコで、たまたま目にしたトビパパさんに気付きました。そして、あれもこれもとトビパパさんの数件の投稿をいもづる式に読みました。
品の良い老教授のようなおしゃれなトビパパさん、ガンバッテ!

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):老人党の(オールド)ニュースター  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/24(月) 8:05  -------------------------------------------------------------------------
   ウミサチヒコさん、

はじめまして、トビパパです。確かに、ぼくの名はカタカナだと
判明しにくいですね。TOPIPAPA なのか TOBIPAPA なのか、
自分でもハッキリしないことがあります。

正解は、TO*B*IPAPA のほうです。ある日本語の犬のメーリング・
リストでは、ブットビー・パパと呼ばれることもありました。
理由はご想像にお任せします。

英語のネット世界では、tobysdad と書けるのでまちがいがない
です。意味は、Toby's dad ですが、Toby は人間ではなく、
犬です。レトリーバーです。たいていの小学生より重いです。

それでは。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):老人党の(オールド)ニュースター  ■名前 : ウミサチヒコ <movement@me.scn-net.ne.jp>  ■日付 : 05/1/24(月) 10:17  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:
>正解は、TO*B*IPAPA のほうです。>英語のネット世界では、tobysdad と書けるのでまちがいがないです。意味は、Toby's dad ですが、Toby は人間ではなく、
>犬です。レトリーバーです。たいていの小学生より重いです。

愛犬家さんでしたか。私も小さい時から犬は合わせて9匹飼いました。引越しするたび、放置してきたので、その数になりました。別れる時は泣くくせに、子供って無責任で残酷ですね。あと、味噌煮にして食べたこともありました。人間って、勝手ですね。「愛犬家」の皆様には強烈なバッシングをくいそう…。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):老人党の(オールド)ニュースター  ■名前 : ワン  ■日付 : 05/1/25(火) 1:19  -------------------------------------------------------------------------
   >愛犬家さんでしたか。私も小さい時から犬は合わせて9匹飼いました。引越しするたび、放置してきたので、その数になりました。別れる時は泣くくせに、子供って無責任で残酷ですね。あと、味噌煮にして食べたこともありました。人間って、勝手ですね。「愛犬家」の皆様には強烈なバッシングをくいそう…。

こんにちは、ウミサチヒコさん。
お話を割ってしまうようですので、お返事頂けたら以後のレスは控えます。
これっきりで、この話題について論じようとは思っていませんので。
一応、私も愛犬家というか犬好きな人間なのですが、私が勝手に誤解して解釈しているかもしれないと思ったので、真意をお聞きしたく思いました。
「9匹の犬を飼っていて引越す度に放置した」とありますが、放置というのは、引越し先に連れて行かず、その場に捨ててきたと解釈して宜しいのでしょうか?
また、放置した場所や状況はどのような感じだったのでしょうか?
また、「味噌汁にして食べた」とありますが、これはまさか犬を殺して鍋にして食べたという事ではないですよね。
一応、不謹慎にも、そう解釈してしまった為に、改めて真意をお聞きしたく思います。
宜しくお願いします。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/1/23(日) 16:48  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:

  ご丁寧にレス頂きまして光栄です。
  又人気者のウミさんからニュースター、教授 の称号を賜り、
  おめでとうございます。

  私の老人幼児性をご指摘いただきまして図星なので流石、です。
  童謡大好き、孫大好き、旨い物があれば幸せ、の単純人間です。

  思えば、あの党首ちゃんの弁護士とは思えないしどろもどろのご発言を
  TVで見るにつけ (再録された【40236]参照)
  この只老人の私と五十歩百歩かな、、なんちゃって。(シツレイ、、ね!)
   尊敬してたらごめんなさい。幼児性についてなんで悪しからず。

>横からおじゃまさせていただきます。ネットで議論するうえで、
>とてもだいじな問題に触れる発言をしばしばされるようなので、
>黙ってはいられませんでした。これも親譲りの無鉄砲です。
>モーツァルトのせいではありません。

  お気に触るのでしょうか。国歌、国旗などはここでは触らぬ神に祟りなし
  とは心得ていますが、貴方様だと紳士のように思われて恐々レスしました。
  お陰様で英国の国歌のスペルをはじめて目にしました。
  ありがとうございました。

  キリスト教を国教にしている国なら元首の上に神がいるのは教義からして
  当然ですよね。大統領の就任式だって神への誓いから始まりますもの。

  文明国である日本だけが其れと違うなんてだあれもおもっちいませんよ。
  日本には古来から自然の働き、恵みにに畏敬の念を感じる土着信仰が
  根付いておりますから。

  キリスト教で言う全知全能の神と一緒だと思っています。おしまい・・

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(4):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : トビパパ <mrtobysdaddy@yahoo.co.uk>  ■日付 : 05/1/24(月) 7:58  -------------------------------------------------------------------------
   ▼枯葉さん:

>...(略)
>国歌、国旗などはここでは触らぬ神に祟りなしとは心得て
>いますが、...(略)

枯葉さんがお認めくださったように、この種の議論への
不快感は、枯葉さんの君が代への愛着心から来ているわけ
ですね。ということは、読むのがいやだとおっしゃる
「左派右派の闘争」というのは、その闘争がいやというより
左派による君が代への冒涜的発言が聞くにたえないという
ことなのでしょう。右派の発言は心地よいわけですね?

枯葉さんは、ステディベアさんの「音楽に憎しみや警戒心を
抱くほうがむしろ...」と題した発言に心から共鳴されたよう
です。ぼくはその「憎しみ」という表現に非常に違和感を
覚えるのです。君が代に憎しみを抱いているのじゃないの
ですよ。むしろ、君が代に関する批判をそのように感情的に
とらえる人たちの感覚に、ぼくは危機感を覚えるのです。

ぼくは「つくる会」の教科書や、彼らの唱える「愛国心」に
「情念的な」という形容をしています。そして、彼らに
賛同する人たちにも、何か情念的な思想を感じています。
一般論としては、情念的な思想が必ずしも悪いというわけじゃ
ないですよ。しかし、つくる会系の情念は、国家にとって
非常に危険です。

枯葉さんは、老人党掲示板から君が代批判がなくなるのを
理想とされていらっしゃる。そこには、君が代は国歌なのだ
から議論の余地はないという姿勢が感じられます。ぼくは
そういう姿勢に、民主主義に反する強硬な権力体制の感覚を
感じるのです。全体主義の臭いすら感じるのです。

この問題は老人党にとって非常に重要な問題だと思います。
こういう議論を避けて仲良しグループを作りましょなんて
話は、ここでは通用しないでしょう。

ついでにひと言。枯葉さんから見れば、ぼくはコチコチの
左派に見えるのでしょうが、ぼくは自分を左派と規定した
ことは一度もないです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(5):音楽に憎しみや警戒心を抱くほうがむしろ・・・  ■名前 : 枯葉  ■日付 : 05/1/25(火) 0:56  -------------------------------------------------------------------------
   ▼トビパパさん:

  こんばんは。スルーなさるのかと思いましたらご返信なので
  性格上 無視は気持悪いので お答えします。

  右の方の天皇を神のように奉り揚げるとか言うお気持はうーん、、
  分りません。
  戦後人間宣言なされたのでご自分を神ダ〜何てお思いなっはおられない
  ですよね。
  私は戦前も生きていたので、千人針の糸の瘤も作りましたよ。空襲にも遭っ
  ているし、それが今となっては戦争体験者と言う大事な人種です。

  だからと言って、天皇陛下を憎んだりと言う感情はありません。
  靖国の死者にむち打つ気持もありません。
  是をもって右寄りなどトンでもないです。それは貴方の勝手ですが。

  はっきり申し上げると真ん中です。
  日本の戦争放棄が全世界に広まるのを願う一凡人です。夢物語ですが。

  左の方にも賛成しかねる事が多々ありますが、
  なださんの「とりあえず云々」と言う講演を聞いて興味があって老人党に
  来てみただけですよ。

  恥ずかしながら貴方様の読解力には遠く及ばないので
  浅読みの段はご勘弁ください。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : ご注意>枯葉さん  ■名前 : 管理スタッフ  ■日付 : 05/1/23(日) 15:15  -------------------------------------------------------------------------
   ▼枯葉さん(41473):

Ray@スタッフです。

この書き込みは、
> ここは左通行なのでまた思い込み、差別、何とかときついクレームが
> 来るでしょうね&#12316;
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