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 ▼物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け  pierre 05/4/16(土) 17:10
   ┣Re(1):物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け  佐藤 圭 05/4/16(土) 21:16
   ┣物価の上昇は不可抗力なのです。  英 05/4/16(土) 22:43
   ┗Re(1):物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け  健太郎 05/4/17(日) 0:45
      ┗Re(2):物価が下がってなぜ悪い インフレの方がいいのですか  pierre 05/4/20(水) 20:58

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 ■題名 : 物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け
 ■名前 : pierre
 ■日付 : 05/4/16(土) 17:10
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    去る4月15日の「日本経済新聞」に「物価 予想外の下振れ」という記事が出た。この「予想外」という表現は、日銀の2005年度の消費者物価指数見通しを下方修正する必要が生じたという意味のようだが、その原因としてその記事が上げるのは次の2つである。1つは日本テレコムが火をつけた固定電話料金の引き下げ競争や東京電力が口火を切った電力料金の値下げという公共料金であり、もう1つは03年秋の不作で値上がりした米価がその後の反動で下がったことである。競争によって価格が下がる、あるいは不作で上がっていた価格がもとに戻る、いずれにしろ極めてノーマルな価格低下であり、それらはいずれも好ましい、あるいはごく自然の経済現象ではないか。
 しかし最近数年「デフレ性悪・デフレ退治論」が支配的で、世間は「デフレ」の呪縛に囚われているから、こういう現象を歓迎する論調が聞かれない。この記事も「量的緩和の解除時期に影響しそうだ」と書いていて、決して好ましいというニュアンスではなかった。また先日「テレビ東京」の「ワールド・ビジネス・サテライト」でキャスターが最近の原油高から来るガソリン値上げについて、「デフレ解消に効果がある」というようなコメントをしていたのには驚かされた。
 デフレ、デフレといわれるが、最近10年間の消費者物価指数は、2000年=100の指数で、1993年度98.2、2004年度98.1であり、実質はほぼ横這いなのである。この間のピークであった1998年度の101.0と比べても、その下落幅はわずかではないか。物価が30%も下がるような大恐慌のケースならいざ知らず、この程度の変動はいわば誤差の範囲内であり、むしろ消費者物価がかくも安定していることを喜ぶべきなのである。
 そろそろ、「デフレ」の呪縛から脱するべきではないだろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け  ■名前 : 佐藤 圭  ■日付 : 05/4/16(土) 21:16  -------------------------------------------------------------------------
   ▼pierreさん:
全く同感、賛成です。
特に老人党・年金生活者にとっては当然当たり前の正論だと思う。
景気刺激とか景気対策とか、ひどいのはインフレターゲット論とかエコノミストは言うが、物価が上るのはまっぴら御免です。
デフレで何が悪い。私はマクロ経済よりも税金が安く、物価が安く、便利なのが一番いい。
pierreさん いいこと書いてくれて有難う。


> 去る4月15日の「日本経済新聞」に「物価 予想外の下振れ」という記事が出た。この「予想外」という表現は、日銀の2005年度の消費者物価指数見通しを下方修正する必要が生じたという意味のようだが、その原因としてその記事が上げるのは次の2つである。1つは日本テレコムが火をつけた固定電話料金の引き下げ競争や東京電力が口火を切った電力料金の値下げという公共料金であり、もう1つは03年秋の不作で値上がりした米価がその後の反動で下がったことである。競争によって価格が下がる、あるいは不作で上がっていた価格がもとに戻る、いずれにしろ極めてノーマルな価格低下であり、それらはいずれも好ましい、あるいはごく自然の経済現象ではないか。
> しかし最近数年「デフレ性悪・デフレ退治論」が支配的で、世間は「デフレ」の呪縛に囚われているから、こういう現象を歓迎する論調が聞かれない。この記事も「量的緩和の解除時期に影響しそうだ」と書いていて、決して好ましいというニュアンスではなかった。また先日「テレビ東京」の「ワールド・ビジネス・サテライト」でキャスターが最近の原油高から来るガソリン値上げについて、「デフレ解消に効果がある」というようなコメントをしていたのには驚かされた。
> デフレ、デフレといわれるが、最近10年間の消費者物価指数は、2000年=100の指数で、1993年度98.2、2004年度98.1であり、実質はほぼ横這いなのである。この間のピークであった1998年度の101.0と比べても、その下落幅はわずかではないか。物価が30%も下がるような大恐慌のケースならいざ知らず、この程度の変動はいわば誤差の範囲内であり、むしろ消費者物価がかくも安定していることを喜ぶべきなのである。
> そろそろ、「デフレ」の呪縛から脱するべきではないだろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 物価の上昇は不可抗力なのです。  ■名前 : 英  ■日付 : 05/4/16(土) 22:43  ■Web : http://www3.realint.com/cgi-bin/tbbs.cgi?rinzi  -------------------------------------------------------------------------
   ▼pierreさん:

私はその記事を知らないので、少し斜めの話になりますが…

今現在、鉄であれ化石燃料であれ、中国の大量消費に伴う原材料の価格高騰は相当なものです。
ここしばらくは労働力に対する単価は据え置きでしょうが、物価そのものは少しずつ上がっていくでしょう。
もし店頭に並んでいる商品が値上げされていない状態が続くのであれば、それは生産に関わっている労働者にしわ寄せがかかっていると見てもらって間違いありません。
(企業という生き物は、弱いところに軋轢を押し込むのです。)

物価の変動は本来無いにこした事はありませんが、ここ数年は飲まざるを得ないのが実情です。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):物価が下がってなぜ悪い 「デフレ」の呪縛を解け  ■名前 : 健太郎 <ponken@m8.dion.ne.jp>  ■日付 : 05/4/17(日) 0:45  -------------------------------------------------------------------------
   ▼pierreさん:

「物価が下がってなぜ悪い]
貴方はサービスを受ける立場のみで、物事を考えていらっしゃるのでは無いでしょうか。
サービスを提供する側からは、コスト削減、そのためには、人件費削減、パート労働者の雇用を多くする。
これで、日本社会がよくなるとお考えですか。
デフレ経済が及ぼす、社会への影響をもっと冷静にお考え頂きたいと思います。
企業はモノを売るため、物価を下げるために、人件費の削減を、余儀なくされる。
したがって、パート労働者を求める。
安定した雇用条件の正社員は、長時間労働。
これが、結婚したくてもできない、結婚しても子供をつくれない。
いわゆる、少子化のそもそもの原因です。
年金の問題に大きな影響力を、持ちます。
「お客様」の立場だけで、考えれば日本は沈没です。


> 去る4月15日の「日本経済新聞」に「物価 予想外の下振れ」という記事が出た。この「予想外」という表現は、日銀の2005年度の消費者物価指数見通しを下方修正する必要が生じたという意味のようだが、その原因としてその記事が上げるのは次の2つである。1つは日本テレコムが火をつけた固定電話料金の引き下げ競争や東京電力が口火を切った電力料金の値下げという公共料金であり、もう1つは03年秋の不作で値上がりした米価がその後の反動で下がったことである。競争によって価格が下がる、あるいは不作で上がっていた価格がもとに戻る、いずれにしろ極めてノーマルな価格低下であり、それらはいずれも好ましい、あるいはごく自然の経済現象ではないか。
> しかし最近数年「デフレ性悪・デフレ退治論」が支配的で、世間は「デフレ」の呪縛に囚われているから、こういう現象を歓迎する論調が聞かれない。この記事も「量的緩和の解除時期に影響しそうだ」と書いていて、決して好ましいというニュアンスではなかった。また先日「テレビ東京」の「ワールド・ビジネス・サテライト」でキャスターが最近の原油高から来るガソリン値上げについて、「デフレ解消に効果がある」というようなコメントをしていたのには驚かされた。
> デフレ、デフレといわれるが、最近10年間の消費者物価指数は、2000年=100の指数で、1993年度98.2、2004年度98.1であり、実質はほぼ横這いなのである。この間のピークであった1998年度の101.0と比べても、その下落幅はわずかではないか。物価が30%も下がるような大恐慌のケースならいざ知らず、この程度の変動はいわば誤差の範囲内であり、むしろ消費者物価がかくも安定していることを喜ぶべきなのである。
> そろそろ、「デフレ」の呪縛から脱するべきではないだろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):物価が下がってなぜ悪い インフレの方がいいのですか  ■名前 : pierre  ■日付 : 05/4/20(水) 20:58  -------------------------------------------------------------------------
    健太郎さん
 私は物価が下がれば下がるほどいいなどといっているのではありません。物価指数を見れば、この10年でほとんど横這いです。いわゆる「デフレ」が始まったといわれる、物価指数がピークだった1998年と比べても下落幅はわずかです。学者先生が大恐慌のモーレツなデフレをイメージして、デフレ・スパイラルの危機を盛んに言い募った結果、世の中はすっかり「デフレ」の呪縛に囚われてしまったのではないでしょうか。しかし実際には、最近、極めて安定しているのではありませんか。これをもって「デフレ」といい、その悪い影響を声高にいうのは納得できません。
 私は物価というのは安定していることが一番いいと思っています。しかし、競争がなかったために不当に高かった日本の通信料金が競争によって下がったとか、不作で上がった米価が作柄が戻って価格も下がるというような変動は、極めて真っ当な経済現象で、むしろ喜ぶべきなのです。その結果、物価指数が弱含みしたとしても、それは何ら懸念するにあたりません。私は、そういう意味で「物価が下がってなぜ悪い」のかと問いかけているのです。
 貴方は「『お客様』の立場だけで、考えれば日本は沈没です」といわれます。「お客様」を消費者と言い換えれば、誰もがみんな消費者なのです。「サービスを提供する側」の方々も一方では「サービスを受ける立場」になるのです。「サービスを提供する側」のことだけを考えれば、商品・サービスが高く売れるほどいいでしょう。要するにインフレの方がいいということですか。しかし、実際はその逆もあるわけですから、物価は安定が一番ではないですか。勿論、不当に高い価格や不当に安い価格は是正されなければならないでしょうが、トータルでは安定が必要ではありませんか。そこを間違えると、「ガソリンが上がるのはデフレ解消にプラス」などというおかしな話が罷り通るのです。

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