Page 343 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼イラク情勢の先行き;文明の衝突の危険性 流水 04/4/19(月) 14:44 ┗感情論で判断しない aube 04/4/19(月) 15:34 ┣Re(1):感情論で判断しない 流水 04/4/19(月) 15:45 ┣Re(1):感情論で判断しない 氷山 04/4/20(火) 8:07 ┃ ┗Re(2):感情論で判断しない aube 04/4/20(火) 9:28 ┗イラク特別措置法の構造 流水 04/4/20(火) 10:27 ─────────────────────────────────────── ■題名 : イラク情勢の先行き;文明の衝突の危険性 ■名前 : 流水 ■日付 : 04/4/19(月) 14:44 -------------------------------------------------------------------------
イラク情勢の見通しは暗い。 米国はイラクの占領統治に失敗し、出口戦略を模索している状態である。ブッシュ・ブレア会談で、国連の権限をある程度認め、政策転換をしたような格好をしている。 しかし、イラクにおける権益は手放さず、イラクを破壊してパンドラの箱をあけておいて、その後始末を国連と国連暫定軍に丸投げしようとしても、そう簡単に国際社会がOKするとは思えない。 スペイン首相はその点を鋭く指摘して、スペイン軍の撤退を急ぐことを発表した。 今回、多くの外国人が拉致誘拐されたが、これはレバノンでヒズボラが取った戦術である。恐らく、ファルージャ周辺で起きた一連の拉致誘拐戦術は、ファルージャの悲劇を世界に広げることが目的である。 後世、ベトナム戦におけるソンミ村の虐殺と同じように評価されるかも知れないファルージャの虐殺ともいうべき米軍の行動は非難されるべきであろう。 http://english.aljazeera.net/NR/exeres/8CB7C17E-F69E-48A2-8034-DEA425192815.htm http://www.onweb.to/palestine/index.html 米軍の行動の裏にはイスラエルのアドバイスがあることはよく知られているが、今回のファルージャ攻撃のやり方は、イスラエルがパレスチナ自治区で行っている手法と同じである。普通の市民の家に土足で踏み込み、テロリストを捜索し、少しでも疑いがある市民をその場で拘束、監禁するやり口は、無法と言う以外にない。 このため、イラク全土で戦闘が広がっており、これはすでに【ゲリラ戦】と呼ぶべき情況である。こんなイラクで、米英軍以外は、戦闘に参加するはずがない。韓国軍、イタリア軍は基地から出ない処置をしている。スペインをはじめ、ポーランド・ニュージランド・ウクライナなどは、6月以降は撤退すると言っている。 米国が創設したイラク国軍は、ファルージャで米軍が行う民衆虐殺に参戦を拒否して、脱走兵が20%以上いるそうである。この脱走兵はファルージャの民衆サイドに駆けつけて米軍と戦うようだ。 せっかく育成したイラク軍も米国の役には立たない。 このため、悪の枢軸と呼んだシーア派のビスボラに影響力があるイランに仲介を頼んだが、米国の条件が武装解除であるために、受け入れられない。 このため、米軍を増強しなければならない。しかし、イラク戦前、国防省などがいっていたように、国境警備、補給戦確保などを考えると、現在の15万規模で足りるわけがなく、最低でも40万〜50万は必要である。 だから、国連主導でイラク暫定政権が統治するとブッシュとブレアは言い始めた。しかし、時すでに遅し。イラクの混乱を見て、かつ米軍の残虐行動でゲリラ戦になると見て、他国軍は戦場から離脱する方向になっている。 何度も指摘するが、自分たちの占領行政失敗でめちゃめちゃにしておいて、その後始末を他国に頼むやり方のような身勝手な論理に他国がおいそれと乗るわけがない。※簡単に言えば、手前の尻は、手前で拭け、というのが、各国の態度であろう。 このため、米国に残された選択肢は、イスラエル軍を使う方法ではないかと推測する。今回の米国とシャロン首相との会談で、イスラエルのヨルダン河西岸の入植地を認める条件を飲んだのは、これが背景にあると想像できる。 当然ながら、イラクに直接イスラエル軍を派遣すると、アラブ諸国が反 発するため、何らかの工夫がされるに違いない。 ところが、老練なシャロン首相は、米国の支持を背景に、またまたハマスの指導者を暗殺した。パレスチナやアラブ諸国は、米国が事前に暗殺を認めたと非難する。イスラエルは米国の先制攻撃論を振りかざしているため、明確な国家テロであるハマス指導者の暗殺を非難できない。中東では、イスラエルと米国がぐるだという認識がますます深まり、民衆の反米意識は止めようがなくなっている。 これでは、米国が提唱しようとしている【大中東構想】などが、推進できるわけがない。 つまり、よほどの政策転換がない限り、もはや米国はイラクと抱き合い心中する以外に道はない。シャロンの狙いは、ずばりあたった。 イラク全土でゲリラ戦になると、他国は引き揚げるべきである。米英が、ありもしない大量破壊兵器があるとして戦争を始め、碌な占領統治をしないから、イラクが液状化したのである。責任は米英にあり、その責任をとるべきである。 シーア派とも戦争になり、米国の拠って立つ基盤が少数のクルド人 以外にイラクにないことになる。これでは点と線しか確保できなく 、ベトナム戦争より悲惨なことになる。 日本の自衛隊も深みにはまらないうちに撤退すべきである。 |
> 日本の自衛隊も深みにはまらないうちに撤退すべきである。 深みだろうが、浅瀬だろうが、やるべき事はやる! 間違った事は、やらない!を判断基準にしましょう。 イラク全土は戦闘状態にある よって、戦闘地区に軍隊を派遣するのは、違法である。 よって、日本軍は撤退すべきである。 アメリカは何でモスク攻撃したのかね イスラエルがパレスチナのランティシ殺したときも モスクの外で攻撃したのに 宗教施設は究極の平等を実現してる施設で 犯罪者でも赤ちゃんでも、神の前では平等なんだよ 仮にゲリラがいても、宗教施設だけは攻撃しちゃいけないよ イラクの国民が、みんなアメリカ嫌いになっちゃうじゃない 当然、アメリカの政策に同調してる日本も・・・ |
何をそんなに力んでいるのですか。 わたしも自衛隊のイラク派兵には、最初から反対でしたし、今でも その意見は変わりませんよ。 ただ、自衛隊撤退理由を叫ぶにも、様々な論理があるのです。 法的理由から撤退論を唱えるもよし、現実に自衛隊がイラクに派遣されている ことを踏まえて、イラク情勢の悪化を理由にするのもよし、人道的理由から 撤退論を唱えるもよしでしょう。 わたしのどこが感情論なのですか。冷静にイラク情勢を考えているつもりです。 わたしには、あなたの方がはるかに感情論に見えますが。 |
▼aubeさん: >> 日本の自衛隊も深みにはまらないうちに撤退すべきである。 > >深みだろうが、浅瀬だろうが、やるべき事はやる! >間違った事は、やらない!を判断基準にしましょう。 そうだ。賛成! > >イラク全土は戦闘状態にある >よって、戦闘地区に軍隊を派遣するのは、違法である。 >よって、日本軍は撤退すべきである。 > ちょっとまてよ。違法だから撤退するのか? なら、憲法を改正して合法にすればいいだけじゃないか。 私は、イラクへの派兵は国際社会の一員としてよい事だと思っていた。 しかし、現在イラク人から自衛隊出て行け!との声が上がっている以上、留まる必要はない。 それでも留まれば、やっぱり日本軍は侵略にきたんだ。と中国あたりから言われかねない。 だから早急に撤退すべし。 > >アメリカは何でモスク攻撃したのかね >イスラエルがパレスチナのランティシ殺したときも >モスクの外で攻撃したのに >宗教施設は究極の平等を実現してる施設で >犯罪者でも赤ちゃんでも、神の前では平等なんだよ >仮にゲリラがいても、宗教施設だけは攻撃しちゃいけないよ >イラクの国民が、みんなアメリカ嫌いになっちゃうじゃない >当然、アメリカの政策に同調してる日本も・・・ わからなくはないが、日本国内で宗教法人だった(たしか今でも)オウム真理教の宗教施設の破壊も違法かい? |
▼氷山さん: >>イラク全土は戦闘状態にある >>よって、戦闘地区に軍隊を派遣するのは、違法である。 >>よって、日本軍は撤退すべきである。 >> > >ちょっとまてよ。違法だから撤退するのか? >なら、憲法を改正して合法にすればいいだけじゃないか。 はい、合憲なら、撤退する必要はありません。 日本人の総意として、イラク侵略をするのなら、 日本として、戦争は正義になります。 > わからなくはないが、日本国内で宗教法人だった(たしか今でも) > オウム真理教の宗教施設の破壊も違法かい? はい、破壊はしてはいけません。それが、どんな宗教団体でも オウムのサティアンにミサイル攻撃なんてしなかったでしょ 家宅捜査とか、証拠資料の押収がいけないとはいってないのよ ミサイル攻撃は、軍事施設以外まずいでしょ |
◆(基本原則) 第二条 政府は、この法律に基づく人道復興支援活動又は安全確保支援活動(以下「対応措置」という。)を 適切かつ迅速に実施することにより、前条に規定する国際社会の取組に我が国として主体的かつ積極的に寄与 し、もってイラクの国家の再建を通じて我が国を含む国際社会の平和及び安全の確保に努めるものとする。 2 対応措置の実施は、武力による威嚇又は武力の行使に当たるものであってはならない。 3 対応措置については、我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷 し又は物を破壊する行為をいう。以下同じ。)が行われておらず、かつ、そこで実施される活動の期間を通じ て戦闘行為が行われることがないと認められる次に掲げる地域において実施するものとする。 一 外国の領域(当該対応措置が行われることについて当該外国の同意がある場合に限る。ただし、イラク にあっては、国際連合安全保障理事会決議第千四百八十三号その他の政令で定める国際連合の総会又は安全保 障理事会の決議に従ってイラクにおいて施政を行う機関の同意によることができる。) 二 公海(海洋法に関する国際連合条約に規定する排他的経済水域を含む。第八条第五項及び第十四条第一 項において同じ。)及びその上空 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ イラク特別措置法の問題点については、成立以前から指摘されていた。現在、サマア周辺の治安の悪化が囁かれ始め、イラク特別措置法の問題点が再びクローズアップしてきた。 【問題点】 1、特別措置法に謳う【戦闘行為】とは何か。 特別措置法では、【我が国領域及び現に戦闘行為(国際的な武力紛争の一環として行われる人を殺傷 し又は物を破壊する行為をいう。】と定義している。 「国際的な武力紛争の一環」ということは、明確に国際法上の【戦争】、つまり国家間で行われる武力紛争を想定している。 つまり、この法律の想定するところに従えば、【戦闘行為】とは、国家としてのイラクとの間で行われる行為ということになる。(※ゲリラ戦もこの範疇に 入る) テロリストとの戦闘は、特措法の定める国家間の戦闘行為の範疇に入らない、ということになる。※ここが重要;この説明をきちんと国民にしていない。巧妙な罠が仕組まれている。 ところが、現在イラクには正当な政府がない。正当な政府がないということは、特措法の定める国家間の戦闘行為はない、という理屈になる。 さらに言えば、現在イラクで行われている戦いは、「テロリスト」との戦闘であり、ゲリラ戦ではないと認定すれば、そもそも【戦闘行為】などは存在しないことになる。 つまり、イラク特別措置法では、そもそも戦闘地域など、存在し得ないという前提になっているのである。 山本一太議員が、【自衛隊が言っているのだから、非戦闘地域だ】と語っていたが、まさにその通りで、特別措置法の根幹は、完全なフィクションで成り立っている。 2、人道支援活動の本来的意味は、ナイチンゲールの活動以来、【敵味方区別なく助ける】ところにある。 自衛隊は、明確に米英軍側に属しているのだから、本来的意味での【人道支援活動】などできる構造になっていない。 そもそも、自衛隊は海外では「ジャパニーズ・アーミー」であり、明確に軍隊である。軍隊は敵と戦うための組織であり、敵味方区別なく助ける人道支援活動などとは、本質的に矛盾する存在である。 つまり、イラク特別措置法は、2重・3重の虚構の上に成り立っている法である。 この虚構が誰の目にも明らかになるには、あまり歓迎はできないが、自衛隊と反米武装勢力との間の戦闘が行われ、自衛隊に損害が出たときであろう。 このとき、小泉総理はどのような判断をするか。国家としてのイラクと交戦したのではないのだから、【戦闘行為】ではない。だから、サマアは非戦闘地域だと言い張るのか。 それとも、ゲリラ戦と認定して、サマアは戦闘地域と認定するのか。 これが、小泉内閣の正念場になる。もし、あくまでも非戦闘地域と言い張るようなら、イラク派兵は米国との同盟のためだったと誰の目にも明らかになる。 あなたの主張する法的根拠に基づいて撤退するなど、ありえない仕組みになっているのです。 |