Page 473 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 流水 04/5/5(水) 11:47 ┣Re(1):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 ワクチン 04/5/5(水) 12:00 ┃ ┣Re(2):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 流水 04/5/5(水) 12:35 ┃ ┃ ┗Re(3):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 団塊党 04/5/5(水) 13:01 ┃ ┃ ┗Re(4):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 流水 04/5/6(木) 11:40 ┃ ┃ ┣Re(5):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 そよかぜ 04/5/6(木) 12:31 ┃ ┃ ┃ ┗Re(6):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 流水 04/5/6(木) 14:04 ┃ ┃ ┃ ┗Re(7):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 そよかぜ 04/5/6(木) 15:06 ┃ ┃ ┣Re(5):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 団塊党 04/5/7(金) 2:38 ┃ ┃ ┗Re(5):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 しゃねる 04/5/10(月) 22:50 ┃ ┗Re(2):イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 モンキー 04/5/6(木) 18:01 ┣戦場は人の心をこわしてしまう ごまめの翁 04/5/6(木) 16:41 ┃ ┣Re(1):戦場は人の心をこわしてしまう 流水 04/5/6(木) 17:57 ┃ ┗Re(1):戦場は人の心をこわしてしまう しゃねる 04/5/10(月) 22:31 ┣虐待か拷問か 流水 04/5/10(月) 22:55 ┗今回の戦争は 江戸住民A 04/5/11(火) 6:14 ─────────────────────────────────────── ■題名 : イラク人捕虜虐待問題と米国の戦争観 ■名前 : 流水 ■日付 : 04/5/5(水) 11:47 -------------------------------------------------------------------------
イラクの米英占領軍が刑務所に拘置しているイラク人を虐待していた問題が、世界的に波紋を広げている。 そもそも、イラク人が拘留されているアブグレイブ刑務所は、フセイン体制の象徴であり、この刑務所の中で多くのイラク人が拷問・虐待・虐殺された、呪われた場所である。 よりよって、その刑務所内で、性的虐待・電気ショックなどの拷問が行われていたのだから、これではフセイン体制と米国占領軍は何ら変わらない、という批判が噴き出るのは当然である。 われわれは【解放者】と胸を張った米国の大義が泣いている。 さらに、雑誌ニューヨーカーが、拷問虐待の詳細な報告書を掲載したことから、単なる兵士個人の犯罪ではなく、組織ぐるみの犯罪ではないかという疑いが濃厚になっている。 政府首脳は、組織ぐるみではないと弁明しているが、どうも旗色が悪い。 当然のことながら、イラクやアラブ系メデイアは、一斉に米国非難を展開しており、さらに世界各国のメデイアも非難している。(※批判ではなく、非難) どんな戦争でも、大なり小なり捕虜虐待はある。しかし、今回の捕虜虐待は、米国の戦争観それ自体の中にそもそもの要因があると考えざるを得ない。 ◆【戦争の古典的定義】 「国家が自己の主権の表現として、他の国家との対立を解消するためになされる公式の国家の行為 である。」 この定義に基づいて、ジュネーブ条約などは制定されている。「戦時における捕虜は、人道的に扱われなければならない」。 ところが、「アフガン戦争」「イラク戦争」を見てもすぐ理解できるが、古典的戦争には「終戦」があるのに、この戦争には「停戦」はあっても「終戦」はない。つまり、古典的な意味での「戦争」概念自体が成立しなくなっているのである。 しかも、米国は「テロとの戦い」を標榜し、「テロリストにはジュネーブ条約は適用されない」として、グアンタナモ基地にタリバン・アルカイダの兵士を裁判にかけないまま2年以上拘置している。 ところが、自分の国の兵士には、「ジュネーブ条約」を厳格に適用するよう敵方には要求している。 理論的にいえば「テロとの戦い」は、「戦争」ではなく、「犯罪を取り締まる警察行為」である。だから、米国は「テロリストをかくまっている」国家として、タリバン政権に戦争をしかけた。そうしなければ、戦争が成立しない→古典的戦争概念 ところが、タリバンの兵士は、テロリストであると認定し、グアンタナモ基地に収容している。→古典的戦争概念を適用しない。 今回のイラク戦争でも、フセイン政権打倒をしたのは、「古典的戦争概念」で行い、占領支配に抵抗する人間は「テロリスト」として扱う、という2重基準を適用している。 そもそも、古典的戦争概念を厳密に適用すれば、いまだに戦争は終わっていない。なぜなら、「終戦条約」は締結されていない。フセイン大統領は戦争を止めるという宣言もしていないし、条約にも署名していない。つまり、法的に厳密にいえば、イラク戦争はまだ終わっていない。 だから、アブグレイブ刑務所に収容されているイラク人捕虜は、「ジュネーブ条約」の適用を受ける権利がある。 ところが、上記に見たように、米軍首脳の戦争観が、ダブルスタンダードになっているため、末端兵士の捕虜の扱いに対する教育と倫理観が欠如しているのだと思う。 つまり、米軍は「古典的戦争観」に基づく正当な軍隊であり、それに敵対する人間は「テロリスト」であり、ジュネーブ条約を適用する必要がない、という思想である。 これは、前線兵士の「モラルハザード」をもたらす。 丸山真男は「超国家主義の論理と心理」の中で、「それ自体『真善美の極致』たる、日本帝国は、本質的に悪を為し能わざるが故に、いかなる暴虐も、いかなる背信的行為も許容されるのである!」と断じ、第二次大戦における俘虜殴打等に関する問題について、以下のように語る。 「彼らにおける権力的支配は心理的には強い自我意識に基づくのではなく、むしろ国家権力との合一化に基づくのである。従って、そうした権威への依存性から放り出され、一個の人間にかえったときの彼らはなんと弱々しく哀れな存在であることよ」 今回のアブグレイブ刑務所の前看守長(女性)のTVでの会見は、丸山の分析に驚くほど似ている。 丸山が分析した日本軍のあり方と、米国のイラク占領軍のあり方が、国民性を越えて明らかに類似しているのである。 『真善美の極致』という言葉のかわりに、『民主主義』と『自由』が叫ばれ、本質的に「悪」を為しえないアメリカ合衆国なのだから、「テロとの戦い」の基でなら、如何なる暴虐も如何なる背信行為も許される、という「論理」と「心理」が働いているのである。 今回のイラク人捕虜虐待問題が米国の戦争観自体の中に遠因があると考える所以である。 |
この件に関して日本政府としては何もコメントしてないようですね。 おそらく首相は「これはいけないことですねえ。ちゃんと調査してしかるべき対応をとってもらいたいと思います・・・」くらいのことしか言わないんでしょうね。他人事のように。 |
問題はそこなんですよ。 前の大戦の反省があれば(小泉首相がきちんと勉強していれば)、イラク戦争を遂行している米国の戦争に対する考え方自体の問題を、指摘できるのですがね。 まあ、あの程度の右翼坊やに、期待することはできませんがね。 もう少し、メデイアもわれわれもきちんと批判しなければならないと思います。 |
▼流水さん、ワクチンさん >問題はそこなんですよ。 >前の大戦の反省があれば(小泉首相がきちんと勉強していれば)、イラク戦争を遂行している米国の戦争に対する考え方自体の問題を、指摘できるのですがね。 > >まあ、あの程度の右翼坊やに、期待することはできませんがね。 >もう少し、メデイアもわれわれもきちんと批判しなければならないと思います。 何か問題が起こったときに批判の矛先をどこに向けるかということが大事ですね。 小泉さんが果たしてどのようなコメントを発するか注目しましょう。 ブッシュ大統領はいかにもひどいことをしたというような顔をしながら、拷問に関わった連中を非難していますが、自分が大本の責任を負う立場にあることはどう考えているのでしょう。 マスコミの追求も責任の所在がブッシュ政権そのものにあるという視点から行わないと意味がありません。 むしろ、今の報道は「ブッシュ大統領は関係者を断固処分するとコメントしています。」などという調子で、これではブッシュを擁護していることになります。 |
団塊党さん 今回の虐待問題のもう一つの本質は、「戦争の民営化」にあります。 最近やっと小さな記事で報道されることもありますが、ハリーバートンなどの 民間企業が、後方支援などをほとんど受注しています。 兵士の食料・給水・洗濯などだけでなく、今回の捕虜の尋問なども行っているのです。 ブレマーCPA行政官の身辺警護も、すべて民間警備会社が行っています。 ハリーバートンが受注した総額は、1兆円を超えるといわれています。 そのため、ハリバートンは高給(年俸1千万を越える)を提示して、米国内から どんどん人間を送り込んでいるのです。イラクに出かけた民間人は、ハリバートンだけで、2万人を越えるとされています。 先にも書きましたが、軍事で経済を牽引するとは、具体的にはこのようなことを 指します。各国からイラク復興の名目で金を引き出し、それを自国企業にばらまく、それにより巨額の利益を上げる、というのが、米国の戦争目的だともいえるのです。まさに、人の生き血を吸う「死の商人」です。 この民営化にはもう一つの狙いがあります。今回の捕虜虐待問題でも浮かび上がってきましたが、正規の米軍兵士の所行なら、ジュネーブ条約の適用を受け、責任は米軍が負わなければなりません。ところが、民間会社ならジュネーブ条約の適用も受けず、米軍は直接の責任を負わなくてもすみます。 いかにも、「悪知恵」の働いているやりかたですが、これが戦争を商売の種にする企業やネオコン派連中のやり口なのです。 今回の捕虜虐待問題は、イラクで何が進行しているかの実態の一端を垣間見せてくれた出来事だったのです。 |
イラク戦争に250億ドルの軍費追加要請がありました。 2005年度の予算に計上だそうです。という事は今後も円高の演出があるという事ですね。 前にも書きましたが資金調達は日本の役割です。 人質になっていたトーマス・ハミルさんもハリバートン子会社の社員でした。 ミシシッピーでの農場経営が破綻し、やむを得ずイラクの仕事に応募したそうです。 一般の人の生活を困窮させて戦争へ参加させる汚いやり方の典型的な例です。 小泉よ。わが国でも同じ事をやろうと考えているんじゃないだろうな! ブッシュ大統領は関係者を断固処分すると言いましたが謝罪の言葉はありませんでした。 軍全体の組織的犯罪であるのだが、何人かの暴走として片付けたいようである。 処分されるべきは最高責任者自身である。 |
そよかぜさん、 ●前にも書きましたが資金調達は日本の役割です その通りです。 下の資料を読めば、いかに国民が馬鹿にされているかがよく理解できます。 対外純資産 (GDP比) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 日本 175兆円(02年末) 35% スイス 44兆円(01年末) 137% フランス 20兆円(01年末) 12% ドイツ 13兆円(01年末) 6% イタリア 2兆円(01年末) 2% 英国 −7兆円(02年末) −4% カナダ −17兆円(01年末) −19% 米国 −304兆円(01年末) 23% 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 資料 http://www.mof.go.jp/houkoku/14_g3.pdf 日本の対外純資産の175兆円は、1年間で稼ぐ貿易・サービスの 黒字(02年:6兆3607億円)の、27年分にも相当します。 現在の貿易黒字の、約30年分にも相当する額を、海外に純資産と して、保有する国が日本です。(対外純資産=対外資産−対外負債) これだけ対外資産を抱えながら、国民は塗炭の苦しみ。何故か。 30年分の純貯蓄を、町内にばらま続けた働きものの世帯が、豊か な生活ができるでしょうか? これが日本です。 次に、外貨準備です。 外貨準備の、80%($4434億:50兆円)は、$の現金や預 金ではなく、証券であり、大半は米国財務省証券(米国債)です。 【日本の外貨準備の総額(03年8月)】 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 証券 $4434億(50兆円:主として米国債) 預金 $ 921億(10兆円:海外銀行) IMF預け $ 78億( 9兆円) SDR(特別引出権)$ 25億( 3兆円) ゴールド $ 92億(10兆円:FRBの金庫に預託) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 合計 $5551億(62兆円) 【外貨準備の増加】 00年 $3615億 01年 $4015億 02年 $4962億 03年8月 $5551億 ここ3年で、$1936(22兆円)の、円の流失(=外貨準備増 加)です。これは、同期間の貿易黒字を上回ります。 米国の経済は、国家予算の赤字、貿易赤字、投資資金の流失と3つ のマイナスを抱えています。この3つのマイナスを主に中国と日本が 為替市場でドル買い円売りで支えているのです。昨年は、これまでにも 増して、円高介入を繰り返しているので、100兆円近くの外貨準備高 になっているはずです。 イラク戦争支持が、日本売りであることは、明らかです。 |
細かい資料ありがとうございます。 今年三月までの一年で35兆円の米国債を購入しましたが、これは1999年に購入したそれまでの最高額7兆6千億を遥かにしのぐ額です。 こうした資金でアメリカは何とかやっている。減税ができるのも、戦争ができるのもそのおかげである。そのおかげで日本人は苦しいままですが、小泉は支持されている。 日本の外貨準備のほとんどが米国債であるため、円高が進むと米国にとっては債務が減少し日本が損をするという実に都合のいいシステム。ほとんどおもちゃにされているとしか思われない。資産は分散が基本なのに。 これだけの資産を持ちながら日本国債はボツワナと同じ格付けというふざけた状態である。格付け機関も彼らとグルである。 こうやって日本の富をアメリカにのみ供給していますが、どこかでアメリカとはかなりの距離をとらないと、とことんまでしゃぶられて行き着く先は金融心中しかない。 |
▼流水さん: >今回の虐待問題のもう一つの本質は、「戦争の民営化」にあります。 >最近やっと小さな記事で報道されることもありますが、ハリーバートンなどの >民間企業が、後方支援などをほとんど受注しています。 > >兵士の食料・給水・洗濯などだけでなく、今回の捕虜の尋問なども行っているのです。 >ブレマーCPA行政官の身辺警護も、すべて民間警備会社が行っています。 >ハリーバートンが受注した総額は、1兆円を超えるといわれています。 >そのため、ハリバートンは高給(年俸1千万を越える)を提示して、米国内から >どんどん人間を送り込んでいるのです。イラクに出かけた民間人は、ハリバートンだけで、2万人を越えるとされています。 > >先にも書きましたが、軍事で経済を牽引するとは、具体的にはこのようなことを >指します。各国からイラク復興の名目で金を引き出し、それを自国企業にばらまく、それにより巨額の利益を上げる、というのが、米国の戦争目的だともいえるのです。まさに、人の生き血を吸う「死の商人」です。 > >この民営化にはもう一つの狙いがあります。今回の捕虜虐待問題でも浮かび上がってきましたが、正規の米軍兵士の所行なら、ジュネーブ条約の適用を受け、責任は米軍が負わなければなりません。ところが、民間会社ならジュネーブ条約の適用も受けず、米軍は直接の責任を負わなくてもすみます。 >いかにも、「悪知恵」の働いているやりかたですが、これが戦争を商売の種にする企業やネオコン派連中のやり口なのです。 > >今回の捕虜虐待問題は、イラクで何が進行しているかの実態の一端を垣間見せてくれた出来事だったのです。 米国が戦争で経済を牽引しているということの中身がよく分かりました。 しかも、日本の金融資産がハリーバートンなどに流れて行っていると言うことになりますね。 何のことはない。小泉政権はこのお手伝いをしているわけです。 このような構造をもっと一般の人達がはっきり認識できるようマスコミが役目を果たしてくれればいいのですが・・・ |
▼流水さん部分引用ご容赦: >今回の虐待問題のもう一つの本質は、「戦争の民営化」にあります。 >最近やっと小さな記事で報道されることもありますが、ハリーバートンなどの >民間企業が、後方支援などをほとんど受注しています。 これって傭兵とは違う概念ですか. ハリーバートンの職員は戦場で、アメリカの軍服も与えられず、 公然と武器を携行し、警備の任務を任されているのですか. >先にも書きましたが、軍事で経済を牽引するとは、具体的にはこのようなことを >指します。各国からイラク復興の名目で金を引き出し、それを自国企業にばらまく、そ>れにより巨額の利益を上げる、というのが、米国の戦争目的だともいえるのです。まさ>に、人の生き血を吸う「死の商人」です。 まさにアメリカの本質ですね. それにしても、戦後アメリカにおんぶに抱っこで経済発展を遂げ、いつかの 時点でか普通の国家になればよかったんですが、自らの意志で占領下憲法を 墨守し、結果イラクの戦場に日本人を国家の命令で送らざるをえなくなった. まさに国民の悲劇です. > >この民営化にはもう一つの狙いがあります。今回の捕虜虐待問題でも浮かび上がってきましたが、正規の米軍兵士の所行なら、ジュネーブ条約の適用を受け、責任は米軍が負わなければなりません。ところが、民間会社ならジュネーブ条約の適用も受けず、米軍は直接の責任を負わなくてもすみます。 >いかにも、「悪知恵」の働いているやりかたですが、これが戦争を商売の種にする企業やネオコン派連中のやり口なのです。 > >今回の捕虜虐待問題は、イラクで何が進行しているかの実態の一端を垣間見せてくれた出来事だったのです。 |
▼ワクチンさん: >この件に関して日本政府としては何もコメントしてないようですね。 >おそらく首相は「これはいけないことですねえ。ちゃんと調査してしかるべき対応をとってもらいたいと思います・・・」くらいのことしか言わないんでしょうね。他人事のように。 ■今日になってようやく細田某とかいう官房副長官がこの問題について遺憾の旨表明しました。アメリカはじめ各国で大問題になっているのに、首相、官房長官は都合の悪い時は部下に言わせて逃げまくるいつものパターンです。本当に情けないことです。正にブッシュのポチですね。 因みにここ数日の主要紙のこの問題についての取り組み姿勢を社説で探してみました。 朝日だけが5日付で取り上げているのみで、東京新聞は激しい調子で非難していました。 主要紙はおしなべて復興・人道支援のための自衛隊派遣を容認していたと思いますが、こんな人間の尊厳を否定するような非人道的な取り扱いについては無関心なのですかね。報道機関のヒューマニズムはどこへ行ってしまったのでしょう。やはり皆でこんな主要紙の購読は止めるべきではないでしょうか?(社説の調査はネットで行いました) それから非人道主義の小泉をトップにいただく自民党からこの問題に対するコメントははなから期待していませんが、人道主義を標榜する公明党の幹事長あたりから何も無いのは不思議ですね。 政権の魔力にとりつかれ平和も人道もどこかへ吹っ飛んだんでしょうかね。 |
此のスレッドに書き込まれる方は、絶対戦争に反対の方が多いと思います。 私もあの戦争の犠牲者の一人ですから、戦争には絶対反対です。其の心はと申しますと、戦争を始めるのは、彼我とも政治家とか財界、権力者、と云われ人々、それに宗教が入り込んで良きにしろ悪きにしろ自分達の都合によって始めるものだと私は思っています。 そして第一線で命のやりとりをする人々は、平和な社会ではごく普通の庶民、ごく平凡な人達です。其の普通の人間が死ぬか生きるか命のやりとりをする処にほり出されたら、どの様な精神状態に成るのでしよう。この引き金を引いたら相手は死んでしまうのではないか、もし照準の相手に親兄弟が居るのではないかなど考えていたら自分の死に繋がるのですから、正常心では居られるはずが有りません。 事例の一つにナンキン大虐殺があります。広島、長崎はアメリカでは正当だ云っていますが、私は、直接ではなく原爆と云う間接物資での大虐殺だと思っています。 先日イラクの米英占領軍が刑務所に拘置しているイラク人を虐待していた問題も殺人までには至っていないが基本的には同じ事だと思います。 それにしてもアメリカは不思議な国です。他国を土足で踏みにじり、一方で捕らえて刑務所に送ったイラク人の虐待を問題化する。此の虐待についてテレビで一人の兵士があの極限状態では仕方がないと同情論を言っていましたが、私は当を得た答えだと思います。 虐待をした此の兵士でも国の命令でイラクに行かなければ 拷問・虐待などではなく、一家、楽しく暮らしていたと思うのです。もし此の兵士が軍法会議で有罪となった場合、国家の権力で戦場に送った国の大統領の責任はどうなるのでしょう。 結局、何処の国家、戦勝国でも負けた国でも、戦を始めた張本人(指導者)は一番安全な所でぬくぬくとして、善良な市民の人の心をも荒廃さし人殺しに人間を変えてしまう戦場と言う場所に送りだす。ですから私は市民に殺人を強要する戦争は絶対反対なのです。 もし此の百年で使った戦費を平和に使ったら、地球も汚れず現在より環境の良いearthに成っているではないでしょうか。 政治も宗教もなくては成らないのでしょう。産業も必要でしょう。でも此れ等の人々の思惑で戦をするのは止めにしてほしいです。 雑文で失礼しました。 |
ごまめの翁さん 戦場は、人の心を壊してしまうものには、その通りだと思います。 戦後、日本人は、自分たちの手で【戦争責任】を問いませんでした。占領軍(GHQ)も、天皇の戦争責任を問わず、旧内務官僚(官僚)もパージされませんでした。 そのつけを、戦後60年たった今、払わされているのです。現在の右傾化は、きちんとした【戦争教育】(平和教育ではないのです。戦争の全てを徹底的に検証し、その責任を明確にし、自分たちはどのように考え、どのように行動すればよいのか)を行ってこなかった日本人のつけなのだと思います。 今回の捕虜虐待問題は、日本軍が中国大陸で直面した問題、ベトナム戦争で米軍が直面した問題、アフガニスタンでソ連軍が直面した問題と同じだと考えます。 「ゲリラ戦】の恐ろしさは、戦った人間でなければ分からないと、関東軍の兵士として中国大陸で戦った父親から何度も聞かされました。 「全ての人間が敵に見える」恐怖の中で、人間の心が荒んでいき、壊れていくものだと思います。 頼まれもしないのに、他の国へでかけ、その国の民衆を傷つけ、その国を力づくで支配するのは、どう理屈をつけても正当化できるものではないのです。 米国が直面しているのは、この普通の人間の常識や感覚を無視した、ブッシュ政権の政策のつけなのだと思います。 |
まったく同感です. 常に戦争をしていないと成り立たない国家があると、 太平洋戦争開戦直前の日本のように、追い込まれます. その結果、住民の殺害を目的とした戦略爆撃機の無差別 攻撃おまけに2発の原爆投下、さらに一般住民、小学生まで 対象とする戦闘機からの面白半分の機関銃での殺害. やはり狩猟民族はこわいですね. 日本がやられたことに比べれば、メデイアの発達した 今日アメリカもずいぶん手加減、自制してるのでは. |
イラク人捕虜に行われた残虐行為は、【虐待】か【拷問】か。ラムズヘルド国防長官は、上院公聴会で、【虐待】であると証言している。 もし、【虐待】なら、個人の責任に限定でき、組織(軍)の責任は、免れる。事実、米政府・国防省は、看守の兵士7人を軍法会議に訴追し、問題を少数の兵士の個人的責任に限定しようとしている。 しかし、これで幕引きにするのは、きわめて難しい。 次々と出てくる訴追された兵士などの証言や内部文書などは、今回の問題は軍の組織的関与を裏付けている。以下、わたしが、目にしたニュースである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆「今年1月に内部告発で虐待が発覚した後、アブグレイブ刑務所の管理を担当していた米陸軍第800憲兵連隊(予備役兵で構成)を調査した駐留米軍のアントニオ・タグバ少将が今年3月にまとめた報告書だ。容疑者や被害者、連隊関係者らの証言などをもとに、(1)虐待の状況(2)収容者の逃亡事例やその背景(3)指揮・訓練体制――などを53ページにわたり分析している。 虐待内容の項目は20を超える。「男性収容者に自慰行為を強要して撮影」「弾薬を装てんした拳銃で脅迫」「収容者を裸にして数日間にわたり放置」「軍用犬をけしかけ脅す」……。屈辱と死の恐怖で収容者の精神をくじこうとする執拗(しつよう)な意図が浮かび上がる。何が目的だったのか。」(毎日新聞) ◆「ワシントン・ポストは、アブグレイブ刑務所のイラク人収容者虐待事件で米軍当局に告発された女性技術兵(26)と電子メールで行ったインタビュー記事を掲載した。情報将校らの指示により、尋問を容易にするため虐待を続けていた実態を明らかにしている。 この技術兵は、裸にして重なり合わせたイラク人らを前に笑いながらポーズをとった写真で知られる。裸の男性の首にひもをつなぎ犬扱いにしている写真の女性上等兵(21)とは別人だが、同じ憲兵隊に所属していた。 ポスト紙への電子メールでは「憲兵の仕事は彼ら(尋問を控えた収容者)を眠らせず、ひどい目にあわせることだった」などと指摘、陸軍の情報将校や米中央情報局(CIA)要員、尋問を請け負った民間企業社員らから指示があったことを明らかにしている。」毎日新聞 ◆赤十字国際委員会(ICRC)のピエール・クレーンブール事業局長は7日、ジュネーブの本部で記者会見し、イラク駐留米軍による拘束イラク人虐待問題について「一部には拷問に相当する取り扱いもあった」と述べた。 また赤十字は、調査を始めた2003年3月から再三、米軍当局に改善を申し入れていたことを明らかにした。 赤十字は、戦時捕虜の取り扱いなどを定めたジュネーブ条約に基づき、バグダッド郊外のアブグレイブ刑務所などで、拘束されているイラク人に対する聞き取り調査を実施してきた。 クレーンブール事業局長は「(虐待は)アブグレイブ刑務所だけでなく、一定のパターンで広範に行われている」と述べ、拘束イラク人に対する虐待が組織的であることを示唆した。さらにICRCは調査開始直後から、米軍当局に繰り返し、改善を要求するとともに、2004年2月12日には、虐待の実態などをまとめた報告書を連合国暫定当局(CPA)に提出したという。(読売新聞) ◆米紙ワシントン・ポストは、米国防総省が昨年4月、国際テロ組織アルカイダのメンバーらを収容するキューバのグアンタナモ基地での取り調べについて、供述を得るため拘束者を裸にしたり眠らせなかったりする尋問手法の指針をひそかに作成、承認していたと報じた。 イラクでもテロ容疑など「価値が高い」拘束者に対して同様の指針を適用することが認められていたとしている。 こうした指針の存在が明らかになったのは初めて。人権団体は「残酷かつ非人道的」で大半の手法が米国内では違法だと批判している。報道が事実なら、組織ぐるみでこうした尋問を認めていたことになり、ラムズフェルド米国防長官らへの批判がさらに強まりそうだ。 同紙によると、指針には約20の尋問手法が盛り込まれ、国防総省と司法省が最高レベルで承認した。極端な寒さや暑さに拘束者をさらしたり、大きな音で音楽を流すことや照明を当てるなど「感覚的暴行」も指針に示されていた。これらの手法を実際に使用するには上層部の許可を得る必要があり、ラムズフェルド長官の許可が必要なケースもあるという。(共同通信) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 先日、わたしは、今回の虐待問題が【米国の戦争観】自体に起因していることを述べた。 米国の戦争観に内包されている論理的欠陥が、具体的に示されたのが、今回の【虐待事件】であると考えているのだが、上記のニュースは、わたしの推測を裏付けている。 また、イラク戦争で特徴的な【戦争の民営化】の結果が、ここに示されていると思う。アブグレイブ刑務所の看守の大半は、予備役(州兵など)であり、ジュネーブ条約に基づく教育などは行われていなかったのは、彼らの証言で明らかである。同刑務所にも元軍人の民間人が派遣されており、経験の浅い看守たちを指導していたようである。 ブレマーCPA行政官の身辺警護も民間人である。イラクの復興を請け負っているハリバートンなどから送り込まれている米国人は、2万人を越えるともいわれており、世界各国から集められた復興資金が、これら民間企業に流れていく仕組みである。 先日紹介した米国の新たな戦略の中で述べられている「軍事によって経済を牽引する」とは、具体的には上記のようなことを指している。 イラク戦争を別な視点で見れば、戦争が【米国の公共事業】であるという事情が見えてくる。 しかし、この民営化には、大きな問題点がある。 今回の虐待事件に象徴されるように、ジュネーブ条約に反する行為を罰せられるのは、兵士だけであり、民間人には適用されない。民間人の非違行為は、誰が責任をとるのか。会社の上司か、それとも米軍か、明確でない。このグレーゾーンが拡大しているのが、【戦争の民営化】である。 最後に、指摘しておかねばならないのは、米国の指導部に蔓延している【人権感覚の薄さ】である。 米国は、【民主主義】【人権】を他国に対しては、声高に主張するが、グアンタナモ基地での捕虜の扱い、今回のアブグレイブ刑務所の問題など、自国の非民主的なことには鈍感すぎる。 あらゆる局面で現れる、米国のダブルスタンダードが、今回も顕在化したのである。 今回の問題は、その意味で、単なる捕虜虐待問題ではなくて、米国の抱え込んでいる矛盾の表現であると考える必要がある。 |
アメリカをイラクに引き入れて戦う戦争。 また、イスラムの中の対米戦闘派を徹底的に 怒らせるための戦争であるのか…? 平和や共存を望んでいない人々や国家の現実に 日本人は目を覚ます必要がある。 |