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 ▼これでもIT立国か 「医療費請求」の不可解  pierre 05/11/5(土) 17:26
   ┗Re(1):これでもIT立国か 「医療費請求」の不可解  キタキツネ 05/11/5(土) 19:14

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 ■題名 : これでもIT立国か 「医療費請求」の不可解
 ■名前 : pierre
 ■日付 : 05/11/5(土) 17:26
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    去る10月31日の新聞で、「医療費請求 電子化骨抜き」という記事を読み、大変驚いた。それによれば、医療機関から健康保険に送られる医療費の請求書、いわゆるレセプトは
「現在は厚生労働省が紙での送付を義務づけている」
が、これを厚労省が
「電子的な手法での提供を認める通知を近く出す。ただ、……『文字・数字情報』化されるのは被保険者番号や傷病名などの全項目の約4分の1のみ。残りの投薬、検査など肝心の診療内容は、改めて人力作業をしないと分析が難しい画像データで提供される」
とあった。画像データで提供されるのは
「電子化に慎重な医療機関サイドの同意が得られなかった」(「日本経済新聞」2005.10.31.朝刊)
模様だというのである。この肝腎の部分が画像データになってしまうことが見出しの「骨抜き」の所以である。
 医療費の請求、支払い事務は極めて膨大な事務量であり、それを今だに紙ベースでやってきたと言うことそれ自体が驚きだが、それがまた厚労省の指示だと言うのだから、最早、何をか言わん哉である。こういう処理方法を採っていることによって医療機関も支払基金も、そして健保も大変無駄な手間と冗費をかけてきたはずだ。それを放置しておいて、医療費の自己負担は確実に引き上げられるのだから、「改革を止めるな」という自民党のスローガンが空しいのである。
 そしてようやく厚労省が「電子的な手法」を認めたというが、画像データが大半では何のための電子化なのであろうか。こういうおかしなことが罷り通るのは医療機関の意向が働いているからだというが、彼らは一体どんな理屈で抗弁しているのだろうか。屁理屈で横車を押しているとしか考えられない。医療費請求のすべてのデータが電子情報化され支払いまで一貫すれば、医療のムダの排除などにも大いに威力を発揮し、医療費の節約にも資するに違いない。今、医療制度改革が俎上に上がっているが、本当に改革をするならこういう理不尽が堂々と罷り通り、それを所管の厚労省も黙認するような体たらくをまず改めるべきなのである。
 政府挙げて「IT立国」を標榜し、あるいは「電子政府」化を進めようとしているはずなのに、一方でこういう不可解な事態が放置されていることを、首相や厚労相はどう考えているのか。一度、はっきりとした見解を聞きたいものである。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):これでもIT立国か 「医療費請求」の不可解  ■名前 : キタキツネ  ■日付 : 05/11/5(土) 19:14  -------------------------------------------------------------------------
   ▼pierreさん: こんばんは。

 私もいずれ触れようと思っていた話題です。レセプトのペーパーレスは医療従事者にとっては長年の願望でした。この話題は別スレッドに「社会保障制度・医療問題ほか…」というのがあります。
 続きはそちらでしたいと思います。

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