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 ▼情において忍びないが  しまったk2 05/11/6(日) 20:16

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 ■題名 : 情において忍びないが
 ■名前 : しまったk2
 ■日付 : 05/11/6(日) 20:16
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   年金の扶養親族申告の時期である。扶養親族のある方は12月1日までに社会保険庁へ、自分で切手を貼って出して下さい。

いままで気づかなかったが、遺族年金には税金が係らないという注意書きがあり、それを普通に考えると、遺族とは、普通は男が先に逝くので、何かの事情で夫を亡くし悲嘆にくれているのだから、せめて税金くらいは相互扶助の精神で、無くしても良いのではないかということになるのであろう。

ところが、これを寡婦という面で見たとき、制度の、なんともおぞましい側面が見え隠れしている。

普通は、遺族年金というと、配偶者が貰う年金の内、基礎年金を除く報酬比例部分の3/4となるが、寡婦が、(多分、寡夫でも同じであろうが、寡夫より寡婦の方が、圧倒的に多い)40歳から貰う、遺族年金には中高年寡婦加算というものがあり、これが、年間60万円程になる。

そして経過措置として、65歳になっても生年月日によって、引き続き経過加算というものが加算される。

これらの結果、夫婦二人のときに250万程度の年金が夫が亡くなっても、自らの基礎年金を加えると、妻一人で200万円程度が確保されており、これに対して所得税や住民税が無税となっている。

一方、夫婦二人でも、200万円の年金収入があれば、所得税、地方税、健康保険税と
さらには、世帯見合いの介護保険税が係る。その結果の比較可処分所得が低くなることは明らかである。

近くに、数年前にご主人を亡くした寡婦が数人いる。どちらかというと、ご主人が健在のときは、ややストレスフェースであったが、最近は、なんとも明るく、闊達である。
これは、経済的な要因だけではないだろうが、よく、お金を使い切れないというような、ことをいう。

なにか、わが身に置き換えた時に、背筋に冷水を感じる。

先の、総選挙で、70代の高齢者の小泉支持率が高かったが、この年代の性別は、云うまでも無く夫を失った同情すべき女性が多いということである。

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