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 ▼植物も自ら命を経つ?  キタキツネ 05/11/19(土) 18:27
   ┗Re(1):植物も自ら命を経つ?  あたっちめんとA 05/11/23(水) 2:49

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 ■題名 : 植物も自ら命を経つ?
 ■名前 : キタキツネ
 ■日付 : 05/11/19(土) 18:27
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    今日の道新のニュースから、植物も自ら命を絶つという話です。

 ――エゾマツ枯死、自衛の結果――

 台風の後などに病原菌によってしばしば引き起こされるエゾマツなどトウヒ属の樹木の大量枯死は、防御反応として自らが樹液の流れを止めるためだった――。これまでナゾだったエゾマツ枯死の仕組みを、森林総合研究所道支所(札幌市)の元研究員がつきとめた。「世界的に重要な資源であるトウヒ属の大量枯死を防ぐ手がかりになる」と、注目を集めている。

 解明したのは2000年まで道支所に務め、現在は関西支所の黒田慶子研究グループ長。エゾマツは国内では北海道にだけ生育し、主に大雪山系や樽前山のふもとに分布する。大量枯死をもたらすカビの一種「青変菌」は、体長五ミリほど甲虫ヤツバキクイムシが媒介する。

 台風や伐採でエゾマツの倒木が、放置されると、キクイムシが樹皮に穴を開けて繁殖する。餌の倒木がなくなると成木に移り、青変菌を広める。しかし、菌に侵されたエゾマツが、どんなメカニズムで枯死するかわからなかった。

 黒田さんは「菌が直接通り道を破壊しているわけでなく、菌への防御反応によって通り道をふさぎ、自らの樹液流動を妨げた。一般的に菌が細胞を壊死させると考えられがちだったが、エゾマツの枯死においては、直接原因でないと判明した。マツやナラなどの病気にも進行の仕方に共通点があるとわかった」という。

 自然、そして生命と種、まだまだ解明されていないことがあるものです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):植物も自ら命を経つ?  ■名前 : あたっちめんとA <hippo007@lovedoor.com>  ■日付 : 05/11/23(水) 2:49  -------------------------------------------------------------------------
   キタキツネさん
非常に興味ふかいスレッドなのでレスさせていただきます。
以前、アメリカにブリッスルコーンパインという樹木があるのを聞きました。なんでも、かなり厳しい環境に生育するこの樹木は、不十分な養分では全体を成長させることができず、一部分だけを成長させて後は枯死させるそうです。それで4000年以上を存えています。実測したばあいには世界最長齢の生物だろうといわれています。(屋久杉の縄文杉は正確な値は判っていません)
枯死をわざとさせて生き長らえるこの樹木の知恵は、私達人間の想像をはるかに越え、まさに神秘と呼べると思います。北海道の松にしても養分を絶ってしまうのは、樹木くらいのライフスパンを持った目でないとわからない生物学的な戦略があるのかも知れません。人間は生物界の賢者とも呼べる樹木の声なき声に、もっと耳を傾けるべきだと思っています。

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