過去ログ

                                Page    1375
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ▼敵前上陸  ごまめの翁 06/1/15(日) 8:50
   ┣自衛隊の上陸作戦について  tomyk 06/1/15(日) 9:15
   ┃  ┗Re(1):自衛隊の上陸作戦について  ごまめの翁 06/1/15(日) 14:19
   ┃     ┗Re(2):自衛隊の上陸作戦について  tomyk 06/1/15(日) 15:51
   ┣Re(1):敵前上陸  馬の骨 06/1/15(日) 11:31
   ┗Re(1):敵前上陸  たけチャン 06/1/15(日) 19:42
      ┗Re(2):敵前上陸  風の旅人 06/1/15(日) 21:21
         ┗Re(3):敵前上陸  風の旅人 06/1/15(日) 22:42

 ───────────────────────────────────────
 ■題名 : 敵前上陸
 ■名前 : ごまめの翁
 ■日付 : 06/1/15(日) 8:50
 -------------------------------------------------------------------------
   私は諸兄や諸姉の様に難しいことは語れません。自分の経験や体感から、戦争というものが人類にとって如何に愚行であるか。人類が如何に自然環境を悪くしているか、そして体感からくる庶民的な社会保障についてくらいしか話せません。

 一日24時間、私は本を読む時間が殆どないので、情報はテレビからとWeb上なので、4台のVTRとDVDに時間帯が重複するテレビはダビングしてPCの操作しながら見ていない番組は再生しながらのナガラ族です。

 ところが先日のニュースの時間に自衛隊と在日アメリカ軍との合同演習で迷彩服を着た自衛隊がどう見ても海上から陸上に向かっての上陸訓練としか見えない映像流れていました。

 自衛隊は外敵の侵略に対して,上陸する敵を迎え撃つ訓練というならば、0.1%ぐらいは容認できるところが有りますが、これでは其れとは逆で昔のように敵前上陸の演習だなと昔人間は感じました。今まで目に見えない速度で戦時の時代にリターンしているなと感じていましたが、現在はそのスピードが快速電車ぐらいの早さになったし感じました。

 この映像を見て考えさせられるのは、アジアで紛争が起これば日本はアメリカの弾除けになるのは間違いなさそうです。

 もし日本の国民がそれを望めば私がどうのこうの言うことでは有りません。国民は政治家の人選を誤ったらどうなるか考えてみて下さい

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 自衛隊の上陸作戦について  ■名前 : tomyk  ■日付 : 06/1/15(日) 9:15  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ごまめの翁さん:
> ところが先日のニュースの時間に自衛隊と在日アメリカ軍との合同演習で迷彩服を着た自衛隊がどう見ても海上から陸上に向かっての上陸訓練としか見えない映像流れていました。

自衛隊が上陸作戦を訓練する理由ですが、日本は島嶼国家、即ち島が多い国であります。
そして全ての島にあらかじめ自衛隊を置いておくことは不可能でもあります。
有事の際、敵対国の上陸部隊が上陸を成功させた場合、それを邀撃する為に強襲上陸作戦が重要になっていきます。
他にも限られた戦力の有効活用という面もあります。
自衛隊の最精鋭戦力は平時の訓練の効率から、北海道に主力を置いているという理由もあります。
その最精鋭戦力を迅速に移動するのも、海上からの移動が非常に効率的でもあります。
また、戦術上の戦訓からも(朝鮮戦争での逆上陸作戦など)防衛での上陸作戦が有効な状況は多岐に渡ります。

失礼しました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):自衛隊の上陸作戦について  ■名前 : ごまめの翁  ■日付 : 06/1/15(日) 14:19  -------------------------------------------------------------------------
   tomykさん

 貴方のお書きになった事は優等生の回答で、テレビで隊員の言っていらっしゃったことと同じですね。

 子供の頃に見た陸戦隊の夜襲の上陸演習、兵隊さんは偉いなと憧れたものです。しかし戦時を経験して戦争に負けて感じたことは、軍備があり軍隊があることは人類にとって良いことでないと感じています。

 あなたの論理が良いのか、私の考えが良いのかは、後年の国民が判断するでしょう。しかし其の結論が出るまでは私はこの世に居ませんのと、また一介の庶民では責任のとりようがありませんから、絶対私の主張が正しいとは申しません。

 でも日本は島国で若し外国から侵入されても、日本のように多くの島じまがあると守るのも難しいのではないでしょうか。攻めてこない条件づくりも防衛かもと思っています。

 後の論争は平行線をたどりますから、結論は後年の国民に任せます。

他のサイトで教えていただいた訓練の映像です。

http://news.tbs.co.jp/20060114/headline/tbs_headline3203241.html


これを御覧になってどう感じますか、年代によって全く違うでしょうね。

 失礼しました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):自衛隊の上陸作戦について  ■名前 : tomyk  ■日付 : 06/1/15(日) 15:51  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ごまめの翁さん:
> 貴方のお書きになった事は優等生の回答で、テレビで隊員の言っていらっしゃったことと同じですね。

それしかありませんし、それ以外の理由は自衛隊の想定内ではありえないからです。
逆に言えば、これだけ情報を持っていて

「ところが先日のニュースの時間に自衛隊と在日アメリカ軍との合同演習で迷彩服を着た自衛隊がどう見ても海上から陸上に向かっての上陸訓練としか見えない映像流れていました。」

と書かれた真意が解りませんね。
逆上陸訓練であると理解されているはずですから。


> あなたの論理が良いのか、私の考えが良いのかは、後年の国民が判断するでしょう。しかし其の結論が出るまでは私はこの世に居ませんのと、また一介の庶民では責任のとりようがありませんから、絶対私の主張が正しいとは申しません。

自分もベストは求めません。
最悪の中の最善をチョイスできるのが一番無理がないでしょう。
いずれにせよ、非武装反戦平和という「夢物語」では現実に起こる事態に対処は出来ないでしょう。

> でも日本は島国で若し外国から侵入されても、日本のように多くの島じまがあると守るのも難しいのではないでしょうか。攻めてこない条件づくりも防衛かもと思っています。

攻めて来た場合、「コストに見合わない」と相手に知らしめるのが抑止戦略の基本です。
そういうところでは「攻めてこない条件づくり」というのは非常に賛同いたします。

失礼しました。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):敵前上陸  ■名前 : 馬の骨  ■日付 : 06/1/15(日) 11:31  -------------------------------------------------------------------------
   ごまめの翁さん始めまして

貴兄も私と同年配と存じます。したがって貴公の思考に同感です70725ジョークの広場に書かせて頂ましたが。先日行われた演習は日米軍事同盟における日米軍共同上陸作戦そのものです。

快速電車どころか小泉首相が登場して以来新幹線なみの速さで日米軍事同盟強化しこれまで懸命に歴代首相が守りぬいてきた自衛隊の海外派兵も米国の圧力のもとにインド洋ペルシャ湾えと補給艦を派遣しイラクえわ陸上自衛隊を戦場え送りだした

米国の圧力より小泉首相自身が積極的に派兵に動いた。その狙いは日米軍事同盟強化と情報の共有。一気に憲法改正特に九条の改正し防衛庁を省に自衛隊を軍に小泉の言葉の節ふしに米国とさえ巧くいっていれば全て良くなると言っている。

米国一辺倒の首相中国韓国に対し喧嘩売るが如く靖国神社参り。この自身何処にあるのかやはりバックに米国と云う親分が付いているからでかい態度取れるんではないですかね。米国がバックにいなかったら首相はどんな行動取ったでしょうなー。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):敵前上陸  ■名前 : たけチャン  ■日付 : 06/1/15(日) 19:42  -------------------------------------------------------------------------
   この20年くらいの戦争を調べると、地下に眠る石油資源を奪うことが動機であった。一体日米軍事演習は、何処に上陸することを前提にしていたのでしょうか。
日本の資源は石油ではなくて、企業、人材、製造ノウハウ、ビジネスモデルであった。これ等は、土地に縛られていない。こんな国を侵略する国はいないでしょう。もし仮に、ロシア、中国が侵略してきたら、日本は安全な海外に工場を移せばいいだけである。(トヨタ、豊田自動織機の従業員の半分以上は外国人である)侵略する方は、価値の無い土地を押さえても、リスクに合わないでしょう。

そんなことよりも、アメリカが今やっていることをすれば、リスクがゼロで大儲けできるのと違いますか。即ち、アメリカで輪転機を回して、アメリカ国債、ドル紙幣を刷りまくり、日本の株を買えばいいのですよ。日本の株価はまだ割安と、今日のテレビでも言っていました。アメリカも日本の従来の公務員も発想が似ていますね。札を刷って儲けようというところが似ている。偶然だろうか。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(2):敵前上陸  ■名前 : 風の旅人  ■日付 : 06/1/15(日) 21:21  -------------------------------------------------------------------------
   ▼たけチャンさん:
>この20年くらいの戦争を調べると、地下に眠る石油資源を奪うことが動機であった。一体日米軍事演習は、何処に上陸することを前提にしていたのでしょうか。
 どこだと思います?
 私は敵勢力化に落ちた日本国の領土だと思いますよ.

>日本の資源は石油ではなくて、企業、人材、製造ノウハウ、ビジネスモデルであった。これ等は、土地に縛られていない。こんな国を侵略する国はいないでしょう。
 立地条件、という言葉はご存知です?
 「日本列島」は物理的に「邪魔」なのです。
 中国や韓国、ロシアにとって「日本列島」がどれだけ物資輸送の「邪魔」か考えたことがあります?わざわざ迂回しなければならないし、領海通過の申請もしなければならない。

>もし仮に、ロシア、中国が侵略してきたら、日本は安全な海外に工場を移せばいいだけである。(トヨタ、豊田自動織機の従業員の半分以上は外国人である)侵略する方は、価値の無い土地を押さえても、リスクに合わないでしょう。
 多分、移しませんよ.移す余裕もありませんし。
 移す工数(お金と時間のことです)は誰が支払うのですか?
 トヨタ自動車の部品調達の考え方は「現地調達」です。
 現地で部品を調達し、現地で組み立て、現地で販売する。
 Lexus以外の自動車についてはそのような考え方で生産、販売されております(例外もあり)。
 ですから、外国で生産された部品は日本国内では原則として販売しません(国内で調達できない、したくない部品は除く)。
 もし外国に移設する場合、トヨタ自動車の場合は国内での一次仕入先と呼ばれる会社が10数社、その一次仕入先の子会社でまた10数社、さらに仕入先などをあわせると数千社に上ると思われます(あるトヨタ関連企業の仕入先は約300社程度あります)。
 仕入先の全てがトヨタ自動車としか取引していない、というわけではありませんが、それらの会社に対して大きな負担をかけさせることになるでしょう.おそらく倒産する企業も多々でてきます(絶対出る!)。
 たとえば、試作シートのあるフレーム部品を整形する金型は一個50万円程度します(これでも安いのです)。シート部品はフレーム部分だけでも30点程度(シートによります)。金型だけじゃありませんよ。部品と部品を接合するために使う冶具(特殊工具)もあります(これも安くて一個数十万円します)。それらの金型、冶具は大抵据付タイプであり、簡単に持ち運びはできません。それに、それらの道具にノウハウが詰まっているのです。金型一つにしても、ボルト整形機にしろ、開発されてからの年月のノウハウがつまっているのです。図面を見ただけではわからないのです。その「モノ」を見て次の技術者が育っていくのです.
 ノウハウ、技術は人だけにあらず。
 簡単に「移設すればよい」なんて言わないでください.


 続きます。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(3):敵前上陸  ■名前 : 風の旅人  ■日付 : 06/1/15(日) 22:42  -------------------------------------------------------------------------
   続きです.

 自動車の開発に的を絞って話を続けます.
 なお、情報源については機密保持の関係上不問に付させてください。

 日本で自動車を開発するには大きなメリットがあります。
 1、様々な気候に対応しやすい。
 2、技術を大切にする伝統がある。
 3、品質管理がしやすい(2に関連します)
 4、国の四方が海に囲まれているため、専用運搬船による完成車の搬出がしやすい。

 日本は様々な気候を持っています。湿気も多いです。
 よって様々な気候に対応した仕様の自動車を開発しやすいのです。
 通常、日本国内向けの自動車と輸出用の自動車は気候や法規対応ために構造が異なります。たとえば、
 ランプ類
  日本と米国仕様はリアフォグランプがいらないが、欧州仕様は装備しなければならない
 安全装置(エアバッグ)
  欧州仕様はニー(ひざ)エアバッグの装備が求められる(法規かどうかは不明)

 シート
  助手席について米国仕様は体重検地センサーの装備が求められる(エアバッグの展開量を制御するため。法規だそうです)

 ヘッドレスト
  強く頭を押し付けたときに中のフレームを感じてはいけない(欧州法規、日本国内は追従予定、米国は関係なし?)

 チャイルドシート装着装置
  日本、米国、欧州、豪州、それぞれ引張り強度の規定が違う(社内規定もありますが、法規よりも厳しい値が設定されています)。

 法規とは無関係ですが、日本車にはほとんど標準で装備されているエアコンも欧州車ではディーラーオプションや無設定の車もあるそうです.
 気候に関するテストのほとんどは日本国内に数ヶ所あるテストコースで対応することができます(最後には仕向け先国で実走行テストをおこないますが)。
 つまり、日本国内で開発するメリットは暑い地域から寒い地域まで対応した自動車を開発することができる、ということなんです。
 樹脂部品などはその際たるもので、雨があまり降らない欧州仕様の欧州車の樹脂部品は、そのまま日本に持ってくると劣化が早いそうです(最近は日本向けに合わせた樹脂部品を装着しているとききます)。日本に自動車の輸入が始まったころ、電装部品と樹脂部品のトラブルが多かったそうです.(手元に資料がありませんので失礼します)

 日本製品が壊れにくい、というのは、
 1、四季を持ち、
 2、様々な気候帯を備えている

 の2点があったからではないでしょうか?

 いかがでしょう?
 もし、この風土から追い出されたらノウハウを保ちつづけることはできるでしょうか?
 以上、終わります.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    通常モードに戻る  ┃  INDEX  ┃  ≪前へ  │  次へ≫    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━                                 Page 1375