Page 1410 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ファーム(農場)からファクトリー(工場)へ キタキツネ 06/1/12(木) 15:10 ┗ヒルズ族の怪しさ キタキツネ 06/1/26(木) 13:03 ┗Re(1):ヒルズ族の怪しさ こんぺいとう 06/1/26(木) 17:52 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ファーム(農場)からファクトリー(工場)へ ■名前 : キタキツネ ■日付 : 06/1/12(木) 15:10 -------------------------------------------------------------------------
私は北海道生まれの北海道育ち。しかも親は第一次産業…という事で、漁業や農業に対しては特別の思いがあります。昨日の道新の夕刊に、タレントで花畑牧場の田中義剛氏が、「ファームからファクトリー」というエッセイを書いていた。日頃私が感じていたことをズバリと書いてくれた。 私は彼の、東北訛りのある朴訥なおしゃべりが好きで、STVラジオを良く聞くのだが、やはり彼は只者じゃない。そん所そこらの悪たれタレントとは一線を画す。全文照会したいのだが、著作権に引っかかり、即、管理人さんからイエローカードを出されるので、私なりに加工して照会しようと思う。 田中義剛氏は、北海道の酪農にあこがれ酪農学園大学に学んだのは、広い大地でのんびり放牧されている牛の群れと大自然に惹かれたからからだそうです。彼が酪農学園大で実習生として働いた牧場は「あこがれの北海道」そのものだったそうです。 ところが、そのファーム(農場)がいつからかファクトリー(工場)になってしまった。今の酪農は、生産性ばかりを追及するただの工場ではないのかと疑問に思うようになったようです。(この辺りは私も日頃から言っている事だが) 彼は「人間が手を掛けずに、機械がすべてやる。デジタル管理された牛舎。コンピューターの前で、搾乳されていく牛のモニターを見るだけ。どこに喜びがあるのか。動物の触れ合い、手づくり。全てなくしたのなら、酪農をやっている意味がなくなる」と。 「牛の飼い方も変わった。昔は一頭の牛を大事にして十年は飼った。今じゃ、無理に餌を食わせ、絞るだけ絞って二年で淘汰だ。量だけを追及した結果、機械化して酪農家は莫大な投資をしてきた。その揚句、牛乳の値段は下がる。余る。昔は余った牛乳を酪農家が、勝手に販売しないように、赤い食紅を入れた。捨てるしかない牛乳。こんな矛盾した農業はほかにあるだろうか」と。まったく含蓄のある言葉だと思う。農水大臣にしたいくらいだ。 彼が11年前、中札内で農業をやるとき、農協から言われたそうです。「牛は最低、50頭は飼いなさい」と。つまり、機械化酪農をしなさいということなんですね。きっと農協も心配して言ったと思うのだけど氏ははっきり言ったそうです。「ファクトリーをやるために来たんじゃない。オレなりに考えているファームをやる」と。 そして花畑牧場は牛一頭から始まったそうです。 ジャージー牛を飼い、こだわりのチーズを作ろう。そして、花畑牧場のブランドで農協に頼らず、自分で販売していこうときめ実行してきたと。ところが村を代表する農家の方々からは「芸能人がテレビでいいかげんなことを言って、どうせ遊びだろう」。とも言われたといいます。 「遊びで故郷の両親、家族全員で移住しますか? いくら言っても聞き入れてもらえず、これが新規就農の現実だと知った」とも言っています。 時が経って、今では村長や若い農業経営者と「ブランドビジネス」について語り合えるようになったそうです。「自分で作ったものを、自分の値段を付けて売る。そして、お客さんに「ありがとう」「おいしい」という言葉を聞く。こんな当たり前のことが、なぜ今までできなかったのか。効率だけを追求するなら、都会でビジネスをすればいい。オレたちがやっているのは大事な命にかかわる食品を扱う産業だ。後継者がいない、新規就農者がいないのは、農業に夢がないから。酪農がいかにすばらしいか、世に訴えるためにも、花畑牧場を成功させるしかない」と。 田中義剛、が・ん・ば・れ!! |
25日の道新の夕刊に「ヒルズ族の怪しさ」ということで、タレントの田中善剛氏エッセイを寄せていた。これは彼のブログでも見れるので照会します。 善剛の北海道再生論 内容は、今の若者がヒルズ族をめざす危さを嘆いたものです。六本木ヒルズに会社を持ち、株で儲ける。みんなが堀江、三木谷のようになりたいというのはどこかおかしい。自分の母親が「六本木ってところにヒルがいるのか? 気をつけろ」と言った言葉を照会し、「さすがおフクロはいいことを言う。ヒルズ族とはまさに人、会社に食いついて血を吸う田んぼのヒルと同じ人種なのだ。オレは思う」と。 IT革命を目指すなら、何故日本一高い家賃の六本木ヒルズにいるのか?ITの一番の良さは、世界中どんな場所でもどんな田舎でも通信ができ、メールで仕事が出来ることでないのか。本当に日本の明日を考えるならば、それをまずヒルズ族が率先して実践すべきでないのか。 もしライブドアの社長が田舎に住んで、たとえば青森の田舎に本社を移すし、そこから世界に情報を発信していたらどうだったろうか。三木谷氏も仙台が気に入ったのなら住んで本気で楽天をやればいい。「楽天イーグルスは弱いけどガンバルっぺ」と言ったら東北人はもっと応援する。 「何故、IT企業家はこぞって六本木ヒルズにいるのか。仕事がやりやすいから? いいや、それは「いいカッコしたいから」だ。ヒルズにいるとカッコいい。みんなが憧れの目で見る。社員もヒルズで働いているのが自慢になる。きっと田舎に電話して「オラ、ヒルズで働いてるダ」と言っている。結局同じ穴のムジナ。そしてヒルズに会社を構えた社長は夜一人”ワイングラス”を揺らしながら「俺もビッグになったな」などと田原俊彦みたいなことを言っているはず」とも。 「IT化は都会よりも田舎でこそ役に立つ。ヒルズ族の都会にしか住めないお坊ちゃんたちよ。東京にばかり人、企業が増えすぎて問題になっている今こそ田舎に住もう。自身がない? そう思ってヒルズ族の参考になる人物を紹介しよう。それはオレだ。田中義剛だ。オレは北海道、中札内村からこのブログを書いている」 全国の生協との商品企画は全てメールでやり取り。台湾の旅行会社ともメールで済む。 インターネットのショップモールの受発注も全てがパソコンひとつあれば出来る。大抵の仕事は、田舎にいても問題ない。人と会うときだけ都会に行けばいい。 それなのに都会を離れられないのは何故だろう。これからは環境のいい田舎に住んで都会並みの仕事が出来ることが重要。 「アメリカでもロハス、ヨーロッパでスローライフが主流になってきているのに、日本は狭い東京に高いビル建てて、そこに一流企業を全て飲み込もうとする。もういいだろう」 「地方との格差をなくすためのIT革命」――それは名ばかりで実際は都会から離れられない人種の集団なのだ。田んぼのヒルは人の生き血を吸い、体がいっぱいになったら、落ちるように離れていく。 だがヒルズ族のマネーゲームに終わりはない。それは人間と言う生き物の欲に限界がないからだ。強いものが弱い物を食うと言う資本の原理が正義に摩り替わり、それをマスコミが持て囃した結果ヒルズ族が生まれた。若者が今一番なりたいヒルズ族。でも若者が大人になった時、今のヒルズ族は何人残るのかな。みんないなくなるような気がする」と。 事実、田中善剛氏の経営する「花畑牧場」は順調に業績を伸ばし、生産と販売の一貫性を追及し、花畑ブランドが定着しつつあり、北海道経済にも、多くの農業経営者にも大きな影響を与えている。 |
▼キタキツネさん: > > 内容は、今の若者がヒルズ族をめざす危さを嘆いたものです。六本木ヒルズに会社を持ち、株で儲ける。みんなが堀江、三木谷のようになりたいというのはどこかおかしい。自分の母親が「六本木ってところにヒルがいるのか? 気をつけろ」と言った言葉を照会し、「さすがおフクロはいいことを言う。ヒルズ族とはまさに人、会社に食いついて血を吸う田んぼのヒルと同じ人種なのだ。オレは思う」と。 > > IT革命を目指すなら、何故日本一高い家賃の六本木ヒルズにいるのか?ITの一番の良さは、世界中どんな場所でもどんな田舎でも通信ができ、メールで仕事が出来ることでないのか。本当に日本の明日を考えるならば、それをまずヒルズ族が率先して実践すべきでないのか。 > > 「アメリカでもロハス、ヨーロッパでスローライフが主流になってきているのに、日本は狭い東京に高いビル建てて、そこに一流企業を全て飲み込もうとする。もういいだろう」 > 良いお話を書かせていただきました。ヒルズ族をヒルにたとえる田中氏の話 痛快でした。金・金・金・・・・かつて私の父は金の話が先にくる奴は品性 下劣な奴、信用はしないといっていました。 ホンに何の為のインターネットでしょうかね。どこにいても同じ情報がもらえ るなら何も空気の汚いごみごみと人の多い都会に住むことはないでしょうに。 日本人の生き方が戦後アメリカに追いつき追い越せとやってきて2000年もの 歴史のある国の土台をまげてしまったのでしょうか。 ヨーロッパは、生活そのものを優雅に過ごすこと、決してそれは豪華なもので 着飾ることではない、人間としての知性・品性・理性を大切に生きていくことが 良い暮らしなのだといっているような気がします。 地方で地に足がついた生活をしている若者がポツポツ見受けられます。 まだまだ少数ですが、期待したいものです。 憧れの北海道のお話、また聞かせて下さい |