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 ▼景気上昇の理由  Gokai 06/1/29(日) 10:39
   ┣恩恵を受けた人はわずか  たけチャン 06/1/29(日) 11:59
   ┃  ┗Re(1):恩恵を受けた人はわずか  Gokai 06/1/29(日) 14:47
   ┗株価の常識  Gokai 06/1/29(日) 21:09
      ┗Re(1):正業に誠実に励もうとも。  Gokai 06/2/1(水) 18:15

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 ■題名 : 景気上昇の理由
 ■名前 : Gokai
 ■日付 : 06/1/29(日) 10:39
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   近頃、百貨店売り上げの昨年度比較連続増や税収増など、景気上昇の指標が現れているが、それは小泉改革の成果などでは決してない。

それは株価の上昇と首都圏での地価上昇による時価総額の増加によって
民間のお金の総量が増えたことによるものである。

02年期末東証一部株式の時価総額は230兆円ほどであったものが、
03年度末には370兆円となり、
05年度一月間でその状態が続いていたが、
05年12月には530兆円まで増加している。
2年と8ヶ月の間に、実に東証一部だけで、300兆円の増加である。
だからその分だけ景気が上昇したに過ぎない。

ただ、問題なのはこのような景気拡大基調にありながらも、
たび重なるリストラや給与カットや福祉自己負担額増加等の格差拡大政策によって、国民の1/3の低所得者層の実質所得が減少していると想像できることである。

また一方、上層2/3の国民はその恩恵を受けていることから、
この景気上昇が小泉構造改革の成果でないにも関わらず、
単に、その期間の政策の発動者である、小泉現政権を支持してしまっている構図が出来上がっていると言える。
この構図に、そしてまた「時価総額の意義」に国民が気付かぬ限りは、
真に日本国民のための政策発動になることはないのではないか。

ところで、株式時価総額の増加額300兆円は、
誰か、が株式市場に投げ入れたものではなく、
文字通り、株式市場に湧き出て増加したものなのであることはあまり知られていない。
むしろ、現代経済学の教科書にこの事が教えられてなくて、そして一流の経済学者、エコノミスト等がこの事を知っていないことが現代日本の苦境を招いていると思う。
http://www3.realint.com/cgi-bin/tarticles.cgi?koudoseityou+269
(資産評価マネー)・・時価総額について

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 恩恵を受けた人はわずか  ■名前 : たけチャン  ■日付 : 06/1/29(日) 11:59  -------------------------------------------------------------------------
   2005年に株価が上昇して、私の場合は直接的に500万円得をした。20%は税金だから実質的には400万円である。したがって株価上昇には文句を言う立場には無い。しかし、気になる点が2点である。

一。株価上昇によって得をした人は非常にわずかである。「上層2/3の国民はその恩恵を受けている」とは言えないでしょう。

二。株価上昇、土地の値上がりは一種のバブルである。カネをAからBに移すだけで富が増える手法である。ホリエモンの手法と大きくは変わらない。その悪影響はモラルハザードだけではない。アメリカ経済を見れば良く分る。1990年代、アメリカでは株が上昇して、信用創造メカニズム(与信枠を拡大する仕掛け)が働いて、景気が拡大した。2000年代は不動産価格が5年で、カリフォルニアのサンディエゴでは118%値上がりした。その一方で、雇用が増えたかといえば、ほとんど伸びず、労働人口の増加率とほぼ同じ低水準にとどまっている。

また、アメリカでは製造業が壊滅状態で、00年からの5年間で製造業の雇用は17%減少した。例えば、アメリカの代表的な製造業である、ボーイング、GM、フォードは不振だし、ウェスティングハウスは東芝に買収されようとしている。ITの情報産業も、発祥地のアメリカから、プログラマを安く雇えるインドや東欧など世界中に移転している。景気の拡大は結構なことではある。しかし、その手法が問題である。カネをAからBに移すだけで最大の利益を得ようとか、与信枠を拡大しようとすれば、このようになるのは必然である。

アメリカの大学に留学すると、アメリカには世界中からいかに優秀な人材が集まっているかと言うことが分る。しかし、カネをAからBに移すだけの発想からは、人を育てる哲学が欠けてしまう。大学卒業までは優秀でも、その後その人材を活用する場が非常に限られている。その結果、アメリカの製造業は凋落したのである。日本でも、IT産業、ソフトウエア産業にその傾向がある。例えば度重なる金融界のシステム障害は日本には金融システムを扱うSEが非常に少ないということである。また金融、IT関連の企業側に人を育てる哲学が無いということでもある。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):恩恵を受けた人はわずか  ■名前 : Gokai  ■日付 : 06/1/29(日) 14:47  -------------------------------------------------------------------------
   ▼たけチャンさん:
>一。株価上昇によって得をした人は非常にわずかである。「上層2/3の国民はその恩恵を受けている」とは言えないでしょう。

そのような意味で言ったのではありません。
時価総額の増加=お金の増加によって、お金が品物を求めて動き出し、設備投資増へと動き出したのです。その結果、リストラされていない者、給与カットされていない者に間接的にお金が多く配られるようになって、百貨店の売り上げ増へと繋がったのです。

株価上昇の恩恵は株式売買を行っている者だけがあずかれるのではありません。
上位者から低位者への金融資産のスムーズな還流が行われる社会、例えば1990年以前の日本のような格差の少ない社会では、時価総額の増加は低所得者もその恩恵にあずかれます。

>二。株価上昇、土地の値上がりは一種のバブルである。カネをAからBに移すだけで富が増える手法である。ホリエモンの手法と大きくは変わらない。その悪影響はモラルハザードだけではない。アメリカ経済を見れば良く分る。1990年代、アメリカでは株が上昇して、信用創造メカニズム(与信枠を拡大する仕掛け)が働いて、景気が拡大した。2000年代は不動産価格が5年で、カリフォルニアのサンディエゴでは118%値上がりした。その一方で、雇用が増えたかといえば、ほとんど伸びず、労働人口の増加率とほぼ同じ低水準にとどまっている。
>
貴方は株価上昇をバブルだといって、一言の元に切り捨てられますが、
株価上昇は民間にお金を増加させるには有効な手段です。

お金が増えなければ景気は継続して上昇することはありません。
貴方はこれの他に民間にお金を増やす方法を提案できますか?

出来るわけがありません。
金利を上げる事もお金を増やす方法ではもちろんありませんし、通常の商行為ではお金はやり取りされるだけで増加しないのですから。

お金を増やす方法は限られているのです。
http://www3.realint.com/cgi-bin/tarticles.cgi?koudoseityou+268

>また、アメリカでは製造業が壊滅状態で、00年からの5年間で製造業の雇用は17%減少した。例えば、アメリカの代表的な製造業である、ボーイング、GM、フォードは不振だし、ウェスティングハウスは東芝に買収されようとしている。ITの情報産業も、発祥地のアメリカから、プログラマを安く雇えるインドや東欧など世界中に移転している。景気の拡大は結構なことではある。しかし、その手法が問題である。カネをAからBに移すだけで最大の利益を得ようとか、与信枠を拡大しようとすれば、このようになるのは必然である。

アメリカの製造産業、輸出産業は世界相手に、競争力のある産業ではありません。
輸出競争力という点で劣っています。
従って必然的に、労働雇用は少なくなります。
慢性貿易赤字の米国と慢性貿易黒字の日本国を同列に並べての比較は誤りの結論を導きます。
アメリカの雇用の問題は お金の増減方法の問題ではないのです。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : 株価の常識  ■名前 : Gokai  ■日付 : 06/1/29(日) 21:09  -------------------------------------------------------------------------
   さて、
株価が上がれば時価総額が増加して、
即ち民間にお金が増加して景気上昇となるが、
ではその株価はというと、
一般常識では業績好調でなければ株価は上がらない、あるいは景気上昇となって始めて株価が上がると・・このように思われている。

ところが現実は違う。
株価が上れば景気は好転する・・というのが正しい論理なのだ。
困ったことにこの事は
一流の経済学者やエコノミストにも知られていない。
皆、景気回復が先だと思い込んでいる。

しかし昔からの諺に、あるいは常識に「株価の先見性」というのがある。
それは「株価は半年先を予見する」というものである。
・・というように事実は、昔からやはり景気より株価が上がることの方が先行していたのであった。
そうして、「景気が良くなれば株価は上昇する。」というのは屁理屈好きの思い込みに過ぎなかったと言える。

それではどうすれば株価は騰がるか?
それは簡単だ。株式市場に現金が流れ込む条件を整えれば良い。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):正業に誠実に励もうとも。  ■名前 : Gokai  ■日付 : 06/2/1(水) 18:15  -------------------------------------------------------------------------
   >それではどうすれば株価は騰がるか?
>それは簡単だ。株式市場に現金が流れ込む条件を整えれば良い。

ところで株価が上がれば
皆、それはバブルだという。

理由は実体がないからだという。

では実態とは何かだが、
おそらく株価以上に実業が儲かっていないからだと言うのであろうが、
では実業の儲けとは何か?
円というお金のことだろうか?

円というお金がたくさん儲かれば、実業が良いというのだろうが、
そもそも円というお金が少ない場所で、も、
マスコミもエコノミストも経済学者も政治家も、
きちんと正業に励めばお金は儲かるものと思っているのだろうか?

日本国内に円というお金が少なければ、お金は儲からないということに気付けないのが不思議でならない。
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<宝探し>
昔々、砂浜で宝探しというのがあった。何のイベントであったのか忘れてしまったが、
紙に金額を書き入れて、中には1000円などの大金も書いて入っていたように記憶しているが、それらをヨーイドンで探し出し、探した者がそれをもらうというものであった。
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商売というのはこれに良く似ていると思う。
日本銀行や政府が
世間という砂浜にお金をばら撒いているのであって、それを探し出すのが通常の商行為であるのである。
だから、砂浜にお金を沢山ばら撒いてあるほうが、皆がお金という宝にありつけるのである。
このばら撒いてあるお金が少なければ、いかに正業に誠実に励もうともお金を多く稼ぐことが出来ない理屈である。

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