| 最近、新聞で知った事だが「電気用品安全法」なるものでPSEマークが付いてない家電製品の販売が禁止されるそうだ。ようするに中古家電製品の売買は禁止と言う事だ。家電製品などは半世紀以上前から氾濫してきたのに、最近は製造各社の技術がよほど低下してしまったらしい。同様の話は沢山ある。一年位前からは、町の工事屋(大工・左官・屋根・水道屋さん等)が工事で発生した残材などを運搬するにも許可を受けた自動車でなければ運搬出来なくなっている。私が職業とする建築設計の分野でも、設計する建物の種類を選択して登録しなさいといった方向へ向かいつつある。全ておおきな御世話である。現代は民主主義とは言いながら、その実一部の人間(お上=中央官僚)の思いつきで振り回されていることを認識する必要がある。彼らは誠実な行政の施行者の仮面をかぶり、その実、無責任はなはだしい判断に基づき次から次へと新しい規制を繰り出して来ている。今回の規制の内容などは国民に対して古い電気器具を使用する際には漏電のチェックを怠らないことを周知徹底するコマーシャルでもテレビで流せばすむ事である。ではなぜこのような事態になるのか、それは彼らが、彼らの権力を行使することを常に切望してやまないだけである。耐震強度偽造の問題でもはっきりと示されているように、彼らは既成の法律を誠実に、熱心に運用することが出来ていない。彼ら自身の怠慢を反省するつもりは全くなく、新しい規制を作り出し国民を翻弄することに血眼になっている。国民にとって不必要と思われる規制のなんと多い事か。そのうちに、食事の作法とか、歩き方など日常の動作も規制されるのではないかと思う。規制する理由など幾らでもこじつける事ができる。彼らにとっては立法作業そのものが目的になっている。さらに許せないのは、これら法律の数だけの天下り先となる執行機関が作られている事です。今回の「PSEマーク」の場合でも全国に500ヶ所の検査機関が出来ております。このように我が国では行政機関そのものが、表の顔とは別の顔(彼らの利権のための国民搾取の現実)をもっていることです。国民にとって必要のない規制を表の顔でさも必要なように説き、いったん作った法令の余禄(天下り)を得ることには熱心だが、その施行にはたいした興味も持っておりません、またその程度の内容です。よく考えられれば規制の方法が中学生程度の単純な発想であることがわかるでしょう。また現実の規制の方法のほかに幾らでも方法があることがわかるでしょう。民主主義の根幹は国民が選んだ政府・行政が国民のための政治を行う事にあります。テレビ等で繰り返し流される情報などを御覧になって何かおかしいとは思いませんか。公務員の一人一人の人格と向かい合った時、彼らの殆どは悪人ではありません、しかし彼らの組織はマフィアと同じで前述の事をやっております。我々にとって行政組織は御上なのです。我々の社会は知らぬ間に一部を江戸時代にさかのぼってしまっているようです。いよいよ世直しの百姓一揆も登場するかも!!
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