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 ▼目出度さも半分以下の高齢化  しまったk2 05/6/3(金) 20:18

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 ■題名 : 目出度さも半分以下の高齢化
 ■名前 : しまったk2
 ■日付 : 05/6/3(金) 20:18
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   3日政府の高齢化社会白書の決定を、道新夕刊が報じていた。65歳以上が20%ほどになり、百歳以上の人が23千人を超えたという。そして、これがどんどん増え続けて、50年には35%を超え、「世界のどの国も経験したことの無い本格的(?)な高齢化社会が到来する」という。

この記事は7段抜きである。大事件である。大ニュースである。

我々が子供の頃は、古来続いている命の形として、苦労して時代を背負ってきた年寄りが60歳にもなると、どんどん他界していくことを悲しみ、少しでも長生きしてもらうために、いろいろな努力を社会全体で進めてきた結果、今の長寿社会が出来たと思える。そして、還暦から、古希、米寿、卆寿、白寿と長生きを祝うイベントまで用意した。

ところが、気がついてみたら、人間が長生きすることが、事件的な感覚で見られるようになった。ただ、記事を書いている記者は、多分、3〜40歳代の、自分たちが高齢化したときに不安感を持っている人達の年代ギャップかもしれないが。

しかし、このような高齢化=事件的な感覚が蔓延してくると、ものをいうことが、生理的にも、次第に困難になっていく高齢者は、ますます肩身が狭くなって来る。最近は、金もあり、元気もある高齢者だけを見て、多少のやっかみも含めて高齢者に風当たりが強くなってきて、そうした風潮を裏付けている。

しかし、高齢者とひとくくりにするが、年を経ている分だけ、その生活力や、社会力に、大きなバラツキがあることも忘れてなるまい。

昨年も自殺者が、3万人を超えたが、その1/3が60歳以上である。50歳以上を含めると自殺者の半分が高齢者である。この冷酷な現実を冷静に解析しなければならない。

少子高齢化と付加価値創造力の減退を叫ぶが、高齢化でも、高齢者を有効に活用すれば付加価値生産のための働き手は、十分に確保できる。私事だが十数年前から、ベーシックなどでマイコンに親しんで来た身には、まだまだ、パソコンを道具にした仕事は、力仕事でも人並みにできると自負している。この老人党に現れる、老人達にも、言い草をみれば、まだまだ、現役が沢山いる。それを、活用すれば、そんな7段抜きとなるほどの大事件ではあるまい。

発想をドラスチックに変えなければ、変わらない。

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